Sphere新作「イモウトノカタチ」情報公開
2011年1月19日 イモウトノカタチ
先週のSphereスタッフ日記に、今週発売されるPUSH!!に新作の情報が載るという記述があったので買ってきました。Sphereは処女作であるヨスガノソラと、そのファンディスクであるハルカナソラしかだしていないブランドで、完全新作という意味ではおよそ3年ぶりになるのかな? アニメの勢いに任せて、あるいはヨスガを引っ張るのではないかとも思ってたんですけど、やはり放送終了を契機に切り替えていくみたいですね。思い入れが強いだけに複雑ですけど、まあ、仕方ないことでしょう。
そんなわけで公開されたSphereの完全新作、イモウトノカタチです。タイトル自体は先日のイベントで広報が漏らしていましたから、私も事前に知っていました。カタカナタイトルなのはヨスガに習ってというわけじゃないんだろうけど、まさか、継続して妹モノを作るとは思わなかった。だってメイン属性が同じだと、どうしたって春日野穹との比較は避けられないじゃない。穹を超えるのは容易なことじゃないし、てっきり違うもので来ると思ったんですけどね……とりあえず以下が、スタッフなど基本情報になります。
こんな感じになりますけど、シナリオはハルカナソラを担当していた人たちですからいいとしても、原画家も三人体制になるんですね。鈴平ひろは単なる外注でしたから継続して参加しないのは頷けますけど、意外だったのは武藤此史がメイン原画っぽいことです。武藤さんといえば、ensembleというブランドで花と乙女に祝福をという作品を担当していた絵描きさんです。それなりにヒットした作品でFDも作られ、今月末には新作である黙って私のムコになれ!が発売されるので、チェックしている人は多いんじゃないでしょうか? てっきり私はensembleの所属だと思ってから、今回のSphereでの起用は意外だったんですけど、元々フリーなのか、ensembleとの契約がそろそろ切れるかのどちらかといったところかな。
こだまさわという人は、まだ二十歳にも満たない学生のイラストレーターで、SphereというかCUFFSにはグッズイラストへゲスト参加などをしています。絵柄はまあ、ハッシーに近いものがあるというか、如何にも今時の絵描きという感じのイラストを描く人ですけど、これといった実績があるわけでもないから、ほぼ新人みたいなものですかね。
そして三番手として記載されているハッシーこと橋本タカシですが、この並びでいうと今回ハッシーはメイン原画家ではなさそうです。PUSH!!に紹介されているラフも、武藤さんのものでしたし。ただ、制服の設定画などにハッシーのサインが見られることから、基本的な部分ではやはり所属であるハッシーが作っているんだと思う。まあ、参加しないよりはマシですし、良いキャラを描いてくれるのなら、それで構わないんだと分かっているはずなんですが……本音いうと、メインでの起用が良かったかなと。それがハッシーにとっての負担であることも、分かってはいるんですけど。
あらすじに関してはどこまで書いていいのか迷いますが、とりあえず現代の話ではないということです。記事にある大まかなあらすじには書いてないので見落としがちだけど、物語の舞台はロボットなども登場する近未来とのことで、ある種のSF要素があるみたいです。もっとも、ロボットと言っても人形とは限らず、それこそ清掃用のロボットとかかも知れませんけど、わざわざ舞台を近未来にする以上は、設定として意味があるものなんでしょう。メカ少女とか、そっち系のヒロインが出てこないとも限らないし。
まあ、2作目にしてそこまでの冒険はしないと踏んでますけど、話の内容的にもヨスガの時より重たい感じになってますね。ヨスガノソラというのは、両親を事故で無くした双子の兄妹、ハルと穹の物語でしたけど、今作イモウトノカタチは過去の災害で両親を失い、妹とも生き別れてしまった天涯孤独の青年美馬雪人が主人公。つまり、ハルと違って最初の段階でなにもかも失っているわけです。
災害後は施設に預けられ、バイトで学費を稼ぐ勤労学生をやっていた雪人だけど、ある日故郷の町が災害から10年経って復興し、それを機に町の過去の記録等が一般公開されるらしい。災害によって親兄弟を失ったものは多く、身元も分からないような子供もいた。雪人もその一人であり、彼は町に行って過去の記録を見れば、行方不明である生き別れの妹と再会出来るかも知れないと考え、故郷である「鵠見市 白鳥環境特区」へ向かうのでした。
