池袋のシネマサンシャインでセイクリッドセブン-銀月の翼-を観てきました。私は日記でこの作品を映画とか、劇場版みたいな表現で書いていたと思いますが、正確には総集編に新規カットを数点追加しただけのもので、上映時間も60分と短めです。なので劇場用作品というわけではない、サンライズ的に言えばスペシャル・エディションみたいなものであって、映画館でやっているのは、あくまでイベント上映ということですね。

池袋には一昨日行ったばかりですが、山手線でひたすら移動したのは久しぶりかも知れない。私は東京界隈は千代田区で働いていますから、池袋のある豊島区は結構遠い。定時と共に会社を飛び出して、それでも30分ぐらいは掛かったのかな? 途中、駒込を通り過ぎたときには、「あぁ、ここが孤独のグルメで紹介されてた和食亭のある……」なんて思ったりもしましたが、私の職場からだとちょっと遠いね。昼に電車乗って食べに行く、というのは無理っぽい。そういえば、池袋には第3話で紹介されていた楊という中華屋さんがあったはずだけど、日曜日は昼時で最大30人待ちだったとかなんとか。ドラマ効果ってのは凄いものですね。私は辛いものがそれほど得意なわけでもないから、汁なし担々麺とやらは美味しそうだなぁ、けど、辛いんだろうなぁと思うぐらいなんだけど、そろそろ食べに行った人のレポートとかがネットに上がっているのかな。焼き鳥屋さんと、和食亭は既に合ったような気がするが。
映画は18時40分からだったけど、池袋には18時15分ごろに着いたんだったかな? 道順は知っているから、普通に歩いて5分も掛からなかったと思う。自分でも意外だったけど、20分ごろにはチケットも買えてしまったから、少なからず開いた時間を利用して、ケンタッキーのダブルダウン屋に再挑戦することに。並んではいましたが、日曜ほど人はいなかったかな。改めて食べたダブルダウン、日本名はチキンフィレダブルですか。やはり厚みがありすぎて、豪快にガブリというわけにはいかなかった。バンズと違ってお肉だから、潰して食べやすいようにってわけにもいかず、やっぱり肉の厚みそのものを薄くしたほうが良いんじゃないかと思う。まあ、話のネタに食べている人も多かったし、味自体は美味しいから、商品長続きして欲しいものだけど。

さて、そんなわけでセイクリッドセブン-銀月の翼-を観てきたわけですが……日記の前半で池袋道中記を書いてしまうほどには、書くことがあまりないという感じだった。だって、前述のとおり基本的には総集編だし、ナイトの過去回想やナイト視点を若干入れたぐらいだしねぇ。回想に関しては、なるほどこういう事があったのかと思えはしたけど、ナイトやフェイ視点に関してはやや強引だった気がしないでもない。そして、本当に必要だったのかとさえ思う部分もいくつか合った。
序盤はまあいいとして、例えばフェイの兄である0号ことホンユーが生きていたことが発覚したとき、ナイトとフェイはまあ、お互いの悲しみを慰めあって、TVシリーズでも良いシーンと言われている一つなんだけど、銀月の翼ではこの後に追加シーンがあって、ナイトがホンユウがもう戻れないことを悟り、自ら引導を渡す事を宣言するのだけど、兄を殺すという事実を了承できるわけもないフェイが、抱擁から一転、ナイトを突き放して拒絶するんですね。ナイトは大切な、回想で言えば王子様として守るはずの姫であるフェイを失ったわけで、なんとも辛いシーンです。感動的という程ではないにせよ、ああいうシーンの後に二人は決裂してましたーなんてのを見せられると、ちょっと悲しいよね。しかも、フェイの「でも、ボク一人じゃ……そうだルリさんなら」ってシーンの、如何にも取って付けた感がさ。
最終戦闘も、あれはあくまでアルマがメインで戦っていましたから、ナイト視点だと盛り上がらないんだよね。フェイを助けるところにしても、TV版の最終回はEDのアレンジバージョンが流れて私は凄い好きだったんだけど、銀月ではそうした演出も消えてしまったから、なんか高ぶることが出来なかった。悪いってほどでもないんだけど、決して良いというわけでもなく、まあ、60分ならこんなものなのかなぁ。過去回想は結構良かったし、何故フェイがカエルだったのかという謎も解けたのだけど、ナイトはつまるところホンユーにフェイを託されたわけだね。良い人だったんだなぁ、あんなところにいて人間腐ってなかったみたいだし。ナイトもまあ、覚醒するまで何年もよく耐えたものだ。すべてはフェイのためって感じもするが。
見所とされていたセイクリッドアルマvsセイクリッドナイトだけど、アルマは受身一方だったし、ぼっちからリア充街道爆進中のアルマと、フェイに去られた傷心ナイトの逆切れに近い戦闘だったから、なんというか……あそこは男らしく、拳で語り合って欲しかった。アルマってトラウマから、自分が積極的に戦うこと、もっと言えば他者に暴力を振るうことが好きじゃないみたいだしなぁ。

最後のアルマとルリのサプライズは、ちょっとこそばゆい感じもしたけど良かったと思いますよ。しかし、元々のTVシリーズが話数短縮の末にああいう形になったのを考えると、それを総集編で再圧縮するのは、無理があったのかも知れませんね。ボックスに空きを作るわけにもいかないから、BDは買うと思いますけど、なんか期待していたほど盛り上がれなかった自分がいる。期待しすぎたってことなのかなぁ。
まあ、好きな作品だから2期はやって欲しいし、関連グッズはこの先も買い続けるつもりなので、そういったものも含めて今後とも期待することはやめないでおきましょう。

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