コミックマーケット82~色鮮やかな3日目~
2012年8月12日 ヨスガノソラ
夏コミことコミックマーケット82もいよいよ最終日になりました。サークル参加というのはサークルチケットで入れるわけですから、一般参加より家を出る時間が遅いです。極端なことを言えばサークル入場時間である9時までに会場入りしていれば良いわけですから、始発で4時とかに電車乗るのに比べると、かなり余裕が有るように思われます。けど、私はここ数年のサークル参加において、そんな余裕を感じたことは一度もないし、ましてや前日ぐっすり眠ったことなど、皆無といっていいでしょう。何だかんだと準備が遅れ、結局徹夜になったことがほとんどです。今回もまた例外ではなく、むしろ、いつも以上にギリギリだった気がします。
朝の7時頃、大井町駅で売り子と合流したら、りんかい線で東京ビッグサイトを目指す。毎度お馴染みのことですが、年々電車の混み具合が凄いことになっていて、始発から結構経っているというのに不思議な話です。まあ、皆が皆、始発で出掛けるわけじゃないし、遠方の場合は到着するまでに時間も掛かるんだろうけど、サークル参加日は大荷物を抱えているから、満員電車はなかなかに窮屈でね。行きの電車で体力を使い果たしそうとは、またよく言ったものです。
サークル入場は7時半からということになっていますが、実際は少し早めに入れることも多く、時間は結構まちまち。いつもならスペースには私と売り子だけなので、到着したらさっさと入るのだけど、今回はお客さんというか、新刊である春日野穹イラスト集の表紙を担当して下さったwingheartさんが手伝ってくれるというから、まずは彼と会うことにしました。何せサークルチケットは全部私が持ってますからね。事前に渡すことも出来たけど、昨年の冬コミでちょっとした事件があったので、当日渡すことを原則にしてて。
お互いに初対面で、つまり顔を知らないから探すのには少し手間取ったのだけど、会ってみると初めましてな気が全然しなかった。もっとも、私の方は彼の配信を聞いていたから声だけは知ってたんだけど、ビックリするほどお洒落さんがやってきて、少し気後れしたのは秘密です。事前に入念な打ち合わせをしていたので、挨拶もそこそこ会場に入りましたが、この時点では何せ3人もいるのだし、設営含めてちゃっちゃと終わらせることが出来るんじゃないか、コミ1みたいに時間が余ったらどうしようとか、甘いことを考えていました。
シャリテクロワールのスペースは東4ホール ユ-22bに配置されており、夏コミでは大体東館が多いですね。逆に冬は西館であることが多く、ギャルゲージャンルはコミケごとに行ったり来たりを繰り返しています。最近ではそれにも慣れちゃって、どちらのホールも好きだから別にいいかなと思ったりもしてるんだけど、一般参加者としてはどうなんだろうね? やっぱり面倒くさいと感じたりしてるのかな。
今回のメインである春日野穹イラスト集は、シャリテクロワールとしては過去最高の部数を印刷しており、大手とは行かないまでも島角の準大手ぐらいの数はあったと思います。正直、自分でも刷りすぎたと反省はしているんですが、なにせカラー本は初めてだったし、採算の問題もありましたから……明確な部数は避けますが、100部や200部が少なく見える程度には大量だったとだけ書いておきますか。けど、搬入量という意味では、印刷所が頑張ってくれたからか非常に大きいダンボールが4つだけど、こちらが予想していたよりも比較的少数で済みました。勿論、個人誌やタペストリーもありましたけど、イラスト集に比べれば微々たるものでしたからね。
設営を開始してイラスト集の箱を開けたのですが、いや、なんというか感動しました。企画はじめた当初は、果たしてどうなるものやらと思ってましたが、こうして出来上がってみると素晴らしいの一言でした。ここだけの話、原稿はすべてRGBカラーで入稿していたから、CMYKになったとき、どんな感じになるというのが懸念材料で、この辺りは表紙担当のwingheartさんとも何度か話し合ったんだけど、予算の都合もありますから、金に飽かして最高品質の印刷で、というわけにもなかなか行かず……だから、不安は結構あったんですが、どうやらそれは全て杞憂だったようです。wingheartさんも絶賛してましたが、印刷所は本当にいい仕事をしてくれました。色味を重視した、見事な再現性だったと思います。昔から憧れていた印刷所だったのが、今回選んだ一番の理由だったんだけど、その期待に十分応えてくれたと思います。あそこにして良かった。
