PCゲーム雑誌BugBugで先月から連載を開始した、声優・くすはらゆい執筆コラム『となりのヒロインさん☆』の第2回が掲載されました。1ヵ月なんて早いもので、何だかあっという間だった気がします。
毎月連載のコラムではありますが、特に次回予告等がなされている訳ではないので、メインとなる「ゲストヒロイン」に関しては雑誌を手にとって初めて分かるようになっており、今回は誰がゲストで登場するのかな? と、あれこれ予想を立ててたんですが、2回目は結構手堅いヒロインが選ばれてましたね。

そんな訳で2回めのゲストは、春風センセーション!のヒロイン、神薙五十鈴が登場しました。個人的にはもう少し奇を衒ったキャラが出てくるんじゃないかと思ったけど、主演を務めた前回の魔女こいにっきに続いて、割りとメジャータイトルが並んできましたね。
くすはらゆいは今年だけでも既に6本の作品に出演し、更に3本の新作に出演を予定してますから、その気になれば直近の作品で書くことも出来るはずです。勿論、色々な柵や大人の事情で出せない、あるいは、そもそもコラム向きじゃないキャラなどもいるかと思いますが、2回目でいきなり五十鈴が来たことは、少なからず意外でした。予想よりずっと早く登場したなって意味だけど。
前回は桜の季節だからありすとゲストに呼んだ理由付けをしていましたが、今回は特にそういうのはなくて、キャラの掘り下げと収録時のエピソードなどを交えて和気あいあいとした流れになってました。五十鈴といえばツッコミ属性であることを最大限に活かして、流れるようなやり取りはキャラを演じた本人ならではだと思います。

くすはらゆいは、自身が演じたキャラに対する理解力が高くて、たとえばソレヨリノなら、永遠ちゃん=ゆいちゃんと言われるほど一体化した演技と、役への入り込みを見せますし、それは今回のコラムでも触れられていた「キャラと同じ格好をしてみる」という姿勢にも表れています。
勿論、minoriのニコ生みたいにコスプレをして収録に挑むというわけではなくて、そもそもが学生服ばかりのエロゲにおいて、演じたキャラの格好をするというのは容易なことではないですけど、たとえば五十鈴ならニーハイだったり、花の野に咲くうたかたのの雫だったら、黒ストッキングを履いてみたりと、小さい部分ではあるけど、役作りの一環として取り入れてることが分かりました。本人曰く、これまで演じてきたキャラはニーハイ率が高かったそうで、言われてみれば確かにそうですね。逆に黒ストッキングなんかは珍しくて、新鮮な気分だったとか。
キャラとの対談コラムっていう特殊な形式ではあるけど、その中でこんなふうに自分の演技における拘りとか、役作りについて書いてくれるのは、ファンとしては嬉しいよね。キャラや作品のことを知りつつ、本人のことにも詳しくなっていけるのは良いことなんじゃないかな。
勿論、五十鈴や春風センセーション!についてもしっかりと書かれてますし、これは私も同人誌で取り上げましたけど、この作品を取り上げる上でE-moutの存在は外せないようですね。
今までHシーンで動きのあるエロゲといえば、minoriの目パチとか、後はテックアーツ系のフルアニメーションなどがありましたけど、E-moutはそのどちらとも違う新技術で、エロゲではういんどみるが最初に導入したものでもあります。当初は立ち絵のみに採用されており、立ち絵は動くのに何故Hシーンは止まるのだと言われたこともありますが、今回は晴れてHシーンにも使われたわけです。もっとも、その影響で発売日が数ヵ月伸びたり、立ち絵には採用されなかったりもしたのだけど、これまでにないHシーンになったことは確かだと思います。
五十鈴本人に対しては、やはり前述のようにツッコミ属性であることや、後は意外と熱血名部分がある所だったり、キャラの持つ魅力の一端を、コラムの中で過不足なく書ききったんじゃないでしょうか? 五十鈴のことをもっと知りたい、この子可愛いと思った人は、是非春風センセーション!をプレイしてみて下さい。

他には……そう、今月号は250号記念アペンドHディスク集PART2ということで、ソレヨリノプロローグの250号記念ミニミニAVGが付録として付いてきました。前号にもあったアニバーサリー企画第2弾な訳ですが、ソレヨリノに関してはアペンドではないのが特徴的です。
どういうことかと言いますと、他の収録作は元となったゲームソフト本体に追加インストールする形でプレイすることが出来るのに対して、ソレヨリノのミニミニAVGはy単体での起動が可能な作りになっています。ツイッターでは足並みを揃え損なったとか言ってましたけど、これに関しては別に良かったのかなと感じています。
私個人の考えですけど、アペンドって言うのは結局のところその作品を持っていない人には、あれな表現になりますが、全く意味のない物だと思うんですよ。たとえば、このディスク集にはソレヨリノの他に3作品ほど収録されていて、一つはまあ、体験版用だからともかくとしても、それじゃあ残り2本のアペンドをやりたいが為に、わざわざその作品を買ってくるのか? といえば、必ずしもそうはならないんですよね。
であるなら、敢えて作品を持ってない人にも解放することによって、「お、これ結構エロいじゃん。本編も買ってみようかな?」と思わせた方が、機会損失的な意味ではお得なんじゃないかなと。
脚本と演出を担当された鋏鷺先生もブログで触れてましたが、ミニミニAVGはソレヨリノを持ってない人でも楽しめる、かなりまとまりの良い作品に仕上がってると思うんですよ。アペンドによくある追加で一本エロシーンぶち込みました的な感じじゃなくて、しっかりと登場人物を描いているから、心の揺れ動きとか、永遠ちゃんの終くんに対する想いみたいのが、短い中でもよく伝わってきました。短いと言ってもminoriの作品ですから、Hシーンは結構なボリューム感でしたけどね。
後、内容は永遠ちゃんメインだけど、永遠ちゃん以外のヒロインが登場したのも好印象でした。まさか登場するとは思っていなかっただけに、私の中ではミニFDとしての満足感があります。efなんかと違って、夏ペルやイヴはFD出ませんでしたし、こういった機会で永遠ちゃんに会えたってのは、それだけでありがたいことだし。勿論、ゆいちゃんの演技も最高でした。

雑誌全体としては、特に私の琴線に触れる記事はなかったですかね。5月の月末エロゲの日に延期を発表したエッチでヘンタイ! ヤキモチお嬢様!!が、コラム内で延期する前の発売日で載っていたことぐらいですか。6月は正直重たかったので、1本ぐらい延期しても別に構わないといえば構わないんだけど、3本出るものと思って準備をしていただけに、何とも複雑な気分です。
それ以外だとオーガストの新作と、あかべぇが銃騎士のお詫びに出す騎士モノ新作の情報も載ってましたか。銃騎士の件は思うところありますし、こういう形になった事への反発がないといえば嘘になるけど、私はどちらかといえば、てぃ~ぐるの幻のディストピアに関心が向いているので、買うとすればそっちになると思います。

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