夏コミが終わって飽きるまで寝てようと眠りこけてたんですが、各所から連絡が来て叩き起されました。何事かと思ったんだけど、そりゃ連絡も来るわけだ。事情が事情ですし、私からこの件に触れる気はありません。筋合いからすればなにか言うべきなのかも知れないけど、別になにか言い分があるわけでもないし、言ったところで言い訳にもなりゃしない。むしろ、私にとってはありがたい話ですらあると思うんですけどね。数多くあるやりたい事の中から、確実に出来ることを探すというのは、自分だけでは見極めにくいことなので。

これが勘違いとか自意識過剰の類ならいいんでしょうけど、さすがにそうでもなさそうなので、まあ、変えるべきところは変えていこうかなと。仮に違うのだとしても、それをすることは私にとって悪いことにはならないでしょう。折角、首の皮一枚で繋げてもらってるんだし、私にはそれに応える義務もあるんだろうしね。まあ、この件に関しては深く触れません。
ただ、これとは別に同人誌関係についてはちょっと思うところあるので書いておきます。私自身の考え方と照らし合わせて、昨今、身の危険を感じてしまうほど色々してくる人の発言が気になったもので。
昨日の日記にも書いたけど、私にとっての同人活動は趣味です。私が同人誌や、同人活動に求めているのは張り合いや生きがい、やりがいであって、別に売上じゃありません。商業同人家なんて目指してすらいないし、コミケに参加することで知名度を上げたいなんて考えたこともない。古い考えと言われればそれまでだけど、同人誌の基本は遊びだと思っていますし、今回のカタログ、2日目の漫画に凄く共感を覚えています。
今やっているジャンルは同人的にはマイナーな方だと思うけど、自分の本を売るだけが目的ならメジャーなもの、流行りものを書くのが普通だし、誰とは言えないほどに多いけど、商業同人のみなさんはほとんどそうじゃないですか? 別にそれを否定するつもりはないけど、私にとっての同人誌は趣味だし、自分が楽しむために書いてるんですよ。買いたいものを書きたいときに書いて、売れる売れないなんて気にしたことすらない。そんなやり方で本を作っていて面白いの? とすら思う。そりゃ、赤字よりは黒字がいいんだろうし、売上が重要じゃないとは言わないけどさ。一人でも多くの人に自分の作品を読んでもらうには、流行ものを書いたほうが読まれやすいってのもわかるよ。趣味同人にしたって、本にする以上は読まれてこそだろうしね。けど、同人誌を作ることと売ることでは、私は断然作ることの方に意味があると思ってるし、売れるかどうかなんて二の次でいいんですよ。

だから私にとって売れる売れないは関係ないですし、そもそも小説系サークルが同人誌で利益が発生するわけがないんだけど、その辺りの差というか、例えば漫画本出しているサークルとか、そういったものしか同人誌と認識できない人との考え方の違いに戸惑うことがちょっとある。小説本ってのは基本的に売れないですし、売れたとしてもそんなに部数が出るものじゃないですから、利益なんてものが発生すること自体稀なんですけど、同人誌は儲かるものであり、稼げるものだと勘違いしている人が割といるらしくてね。勘弁してくれよと思うけど、まあ、羽振りがいい人がいるのも事実だし、大手サークルの中には夏と冬の売上だけで暮らしていける人もいるぐらいだから、そりゃ儲けている人は儲けてますよ。
ただ、そういう人と私を同列に扱われてもねぇ……私は商業同人を否定はしないし、十人十色であることも理解しているけど、私のやりやたい同人とは違うと思っているので。まあ、同人に興味ない人からすれば、みんな似たようなものに見えるのかも知れないけど、そんな儲けてもいないのに儲け主義みたいな言われ方しても困る。なにを根拠に儲けてるとか言ってるんだろうね? 同人誌は儲かって利益がたくさん入るみたいな先入観でもあるんだろうか。私だって売れることが嬉しくないわけじゃないけど、それも自分の本が読まれることへの喜びが大半ですからね。大体、完売しても赤字みたいな本ばかりだしている私が、どこをどうすれば売上重視の同人作家になれるのか。
コミケに対しても、私にとってあそこは今も昔も趣味の場です。企業ブースはともかくとして、それは自分のサークルというものを持ち始めた現在も変わらないし、より一層その考えが強まったとも言えます。私は二次創作を肯定する側ですし、同人活動をしている人間ですから、端から同人誌を否定する人とは話にならないと思っています。分かってもらおうとは思わないし、分かってもらえるものでもないでしょう。批判自体は同人活動をするものとして甘んじて受けますが、それに応えられるのかといえばまた別問題だと言うことです。

私はコミケを作ってきた人々の影響を受けているので、同人活動そのものに対する考え方が比較的古いとよく言われるのですが、それでもこういう事を言われたりするのだから、やるせないといえばやるせないのかも。まあ、難しい話ではあるけどね。悲恋堂の店主みたいに同人誌を嫌う人の言い分は、実のところ本質的な意味では間違ってないし、むしろ正しくもあるわけだから、気構え以上の心構えが重要なんだと思います。

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