穢翼のユースティア~召使の心は純白色~
2011年5月3日 アニメ・マンガ
私が第3章をプレイしていたとき、聖女イレーヌことコレットの意外な魅力に打ちのめされ、「どうしてゲマ屋で予約をしなかったんだ!」と悔やんだことがあります。ゲマ屋の特典はコレットの描き下ろしテレカであり、しかも、ほぼ全裸に近い絵柄ということもあって、購入前には少なからず悩んだのですが……第4章にはいったら、それがただの杞憂でしかないことを思い知らされました。敢えて言おう、メロンブックスでテレカ付きを購入した私は勝ち組であると。
ユースティア日記第4回目は、物語上最後に登場するヒロインであるリシアシナリオになります。私はそもそも金髪ツインテールの娘というか、金髪娘にそれほど興味がなくて、メロンブックスで買ったのも単純にいつも買っている店だからであって、特典がどうとかそういう理由ではありませんでした。それでなくともリシアは体験版における出番が最も少ないキャラで、主人公のカイムとも絡むことがないから、とにかく印象が薄いし、外見や容姿が好みというわけでもないので、プレイは前は数いるヒロインの一人程度の認識でしかなかった。現に4章入るまでは、コレットの株が上がりまくっていましたからね。
元々、私はべっかんこうの絵が大好きというわけでもなかったし、それでいて金髪娘に興味がないのだから、考えて見れば事前にリシアを好きになる理由は殆ど無かったのかもしれない。エロゲ雑誌とかを読んでいればまた違ったのかもしれないけど、私みたいにネットと体験版のみでしか情報収集していない人にとっては、リシアはまさしく未知のヒロインであったことでしょう。私自身、リシアに対してはやっと出てきたかという気持ちはあったけど、待ってましたという気分でもなく、どちらかと言えばメインヒロインにして最終章であるティアルートへの繋ぎぐらいにしか考えていなかったと思う。それぐらい、印象が薄かった。
けれど、いざプレイしてみるとそんな事前評価や前評判なんてあっさりとひっくり返された。オーガストやべっかんこうが好きでもない私がこのエロゲを買ったのは、リシアに会うため、いや、リシア・ド・ノーヴァス・ユーリィ女王陛下に忠誠を誓うためだったのだと確信を抱くほどに、素晴らしいヒロインとシナリオがそこにはあった。
リシアルートの舞台は、基本的に彼女が住まう王城になります。それまでのヒロインは何らかの形で牢獄に降りてきており、そこでカイムと出会うことがほとんでした。あの聖女イレーヌでさえ馬車に乗って自ら牢獄までやってきたほどですが、リシアだけは例外であり、彼女は生まれて以来王城や上層から出たことがなく、下層にすら行ったことがないのではないかと思わせる、本物の箱入り娘でした。
性格は至って素直で、ユースティアの登場キャラにしては珍しいことに裏表がなく、抱え込んでいる嘘の類が存在しません。自分に都合の良い思い込みを一つしているぐらいで、その内容にしても大したものではないから、登場時に悪印象というものを抱きにくいんですね。カイムとリシアが出会ったのは王城で、彼女が召使の真似事をして洗濯物を干していたときですが、いたずらを働いていたとう言うのならまだしも、ただ仕事をしていただけですし、古臭言い方をすれば少々お転婆な面が見られるぐらいで、後暗いところは何一つありません。
そんなリシアと出会ったカイムは相手の正体に気付かぬまま、召使と勘違いして砕けた態度、つまりは普段どおりの対応をしてしまいます。聖女にすらタメ口を聞いていたほどですし、王城の人間とは言え召使程度には気を使う必要もないと判断したのでしょう。リシアは敢えて相手の無礼や間違いを訂正しようとはせず、牢獄出身であるというカイムの話を聞きたがります。この時点で、リシアはそれまでのヒロインとは違う、牢獄とは欠片も縁のない人間であることが分かる。
広間において、王女としてのリシアと再会するカイムですが、今度は打って変わって腰の低い態度で平謝りをします。いくら貴族であるルキウスの補佐官になったとは言え、その礼儀の良さには少々の違和感を覚えた。カイムは牢獄の支配階級の下で殺し屋をやっていたわけですから、ある程度の礼儀作法を弁えていても別に不思議はないのですが、それにしたってあっさり王城内へ溶け込んでいるのはおかしい気がする。割とまともな生活が出来ていたとは言え、元は牢獄の荒くれ者なのですから、招待された大聖堂や聖域ならまだしも、王城でも難なく行動できるというのはさすがにどうかと……万能なのはエロゲ主人公の特権だけどさ。
導入部だけで結構な長さとなってしまったので、リシアルートに関してはおまけを含めて後二回ほど書こうと思います。書くことが沢山あるのもそうだけど、じっくりと振り返っていきたいというか、他のヒロインに比べると分かりやすい話しながらも濃密な内容なんですよね。話しの濃さで言えばエリスもそれなりだったけど、壮大さという意味ではやはりリシアが一番だと思う。何故、リシアルートは素晴らしいのかも含めて、明日から書き進めていことにします。