滞り無く進んでいるかに見えた設営でしたが、ここで私の忘れ物が発覚。3日目において、私は幾つかの忘れ物をしており、それは同人誌などの買い忘れも含むのだけど、スペースに関してはテーブルクロスを持ってこなくて。確か、部屋の本棚に掛けてあったんだか、溶け込みすぎていて気付かなかった。机にそのまま置くのが別に汚いってことはないんだろうけど、パッとしないのは事実だし、だったらイラスト集の入っていたダンボールにあった緩衝材代わりの大きな紙はどうかと提案するも、なにせ皺くちゃだし、それなら直の方がいいということになって。無い方がマシ、と言う奴ですね。でも、そんなとき、私はあることに気づきました。
「ねえ、これって布だよね?」(私)
「これ?」(wingheartさん)
「うん、タペストリー」
「…………いや、いやいや」
「いくらなんでも勿体無いでしょ」(売り子)
「B2の横型だし、案外しっくり来るかもしれない」
流石に勿体無いというwingheartさんと売り子の意見を跳ね除けて、なんとビックリ売り物のタペストリーを1枚、テーブルクロス代わりにしてしまいました。これがもう、見事にぴったりでして、イラスト集の表紙とバージョン違いなこともあってか、かなり映えていたと思います。一度敷いてしまえば二人も仕方ないと思ったのか、せめてタペストリーの顔の部分は隠さないようにと本の位置を調整してくれて。私のミスに、全く申し訳ないという感じでした。勿論、普通に飾る様のタペストリーも用意していて、そっちは何とかダンボールを駆使しつつ飾ることが出来ました。これに関しても、売り子はいい加減スタンドぐらい買えと言ってるのですけど、タペストリーって別に毎回作るわけじゃないですからね……今回はイラスト集作った印刷所が、そこそこお安く作ってくれるというから頼みましたけど、うちの表紙はいつもキャラクターのイラストと言うわけじゃないし。
スペースの準備が終わったら、次はイラスト集の予備分を手にwingheartさんと挨拶回りに出かけました。主にイラスト集参加者のサークルへお邪魔する形で、開場してからだと双方忙しくなっちゃいますからね。当日までに宣伝することができませんでしたが、今回の夏コミではイラスト集参加者のサークルが5つほど参加しており、中田瑠美さんの眼帯少女フェティシズムに、猪瀬りくさんのいちご&めろんあじ、清木場みよさんのねこまんまと、戌亥あちゅさんのあちゅむち、そして海外からは影法師通訊協定さんが参加されてました。
戌亥あちゅさんはご本人の都合で、サークルは参加しているも本人不在ということでお会いすることは出来なかったんですが、他の方とは無事会うことが出来まして、やっぱり直に本を渡せる、お礼を言えるってのはいいことですね。差し入れも渡せるし。個人サークルでは参加されてないものの、他サークルのお手伝いという形でいちろくさんも参加されていたそうなのですが、挨拶回りに行っているときスペースに来たそうで、なかなか噛み合わず、結局会えたのは閉会に近い頃だったようにも思う。私がスペースではレアキャラになっているのもあるんだろうけど、参加者はそれを知っている人も多いから、結構後の方になってきてくれた人が多かったかな、という印象でした。
スペースにいない間にと言えば、私がwingheartさんと挨拶回りをしているときに一人の方が新刊を手にスペースの方へと来てくれたそうで、それは誰ぞやと売り子に聞いて、私は飛び上がりそうになってしまった。ヨスガノソラのコミカライズを描いてらした水風天さんで、いつもは私の方からお伺いしてるんですが、今回に関しては「たまにはこちらからお伺いします」と言われていたのを思い出し、慌てて挨拶へ行くことに。水風天さんとは、ヨスガのコミカライズが始まる前のコミケで挨拶をしたことがキッカケとなり、その後もイベントごとに挨拶の方をさせて頂いてるのですが、折角来て下さったのにすれ違ってしまうとは……スペースに行ったら無事会えたし、新刊も渡せたから良かったけど、いや、本当にもう焦ったよ。
