昨日、花屋で花を買いました。

昨日、銀座のケーキ屋でケーキを眺めました。

今日、私は手紙を書きました。

そんな幸せがあっても良いじゃないと、そう思うのです。
この前、映画「レオン」の話題で少し盛り上がりました。ジャン・レノが主演した、リュック・ベンソン監督の掃除屋シリーズの傑作ですが、私にとってはちょっと特別な意味がある作品でね。即ち、男女の「年齢差カップリング」の原点の一つなんですよ。所謂、おじさん×幼女or少女という奴だけど、私はこの手のカップリングが大好きで、大抵結ばれずに終わるところとかにいつも心を響かせています。要するに悲恋の物語なわけですが、だからこそ美しいってものはあると思うんですよ。

レオンという作品は、ジャン・レノ演じるレオンが、マフィアの抗争で家族を惨殺されたナタリー・ポートマン演じる隣家の少女、マチルダを匿い、彼女の訴えに応じて自身が持つ掃除の技術、つまり殺し屋の仕事を教える話です。年の離れた男性が、少女を裏の世界に連れて行ってくれる。まあ、よくある物語のパターンだけど、レオンはその中でも傑作中の傑作だと思う。仕事以外にすることもなく、観葉植物だけが友達だという孤独で不器用なレオンと、両親というより幼い弟の復讐に燃えつつも、レオンと不思議な交流を続けるマチルダ。やがてそれは、本人達にも理解しづらい複雑な感情へ、奇妙な信頼と安らぎに変わるのだけど、結局この二人が結ばれることはありません。
結末は映画を観て確認してくれという感じですが、私はとにかくこういう年齢差のあるカップリングが好きなんですよ。レオン自身、色々な作品に影響を与えており、明言されているところではスクライドのカズマとかなみは、レオンをモチーフにしているとムックに書いてありますね。別にカズマはかなみを殺し屋に育てているわけじゃありませんが、代わりに自分が自堕落に見せることによって、一人でもやっていけるよう生活力を付けさせているわけですから、確かに近しいものがあると思う。しかも、二人の間にあるのはぶっちゃけとまで断言されましたから。けど、そんなラブラブ両思いな二人でさえ、TV版本編では結ばれたとは言い難いラストを迎えるわけだけど、やっぱり年齢差のあるカップリングというのは、それだけで成立させるのが難しい、あるいは成立しないことを前提としているのだろうか。うさぎドロップは例外としても、あれはそもそも後ろ向き、負の感情による出会いじゃないからなぁ。

私が最も好きな年齢差カップリングの一つに、神魂合体ゴーダンナーの剣×ルウがあります。この二人もまた真っ当な出会いや関係性をしているわけではなく、ルウは擬態獣によって唯一の肉親だった父親を殺され、剣は愛する人を機体ごと擬態獣に奪われていた。復讐に燃えるルウを主人公達は制止し、なるべくロボットに近づけないようにするのだけど、ルウはあるとき偶然出会った剣に、操縦技術を学びたいと願い出た。剣もまた、復讐に燃えるお尋ね者のロボット乗りだったから。
ルウがパイロットとして強くなりたい理由に、ある種の共感を覚えた剣は彼女にロボットの動かし方から戦う術まで教え、短期間に可能な限り鍛え上げてしまう。結果、パイロットとして急成長したルウは擬態獣とも戦えるようになり、父親の死後、自分を家族として扱ってくれていた主人公たちの下から離れることを決意する。ルウは、剣に着いていくことを選んだのだ。
剣とルウはアニメ本編でそれほど出番が多いわけじゃないので、関係性や内面がはっきりしない部分も多いのだけど、小説版の記述を借りるなら、ルウにとって剣とは自分の居場所であり、最終的に父親を超える存在になります。ルウは初めて剣にあったとき父親の姿を重ねてしまったわけですが、最終的に全く違う存在になるんだよね。それは彼女が父親との思い出の証であるロボット、コスモダイバーから、剣の愛した女性が乗っていたロボット、セレブレイダーに乗り換えたことからも分かります。今は亡き父親に謝りつつも、既に自分が剣を好きに、もっと言えば愛していることを自覚しながら。

剣とルウの物語もまた、本編、小説、ゲームと、すべてにおいて悲恋かそれに近い形で終わります。可能性があるのはスパロボぐらいでしょうけど、そっちは詳しくないので分かりません。もはや、形式的とも言えるパターンのカップリングだけど、なんて言うか様式美だよね。なまじ、凡庸な恋愛や結婚観を当てはめることが出来ないが故に、ほんの些細な幸せを噛み締めることが出来るというか。私が好んで書いているトビたまとかも、それほど年齢が離れているわけではないですが、おそらく同じ系譜なのだと思う。ただ、トビたまはある程度の未来像が見えると思うのよね。あれは何だかんだで現実の話だし、トビーがやばい仕事に手を染めていると言ったところで、別に裏社会の殺し屋をしているわけでもない。そういった意味では、現実的な感覚でその後や行く末を考えることが出来る。結婚という価値観が、二人が思う幸せの中にあるかは別として。
あぁ、どこかに良い年齢差カップリングはいないかな。
そんな訳で観て来ましたよ、スーパーヒーロー大戦Z。身内の付き合いで行ったわけだけど、やっぱり映画館で観る映像というのは違いますね。特撮ヒーローの劇場作品を最後に観たのは前回のヒーロー大戦だと思うから、丁度一年ぶりになるのかな? 正直、ウィザードもキョウリュウジャーもほぼ観たことがないので、話が分かるのだろうかと思っていたけど、初見にも結構分かりやすく作られていた気はする。それに、主役はギャバンでしたから。キョウリュウジャーなんて、殆ど端役といってよかった。

映画としては子供向けだけに話はわかり易かったんだけど、登場人物が多いせいで如何せん視点と話の流れが安定しなかった印象がある。メインとなる登場人物は序盤こそウィザードとギャバンなんだけど、ウィザードは魔法が原因で起きている事件の謎を解明するために途中から姿をくらますし、代わりに現れたゴーカイジャーの伊狩鎧がメインに台頭してきます。ちなみにヒロインはゴーバスターズのイエロー、宇佐見ヨーコなんですが、身内の話だと彼女はゴーバスターズ本編ではなかなか活躍の機会を与えられずに不遇だったとかで、今回のヒロイン抜擢は喜ばしいことだそうです。私はゴーバスターズもあまり見たことなかったのですが、あの頃よりは随分と成長した気がしますね。演技ではなく身長が、ですけど。
このように主人公、あるいは主役級の人物が4人もいるせいで、それぞれにスポットを当てる必要があり、流れとして複雑になりすぎていた。ライダー、戦隊、宇宙刑事にはそれぞれの立場と役割があり、そこに海賊というある意味で自由な鎧が入ることで安定させている感じなんだけど……ちょっと分かりづらいかなと。ギャバンが主人公といったところで、それはパンフの扱いで判明したことであり、作中では精々出番が多い、何かとクローズアップされているってぐらいで、実は決定打に欠けていた気がするのだよね。90分から2時間程度という限られた時間の中で、あまり行動を共にしない複数人の主役たちの物語を書くには、やはり厳しいものがあるんじゃないでしょうか。
ギャバンならギャバンで、最初から彼の物語として書ききっていれば話にも少しは締りがあったと思うのだけど、なまじウィザードの視点で始まり、そこへギャバンが現れたことから、どうしてもギャバンがウィザードに対するゲストという感覚が拭えない。にもかかわらず、ラストは鎧とギャバンで終わるのだから困ったものだ。

後、これはこの映画を観て思った最大のことなんだけど……もう、スーパーヒーロー大戦とかやらなくていいんじゃない?
物凄く身も蓋もないこと言ってますが、オールライダー集合の大ショッカー、ライダー×戦隊のスーパーヒーロー大戦、そして宇宙刑事が加わったZと続いてきたわけだけど、流石にもう新鮮味がないよ。集めればいいってわけじゃないし、私が思い出したのはプリキュアオールスターズが終わった理由です。プリキュアシリーズは今の続く人気番組であり、現在何人いるのか知りませんが30人は超えているそうです。もはや数十人と形容していい人数ですが、こんなに増えると敵とのパワーバランスが崩れてしまう。どんなに敵を巨大化しても、数十人で戦えば集団イジメに見えてしまう。だから、オールスターズはやめたそうです。
さて、ここで重要なのはかつてライダーと戦隊を比較してこんな意見があったことです。最近はそうでもないけど、かつて仮面ライダーとは作品に1人であり、それに対して戦隊は最低でも3人から5人。故に1人で戦い続けるライダーは5人で戦っている戦隊より偉いとか強いというもの。まあ、わからない話ではないし、一理あるとは思うのだけど、今回の映画はライダーと戦隊合わせて、多分プリキュアオールスターズよりも数がいたんじゃないかと思います。
見た感じ、全戦隊、全ライダーがいたとは思いませんが、仮に50人ぐらいいたとしましょう。いくら歴代の敵、それも幹部クラスを復活させたとして、そいつらに一度は勝利したことがある50人のスーパーヒーローがいるんですよ? どっちが勝つかなんて目に見えるし、話の都合関係なしに、負けるわけがないじゃないですか。

つまり、スーパーヒーローがに対して圧倒的な敵、強大な敵というのを用意するのは、もう無理なんじゃないかってことです。シャドームーンだって、大ショッカーのときはビックリしたけど、今回は「またお前か」という感じが強かったし、もう数を出せばいいってものじゃないんだよ。一度やっちゃうと、何となく続けなきゃいけないみたいな感じにさせられるけど、ライダーや戦隊は元からプリキュアより数が多いんです。それに、戦隊は毎年5人単位で増えてくんだから、こういうのはお祭り企画として程よい区切りをつけるべきじゃないかと、そう思いました。
コミティア104に参加してきました。2月以来、最近はよくコミティアに行っている気がするけど、コミケともコミ1とも違う独特な空気は、いつ行っても新鮮味があって良いですね。勿論、通い慣れた人や専門のサークルには当たり前の風景なんだろうけど、私は今のところ二次創作の人だから。そのうちティアにも参加したいとは思ってるんですが、創作はちょっと敷居が高いイメージがあって。これといって、書きたいものがあるってわけでもないし。

身内が西館の方で開催されるイベントに用があるというので、当日は一緒に出掛けました。コミティアは東館だったので、会場前で別れて私は東館の待機列に向かったんですが、人出はそれほど多くもなかったいかな。5月のコミティアはその年に開催される中でも、一番規模が大きいはずですが、コミケとは比べるまでもなく、コミ1と同等ぐらいだったのではないだろうか。ティズマガジンの事前購入をしていなかったので、マガジンを買って待機列に並びましたが、暦の上では夏になったからか、日差しが結構強かったですね。ティアはコミケと違い始発で行く必要がないので、到着したのは開場1時間前の10時頃といった感じでしたが、ティアズマガジンを読んでいるだけで、大分時間を潰せました。まあ、回るサークル自体は事前に調べておいたから、追加とかそういうのは特になかったんですけどね。
開場時間になって、5分もせずに中へ入ることが出来ました。私は壁サークルやシャッター前などには用がなかったので、目的のサークルへさっさと向かい、これを購入しました。最初に行ったのは前回のコミティアで買った本の続編を出しているところで、これは委託されていた物をなんとなく買っただけなんだけど、読んでみるとかなり面白くて。2巻目が出るというので、今回はそれを目当てに行ったんですよ。「最終回に彼女は自殺します(仮)」という作品なんだけど、少々グロい作風でありながら、私の心をガシッと掴むものがありまして。pixivで1話が公開されているので、気になる人は読んでみるのが良いと思います。
次に訪れたのはコミ1で挨拶をし損ねたサークルさんで、こちらはもう10年以上行っているところになりますね。パロディ、オリジナル問わず本を買っているのですが、こちらも新刊買うことが出来て良かった。コミティアはコミケとかと違って、ゆっくり話す時間があるのも良いですね。

