今年もこの季節がやって来ました、年忘れMLW式のお時間です。こんなことを書くと、まるで私が毎年のようにこの企画をやっているのかに思えますが、実は6年ぶりぐらいでしょうか? 2005年に一度だけやったんだけど、多分誰も知らないよね。この日記も何気に7年ぐらい書いてますが、一度休止していたのを再開するにあたってログを消してしまったので、7年前の文章は一つも残っていませんね。あの頃は良かったですよ。アニラジはアニスパじゃなくてアニゲがやってたし、00年代の初期から中期における爆発力みたいな勢いがあった。無論、当時は当時で色々な問題があったんだと思いますけど、今よりも華やかなイメージがあるのは何故だろう。

そんな訳で、この年忘れ企画では、私が2011年にはまったアニメ作品を中心に、毎日1作品ごとに振り返っていこうという感じなんですが、6年前にやったときはアニメはアニメ、声優は声優なんて具合に分けていた気がするね。ただ、昔と違って今の私は声優オタクというわけじゃないし、エロゲにしたって買うだけ買ってやってないのが多いから、確実に観ているアニメ作品のほうがなにかと都合がいいんですよ。何気にソフトも多く買いましたし。
第1弾が夢喰いメリーというわけなんですが、これのアニメ版に関しては未だに酷評が目立ちますね。まあ、どうしたって原作の方が面白いのは否定のしようもありませんけど、作者だって神様のメモ帳を生温かい目で観察するぐらいには悟りきっているので、ここらで冷静に振り返ってみようじゃありませんか。そもそも、私はアニメ版も結構好きですしね。世間的には同時期というか30分前にやっていたISの方が人気だったんでしょうけど、あれはどうも8話ぐらいから分けのわからない話になったのでね……メリーだって相当なものだと言われそうですが、メリーのアニメは尻切れトンボなだけで、やりたかったことと、実際にやったことはちゃんと見えていますから、ある意味では良かったんですよ。監督が失敗したとか、オリジナルに関しては原作者も積極的だったみたいな発言をしなければね。まあ、たまにいるんですよ。そういうことを自分で言ってしまうような作り手も。別に当人がそれを自覚するのは悪いことじゃないけど、へそより尻に気を遣うべきだったんだよ、メリーのアニメは!

まあ、へそか尻かなんてことはどうでもいいとして、私がメリーのアニメを好きなのは、原作における夢というある種わかりにくい概念的なものを、アニメ用に噛み砕いて来たからかな。面白さでは原作の方が上だけど、ファン心理に配慮してなにかと原作再現が試みられる昨今、あそこまで典型的なオリジナル展開を持って来られると、却って清々しいというか、まあ、キャラ見せという意味では良かったと思う。そう、個々の不満はいくらだってあるけど、全体的にキャラが可愛く書かれてたよね。声優は新人、若手で固めてきたイメージがあるけど、特に違和感のようなものは感じられなかったし、作画とかもあまり崩れたりはしなかった気がする。私が好きなのは、実は主役のメリーではなく光凪由衣なんだけど、秋谷智子の声を聴いたいのとか、それこそおジャ魔女以来ですよ。意外なほど可愛くてビックリした。決して白衣に惹かれたわけじゃないけど、あれはいいもんだよ。
ただ、オリキャラの面々に関しては……キャラクターとしては悪くなかったけど、その設定がね。ミストルティンとか、ラスボスより強いかも知れないなんて、ほとんど僕の考えた最強キャラじゃないですか。エンギにすら負けなかったメリーを完膚なきまでに叩きのめしたり、あれはちょっと白けたね。互角ぐらいの実力が丁度良かったというか、元が植物ならメリーと激闘の末追い詰めるも、最終的にエルクレスに焼き殺されるぐらいの描写にすべきだったのではないか。そうすれば灯台エルクレスのラスボスとしての強さが目立つし、俺達の戦いはこれからだ! といった二期への繋ぎがもっと上手く出来たかも知れないのに。無理やり組み込んだオリジナルによって破綻しているようじゃ、確かに物語としてはイマイチでしょう。

メリーはハッキリ言うとキャラクターアニメです。物語を堪能したいなら原作を読めばいいし、アニメはあくまで動きあるキャラクターの可愛らしさを楽しむためにあると思ったほうがいい。まあ、色々と惜しい作品だけに2期かリメイクを期待するところなんですが、好意的に書こうと思ったのに、結局否定的な部分が沢山出てきましたね。とりあえずドーナツでも食べながら、AT-Xでやってる再放送を観ることにしましょうか。

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