なんといえばいいのか、まさか声優でもなんでもないスタチャのスタッフがラジオをやるとは思ってなかったんですが、最近ではこういうのが流行ってるんですかね? 林玄規といえばスタチャのスタッフで、作品によってアシスタントプロデューサーだったり、音楽制作だったりと色々担当している人だけど、確か昨年末に出たスタチャの30周年CDのディレクターもこの人じゃなかったかな。ハルキングとか名乗ってるけど、アニメ界のジョイまっくすでも目指したいんでしょうか。

別にスタッフとかそれに類する人がラジオ番組を行うことは珍しいことじゃないんだけど、アニメ作品の宣伝ラジオでメインを張るのは余り無いような気がする。例えばアシスタントとして、メインは声優の誰それだけど、作品の紹介や商品宣伝はスタッフの某がやりますよみたいのは過去にも例があったし、スタチャというかキングレコードでもそういう人は沢山います。
だから普通に考えれば、例えば田口宏子とか阪田佳代辺りがメインパーソナリティを努め、その相方として林玄規が来るというのならまだしも理解できるのですが……いきなりこんな内輪ネタなラジオ始められて、ヨスガノソラユーザーはポカンとしているんじゃないだろうか。もちろん、内容に関してはヨスガについてだし、その点は聴くべきものではあると思うけど、何故にスタチャのスタッフがラジオやってるの? という感じではないかと。まあ、それ以前にいきなりラジオが始まったことに驚いている人ばかりだと思うけど。
私も予想外ではあったし、スタチャがこの手の試みをしてくるとは考えてもなかったけど、それほど衝撃はないかも知れない。今までが今までだったし、ちょっとやそっとのことには耐性がつきました。問題は外見より中身であり、重要視することはラジオが始まったことそれ自体ではなく、ラジオの放送内容でしょう。いくつか聞き捨てならないこともありましたし、看過できない部分も多々ありました。丁度、「ゲストに10の質問コーナー」というのがあったので、その質問内容と回答を照らし合わせる感じで……本当は行きたかったんだけど、スタチャってそういうのに厳しいですからね。全部ではなくて、いくつか疑問に思った部分だけをピックアップする形に留めましょう。まあ、それにしたって結構な数があるんだけど。

ゲストに10の質問という時点で、このハルキノソラにもゲストが来ていたんですが、第1回目にいきなりアニメ版ヨスガノソラのプロデューサーである山中隆弘さんが来ていた。この人はkiss×sisとかのプロデューサーやってた人だけど、もう少しメジャーなところだとみなみけなんかが分かりやすいのかな? キングではまあ割と有名な人ですけど、あそこはO月Pを始めとした一部の人が個性強すぎるからな。あまり、他の人に脚光が当たりにくい気がする。まあ、裏方にそこまでスポットライト当てる必要もないんだけど。
山中プロデューサー曰く、ヨスガノソラという作品は挑戦しがいのある作品らしい。原作ゲームをプレイしての感想で、おそらく双子による近親相姦や幼少期の逆レイプなどに対してなのでしょうが、そこに惹かれてアニメ化を決めたというのは、お目が高いのかそれとも見る目がないのか……無謀な人ってのはいるもんですね。いや、もちろん褒め言葉だけどねw
アニメ版を制作するにあたって気をつけているのは、どこまで出来るかということ。挑戦的な作品であればあるほど、限界ギリギリを見極めるのは難しいですからね。それを判断するのもまた、プロデューサーの仕事なのでしょう。
10の質問の中でリスナーがもっとも緊張したのは、質問5の「アニメ版は穹ルートがメインになるのか?」というものだったと思います。応援コメントの内容や、DVDやAT-Xで流れているPVの感じからアニメ版が穹ルートであることはユーザー間で確定していたようなものですが、山中プロデューサーはそれを肯定しない。一応、個々のユーザーにそれぞれ好きなキャラがいるわけだから、みんなに楽しいでもらえるルート作りになっているらしい。まあ、無難な回答というか、ここで穹ルートだと言明ないし限定してしまうと、他のキャラが好きな人が視聴辞めちゃうかも知れませんしね。いくらヨスガノソラのファン層が穹好きで9割埋まっているといっても、確かにそれ以外のキャラが好きって人もいるわけだから、ここはこんな回答でいいと思います。