その後も知り合いのサークルに幾つか挨拶をして、それが終わったら身内から頼まれていたペンギンの同人誌を購入し、開場を後にしました。11時半前にはほぼすべての買い物を終えており、身内も同じ様な感じだったのでさっさと合流することに。特に会逃した物などはありませんでしたが、思っていた以上にお金を使ってしまった気もする。勿論、コミ1などとは比較になりませんけど、若干予算をオーバーしましたから。
ビッグサイトを離れて、次は川崎へと向かいました。折角なので映画も観ておこうと言うことで、スーパーヒーロー大戦Zをチネチッタで鑑賞することに。私はともかく、身内は結構特撮ファンでしてね。ライダーとか戦隊とか、古いものはともかく、最近の作品だと私なんかよりもよっぽど詳しかったりします。まあ、映画の話は明日の日記でじっくり書くとして、アニメにしろ特撮にせよ、スクリーンで鑑賞するのは良いもんですね。子供向けということもあって、場内にはお子様が多かったんだけど、それも気になるってほどじゃなかったし。ああでも、二番目に後ろの席にいたんですが、どうしてだか一番上の明かりだけ消えなかったのが不思議だった。そこだけなんか気になって、子供が多いから、まっくらにすると騒ぐとか、そんな理由だろうか? 理由は分かりませんが、これは初めての経験だったかも知れない。あるいはいつもそうで、あまり後ろの席に座らない私が知らなかっただけという可能性もあるけど。

上映後は、双方共に色々買わなければ行けないものがあったので、それを川崎や横浜で見て回りました。私の方は特に書くほどの物でもないですが、身内は知り合いに送るお茶だとか、海軍カレーでしたか、そういうのを買ってましたね。面白かったのは、高島屋のギフトショップに海軍カレーを探しに行ったら、地下に行けばバラ売りをしていると言われたことで、それだけなら普通なんだけど、その地下というのがダイヤモンド地下街だったことです。高島屋やジョイナスならともかく、ダイヤモンド地下街って、幾ら地下で繋がっているとは言え、ギフトショップの店員はそんなところの品揃えまで知っているのかと少し驚き、そして困惑してしまった。でも、本当に行った場所に揃っていたのだからぐうの音も出ないよね。いやはや、百貨店の店員とは凄いものです。
部屋の掃除をしていると古いポスターなどが出てくるのだけど、こういうのって売れたりしないんですかね? 結構前に大がかりな処分をしたので、流石にも何百枚という数はないんですが、それでも百数枚程度の数はありますから、今回の片付けを機にもう少しばかし減らそうかなと思ってて。単純に捨てるだけなら簡単だけど、うっかりレアなポスターとか合ったら勿体ないじゃないですか。まあ、そんな状態が良いわけでもないけど、掘り出し物とかないのだろうか。何かしら合ったら面白いよね。

ヨスガグッズも含めて、部屋の掃除と共に処分を考えているものは結構あります。本はなるべく捨てたくないけど、同人誌含めて途方もない数になっているのは事実ですから、なにかしら片付けないといけないでしょう。実は近々家庭内引っ越しをすることになっていまして、部屋の入れ替えが行われるんですよね。私は若干部屋が広くなるんだけど、だからといって物をそのまま移すわけにも行かないし、それでなくたって多いからね。同人誌なんて何千冊あるかといった感じでしょう。エロゲ置き場も新設したいし、本棚も増やしたい。今後増える分を考えて、今ある持ち物を減らしていく。何だか矛盾している様な気もしますが、早期の移動を目指して頑張っています。
しかし、同人誌ってどうなんだろうね? いや、イベントでやたら目ったら買っている時期もあったし、戦利品を見聞する上で失礼ながらハズレ本ってあるわけじゃ無いですか。女性向けみたいに漫画じゃない本は全部ハズレとか、そんな極端な話ではないにせよ、一度ぐらいそういうのもじっくりと整理した方が良いのかしら。とはいえ、同人誌の処分法なんてなぁ……処分専門の業者もあるらしいけど、粗大ゴミじゃあるまいし、捨てるのにお金を掛けるというのもどうかと思う。というか、出来れば捨てたくはない。
エロゲに関して言えば、あれだけあった物が大部分片付けてしまったから、実は自宅にそれほど数は残ってない。悲恋堂の店主にくれてやった分を合わせても、200本は切ってるんじゃないだろうか。正確な本数を数えたことはないですが、昔はそれこそ山が出来るぐらいあったからなぁ……いや、減らそうと思えば減らせるもんですね。どうしても捨てられないメーカーの作品とかあるけど、起動しないものとかはもう捨てた方が良いのかな。ディスク不良でなくて、単純にWindows7で動かないものって意味だけど。

そういえば、最近はBDも増えてきましたね。あまりにアニメ作品のBDとか買う方じゃなかったんですが、2000年も終わりになってきた頃からチラホラと買う様になりました。ある意味、ヨスガノソラのBDを買い揃えたのが好機だったんでしょうか? あの作品には言いたいことがまだまだありますけど、あれによって私の環境が大きく変化したことは否めないですし、液晶テレビやBlu-ray、それにスカパーHDを導入したのは、すべてヨスガのアニメをより良い環境で視聴する為でした。あれがなければ、ハード面で私の環境がレベルアップすることは、無いとは言いませんが大分先のことになったでしょう。
アニメのBDソフトを気軽に買える様になったのも、言ってみればBDを視聴する環境が出来たからこそですし、ヨスガの影響というのも結構バカに出来ませんね。作品としては、未だにどうかと思いますが。
ただ、部屋を移るに当たって家具とか家電は新調も検討していて、このアニメ大量放送時代、今のHDレコーダーでは余裕がなくなっている気がしまして。BDに焼いているとはいえ、ディスクが大量に増えるのもなんだかね。そんな数を観ているわけではないにせよ、スカパーのダビングに対応している奴も欲しいところだし、色々と考えています。テレビそのものは特に不満ないですし、クアトロンとか言われても私に画面の差なんて分からないだろうから、このままで良いとは思うんですが……あまりそういった部分に金を使うのもどうかと思うし。家具という意味では、今はパソコン台ぐらいしかない部屋なので、久々に机でも買おうかなと。原稿読む際に不便だったのでね。

何とか夏までに移動を完了したいのだけど、とにかく物が多いから、それをどうやって片付けつつ進めていくかだね。なまじ、今の部屋に根を張っていることもあって、なかなか動くのが億劫で。このままじゃいけないとは思ってるんだけど、いやはや、どうなることやら。夏コミでは特に大掛かりなことをする予定もないので、同人原稿に追われて大変なんてこともないだろうから、その辺の兼ね合いをしつつかな。コミケってのは面倒なもので、受かることを前提に本を作らないといけないから、何を出すにしろ事前準備が大変で。まあ、コミ1で出し損ねた本になるとは思うんだけど、そっちも今度こそ出せる様に頑張ろう。
今日から4連休と言うことで、エロゲの話でもしますか。私は基本的に気楽な人間だから五月病は無縁なんだけど、休みだからといって旅行したり、有意義に過ごす予定などはありはしません。コミティアには行くつもりだけど、それ以外はひたすらアニメ観ているか、エロゲやっているか、あるいは本を読んでいるかという感じ。昔は声優イベントとかにも積極的な参加をしていたけど、最近はご無沙汰ですからね。最後に参加したのは……パッと思い出せないな。今年はまだ、何も参加してないんだろうか?

そんなわけで、EX-ONEの新作「月あかりランチ」です。私は、EX-ONEの作品は第1作の真夏の夜の雪物語から、第2作のフツウノファンタジー、そして最近出たFD真夏の小さな恋物語まで買っているんですが、このブランドはなにか私を引き付けるものがあるというか、心にビビッと響くものが多い。
月あかりランチという作品は、タイトルからも分かるとおりオズの魔法使いをモチーフにした作品で、公式サイトに行くとヒロインが原典におけるどのキャラに当てはまるのかが分かります。特典の多さや、見た目からフユがメインロインに思われているけど、彼女はオズで言うところのブリキの木こりに当たるキャラで、ヒロインたるドロシーはアキなんだよね。現に公式通販のテレカは、アキがドロシー風の衣装を着ている絵柄だし。勿論、だからといってアキがこの作品におけるメインヒロインであると断定するわけじゃないけど、OPムービーでの扱いや、体験版での立ち位置を見るに、彼女の重要度はかなり高いと思われます。
まあ、そんなことは関係なしに私の中でアキは目当てのキャラと言えるぐらいに好きだったんだけど、体験版をプレイして、その健気さに改めて惚れ込みました。公式サイトでは現在発売前人気投票が行われてますけど、アキは今のところぶっちぎりの強さを見せています。あそこまで一方的に可愛いと、他の追随を許しようがないね。とはいえ、アキ以外のヒロイン達も十分に可愛いんですけど。サブキャラ含めて、レベルが高い。

さて、この作品の特徴は主人公が二人いることでしょうか? といっても、コットンソフトの新作である双子座のパラドクスのように、双子の兄弟がそれぞれサイド、ルートを持っているという意味ではなく、作中のサブキャラとして過去の自分がいるのです。主人公は志貴晴彦という青年で、自分を学生と言っているから大学生ぐらいでしょう。そんな彼の前に、同じくシキハルヒコを名乗る少年が現れます。外見こそ、髪の色など違いますけど、それは若い頃の晴彦その者でした。名称が同じだと混乱するので、ヒロイン達からハルと呼ばれている彼ですが、間違いなく主人公の過去の姿であることは決定的です。
普通なら、エロゲというものは特定のジャンルを除けばヒロインと同年代が主人公になることが多いです。この作品でいえば、まさしくハルがその位置にあり、年齢的にはダイレクトといって良いでしょう。でも、彼はあくまでサブキャラで、主人公は青年の晴彦。珍しいと言えば珍しいだろうし、二人の関係や、何故過去の自分と今の自分が同じ空間にいるのかなど、作品にある秘密の一つなんだろうけど、私はちょっと微妙な気分になる。
たとえばヒロインの一人、皇夏乃は晴彦やアキ達に合流する前はハルと行動していたことが分かります。つまり、それまではハルと二人きりだったわけで、にもかかわらず主人公の方と交流を深め、あまつさえそういう関係になるというのは、彼女を守っていたであろうハルに少し悪い気がしないでもない。まあ、ハル本人は気にしていないどころか、人生最後のモテ期かも知れないから頑張れと、むしろ主人公の背中を押してくれるんだけど……それで良いのか青少年。彼は恋愛に興味が無いのだろうか。

5月のメインは、これと双子座のパラドクスになると思います。体験版だけで物凄く引き込まれましたから、後は延期せずに発売することを祈るだけですが、多分、今年初めて複数買いをする作品になりそう。だって、ヒロイン達が本当に可愛いんだもの。これはちょっと、財布の紐を緩めざるを得ないよ。それに……まあ、なんとなく別種の期待があるのも事実。この作品はもしかしたら、みたいなね。今は語るべくも無いけど、とりあえず発売してからです。SFかファンタジーか、あるいは全然別物か。今から楽しみでなりません。
まさか、AURAを観てきた翌日に、アニマックスで中二病でも恋がしたい!の一挙放送があるとは思いませんでした。いや、まあ、たまたまなんですけどね。GW中のアニマックスは、特に出掛ける予定もないアニメファンの為に色々なアニメの一挙放送をやってますし、毎年のことなんですけど、なんとなくタイムリーだったので面白かった。しかも、明日から4連休だったこともあり、全話とはいかないまでも結構見入ってしまいました。