挨拶回りを行った後は、私はそのままお買い物に行ったわけだけど、その辺りのことは割愛。だって、別に私がどのサークルから行って、どんなものを買ったとか書いても仕方ないし、実のところそこまで買い物しまくっていたわけでもないしね。ジャンル買いという意味ではAnotherが中心だったと思うけど、それにしたって大量にあったわけじゃないし、そうするとサークル買いがメインになりますから、わざわざ明記するほどのことでもないと思う。
しいて言うなら、シャッター前の最大手とか、そういうところには並ばなくなったので、欲しい物を順当に購入出来たって感じかな。あぁ、真夏の夜の雪物語をプレイした影響から、コミケで初めてみけおうのPINK CHUCHUに並びました。別段、嫌いだったわけでもないのですが、特段好きというほどでもなくて、今まで並んだことはなかったのだけど、この歳になって良さが分かるようになったといいますか……いやはや、エロゲは偉大だ。少し乗り遅れたせいか、サークル自体は真夏の夜の雪物語からルートダブルに移行してしまったようだけど、列も短かったからそれほど時間は掛かりませんでした。もっとも、並んでいる途中に雨は降りましたけど。
私が最終的にスペースへと戻ったとき、個人誌のシノビノソラが完売していました。ヨスガノソラ本第9弾なわけですが、あとがきにも書いてありますけど執筆期間3日というとんでもない作品なので、正直申し訳ない気持ちでいっぱいといいますか……私がいないときに、「カフェノソラ凄く良かったです」と言ってくれた人が何人か居たそうなのですが、それを聞くとより一層心苦しくなるというか。カフェノソラの反動によるスランプという一面もあったから、確実にクオリティは下がってしまったんじゃないかと思う。
午後になって私が売り子を変わってからもイラスト集は堅調な出を見せましたけど、流石に部数が多すぎたのか完売には至りませんでした。それでもいつもの発行部数から計算して、およそコミケ8回分ぐらいの冊数は売り上げてますから、春日野穹もまだまだいけるってことでしょうか? とはいえ、シャリテクロワールが出すヨスガノソラの合同誌は今回がほんとうに最後の予定ですから、次に出す機会があるとすれば、それこそ10周年とか、そういうのじゃないと無理だと思います。まあ、ヨスガノソラの原作が発売されたのは2008年で、今年が4年目になるわけですから、10周年までは後6年ほど……あら、そんな先の話でもないように思えますね。
スペースにはイラスト集参加者のローゼンクロイツさんや、LUCIAさんなども来てくれましたが、wingheartさんが挨拶回りに、売り子が休憩も兼ねて会場散策に出かけたため、私は何故か10年来の友人と一緒に売り子をすることに。友人とはコミケ等でよく会うことが多いのだけど、色々な事情から15時半ぐらいまで会場にいなければならなくなったとかで、しばらくうちのスペースで時間を潰していたんですね。ついでに売り子の真似事もやってくれて、非常に助かりました。
何だかんだあって会場には結局閉会時間である16時過ぎまでいましたけど、撤収作業というのは初めて見たかもしれない。巨大なトラックが何台もホール内に入ってきて、机いや椅子を回収するのね。なんとも壮大な光景でした。私は自分とこの机や椅子を片付けつつ、wingheartさんや売り子と一緒に会場を後にしました。
その後は品川に移動して、打ち上げと言うなの売上計算を行ったのですが、案の定といいますか、今回も見事に計算が合わなかった。部数が多かったんだから仕方ないという見方もできるかも知れませんが、そんな事言ったら大手サークルはどうなんだって話だし……一体、ああいった人たちはどうやって計算とかしてるのかな。ある程度売れてしまえば、細かいこととか気にしないのだろうか。在庫や荷物の大半は宅急便で自宅へ送ってしまったので、在庫から再計算は後日になってしたのだけど、結局500円の誤差が発生しました。まあ、個人誌1冊分ですけど、この程度なら許容範囲なのかな。
