最近、エロゲのグッズ製作等をしているデジクラフト社が、そこかしこのブランドからノートPCとネットブックを発売していますね。エフォルダムソフトの由宇ノートPCを始め、HOOKにゆずソフトと、人気メーカー片っ端という感じがします。春日野穹PCの25万ぐらいするプレミアムモデルを買った私だけど、当時は批判ばかりしてましたっけ。まだ一年経ってないことなので記憶は新しいけど、皮肉なことにあの批判の後に出たPCは、こちらの要望が反映された内容や仕様になってるんだから笑えません。どうして、穹PCでそれが出来なかったんだろうか。

エフォルダムソフトは毎月描き下ろしのグッズを出すグッズ商法で攻めていますから、憂姫はぐれ先生お疲れ様です以外の何物でもないのだけど、由宇のノートPCについては正直悩んでいる部分があります。由宇は可愛いと思うし、これまで出たグッズは全て買ってるけど、流石にまたノートPCを買うっていうのは現実的じゃないよね。ネットブックにしたところで7万円以上はするわけだし、天板の描き下ろしとカートンケースに金を払えるのかと言われると……うーん。
穹のときは、なにせ春日野穹は私の中で特別な存在だったからこそ、一番高いモデルを買ったし、仕様について文句も沢山言ったわけだけど、由宇に関しては昨年出たエロゲキャラの中では1,2を争うほど可愛いというぐらいで、恋騎士という作品の出来に対する不満もあってか、それほど購入意欲が沸かないというのが本音。単純にお金がないってのもあるんだけど、今のところは検討も様子見もしてません。ネットブック自体は、前々から欲しいと思ってるんだけどさ。
パソコンに萌えキャラの絵を描いただけの商品が高額で売れるというのは、私とてはなんだかなと思いますよ。以前にも書いた気はしますけど、デ・ジ・キャラットのドラマCDで、「キャラ絵が描いてあれば、オタクは物干し竿や筍の水煮でも買っていく」と言ってましたが、現実に米や酒やゼリーが売られているのを見れば、全くもって笑えない話ですよね。現実がフィクションに追いついてしまったわけですから。

ゆずソフトは縁がないのでよく分からないのですが、ノートPCを出すにあたってHOOKのツイッター上における発言はなかなか好感が持てました。Sphereもそうですが、ノートPCやネットブックというのはどこからどう見ても安い商品ではないし、萌え絵を付けた上で値上げ販売をしていることから、間違ってもお買い得品などではありません。だから、ブランド側としては価格に対しては触れないことが多いんですね。安いといえば安いわけ無いだろと言われるし、高いといえば、じゃあ、何でそんなものを出すんだということになる。
でも、HOOKはノートPCやネットブックが高額商品であることをしっかりとユーザーに説明した上で、それでも良ければという感じのニュアンスなんですよね。変に購入を煽ってないというか、もっと言うと余裕が無い人は買わなくてもいいぐらいの勢いだったりします。おそらく、この萌えPCはデジクラフトが目についたブランドへ持ち込む形で成立しているのだと思うけど、HOOKはそれほど気乗りしていなかったのかな。新作発表の方をメインにしていかなくちゃいけないとはいえ、HPでの扱いもそれほどじゃないし。
エフォルダムソフトなんかは、私の認識だとグッズで儲けるブランドと化している面がありますから、別にノートPCをバンバン売りだそうと不思議はないんですけどね。HOOKはかつて氷庫版で失敗して以降、グッズ製作には常に慎重な姿勢で挑んできたと思うし、安易に高額商品を出すことに抵抗感みたいのが、やはりあるんだろうか。

今年は夏コミの印刷費が途方もない額になりそうなので、私は節制と節約をしなければいけないし、ノートPCなんて買っている余裕はありません。去年の穹PCだって、穹だったからあそこまで高い金を、あんな出来のものに払ったわけで、正直未だにあの仕様に対する不満が残っているので、改善されたとはいえ同じところの違う商品を買う気になれません。まあ、春日野穹PCよりはまともな仕様になっているようですし、キャラ萌えのオンリーグッズとしては成り立っていると思いますから、買いたい人は買えばいいんじゃないかな。高いだけですからあんまりおすすめは出来ませんが、別に性能が悪いわけじゃないし、むしろ良い方ではあるのだから、ネットとエロゲやるだけなら問題もないでしょう。ただ、割にはあわないよ、というだけでね。ユーザーの冷静な判断に期待しましょう。

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