京都アニメーションのアニメーションのオリジナル作品と言えば、ちょっと前までたまこまーけっとがやっていましたけど、この中二病は正確に言うとオリジナルアニメじゃありません。一応ですが、原作があります。どうして一応なのかというと、私が原作者の実在を疑っていることと、原作という割りにはアニメの方にオリキャラ等が多く、原案やアイデア程度にしかなっていないからです。だから、誰もがこの作品は京アニのオリジナル作品、あるいはそれに近いものと認識しており、それは間違っていないのだと思う。
ところで、この作品がアニメ化した少し後、J.C.STAFFによって一つのギャルゲー原作アニメの放送が開始されました。そう、ビジュアルアーツの筆頭ブランド、Keyのリトルバスターズ!です。これまで、Keyの原作作品は大半がアニメ化されており、古くは東映アニメーションで放送されたKanonまで遡ります。私は正直、東映版のKanonが一番良かったと思うのだけど、まあ、それは良いとしてもKeyのアニメが世間的に大きな注目を浴びたのは、やっぱり京アニ版のAIRが大きいでしょう。Kanonの再アニメ化と、そしてCLANNADをAfterストーリーまでアニメ化したことで、いつの間にかKey作品のアニメ化といえば京アニと言った様なイコールが生まれてしまった。それはファンだけでなく、公式側も思うところがあった様で、ビジュアルアーツの方でもリトバスのアニメ化は京アニで、と考えていたらしい。ファンも公式もそう考えていたのに、当の京アニは多忙を理由に断ったと言います。

どうしてもリトバスをアニメ化したかったビジュアルアーツは、京アニの手が空くのを待たずにジェネオンの話の乗って、J.C.STAFFでのアニメ化に踏み切ります。一方で京アニは、ほぼ自社原作とも言える中二病のアニメをスタートし、続けてたまこまーけっとの放送を開始した。つまり、京アニはリトバスの話を蹴った上で、最初からファンの付いている原作モノではない、オリジナルの制作を優先したということです。
勿論、京都アニメーションは既にブランド化していますから、京アニファンという人種も言っていそういるのは事実です。しかし、如何にオリジナルアニメブームとはいえ、リトバスという原作は大きいものであり、普通ならこれをアニメ化する方を選ぶでしょう。だけど、京アニは敢えてそれを選ばなかった。何故か?
私は、多分だけど京アニはもうKey原作のアニメを作るつもりがないんじゃないかと思う。もっと言えば、原作モノ自体を作ることに、意義や興味を無くしているんじゃないかと。角川原作だった古典部シリーズは、原作元の力が強かったからともかくとして、原作に従って忠実な再現を行うよりも、自分のところでオリジナルアニメを作って、自由に作品作りをした方が楽しいでしょう。けいおんだって、当時は無名だった4コマアニメを原作にしたからこそ、あれだけのことが出来たんだと思うしね。
今の京アニには、原作が必要ないんです。人気ある原作をアニメ化せずとも、自社ブランドの人気でのみやっていけることを、中二病で証明してしまった。たまこまがどれぐらい売れたのか私は知らないけど、あれにしたって壮大さはないにせよ、十分に面白かった。そう考えると、ファンの顔色窺って、公式に介入がなにかと多いKey原作のアニメ化など、京アニが無理してすることはもうないんだと思う。

それにしても、中二病はAURAと比較して対極に位置する作品だよね。何というか、これはけいおんにも言えることなんだけど、京アニ作品って嫌な奴がいないよね。クラスみんなが仲良しこよしってわけじゃないんだろうけど、基本的に良い奴ばかりで、それ故にスクールカーストが存在しない。そんな甘ったるさや、重みのなさが、過度なオタク受けしているんじゃないかと思う。京アニ自体は、一般向けを狙っているらしいけど、次の水泳アニメはどうなることやら。
5月1日ということで、いよいよ5月になりましたね。本日は天気こそ悪かったですが、映画の日ということもあって映画を観てきました。AURAという作品は、田中ロミオ原作のライトノベルですが、私が読んだことあるのはコラムの方だけで、原作小説の方は未読でした。というか、私はガガガ文庫を一冊も買ったことがないので。映画自体に興味を持ったのは、確か先々月に禁書の映画を観たときだったか。あれで予告編がやっていて、とりあえずアニメだったので気になったんですよね。

田中ロミオという人は、私にとってはラノベ作家ではなくエロゲのシナリオライターってイメージが強いんだけど、こっち系の作家やライターとしては唯一研究対象として成立するんじゃないかと思ってる。作家とかでも、田中ロミオについて語ってる人とか多いでしょ? まあ、本人はそういう現状を億劫に、あるいは煩わしく思っているかも知れないけど、周辺周囲からはそれだけ深みがあると感じられているのでしょう。
私は別に信者じゃないので、これといって一家言があるわけじゃないんだけど、映画自体は何となく興味を持ってしまったこともあり、観てみることにしたんですよ。ただ、テアトル系の配給というだけあって、上映館がとにかく少ない。一番近いのは川崎のTOHOシネマズだったんだけど、なんとビックリ朝の8時半ぐらいに1回やるだけなんだよね。どうせオタク向けの映画なんだから、せめて夜やってくれよと言いたかったですが、やってないものは仕方ない。次に近いのはどこだと言うことで、会社帰りに観ることを考えて池袋のシネリーブルを選択しました。ららぽーと横浜のTOHOシネマズという手もあったんだけど、あそこって横浜から行くのは結構遠いからね。池袋なら、帰りはそのまま湘南新宿ラインに乗れば良いだけだし、一度も行ったことがなかったというのも大きい。映画館好きだからね、新しいところに行くのはそれだけで楽しみになると言いますか。
シネリーブル池袋はテアトル系の映画館で、今は無きテアトルダイヤの代わりといった感じでしょうか? サンシャイン通りにあったダイヤと違い、ルミネの上にあるシネリーブルは駅直結という感じで、商業ビルの上にあるのはテアトルタイムズスクエアを思い出しますね。あちらよりもおしゃれな感じがするのは、高島屋とルミネの違いか、あるいは新宿と池袋の差なんだろうか。

映画自体は、予告編と公式サイト以外にほとんど前情報を持っていなかったので、少し意外な内容でした。ファンタジーなのかと思ったらそうでもなく、オタク向けの映画としてはかなり重いテーマを扱っています。即ち、いじめスクールカーストです。主人公は中学時代に重度の戦士症候群を発症していた高校1年生の少年で、前世の仲間探しこそしていなかったものの、それが原因で家族との折り合いが悪くなり、学校で虐められていたらしい。戦士症候群と聞いても、イマイチピンとこない人が多いかも知れないけど、これは所謂中二病とは違うものであり、80年代のオカルト雑誌の投稿欄などで流行ったものです。解説すると長くなるので割愛しますが、要するに中二病的妄想を遥かに超える、完全な人格障害に近い連中だと思ってくれれば分かりやすい。
主人公はそうした過去を反省して、あるいは完治したことから、作品が始まった時点で真人間なんですが、そこに不思議な雰囲気を持った少女が現れる。如何にもな服装に、それっぽい言動、そして魔法の様なものを使う姿に主人公は引き込まれ、かつての躍動や興奮を刺激されてしまう。完治したといったところで、可能であれば不思議ミステリーな世界に行きたい、そっち側になりたいという願望が完全に消えるわけではないですからね。主人公は俺も連れてってくれと、俺も協力したいんだと、思わずそう叫んでしまうわけです。
けど、相手がどこまでも本気だったら? 実際に不思議な力を持っているかはともかく、その言動や行動を当然のことだと思っていたらどうだろうか。この作品は、そうした非現実が現実の中ではどれだけ異端なのかを、これでもかというぐらい分からせてくれます。

一種の隔離クラスなんじゃないかというぐらい、ヒロインを初め主人公の教室には戦士症候群の患者が多い。半数という割りにはその全部が描かれているわけじゃなかったけど、所謂一般生徒、主人公の目線から観たリア充にはそれが面白くない。面白くないというより、純粋な嫌悪感を覚えたことでしょう。なにせ、訳の分からないことを喋り続ける、奇抜な格好の連中がクラスにわんさかといるのだから。例えば、作家の成田良悟が電撃文庫で「世界の中心、針山さん」というオムニバス作品を出しましたが、そこに収録されている「拝啓、光の勇者様」なる話があります。ある日突然、気付いたときには主人公以外の島民が何らかの戦士を名乗りだし、彼の目の前で殺し合いを始めるというものですが、イメージや雰囲気としてはこれに近いと思う。自分をただの人間じゃないと思い込んでいる、ある種の異常者達がクラスに沢山いる。常人なら、耐えきれるものじゃないでしょう。
その爆発が、異常者を排除、迫害するというリア充達のいじめ行動の要因となっていくのだけど、分かりやすく暴力を使う奴は、主人公の機転によって早々退場してしまいます。けれど、不良気質のある男子がいなくなったことで、今度は女子によるいじめへシフトしてしまい、それだけに陰湿さを極めてしまう。主人公も言ってますが、ヒロイン達が虐められるのは結局のところ自業自得で、リア充達は自分たちがいじめを行っているとは思ってないんですよね。現に、いじめの主犯格でもあるリア充女子は、クラスのマスコット的な女子生徒に「別にいじめじゃないから」と言ってましたし。彼らにとって狂っているのは向こうであり、それを正そうとする自分たちが正義なのです。しかも、それは概ね間違ってはない。でも、作品の視点はヒロイン側に立っている主人公であり、彼にもそうした過去がある故に、過激ないじめとして映るわけです。実際、やっていることは陰湿そのもので、過激なものも事実だしね。

この作品、多分原作は叙述トリックの類いなんだと思います。即ち、ヒロインは本当に異世界の住人なのか、それとも痛い戦士症候群の患者なのか。私は映画を観ただけだと、どちらにも取れるんじゃないかと思います。勿論、ヒロインの行動には一つずつ現実の理論を当てはめることが出来る。最初の声だって特異の声帯模写を利用しただけかも知れないし、最後に作った壮大な神殿だって、金を積んで業者を使ったのかも知れない。だけど本当に、もしかしたら魔法やその類いが使えたのかもと思わせる作り方は、流石に上手いと思った。精神的にグサグサくる描写も多いけど、それだけに印象深いものなったんじゃないでしょうか? 楽しく面白い作品を期待していくと、うっかり心に傷を残すかも知れないけど、重くシリアスだけど、その先にある純愛を受け入れられるなら、結構良いんじゃないかしら。最後があるから救われる、というのはご都合主義な気もするけど、私はそんな作品があっても良いんじゃないかと思いました。
コミ1に限らず、大きな同人誌即売会が終わった翌日は有休を取ることが多いのですが、今回は最初から祝日なので良い感じですね。戦利品の整理やら、本の在庫を調整したりとやるとこは沢山ありますが、ゆっくり休むことが出来ました。次のイベントは昨日の日記にも書きましたがコミックシティ福岡を予定しておりまして、シャリテクロワールとしては初めての九州遠征になります。というか、私個人にしても九州へ行くのは初めてなんじゃなかろうか。

