その絆を支えたくて
その絆を支えたくて
秋葉原のアニメイト行ったんですけど、アニメ版ヨスガノソラのBDとDVDには毎巻ごとに12Pブックレットが付くみたいですね。メディアによって収録話数がそれぞれ違うとかで、BDが1巻4話収録に対してDVDは3話収録。しかも、BDの最終巻のみ5話収録となっているから、単純計算でBDだけ17話ということになる。他にゲマ屋等の小売店でもこのように表記されていることからミスというのは考えにくく、かなり変則的な販売手法を取るつもりらしい。
ちなみにアニメイトへ行った理由はヨスガノソラのクリアファイルを買うためであり、既に穹botには呟かせてますけど、初のアニメグッズということになるのかな。クリアファイル1枚の値段としては少々高い気もしますけど、アニメイトが出すグッズなんてこんなものでしょう。
URL:http://www.animate-onlineshop.jp/products/detail.php?product_id=1041270
穹メインというわけでもないし、ハルが描かれているわけじゃないから絵柄としてはそれほど面白味のあるものじゃないんだけど、だからといって買わない理由にはならないので1枚買ってみることに。シュチュエーションは明らかに奥木染以外の場所だけど、後方から穹のことを見つめる委員長の姿には、今後の展開を予想させるなにかがあるのかも知れない。

さて、BDやグッズ類の話はこれぐらいにして今日はアニメ版ヨスガノソラの挿入歌である、ツナグキズナについて色々書こうと思います。映像メインをメインに書くことは変わりないんだけど、まあ、なんていうか、私はこの歌がたまらなく好きなんですよ。正直、OPテーマである比翼の羽根よりも大好きで、ここ数年のアニソンでは一番かもしれないというほどハマっています。私は最近のスタチャアーティストというものがどうにも好きじゃなかったんだけど、天乙准花という人はそういうのを軒並み吹き飛ばして私の前に現れたような、そんな鮮烈さを感じました。曲自体はハルキノソラで先に聴いてたんだけど、そのときから自分の中で惹かれるものがあって、それはアニメが放送されて、楽曲に映像がついたとき確信に変わった。あぁ、私この歌に惚れたと、聴き終わった瞬間に思ったから。
ツナグキズナは挿入歌という扱いですが、実質的なEDテーマであることは違いありません。キングレコードの内部でなにがあったのかは不明ですが、CパートのEDを歌うももクロへの配慮があったんでしょうね。現にツナグキズナで流れる映像は本編エンディングアニメーションと書かれていますし、おそらく移籍してくるアイドルユニットのために形だけでも主題歌として箔をつけさせたのがピンキージョーンズなんでしょう。ピンキージョーンズにも申し訳なさ程度にヨスガという歌詞は入ってますけど、あれはあくまでももクロの歌でしかなく、アニメ版ヨスガノソラの歌という意味で考えるなら、私はツナグキズナが断トツだと感じました。ヨスガノソラの原作をプレイした上で作った楽曲というだけであって、作品の世界観や雰囲気というものが上手く表現出来ているんじゃないかと。音だけ聴いたときは少しくどいと感じた部分も、映像がつくと不思議と気にならなくなるんだよね。それだけ作品にマッチした楽曲ということなんでしょう。

前置きが長くなりましたけど、ツナグキズナのエンディングアニメーションは春日野兄妹の軌跡がテーマになっています。見れば分かる話とはいえ、実際にここまで双子であること全面に表現されると降参するしかありません。いや、乳幼児の頃の写真は反則でしょ。別に変な意味じゃなくて、改めてハルと穹が双子の兄妹なんだと再実感したというか、映像を通して2人が歩んできた道を垣間見ることが出来たのは凄い嬉しかった。
過去の光景だけあって両親も結構映ってますけど、穹が病室で誕生日プレゼントを貰っているシーンは印象的だった。コミカライズだと何故かハルが上げたことになってる黒うさぬいぐるみだけど、原作通り穹が選んで母親が買って、という感じなのかな。こうして入院しているシーンを絵で見ると、穹は病弱だったんだなぁと思えてきますね。原作だと設定だけある状態だったし、コミカライズでは活かし方を間違えてたから、こんな風にEDで表現されると違和感なく受け入れることが出来る。本編の台詞から穹は完治してるみたいですけど、そもそもなんの病気だったのか。白髪色白の双子ですから、片方が病弱なんてのは珍しくないし、穹の身体が悪かったのもそれが原因なのではないかなんて言われてましたが、断定できる証拠もないんだよね。容姿は単に外国の地が混じっているからかも知れないし、病気は別の理由かも知れないから。
病弱だった穹が奥木染への避暑に行けたのは春日野家の実家が医院を営んでいたのと、奥木染の気候が良かったからでしょうか? 理由は定かではありませんが、映像を見るかぎりだと穹は祖父母と会ったことがあまりないか、ほとんど初対面にも等しかったらしく、母親の背に隠れています。父親が困ったような、ハルが不思議そうな顔をしているけど、母親は穹の人見知りな性格を分かってか、安心させるように手のひらを頭へと載せてあげています。第1話の中でハルも言ってましたが、穹は夏祭りに行った際も常にハルの背中に隠れていたそうなので、今も昔も自分から積極的に人と接することはないのでしょう。かつての奈緒や、現在の瑛など、心を開いた相手に対しては別ですけど。

