遂に11月となってしまいました。なんとか10月の日記だけでも追いつかせようと頑張っていたのですが、どうにも上手く行きませんでした。これがコミケ等の原稿、あるいは仕事で超忙しかったとかいうなら話は別だけど、特にそういうわけでもなかったのだから質が悪い。要は何となく文章が書けない時期に突入していただけなんだけど、明日にコミケの当落が控えているとあっては、いつまでもそんなことを言っていられません。今回は、入稿締切も早く設定してありますからね。
今年も後2ヵ月となって、まあ、だからどうしたって話でもあるのだけど、今日はちょっとAngel Beats!のことを書こうと思います。ABといっても漫画版の方で、電撃G’s magazineにて連載中のHeaven’s Doorについて。私はABについてはアニメを観ていただけの人なので、そこまで詳しいわけじゃないのだけど、漫画版については連載誌をたまに買っていることと、仕事の関係でコミックスを読む機会が多いので、内容を知ってるんですよね。
それでまあ、このHeaven’s Doorというのは、所謂アニメ版ABの前日譚となる物語で、アニメの主人公である音無さんが、死後の世界へと現れる前の話となっています。主人公は日向とゆりの戦線創立メンバーで、死んだ世界線が如何に誕生し、どのようにしてメンバーが増えていったのか、と言うのが描かれています。考えてみれば、戦線誕生の経緯とか、そういうのはアニメ本編じゃ一切やりませんでしたからね。ゆりや日向、岩沢やユイといった重要なキャラを除けば、各メンバーの過去ってあまり触れられませんでしたからね。それを補う意味での漫画版と言うことで、現時点では大山や野田、それに椎名と言った面々が古参メンバーであることが明らかになっています。
読者的には次に登場するのは誰か、そしてそのキャラの過去とは一体? なんてことを予想したり、想像したりする面白味があるわけで、そういった部分も漫画版を読む上での、一つの楽しみ方となっています。まあ、過去に関して言えば、アニメのようにすべて語られるわけじゃないんだけどね。ただ、あの世界のシステム上、程度の差あれど、どのキャラもろくな青春、人生を送っていないというのは共通しているようですが。
そんなHeaven’s Doorに新キャラが登場し、最近はその人物の話が描かれています。一体戦線の、誰が登場したのかと言えば、一切不明でした。女生徒なんですが、アニメに登場したどの娘とも外見が一致せず、漫画ですから髪の色とかで確かめることも出来ません。ただ、女性であることと、その他様々な理由から予想は立てられていたのですが、本編とのギャップを考えると、あり得ない、信じられないという意見も多く……そうした新キャラの一件に決着を付けたのが、今月号になります。
では、新キャラの女生徒とはどんなキャラだったのか? これまで登場した戦線メンバーは、誰も彼も本編のそれと大差ない振る舞い、言動、性格をしており、違和感というのはあまりありません。けれど、その女生徒だけは違って、なんとビックリ、殺人狂の通り魔としてゆりたちの前に現れるのです。長いボサボサの髪で表情を隠しながら、執拗に男を狙って闇討ちを続ける少女。「男の存在が許せない」、「男をすべて皆殺しにしてやりたい」という激烈な殺人衝動を抱えており、その強烈な姿は読者に凄まじいインパクトを与えました。
ABの登場人物は主人公である音無を筆頭に悲惨な過去を持っている人が大半ですけど、この女生徒のそれは、ゆりと同じく凄惨に分類されるであろうことが容易に想像できて、おそらくですが女性の尊厳に関わるような目に遭ってきたのでしょう。ハッキリ書くのは躊躇われるけど、恋人に捨てられたとか、そんな程度の低いものじゃないように思える。簡単に言えば、空の境界の浅上藤乃みたいな感じかな。
それで結局、新キャラとは誰だったのかというと、遊佐だったんですけど、彼女は独自に天使と接触して、天使が持つANGEL PLAYERを利用することで、自らの凶暴な人格を水の底に沈めることに成功します。二人の間にどんな話し合いが持たれたのかは不明ですが、これによって遊佐はアニメ版の遊佐となり、通信士志望としてゆりの前に現れ、戦線へと加わるわけです。私は遊佐の身に起きたことへ、幾つかの仮説を立てました。