私はそれほど遠征に積極的ではなくて、旅行とかもそんなに行く方じゃなかったのだけど、近年は考えを改めたというか、経済的な余裕も出来てきたからか、以前よりは出掛ける様になりました。年明けに行った大阪のこみトレとかがそうですね。一人で新幹線に乗って大阪まで行きましたが、今度の福岡は飛行機で日帰りだと言うからビックリです。飛行機なんて、最後に乗ったのは小学生の時以来じゃないだろうか。
まあ、別に日帰りじゃなくても飛行機を選択したと思うけど、そっちの方が早いのよね。安くて早い。例えば、新横浜から新幹線で博多まで行ったら4時間50分近く掛かって2万円以上だけど、飛行機なら羽田から福岡空港まで1時間半ぐらいで、新幹線より安かった。勿論、格安だなんだと駆使すれば違うのかも知れないけど、時間的な面では飛行機の方が良いでしょう。日帰りだと、尚更ね。
余裕があれば一泊ぐらいしてとも考えたんだけど、なにせお金もそんなにあるわけじゃないし、元来ケチなので、日帰りで帰ってこられるなら、日帰りで良いかなと思っていたり。シティそのものは15時までだけど、まあ、最終便で帰れば少しぐらい繁華街を見て回る余裕もあるでしょう。後はまあ、当日の出し物をどうするかということなんだけど……これがなかなか、決まりませんでね。コミ1新刊の残りとイラスト集を持って行くことには変わりないんだけど、本当にそれだけで良いのかとか、色々悩むわけですよ。折角のイベント、新刊を用意するべきか否か、用意するとして間に合うのか、何の新刊を出せば良いのかと、まあ、とにかく悩み迷ってしまう。なまじ、ヨスガ本は冬の総集編以外で新しい物を作る予定がありませんから、出すとすればそれ以外のジャンルを考えなくてはいけないという一種の制限もあります。正直、これが一番辛いというか、難しかったりする。

昨日のコミ1で会った友人から、「ヨスガノソラ以降で、なにか嵌まった作品ないのか?」と訊かれました。勿論、その期、そのクールごとの流行やマイブームはともかくとして、同人ジャンルにするぐらい嵌まった作品ということだろうけど、改めて言われるとないんだよね。ヨスガノソラ以上、あるいはそれに匹敵するだけの作品って、自分の中では未だに存在しない。Sphereの第2弾であるイモウトノカタチがあるいはそれになるのかと思ったら、あの作品は随分と残念な結果に終わってしまったし、その最中に出会ったminoriの夏空のペルセウスはいい線行ってたんだけど、今現在は割と冷めてしまったので。作品として好きなことには変わりないんですけどね。
その作品が好きなことと、同人誌のジャンルとして活動できるかどうかって、大きな違いがあると思うんですよ。特に私は小説サークルだから、作品を小説化できるか、小説にしても楽しいのかって部分で非常に左右される。コミ1で出すことが出来なかったご注文はうさぎですか?本は、そういうところで試行錯誤重ねすぎてしまったというのがあると思う。何か良い方法はないかと、未だに考えてはいるんだけど、とりあえず書いてみないことには始まらないかも知れない。
そもそも、次のジャンルを探している時点で、趣味同人の同人家として間違っている様な気がしないでもないんだけど、サークル活動を続けていきたいという気持ちも強いから、なんとなく焦ってしまうのかも。

ごちうさ本がそうである様に、好きな作品なら美少女ゲームじゃなくて良いんだろうけど、いつの間にかうちのサークルって美少女ゲーム原作の二次創作小説を出すサークルになってるから、どうしてもそっち方面に目を向けてしまいがち。最初は、ロックマンゼロのクロスオーバー同人誌を出す為に作ったのに、変われば変わるもんですね。数えたところ、今回のヨスガ本で計24冊の同人誌を出してきたらしいけど、ロクゼロ本は全部併せて6冊しか出てないはずだから、18冊は違うジャンルということになる。もはや原形をとどめてない気もするが、ロクゼロ本も後2~3冊は出したいんだよな。誰か一緒にやってくれないだろうか。
スカイ・ワールドも4巻目ということで、結構刊行ペース早いですね。まあ、ラノベはコンテンツとしての速度が求められる媒体だから、それほど珍しいというわけでもないのだろうけど、めっきりラノベというものを買わなくなった私も、この作品は読んでいます。なんていうか、文章に対する安心感があるというか、メタフィクション的な部分を除けば、割としっかりした内容だと思うのですよ。読み手に読ませる小説というか、簡単にいえば文章や物語がイラストに負けていない。これって結構重要なことだと思う。

メタフィクション的な部分といったけど、私の言いたいことは性格にはメタとは違う部類のもの。なんて説明したらいいのかわからないのだけど、例えばラノベ作品がひとつあるとして、その中で22世紀からやってきた、ふしぎなポケットを持つ猫型ロボットの話をしたとしましょうか。誰がどう見てもドラえもんのことだし、中にはぼかさずにドラえもんという単語を持ち出す作品だってあると思います。別にドラえもんでなくても、サザエさんでもアンパンマンでもいいが、これら所謂国民的アニメの話題を作中で持ちだしたとしても、読者はそれほどの違和感を受けないでしょう。
でも、よくよく考えて見ればこれは少しおかしい。何故なら、読者である私たちは読んでいるラノベがフィクション、つまり現実のものでないことを知っています。だけど、ドラえもんやサザエさんといった作品が私達の現実において放送されている作品であることを知っている。でもそれは、ラノベ作品というフィクションの非現実の中にも存在するというのだ。
これが逆だったらどうか? ある日突然、ドラえもんの中で宇宙人、未来人、異世界人に超能力者を探している女子高生の話題が出てきたとしよう。要するに涼宮ハルヒな訳だが、ドラえもんという作品内にハルヒという存在が出てきたとしたら、視聴者たる我々は酷く違和感を覚えるのではないか? ハルヒにドラえもんの話題が出てきても、ほとんど違和感など沸かないにもかかわらずだ。

この感覚の違いを、私は上手く説明できない。知名度の差だと言ってしまえば楽なんだろうが、ラノベにおけるそういった描写に対する抵抗感のようなものがあるのかもしれない。今回、スカイ・ワールドの4巻を読んでいて思ったのだが、この作品は結構ゲームやアニメなどの有名作品を、ぼかすことなく書いてくる。MMORPGと、ゲーム内が舞台の作品だから、過去のゲーム作品をネタにするのは別段おかしなことでないのかもしれないが、ヒロインの一人がBTOOOM!の話題を口にしたとき、私はそれなりに困惑した。
BTOOOM!とは去年アニメを放送していた漫画原作の作品だが、こんなにも最近の作品を、さも当然のように例として出されることへの疑問というのがある。つまり、スカイ・ワールドとはBTOOOM!や、過去に例を出した女神転生や魔導物語など、そういった作品が現実のものとして存在する世界観ということになる。これが、所謂オタク系のパロディ小説なら、単なる手法の一つとして受け入れられるのかもしれないが、スカイ・ワールドはオンラインゲームを舞台にしているとはいえ、割と正統なファンタジー小説だ。そこにふと、自分たちの現実が混ざってくることで、急に作品世界から追い出されるような、冷めた気分になってしまうのはなぜか?
ナルニア国物語のクローゼットの話題ならよくて、どうしてBTOOOM!はダメなのか。自分でも説明ができない感覚だけに、それが良いのか悪いのかさえ分からない。あるいは私だけが感じている、他の人は気にもとめない些細な事なのかもしれないけど、なんかモヤモヤするんだよね。

物語としては今回も文句なしに面白かったです。最近のラノベの例に漏れず、この作品にも恋愛要素や恋愛模様があるのだけど、王道的なファンタジー小説を展開するに際して、それが少しも邪魔になってない、もっと言えば取ってつけたような感じがしないというのは、やっぱり作者の力量なんでしょうね。ラブコメがメインのラノベというのは、主人公がヒロインの誰かを選んだ瞬間に作品が終わってしまうので、難聴やら何やらを駆使して、延々と勘違いや鈍感で話を引き伸ばしていくものですが、スカイ・ワールドに関して言えば、決着が付くんじゃなかろうかと思っている。かすみかサクヤかは、まだ分からないけど。
年忘れ企画第五弾、TARI TARIです。実はBD買ってないんですけど、Anotherと同じくP.A.Worksの作品で、こちらはオリジナルアニメですね。地元ではないですが、神奈川県は鎌倉、江の島が舞台と言うこともあって、放送前から多少の興味は持っていました。セイクリッドセブンとかもそうですが、東京近郊の海辺の街と言うことで、湘南方面を舞台にする作品は近年多くなったかと思います。今は聖地巡礼というのが流行っていることもあって、そういった意味で元から観光地でもある江の島は、なにかと都合が良いのでしょう。

男子高校生の日常と違って、TARI TARIは明確に話の流れ、つまりストーリー性の一本の物語になっています。各登場キャラクターの抱える問題に焦点を当てつつ、それを順番に解決し、仲間達で前に足を踏み出していく感じ。まさに青春群像劇と言いますか、年甲斐もなく熱中してしまいました。私が高校生だったのは随分と前の話だけど、当時はなんて言うか、自堕落に生きていたなと思う。決して楽しくないわけじゃなかったし、それなりに面白かったんだろうけど、思い返してみれば、なにかに打ち込んでいた訳じゃないんだよね。
私は今でこそ同人活動なるものに精を出しているけど、それを始めたのだって個人サークルという意味ではたった4年前の話だし、一体それまでの自分は何をして生きてきたんだろうとさえ思う。文章にしたところで、物心ついたときから書いてたとか、そんなこと全然ないからね。むしろ、私って文字書くの嫌いだったんですよ。作文とか本当に大嫌いだったし。
TARI TARIは、ある意味で私が見てこなかった夢を、将来と言う物についての考え呼び起こさせてくれた。私にも夢があったし、なにかをしたいとずっと思っていた。でも、出来なかった。やろうとしなかった。そのまま大人になって、何となくやりたいことやって、就職して、気が付いたら人生こんなところに来てた。もう過去には戻れないし、あの学生時代は懐かしいものでしかないんだけど、じゃあ、今はもう何も出来ないのか、ただ歳を取っていくしかないのかと言われたら、違うよね。これは現在放送中のさくら荘のペッとな彼女を見ていても思うけど、まだこれからだと思うんだよ。

学生時代に限らず、自分が若いときにこうしたかった、こうありたかったというのは結構あるけど、それはあるいは今だから言えることであって、この年齢と、その感性を持ったからこその結論かも知れないじゃないですか。そりゃ、人生長く生きてくれば、アレは失敗だったとか、これはどうしようもない見たいなことは幾らでもあるし、それらは本当になければ良かったことなんだろうけど、そういう細かい部分を引っこ抜いても、自分の生きてきた道を否定する気にはなれない。
TARI TARIの面々もそうで、彼女たち、あるいは彼らは、10年後振り返って、あちゃーと頭を抱えることがあっても、決して後悔はしないし、自分たちの学生時代を楽しくなかったとは思わないんじゃないかな。それはちっぽけな、些細な想い出なのかも知れないけど、それはやっぱり自分たちで築き上げてきた、大切な宝物なんだよ。
私も出来れば学生時代にそれだけの経験を積みたかったけど、それは別に今からだって遅くはない気がする。私は10歳だった頃、10年後の自分が想像出来なかったし、15歳になった頃も同じく想像付かなかった。20歳になったときもそれは変わらず、あと少し経てば30歳になろうかという時になっても、さほどの実感がない。でも、何事もなければ時間は経過するのだから、私がその場所からまた振り返ることは、出来るはずだと思うんだ。
ここから初めて、その先に何が待っているのかは当然分からない。だけど、ずっと先に立って居るであろう私が振り返ったとき、自分の歩いてきた道を少しでも良いものと感じられるようにしたいと、そんなことをこのアニメを見ながら思ったんです。それは決して簡単なことじゃないけど、出来ないことはないはずだから。

