動け、進め、選び取れ
2011年2月11日 アニメ・マンガ日記も溜め込むと書くことがなくなるというか、三連休の初日といっても原稿のプロットを打っていただけだから、特に何事もなく過ごしてしまった。しかも、プロットと言ってもオリジナルではなく新しい二次創作だから、生産性の欠片もないことこの上ない。10年ぐらい前からずっと書きたかった作品があって、結末というか展開がまるで思いつかなかったから放置している話があったんだけど、なんの奇跡かふと物語が完成してしまいましてね。忘れないようにまとめているのですよ。
私は基本的に二次創作の物書きだけど、所謂一次創作、オリジナルの原稿も書いてないわけじゃなくて、むしろ最近はその執筆ばかりしているような気がします。まあ、一応は作家志望ということになってるし、いつまでも現状のままでいたくもないからね。色々あったチャンスの数々を棒に振って、それでも作家になることへ固執しているだから私も救われないというかなんというか。この前、知り合いのプロ作家に言われたけど、「何気に引手数多のくせして、なんで作家みたいな職業とも呼べないようなのに拘るの?」と、割と真面目な顔で疑問を呈された。言いたいことはわかるし、普通に考えたら目の前に来た良い話の数々を放り投げて、自分の夢を優先させてきた私の方が異常だってのも分かってはいるんです。物を書く以外に能がないといっても、方向性としては作家以外の方面に向いていたわけだしね。完全に社会人となって高給取りになるというのも、そりゃ選択肢の一つでしょうよ。現実的なことを思えば、作家なんて目指すよりはよっぽどまともってものです。
知り合いの作家で、兼業なしに食えている人間は驚くほど少なくて、田中芳樹の定義でいえば彼らないし彼女らはプロ作家と呼べないのかも知れない。プロ作家とは、作家の収入だけでご飯を食べている人達のことを言いますから。そういう現実に身を置く人達からすれば、夢を叶えたのに食うことが出来ていない人らから見れば、毎月決まった給料を貰える社会人というのは魅力的なんでしょう。ハッキリ言って、作家の年収なんてホワイトカラーの半分にも満たない場合が多いですから、金なんて貯まるわけないんですよ。あかほりさとるみたいな商売人は未だに羽振りよくしてますが、大半の作家なんてのは明日は困らないが来年は困るかも知れないみたいな、そんなギリギリのラインに立っているんです。
知り合いのラノベ作家が、作品を打ち切られたという話を私にしてきた。作家といっても、ついこの前デビューしたようなド新人であるからして、レーベルはともかく有名所などではあり得ない。デビュー作はそれなりに話題になったが、まさしくそのデビュー作が打ち切られたのだという。結局何巻まで出たのか、私はそれを把握してないのだが、もしかすると2~3巻で終わったのかも知れない。新人の作品なのだから、売れなければ打ち切りのは当たり前であるし、出版社が商売で本を出している以上は仕方のないことだ。また次の作品を頑張ればいいと、普通ならそれで話は済むだろう。
しかし、今回はそれで話が終わらなかった。聴くところによると、そのラノベ作家には次の作品がないのだという。これはなにもそいつの創作意欲が尽き果てたとか、発想の泉が枯れてしまったとか、そういうことではない。ネタも、書きたい話もいくらだってあるが、出版社が出してくれないというのだ。出してくれないどころか、書くことさえ許可されずに放置されているという。つまりプロットという名の企画書を提出して、却下され続けている状態といったところか。詳しく調べてみると、同じような状況に陥っている新人作家は何人もいるようで、1作目が売れなかっただけで見捨てられるような、そんな酷い状況になっているらしい。最低でも2作目までは様子をみるというのがこれまでの慣例だったはずだが、某出版社に限ってはそれすらも止めてしまったということか。
確かに毎年何百、何千という数の原稿が新人賞へと届き、幾人かの新人作家がデビューしている現状を考えれば、確かに作家の換えは利くのかも知れない。しかし、1作目で見限るのはどうなのか? それではまるで、出版社に作家を育てる気持ちがないみたいではないか。
新人作家の方はデビューさせてもらった恩もあるし、世渡りなんて上手くもないから他のところにも移れないし、結果的に飼い殺しで潰れていく。既に精神が腐ってる知り合いが何人もいることを考えれば、彼らが言うところの作家なんて目指すもんじゃないというのはよく判るんですけどね……彼らは夢に敗れたわけじゃない。夢を叶えたはずなのに、その先がなかった。私が思うに、まともに取り合ってくれない出版社からはさっさと離れて、別のところに原稿でも持ち込んだほうが利口なんじゃないだろうか。ひたすら原稿を書くだけなんて、そんな単純な時代は今も昔もないのだから。
