AT-Xで放送していたから、なんとなく観てしまいました。確か公開は去年の4月頃だったかな? SFセミナー行く前の午前中に鑑賞していた記憶があるけど、あの日はセミナー終わったら鴨居に移動して、ららぽーと横浜でハルヒと文学少女の映画も見たんだっけ。1日に映画を3本観て、しかも間にイベントを挟むなんてハードスケジュールこの上ないですね。よくあんなことが出来たものだ。そういや、劇場版文学少女も最近キッズステーションで放送してたけど、あれに関しては1年以上前だった気がして、TRIGUNとの気分差が不思議です。同じ日に見たはずなのにね。

映画以来、はじめて観直す機会を得たわけですが、AT-XはCMもなければカットも存在しないのでラッキーですね。高い視聴料金を払っている甲斐があるというものだけど、映画そのものは……まあ、こんなもんだったかなと。確か、当時の日記にも書いたと思うけど、TRIGUNにしてはかなり派手さに欠ける内容で、割と物静かな感じなんですよ。主要キャラは全員出てくると言っても、主人公であるバッシュを除けばウルフウッド以外はそれほど活躍するわけじゃないし、焦点が当てられるのはあくまでオリキャラですからね。その辺が、TRIGUNの映画としては微妙だった気がしなくもない。
まあ、最大の違いはTVアニメ版でシリーズ構成及び全話脚本を務めていた黒田洋介が参加しておらず、あろうことか小林靖子に変わったという点でしょうか。これほど正反対な脚本家もいないというか、単なる性別の違い以上にキャラに対する個性付けが異なっていますからね。黒田洋介は萌えキャラばっかり書いているようで、ちゃんと男というものを書くことが出来るわけだけど、さて小林靖子はどうなのかといえば……それほど悪い話ではなかったと思うけどさ。
個人的に好きなシーンは、20年ぶりに再会したバッシュとガスバックのやり取りかな。ガスバックは自分を助け、他人を助けるバッシュの生き方を理解出来ないと、20年前と同じ事を言いました。それは彼が常に奪う側の人間であり、奪い合いの世界に生きてきたからなんだけど、だからといってバッシュそのものを否定はしてないんですね。少なくとも、再会したときの彼はバッシュに対して豪快な笑みを見せるだけの余裕があった。もっとも、いずれは倒さねばならない相手という認識は常にあったようですが。でないと最後の決闘にまで発展しないし。

個人的な立ち位置としては気軽に観られる映画って感じかな。変に重苦しくもなければ、堅苦しくもないから、サッパリとした観られる。同じ日に公開していた劇場版文学少女、あれがキッズステーションで放送したことは前述のとおりですが、改めて見てもあの映画のなにが良かったのかサッパリ分からない。OVAも放送されたとはいえ、いくらなんでもあれは説明不足だよ。そらおとの映画だってTVアニメを2期放送したという前提があったからこそ、あの内容だったわけだしね。
TRIGUNの映画が上映されるにあたって、作者は各キャラクターに関する非常に簡潔な説明を書いたことがあります。詳しい内容は忘れましたが、非常によくまとまっていて、これだけ頭に入れておけば映画を観ることができるというのは、決して嘘ではなかった。ごく基礎的な基本情報さえ覚えておけば、前提なんて必要ないんですよ。そのシンプルさが、私がこの映画をどちらかと言えば好きな部類に入れてしまう理由なのかも知れない。
それに比べると文学少女は……いや、今にして思えば他にやりようがなかったというか、映画にするにしてもあれ以外のエピソードは無理だったのかな。ハルヒはさ、アニメが爆発的にヒットしたし、圧倒的な知名度を持って映画向きのシナリオを選択することが出来たわけじゃないですか。消失は映画でやってこそだと思ったし。でも、文学少女はなぁ……作品がハルヒに劣っているとは思わないけど、ことさら映画にする必要があったのかと言われれば、ちょっと首をかしげてしまう。私がそもそも陰鬱でドロドロした作品好きじゃないってのも大きいんだろうが。

最近はアニメ映画も結構多いわけだけど、そらおとは結局3回だけで打ち止めにしました。同人作業が忙しくて映画どころではなかったというのもありますが、何回も見に行くほど面白くもなかったしね。まあ、ファンブックは買ったし、後はブルーレイが出るのをまとうかと。ブルーレイといえば蒼穹のファフナー、あれのイベント言ったんですけど、ブルーレイとDVDが9月に発売でしたっけ? なんか続編も発表されちゃいましたが、私としては蛇足な感じがしてならない。乙姫もいないしね。芹がどれだけ活躍し、西尾兄妹がどうなっているかってのには興味あるけど、正直主人公面子のその後とかまったく関心ないからなぁ。私の中で、ファフナーって結構微妙な作品なのかも知れない。まあ、今は関係ないけど。

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