あまりTARI TARIの話を書きませんでしたけど、何気に売っているヒロイン達の抱き枕カバー、アレが一々背徳的な絵柄で困りますね。エロゲキャラと違ってさ、作中で等身大の女子高生としてみてしまったから、あそこまでエロいと却って戸惑いすら生じるというか。私はアニメ柄の布物がそれほど得意ではないので回避しますけど、不思議と不快感はないんだよね。男の悲しい性か、あるいはそれもまたアニメの一部だと認めているのか分かりませんが、来年もああいったオリジナルアニメに期待したいところです。
年忘れ企画第四弾……まあ、この作品についても書いておかねばならないでしょう。ある意味で、今年を象徴する作品の一つです。かつて、ヨスガノソラを発売したSphereの第三作にして、完全新作として作られたのが、このイモウトノカタチという作品。私はご存じの通り、ヨスガノソラが大好きな人だったから、イモウトノカタチには発売前から色々な感情を渦巻かせていたと思う。

なんというか、発売された当初の感想は本当に酷評したけど、時間が経った今は少しだけ落ち着きました。一転して面白くなったのかと言われれば、別にそんなこともないのですが、あれほど苛烈に否定するほどでもなかったかなと。どちらかと言えば、そこまでの価値もなかったんじゃないかという部類だけど、あの頃はなにせヨスガノソラへの強い感情が残っていたから、相対的に辛く当たっていたという一面は、確かにある。
ただ、作品として、特にシナリオの出来がお世辞にも良かったとは思えないのも事実だし、決して良作ではないんだよね。これだけはハッキリ断言してしまうけど、結局萌えゲーアワードですか? あれに掠りもしませんでしたし、世間的な評価も似たようなものだったんじゃないかと。8月発売作品だから、ギリギリ選考対象に入っているはずだし。
私は未だに美馬雪人という主人公が許せないし、あいつほどの馬鹿は見たことがないという感じなんだけど、じゃあ、あいつがお利口さんだったらどうなのか? と考えることもある。シナリオというか物語があんな感じである以上、雪人はどうあっても雪人でしかないんだよ。彼には個性があって、ありすぎたが故に暴走してしまって、私はその過程は許せないけど、結果のすべてを否定するつもりはあまりない。まあ、真結希ルートは正直どうかと思いますけど、あれにしたってハッピーエンドであることには違いないわけだから。伏線投げっぱなしとかも、よくよく考えたらある程度は推測出来るものばかりだ。勿論、回収するに越したことはないんだろうけど、そう、今となっては本当にどうでもいい。一つ分かったことがあるんですが、私は要するに興味を失ったのだと思います。イモウトノカタチという作品にも、そして、Sphereというブランドにも。今はそれ以上に熱中するものがあるというか、まあ、冷めたんだろうね

私がこうなってしまった訳、ヨスガ本を落とした本当の理由というのは、実は結構大きいものがあるんだけど、それも今となってはどうで良いというか……イモウトノカタチは、ある意味で一つの契機だったのかも知れない。ヨスガノソラという作品に縛られていた私が、Sphereに多大な期待を寄せていた私の、心の中にあるなにか重要なものを砕いていった。それは確かに重要だったのかも知れないけど、じゃあ、それが大事だったのか? と言われたら、なんとも答えようがないというか。
まあ、ここら辺の話はまた別のときに書きたいから、今は詳しく書かないんだけど、イモウトノカタチはVFBの方が発売決定しましたね。いつもの公式通販かと思いきや、どうやらPUSHを出しているMAXから出るらしい。幾ら評判良くなかったからって、公式で出しているVFBまで辞めてしまうのかと思ったけど、あるいは同人誌扱いだったスーロリ等の捌けが悪かったことから、出版社から出すことで一般の書店流通も狙えるように切り替えてきたのかも知れない。まあ、いずれにせよこれでイモウトノカタチという作品も打ち止めであり、FD等は出ないと考えた方が良いんでしょうね。そもそも、CUFFS系列でFD出たのってヨスガぐらいですし。
私個人としては、この際アニメ化でもしてくれた方が家にある在庫とか、グッズ類をまとめて処分できて嬉しいのだけど、この調子じゃ無理だろうねぇ。売れたことには違いないけど、これと言った話は聞かないし、多分無理じゃないかな。グッズと言えば冬通販がそろそろ始まるけど、さて、これも買うのかどうか。

自分の中で消化し切れてないものがあって、それは感情とか、感覚とか、あるいは観念的なものなのかも知れないけど、もう少し引っ張るかも知れません。些細なことなのか、重大なことなのか、それすらも今の私には分からなくなっている。一体、私自身が何をしたいのかさえよく分かっていないから。
私はイモウトノカタチでなにかをしたかった気がするし、ヨスガノソラでなにかを続けたかった。でも、結局そこから逃げたんだよ。逃げたからこそ、今の自分がある。これについては、明確に書かなくては行けない場所があるから、そっちで書くつもりだけど、じゃあ、私はこの先どこに行くんだろうね。それさえも、見えなくなってしまった。
年忘れ企画第三弾、本日は男子高校生の日常です。ただ、この作品は私が買っていたわけではなく、身内が全巻揃えたものです。私自身、欠かさず録画して視聴していたのだけど、それに身内も乗っかってきた感じかな。サンライズは銀魂のスタッフが作ったギャグアニメで、原作はWebで連載されている漫画作品ですね。アニメの終了からしばらくして、先々月ぐらいでしたか? 完結したのだけど、どちらも程よく笑わせて貰いました。頭を使わずに見られる作品ってのは結構貴重で、今年はそういうのを重要視していた気もする。

タイトルに日常と入っているとおり、この作品は男子高校生の日常生活をメインに繰り広げられるギャグアニメで、メインどころの男子高校生たち以外にも、兄弟姉妹だったり、他校の女子高生だったりと、個性的なキャラがわんさかと出てきて話を盛り上げます。時折、主人公が誰かも分からなくなるぐらいに、どいつもこいつもキャラが立っているんだけど、声優にベテランが多いせいか、どのキャラも非常に安定しており、少しもくどくない。
私が気に入っていたのは、生徒会とりんごちゃんのやりとりとか、後はなにかと酷い目に遭ってるミツオ君なんだけど、やっさんのインパクトも相当だったし……1話は何だかんだで優れていたよなぁ。OP曲の歌詞とかも結構好きで、なんだろう、タイアップだとしても等身大の男子高生と言うのが伝わってきたというか、胸躍る感じがしてさ。ワクワクするって言うの? 別に話は壮大でもないし、日常もののギャグアニメなんだけど、なんか心にグッとくるものがあった。
女子高校生は異常も、短いながら衝撃を与えてくる話が大きく、特に原作のラストには愕然としました。だって、羽原って本質的には何も変わってないどころか、表面的にもさほどの変化がなかったということなんだから……いやー、女って怖いね。
女性の方が戦闘力高いというのはラノベで良くある設定だけど、男子高校生の日常はそれがギャグとして成立しているぐらいですから、強面とか一端の不良っぽいのが女子高生に良いように振り回される様は、笑えるながらもどことない悲哀を感じさせるね。まあ、そういった荒事とメインの三人はあまり縁がないみたいだけど、そういえば気になったことが一つ。何話だったか忘れましたが、ヒデノリが田舎に行ったときのこと。あそこであった少女が、従妹であることを理由に恋の花を散らしてましたけど、従妹なら問題ないじゃんと思うのは、やはりエロゲ的な考え方なんだろうか。

原作の方は残念ながら終わってしまいましたので、アニメの2期を期待するのは難しそうですが、DVDを見返すだけでも結構面白かったりするので、これはこれでありなのかな。ギャグアニメというのは、一つ間違えばから回ってしまうものも多くて、所謂ギャグが寒い作品というのは少なからず存在します。そういった好みに合わないものは、普通に切ってしまえば良いだけの話なんだけど、男子高校生の日常はその点安定していたかなと思う。
あくまで現代社会における日常を描いているわけだから、これといったファンタジックな要素もないし、大真面目にっていう言い方は変だけど、全力で馬鹿やってるなという感じが有り有りと伝わってきて良かった。肩の力が抜けて、息抜きになる。そういう作品が週に一本ぐらいあると、割と気が休まるものですよ。まあ、今期はそういうのないけどさ……いや、ギリギリあるか。でも、30分アニメという意味ではやっぱないよね。
身内にDVD借りて見直しているけど、こういうギャグアニメで思うのは、単巻で一々入れ替えるのは少し面倒。もっと一気にガッと見たいのだけど、そういった意味では放送時のを録画した奴の方が観やすいのだろうか。勿論、DVDやBDの方が画質は上だし、特典映像等も充実してるんだけど。今見ているのは4巻だけど、ミツオ君やっぱり面白いわ。というか、この巻はレベル高いね。ドラクエごっことかも入ってるし。

なんか今年は最初の方が良くアニメ見ていた気がするわ。勿論、全クールに渡って色々な作品は見てきたけど、明確に嵌まったと思える作品は、冬アニメの方が多かったも知れない。あの夏とかも冬アニメだしね。まあ、私の好みの問題だから、春から秋にかけて失速したなんてことはないんだろうけど、冬以降で見ていた作品と言えば……信奈とTARI TARIぐらいかな? ジョジョは確かに面白いけど、あれはある意味で万人向けのアニメだから、誰だって嵌まると思うんだよね。今現在二部がやってますけど、さて何部までやるのかな。
そういや、同じガンガンONLINE系の漫画と言えば、某作品がアニメ化するらしいですね。アレをアニメ化してどうするんだという感じがするけど、私はもう本当にアレを読むと心が痛くってしょうがない。男子高校生の日常みたいに笑うのは、無理じゃなかろうか。
少し早いですが今年も年忘れ企画と言うことで、私が2012年に嵌まったアニメ、漫画、ゲーム作品などについて書いて行こうと思います。まあ、今年を振り返る意味でもあるのだけど、企画を書き始めるに当たって調べた限り、去年ほど何がどうって程でもないかなと思う。2011年の時に取り上げた作品は、夢喰いメリー、蒼穹のファフナーHEAVEN AND EARTH、俺たちに翼はない、「C」、セイクリッドセブン劇場版そらのおとしもの時計じかけの哀女神、そしてましろ色シンフォニーになります。

これらの作品って、実は全部BD買ってる物なんだけど、今年はBDを買い集めた作品ってのが極端に少なくてね。だから、この企画をやろうかどうか迷ったんだけど、まあアニメ以外も取り上げていけば、それなりの数になるのではないかと思いやってみることに。そして、そんな中では唯一BDを全巻購入したのがこの作品、Anotherになります。綾辻行人の同名小説をアニメ化したものですが、私は最初、あまり見る気がなかった。小説自体は野性時代に連載されていたものを読んでいたのだけど、なにせホラー作品ですからね。映像化されると、怖いじゃないですか。まあ、Anotherは他の綾辻作品に比べると、まだしもライトなテイストだから読みやすいものの、最近のアニメは修正が出来るのを良いことに、平気でグロ描写とかバンバン出してきますからね。夜寝られなくなっても困ると言うことで、何となく回避したかったのだけど……キャラデザが好みでさ。ヒロインである見崎鳴の声優は、正直その当時はよく知らなかったものの、既に私は声優というものにさほどの興味を抱いてなかったし、それを理由に視聴判断はしないのだけど、PVを見たらそこそこ良い感じで。
まあ、怖かったら視聴中断して切ればいいわけで、物は試しに1話だけと思ってみてみたのですが、これがもう本当に面白くてさ。流石P.A.Worksと言うべきか、年の初めからここまで杭入れるようにアニメを見て、来週が楽しみで楽しみで仕方ない、と思ったのは久しぶりだった。勿論、原作を読んでいますからオチは知ってるんだけど、映像で見る楽しみというのを再認識したと言いますか。まあ、ラストの展開は正直どうよ?って思わないでもなかったけど、BDを買ってしまうぐらいには熱中し、好きになれた作品でした。

