そらのおとしものFinal 永遠の私の鳥籠
2014年5月1日 アニメ・マンガ
COMIC1も終わって、後はCOMITIAに一般参加するぐらいしかGWの予定がない私ですけど、先日の日曜日に角川シネマ新宿で「そらのおとしものFinal 永遠の私の鳥籠」を観てきました。この日は、他にも千葉県の幕張メッセ近くにあるイオンで「第一回からあげフェスティバル」もやっていて、そっちの話も結構面白いんだけど、記憶が新しい内に先にそらおとの話を書いてしまうことにします。
川崎でもやってる映画を何でわざわざ新宿まで見に行ったのかというと、単純にイベント上映だったからです。前作である「時計じかけの哀女神」に加えて、blue dropsによるミニライブまであると言われたら、そらおとファンとしては行くしかないじゃないですか。
新宿に到着したのは15時半ぐらいだったけど、色々と用事を済ませないといけなかったから、シネマ新宿に到着したのは上映開始15分前とか、結構ギリギリだったと思う。私はこのそらおとの映画を見るにあたってグッズ付きの前売り券を購入していて、それが確か2000円を超える値段だったんだけど、今回はイベント上映なので前売り券は使えず、別に参加料金として3000円掛かったんですよ。まあ、映画2本立てにライブまで付いてくるんだから、3000円は後ろ安い方だと思いますが、この時点で私はこの映画の通常料金を把握してなかったんですね。
まあ、映画館にもよるんでしょうけどサービスデーでもなければ映画ってのは大体が1800円ですから、そらおとも当然そんなものだろうと思ってた。だから、この時の私はチケット価格というものに対して指したる関心を抱いてなかったし、もっと言えば上映時間など、最低限の情報も入手していませんでした。殆ど、テレビCMだけだったんじゃないかな。
なので、映画二本立てにライブまで付いて来るのに、やけにイベント時間が短いなと不思議に感じるところはあったけど、それを深刻に考えたりはしなかった。今にして思えば、これが最大の失敗だったのかも知れない。.
「時計じかけの哀女神」はBDを購入したし、何度か見直してもいるので今更語るようなことはありませんが、一つだけおさらいしておくと、この映画は基本的に総集編です。上映時間は90分ぐらいだと思いますが、そのうち45分ぐらいは総集編で、新規部分というのはそれほど多い訳じゃありません。
次いで、「永遠の私の鳥籠」ですけど、この映画はそもそもTVアニメそらのおとしもの第3期の代わりとして企画された作品になります。そらおとは当時の角川P肝いりで、イベントが多く開催されたことから、取り分けファンの声がダイレクトに伝わってくる作品でもありました。そらおとファンたちはFに続く第3期を熱望し、イベントが盛り上がったこともあったのでしょう、Pやスタッフ達は3期のアニメ化を約束し、実際に企画が提出され推し進められた過去があります。
しかし、当のプロデューサーがアニメ部門から映画部門へと異動になり、第3期は続報がないままに数年が過ぎました。企画倒れか、それとも時期を待っているのか? そんなファンがやきもきしていた頃に、この「永遠の私の鳥籠」は発表されたのでした。時勢や、様々な事情から3期がダメになった。だから、代わりとして劇場版第2弾を作る。正直、TVアニメとしての3期を望んでいたファンは、私もその一人ですが、残念な気持ちが強かったことでしょう。そらおとは2期以降も原作に楽しいエピソードが満載だったし、イベントで話していたように、それらを是非TVアニメとして観てみたかった、という気持ちもありました。新キャラや、3期以降でピックアップされるキャラクターも多かったからね。
でも、企画凍結で動きがないよりはよっぽど良いはず。私はそう前向きに考えることにして、来たるべき映画を楽しみにしていました。楽しみにして、ここまで来た。
それがまさか、上映時間50分に満たない映画だとは思いませんでした。仮にも3期の、TVアニメの代わりとして企画されたはずの劇場版が、1時間も経たずに終わったのです。劇場で私がポカンとして、何事が起きたのか理解出来ず、呆気にとられたのも無理はないでしょう。