次のシーンは自室で赤い座布団に座りながら惚けている穹と、同じく診療所のイスに座りながら両手で唇を押さえる穹です。私はツナグキズナでこのカットが一番好きなんですけど、これは要するに本編中にあった幼少期のハルにキスをされた直後の穹です。唇を押さえたり、頬を赤らめて惚けているのがその証拠で、このことから少なくともあのシーンが穹の妄想などではない、現実に起こっていた出来事であることが分かります。何故ハルは突然キスをしたのか? 穹の泣き顔が可愛かったから、というのも理由にはなると思うけど、単に興奮や欲情からキスをしたとも考えにくい。多分、穹がハルを明確に意識する出来事として描かれたんだろうけど、このときのハルの心情には興味ある。あれが互いに本当の意味でのファーストキスなのか、それとも意識してした初めてのキスだったのか。後者なのだとすれば、日常的ではないにしろ2人は互いにキスの経験があり、そうするとハルの行動と、その後の妄想にも説明は付けられるんだけどね。いや、妄想については前者でも説明できるか。泣いている穹に対する行為としてのキス、あれにはそういう意味があったんだろうし。
奈緒による逆レイプと、それを目撃した穹。OP映像にもあるシーンですから、アニメでもやることは確定しているのでしょう。問題は上記と同じく、そのときのハルの心情描写をどうするのか、ということですけど、アニメ版に限って言えばそこまで嫌がったり、抵抗らしい抵抗はしないのかも知れない。原作だって翻弄されまくった挙げ句に受け入れざるを得ない状況に持ってかれるわけなんだけど……アニメ版はねぇ。ちょっと不安要素が多くて。
サビと共に時間は進み、両親を失ったハルと穹。マンションのリビングでハルに向かって泣き崩れる穹と、周囲にいるのは親戚か、それとも両親の店の人間か。その光景はすぐに消え失せ、家具や調度品のなくなった空っぽの室内に佇む2人。部屋を引き払い、奥木染へ行く直前のようです。
奥木染へ向かう電車の中と、夕日に照らされた奥木染を走る姿。1話のイメージシーンでしょうが、家族やシルエットの奈緒を覗けば、本当にハルと穹だけに特化していますよね。まあ、そこが私の評価を鰻登りにしている理由でもあるんだけど、最後のワンカットだって普通ならああいう正面の並びならもっとキャラがいてもおかしくはないのに、敢えてハルと穹の2人だけなんだから。もっとも、今後キャラが増えていく可能性は否定できないけど。

CDを買うことは既に決定していますが、問題はどこで何枚買うかと言うことです。私がざっと調べた限りだと、今のところ特典が付くのはとらのあなとげっちゅ屋だけです。両店共にアニメブロマイドと言うことだけど、まさか同じものって事はないよな。アニメイトやゲマ屋がなにも付けないのは意外なんだけど、現在のヨスガノソラの高評価っぷりは第1話放送直後のものだから、ある程度先見の明がないと分からないことなんだよね。故に月末発売のCD特典が間に合わないというのも、当然と言えば当然の話です。
そう考えれば今月初旬発売の3大アニメ誌も許せそうな気がするんだけど……詳しくは明日の日記で書きますが、正直私は色々な意味で失望しています。いや、絶望といってもいいかもしれない。私にとってのヨスガノソラという作品が、否定される寸前に来ています。先に書いておくことがあるなら、先月のメガマガなど比ではないってことでしょうか。

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