BDを買う中で夜見山中学卒業式と題したイベントに参加したり、今年の初めはAnotherに結構お金を使っていた気がしますね。漫画版も買いそろえたし、スニーカー文庫化から出た文庫版も改めて買って、まあ、実写映画の方は見に行きませんでしたけど、P.A.から出たバカ高い設定資料集は買いましたし、角川から出たムックも買ったし、グッズ類を集めるという意味では去年のアニメよりも力を入れたんじゃなかろうか? 勿論、小物類は別としてもですが。そういや同人誌も結構買ったっけ。
今は外伝の方が電子書籍で連載中らしいけど、私はなにせスマートフォンの類いを持っていませんから、そちらがどうなっているかはよく分からない。なにせ、Another外伝の連載と同時に無料期間が終わってしまいましたから、どうしたって読むことできないと言うね。まあ、スマートフォン買えば良いだけの話なんだけど、なかなか手が出なくて。
ただ、Anotherのアニメについては少なからず文句もあって、それは作品終盤の出来とかそういうのじゃなく、実はこれ来年の3月にBlu-ray BOXが出るんですよ。単巻のBDが最後まで出て、1ヵ月後ぐらいだったかな? BDBOXの情報が公開されて、そりゃもう非難囂々ですよ。大した特典があるわけでもないBDをやっと買いそろえたと思ったら、すぐにBOX化の情報が出たんですから。確かにAnotherはホラーアニメという都合上、放送時の盛り上がりっぷりに比べてソフトの売り上げが芳しくなかったけど、だからって普通BOXの情報をこんなにも早く出すか? 真面目に単巻で買いそろえていたのが馬鹿みたいじゃないか。

しかし、それでもAnotherのアニメが面白かったし、楽しかったという気持ちが薄れるわけではありません。最後の展開は正直どうかと思ったし、資料集等に書かれていたスタッフ側の発言等にも思うところはあるのだけど、まあ、それを含めて許容できる作品だったんじゃないかと。BOXの件は流石にどうかなって感じですが、角川書店なんてそんなものですよ。買う理由はないけど、まあ、先の話ですからね。値下がりした頃にでも、まだ興味があるのなら考えてみようと思う。
なにはともあれ、見崎鳴は可愛かったし、榊原恒一は良い主人公だった。どうか二人には幸せになって貰いたいものです。
友人が来年はイベントの遠征等を控えるみたいな話をしていたので、私も「来年はエロゲの複数購入を控えたい」といったことを呟きました。さして豊かではない私の経済事情において、一番の出費が間違いなくエロゲなのですが、今年は特に複数購入をした年でした。つまり、同じ作品、ソフトを特典目当てに大量購入するということで、自分でも目玉の飛び出るような額を色々なエロゲに使ってきたと思います。

まあ、私も社会人になって学生の頃よりは金銭的な余裕は出てきたのだけど、そのことで調子に乗ってしまったという部分はあるんでしょうね。特典目当てとはいえ、全く同じエロゲを複数の店舗で買い漁って10本以上とか、なかなかに常軌を逸した行動じゃないだろうか。世の中には30本とか40本とか、そんな馬鹿みたいな数を買っている人もいるから、私なんてまだまだという考えもできなくはないけど、そういう次元の超越者と一緒にされても困るし、あくまで常識を逸脱した程度です。
物欲というのは恐ろしいもので、一度ハマると抜け出せなくなります。私は前述のように経済的に豊かではないですけど、それはケチが言うところの金が無いですから、実際はある程度の余裕があります。今にして思えば、そうしたものを全部貯金や預金に回していれば、今頃札束で頬を叩くことも可能だった気がするんだけど、使ってしまったものは仕方ないよね。でも、夏コミで印刷費とか含めて総額50万も掛けたことを考えたら、流石にちょっと違うんじゃないかと思うようにもなりまして。最初は意識してなかったんだけど、恩師に言われて計算してみたら、確かにそれだけの額を消費していることが発覚してね……別に好きでやったことだから後悔はしてないけど、そういうのも含めて今年は散財し過ぎたかなと。一括だったらともかく、総額ですからね。使い終わって初めて気付いたといいますか、いや、これはただの言い訳だな。実のところ未だにあまり実感はないのだけど、何度計算してもミスや間違いは見つけられないし、そうなってくると一つの事実として受け止めるしかないですからね。しかも、あくまで夏コミでは50万というだけで、前述のエロゲ複数買いとかは含まれていないはずだから……いやはやなんともはや、馬鹿なことをしたものだ。

今年複数買いをしたエロゲの代表格といえば、やっぱり何だかんだ言ってイモウトノカタチでしょう。当初は特典が付く22店舗全て買おうとしていたのだけど、寸前で思い直して描き下ろしを中心にオリジナルテレカも数枚という方向にシフトしました。単純にコミケ後で金がなかったのもあるけど、もし方向転換せずに全店舗制覇していたら、一つの作品に20万以上使うことになったんだから凄い話です。結果として、イモウトノカタチはあんなことになってしまいましたから、複数購入しなくて正解だったんだけど、それでも10万以上は使ったことを考えると大して変わらない気もするね。
次に数を買った作品といえば……てにおはっ!かな? rootnukoの最新作だけど、あれに出てくる金髪娘がえらく可愛くて、あの娘の特典が付く店舗は全部抑えたんじゃなかったか。描き下ろしだけでも6店舗合ったけど、ああいう感じの作品をまとめ買いする日が来るとは思わなかった。まあ、アマクラの絵が好きだというのもあるんだろうが、元々rootnukoは推してるメーカーだからね。処女作であるidの頃から、色々と思い入れがあったりする。それに、あの時点でイモウトノカタチの複数購入が確定していたから、相対的にみて大した数ではないという錯覚を抱いてしまったのかもしれない。そんなはずあるわけないのに、色々麻痺してたんだろうなぁ。

どうして来年からにしたのかというと、今年はまだ複数買いの予定があるからです。何せ、12月にminoriの新作である夏空のペルセウスが出ますから、私としては今度こそ特典コンプリートする勢いで攻めて行きたいのですよ。本当にもう、数年ぶりに全てを賭けてもいい気がしているので。これについても、そのうち書きたいと思っているのだけど、なにせ今は時間がなく……原稿さえ終われば良いのだが。とにかく頑張ろう。
生姜焼きってあるじゃないですか。豚肉を生姜醤油に漬け込んで焼く、定食屋さんの定番メニュー。私も世の男性と同じで、あれが結構好きなんだけ ど、皆さんは生姜焼きに玉ねぎって入ってると思います? いやね、私は定食屋とかにある生姜焼きが玉 ねぎ入りだったから、普通に入るものだと考えていたのだけど、親にそう言ったら、「それじゃ、ただの肉野菜炒めじゃないか」と反論されまして。言われてみれば、我が家の食卓に上がる生姜焼きには、玉ねぎが入っていなかったような気がする。

玉ねぎと肉を炒めたものを肉野菜炒めと呼ぶのかは知りませんし、生姜味なんだから生姜焼きじゃないのかと私は思うのですが、気になったのでググっ てみると、確かに生姜焼きのレシピとかだと肉のみを使ったものが多くヒットしました。お腹が減るので避けがちな画像検索でも、若干肉のみ生姜焼き の画像が目立っており、玉ねぎ入りは少ないような気がした。
これはどういうことか? 生姜焼きというメニューに本来玉ねぎが入らない、もしくは入らなくても良いというなら、野菜嫌いの私としては肉だけもっと食べさせろと思うし、玉ねぎばかりの生姜焼きに残念な気持ちを抱くこともないでしょう。でも、現実に定食屋とかでは玉ねぎが入っているし、 チェーン店である日高屋とかのメニューを見ても同じです。
家庭で入れず、飲食店で入れる。ここから導き出される答えは一つで、要するに玉ねぎはかさ増しで入れているのではないかということ。外で食べる回鍋肉がキャベツばっかりなのと同じで、 生姜焼きにも玉ねぎを沢山入れることで、あたかも量が多いように見せかけているのではないかということ。肉なんてそんなに高くもないんだからケチケチするなとは思うけど、そこはまあ、飲食店の事情もあるのでしょう。
しかし、親が言うところの「それじゃ、ただの肉野菜炒めじゃないか」という言葉にはしびれたね。否定したいのだけど、確かに味付けが生姜醤油なこと以外は、ただの野菜炒めなんだし。目から鱗が落ちたというか、私の中で自然に玉ねぎ入りと、玉ねぎなし、どちらとも生姜焼きであるという認識があって、何故か上手く噛み合っていたという。実際、両方共正しいんだろうけどね。

こうした食の不思議というのは結構あるもので、個人的な話をしますが私は外であまり美味しい唐揚げ定食というものを食べたことがありません。稀に弁当を用意できず、外で昼食を取る場合などは色々な店で唐揚げ定食を頼んできたのだけど、何かしっくり来るものがない。決して不味いわけじゃないが、取り立てて美味しくもないというか……けれど、これが唐揚げ弁当になると話は別で、それこそほっともっとの弁当ですら、とても美味に感じるのです。
飲食店でも、中で食うより外で売っている弁当の方が美味しいと思ったり、ここら辺の理屈が私にはよく分からない。まさか、冷めた方が美味しいというわけでもあるまいし、700円以上の定食が、500円程度の弁当に劣るというのだから不思議な話だ。まあ、私の好みではだけど。
そういや、生姜焼きに関しては全くの逆で、これは定食で食べたほうが美味しいよね。弁当の生姜焼きが大半玉ねぎというのもあるんだろうけど、定食で食べた方がいい、あるいは弁当の方がってメニューは結構あるかも知れない。例外的なのがカレーで、あれは店で食っても家で食っても、お祭りの屋台で食べても安定感のある美味しさですから、余程のことがないと外れないと思う。勿論、カレーを好んで食べる人からすれば、味等の好き嫌いはあるんでしょうが、私はあまり不味いと感じたことが無い。まあ、私は元々偏食家だし、舌がおかしいことになっているはずなので、何とも説得力のない話なんですが。

しかし、外で食べる唐揚げ定食はそれほどじゃない、弁当やお惣菜の方が美味しいと分かっていながら、何故か新しい店に入ると唐揚げ定食を頼んでしまうんですよね。ここはもしかしたら違うかもしれない、美味しいのが出てくるかもしれないと、たかだか500円と少しの定食に夢を見過ぎなんじゃないだろうか。勿論、1000円近い唐揚げ定食なら良いのかといえば、そういう訳でもないんだけどさ。けれど、話を最初に戻して玉ねぎの入っていない生姜焼き定食か……私はまだ見たことがないけど、近場にそんな店があるなら行ってみるのもいいかも知れませんね。
今日は冬コミこと、コミックマーケット83の当落発表日であり、私は朝からそわそわしていました。コミケの当落が発表されるときは毎回こんな感じなのですが、時間が近づくにつれて胃がキリキリと痛くなって、緊張感で押しつぶされそうになるんだよね。でも、今回は速報メールが16時から発送と言うことだったので、いつもより2時間も早く、そういった意味で精神的にも楽なはずでした。まさか、発送が15時半に前倒しとなるなんて、夢にも思いませんでしたが。キリキリと痛くなっていた胃が、急に締め付けられたかのようなあの感覚、まったく身体が持たないかと思いましたよ。