「永遠の私の鳥籠」のTVCMを観る限り、そらのおとしものの原作最終回の真実を描く、みたいな予告が成されていたと思いますが、ハッキリ言ってそれは嘘です。いや、嘘ってことはないんだけど、そもそも作品が完結していません。私はてっきり、原作最終回とその付近の話をアニメなりに描き、アニメそらのおとしものシリーズとして最終回、完結編を作るものだと思ってました。だから、映画本編がシナプスへの突入シーンから始まっても、「ここから徐々に過去回想を挟みつつ、何故ここに至ったかをまずは描くんだな」と、むしろワクワクしたものです。
話自体は原作のエピソードから取られており、予告にもあった智樹がイカロスとのインプリンティングを解く話が主体となっています。確かに智樹とイカロスの関係性が変化してきた時期のエピソードであり、イカロスが智樹に感情をぶつけるという印象的な話ではあるんですが、それ以外だと前回の劇場版CMに使われた智樹の車窓からなど、ギャグシーンもありました。まあ、そらおとはギャグとシリアスのバランスが非常に良い作品だし、智樹の車窓からは単純に面白いからね。
ただ、まさかそれで終わりとは思わなかった……これが前半、映画の前半である49分間だと言われたなら、私はとても良く出来ている、感動した、素晴らしかったと絶賛したことでしょう。前半たる49分間が終わり、さあ、シナプスに突入してガタッさん、じゃない、ミノス王と決着だ! と思ったら、そこでEDロールが流れてきたんですからね。流石に「えっ?」と声が出てしまいましたよ。盛り上がりに盛り上がって、テンションもマックスになったところで一気に落とされた感じです。
あるいはここからが本編なのか? 今までのは長いOPだったのか? と淡い期待を抱くも、EDロールが終わったらそのまま映画も終了して……正直、なにが起こったのか分かりませんでした。上映時間が49分間しかなかったという事実を知ったのは帰宅後ですが、それでも60分間もなかったことは劇場で観ていて分かりましたから。
正直ショックでした。その49分間が素晴らしかっただけに、この中途半端な幕引きはショックであり、幕切れと言っても差し支えはないでしょう。だって、この劇場版はTVアニメ第3期の代わりとして企画されたんですよ? そらのおとしものの原作が最終回を迎えて、コミックスの最終巻も発売されて、そしてすべての締め括りとしてこの映画があるはずだった。少なくとも、私の中ではね。
様々な制約があったのかも知れないし、大人の事情も沢山あったんだとは思います。でも、そんなものはファンにとって関係ない、言い訳にすらならないことなんですよ。別に、映画だって良いんですよ。TVアニメがダメだから映画で、結構なことじゃないですか。
けどさ、だったら映画作品であることに誇りを持ってくれよ! 長尺で作れとは言わないよ、2時間なくても良いよ。せめて90分間、それぐらいは欲しかったよ。何で3期の代わりが、そらおとシリーズの総決算が原作最終巻販促動画みたいになってる訳?
これが最終巻辺りに付いて来る新作ODAだって言うなら、まあ、納得の出来ですよ。良い作品を作ったな、とも思えましたよ。でも、これって映画でしょ? 劇場版なんでしょ? なのにどうして、60分にも満たない短編映像になってるのさ。角川映画の言うところの映画って何なの? と思ったし、劇場にいたときは鑑賞料金を知りませんでしたから、これに1800円を取っているのかと戦慄したものです。
まあ、実際には1回1200円の特別興行扱いだったみたいですが、このなんとも言えない不完全燃焼感は本当に酷いと思う。私の中で、そらのおとしものが全然終わってないんですよ。コミックス最終巻を読んで、いざ劇場へ行ったにもかかわらず、またコミックス最終巻に追い返されたみたいな、そんな気分。原作読者はポカーンだし、アニメだけの人はサッパリ訳が分からなかったんじゃないかな? まして、これがそらのおとしもの初めてですなんて人がいた日には……
一昨日のコミ1に参加したとき、「永遠の私の鳥籠」のスタッフ本を見つけました。全くの偶然でしたが劇場版を観たばかりだし、そらおと好きなことに変わりはないから買ったんだけど、これがまた凄い内容でね。映画に出てこない新キャラの設定画とか、そういうのが沢山描かれてたんですよ。やっぱり、本当はもっと上映時間長めで、しっかりと最終回を作るつもりだったんじゃないのかと、そう思うと残念な気分がぶり返してきてさ。
