7月になってしまったわけだけど、結局先月中に夏コミで発行予定のヨスガノソラ本を完成させることが出来ませんでした。まあ、アニメ化で色々振り回されてテンション上がらなかったのもあるけど、ヨスガノソラ新刊を1冊に絞った分、少し内容を充実させようかなと収録する話を増やしたからでもあります。
出来る事なら10日売りのアニメ誌が発売される前に完成させたいんですけどねぇ。公開される情報によっては、テンションが下がるだけじゃ済まないと思うから。

先月の日記を振り返って、最初から最後までヨスガノソラのアニメ化に対する話題が多かったですね。さすがに毎日がそうだったわけでもないけど、5月の日記もほとんどがヨスガノソラに関することでしたからね。偏りがあると言われても、まあ、否定は出来ないでしょう。
私にとってヨスガノソラという作品はとても大きい存在です。過去に私がもっとも影響を受けた作品はHOOKの出世作であるOrange Pocketですけど、既にヨスガの存在はオレポケのそれを遥かに上回るものになっています。まさか、自分の中でオレポケや秋桜の空にを超える作品が現れるとは思ってなかったけど、現れてしまったのだから仕方ない。決して名作や傑作と評されるものではないのに、どうしてここまで自分を魅了するのか、本当に不思議に思いました。
私はエロゲを読み物のように読む人です。SQUEEZEの作品とかはともかくとして、エロゲを買う際の基準点は話が面白そうで、尚且つ自分の好みにあった絵や色合いをしているか、なんですよね。ヨスガノソラはそれをすべて満たしてくれた作品で、双子の兄妹という好みの設定に、橋本タカシ原画、さらにはクオリティの高いグラフィックと、私の求めていたものが全部あった。抽象的で分かりにくい言い方になるけど、ヨスガノソラは私に中でいらない色がどこにもない作品であり、足りない色もまるでない作品だったのです。

アニメ化に付いて話しましょうか。いよいよ7月になり、10日売りのアニメ誌でスタッフやキャスト等が発表されるといいます。私は当初、アニメ化に対してかなり否定的であり、この日記でも反対の意思を強く表明していたと思います。特に、6月11日の日記で書いた文章には大きな反響がありました。
私はヨスガノソラのアニメには、最低の作品として失敗することを望んでいます。それが一番、傷がつかないと思うから。歪んでるな、我ながら。

自分の日記を引用するのも妙な気分ですが、この記述はヨスガノソラのアニメ化を取り上げているサイト、同じようにアニメ化に否定的なところと比べても過激であり、否定的意見としては強烈さを通り越して毒吐きの部類に値しました。私としては何気なく書いたつもりだったんですが、他のブログやサイトでも取り出たされ、挙句に某大型電子掲示板では名指し批判もされたので、このままヨスガノソラアンチ扱いされるのはさすがに癪だったから、翌日の日記で記述の真意なるものを書きました。
あの文章はもっとも単純な二者択一で、アニメが最低の駄作として黒歴史になるのと、それなりの良作として賞賛され、「アニメは原作を超えた」とか、「アニメに比べると原作は糞」みたいに言われるのだとしたら、私は前者のほうがまだマシかなと思っているだけのことです。
私はエロゲ原作のアニメに無難な出来なんてものは存在しないと思っているし、原作を超えるアニメというものがあるとも思っていません。AIRやefのような、一般的に良作ないし名作と言われているものでも、それは同じことです。特に後者は原作と内容違うしね。

まあ、極端な意見ではあるにせよ、この考え自体は今もそれほど変わっていません。付け加えることがあるとすれば、人気になりすぎると個人では手に負えなくなるというのもあるんですが……ファンとしてもサークルとしても、その他あらゆる面で。
けど、そんな気持ちも結局は、大観衆の悲哀に集約できるんだと思う。それまで近くで応援してきたものが、急に手の届かないほど大きくなってしまい、自分は大きな会場にポツンと座る、ただの観客の一人でしかなくなっていた。自作の造語だけど、アイドルのファンとか声優ファンなんかをやったことある人は、少なからず共感してもらえるんじゃないかと思うこの気持。私がヨスガノソラのアニメ化に対して感じたのも、要するにこういった寂しさだったんじゃないかなと、そんな風に考えています。

いずれにせよ情報は今月中に出るとのことですし、早売りを考えれば一週間待つ必要もないでしょう。なんだかテンションの低い日記で月始めになってしまったけど、個人的に書いておきたいことだったので。5月、6月と、どうやらこんな日記をブックマークに入れている人が増えたみたいだから、自分の気持ち的なものを少しね、書いておきたかったんですよ。
他の人はどう思ってるんでしょうね? ヨスガノソラのアニメ化に付いて、某大型電子掲示板以外でも意見を訊いてみたいものです。

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