最近、自身事故が多いよねぇ。朝も夜もどこかしらでなにかあるって感じで、この前なんて帰宅ラッシュ時に横須賀線、東海道線、京浜東北線、そして湘南新宿ラインが止まったもんだから、まったく酷いもんでしたよ。私は仕事で東京方面まで通ってるんだけど、全部止まるとJRでは横浜に帰りようがないんだよね。方法としては渋谷まで行って東横線に乗るか、あるいは品川に行って京急線に乗り換えることなんだけど、前者は渋谷まで行くのが大変だし、後者だは混雑を超えた大混雑になるのが眼に見えてますからね。まあ、それでも職場に戻るよりはマシかと思って、とりあえずは品川まで行くことにしました。

唯一動いていた山手線で品川まで移動したんだけど、駅のホームからして大混雑で、階段まで行くのに10分はかかったかも知れない。私はまだ良かった方で、中には30分掛けてホームから離脱したという人もいるぐらいだったから、相当なものだったんでしょうね。震災の翌朝を思い出さないでもなかったけど、瞬間的な意味ではこっちの方が上だったかも知れない。コミケ会場だって、ここまでの圧迫率はないですよ。
京急線への乗り換えは案の定凄まじいことになっていたようで、早期の帰宅を諦めたサラリーマンたちで駅前の飲み屋は賑わっていたといいます。私は酒を飲まない人なので、品川の駅ナカであるエキュート内で時間を潰すことに。といっても、飲食物に金を使う気にもなれなかったので、ホームから上がってすぐにあったBOOK EXPRESSへ入ることに。JRの駅構内にある本屋ですけど、横浜や渋谷なんかにもありますね。横浜店はそれほどでもないけど、品川店は結構な規模であり、新刊も充実していました。本屋としてのBOOK EXPRESSの特徴はまさにこの部分にあり、既刊ではなく新刊を中心に多く取り扱っているということです。人気のコミックスなどはある程度の冊数もおいてありますが、基本は最新と直近のみで、偶然通りかかって「お、この新刊出てたんだ」という感じに買っていく人を対象としているんですね。
私は運の悪いことに手持ちの本を職場に忘れてきており、文庫本の1冊でも買って時間を潰そうと考えていました。しかし、ふとコミックスの棚に行くと、そらおとことそらのおとしものの新刊が出ていることを発見。いつの間に、と思ったけど、月始めに出ていたらしい。

そらおとはエースで連載している作品の中でも、1話ごとの内容量というのが物凄くあって、それこそ4話分もあれば単行本1冊は楽に作れてしまうほどだったりします。そのため、コミックスの刊行ペースがとても素早く、月刊誌にも関わらず年間3~4冊は当たり前という驚異の速度です。だって、第1巻の刊行年って2007年ですよ? 月刊誌連載の漫画が、たった4年で12巻も出してるんだから、凄い話だ。
漫画は文庫本に比べると、あっさり読めてしまうものだけど、丁度東海道線の運転が再開されたこともあって、ガタコトと満員電車に揺られながら読んで帰ることに。正直、そらおとは電車内で読むような漫画でないのだけど、まあ、私はそういうのあまり気にしないから。ブックカバーは掛けてあったし。
さて、12巻は前巻からの続きということで、カオス復活篇の途中ですね。智樹と触れ合い、愛というものの暖かみを知ったカオスだったけど、帰ろうとしたおうちであるはずのシナプスから砲撃され、マスターから拒絶されるという悲惨な目に合います。シナプス最強の防空システムと称するZEUSですけど、なんか銀英伝のトールハンマーを思い起こしますね。球体状の物体から放たれる砲火ということで、あまりの威力にカオスは再生したばかりの羽を撃ち抜かれます。続けてハーピーたちが猛攻を加えるわけですが、こいつらって自分より小さいものにしか強がれないよね。アニメの印象が強いのでイマイチ可愛げがないんだけど、自身のマスターに対する想いはそれなりにあるようで。多分というか、ハーピー自身はダイダロスじゃなくて、このマスターの自作なんだと思う。失敗ばかりしているのに廃棄しないのは、そういう事情もあるんだろう。カオスだって同じなはずだけど、使っている技術はダイダロスのものだし、元々命令を訊くような性格をしていなかったので、あまり思い入れが無いのかも知れない。まあ、直接的な原因はセイレーンを食ったことだろうけどね。カオスよりも、セイレーンの方が好きだったんでしょう。カオスに食われている最中、マスターに助けを求めていましたし、ハーピー同様の関係性が合ったのだと思うし。
マスターに拒絶されたカオスは、智樹の元へと向かうのですが、タイミングの悪いことに智樹はエンジェロイドたちに腹を立てており、カオスはその怒りの言語を耳にしてしまいます。智樹はカオスが来ていることなど知りませんし、そもそも彼女がエンジェロイドであることすら知りませんからね。そして、イカロスたちは智樹とカオスが出会っていたことを知らなかった。巡り合わせの悪さが誤解を生み、カオスは暴走して再び海の中へと引きこもってしまいます。彼女の涙に突き動かされたアストレアが追おうとしますが、イカロスと違って耐水圧装甲を積んでいないので、断念するしかなかった。

カオスの成長フラグが立った12巻ですが、他の見所としては智樹の母親が現れたことですかね? まあ、まんま大きいトモ子だけど、親子揃っていい性格をしてました。桜井家って母親の家系だったんですね。父親は地味な感じでしたが、そはらと同じく抑え役らしい。「羽なんか……気にすんな!!」という豪快さは、智樹以上でした。ギャグキャラだったので、再登場やシリアスパートに絡んでくるかは不明だけど、息子が未確認生物と暮らしていても問題とは思わないらしい。少なくとも一晩は両親は家に泊まっていたはずなんですがね。
多分、この刊行ペースであれば秋頃には13巻が出ても不思議はないのだけど、その頃には映画のBDとかも出ているんだろうか。そういや、時系列的には映画の公開がもうすぐだな。

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