そんなわけで、冬コミに当選しました。緊張した割りにサラリと書いていますけど、今回も無事にスペースを頂けて良かったです。以前までは時期が近くなるまでスペース№とかは伏せていたんだけど、最近は特に意味ないんじゃないかと思うようになったので、予め書いておきます。冬は3日目:東4ホール モ-55aに、サークル・シャリテクロワールとして配置されました。
ギャルゲでスペース取ってますから、3日目なのは当然としても、今冬は西じゃなくて東だというのに少し驚いた。この所は、コミケごとに東と西を行ったり来たりしていましたから、やっと東固定で落ち着いたのかと思えば、嬉しいようで寂しくもある。安定しないことへの不満はあったけど、西だって別に嫌いじゃなかったからね。東配置だと、なかなか行く機会もないですし。
コミケにはこれで連続6回、通算7度目のサークル参加になるわけですけど、1回落選してなければ、来年の冬で10回になっていた訳か。運が良いと言うよりは、単純にジャンルの影響が強いんだと思うけど、こうしてスペースを貰えるのはありがたいことです。私は大手じゃありませんから、当選することが普通みたいな感覚とは無縁なんだけど、マイナージャンルに棲息しているが故の余裕みたいのは、やっぱりあるんだと思う。余裕が油断へと変わることが一番やばそうだけど、来夏はジャンルを変えることにしているので、正直どうなるかは分かりません。コードは変えないけど、前々から言っているとおりヨスガノソラで新刊を出すのは、今回が最後のつもりですから。

身内のサークルが惜しくも落選してしまったことで計画に多少の修正はあったんですが、冬コミの出し物自体は既に固まっており、一点を除けば変更はありません。まだ制作中なので詳細を書くことは出来ないのだけど、とりあえず何を出すかだけ明記しておくと、新刊1冊目は以前から何度も書いている、ヨスガノソラ本第10弾です。遂にヨスガ本の個人誌も10冊目ということで、これをラストに私はヨスガノソラというジャンルから離れるつもりでいます。夏コミでネタ切れに直面したというのもあるんだけど、10冊目ということもあり、一区切りつけるには良い機会かなと思って。おかげさまで、アンソロやイラスト集なんかも出せましたしね。
新刊2冊目は、ギャルゲーとは全く関係ないジャンルから、「.hack//黄昏の腕輪伝説」10周年記念本を予定しています。有名なRPGシリーズの漫画版と言うことで、何気にProject.hackでは一番最初に始まった企画になります。SIGNのアニメよりも前なんだけど、これが今年10周年と言うことで、完全版が上下巻で刊行されたりと、今年の初め辺りに私が盛り上がってたでしょ? 絶賛放置中のファンサイトを作ったりとか、色々はっちゃけていたあれです。
張り切りすぎたのか完全版の応募者抽選のプレゼントだった図書カードをゲットできなかったとか、心が折れそうな事件もあったのだけど、私のうででん愛は不滅と言うことで、冬コミで本を出してみることにしました。原作者である依澄れいさんが夏コミに続き、冬コミで10周年記念本を出しているから、それに便乗する形なんだけど、便乗と言うよりは記念ですね。私にとって大切な、思い入れある大好きな作品だし、その気持ちを本にしたいというのが強い。まあ、いつも通りの小説本ではありますが、現在執筆中なので完成に向けて頑張ろうと思います。

変更点に関してですが、企画していたイモウトノカタチ本は出さないことにしました。ネタはあったんだけど、結局どんな形、内容でも、原作批判になってしまう気がしたのと、あれだけ酷評した作品の同人誌を出すってのは、何か違うんじゃないかというのが自分の中にあって、まあ、新刊2つに集中した方が得策かなと。期待してたんだけどね、本当に残念な結果に終わってしまった。
既刊に関しては、夏に出したイラスト集が大量にあるから、その在庫を持っていくと思います。正直、刷りすぎたんだよ……後、それとは別に、可能ならもう1冊突発本が出せないかと考えているので、そこら辺も含めて、また時期が近くなったら書きます。まあ、現状ヨスガ本が本当に出せるのか? という感じだから、あまり実現性は低いのだけど。まあ、兎にも角にもやるだけやってみます。
遂に11月となってしまいました。なんとか10月の日記だけでも追いつかせようと頑張っていたのですが、どうにも上手く行きませんでした。これがコミケ等の原稿、あるいは仕事で超忙しかったとかいうなら話は別だけど、特にそういうわけでもなかったのだから質が悪い。要は何となく文章が書けない時期に突入していただけなんだけど、明日にコミケの当落が控えているとあっては、いつまでもそんなことを言っていられません。今回は、入稿締切も早く設定してありますからね。

今年も後2ヵ月となって、まあ、だからどうしたって話でもあるのだけど、今日はちょっとAngel Beats!のことを書こうと思います。ABといっても漫画版の方で、電撃G’s magazineにて連載中のHeaven’s Doorについて。私はABについてはアニメを観ていただけの人なので、そこまで詳しいわけじゃないのだけど、漫画版については連載誌をたまに買っていることと、仕事の関係でコミックスを読む機会が多いので、内容を知ってるんですよね。
それでまあ、このHeaven’s Doorというのは、所謂アニメ版ABの前日譚となる物語で、アニメの主人公である音無さんが、死後の世界へと現れる前の話となっています。主人公は日向とゆりの戦線創立メンバーで、死んだ世界線が如何に誕生し、どのようにしてメンバーが増えていったのか、と言うのが描かれています。考えてみれば、戦線誕生の経緯とか、そういうのはアニメ本編じゃ一切やりませんでしたからね。ゆりや日向、岩沢やユイといった重要なキャラを除けば、各メンバーの過去ってあまり触れられませんでしたからね。それを補う意味での漫画版と言うことで、現時点では大山や野田、それに椎名と言った面々が古参メンバーであることが明らかになっています。
読者的には次に登場するのは誰か、そしてそのキャラの過去とは一体? なんてことを予想したり、想像したりする面白味があるわけで、そういった部分も漫画版を読む上での、一つの楽しみ方となっています。まあ、過去に関して言えば、アニメのようにすべて語られるわけじゃないんだけどね。ただ、あの世界のシステム上、程度の差あれど、どのキャラもろくな青春、人生を送っていないというのは共通しているようですが。

そんなHeaven’s Doorに新キャラが登場し、最近はその人物の話が描かれています。一体戦線の、誰が登場したのかと言えば、一切不明でした。女生徒なんですが、アニメに登場したどの娘とも外見が一致せず、漫画ですから髪の色とかで確かめることも出来ません。ただ、女性であることと、その他様々な理由から予想は立てられていたのですが、本編とのギャップを考えると、あり得ない、信じられないという意見も多く……そうした新キャラの一件に決着を付けたのが、今月号になります。
では、新キャラの女生徒とはどんなキャラだったのか? これまで登場した戦線メンバーは、誰も彼も本編のそれと大差ない振る舞い、言動、性格をしており、違和感というのはあまりありません。けれど、その女生徒だけは違って、なんとビックリ、殺人狂の通り魔としてゆりたちの前に現れるのです。長いボサボサの髪で表情を隠しながら、執拗に男を狙って闇討ちを続ける少女。「男の存在が許せない」、「男をすべて皆殺しにしてやりたい」という激烈な殺人衝動を抱えており、その強烈な姿は読者に凄まじいインパクトを与えました。
ABの登場人物は主人公である音無を筆頭に悲惨な過去を持っている人が大半ですけど、この女生徒のそれは、ゆりと同じく凄惨に分類されるであろうことが容易に想像できて、おそらくですが女性の尊厳に関わるような目に遭ってきたのでしょう。ハッキリ書くのは躊躇われるけど、恋人に捨てられたとか、そんな程度の低いものじゃないように思える。簡単に言えば、空の境界の浅上藤乃みたいな感じかな。

それで結局、新キャラとは誰だったのかというと、遊佐だったんですけど、彼女は独自に天使と接触して、天使が持つANGEL PLAYERを利用することで、自らの凶暴な人格を水の底に沈めることに成功します。二人の間にどんな話し合いが持たれたのかは不明ですが、これによって遊佐はアニメ版の遊佐となり、通信士志望としてゆりの前に現れ、戦線へと加わるわけです。私は遊佐の身に起きたことへ、幾つかの仮説を立てました。
天使は遊佐に不完全で使い道のないものを使用したとされています。APを使ったのは明白だとして、さて、それは何なのか? APにはハンドソニックを始めとした多種多様な能力がありますけど、ハンドソニックやディストーションで遊佐の問題を解決出来るはずはないし、過去を水の底に沈めた、人格が分かれたとも見える描写から察するに、ハーモニクスを使った可能性が一番高いように思えます。自分自身の分身を作り出す能力で、アニメ本編では天使が自身と攻撃的な人格を分けていましたね。
あれを応用することで、遊佐の怨嗟に塗れた人格を切り離し、かすかに残っていたであろう無害な人格だけにしたのではないか? あるいは抜け殻なった身体に、新しく作った人格を入れたかして、とにかく遊佐という個人を封印したのかも知れない。あの世界は自殺も出来ませんし、成仏するには自分自身の思い残したことを達成させる必要があります。けど、遊佐の気が晴れる方法は男を皆殺しにすることですし、そんなことは出来るはずもなく、殺した側から復活してしまうのが死後の世界です。自殺も成仏も出来ない遊佐は、人格を切り離して封印する以外に、解放される方法がなかったのでしょう。
じゃあ、ゆりの前に現れたアニメの遊佐は一体全体何者なんだという謎が残るのだけど、これに関しては今後漫画で語られる可能性は低そうだから、ゲーム版を待つしかないのかも知れない。ゆりは何かに気付いたみたいだけど、今のところはその描写で終わってしまいそうなのが何とも。

ただ、私はアニメ版の遊佐は新しく出来た人格なのではないかと思ってます。だって、そうじゃないと彼女は天使と戦う理由がないから。殺人狂であった漫画版の遊佐は単身天使の元に乗り込み、天使が天使なんかじゃないことを知るのです。その上で、彼女は立華かなでに協力して貰ったわけだから、天使の正体を戦線の誰よりも早く知っているはずなんです。仮にアニメの遊佐が過去の遊佐と同一人物であるのなら、ゆりに「天使は天使などではない」と言うべきであり、それをせずに延々と続く戦いを黙ってみてきたのだとすれば、やはりアニメの遊佐は遊佐という抜け殻に入っただけの……うーん、謎は深まるばかりです。
10月も中旬になって、そろそろ年末のことを考え始めている私がいます。コミケのこと、色々出るエロゲやグッズのこと、まあ、基本的には趣味のことばかりなんだけど、月日が過ぎるのは本当に早いですね。夏コミが昨日のことのよう、って感じはあまりしてないし、2ヵ月前の出来事と言われると、確かにその通りだと納得するぐらいの気持ちではあるんだけど、それでも1年というのはもう少し余裕があるものだと思ってた。単純に私が年を取って、流れの早さについていけてないだけかもしれませんが、今年もまあ駆け抜けましたね。

