渋谷公会堂で行われた文化放送A&Gゾーンの同窓会イベントに参加してきました。今はC.C.レモンホールなる名前になってしまった渋谷公会堂ですが、最後に行ったのはそれこそDREAM POWER以来なんじゃないだろうか。私はラジオ好きのQRっ子であり、中でも文化放送のA&Gゾーンには格別の思い入れがあります。パンフレットにも書いてあったけど、正しくアニラジの黄金期と言っていい時代がそこにあった。

詳しいレビューをするべきなのかどうか、声優イベントというものに参加するのは久しぶりだけど、私は声優はもちろんのこと、おたっきぃ佐々木を観に行ったんだよね。Twitterの情報で会場に来ること自体は事前に知っていたから、後はステージに立ってくれるかどうか、それだけでした。私はこのイベントに多くを望んでいたけど、実にそのすべてが叶えられたという、最高のイベントだった。
KBSでやってたというノン子さんの番組だけは良く知らなかったんだけど、これが凄く凝った作りをしていてね。当時のコーナーを再現したり、客として観に来ていたリスナーをステージに上げたり。思わず、次に登場した久川綾が、「どうする私たち? なんも仕込んでないよ」言ってしまうほどよく作ってたw そんな久川綾のシャイニーですけど、相変わらず自由な番組でした。コーナーらしいコーナーを殆どやらずに、それでも時間が経つの速すぎと感じさせるあのノリの良さ。テンポの良さじゃないよ? あくまでだらけだらけたノリの良さです。
驚いたのは、久川綾本人も言っていたことだけど、元スポンサーのバップですら花をよこさなかったのに、1リスナーであった文芸部一のケーキ職人さんが花を送っていたとうこと。私も会場で見たけど、ケーキ屋さんマジ凄い。私も大半の番組聴いてたけど、ここまでのリスナーではなかったしなぁ。
後、久川綾ってモノマネ得意なんですね。いや、演者全員が登場したOPトークでも披露してたんだけど、あの丹下桜のモノマネは名人芸だね。本当に似てた。もう、どっから声出してるだってぐらい似てた。井上喜久子のモノマネは割とメジャーだから知ってたんだけど、チャットに来てた知人によれば丹下桜の方も割と有名らしい。いや、声優って凄いね。

小森まなみのエールを君には……私さ、昔からどうも大森さん、じゃない、小森まなみが苦手なのよ。なんていうか、そう、閣下なんかとはまったく違うカリスマ性というか、容姿含めてすべてが完成されている、いや、作りこまれている存在。あれで五十路なんだから、もうほとんど化物だよね。実際に生で見ると少し化粧が濃いような感じだけど、パンフレットの写真とか見ると若々しさの妖怪だよあれ。酷い悪口書いてるように見えるけど、実際見ればわかりますって。だって、エールを君に放送当時の写真と、最新の写真に大差ないんですよ!? 加齢というものがまったく感じられない、あれこそ本物の不老だ。
「マミ姉はイベントで握手した人から生気を奪っている」とは、握手会などに参加しているファンが呟いていることらしいですが、某波紋を極めた漫画家と同じで、年々若くなっているイメージすらある。本人曰く、「ビスコを食べると老いが止まる」らしいけど、その発言に対して異様に食いつくお姉ちゃんが面白かったw 最近のお姉ちゃんは、久川綾曰くキューピーコーワゴールドが好きらしい。
3番組ほど終わったところで当時の写真を振り返るコーナーを挟んで、その後は15分の休憩。スクリーンでは色々なCMがやってたけど、サクラ大戦はともかくCIRCUSが出す例のゲームは少し印象に残った。あれって初音島が舞台なんですね。CIRCUS作品はいつになったらあの島の外を舞台にしてくれるんでしょうか。
ノン子さんの番組やってたとき、自身がアイドル自体に歌っていた歌を披露してくれたんだけど、その際に「後であの人と、あの歌を歌いまーす」とか言ってたから、てっきり長谷川のび太でも連れてきてアニスクかと思ったんですよ。文化放送のラジオのイベントだしね? まさか、いくらチラシとか配られてるからって、井上喜久子と二人で御旗のもとにを歌うとは思うまい。二人で歌ったのは初めてらしいけど、いや、いいもの見せてもらいました。

