地元の図書館に取り寄せさせていた本が届いたというので、昼前に出かけて取ってきました。自転車で行かないと少し遠い場所にあるんですが、昨年だったかにパンクして以来修理していないので、仕方なく徒歩で行くことに。そういや歩きながら気づいたんだけど、行く先々の自販機が100円セールやっていたのは何故だろうか。職場の前にも100円の自販機はあるんだけど、あれはいいの入ってないからな。

図書館という空間は結構好きで、私は大人のくせに児童書のコーナーに入り浸っている変な利用者なんですが、最近はあまり通うことも少なくなりました。今の仕事につく前は、それこそ毎週のように本を借りに行っていたんですけどね。平日の仕事をしていると、なかなかね。図書館の閉館時間前に地元へ戻ってくるのは難しいし。
私の目標は物書きとして飯を食っていくことだけど、夢としては大きく分けて二つあって、その一つが児童書を書くことです。この日記でも、幾度か書きましたよね。仕事の上で色々なものを書いてきた私だけど、未だに作家にだけはなれずにいて、この調子では児童書を書くなんていつの日か、という感じです。児童書の新人賞にでも応募すればいいじゃないかと人は言うけど、それは違うんですよ。私は一般的なエンターテイメント小説での経験を積まないと、児童書というのは書けるもんじゃないと思っているから。経験と、それによって培われる人間的な深み。人の親になる必要があるかはともかくとして。
今回借りた本というのは執筆用の資料として取り寄せていたもので、読み物としての本を借りるつもりは特になかったんだけど、館内に合ったお勧め本コーナーで懐かしい児童書を見かけたので、ついつい手にとって借りてしまいました。
大どろぼうホッツェンプロッツはドイツの童話で、日本に来たのは50年ぐらい前なのかな? 世界観としての時代背景はそれよりもっと前なんでしょうが、私はこれとスクールバスのなかまたちが好きでねぇ。後者はもっと新しい本で知名度も低いんだけど、前者は今も読み継がれる海外童話の傑作だと思います。ハラハラドキドキもすれば、なにやらお腹も減ってくるという、全3巻ですけど、私は1巻と3巻が好きですね。2巻の内容を覚えてないってのもあるんだけどさ。図書館で確認しようと思ったら、2巻目だけ何故かなかったという。

お勧め本コーナーは大人向けと子供向けに分かれてたんだけど、大人向けの方に「我が闘争」があったのでなんとなく借りる。児童書と一緒にこれを借りるのもどうかと思うが、本当はフリードリヒ・ニーチェの「この人を見よ」が読みたかったんだけど、こっちの方が良いかなと。うん、反骨精神を鍛えた方が良いかなと最近思ってまして。別にどちらも好きじゃないんだけどさ。特に前者なんて、電車内とかではなかなか読みづらいでしょ。時系列無視して書くと、後日になって電車で読もうと思ったら目の前に外人が据わってたんですよ。黒人と白人。二人は特に知り合いというわけでもなく、黒人のほうは途中で降りたんですけど……あれは怖かったね。もし気づかずに本を出していたらと思うと。だって白人はもちろん黒人だってどこの国の人かなんてわからないじゃない? 仮にドイツ人だったらどうしようとか、白人のほうは妙にガタイ良かったし。図書館の本にはブックカバーをしない主義なので、こういうとき苦労します。
他にも一つ、コバルト文庫で読みたいものがあったんだけど、残念ながら借りられていました。コバルトだからライトノベルなんだけど、あれは相変わらずコアな人気があるというか、図書館学に興味を持っている身としては嬉しい限りです。え、あんま関係ないって? 図書館戦争よりは面白いと思うんだけどな。作者はあれともう一冊で消えてしまいましたが、その辺りの事情は当時のコバルトが酷かったの一言に尽きますね。90年代は本当に良い作家が生まれては消え、生まれては消え、使い潰された人が多いような気がする。今でこそマリみて人気で息を吹き返したけど、過ぎたことへの拘りもあってか微妙な視線で見てしまう。でもまあ、集英社なんてそんなものかな。いや、この考えは少し違うか。

図書館へ行ったのはいつ振りだろうと考えて、結局思い出すことは出来なかったんだけど、カードを更新してほしいというのでしてきました。なんでも、5年ごとの更新制になったとかで、たまたま身分証を持っていたのでその場で更新。所在地は変わってないのに電話番号が変わっているという説明を受け、カードに新しい番号や開館時間、休館日などが書かれたシールをペタペタ張られる。あんまりシールって好きじゃないから、いっそ新しいカードにして欲しいと思ったとか思わないとか。
まあ、本を借りた以上は返しに行かなければいけないわけで、今月中にもう一度ぐらいは行くことになるでしょう。返却ポストに突っ込んでくるだけでもいいんだけど、休日という休日が忙しい現状を考えると、そうなってしまうのかな。なるべく館内に入りたいと思うのは、私が図書館好きだからでしょうか。

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