私は基本的に二次創作の物書きだけど、所謂一次創作、オリジナルの原稿も書いてないわけじゃなくて、むしろ最近はその執筆ばかりしているような気がします。まあ、一応は作家志望ということになってるし、いつまでも現状のままでいたくもないからね。色々あったチャンスの数々を棒に振って、それでも作家になることへ固執しているだから私も救われないというかなんというか。この前、知り合いのプロ作家に言われたけど、「何気に引手数多のくせして、なんで作家みたいな職業とも呼べないようなのに拘るの?」と、割と真面目な顔で疑問を呈された。言いたいことはわかるし、普通に考えたら目の前に来た良い話の数々を放り投げて、自分の夢を優先させてきた私の方が異常だってのも分かってはいるんです。物を書く以外に能がないといっても、方向性としては作家以外の方面に向いていたわけだしね。完全に社会人となって高給取りになるというのも、そりゃ選択肢の一つでしょうよ。現実的なことを思えば、作家なんて目指すよりはよっぽどまともってものです。
知り合いの作家で、兼業なしに食えている人間は驚くほど少なくて、田中芳樹の定義でいえば彼らないし彼女らはプロ作家と呼べないのかも知れない。プロ作家とは、作家の収入だけでご飯を食べている人達のことを言いますから。そういう現実に身を置く人達からすれば、夢を叶えたのに食うことが出来ていない人らから見れば、毎月決まった給料を貰える社会人というのは魅力的なんでしょう。ハッキリ言って、作家の年収なんてホワイトカラーの半分にも満たない場合が多いですから、金なんて貯まるわけないんですよ。あかほりさとるみたいな商売人は未だに羽振りよくしてますが、大半の作家なんてのは明日は困らないが来年は困るかも知れないみたいな、そんなギリギリのラインに立っているんです。
知り合いのラノベ作家が、作品を打ち切られたという話を私にしてきた。作家といっても、ついこの前デビューしたようなド新人であるからして、レーベルはともかく有名所などではあり得ない。デビュー作はそれなりに話題になったが、まさしくそのデビュー作が打ち切られたのだという。結局何巻まで出たのか、私はそれを把握してないのだが、もしかすると2~3巻で終わったのかも知れない。新人の作品なのだから、売れなければ打ち切りのは当たり前であるし、出版社が商売で本を出している以上は仕方のないことだ。また次の作品を頑張ればいいと、普通ならそれで話は済むだろう。
しかし、今回はそれで話が終わらなかった。聴くところによると、そのラノベ作家には次の作品がないのだという。これはなにもそいつの創作意欲が尽き果てたとか、発想の泉が枯れてしまったとか、そういうことではない。ネタも、書きたい話もいくらだってあるが、出版社が出してくれないというのだ。出してくれないどころか、書くことさえ許可されずに放置されているという。つまりプロットという名の企画書を提出して、却下され続けている状態といったところか。詳しく調べてみると、同じような状況に陥っている新人作家は何人もいるようで、1作目が売れなかっただけで見捨てられるような、そんな酷い状況になっているらしい。最低でも2作目までは様子をみるというのがこれまでの慣例だったはずだが、某出版社に限ってはそれすらも止めてしまったということか。
確かに毎年何百、何千という数の原稿が新人賞へと届き、幾人かの新人作家がデビューしている現状を考えれば、確かに作家の換えは利くのかも知れない。しかし、1作目で見限るのはどうなのか? それではまるで、出版社に作家を育てる気持ちがないみたいではないか。
新人作家の方はデビューさせてもらった恩もあるし、世渡りなんて上手くもないから他のところにも移れないし、結果的に飼い殺しで潰れていく。既に精神が腐ってる知り合いが何人もいることを考えれば、彼らが言うところの作家なんて目指すもんじゃないというのはよく判るんですけどね……彼らは夢に敗れたわけじゃない。夢を叶えたはずなのに、その先がなかった。私が思うに、まともに取り合ってくれない出版社からはさっさと離れて、別のところに原稿でも持ち込んだほうが利口なんじゃないだろうか。ひたすら原稿を書くだけなんて、そんな単純な時代は今も昔もないのだから。
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