歌を挟んだ休憩後に始まったのは、意外なことに超機動放送アニゲマスターでした。トリに持ってくるかと思ったけど、中所に持ってくるとはね。その理由はすぐに判明したけど、番組の最初に登場したのはあっちゃん&めぐーと、二代目アニゲマスターを名乗る鷲崎健。さすがに引っ込めコールはなかったけど、落胆の声が場内に響き渡ったのは事実。一つ前の写真コーナーでおた佐々の写真に目線はいってたから、もしかして来ないの? という雰囲気もあったしね。まあ、ダークkは普通に名前出してたけど、鷲崎は避けがちだったから。
私もまさか来ないのだろうかとソワソワしてたんだけど、アニゲといえば今週の一曲目、OPテーマは「目黒区にお住まいの佐々木伸さんからのリクエスト! 放課後ティータイムでGO! GO! MANIAC」と曲が流され始めた瞬間……
「ちょっと待てーい!」と叫びながら現れる、四十過ぎなのにあずにゃんコスをした男が一人!もうさ、感動で震えたよ。心のどこかで、もしかしたら来てくれないんじゃないか、来ていたとしてもステージには上がらないんじゃないか、心のなかでそう思っていて。
でも、おた佐々は来てくれた。実に6年半ぶりに、初代アニゲマスターとして帰ってきてくれた! もう二度と叶わないと思っていた、見ることが出来ないと思っていた光景に、少しだけ泣けました。色々あったのを知っていただけに、有り得ないことは現実になったと言っても過言じゃなかったからね。
そんでまあ、アシスタント二人とアニゲの歴史を振り返りつつーだったんだけど、途中で一人目のゲストとして最後のアシスタントだった麻里安を呼び込んだりしたんだけど、麻里安って1年しかアシやってなかったのね。あっちゃんの後任だし、もう少し長いイメージがあった。まあ、麻里安は早々に退散したんだけど、これがまた可愛い衣装きてるのよ。麻里安目当てで言った私は大満足。
アニゲといえばゲストということで、麻里安以外にも正式なゲストが一人、桜井智がやってきました。ノン子さんのときに閣下からコメントが届いてたんだけど、池澤春菜や菊池志穂はコメントの一つも寄こしやしない。桜井智は確か昔もアニゲに来てたと思うけど、今じゃあレモンエンジェル時代も普通に語れるようになっていた。この人も色々あった人だからなぁw
ほとんどおた佐々の趣味で「愛、覚えていますか」を歌わせたのは見事だと思ったけど、あっちゃんとめぐーもアニゲのEDである恋はリズムとタイミングを披露してくれたし、アニゲのコーナーに関しては文句なしでした。構成作家で伊福部居たけど、おた佐々とQRの橋渡しは彼がやったのかな。唯一、連絡ができたわけだし。
アニゲが終わった後に再び登場した鷲崎が核心を突く質問をして、おた佐々に今までどこでなにをやっていたのか訊いたんだけど、普通に家業の焼き鳥屋やっていたらしい。確か弟夫婦が継いだとか言ってたはずだが、おた佐々も手伝いしてるってことかな。それにプラスしてクラブのDJか……まあ、元気でやっているようでなによりでした。麻里安も言ってたけど、生きててよかったよ。私は割と所在知ってたからともかく、一時は死亡説まで流れてたしね。本当によかった。

