パッケージ変更の経緯とか、そういうのに面白みを覚えて買っている時点で、私もエロゲブランドとそこらのブログの悪しき商法にハマっている一人なんだろうか。正直、この作品を買ったのはネタ以外のなんでもなかったし、中身には最低限の期待しかしていなかった。だから、内容というかシステムが同人ゲームレベルでも構わなかったし、話がつまらなくても問題ないと思った。にもかからず、どうしたことか納得のいかない部分というのが存在するのだ。この微妙かつ複雑な気持ちの意味することろを考えて、私はこれが同人誌即売会などで経験するとある出来事に近いことを悟った。

同人誌ってさ、表紙に惹かれてかってしまうってのがよくあるじゃないですか。即売会とかで時間ないときとか、そんな立ち読みとかいちいちしてられないじゃん? だから、表紙を見て直感で「あ、これいいな」と思ったものを買うことが、まあ、よくあるわけですよ。特に大きな即売会だと参加サークルも多いですし、事前チェックにも限界がありますから。となれば、当然会場に行って初めて見るものというのもあるわけで、そうした作品は中身より先に表紙で判断してしまいがち。そして、失敗することもまた多いのです。
このエロゲも、そうした同人誌にありがちな失敗によく似ているというか、とにかくパッケージの出来がいいのよ。ほんとに。でも、肝心の中身がそれに追いついていない。表紙やサークルカットにすべてを注ぎ込んだ同人誌のごとく、実にパッとしないクオリティの作品に仕上がっていた。特に立ち絵がね、ダメなんですよ。CGに比べて全然なっていないというか、立ち絵との落差がありすぎる。まあ、そういうエロゲは腐るほどあるけどさ。
例外として七尾奈留が抜けた後のD.C.シリーズは、CGより立ち絵の方がいいという微妙な作品に仕上がってるけど、あれは本当に稀なことだと思う。正直、私のはたにはらなつきとMithaの絵の違いが全然分からないんだけど、っというと、私はIioliteとの違いすら判っていない気がする。いや、Iioliteとの区別が付かないのは正常なんだろうか。どうしてCIRCUS系列の原画家は似た感じが多いんでしょうね。もっとも、ブランドの中にはケロQみたいに絵柄を統一してくるところもあるぐらいだし。そういや、枕のサクラノ詩はまだ出てないんでしたっけ。月音が離脱したのに発売出来るのかな……ひよこソフトの作品は、なんかこう微妙なんだ。ケロQの塗りが欠けると、ここまで見劣りするのかと思うほどに。

話しずれましたけど、とにかく立ち絵が残念なエロゲという印象。CGにしたところで凄いクオリティが高いというわけじゃないけれど、正しくパッケージに騙された名無しさん的な失敗をした感じ。いや、ギリギリまで迷ってたんですよ。これと催眠生活のどっちを買おうか。結果として失敗したわけだけど、そもそも立ち絵なんて体験版やればわかるんだから、それをしなかった私が悪いとも言える。事前に確認出来たことを怠ったのだから、そう考えると地雷だなんだというのはおかしいのかも知れない。
しかし、メインヒロインは万尋なんだろうけど、この娘のツンデレ具合もよくわからないよね。切り替えが下手すぎるというか、人格そのものが違うんじゃないかと思うほどに、唐突な感じを受ける。他の義妹や従妹はおまけみたいなもんだから良いとして、正直言うと実の妹シナリオが一番微妙だった。単純なエロでは義妹の方が上回ったし、キャラとしては従妹の方が好きな感じ。実妹である万尋も悪くはないんだけど、つかみが悪いというか、キャラが立ち切ってないんだよね。
ネタはネタとして置いておくにしても、要はそれ以外の部分の出来がいいかって話なんだけど、私としては微妙な感じがするなぁ。女の子みたいな男の子がこの作品にも登場するわけだけど、これは明らかに失敗してると思う。男としても、女としても、あれは今流行の男の娘と呼ぶに値するキャラではない。あれがいいって人も少なくはないんだろうけど、私に言わせればあれはただの男ではないか。立ち絵からして男ではないか!

素直に催眠生活買っておけばよかったのかなぁ。催眠ものはボリュームさえあれば、とりあえず外れが少ないジャンルだし。常識的にはありえない力でヒロインの身も心も自分のものにしてしまう、催眠術は男の永遠の憧れでしょう。催眠といえば、私はアニメ版催眠学園のオチが結構好きです。バニラにあんな作品が作れたのかと驚いたのですが、ああいう悲哀は良いよね。もっとも、催眠学園ENDをやって欲しかったという気持ちもあるわけだけど。
催眠生活はその内買いたいけど、今月は水戸コミケもあるから金があるかどうか。水戸コミケかぁ……そういや、カタログ買ってないけど、まだ売ってるのかな。まあ、メロンブックスに行けばあるのかな。横浜で買うとしよう。

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