ケロロ軍曹のアニメが終わるらしいですね。かれこれ7年は放送していたとかで、もうそんなになるのかと感慨に浸ってみたり、川上とも子は最終回までに復帰できるのだろうかと僅かな希望をいだいてみたりしています。どちらかと言えばアニメより原作のほうが好きな私ですけど、別にアニメ版は嫌いなわけじゃないし、長年続いてきた作品が終わってしまうというのは、やはり悲しい物がありますね。まあ、いい加減いいんじゃないかという気分も、なかったわけじゃないけど。

角川に取ってケロロ軍曹というのは小学館におけるドラえもんであり、任天堂におけるピカチュウとなるべき存在だったのでしょうか? 7年アニメをやってきて、5回も映画化してきた事実、そしてオタク向けマンガでありながら子供向けに作られいたということを考えれば、その推測もあながち間違いではないはずです。原作ファンに言わせれば、それがアニメ版の面白くないところであり、クオリティの低下を招いたとのことだけど、原作が月刊漫画なのに対し、アニメは毎週放送ですから、クオリティに差が出るのは仕方ないことだと思います。身内が好きでよく見ているんですけど、シーズン単位で面白いのと面白くないのがあると言い切るほどであり、私もその意見には少なからず納得することがある。私はケロロに関していえば、原作は吉崎観音が好きだから読んでいて、アニメ版はほとんどキャラ萌えで観ていると思います。子供向けアニメとはいえ、多彩なキャラクターが登場する作品であり、恋愛要素とかもないわけじゃないですから。西澤さんは解り易いにしても、モアちゃんとかもそうですし、623というかサブロー以外の四方の風はなにかしら複雑な想いを抱えているよね。623といえば、遂にサブローの正体が完全にバレるとかバレないとか、最終回に向けてそんな展開もあるらしいですけど、正直アニメ版のサブローは623とは外見だけ似ているソックリさんという感じだから、果たしてどのように整合性を付けるつもりなんだろう。今更という気がしないでもないけど、仮にも最終回であるからして、やり残しはすべて消化するってことなのかな? アリサの話もそうだし、小雪の性格が全然違うのもそうだけど、四方の風は基本的に原作の黒い部分が全部なくなってるから、ちょっとアニメ版は物足りないかな。モアの原形もそうだけど、子供向けということで改変された設定は本当に多いと思う。

私がケロロ軍曹で好きなキャラは、言うまでもなくアンゴル=モアです。カップリングは常にケロモアを推奨していますし、あの娘は本当に良いと思う。7年前は能登麻美子もまだ売り出し中の声優で、今ほどの人気はなかったよね。丁度、色々な作品で声を聴けるようになってきた頃でしょう。原作と違ってアニメの初登場はギロロ伍長合流後ですけど、原作はまさしく1999年辺りに連載していたということもあって、ノストラダムスの予言通りにその年の7月に冬樹たちと出会い、ケロロと再会するわけだけど、まあ、予言の解釈が違うとか、恐怖の大王とアンゴル・モアの大王が混同されていたとか、そういう細かい部分はよしとしましょう。可愛ければなんでもいいだよ、なんでも。
モアちゃんに限らず、ケロロ軍曹の登場人物は冬樹を除いて一途なのが多いから、ドロドロした恋愛というのを観ることが少ないので助かるね。冬樹に関しては、彼を好きな女子が多すぎるという感じであるんだけど、彼自身の恋愛という意味ではどうなんだろう? 原作での描写を考えるなら、冬樹が明確に好意や恋愛感情じみたものを抱いたのはノントルマの少女だろう。海にいた人魚の娘だけど、冬樹の印象に未だ強く残っているらしい。アニメでは西澤さんに対する描写が多いものの明確ではないし、少し変わった愛情を向けてくるアリサには戸惑っている感じがする。まあ、冬樹にはまだ色恋沙汰は早過ぎるってことなのかな。決して恋愛がメインの作品ではないわけだし、深く考える方がおかしいのかも知れないけど。アニメ版は、そういったものにもなんらかの答えを出すんでしょうか? 公式サイトに行けばかなり先のあらすじまで読めるはずだけど、後で確認してみようかな。

原作ではアーケードゲーマーふぶきだったり、七人のナナだったりと、吉崎観音の過去作品に登場するキャラも出てきているらしいけど、そういえば最近原作も買ってないですね。アニメの終了が原作の高騰に繋がるとは思えないけど、新品で集めるには巻数が溜まり過ぎたので、中古で一気に揃えるのが良いかも知れない。ただ、書籍を中古で買うのってどうも好きになれないんだよな。初版よりも美品の方がいい人だから、中古書店で買うとなんか独特の匂いが染み付いていて、変な気分になるんです。まあ、それこそつまらない拘りなんでしょうけど。

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