公開自体は去年なんですけど、私が実際に観たのは今年なので、今年のアニメということで書かせてもらいます。日記のログを辿ると私がこの映画を最初に観たのは1月13日の川崎チネチッタとなっているので、昨日取り上げた夢喰いメリーより早いのかな? なにせ、私はこの映画を3回ほど観ているので、イマイチ自分が劇場に行った時期を思い出せないんですよね。確か川崎に2回、海老名に1回行ったはずだけど。1つの映画を何回も観に行くなんてのは、私にとって初めてに近い経験でしたけど、まあ、それほど面白かったんでしょうね。なんだかんだでイベント行ったり、BD買ったりもしましたし。

ただ、断っておくと私自身はそんなに蒼穹のファフナーという作品に思い入れがなくて、好きなアニメ作品かと訊かれると、「普通かな」と答えると思います。私は基本的にハッピーエンド至上主義ですし、閉鎖的空間で行われる荒廃とした物語というものが嫌いなので、そういった意味ではむしろ好きじゃない作品に当てはまるのかも知れない。じゃあ、なんで映画なんて観に行ったんだという話になるけど、それはやっぱり気になったからだろうね。TV本編がああいう最後を迎えましたし、OVAですか? あれも悲惨な最期でしたから、映画でどういうフォローというか、続きが描かれるのかなと。
後はまあ、キャラクターに関してでしょうか。ファフナーの話自体は救いもなにもない、そもそもあの世界は日本を始めとした多くの国が滅んだ、終わりを迎えつつある世界なんだけど、登場するキャラ自体はなかなかに等身大で魅力がありましてね。私は主に立上芹を始めとした後輩メンバーが好きなんですけど、彼女らの成長具合を観てみたかったし、SFとかロボットと言うよりは、キャラクター映画として観に行った感が強いのかも知れないね。実際、立上芹はヒロインが明確に定まっていない作品内の中で、それに近い立ち位置だったと思うし、戦闘においてはどちらかと言えば後輩メンバーの方が目立っていた気もするし。特に西尾兄妹にはやられたね。私が双子好きというのもあるんだろうけど、あそこまであからさまな、外見的一致という意味ではなく、精神的な繋がりを求め合う双子を出されるとは思わなかった。あれは転んだ。うっかり色々書いてしまうぐらい転んだ。どこにも公開してないけど。

全体的にいい映画だったとは思いますが、それだけに続編に関してはどうなのかなーと思います。イベントで発表されましたけど、あれで一気に熱が覚めたというか、まだ続けるのかという気持ちが強くてね。まあ、冲方丁の原作ですから酷いものにはならないんでしょうが、私はそもそも一つの作品を延々と使い回すのが好きではないので……それが許されるのは多分、ガンダムシリーズD.C.シリーズだけでしょう。あれにしたって、作品自体は毎回変えてきているわけだしね。ファフナーも映画で終わっておけば良かった、なんて言われなきゃいいんですが。特に原作のないオリジナルコンテンツですから、続けること自体は可能だと思うんですよ。ネタさえあれば、キャラを代替わりさせたっていいわけだし。でも、果たしてそれが本当に正しいのか? 人気があるから作品を継続されるのはわかるし、映画だって相当の反響があったんでしょうが、私はなんかしつこすぎる気がしないでもない。もうお腹いっぱいというか、同じスタッフで新しい企画でも作って貰った方がいいと思うんだよね。映画があれだけ綺麗に終わったんだし、もういいだろうって気持ちのほうが強い。
まあ、もっともこれで次の主役が芹とか西尾兄妹ですなんて言われたら、手のひらをくるりと返す用意は出来てますけど、そんなの絶対ありえないでしょ? ファフナーは正直、女性向けのコンテンツですからね。そう簡単に主人公たちを変えるとは思えませんし。

BDを買ったので映画はいつでも観ることが出来るんですが、確か劇場公開時と映像が大分変わってるんだっけ? 3回観たといっても最後に行ったのは2月の話ですから、当時の映像を覚えているわけもないんですが……改めて家で観てみると、なんというか劇場効果というのはあるもんですね。画面が小さいからってことはないんだろうけど、ここまで淡々とした話だったかなと思ったり。これといった後日談みたいのが収録されたわけでもないですし、まあ、それは続編企画がある時点で当たり前なのかも知れないけどさ。いずれにせよ私の中で今年を代表するアニメ作品ではあったので、色々と書いて見ました。立上芹は可愛い、西尾兄妹は最高、皆城乙姫は帰ってきて! という感じで、今日はお開き。

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