天使は遊佐に不完全で使い道のないものを使用したとされています。APを使ったのは明白だとして、さて、それは何なのか? APにはハンドソニックを始めとした多種多様な能力がありますけど、ハンドソニックやディストーションで遊佐の問題を解決出来るはずはないし、過去を水の底に沈めた、人格が分かれたとも見える描写から察するに、ハーモニクスを使った可能性が一番高いように思えます。自分自身の分身を作り出す能力で、アニメ本編では天使が自身と攻撃的な人格を分けていましたね。
あれを応用することで、遊佐の怨嗟に塗れた人格を切り離し、かすかに残っていたであろう無害な人格だけにしたのではないか? あるいは抜け殻なった身体に、新しく作った人格を入れたかして、とにかく遊佐という個人を封印したのかも知れない。あの世界は自殺も出来ませんし、成仏するには自分自身の思い残したことを達成させる必要があります。けど、遊佐の気が晴れる方法は男を皆殺しにすることですし、そんなことは出来るはずもなく、殺した側から復活してしまうのが死後の世界です。自殺も成仏も出来ない遊佐は、人格を切り離して封印する以外に、解放される方法がなかったのでしょう。
じゃあ、ゆりの前に現れたアニメの遊佐は一体全体何者なんだという謎が残るのだけど、これに関しては今後漫画で語られる可能性は低そうだから、ゲーム版を待つしかないのかも知れない。ゆりは何かに気付いたみたいだけど、今のところはその描写で終わってしまいそうなのが何とも。
ただ、私はアニメ版の遊佐は新しく出来た人格なのではないかと思ってます。だって、そうじゃないと彼女は天使と戦う理由がないから。殺人狂であった漫画版の遊佐は単身天使の元に乗り込み、天使が天使なんかじゃないことを知るのです。その上で、彼女は立華かなでに協力して貰ったわけだから、天使の正体を戦線の誰よりも早く知っているはずなんです。仮にアニメの遊佐が過去の遊佐と同一人物であるのなら、ゆりに「天使は天使などではない」と言うべきであり、それをせずに延々と続く戦いを黙ってみてきたのだとすれば、やはりアニメの遊佐は遊佐という抜け殻に入っただけの……うーん、謎は深まるばかりです。
今年も後2ヵ月となって、まあ、だからどうしたって話でもあるのだけど、今日はちょっとAngel Beats!のことを書こうと思います。ABといっても漫画版の方で、電撃G’s magazineにて連載中のHeaven’s Doorについて。私はABについてはアニメを観ていただけの人なので、そこまで詳しいわけじゃないのだけど、漫画版については連載誌をたまに買っていることと、仕事の関係でコミックスを読む機会が多いので、内容を知ってるんですよね。
それでまあ、このHeaven’s Doorというのは、所謂アニメ版ABの前日譚となる物語で、アニメの主人公である音無さんが、死後の世界へと現れる前の話となっています。主人公は日向とゆりの戦線創立メンバーで、死んだ世界線が如何に誕生し、どのようにしてメンバーが増えていったのか、と言うのが描かれています。考えてみれば、戦線誕生の経緯とか、そういうのはアニメ本編じゃ一切やりませんでしたからね。ゆりや日向、岩沢やユイといった重要なキャラを除けば、各メンバーの過去ってあまり触れられませんでしたからね。それを補う意味での漫画版と言うことで、現時点では大山や野田、それに椎名と言った面々が古参メンバーであることが明らかになっています。
読者的には次に登場するのは誰か、そしてそのキャラの過去とは一体? なんてことを予想したり、想像したりする面白味があるわけで、そういった部分も漫画版を読む上での、一つの楽しみ方となっています。まあ、過去に関して言えば、アニメのようにすべて語られるわけじゃないんだけどね。ただ、あの世界のシステム上、程度の差あれど、どのキャラもろくな青春、人生を送っていないというのは共通しているようですが。
