pixivが小説事業に参入したとかで話題になってますね。私は絵描きではないですが、色々なイラストや漫画を見たいのであのサイトには登録していたりします。まあ、ヨスガノソラタグとかその辺りを漁ってるだけなんだけどね。イラスト投稿サイトで小説というのもなんだかおかしな話ですが、早速問題が発生しているとかでネット上で騒ぎになっているらしい。
私は物書きなので当然興味がありますけど、角川が噛んでいるという時点で胡散臭さ爆発というかなんというか。実は、独自に電子書籍事業へ参入しだしたんじゃないかとさえ思う。そのためにpixivを利用しているんじゃないかと。

2ヵ月ぐらい前にプロの物書き仲間や編集なんかと話していたとき、電子書籍の話題になったんですけどね? まあ、形態とか導入方法とかはもっと上の偉い人たちが決めるとして、果たしてどんなものが電子書籍化されていくのか? という疑問が出てきて。前々から言われていたのは所謂需要が少ない本、新書とか学術書とか、ああいうのが電子化されていくのではって話だったんだけど、私の恩師の見解は少し違ったのよね。確かにそれらの本も電子化の候補ではあるけれど、まず間違いなく電子書籍に移行するのはライトノベルだろうと、そう言われまして。
何故かというと、ラノベと電子書籍ってのは意外にもよく合うんそうなんですよ。元々のユーザーがアニメやゲームに慣れ親しんだ中高生だし、携帯というツールの発達から画面で読むことへの抵抗感が薄い。さらに電子書籍の利点としてBGMや音声の導入が用意であるという点があり、そのことからもラノベは電子書籍向きなのだと、そんな話でした。
話を聞いたときは私も半信半疑だったけど、最近になって一つ面白い物を見たんですよ。それは小説じゃなくて携帯漫画なんですけど、知り合いの絵描きさんが携帯でエロ漫画の原稿を依頼されてるのを知って、所謂それら携帯で配信されている漫画がどういうものなのか、とりあえず無料サンプルだけ読んでみようと思いまして。そしたらさ、なんか特別なアプリケーションをインストールして読むことになったんだけど、漫画なのに音量ボタンとかあるんですよ。作品の中にはBGM付いてたり、簡易的な音声があったり、例えばヒロインが暴漢に襲われるシーンとか、携帯のバイブレーション機能に連動して震えたりするんですよ? いや、なんか色々ビックリしてしまった。

私は本が好きであり紙が好きな人間だから、書籍の電子化というのには結構抵抗があります。まあ、私が生きている内にそこまで劇的な変化もしないとは思うんだけど、技術的には10年待たずして書籍の完全移植が出来るだけのソフトウェアないしハードウェアが完成してしまうかも知れない。amazonかGoogleかは分かりませんが、必ずやるでしょう。
ライトノベルの電子書籍化というのも非常に現実味のある話で、私は前述のpixivにしたところで、そういう狙いがあるんじゃないかと考えてます。単純に雑誌ないし文庫で拾うよりも、そのまま電子書籍媒体として公開させた方がユーザーをそのまま取り込めるわけだしね。版権イラストが溢れる場所で、その版権元である出版社ないし企業が絡んでくることほど白けることはないけれど、まあ、それが角川って会社なんですよ。利用できる物は何でも利用し、その度に失敗している。今度もまた、似たような結果に終わることでしょう。
ただ、機能自体は面白そうなので、ちょっと弄ってみようと思います。公開済のヨスガノソラ小説をアップしてみるのもいいし、使えそうな機能であればその有効性含めて重宝してもいいと思うし。どうせ企業が絡んでるんだから、ユーザーが抗議しまくったところでなくならないんでしょ? だったら、それでなにが出来るのかとか、活用性を見出した方が良いよ。まあ、絵描きばかりの投稿サイトだし、大部分のユーザーはこんな機能いらないって思ってるんだろうけどね。確かに私だって興味こそあれ、pixivに必要なのかと言われれば首を傾げざるを得ないし。

このニュースを私に持ってきたのは身内だけど、身内の見解だと自称物書きが増えるんじゃないかと言っていた。絵は描けないけど小説は書けますーなんて言ってる奴ほど、小説の方もちゃんちゃら書けていないものだと失笑していましたが、それは実際に絵を描くことが出来ない私への嫌みだろうか。そういう意味ではないと弁解してたけど、まあ、その予想自体は当たるような気がする。私としては、この機能が夏コミの宣伝に使えるのかどうかしか今のところはないんだけど、これから先に起こるであろう混乱は容易に予想できるから、利用するのだとしても慎重に事を運ぼうかと思います。
聞いた話だと既に3桁以上の小説が投稿されてるらしいけど、オリジナルと二次創作はどっちが多いんだろうか。やっぱり、二次創作なのかな。

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