コミケの当落が発表され、私もなんとかスペースを確保するに至ったのですが、ここにきてアニメ版ヨスガノソラに動きがありましたね。アニメ関係者、正確に言うと神本兼利を始めとした主要スタッフが年末の冬コミに本を出すというのです。私は事前情報として、このような本が出ることを知っていましたが、今年の夏コミに出なかったので、てっきり立ち消えになったのだと思っていました。しかし、まさか放送終了から1年越しでこのような本を出してくるとは、正直言って虚を突かれたと言わざるを得ない。3日目にこういうヨスガ本が出るということは、私の当日における行動が大きく左右されるということですから。

コズエノソラ
URL:http://www.pixiv.net/member_illust.php?illust_id=22708471&mode=medium

SD穹の表情がとか、まあ、色々言いたいことはあるんですけど、物の見事に委員長本ですね。一応、名目上はヨスガノソラまよチキ!のスタッフ本ということになっていますけど、神本兼利まで引っ張り出してきた時点で、どういう本になるのかは明白でしょう。荒川が念願叶えたのかは知りませんが、pixivのイベントページにあるサークル情報を見ると、こんなことが書いてあります。
ヨスガノソラのメインスタッフによる倉永梢編を書きおろし本を出す予定です。
内容はシナリオ、コンテ、イラストを収録予定。
他、まよチキ!原画集も考えております。
こうあるように、あくまでメインは書き下ろしの倉永梢編なんです。荒川稔久が書きたい、書きたいと言っていた委員長の救済話。同人誌でもいいから出したいと言い続け、神本兼利の協力も取り付けたと言われていたそれが、遂に実現するのです。まさかとは思いましたが、これは夢でもなんでもない、ただの事実です。

参加サークルの兄さんへ・・・は、実のところ過去にもヨスガのスタッフ本を出していて、アニメーション制作会社feel.のスタッフが中心に運営している同人サークルとされています。私も一応、既刊は持っていますけど、単体のヨスガ本というにはこれまでの2冊はボリュームに欠けましたし、まあ、スタッフの小遣い稼ぎ程度だろうという認識でした。ヨスガファンの視点で言いうと、ぶっちゃけ大した本じゃなかったんですよね。まあ、今更ヨスガノソラをメインに持ってくるわけはないと思ってましたし、冬コミに参加するとしてもここは違うものを出してくるだろうと考えていたんですが……なんとまあ、ここに来て倉永梢本を出しますか。
まさか、荒川稔久と神本兼利が暇になるまで待っていたとでも言うんでしょうかね? だとしたら凄い忍耐力だと思うけど、かつてないヨスガ本が出るという現実は、私に言い様のない興奮と、言い知れぬ恐怖のようなものを与えてきます。同人誌という特性上、間違っても公式であるはずはありませんが、アニメ版ヨスガノソラのメインスタッフによる本であることには変わりありません。幻となった梢編を、同人誌という形で世に送り出そうという執念。まったく、荒川稔久はどれだけ委員長が、倉永梢が好きなんだという話ですね。まったく、ある意味で最高だよあの人は。

私は当然、冬コミ当日はこの倉永梢本を手に入れる方向で行動を進めていきますが、この本が出るということはイコールで一つの事実を浮かび上がらせますね。即ち、OVAとしての梢編はでないということです。ヨスガノソラは企画としてはまだ凍結も停止も休眠もしていないことを私は知っているけど、OVAを出せるような作品でもないし、ああいうラストにした以上、どの面下げてもハルカナソラは出来ません。だから、出す可能性があるとすれば梢編だったんですけどね……OVAか、最低でも同人誌で、そういう話だったのだけど、同人誌の方を選択しましたか。まあ、大人の事情とか色々あるのは知ってますが、とりあえず買いますよ。全力で、絶対に我が物にしようじゃないか。

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