個性に磨きを掛けたとき
2010年5月5日 アニメ・マンガ昨日はCOMITIA92に参加していました。コミケと比べてあまり知名度が高いとは言えない同人誌即売会ですが、単純な開催数だけでいえばコミケを上回っているんですよね。来年ないし再来年には100回越すんじゃないでしょうか? 年4回だから無事に続けば再来年の春、つまり今と同じ時期ですかね。26年の歴史はコミケにこそ及ばないものの他の即売会を圧倒しており、かつてのCレヴォよりも長い。近年はビッグサイトでの開催が固定化されていて、創作ジャンルの活気の良さに嬉しい気持ちを覚えます。
説明が必要かはともかく、COMITIAは創作、つまりオリジナルに限定して開催されている同人誌即売会であり、オリジナルジャンルの即売会としては最大規模を誇るイベントです。同人誌といえば、コミケなんか行けば分かりますけど二次創作が主流であり、創作ジャンルをメインに活動しているところはほとんどないでしょう。稀にオリジナルでも売る自信のある一部大手が本を出してないこともないけど、基本はそのとき流行りのジャンルの二次創作ばかりだと思います。男性向け二次創作には現在爆発的な人気を誇るジャンルが存在しませんが、安定感で言えばなのはですか。STUDIOふあんなんかは、完全になのはで伸し上がったサークルだし、他にも程度は三段階から四段階ほど落ちて相手にもならないけど、鴨川屋なんかもその部類でしょう。流行のジャンルを書くというのは、手っ取り早く人気を得る上ではとても重要なことなのです。
COMITIAという場所はそれら二次創作の頒布が禁止されている場所であり、頒布されるものは基本的に一次創作、オリジナル作品に限ります。たまに既刊等の二次創作同人誌を持ってきてしまうルール違反者もいますが、そういう輩は無視していいでしょう。
置いてある本が違うというのはそれだけで会場内の空気そのものを変えるものがあって、先日参加したCOMIC1とはまるで違う空間が形成されているように感じました。前日にはスーパーコミックシティも開催されていたはずですが、それとも明らかに雰囲気が違う。オリジナルが持つ独特な匂いや色合いを醸し出しています。私は対外的には二次創作をメインに買っている男であり、実際に所有している同人誌量としては二次創作が大半を占めると思いますが、別に一次創作だって嫌いじゃないし、二次創作と同程度に好きだと言えるかも知れません。
新鮮味という意味では、私は二次創作より一次創作の方が強いと思う。例えば二次創作なら前述したように流行のジャンルというものがあって、コミケなりCOMIC1に行けばその時々の流行本というのを目に見ることができる。これが好きなジャンルなら嬉しいが、興味のないジャンルだと死ぬほどつまらないのですが……まあ、それは置いといて。COMITIAではそうした同人誌即売家における当たり前とも言える光景が見られない代わりに、サークルごと、作家ごとの趣味や個性を垣間見ることができると思う。そこにあるのは作者のオリジナルであって、既存の作品ではない新鮮さそのもの。まあ、中には既刊としてかつて観たものもあるだろうし、他のイベントに持ってこないとも限らないんだけど、COMITIAでしか観られない、読めないものっては必ずあると思うんですよ。
私の親友である悲恋堂の店主は極端なほどに二次創作を嫌っているけど、その大きな理由としてあげられるが創作性のなさと、他人の作品での金儲けの否定。前者はともかく、後者に関しては潔癖に近い拒絶感というものを奴は持っている。
「他人の子供を勝手にいじくり回して金儲けに利用するなんて、私には理解できません」
極端すぎる意見だが、言いたいことはなんとなくわかる。作品というものを作者の子供と捉える辺り、実に奴らしい感性でもある。これに関連して、私の贔屓にしているサークルへスケブを頼んだとき、例外的に商業で描いているオリジナルキャラを頼んだことがある。COMIC1での話だけど、オールジャンル即売会で、特に創作ジャンルで出ているわけでもないのに、まあ単純に描いて欲しかったからなのだが。
そのとき聞いた話として、実際にオールジャンル即売会のような場で自分のキャラを書くというのはどうなんだろうか? という質問があった。無論、作家によってよりけりだろうし、中には商業と趣味はきっちり分けている人もいるのだろうけど、私がスケブ頼んだ作家さんに限って言えば、やはり自分のキャラを描くことは嬉しいらしい。二次創作のイラストというのは、悲恋堂の表現を借りれば他所の子を描いているわけであって、実際に女流作家にはそうした表現を使い、そのような感覚を持っている人も少なくはない。自分のキャラに対する愛着も、おそらく女性のほうが強いでしょう。
コミケなんかよりCOMITIAのほうが居心地がいいという意見も確かにあって、私はその意見に結構賛同してしまう。二次創作は楽しいけど、気楽さや気軽さ、自分の作品を題している、見て貰っているという意味ではこれ以上に良いことはないと思う。まあ、商業活動をバリバリしている人からすればそうでもないのかも知れないけど、好きなものが書ける場所、出せる場所ってのはやっぱり大切にするべきだと思うのですよ。
私は二次創作をやっていますから悲恋堂ほど極端な意見は持ちえずにいますが、結局のところ自分が描いている作品は他人の作品の上に成り立っているんだという意識は、常にあるわけだしね。