ライブをやるのも良いけどさ、私はもっとちゃんとしたアニメ映画が観たかったよ。今はアニメ映画なんて珍しくもない時代になったけど、だからこそ、映画であることを大切にして欲しかった。今はただ、それ以上の感想が出てきません。
川崎でもやってる映画を何でわざわざ新宿まで見に行ったのかというと、単純にイベント上映だったからです。前作である「時計じかけの哀女神」に加えて、blue dropsによるミニライブまであると言われたら、そらおとファンとしては行くしかないじゃないですか。
新宿に到着したのは15時半ぐらいだったけど、色々と用事を済ませないといけなかったから、シネマ新宿に到着したのは上映開始15分前とか、結構ギリギリだったと思う。私はこのそらおとの映画を見るにあたってグッズ付きの前売り券を購入していて、それが確か2000円を超える値段だったんだけど、今回はイベント上映なので前売り券は使えず、別に参加料金として3000円掛かったんですよ。まあ、映画2本立てにライブまで付いてくるんだから、3000円は後ろ安い方だと思いますが、この時点で私はこの映画の通常料金を把握してなかったんですね。
まあ、映画館にもよるんでしょうけどサービスデーでもなければ映画ってのは大体が1800円ですから、そらおとも当然そんなものだろうと思ってた。だから、この時の私はチケット価格というものに対して指したる関心を抱いてなかったし、もっと言えば上映時間など、最低限の情報も入手していませんでした。殆ど、テレビCMだけだったんじゃないかな。
なので、映画二本立てにライブまで付いて来るのに、やけにイベント時間が短いなと不思議に感じるところはあったけど、それを深刻に考えたりはしなかった。今にして思えば、これが最大の失敗だったのかも知れない。.
「時計じかけの哀女神」はBDを購入したし、何度か見直してもいるので今更語るようなことはありませんが、一つだけおさらいしておくと、この映画は基本的に総集編です。上映時間は90分ぐらいだと思いますが、そのうち45分ぐらいは総集編で、新規部分というのはそれほど多い訳じゃありません。
次いで、「永遠の私の鳥籠」ですけど、この映画はそもそもTVアニメそらのおとしもの第3期の代わりとして企画された作品になります。そらおとは当時の角川P肝いりで、イベントが多く開催されたことから、取り分けファンの声がダイレクトに伝わってくる作品でもありました。そらおとファンたちはFに続く第3期を熱望し、イベントが盛り上がったこともあったのでしょう、Pやスタッフ達は3期のアニメ化を約束し、実際に企画が提出され推し進められた過去があります。
しかし、当のプロデューサーがアニメ部門から映画部門へと異動になり、第3期は続報がないままに数年が過ぎました。企画倒れか、それとも時期を待っているのか? そんなファンがやきもきしていた頃に、この「永遠の私の鳥籠」は発表されたのでした。時勢や、様々な事情から3期がダメになった。だから、代わりとして劇場版第2弾を作る。正直、TVアニメとしての3期を望んでいたファンは、私もその一人ですが、残念な気持ちが強かったことでしょう。そらおとは2期以降も原作に楽しいエピソードが満載だったし、イベントで話していたように、それらを是非TVアニメとして観てみたかった、という気持ちもありました。新キャラや、3期以降でピックアップされるキャラクターも多かったからね。
でも、企画凍結で動きがないよりはよっぽど良いはず。私はそう前向きに考えることにして、来たるべき映画を楽しみにしていました。楽しみにして、ここまで来た。
それがまさか、上映時間50分に満たない映画だとは思いませんでした。仮にも3期の、TVアニメの代わりとして企画されたはずの劇場版が、1時間も経たずに終わったのです。劇場で私がポカンとして、何事が起きたのか理解出来ず、呆気にとられたのも無理はないでしょう。
「永遠の私の鳥籠」のTVCMを観る限り、そらのおとしものの原作最終回の真実を描く、みたいな予告が成されていたと思いますが、ハッキリ言ってそれは嘘です。いや、嘘ってことはないんだけど、そもそも作品が完結していません。私はてっきり、原作最終回とその付近の話をアニメなりに描き、アニメそらのおとしものシリーズとして最終回、完結編を作るものだと思ってました。だから、映画本編がシナプスへの突入シーンから始まっても、「ここから徐々に過去回想を挟みつつ、何故ここに至ったかをまずは描くんだな」と、むしろワクワクしたものです。
