ライバルだらけの日常で
2011年3月8日 アニメ・マンガ先日発表された声優アワード2010だけど、年々あれも酷くなっているというか、存在価値そのものが低くなってきてるよね。まあ、あれは企業主導でやっているものですから、事務所間の足並みは揃ってないし、ほとんど茶番劇にしかなってない。実際は声優個人というより出演した作品そのものに賞が与えられているようなもので、今回も分かりやすいメンツが揃っていましたね。超電磁砲の4人組のうち、主演であるはずの佐藤利奈以外は全員受賞したという事実には笑ってしまいましたが、まあ、けいおんは強かったということでしょう。
でも、けいおんにしたって一番人気は澪か梓なわけですから、日笠や竹達が賞を取らないとおかしいよね。ただ、主演男優賞に下野が来なかった時点で、アイム勢は不参加のかも知れない。去年は間違い無く竹達や早見、そして悠木の年だったはずだけど、賞をとったのはプロモーションに熱心なミュージックレインの声優ということで、まったくつまんない話ですよ。
まあ、竹達彩奈に関して言えば、むしろ賞とか取らないで正解だったと思いますけどね。飛躍の年ではあったけど、飛躍しすぎた一面も否定は出来ない。声優界だって競争の激しい世界ですから、急に仕事が増えた若い娘に対するやっかみは多いんだろうし、影で良くない噂を立てられていたとも聞きます。ほとんど無名だった娘が大躍進を遂げちゃったわけだから、当たり前の反応であるとも思うけどさ。
最近の若手声優はなんていうか、苦労知らずだよね。勿論、日常生活や仕事における苦労が皆無だとは言わないけど、デビュー作が主演であることも少なくないし、主演でないにせよレギュラーだったり、サブヒロインだったり、若い女性声優に限って言えば、本当にそういうパターンが増えた気がする。主役級ばかり演じて無茶苦茶なレベルアップを測り、あろうことかそれに成功してしまった花澤香菜をモデルケースに、とにかく場数を踏ませて急速にアイドル声優を育てようという動きが活発になった。特にアイムなんかは、上の階に所属していた堀江由衣をその手法で最強のアイドル声優に仕立て上げたから、得意中の得意ですしね。
でも、そのやり方はほんとうに正しいのか? とにかく主役やヒロインばかり演じて、下積みも経験せずにキャリアだけが積み重なっていくというのは、どういう気分なんだろう。若いうちからスターダムにのし上がるのは、本当にその人のためになってるんだろうか。
小手先の技術や、外見的可愛らしさを備えていれば、今の若手声優は大抵やっていける。例えば花澤香菜はその典型的な例で、あの人は演技力にしろ歌唱力にしろ、ハッキリ言って致命的な欠陥だらけだが、可愛いから許すとか、気持ちがこもっていれば大丈夫なんていう意見が、その欠点を覆い隠してしまう。竹達だって、あの人はただの音痴でしかないけど、目に見えての批判は少ない。
彼女たちは結局のところ、現場に慣らされただけに過ぎない存在であり、決して実力がついたわけではないと私は思う。場数を踏み、舞い込む仕事をこなしていくうちに仕事そのものに付いては慣れたけど、それが直接の実力アップには結びついていない、そんな印象をうけるのだ。考えても見れば、今のアニメはどっちを見ても同じような役者ばかりでており、ベテランや大御所といった方々の起用はめっきり少なくなった。これは声優のギャラ形態にも関わることだが、制作側としては安くて人気のある若手を起用して、それで作品が売れれば良いわけだから、わざわざ高い役者を使う必要などないのである。結果として現場に現れるのは、歳も経歴も大した開きのない、二十代から三十代前半ぐらいの声優たちだけというわけだ。
役者の世界は一子相伝などではなく、若手たちは常に先輩やベテランの演技を参考にし、時には教えを乞うことで実力を上げることに励んできた。右も左も分からない、昨日までは単なる無名に過ぎなかった若手が業界を生きていくには、常に見本となる存在が必要だった。そのはずだった。しかし、今のアニメ現場では若手は育たない。若手が育ててもらえるような環境ではないのだ。大勢の若手に、ベテランが一人いるかいないか、そんな状態で誰がどのように育つというのか。まあ、無理な話ですよ。
まあ、世代が変わったといえばそれまでなんだけど、果たして今の若手が10年後も声優をやっていられるのかどうか。少なくとも声優アワードがなくなっていることは間違いなさそうだよね。だって、あれはもう存在意義がなくなってるでしょ。吹き替えはおろかナレーションの項目すらない、本当にアニメだけを対象とした無意味なものだよ。受賞した声優を否定するわけじゃないし、誇らしいことだと考えるなら堂々と胸を張れば良いけど、私はそこに名誉や栄光があるとは、どうしても思えません。