質問6の「アニメを見ると◯◯がたちますか」という、やや下品なものに対してですが、私はここが少し気がかりだった。プロデューサーは「かなり挑戦はしているのでそこは期待してもらいたい」とのことだけど、果たしてヨスガノソラのアニメに所謂エロ要素を求めてる人って、どれぐらいいるんでしょうか? 私だってそりゃ、エロアニメでのアニメ化を望んでいましたし、今もその思いは変わらないんだけど、ヨスガノソラという作品で重要なのはエロではないんじゃないかと考えているんですよ。もちろん、テーマ的には近親相姦がメインですから、そこが重視されるのは当たり前なんだけど、別に最初から終わりまでエロいことしてるような、所謂抜きゲーではないじゃないですか。コミカライズの初期はともかく、原作だってヒロインとのエロ以外では瑛ぐらいしか日常の中のサービスシーンみたいのはなかったわけだし、あんまりエロを全面に押し出して、一般作だけどエロアニメですみたいな売られ方をするのは好ましくないような気がする。売るためには仕方ないのかもしれないけど、見てもらいたいのはそこじゃないみたいな、これに関してはSphereの見解を聞いてみたいものですね。
さて、質問を振り返るコーナーでプロデューサーの口から「義理の妹」発言が出たことが話題となっていますけど、これはどういう意味でしょうね? 作品として考えるなら穹が双子の妹ではなく義理の妹に変更されてしまったのかとか、放送コード的な問題に結び付けられるんだろうけど、ラジオの流れを聴く限りではなんか違うよね。まず、義理の妹という単語にハルキングが激しく動揺していることと、それがプロデューサーの「双子の実の……義理の妹の?」という疑問形の言葉によって引き起こされた事実。詳しくは分からないし、成否の判断は出来ないけど、ハルキングには義理の妹でもいるんじゃないですかね。ただならぬ関係になってるわけはないだろうが、色々思うところがあるとか。だからこそ、「深く突っ込んでいくと僕が自爆しそうで怖い」なんじゃないかと。あくまで推測に過ぎないけどね。
エロ要素に付いても振り返ってたけど、ハルキングが絵コンテを見る限りでは勃つ要素が結構あるらしい。これに対してプロデューサーは、「身近にいたお姉ちゃん、同級生の幼なじみの女の子から、自分の妹のところまでいるので、どういう人を攻略していけるか、どこまで描けるかということに挑戦したい」と言っていました。当然、その中で局によっての修正は入るし、違う場合だってある。テレビの限界はどうしたってあるわけだしね。けど、DVDやブルーレイではかなり突っ込んだところまで入っているとか。むしろ、突っ込んでいるシーンを入れてくれと言いたいけど、それはさすがに無理でしょう。
上記の発言で気になったのは、奈緒や穹はともかく、瑛に対してプロデューサーが触れていることで、まあ、瑛シナリオをやるのは当然としても、エロシーンなどを描くつもりがあるということに少し驚いてます。もちろん、単なる胸チラだけかも知れないんだけど、ハルは作中で穹以外と関係を持つことがあるのかどうか……過去の奈緒はともかくとしてね。性的な部分を強調したいなら再会した奈緒の誘惑と肉体に翻弄されるハルとか、同情心や様々なものに流されて瑛を抱いてしまったハルとか、そういうのがあるかも知れないけど、そんなことしたらハルが多情な男になってしまいますし、あまりやって欲しい展開ではないかな。
ちなみにハルキングはPVに映っていた奈緒の乳首色を凄い綺麗だと思ったらしい。そりゃ、あの歳で妊娠もしてないのに黒かったら色々まずいだろうに。いや、体質差とかはあるけどもさ。ハルキングはとても複雑な妹事情を抱えているらしいけど、それが前述の義理の妹発言と結びついているのではないかと、そう思いたい。

kiss×sisの第3巻の宣伝を始める山中さんはさすがだけど、私は言われるまでもなく持っています。昨日会った知り合いにはなんで買ってんだと言われたけど、いいじゃないか、原作者大好きなんだよ。
次回のゲストはまたまた身内からで、キングの宣伝販促である須藤さん。ゆいかおりの担当してた人でしたっけ? ももクロ移籍とともにスタチャから姿を消したゆいかおりですが、私はまだしもあっちの方が好きだった……いや、嫌いになるほどももクロ知りませんけどね。昨日会った知り合いは名うてのイベンターなんですけど、元々は地下アイドルっぽい存在らしい。彼もヨスガノソラの原作は好きらしいけど、アニメはあまり見る気がないとか。主題歌ってそこまで視聴を左右する要因なんだね。
アニメの構成がOP、Aパート、Bパート、挿入歌、Cパート、EDというのはスタチャだとよくあることのような気がします。D.C.だってそんな感じでしたし、もっと言えば挿入歌までがヨスガノソラの本編であり、後は合ってもなくても良いような部分なんじゃないですかね。ももクロはどうも、押し付けられたくさい気がするので。
まあ、そんなもののために大事な本編の時間が削られるのは痛いけど、まずは始まってみないことにはなにも分からない。最終的な判断は、そこで初めて下すのだから。
色々気になったラジオだけど、決して面白くないわけじゃありませんでした。私がラジオ好きなので色々と甘いだけかも知れませんが、折角なのでメールでも出してみようかな。まあ、まず読まれないとは思うけど。

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