そういった意味で私はCOMITIAの創作性や個性の高まりが見せてくれる色合いが好きだし、鮮やかな感性には惹かれるものがある。純粋な創作として、とてもキラキラして見えるから。
説明が必要かはともかく、COMITIAは創作、つまりオリジナルに限定して開催されている同人誌即売会であり、オリジナルジャンルの即売会としては最大規模を誇るイベントです。同人誌といえば、コミケなんか行けば分かりますけど二次創作が主流であり、創作ジャンルをメインに活動しているところはほとんどないでしょう。稀にオリジナルでも売る自信のある一部大手が本を出してないこともないけど、基本はそのとき流行りのジャンルの二次創作ばかりだと思います。男性向け二次創作には現在爆発的な人気を誇るジャンルが存在しませんが、安定感で言えばなのはですか。STUDIOふあんなんかは、完全になのはで伸し上がったサークルだし、他にも程度は三段階から四段階ほど落ちて相手にもならないけど、鴨川屋なんかもその部類でしょう。流行のジャンルを書くというのは、手っ取り早く人気を得る上ではとても重要なことなのです。
COMITIAという場所はそれら二次創作の頒布が禁止されている場所であり、頒布されるものは基本的に一次創作、オリジナル作品に限ります。たまに既刊等の二次創作同人誌を持ってきてしまうルール違反者もいますが、そういう輩は無視していいでしょう。
置いてある本が違うというのはそれだけで会場内の空気そのものを変えるものがあって、先日参加したCOMIC1とはまるで違う空間が形成されているように感じました。前日にはスーパーコミックシティも開催されていたはずですが、それとも明らかに雰囲気が違う。オリジナルが持つ独特な匂いや色合いを醸し出しています。私は対外的には二次創作をメインに買っている男であり、実際に所有している同人誌量としては二次創作が大半を占めると思いますが、別に一次創作だって嫌いじゃないし、二次創作と同程度に好きだと言えるかも知れません。
新鮮味という意味では、私は二次創作より一次創作の方が強いと思う。例えば二次創作なら前述したように流行のジャンルというものがあって、コミケなりCOMIC1に行けばその時々の流行本というのを目に見ることができる。これが好きなジャンルなら嬉しいが、興味のないジャンルだと死ぬほどつまらないのですが……まあ、それは置いといて。COMITIAではそうした同人誌即売家における当たり前とも言える光景が見られない代わりに、サークルごと、作家ごとの趣味や個性を垣間見ることができると思う。そこにあるのは作者のオリジナルであって、既存の作品ではない新鮮さそのもの。まあ、中には既刊としてかつて観たものもあるだろうし、他のイベントに持ってこないとも限らないんだけど、COMITIAでしか観られない、読めないものっては必ずあると思うんですよ。
私の親友である悲恋堂の店主は極端なほどに二次創作を嫌っているけど、その大きな理由としてあげられるが創作性のなさと、他人の作品での金儲けの否定。前者はともかく、後者に関しては潔癖に近い拒絶感というものを奴は持っている。
「他人の子供を勝手にいじくり回して金儲けに利用するなんて、私には理解できません」
極端すぎる意見だが、言いたいことはなんとなくわかる。作品というものを作者の子供と捉える辺り、実に奴らしい感性でもある。これに関連して、私の贔屓にしているサークルへスケブを頼んだとき、例外的に商業で描いているオリジナルキャラを頼んだことがある。COMIC1での話だけど、オールジャンル即売会で、特に創作ジャンルで出ているわけでもないのに、まあ単純に描いて欲しかったからなのだが。
そのとき聞いた話として、実際にオールジャンル即売会のような場で自分のキャラを書くというのはどうなんだろうか? という質問があった。無論、作家によってよりけりだろうし、中には商業と趣味はきっちり分けている人もいるのだろうけど、私がスケブ頼んだ作家さんに限って言えば、やはり自分のキャラを描くことは嬉しいらしい。二次創作のイラストというのは、悲恋堂の表現を借りれば他所の子を描いているわけであって、実際に女流作家にはそうした表現を使い、そのような感覚を持っている人も少なくはない。自分のキャラに対する愛着も、おそらく女性のほうが強いでしょう。
コミケなんかよりCOMITIAのほうが居心地がいいという意見も確かにあって、私はその意見に結構賛同してしまう。二次創作は楽しいけど、気楽さや気軽さ、自分の作品を題している、見て貰っているという意味ではこれ以上に良いことはないと思う。まあ、商業活動をバリバリしている人からすればそうでもないのかも知れないけど、好きなものが書ける場所、出せる場所ってのはやっぱり大切にするべきだと思うのですよ。
私は二次創作をやっていますから悲恋堂ほど極端な意見は持ちえずにいますが、結局のところ自分が描いている作品は他人の作品の上に成り立っているんだという意識は、常にあるわけだしね。
そういった意味で私はCOMITIAの創作性や個性の高まりが見せてくれる色合いが好きだし、鮮やかな感性には惹かれるものがある。純粋な創作として、とてもキラキラして見えるから。
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