さて、最後に在庫が残った春日野穹イラスト集-蒼穹-に関して、こちらは書店委託をする方向で進めています。何とか今月中にはと頑張っておりますので、コミケに来られなかった、行ったけどすっかり忘れてたという人は、今しばらくお待ち頂ければと思います。また、個人誌であるシノビノソラや、グッズであるタペストリーの再販は予定しておりませんのでご了承下さい。
それでは皆様、コミックマーケット82お疲れ様でした。次回は冬コミ、ヨスガノソラ本第10弾でお会いしましょう
朝の7時頃、大井町駅で売り子と合流したら、りんかい線で東京ビッグサイトを目指す。毎度お馴染みのことですが、年々電車の混み具合が凄いことになっていて、始発から結構経っているというのに不思議な話です。まあ、皆が皆、始発で出掛けるわけじゃないし、遠方の場合は到着するまでに時間も掛かるんだろうけど、サークル参加日は大荷物を抱えているから、満員電車はなかなかに窮屈でね。行きの電車で体力を使い果たしそうとは、またよく言ったものです。
サークル入場は7時半からということになっていますが、実際は少し早めに入れることも多く、時間は結構まちまち。いつもならスペースには私と売り子だけなので、到着したらさっさと入るのだけど、今回はお客さんというか、新刊である春日野穹イラスト集の表紙を担当して下さったwingheartさんが手伝ってくれるというから、まずは彼と会うことにしました。何せサークルチケットは全部私が持ってますからね。事前に渡すことも出来たけど、昨年の冬コミでちょっとした事件があったので、当日渡すことを原則にしてて。
お互いに初対面で、つまり顔を知らないから探すのには少し手間取ったのだけど、会ってみると初めましてな気が全然しなかった。もっとも、私の方は彼の配信を聞いていたから声だけは知ってたんだけど、ビックリするほどお洒落さんがやってきて、少し気後れしたのは秘密です。事前に入念な打ち合わせをしていたので、挨拶もそこそこ会場に入りましたが、この時点では何せ3人もいるのだし、設営含めてちゃっちゃと終わらせることが出来るんじゃないか、コミ1みたいに時間が余ったらどうしようとか、甘いことを考えていました。
シャリテクロワールのスペースは東4ホール ユ-22bに配置されており、夏コミでは大体東館が多いですね。逆に冬は西館であることが多く、ギャルゲージャンルはコミケごとに行ったり来たりを繰り返しています。最近ではそれにも慣れちゃって、どちらのホールも好きだから別にいいかなと思ったりもしてるんだけど、一般参加者としてはどうなんだろうね? やっぱり面倒くさいと感じたりしてるのかな。
今回のメインである春日野穹イラスト集は、シャリテクロワールとしては過去最高の部数を印刷しており、大手とは行かないまでも島角の準大手ぐらいの数はあったと思います。正直、自分でも刷りすぎたと反省はしているんですが、なにせカラー本は初めてだったし、採算の問題もありましたから……明確な部数は避けますが、100部や200部が少なく見える程度には大量だったとだけ書いておきますか。けど、搬入量という意味では、印刷所が頑張ってくれたからか非常に大きいダンボールが4つだけど、こちらが予想していたよりも比較的少数で済みました。勿論、個人誌やタペストリーもありましたけど、イラスト集に比べれば微々たるものでしたからね。
設営を開始してイラスト集の箱を開けたのですが、いや、なんというか感動しました。企画はじめた当初は、果たしてどうなるものやらと思ってましたが、こうして出来上がってみると素晴らしいの一言でした。ここだけの話、原稿はすべてRGBカラーで入稿していたから、CMYKになったとき、どんな感じになるというのが懸念材料で、この辺りは表紙担当のwingheartさんとも何度か話し合ったんだけど、予算の都合もありますから、金に飽かして最高品質の印刷で、というわけにもなかなか行かず……だから、不安は結構あったんですが、どうやらそれは全て杞憂だったようです。wingheartさんも絶賛してましたが、印刷所は本当にいい仕事をしてくれました。色味を重視した、見事な再現性だったと思います。昔から憧れていた印刷所だったのが、今回選んだ一番の理由だったんだけど、その期待に十分応えてくれたと思います。あそこにして良かった。