ユースティア日記第4回目は、物語上最後に登場するヒロインであるリシアシナリオになります。私はそもそも金髪ツインテールの娘というか、金髪娘にそれほど興味がなくて、メロンブックスで買ったのも単純にいつも買っている店だからであって、特典がどうとかそういう理由ではありませんでした。それでなくともリシアは体験版における出番が最も少ないキャラで、主人公のカイムとも絡むことがないから、とにかく印象が薄いし、外見や容姿が好みというわけでもないので、プレイは前は数いるヒロインの一人程度の認識でしかなかった。現に4章入るまでは、コレットの株が上がりまくっていましたからね。
元々、私はべっかんこうの絵が大好きというわけでもなかったし、それでいて金髪娘に興味がないのだから、考えて見れば事前にリシアを好きになる理由は殆ど無かったのかもしれない。エロゲ雑誌とかを読んでいればまた違ったのかもしれないけど、私みたいにネットと体験版のみでしか情報収集していない人にとっては、リシアはまさしく未知のヒロインであったことでしょう。私自身、リシアに対してはやっと出てきたかという気持ちはあったけど、待ってましたという気分でもなく、どちらかと言えばメインヒロインにして最終章であるティアルートへの繋ぎぐらいにしか考えていなかったと思う。それぐらい、印象が薄かった。
けれど、いざプレイしてみるとそんな事前評価や前評判なんてあっさりとひっくり返された。オーガストやべっかんこうが好きでもない私がこのエロゲを買ったのは、リシアに会うため、いや、リシア・ド・ノーヴァス・ユーリィ女王陛下に忠誠を誓うためだったのだと確信を抱くほどに、素晴らしいヒロインとシナリオがそこにはあった。
リシアルートの舞台は、基本的に彼女が住まう王城になります。それまでのヒロインは何らかの形で牢獄に降りてきており、そこでカイムと出会うことがほとんでした。あの聖女イレーヌでさえ馬車に乗って自ら牢獄までやってきたほどですが、リシアだけは例外であり、彼女は生まれて以来王城や上層から出たことがなく、下層にすら行ったことがないのではないかと思わせる、本物の箱入り娘でした。
性格は至って素直で、ユースティアの登場キャラにしては珍しいことに裏表がなく、抱え込んでいる嘘の類が存在しません。自分に都合の良い思い込みを一つしているぐらいで、その内容にしても大したものではないから、登場時に悪印象というものを抱きにくいんですね。カイムとリシアが出会ったのは王城で、彼女が召使の真似事をして洗濯物を干していたときですが、いたずらを働いていたとう言うのならまだしも、ただ仕事をしていただけですし、古臭言い方をすれば少々お転婆な面が見られるぐらいで、後暗いところは何一つありません。
そんなリシアと出会ったカイムは相手の正体に気付かぬまま、召使と勘違いして砕けた態度、つまりは普段どおりの対応をしてしまいます。聖女にすらタメ口を聞いていたほどですし、王城の人間とは言え召使程度には気を使う必要もないと判断したのでしょう。リシアは敢えて相手の無礼や間違いを訂正しようとはせず、牢獄出身であるというカイムの話を聞きたがります。この時点で、リシアはそれまでのヒロインとは違う、牢獄とは欠片も縁のない人間であることが分かる。
広間において、王女としてのリシアと再会するカイムですが、今度は打って変わって腰の低い態度で平謝りをします。いくら貴族であるルキウスの補佐官になったとは言え、その礼儀の良さには少々の違和感を覚えた。カイムは牢獄の支配階級の下で殺し屋をやっていたわけですから、ある程度の礼儀作法を弁えていても別に不思議はないのですが、それにしたってあっさり王城内へ溶け込んでいるのはおかしい気がする。割とまともな生活が出来ていたとは言え、元は牢獄の荒くれ者なのですから、招待された大聖堂や聖域ならまだしも、王城でも難なく行動できるというのはさすがにどうかと……万能なのはエロゲ主人公の特権だけどさ。
導入部だけで結構な長さとなってしまったので、リシアルートに関してはおまけを含めて後二回ほど書こうと思います。書くことが沢山あるのもそうだけど、じっくりと振り返っていきたいというか、他のヒロインに比べると分かりやすい話しながらも濃密な内容なんですよね。話しの濃さで言えばエリスもそれなりだったけど、壮大さという意味ではやはりリシアが一番だと思う。何故、リシアルートは素晴らしいのかも含めて、明日から書き進めていことにします。
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