話自体は原作のエピソードから取られており、予告にもあった智樹がイカロスとのインプリンティングを解く話が主体となっています。確かに智樹とイカロスの関係性が変化してきた時期のエピソードであり、イカロスが智樹に感情をぶつけるという印象的な話ではあるんですが、それ以外だと前回の劇場版CMに使われた智樹の車窓からなど、ギャグシーンもありました。まあ、そらおとはギャグとシリアスのバランスが非常に良い作品だし、智樹の車窓からは単純に面白いからね。
ただ、まさかそれで終わりとは思わなかった……これが前半、映画の前半である49分間だと言われたなら、私はとても良く出来ている、感動した、素晴らしかったと絶賛したことでしょう。前半たる49分間が終わり、さあ、シナプスに突入してガタッさん、じゃない、ミノス王と決着だ! と思ったら、そこでEDロールが流れてきたんですからね。流石に「えっ?」と声が出てしまいましたよ。盛り上がりに盛り上がって、テンションもマックスになったところで一気に落とされた感じです。
あるいはここからが本編なのか? 今までのは長いOPだったのか? と淡い期待を抱くも、EDロールが終わったらそのまま映画も終了して……正直、なにが起こったのか分かりませんでした。上映時間が49分間しかなかったという事実を知ったのは帰宅後ですが、それでも60分間もなかったことは劇場で観ていて分かりましたから。
正直ショックでした。その49分間が素晴らしかっただけに、この中途半端な幕引きはショックであり、幕切れと言っても差し支えはないでしょう。だって、この劇場版はTVアニメ第3期の代わりとして企画されたんですよ? そらのおとしものの原作が最終回を迎えて、コミックスの最終巻も発売されて、そしてすべての締め括りとしてこの映画があるはずだった。少なくとも、私の中ではね。
様々な制約があったのかも知れないし、大人の事情も沢山あったんだとは思います。でも、そんなものはファンにとって関係ない、言い訳にすらならないことなんですよ。別に、映画だって良いんですよ。TVアニメがダメだから映画で、結構なことじゃないですか。
けどさ、だったら映画作品であることに誇りを持ってくれよ! 長尺で作れとは言わないよ、2時間なくても良いよ。せめて90分間、それぐらいは欲しかったよ。何で3期の代わりが、そらおとシリーズの総決算が原作最終巻販促動画みたいになってる訳?
これが最終巻辺りに付いて来る新作ODAだって言うなら、まあ、納得の出来ですよ。良い作品を作ったな、とも思えましたよ。でも、これって映画でしょ? 劇場版なんでしょ? なのにどうして、60分にも満たない短編映像になってるのさ。角川映画の言うところの映画って何なの? と思ったし、劇場にいたときは鑑賞料金を知りませんでしたから、これに1800円を取っているのかと戦慄したものです。
まあ、実際には1回1200円の特別興行扱いだったみたいですが、このなんとも言えない不完全燃焼感は本当に酷いと思う。私の中で、そらのおとしものが全然終わってないんですよ。コミックス最終巻を読んで、いざ劇場へ行ったにもかかわらず、またコミックス最終巻に追い返されたみたいな、そんな気分。原作読者はポカーンだし、アニメだけの人はサッパリ訳が分からなかったんじゃないかな? まして、これがそらのおとしもの初めてですなんて人がいた日には……
一昨日のコミ1に参加したとき、「永遠の私の鳥籠」のスタッフ本を見つけました。全くの偶然でしたが劇場版を観たばかりだし、そらおと好きなことに変わりはないから買ったんだけど、これがまた凄い内容でね。映画に出てこない新キャラの設定画とか、そういうのが沢山描かれてたんですよ。やっぱり、本当はもっと上映時間長めで、しっかりと最終回を作るつもりだったんじゃないのかと、そう思うと残念な気分がぶり返してきてさ。
ライブをやるのも良いけどさ、私はもっとちゃんとしたアニメ映画が観たかったよ。今はアニメ映画なんて珍しくもない時代になったけど、だからこそ、映画であることを大切にして欲しかった。今はただ、それ以上の感想が出てきません。
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