そんなHeaven’s Doorに新キャラが登場し、最近はその人物の話が描かれています。一体戦線の、誰が登場したのかと言えば、一切不明でした。女生徒なんですが、アニメに登場したどの娘とも外見が一致せず、漫画ですから髪の色とかで確かめることも出来ません。ただ、女性であることと、その他様々な理由から予想は立てられていたのですが、本編とのギャップを考えると、あり得ない、信じられないという意見も多く……そうした新キャラの一件に決着を付けたのが、今月号になります。
では、新キャラの女生徒とはどんなキャラだったのか? これまで登場した戦線メンバーは、誰も彼も本編のそれと大差ない振る舞い、言動、性格をしており、違和感というのはあまりありません。けれど、その女生徒だけは違って、なんとビックリ、殺人狂の通り魔としてゆりたちの前に現れるのです。長いボサボサの髪で表情を隠しながら、執拗に男を狙って闇討ちを続ける少女。「男の存在が許せない」、「男をすべて皆殺しにしてやりたい」という激烈な殺人衝動を抱えており、その強烈な姿は読者に凄まじいインパクトを与えました。
ABの登場人物は主人公である音無を筆頭に悲惨な過去を持っている人が大半ですけど、この女生徒のそれは、ゆりと同じく凄惨に分類されるであろうことが容易に想像できて、おそらくですが女性の尊厳に関わるような目に遭ってきたのでしょう。ハッキリ書くのは躊躇われるけど、恋人に捨てられたとか、そんな程度の低いものじゃないように思える。簡単に言えば、空の境界の浅上藤乃みたいな感じかな。
それで結局、新キャラとは誰だったのかというと、遊佐だったんですけど、彼女は独自に天使と接触して、天使が持つANGEL PLAYERを利用することで、自らの凶暴な人格を水の底に沈めることに成功します。二人の間にどんな話し合いが持たれたのかは不明ですが、これによって遊佐はアニメ版の遊佐となり、通信士志望としてゆりの前に現れ、戦線へと加わるわけです。私は遊佐の身に起きたことへ、幾つかの仮説を立てました。
天使は遊佐に不完全で使い道のないものを使用したとされています。APを使ったのは明白だとして、さて、それは何なのか? APにはハンドソニックを始めとした多種多様な能力がありますけど、ハンドソニックやディストーションで遊佐の問題を解決出来るはずはないし、過去を水の底に沈めた、人格が分かれたとも見える描写から察するに、ハーモニクスを使った可能性が一番高いように思えます。自分自身の分身を作り出す能力で、アニメ本編では天使が自身と攻撃的な人格を分けていましたね。
あれを応用することで、遊佐の怨嗟に塗れた人格を切り離し、かすかに残っていたであろう無害な人格だけにしたのではないか? あるいは抜け殻なった身体に、新しく作った人格を入れたかして、とにかく遊佐という個人を封印したのかも知れない。あの世界は自殺も出来ませんし、成仏するには自分自身の思い残したことを達成させる必要があります。けど、遊佐の気が晴れる方法は男を皆殺しにすることですし、そんなことは出来るはずもなく、殺した側から復活してしまうのが死後の世界です。自殺も成仏も出来ない遊佐は、人格を切り離して封印する以外に、解放される方法がなかったのでしょう。
じゃあ、ゆりの前に現れたアニメの遊佐は一体全体何者なんだという謎が残るのだけど、これに関しては今後漫画で語られる可能性は低そうだから、ゲーム版を待つしかないのかも知れない。ゆりは何かに気付いたみたいだけど、今のところはその描写で終わってしまいそうなのが何とも。
ただ、私はアニメ版の遊佐は新しく出来た人格なのではないかと思ってます。だって、そうじゃないと彼女は天使と戦う理由がないから。殺人狂であった漫画版の遊佐は単身天使の元に乗り込み、天使が天使なんかじゃないことを知るのです。その上で、彼女は立華かなでに協力して貰ったわけだから、天使の正体を戦線の誰よりも早く知っているはずなんです。仮にアニメの遊佐が過去の遊佐と同一人物であるのなら、ゆりに「天使は天使などではない」と言うべきであり、それをせずに延々と続く戦いを黙ってみてきたのだとすれば、やはりアニメの遊佐は遊佐という抜け殻に入っただけの……うーん、謎は深まるばかりです。
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