とまあ、これが簡単なあらすじで、この読みにくい町の名前はこくみでしょうか? 鵠はくぐいと読み、白鳥の古い呼び名のことですが、一般的には正鵠を射るといることわざでお馴染みですね。鵠で白鳥なんて意味同じじゃないかとも思うけど、なにかしらの意図があっての名前なんでしょう。
記事で紹介されていたキャラのラフは、ヒロインの一人である瀬名美優樹という少女です。担当の原画家は前述の通り武藤此史ですけど、この少女もまた災害孤児だそうで、義理の両親に引き取られ養女になっていたらしい。最近までお嬢様学校に通っていたという箱入り娘で、鵠見市に来たのは生き別れの兄を探すため。そして主人公とは、故郷の町で運命的な出会いをすると書いてあります。
これだけ読めば、なるほどこの瀬名美優樹が主人公の妹であり、このイモウトノカタチのメインヒロインなのかと思ってしまいますが、よく見てみるとそうではありませんでした。だって、この娘が主人公の妹だなんて、どこにも書いてないのですから。紹介文も、あくまでメインヒロインの一人としか書いてありませんし。極端な話をすれば、まったくの赤の他人である可能性だってあるのです。
PUSH!!の記事によれば、テーマ自体は家族愛とか兄弟愛といった普遍的なものらしいけど、そもそも主人公は妹を探しに行くことを目的として故郷に帰るわけだから、それが早々に果たされるわけはないよね。つまり、主人公の妹候補はまだいるかもしれないってこと。そして、誰が本当の妹なのか、その真実を確かめることが物語の根幹なのではないでしょうか。
まだ発表されたばかりの新作に考えすぎだって言われるかも知れないけど、一度情報が出るとあれこれ考えてしまって、楽しくって止まらないんだよね。妹というか、生き別れの兄妹を探す話として、おねがいツインズという作品があります。私は上記のことを考えながら、おねツイのことをなんとなく思い出してたんだけど、あれもかつて生き別れとなった妹を探しに、生家を訊ねた主人公が、同じように兄を探しに来た少女2人に出会うって話で、果たしてどちらが本当の兄妹で、それが分かったとき3人の関係はどんな風に変わるのかというのがテーマだったんだけど……これもそんな話になるのかな?
おねツイはまあ、無難な形で終わりましたけど、例えばこの作品の場合だと、愛した少女が実は妹だったとか、妹だと思っていた娘が実は赤の他人だったとか、そういう展開を出してくるのは容易に想像ができるし、そのとき主人公はどう思い、どのように決断するのかってのも見所になります。だって、ジャンルが妹探し恋愛AVGとのことですから、妹を探す中で生まれた様々な恋愛がメインとなるわけでしょう? 勿論中には、災害前の幼馴染とか、災害後に知り合ったヒロインみたいのが出て来るかも知れないし、登場するヒロインすべてが妹候補なわけもないんだろうけど、最終的に妹の存在が物語の今回になっている以上は、最終的に妹に帰結することは間違いないはずです。
発売日は2011年の冬ということで、まあ、延期しなければヨスガノソラと同時期に出るんじゃないでしょうか。今回の記事はほとんど速報みたいな感じだけど、5月にはドリパも開催されますし、その頃にはテレカの1枚も販売できる程度には情報も公開されているんじゃないかと。私としては、なにせまだハッシーのキャラも分からない段階ですから、まだなんとも言えない感じです。気になったことがあるとすれば、10年前に鵠見市で起こった災害とは一体なんなのか、ということです。地震なら震災と書くべきだし、日本で町が崩壊するような大火災や大洪水などは考えにくい。となれば、災害そのものにも特別な事情や意味があると考えておいたほうがいいでしょう。それこそ、10年後に環境特区となる程度には色々合ったようですし。まあ、さすがに原発事故とかそういうのじゃないとは思いますけど。
速報というか、第一報としてはこんな感じですかね? 仕様とは今後変更があるかも知れないけど、とりあえず主人公以外にボイスがあって、解像度は1280×720とSphere初のワイド画面になるっぽい。後は普通のエロゲですし、なにか特別なことがあるわけでもなさそうなので、それほど気にすることはなさそうです。まあ、ヨスガノソラを超える作品になるかは分かりませんけど、期待はしているので、それなりに楽しみにしています。
