そこに温かい食事があるのなら
2012年1月11日 アニメ・マンガ
孤独のグルメって良い漫画ではあるけど、ブームの発端がネットであるからか、どこか過大評価されている部分があって、孤独のグルメを評価しない奴はにわかみたいな風潮があると思うんですよね。確かにそのブームに後押しされて連載復活までこぎつけた作品ではあるけど、原作としては20年近く前の作品だし、確かに料理物としては驚くほど色褪せていないものではあるが、はてさてそこまで持ち上げる程のものか、と思っていた時期が私にもありました。でも、新作が発表された頃に改めて読んでみると、これがまあ面白い。人気となる作品には、やはりそれだけの魅力があると言うわけですね。
そんな孤独のグルメがドラマ化されると聞いたとき、私は結構意外でした。噂程度に一度ドラマ化を断ったという話を聞いたことがありましたし、「これはドラマ化とかはされない原作モノなんだろう」と勝手に理解していたんですね。ドラマCDにはなりましたけど、あれはなにせ音声のみですから、視覚的に原作を崩すということがありませんし、別次元の問題でしょう。とはいえ、最初のドラマ化を断った理由は役者の問題であったというし、そういった問題が解消されればドラマ化それ自体は出来たのかも知れません。
さて、主演の松重豊は強面で知られる個性派俳優ですが、実年齢より若く見えるが特徴的な井之頭五郎役としては、ちょっとイメージが違うかなと思いました。ネットで言われていた中井貴一という人選は、なるほど確かにと感じさせる部分はありましたが、あの人だって50歳は超えていますし、それに今は大河で急がしそうだからねぇ。まあ、ちょっと強面ではあるけど、まるきり無名とか、スーツのまるで似合わない役者というわけでもなかったから、別にいいんじゃないかな。大体、日本の場合だとそもそも役者ではない主演というのも十分あり得たわけだし、それなりにキャリアのある俳優さんに演じて貰えるというだけで、この手の話題作では重畳なのかも知れません。制作がテレ東で、しかも深夜枠というのはややメジャーから外れてますけど、食べ物を扱う番組といえばテレ東というイメージもありますし、原作者が事前に「原作とは別物」であることを明言していたから、肩の力は抜いて観られたかも知れない。
現在2話まで放送ているわけですが、1話の感想を言うとなかなかしっかりとした作りのドラマで驚きました。勿論、特別物語性があるわけではありませんが、そこが逆に原作テイストであると言うか、井之頭五郎がどういう触手の人間で、なにに比重をおいて生きているかというのが、簡潔ながらも上手く紹介されていると思った。変にドラマ仕立てになっていないところがまた良くて、むしろ前半15分すらも長かったような気がする。孤独のグルメは30分のドラマですけど、もっとこう10分ぐらいのショートドラマでも良いんだよね。食べることだけに比重を置くなら、それぐらいの短さでも十分に行ける。
まあ、30分間つまらなかったのかといわれればそうでもないし、飯が運ばれてくるまでの焦らしとでも思っておけば、それほど悪いものではありませんが。1話のテーマは門前仲町の焼き鳥屋さんということですが、ここは以前にアド街ック天国で紹介されたことがあるとかで、元からテレ東との繋がりはあったみたいですね。架空の店ではなくて実在の飲食店というわけだけど、流石に素人をドラマに出すわけにも行かないからか、店舗だけ借りて店主ないし店員は役者が演じるという感じらしい。もっとも、焼き鳥屋の女将さんを演じた女優さんは、実際の女将さんとかなりそっくりだったのだけど……これは偶然なのか、拘りなのか。
焼き鳥はなかなかに美味しそうでしたね。全部塩というのがニクいと思いましたし、店で食うのはやっぱり塩じゃなくちゃ。逆に持ち帰りはタレみたいな。私は映像屋ではありませんから、料理の映し方がどうだとか、そういう専門的なことはわかりませんけど、十分に美味しそうだと思いましたね。まあ、下町にあるような小さな焼き鳥屋ですから、ビックリするほど美味しいというわけでもないのだろうけど、少なくとも「今日は焼き鳥が食べたい」と思う程度には、味覚を刺激されるものがあった。
2話は煮魚だったけど、個人的に白いご飯に合うのは焼き魚ではないかと思ったり。いや、美味しそうだったので別に良いのだけど、友情出演で芸人が出ていたせいか、一気にチープな感じになってしまいましたね。もうちょっとこう、外界と隔離されたような世界観を出して欲しかったかも知れない。次回はタンメンとのことですが、番組連動で飲食店タイアップをしているようなものですから、原作にありがちな感じの悪い店とか、そういうのは今のところ出ませんね。せめて、五郎の失敗とか重ね技とか、そういうのぐらいは再現して欲しいのだけど……まあ、今後に期待しますか。
