二年ぐらい前にシャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンドっていう、PS2用RPGのシャイニング・ウィンドを原作としたアニメが放送されていたんですけど、私はこの作品の凄いファンなんですよ。DVDを買い揃えてしまったほどの。当時tvkでリアルタイム視聴してたんですが、毎週が驚きと爆笑、興奮の連続でして。これを超える楽しさを誇るアニメは、今後もそうそうないんじゃないかなと。特にエロがあるわけでもなければ、お下劣でお下品なギャグがあったわけでもない。それなのに面白いし、楽しい。本当にすごい作品だった。

アニメ自体には特に2期とかはないんですけど、続編が皆無というわけではありません。携帯用のアプリゲームになるんですが、シャイニング・ウィンド・クロスというアニメの続編という位置づけで作られたRPGがあります。最初はドコモのiモードのみで配信されていて、auユーザーである私には縁遠い存在だったんですが、今年の9月になってEZwebでも配信が行われはじめて。私がそれを知ったのはつい最近なんですが、知るや否やすぐにダウンロードして、ここ数日は通勤時間を利用してプレイに興じています。
携帯でゲームなんてテトリスぐらいしか経験ないんですけど、さすがはSEGAというべきか、結構難しいです。もう少し、ちゃちいものかと思っていたんですけどね。1Mでも携帯ゲームなら結構なものを作れるみたいだ。思えば既存の携帯ゲーム機のソフトも、容量的には大したことないって話だしな。ロクゼロなんかはそうらしい。詳しくは知らないけど。
私はアニメ版の主人公であるソウマさんことソウマが大好きなので、アニメを主軸とした続編は大歓迎です。ウィンドも購入はしたんですけどクリアはしてない。ゲーム盤の主人公であるキリヤがあまり好きではないのと、ヒロイン勢に魅力を感じなかったから。全体的にティアーズのキャラの方が好きなんだよね。リュウナとかマオとか、エルウィンやブランネージュも素敵だ。要は全員好きなんだな。もちろん、ソウマにも主人公として大変な魅力を感じていますし、特にアニメ版は素晴らしいキャラだったと思います。

作品内容としては王道的RPGと言った感じで、ヴァイスリッター所属のソウマが仲間たちと共に新たに現れた敵へ立ち向かっていくストーリー。ウィンドからもロウエンやダグといったキャラがヴァイスリッターの協力者という形で出てきますが、全体的にはやはりティアーズからのキャラが多い。
ゲーム進行は戦闘パートと休憩パート、装備やアイテムを売買したり、心剣のパートナーと会話したり出来るパートに分かれてて、会話イベントはギャルゲでいうところのフラグ作りになります。ゲームシステム的にどこまで影響してるのかは知りませんが、正しい選択肢を選んで戦闘を行わないと、絆レベルが上がらないみたいです。まあ、他にも戦闘では隣合わせで戦うとかいろいろ条件があるんですけど……隣合わせで戦うのって結構難しかった。ソウマは基本的に接近戦だからパートナーの目の前に敵がいるとして、その敵を倒すにはどうしても側面なり後背なり移動して攻撃しなきゃいけない。特に同じく近接戦闘を主体とするマオとの絆を深めるには、結構努力する必要があった。
私はなにせ初回プレイですし、それぞれの心剣を戦場に際して使い分けていたんですが……その結果なにが起こったのかといえば、誰も攻略できなかったという酷いエンディングに。恋愛要素のあるゲームで失敗したのは、それこそメダロットの無印ぐらいですよ。どうにもある程度は一人のキャラの絆レベルを上げないと落とせるものも落とせないらしい。やっぱり20程度ではまだまだ足りないか。結構頑張ってみたんだけどなぁ。
ただ、面白かったのは誰ともくっつけなかったエンディングにおいて、べスティア、つまりマオの故郷からやってきた助っ人であるアーサーとバクートがとんでもないことを言いながら帰って行くんですよ。
「王もそろそろ孫の顔が見たいと言っていました」
「早く孫の顔をと」
まあ、こんな感じにべスティア国王、マオの父親からの伝言なんですが……獅子王ちょっとまて。マオの口ぶりからしてソウマとディオクレス王はまだ面識ないみたいですけど、会ってもいない相手との交際を既に認めているとは。いや、マオは相当ソウマのこと好きみたいだけど、てっきり獅子王はありがちな頑固親父として交際を反対するかと思っていたので。そういうキャラじゃない? そうかなぁ。しかし、エンディアスの結婚適齢期は知らないけど18歳の娘を捕まえて早く孫の顔を見せろとは流石獅子王、見直しましたよ。

ゼロ? シオン? 誰だっけそれ、といった具合にティアーズ主人公は影も形もありませんし、ソウマの心剣パートナーは大分ソウマに入れ込んでるというか、好意的なようです。まあ、仮にも心剣が抜けたわけですし、エルウィンみたくゼロに対してはドライに考えてる娘も多いからねぇ。エルウィンはアニメでは控えめだった商人の商魂を発揮していましたが、ごく稀にソウマへ寄りかかることも。でも、基本的にはコメディ要員かな。対照的にリュウナは色々と抱え込んでるというか、彼女の意識的にソウマはどういう対象なのか気になった。ゼロの意思であるから仲間なのか、それともそれ以上に心をさらけ出しているのか。 ブランネージュはハッキリしているから分かりやすいんだけどね。
新キャラであるエルミナは、残念なことにソウマの心剣パートナーではないらしい。ブランネージュを信奉し、心酔しているから、ソウマに対する対抗意識が少なからずあるみたい。深刻的なものではないにしろね。ソウマのほうは序盤でマオが軽く嫉妬してしまうほどエルミナに友好的、好意的なんですが、これはなにもソウマが女の子には軽薄だからってわけでもないと思うんですよ。考えすぎかもしれないけど、基本的にティアーズのキャラってソウマより年上じゃないですか。対等な仲間であるといっても元々エルデの学生であるソウマには年齢への意識が少しぐらいあって、故に同い年であるエルミナに親近感を抱いているのではないかと。ヴァイスリッター団長代理といっても、一番の新参者ですし。

とりあえずマオ狙いでもう一週してみようかと思います。それほど話題になっていたのか攻略サイトの一つもなみたいですけど、一度クリアしたことでコツみたいのはつかめたと思う。10章というボリュームは携帯アプリにしては相当だと思うし、シナリオも悪くないだけにアニメ化でもすればいいのにと思う。ラスボスとの戦いが意外に楽なところとか、もうピッタリじゃないですか。
みんなでまた一緒に叫びましょう、シャニティアーッ!

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