そんなわけで公開されたSphereの完全新作、イモウトノカタチです。タイトル自体は先日のイベントで広報が漏らしていましたから、私も事前に知っていました。カタカナタイトルなのはヨスガに習ってというわけじゃないんだろうけど、まさか、継続して妹モノを作るとは思わなかった。だってメイン属性が同じだと、どうしたって春日野穹との比較は避けられないじゃない。穹を超えるのは容易なことじゃないし、てっきり違うもので来ると思ったんですけどね……とりあえず以下が、スタッフなど基本情報になります。
イモウトノカタチ
ジャンル:妹探し恋愛AVG
原画:武藤此史、こだまさわ、橋本タカシ
シナリオ:なつかぜかおる、朝倉誠理、太刀風雪路
発売日:2011年冬予定
こんな感じになりますけど、シナリオはハルカナソラを担当していた人たちですからいいとしても、原画家も三人体制になるんですね。鈴平ひろは単なる外注でしたから継続して参加しないのは頷けますけど、意外だったのは武藤此史がメイン原画っぽいことです。武藤さんといえば、ensembleというブランドで花と乙女に祝福をという作品を担当していた絵描きさんです。それなりにヒットした作品でFDも作られ、今月末には新作である黙って私のムコになれ!が発売されるので、チェックしている人は多いんじゃないでしょうか? てっきり私はensembleの所属だと思ってから、今回のSphereでの起用は意外だったんですけど、元々フリーなのか、ensembleとの契約がそろそろ切れるかのどちらかといったところかな。
こだまさわという人は、まだ二十歳にも満たない学生のイラストレーターで、SphereというかCUFFSにはグッズイラストへゲスト参加などをしています。絵柄はまあ、ハッシーに近いものがあるというか、如何にも今時の絵描きという感じのイラストを描く人ですけど、これといった実績があるわけでもないから、ほぼ新人みたいなものですかね。
そして三番手として記載されているハッシーこと橋本タカシですが、この並びでいうと今回ハッシーはメイン原画家ではなさそうです。PUSH!!に紹介されているラフも、武藤さんのものでしたし。ただ、制服の設定画などにハッシーのサインが見られることから、基本的な部分ではやはり所属であるハッシーが作っているんだと思う。まあ、参加しないよりはマシですし、良いキャラを描いてくれるのなら、それで構わないんだと分かっているはずなんですが……本音いうと、メインでの起用が良かったかなと。それがハッシーにとっての負担であることも、分かってはいるんですけど。
あらすじに関してはどこまで書いていいのか迷いますが、とりあえず現代の話ではないということです。記事にある大まかなあらすじには書いてないので見落としがちだけど、物語の舞台はロボットなども登場する近未来とのことで、ある種のSF要素があるみたいです。もっとも、ロボットと言っても人形とは限らず、それこそ清掃用のロボットとかかも知れませんけど、わざわざ舞台を近未来にする以上は、設定として意味があるものなんでしょう。メカ少女とか、そっち系のヒロインが出てこないとも限らないし。
まあ、2作目にしてそこまでの冒険はしないと踏んでますけど、話の内容的にもヨスガの時より重たい感じになってますね。ヨスガノソラというのは、両親を事故で無くした双子の兄妹、ハルと穹の物語でしたけど、今作イモウトノカタチは過去の災害で両親を失い、妹とも生き別れてしまった天涯孤独の青年美馬雪人が主人公。つまり、ハルと違って最初の段階でなにもかも失っているわけです。
災害後は施設に預けられ、バイトで学費を稼ぐ勤労学生をやっていた雪人だけど、ある日故郷の町が災害から10年経って復興し、それを機に町の過去の記録等が一般公開されるらしい。災害によって親兄弟を失ったものは多く、身元も分からないような子供もいた。雪人もその一人であり、彼は町に行って過去の記録を見れば、行方不明である生き別れの妹と再会出来るかも知れないと考え、故郷である「鵠見市 白鳥環境特区」へ向かうのでした。