丹下桜のもっと!ときめきメモリアルは、なんとあずにゃん姿のおた佐々がそのままDとして卓に付くという、久々のディレクターとしてのおたっきぃ佐々木を観ることが出来ました。CUE出しとか、久しぶりなためか凄く丁寧にやってた。丹下桜もついこの前ってほどではないにしろ、割と最近になって活動再開した人だから、それに付いての話もしてたかな。ラジアラでも言ってたけど、ラジオに対するジェネレイションギャップとかね。ただ、一応コーナーとかもやったんだけど、基本的にラブプラスの話題にシフトしがちだったのは、やっぱり時代なんですかね。おた佐々は凛子派らしいよ。
井上喜久子さんは一挙4番組をやってくれたんだけど、なんといっても私はかきくけ喜久子のさしすせSonata喜久子麻里安のお月様にお願いが好きでした。この番組があったからこそ麻里安ファンやってるんだと言えなくもない。もうホント懐かしくてね、井上喜久子がどうして17歳なんて言ってるのかとか、そういったことの歴史を紐解いちゃったりして。麻里安と出会ったとき、既に三十路を超えていたのか……本人も驚いてたけど。
麻里安が17歳教に入る云々は、ファンの立場からすればちょっと微妙な感じです。そりゃあ、麻里安だって来月で29歳よ? 16歳でデビューした頃に比べると、確かに歳も取ったさ。だけど、麻里安まで17歳とか言わないでもいいじゃない。実際に言っていた、元ネタとなった人なんだから。ノン子さんみたいに「私は17歳なんて嘘は付けない!」なんて叫ばなくていいからさ。入るのだけは思い直して欲しい。

お月様にお願いの芝居コーナーは、MC除いた演者全員が参加しました。榎本温子がくるみパンをやって、「ですぅ~」「とか言ってたのは良かったですね。最近、くるみも懐かしいキャラになってしまって。めっきり声を聴かなくなった。小森まなみとか桜井智が17歳名乗っていたのはともかく、前者の人は凄いかったね。
ステージに現れるたびに衣装が変わっている小森まなみは凄まじすぎる!
なんか毎回出てくる度に衣装が違うなぁと思ってたけど、結局全部違ったからね。あれ、いちいち着替えてたってことでしょ? 趣味なのかこだわりなのか、それともプロとしてのスタンスなのかは知らないけど、他の演者は誰もやってないのに正直驚いたよ。あの歳で、田村ゆかりもビックリな、どちらかと言えば清水愛に近いような衣装を違和感なく着れてしまうんだから、やっぱり小森まなみは特殊生命体の類なんじゃなかろうか。

今回のイベントに対して私が期待してたことは大きく分けて二つ。一つはおたっきぃ佐々木がステージに上がることと、もうひとつはdream power-翼なき者たちへ- を歌って欲しいということだった。元々、おた佐々が作詞をしたんだったか、あの時代のA&Gゾーンを、DREAM POWERを代表する名曲なんですけど、今回のイベントに合わせておた佐々が詩を少し変えた2010バージョンを作ってきてくれました! 当日の演者、ゲストはもちろん、スタッフなどの裏方まで参加してのステージは本当に最高だった。これだよ、私が観たかったのはこれなんだよ!
名曲が終わり、唯一、歌に参加しなかったMCこと鷲崎が現れてその場を締めたんだけど、彼が参加しなかったのはやはり自分はDREAM POWERではなく超A&Gの人間だからと、この時代の後から出てきた奴だからという認識があったからですかね。まあ、ポアロとしては少なからず絡んでいたけど、鷲崎がQRでパーソナリティ始めたのはスパラジからだしね。ポアロとしての箱番組はたくさんやってたけど。

書きたいことは色々あるけど、それをすべて書き出してしまうと、一緒に涙も溢れでてしまう。私は精神的にどん底だったけど、そういうのを忘れることが出来るぐらい楽しむこともできて、今回の同窓会には本当に感謝しています。今よりも過去を愛してしまうのは、人間としてはしょうがないことなのだろうし、それが悪いことだとは私は思いません。ダークkはパンフレットでこの時代を黄金時代と言っており、私にとってもこの時代は青春時代だった。時が流れ、時代が終わり、新しいものが始まっていく中で失ったものは多いけど、振り返ることの出来る想い出は、いつまでも大切にしていきたいものです。

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