滞り無く進んでいるかに見えた設営でしたが、ここで私の忘れ物が発覚。3日目において、私は幾つかの忘れ物をしており、それは同人誌などの買い忘れも含むのだけど、スペースに関してはテーブルクロスを持ってこなくて。確か、部屋の本棚に掛けてあったんだか、溶け込みすぎていて気付かなかった。机にそのまま置くのが別に汚いってことはないんだろうけど、パッとしないのは事実だし、だったらイラスト集の入っていたダンボールにあった緩衝材代わりの大きな紙はどうかと提案するも、なにせ皺くちゃだし、それなら直の方がいいということになって。無い方がマシ、と言う奴ですね。でも、そんなとき、私はあることに気づきました。
「ねえ、これって布だよね?」(私)
「これ?」(wingheartさん)
「うん、タペストリー」
「…………いや、いやいや」
「いくらなんでも勿体無いでしょ」(売り子)
「B2の横型だし、案外しっくり来るかもしれない」
流石に勿体無いというwingheartさんと売り子の意見を跳ね除けて、なんとビックリ売り物のタペストリーを1枚、テーブルクロス代わりにしてしまいました。これがもう、見事にぴったりでして、イラスト集の表紙とバージョン違いなこともあってか、かなり映えていたと思います。一度敷いてしまえば二人も仕方ないと思ったのか、せめてタペストリーの顔の部分は隠さないようにと本の位置を調整してくれて。私のミスに、全く申し訳ないという感じでした。勿論、普通に飾る様のタペストリーも用意していて、そっちは何とかダンボールを駆使しつつ飾ることが出来ました。これに関しても、売り子はいい加減スタンドぐらい買えと言ってるのですけど、タペストリーって別に毎回作るわけじゃないですからね……今回はイラスト集作った印刷所が、そこそこお安く作ってくれるというから頼みましたけど、うちの表紙はいつもキャラクターのイラストと言うわけじゃないし。
スペースの準備が終わったら、次はイラスト集の予備分を手にwingheartさんと挨拶回りに出かけました。主にイラスト集参加者のサークルへお邪魔する形で、開場してからだと双方忙しくなっちゃいますからね。当日までに宣伝することができませんでしたが、今回の夏コミではイラスト集参加者のサークルが5つほど参加しており、中田瑠美さんの眼帯少女フェティシズムに、猪瀬りくさんのいちご&めろんあじ、清木場みよさんのねこまんまと、戌亥あちゅさんのあちゅむち、そして海外からは影法師通訊協定さんが参加されてました。
戌亥あちゅさんはご本人の都合で、サークルは参加しているも本人不在ということでお会いすることは出来なかったんですが、他の方とは無事会うことが出来まして、やっぱり直に本を渡せる、お礼を言えるってのはいいことですね。差し入れも渡せるし。個人サークルでは参加されてないものの、他サークルのお手伝いという形でいちろくさんも参加されていたそうなのですが、挨拶回りに行っているときスペースに来たそうで、なかなか噛み合わず、結局会えたのは閉会に近い頃だったようにも思う。私がスペースではレアキャラになっているのもあるんだろうけど、参加者はそれを知っている人も多いから、結構後の方になってきてくれた人が多かったかな、という印象でした。
スペースにいない間にと言えば、私がwingheartさんと挨拶回りをしているときに一人の方が新刊を手にスペースの方へと来てくれたそうで、それは誰ぞやと売り子に聞いて、私は飛び上がりそうになってしまった。ヨスガノソラのコミカライズを描いてらした水風天さんで、いつもは私の方からお伺いしてるんですが、今回に関しては「たまにはこちらからお伺いします」と言われていたのを思い出し、慌てて挨拶へ行くことに。水風天さんとは、ヨスガのコミカライズが始まる前のコミケで挨拶をしたことがキッカケとなり、その後もイベントごとに挨拶の方をさせて頂いてるのですが、折角来て下さったのにすれ違ってしまうとは……スペースに行ったら無事会えたし、新刊も渡せたから良かったけど、いや、本当にもう焦ったよ。
挨拶回りを行った後は、私はそのままお買い物に行ったわけだけど、その辺りのことは割愛。だって、別に私がどのサークルから行って、どんなものを買ったとか書いても仕方ないし、実のところそこまで買い物しまくっていたわけでもないしね。ジャンル買いという意味ではAnotherが中心だったと思うけど、それにしたって大量にあったわけじゃないし、そうするとサークル買いがメインになりますから、わざわざ明記するほどのことでもないと思う。