とまあ、これが簡単なあらすじで、この読みにくい町の名前はこくみでしょうか? 鵠はくぐいと読み、白鳥の古い呼び名のことですが、一般的には正鵠を射るといることわざでお馴染みですね。鵠で白鳥なんて意味同じじゃないかとも思うけど、なにかしらの意図があっての名前なんでしょう。
記事で紹介されていたキャラのラフは、ヒロインの一人である瀬名美優樹という少女です。担当の原画家は前述の通り武藤此史ですけど、この少女もまた災害孤児だそうで、義理の両親に引き取られ養女になっていたらしい。最近までお嬢様学校に通っていたという箱入り娘で、鵠見市に来たのは生き別れの兄を探すため。そして主人公とは、故郷の町で運命的な出会いをすると書いてあります。
これだけ読めば、なるほどこの瀬名美優樹が主人公の妹であり、このイモウトノカタチのメインヒロインなのかと思ってしまいますが、よく見てみるとそうではありませんでした。だって、この娘が主人公の妹だなんて、どこにも書いてないのですから。紹介文も、あくまでメインヒロインの一人としか書いてありませんし。極端な話をすれば、まったくの赤の他人である可能性だってあるのです。
PUSH!!の記事によれば、テーマ自体は家族愛とか兄弟愛といった普遍的なものらしいけど、そもそも主人公は妹を探しに行くことを目的として故郷に帰るわけだから、それが早々に果たされるわけはないよね。つまり、主人公の妹候補はまだいるかもしれないってこと。そして、誰が本当の妹なのか、その真実を確かめることが物語の根幹なのではないでしょうか。
まだ発表されたばかりの新作に考えすぎだって言われるかも知れないけど、一度情報が出るとあれこれ考えてしまって、楽しくって止まらないんだよね。妹というか、生き別れの兄妹を探す話として、おねがいツインズという作品があります。私は上記のことを考えながら、おねツイのことをなんとなく思い出してたんだけど、あれもかつて生き別れとなった妹を探しに、生家を訊ねた主人公が、同じように兄を探しに来た少女2人に出会うって話で、果たしてどちらが本当の兄妹で、それが分かったとき3人の関係はどんな風に変わるのかというのがテーマだったんだけど……これもそんな話になるのかな?
おねツイはまあ、無難な形で終わりましたけど、例えばこの作品の場合だと、愛した少女が実は妹だったとか、妹だと思っていた娘が実は赤の他人だったとか、そういう展開を出してくるのは容易に想像ができるし、そのとき主人公はどう思い、どのように決断するのかってのも見所になります。だって、ジャンルが妹探し恋愛AVGとのことですから、妹を探す中で生まれた様々な恋愛がメインとなるわけでしょう? 勿論中には、災害前の幼馴染とか、災害後に知り合ったヒロインみたいのが出て来るかも知れないし、登場するヒロインすべてが妹候補なわけもないんだろうけど、最終的に妹の存在が物語の今回になっている以上は、最終的に妹に帰結することは間違いないはずです。
発売日は2011年の冬ということで、まあ、延期しなければヨスガノソラと同時期に出るんじゃないでしょうか。今回の記事はほとんど速報みたいな感じだけど、5月にはドリパも開催されますし、その頃にはテレカの1枚も販売できる程度には情報も公開されているんじゃないかと。私としては、なにせまだハッシーのキャラも分からない段階ですから、まだなんとも言えない感じです。気になったことがあるとすれば、10年前に鵠見市で起こった災害とは一体なんなのか、ということです。地震なら震災と書くべきだし、日本で町が崩壊するような大火災や大洪水などは考えにくい。となれば、災害そのものにも特別な事情や意味があると考えておいたほうがいいでしょう。それこそ、10年後に環境特区となる程度には色々合ったようですし。まあ、さすがに原発事故とかそういうのじゃないとは思いますけど。
速報というか、第一報としてはこんな感じですかね? 仕様とは今後変更があるかも知れないけど、とりあえず主人公以外にボイスがあって、解像度は1280×720とSphere初のワイド画面になるっぽい。後は普通のエロゲですし、なにか特別なことがあるわけでもなさそうなので、それほど気にすることはなさそうです。まあ、ヨスガノソラを超える作品になるかは分かりませんけど、期待はしているので、それなりに楽しみにしています。
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