月あかりランチが先週マスターアップしたわけですが、なんとここに来て体験版第2弾が公開されました。ヒロインの一人であるフユのルートが全部プレイできると言うことで、私も早速DLしてみることに。EX-ONEは前作フツウノファンタジーでも第一部を丸々プレイできる体験版を出したり、気前が良いというか、ボリュームが凄いね。真夏の夜の雪物語も、かなり広範囲にわたって公開されていた気がするし、それだけ話に自信があるってことなんだろうか? 私自身、かなり楽しみにしている作品だから嬉しいのだけど、ゲームを買ったときの楽しみが減るような気もする。

フユ編が全編公開されたことで分かるのは、フユはこの作品におけるメインヒロインではないってことですね。勿論、彼女が攻略ヒロインであることには変わりないですが、月あかりランチは先に公開されていた体験版、ここでは体験版1と呼びましょうか? そこまで所謂共通ルートで、そこからヒロインのシナリオを選択していく、真夏の夜の雪物語と同じ方式であることが分かりました。話数区切りにこそなっていませんが、システム的には殆ど同じで、今回公開された体験版2ではフユだけが選択できて、夏乃とアブリルは製品版だと選択できますとの表示がある。
ここで重要なのは、アキになんの表示も出ていないということで、アキはおそらくルートロックが掛かっているのでしょう。フユ、夏乃、アブリルの4人をクリアしたら解禁される、真夏の夜の雪物語でいうところの優樹菜と同じ立ち位置に違いない。彼女と違うところがあるとすれば、優樹菜は最初から最後まですべてを知っている少女であるのに対し、アキは記憶を失い、何一つ覚えていないと言うことだろうか? いずれにせよ、この月あかりランチという作品のメインヒロインがアキであることは、これで確定的明らかになったと思います。まあ、それでなくとも彼女はオズの魔法使いにおけるドロシーですから、何かしら重要な役所ではあるのでしょう。魔女たちも含めて、どんな師影あるのか楽しみです。そういや、人気投票の中間発表もされてましたが、やはりアキが1位でしたか。どうしてフユの特典があんなに多いのかと思うけど、あるいはコミケ等でグッズを出す為にアキを温存しているとも考えられる。EX-ONEはコミケにも結構出ていたはずだから、今年の夏は企業ブースをメインに行くことも考えておいた方が良いのかな。

ところで、ヒロインの一人であるアブリルを捕まえて、彼女だけ季語じゃないからなにかありそう、なんて言ってる人がいますね。確かに、フユ、アキ、夏乃、ハルと来て、魔女たちは東西南北の中で、アブリルだけは一見すると季語でも方位でもないように思えますが、それは間違いです。何故なら、アブリル=ポワッソンとは、エイプリルフール、つまり4月の意味だからです。要は彼女も春という季節に関係す名前の持ち主なんですね。なんで、アブリル=ポワッソンがエイプリルフールなのかというと、フランスでは4月1日を4月の魚、ポワッソン・ダヴリルというのです。だから、アブリルの名前はこれが元ネタだと思うのだけど……違ったらどうしよう。
名前がエイプリルフールだけに、アブリルにはどことない嘘があるのかも知れない。生い立ちか設定か、言動か性格か、何かしらそういうのを絡めてきそうだよね。今のところ、茶目っ気はあるけど良い娘だから、後ろ暗いところとかはなさそうなんですが、本人のルートに入ってみないと分からないこともあると思うし。フユルートも、まだ途中ですがそこまで暗い話って訳じゃないし、あまり重たくはならない気がするんだけど、どうなることやら。真夏の夜の雪物語が、あれでいて結構暗く重たい部分もあったからね、それの正統進化だとすると、あるいは……うーん。

まあ、私もそんなに時間がある方ではないので、多分発売日までにフユルートを終わらせるのは難しいでしょう。一応、体験版のセーブデータを引きづけるようにはなっているらしいけど、そういう互換性があるのって珍しいというか、ありがたいよね。所謂、体験版出やった部分をまたやるのが面倒くさいという問題が、解消されているわけですから。私は基本的にシンプルな方が好きだけど、エロゲに関しては過度なシステム化もありだと思うんだよね。結局、突き詰めるべきはユーザーのやりやすい形であって、フォーマット自体は千差万別でも、そこまでシンプルである必要は別にないと思うから。過度でも過剰でも、ユーザーに対する用意ってのは、ないよりは合った方が良いだろうしね。勿論、制作側の好みはあるだろうし、EX-ONEみたいに未読スキップがない場合もある。だから、そういう拘りを入れつつも、ユーザーに便利なシステムってのが理想的だよね。

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