そんな訳で、本日東京ビッグサイトで開催された、COMIC CITAY SPARK7に参加してきました。初の女性向けイベントということで、いつもの即売会とは、やはり空気が違いましたね。コミケの1日目や2日目も女性向けの方が多いはずだけど、あちらは男性だってそれなりの数がいるから、こういう雰囲気というのは新鮮だった。一度だけスパコミに一般参加したことがあるけど、もう何年も前の話だし、よく覚えてもないから、感覚的にはこれが初めてってことにした方がいいのかもしれない。正直、場違いな気はしたけど、それなりに楽しかったです。

今回の新刊は両方共コピー本だったのだけど、前日まで執筆をしていたこともあり、出発ギリギリまで製本作業の方をしていました。身内がコピー本作りのプロフェッショナルなので、それにかなり助けられたといいますか、おかげで何とか間に合いました。コミケやコミ1と違って、SPARKは私一人での参加、つまり売り子さん等がいなかったので、待ち合わせとかに取られる時間がなかったというのも大きいのかな。いつも即売会ではサークル入場時間ぴったしに着くようにしてるのだけど、何せ今回は出し物がコピー本2冊だし、それも鞄に詰めて行ける程度の数しか刷りませんでしたから、スペース準備や設営に時間が取られるとも思わなかったしね。会場に着いたのは、確か9時頃でしたか。丁度、開場1時間前というところでした。
先月末にドリパがありましたから、ビッグサイト自体は久し振りでもなんでもないのだけど、過疎化が進むドリパと違って、SPARKは18000を超えるサークルが参加しているわけだから、朝の電車とか、それこそコミケ並に混んでるんですよ。私はサークル参加だから、前述の通り、結構遅く行ったつもりだったんだけど、りんかい線の乗車率は間違いなく100%ぐらいだったと思う。あ、コミケのときは120%としてね。
会場に着くと、女子率の高さに圧倒されたわけだけど、両隣どころか私の参加したスパイラルプチオンリーは、前サークルが女性のサークルだったらしい。というか、男性のサークルってSPARK全体でどれぐらい参加していたんだろうか。私の他は皆無なんてことはないだろうけど、まあ、何というか、ある程度の予想は出来てたけど、肩身の狭い思いをしました。場違い以外の何物でもないっていうか。

まあ、だからといって楽しくなかったのか? と言われれば、かなり満足したイベントだったと思います。スパイラルで未だにプチオンリーが開催されるというのは素直に嬉しいし、そこに自分が参加できたことも、純粋な喜びを覚えました。連載が終了してから5年経っている関係上、こういう機会でもないと新刊が出せないというのはサークル共通の悩みらしいけど、確かに私もプチオンリーが開催されたからこそ、念願の螺旋本を書いたわけだしなぁ。そう考えれば、感謝してもし足りないぐらいです。
イベントの開場時間となって、私は先に自分の買い物を済ませることにしました。何せ今回は一人で参加してますから、売り子にスペースを任せている間に移動するわけにも行かず、かと言って完売するかもわからない新刊が無くなるのを待っていたら、何時まで経っても動けそうにないですからね。どうせ、直ぐに人なんて来ないだろうとも思っていたし、一先ず退席中の札を置いてスペースから離れて遠くの島へ。買い物といっても、女性向けイベントですから、コミケのように新刊を大量に買う予定もなかったんだけど、西尾維新プチに贔屓しているサークルが参加していたから、そこの新刊だけはどうしても欲しかった。
西尾維新も何気にデビュー10周年らしいけど、戯言シリーズを除けば、プチオンリーのジャンルも比較的新しいものが多く、例えば世界シリーズや、未完のまま止まっているりすかなどは見かけませんでした。世界シリーズはまあ、ちょこちょこ出ているから良いのでしょうけど、りすかはかれこれ4年ほど音沙汰が無いんでしたっけ? 4年前にファウストに載ったきりで、それにしたって3年の間隔が開いていたから……私が西尾維新で一番好きなのは世界シリーズで、戯言が次点ぐらいなんだけど、やっぱり古い作品のほうが好きなのか、りすかも結構気に入ってるんですけどね。後3話なんだし、なんとか完結してもらいたいものです。

戯言サークルで新刊を買った後は、即座にスペースへ戻って自分の本を頒布してました。買い物に掛かった時間は5分程度だったと思いますが、私の新刊は歩ひよ本が比較的早く完売しました。まあ、元々そんなに数も刷ってないんだけど、初めてのジャンルだし、男性サークルだし、完売しないんじゃないかという不安もあったから、これは結構嬉しい結果でしたね。ただ、プチオンリーの主催の方にも「この人はギャグのつもりなのかと思いました」と言われた鋼鉄番長本の方は……流石に女性向けイベントでバンカラ本を出したのが無謀でしたね。まず、螺旋本であることを皆気づいてないというか、主催の人は知ってましたけど、スルーしていく方の多いこと、多いこと。歩ひよ本は皆手に取ってくれるんだけど、鋼鉄番長本は見向きもされなくて堪えたね。私自身、ネタのつもりが強かったとはいえ、書いてみると結構真面目な内容になったから……難しいものです。
男性のスパイラルファンだと割と知っている人もいて、何人かの男性参加者が買ってくれましたけど。こちらは結局3部残して完売はなりませんでした。
もう少し粘ればよかったのかも知れませんが、連日の徹夜で意識が飛び飛びになっており、これ以上スペースに居るのはやばいんじゃないか、という感じになりましてね。SPARKは窃盗が結構多いイベントという話もあり、実際この日も窃盗事件が起こったらしいので、寝ぼけ眼でスペースに居たら、うっかり貴重品を盗られかねないとも思い、昼過ぎには帰ることに。買い物は既に済んでいたし、螺旋本も欲しかったものは買えたしね。惜しむらくは知り合いのサークルさんが来ていなかったことだけど、なんか色々大変そうだったし、残念ながら次の機会を探すことにしましょう。

次のイベントは冬コミということで、既に準備の方は初めています。新刊は今のところ2冊、ヨスガ本のラストに、うででん10周年記念本を予定していて、当初書くつもりだったイモウトノカタチ本については未定という感じです。ネタがないわけじゃないんだけど、なんか上から目線の内容になりそうで、同人誌としてはちょっとね。これに関しては時間が余ったら書くぐらいの気持ちで、まずは新刊2冊に全力を注ごうと思います。
初めてのSPARKでスパイラル本を無事に発行することが出来て、流石にもう出すことはないかもしれないけど、長年の夢が果たせて良かったです。ヨスガ以降、どうするのかは明確に決めていない私ですが、今日の経験を糧により良い本を作っていけたらなと……ちなみに余った鋼鉄番長本は、コミケに持って行くかも含めて何も考えてません。読んでみたいという人はメールでもくれれば、個人通販するかもです。

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