でも、けいおんにしたって一番人気は澪か梓なわけですから、日笠や竹達が賞を取らないとおかしいよね。ただ、主演男優賞に下野が来なかった時点で、アイム勢は不参加のかも知れない。去年は間違い無く竹達や早見、そして悠木の年だったはずだけど、賞をとったのはプロモーションに熱心なミュージックレインの声優ということで、まったくつまんない話ですよ。
まあ、竹達彩奈に関して言えば、むしろ賞とか取らないで正解だったと思いますけどね。飛躍の年ではあったけど、飛躍しすぎた一面も否定は出来ない。声優界だって競争の激しい世界ですから、急に仕事が増えた若い娘に対するやっかみは多いんだろうし、影で良くない噂を立てられていたとも聞きます。ほとんど無名だった娘が大躍進を遂げちゃったわけだから、当たり前の反応であるとも思うけどさ。
最近の若手声優はなんていうか、苦労知らずだよね。勿論、日常生活や仕事における苦労が皆無だとは言わないけど、デビュー作が主演であることも少なくないし、主演でないにせよレギュラーだったり、サブヒロインだったり、若い女性声優に限って言えば、本当にそういうパターンが増えた気がする。主役級ばかり演じて無茶苦茶なレベルアップを測り、あろうことかそれに成功してしまった花澤香菜をモデルケースに、とにかく場数を踏ませて急速にアイドル声優を育てようという動きが活発になった。特にアイムなんかは、上の階に所属していた堀江由衣をその手法で最強のアイドル声優に仕立て上げたから、得意中の得意ですしね。
でも、そのやり方はほんとうに正しいのか? とにかく主役やヒロインばかり演じて、下積みも経験せずにキャリアだけが積み重なっていくというのは、どういう気分なんだろう。若いうちからスターダムにのし上がるのは、本当にその人のためになってるんだろうか。
小手先の技術や、外見的可愛らしさを備えていれば、今の若手声優は大抵やっていける。例えば花澤香菜はその典型的な例で、あの人は演技力にしろ歌唱力にしろ、ハッキリ言って致命的な欠陥だらけだが、可愛いから許すとか、気持ちがこもっていれば大丈夫なんていう意見が、その欠点を覆い隠してしまう。竹達だって、あの人はただの音痴でしかないけど、目に見えての批判は少ない。
彼女たちは結局のところ、現場に慣らされただけに過ぎない存在であり、決して実力がついたわけではないと私は思う。場数を踏み、舞い込む仕事をこなしていくうちに仕事そのものに付いては慣れたけど、それが直接の実力アップには結びついていない、そんな印象をうけるのだ。考えても見れば、今のアニメはどっちを見ても同じような役者ばかりでており、ベテランや大御所といった方々の起用はめっきり少なくなった。これは声優のギャラ形態にも関わることだが、制作側としては安くて人気のある若手を起用して、それで作品が売れれば良いわけだから、わざわざ高い役者を使う必要などないのである。結果として現場に現れるのは、歳も経歴も大した開きのない、二十代から三十代前半ぐらいの声優たちだけというわけだ。
役者の世界は一子相伝などではなく、若手たちは常に先輩やベテランの演技を参考にし、時には教えを乞うことで実力を上げることに励んできた。右も左も分からない、昨日までは単なる無名に過ぎなかった若手が業界を生きていくには、常に見本となる存在が必要だった。そのはずだった。しかし、今のアニメ現場では若手は育たない。若手が育ててもらえるような環境ではないのだ。大勢の若手に、ベテランが一人いるかいないか、そんな状態で誰がどのように育つというのか。まあ、無理な話ですよ。
まあ、世代が変わったといえばそれまでなんだけど、果たして今の若手が10年後も声優をやっていられるのかどうか。少なくとも声優アワードがなくなっていることは間違いなさそうだよね。だって、あれはもう存在意義がなくなってるでしょ。吹き替えはおろかナレーションの項目すらない、本当にアニメだけを対象とした無意味なものだよ。受賞した声優を否定するわけじゃないし、誇らしいことだと考えるなら堂々と胸を張れば良いけど、私はそこに名誉や栄光があるとは、どうしても思えません。
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