しいて言うなら、シャッター前の最大手とか、そういうところには並ばなくなったので、欲しい物を順当に購入出来たって感じかな。あぁ、真夏の夜の雪物語をプレイした影響から、コミケで初めてみけおうのPINK CHUCHUに並びました。別段、嫌いだったわけでもないのですが、特段好きというほどでもなくて、今まで並んだことはなかったのだけど、この歳になって良さが分かるようになったといいますか……いやはや、エロゲは偉大だ。少し乗り遅れたせいか、サークル自体は真夏の夜の雪物語からルートダブルに移行してしまったようだけど、列も短かったからそれほど時間は掛かりませんでした。もっとも、並んでいる途中に雨は降りましたけど。
私が最終的にスペースへと戻ったとき、個人誌のシノビノソラが完売していました。ヨスガノソラ本第9弾なわけですが、あとがきにも書いてありますけど執筆期間3日というとんでもない作品なので、正直申し訳ない気持ちでいっぱいといいますか……私がいないときに、「カフェノソラ凄く良かったです」と言ってくれた人が何人か居たそうなのですが、それを聞くとより一層心苦しくなるというか。カフェノソラの反動によるスランプという一面もあったから、確実にクオリティは下がってしまったんじゃないかと思う。
午後になって私が売り子を変わってからもイラスト集は堅調な出を見せましたけど、流石に部数が多すぎたのか完売には至りませんでした。それでもいつもの発行部数から計算して、およそコミケ8回分ぐらいの冊数は売り上げてますから、春日野穹もまだまだいけるってことでしょうか? とはいえ、シャリテクロワールが出すヨスガノソラの合同誌は今回がほんとうに最後の予定ですから、次に出す機会があるとすれば、それこそ10周年とか、そういうのじゃないと無理だと思います。まあ、ヨスガノソラの原作が発売されたのは2008年で、今年が4年目になるわけですから、10周年までは後6年ほど……あら、そんな先の話でもないように思えますね。
スペースにはイラスト集参加者のローゼンクロイツさんや、LUCIAさんなども来てくれましたが、wingheartさんが挨拶回りに、売り子が休憩も兼ねて会場散策に出かけたため、私は何故か10年来の友人と一緒に売り子をすることに。友人とはコミケ等でよく会うことが多いのだけど、色々な事情から15時半ぐらいまで会場にいなければならなくなったとかで、しばらくうちのスペースで時間を潰していたんですね。ついでに売り子の真似事もやってくれて、非常に助かりました。
何だかんだあって会場には結局閉会時間である16時過ぎまでいましたけど、撤収作業というのは初めて見たかもしれない。巨大なトラックが何台もホール内に入ってきて、机いや椅子を回収するのね。なんとも壮大な光景でした。私は自分とこの机や椅子を片付けつつ、wingheartさんや売り子と一緒に会場を後にしました。
その後は品川に移動して、打ち上げと言うなの売上計算を行ったのですが、案の定といいますか、今回も見事に計算が合わなかった。部数が多かったんだから仕方ないという見方もできるかも知れませんが、そんな事言ったら大手サークルはどうなんだって話だし……一体、ああいった人たちはどうやって計算とかしてるのかな。ある程度売れてしまえば、細かいこととか気にしないのだろうか。在庫や荷物の大半は宅急便で自宅へ送ってしまったので、在庫から再計算は後日になってしたのだけど、結局500円の誤差が発生しました。まあ、個人誌1冊分ですけど、この程度なら許容範囲なのかな。
さて、最後に在庫が残った春日野穹イラスト集-蒼穹-に関して、こちらは書店委託をする方向で進めています。何とか今月中にはと頑張っておりますので、コミケに来られなかった、行ったけどすっかり忘れてたという人は、今しばらくお待ち頂ければと思います。また、個人誌であるシノビノソラや、グッズであるタペストリーの再販は予定しておりませんのでご了承下さい。
それでは皆様、コミックマーケット82お疲れ様でした。次回は冬コミ、ヨスガノソラ本第10弾でお会いしましょう
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