ここで早くも今年を振り返るような日記を書くと、年末に書くことがなくなるので止めておきますが、そういや世間では冬アニメが始まっていますね。2012年の最後を飾るアニメなわけだけど、前期ほどの華やかさというか、爽快感を感じないのは私だけだろうか。何となくだけど、今年のアニメは薄暗い雰囲気のものが多かったかな、という印象がある。今やってる作品もそうだし、春アニメとかも割りとね。前期に爽快感を感じたのは、やっぱりTARI TARIの影響が大きいのだろうけど、あれのイベントに行けなかったのは正直辛かった。先月末だったんですが、何せドリパと被ってましたからね。どちらを優先するかと言われたら、迷いましたけど、限定グッズを取らざるを得なくて。それに当日は台風も来てましたから、近場とはいえ江ノ島に行くのはリスクが高すぎた。まあ、これは結果論ですけど。
最近は月1で台風が着ているというか、春にも台風並みの暴風雨……爆弾低気圧でしたっけ? そんなのがありましたから、今年は天気が荒れていた印象が強いね。私はあまり酷い目には合いませんでしたけど、都内まで出ていると、やっぱり帰りの足については心配してしまうことが多い。居候先は、帰宅命令とかそういうのをなかなか出しませんから、去年とか間に合わなかったことがあったような気もする。
結局、TARI TARIのイベントは無事に開催され、友人が一人参加していたみたいですけど、十分に満足できるよう内容だったそうで。個人的にはコンドルクイーンズの曲が一番聴きたかったのだけど、それはなかったとか。けど、あの歌ってそもそも誰が歌ってるんでしょうね? 好きだけど、特に意識したことがなかったな。サントラもまだ買ってないし。

このところはイベントも即売会系が中心となって、声優イベントに対する足が重くなっています。声優のFCも、私は2つほど入っていたんですけど、去年を持って退会してしまいましたし、積極的にイベント通いをしているのは一人しかいない。まあ、牧野由依ですけど、あの人にしたところでコンサートとかはともかく、CLAMPフェスとかそういう場まで追いかけることはしてないからねぇ。丹下桜もいるイベントなのに、参加の検討さえしないとは。
年齢と共に嗜好が変わったといえばそれまでだけど、昔はイベンターと呼べないまでも、色々なのものへ頻繁に参加してたのにね。特に大きいイベントが大好きで、キャラショーとかゲームショーとか、幕張メッセにはよく通っていたな。今でも、ああいう大掛かりなイベントはビッグサイトとかで行われてますけど、コミケ以外はめっきりご無沙汰で……ドリパは何せ参加者2000人いるかいないかの小規模イベントですし、あれはまあ参加しやすい。ドリパ自体好きじゃないという感情的な部分を除けば、特に労苦はありません。来年も開催するのかはともかくとして。
声優の個人イベントに関しては、私の中で「もう声優が歌って踊る時代でもないだろう」という考えが根付いているためか、激しく盛り上がるライブ的なものは避けて通りがちになっている。最近の新人、若手声優をあまり良く知らないというのもありますけどね。だから、私は友人の一人を尊敬していて、同年代でありながらあそこまでモチベーションと言うんですか? 活動意欲を失わずにイベント参加できているのは凄いと思うんだよ。私も昔はアクティブだとか言われたけど、今じゃ見る影もない。

ただ、1年近く声優イベントから離れてみて、少なからず物足りなさを覚えるようになったのも事実。別にFCを退会したからといっても、本人を嫌いになったり、ファンを辞めたわけじゃありませんからね。それまでFCからのメール等で知っていたコンサート情報等を、人づてで初めて教えてもらうことに違和感を覚えたりもしてるし、急にスパっと辞めるのには無理があったのかな。今はまあ、同人活動だなんだと忙しいけど、それも来年にはどうなっていることやら……一周回って、また精を出すこともあるのだろうか。今はまだ、想像できないけれど。
レッスルエンジェルスサバイバー2についてということで、今回はキャラクター編です。公式サイトが消滅しているから、詳しい解説を書いても読んだ人は確認することが出来ないんだけど、そこはまあ、ネットの力を駆使して各々調べてもらえればと思います。無印のサイトはサクセスの方に残ってるんだけど、あっちは何せキャラが少ないし、外国人レスラーのグラフィックが違いますからね。サバイバー2で大量に新キャラでたことを考えれば、無印のサイトはやや不足気味なのです。

けど、私がサバイバーシリーズで気に入っているキャラ、特に好んで使うヒロインという意味でなら、実は無印の頃から登場しています。レッスルエンジェルスは20年の歴史があるシリーズであり、キャラクターの殆どは過去作品にも出ていた往年のレスラーに当たるわけだけど、サバイバーで追加されたキャラというのも結構いて、そんな中でも私はノエル白石、杉浦美月、相羽和希の3人からなる、コーヒーブレイクトリオを自団体のメインに据えることが多いです。
通称、CBTと呼ばれる彼女たちは、前述のとおりサバイバーからの新キャラであり、レスラーとしては同期、同世代の3人組です。これだけなら単に年齢の近いキャラというだけ済まされそうなものですが、実はこの3人って友達トリオとして絡むことが多いんですよね。ゲーム自体はストーリー性のないものですから、シナリオでどうのこうのってことはないのだけど、サバイバーのHPにあるゲーム概要のページ、そこにおまけとして公開されたCoffeebreakにおいて、とても個性的且つ仲の良い掛け合いを見せてくれたんですね。3人ともサバイバーからの新キャラですし、年齢の近い同期キャラということもあって、自然にファンもセット、トリオで考えるようになりました。店舗特典の図書カードでも3人揃って描かれてましたし。私も前々から作品を知っていれば、きっといまじんで買ったことでしょう。

コーヒーブレイクトリオというのは、上記にあるCoffeebreakからファンが命名して浸透していったトリオ名だけど、これが原作に逆輸入されて、ほぼ正式名称になったのも3人を強く印象付ける結果になりました。3人1組のCBTはサバイバー2になっても密接な繋がりを見せることが多く、特に性格的に主役級の扱いを受けることが多い相羽和希を中心に、正に新世代、サバイバー以降のニュージェネレーションとして台頭していくことになります。
そんな3人の解説を個別にしていくと、まずはスポコン娘のキャッチコピーを持つ相羽和希。石川県の出身で、格闘経験はないものの、テレビで見たプロレスの試合に感動してプロレスラーを目指し始めたというのが主なプロフィールです。何か秀でたものがあるわけでも、豊かな才能やセンスに恵まれているわけでもないのだけど、スポコン娘と言われるようにとにかく根性があって、何事にも一生懸命取り組む姿は自然と応援したくなる、そんな魅力にあふれてます。バカキャラということになってますが、本人はバカと言われることを気にしているらしい。体格的には163センチと、女子にしては大きい方ですが、レッスルエンジェルス的には平均でもあり、中には170センチや最長で190センチの長身キャラもいるので、サイズ的には普通ですね。ただ、CBTの中でなら一番背が高く、3サイズも大きいという。まあ、後者に関してはだからどうした、という話なのだけど。主に投げ技を得意としていて、必殺技のスターライトジャーマンは、レスラーとして星の輝を秘めた彼女に最も相応しいものだと思う。

次に戦闘用精密機械と、素直にファイティングコンピューターとでも書けばいいキャッチコピーを持っているのは杉浦美月。岐阜県の出身で、小柄な体格を戦略でカバーする頭脳派レスラーとして活動しています。サバイバーでは恐らく唯一の眼鏡っ娘であり、それがまた理知的なイメージを強く印象付けるといいますか、とにかくクールな人です。対戦相手の分析に定評があり、勝利後のコメントにもそこに言及することが多い。主体とする技が関節技というのも、彼女のクールで知性的な部分を強調しており、一見するとスポコン娘の相羽や、後述するノエルとは合わない感じがするのだけど、実は設定として寂しがり屋な一面があり、相羽やノエルに掛ける言葉からは面倒見の良さも観られます。だから、感情を出さないようで、結構良い友達付き合いをしているんでしょうね。小柄とされる体格は身長156センチと、こちらも女子的に必ずしも低いものじゃないのだけど、レッスル的にはそうでもなくて、軽量級の選手として、ジュニア戦に出ることが出来ます。
現実世界の女子プロレスだと、ジュニアは軽量級ではなく経験の浅い選手を指すらしく、実際にサバイバーの頃はある程度年齢のいった選手はジュニアベルトのタイトルマッチに出ることが出来なくなりました。しかし、2になってからは仕様も変わり、体格の小さい選手ならば何歳でもジュニア戦に出れるようになって、美月やノエルは20歳過ぎてもジュニアチャンピオンになれるんですね。これが結構良いシステムで、大器晩成タイプなどは成熟しきった頃にジュニアタイトルを総なめに出来たりするという。要は無双ですよ、無双。
勿論、ヘビータイトルにも挑戦できますし、その気になればジュニア、タッグ、ヘビーのすべてを手に入れることも可能です。サバイバー2に致命的なバグが一つあって、関節技の必殺技が、必殺技補正されず極めにくいというのがあるんですけど、超重量級の選手といえど関節技が効かないということはなく、美月など小柄な選手であろうと、強豪選手を倒すことは可能になっています。美月は相羽やノエルと違ってピーク時が短く、二十代も中盤前には衰えを見せるようになるのだけど、その寸前ギリギリまで鍛え上げれば、国内外でも有数のファイターになるし、強力な一撃はないにせよ、その多彩な戦いぶりには眼を見張るものがあると思う。

ピュアファイターのキャッチコピーを持つノエル白石は、プライベートはもちろん試合中でもボーっとしていることが多い、のんびり屋の不思議系キャラクターです。身長157センチ、3サイズも美月と大差ないのですが、特筆すべきはこの子がパワー系レスラーということであり、細身の体からは想像も出来ない筋力を持っており、その怪力を使ったパワー技で相手をねじ伏せる事が出来るということです。CBTの中では最もポテンシャルが優れており、最終的な成長具合は群を抜いています。むとめの愛称で知られる武藤めぐみや結城千種といった、新世代のエースと互角に渡り合うことも出来、鍛え上げればどこまでも強くなる無限の可能性を秘めているようにさえ感じさせる。ちなみに、私が一番好きなヒロインでもあります。
のんびりとした不思議系のキャラクターなのに、パワーファイトを得意としているというギャップも面白いですし、声も可愛いんだこれが。体格的にジュニア選手なんだけど、ジュニアでパワー技を使うのって数えるほどしかいなくて、ノエルはその中でも抜きん出ている。サバイバー2では固有必殺技のノエルズ・ツリーというベア・ハッグを使い、容赦無い威力で対戦相手を相手を圧倒する……美月で早々に締めあげるのも好きなんだけど、やっぱり力こそパワーですよ。
ノエルはそのボーっとした性格から、他の二人に心配されていることが多く、試合前も「今日はボーっとしてちゃダメだよ」とか、「今日はボーっとしてちゃダメですよ」と注意されることがあります。対するノエルも、二人とタッグが組めることが嬉しいのか、「一緒、一緒……♪」と喜ぶことがあって、仲の良さが伺えます。ただ、残念なのはCBTってベターパートナーではあっても、ベストパートナーとは書かれないんですよね。そこが、むとめとの違いというか、そこは是非ベストタッグにして欲しかった。

私としては是非新作を出して欲しいのだけど、会社が解散しちゃっただけに望みは薄いですね。また、十年ほどまたなければいけないのか、それともどこかが拾ってくれるのを待つか。ブシロード辺りがやってくれなかなと常々思ってるんだけど、無理なのかな。あそこは新日買収して、今プロレスに持ちから入れてますから、ギャルゲー要素のある女子プロゲーなら、ある程度のヒットも見込めるんじゃないかと。元がカードバトルだから、本業のカードゲーム化も難しくなさそうだし。
まあ、CBT以外にも育てていたいキャラは沢山いるし、冬コミ作業が本格化するまではしばらくプレイするのもありかな。流石にプレイ動画とかは作らないけど。

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