そんな孤独のグルメがドラマ化されると聞いたとき、私は結構意外でした。噂程度に一度ドラマ化を断ったという話を聞いたことがありましたし、「これはドラマ化とかはされない原作モノなんだろう」と勝手に理解していたんですね。ドラマCDにはなりましたけど、あれはなにせ音声のみですから、視覚的に原作を崩すということがありませんし、別次元の問題でしょう。とはいえ、最初のドラマ化を断った理由は役者の問題であったというし、そういった問題が解消されればドラマ化それ自体は出来たのかも知れません。
さて、主演の松重豊は強面で知られる個性派俳優ですが、実年齢より若く見えるが特徴的な井之頭五郎役としては、ちょっとイメージが違うかなと思いました。ネットで言われていた中井貴一という人選は、なるほど確かにと感じさせる部分はありましたが、あの人だって50歳は超えていますし、それに今は大河で急がしそうだからねぇ。まあ、ちょっと強面ではあるけど、まるきり無名とか、スーツのまるで似合わない役者というわけでもなかったから、別にいいんじゃないかな。大体、日本の場合だとそもそも役者ではない主演というのも十分あり得たわけだし、それなりにキャリアのある俳優さんに演じて貰えるというだけで、この手の話題作では重畳なのかも知れません。制作がテレ東で、しかも深夜枠というのはややメジャーから外れてますけど、食べ物を扱う番組といえばテレ東というイメージもありますし、原作者が事前に「原作とは別物」であることを明言していたから、肩の力は抜いて観られたかも知れない。
現在2話まで放送ているわけですが、1話の感想を言うとなかなかしっかりとした作りのドラマで驚きました。勿論、特別物語性があるわけではありませんが、そこが逆に原作テイストであると言うか、井之頭五郎がどういう触手の人間で、なにに比重をおいて生きているかというのが、簡潔ながらも上手く紹介されていると思った。変にドラマ仕立てになっていないところがまた良くて、むしろ前半15分すらも長かったような気がする。孤独のグルメは30分のドラマですけど、もっとこう10分ぐらいのショートドラマでも良いんだよね。食べることだけに比重を置くなら、それぐらいの短さでも十分に行ける。
まあ、30分間つまらなかったのかといわれればそうでもないし、飯が運ばれてくるまでの焦らしとでも思っておけば、それほど悪いものではありませんが。1話のテーマは門前仲町の焼き鳥屋さんということですが、ここは以前にアド街ック天国で紹介されたことがあるとかで、元からテレ東との繋がりはあったみたいですね。架空の店ではなくて実在の飲食店というわけだけど、流石に素人をドラマに出すわけにも行かないからか、店舗だけ借りて店主ないし店員は役者が演じるという感じらしい。もっとも、焼き鳥屋の女将さんを演じた女優さんは、実際の女将さんとかなりそっくりだったのだけど……これは偶然なのか、拘りなのか。
焼き鳥はなかなかに美味しそうでしたね。全部塩というのがニクいと思いましたし、店で食うのはやっぱり塩じゃなくちゃ。逆に持ち帰りはタレみたいな。私は映像屋ではありませんから、料理の映し方がどうだとか、そういう専門的なことはわかりませんけど、十分に美味しそうだと思いましたね。まあ、下町にあるような小さな焼き鳥屋ですから、ビックリするほど美味しいというわけでもないのだろうけど、少なくとも「今日は焼き鳥が食べたい」と思う程度には、味覚を刺激されるものがあった。
2話は煮魚だったけど、個人的に白いご飯に合うのは焼き魚ではないかと思ったり。いや、美味しそうだったので別に良いのだけど、友情出演で芸人が出ていたせいか、一気にチープな感じになってしまいましたね。もうちょっとこう、外界と隔離されたような世界観を出して欲しかったかも知れない。次回はタンメンとのことですが、番組連動で飲食店タイアップをしているようなものですから、原作にありがちな感じの悪い店とか、そういうのは今のところ出ませんね。せめて、五郎の失敗とか重ね技とか、そういうのぐらいは再現して欲しいのだけど……まあ、今後に期待しますか。
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