C83参加情報「.hack//黄昏の腕輪伝説」10周年記念新刊
お久しぶりです。こまめに日記を更新しようと思って1ヵ月、冬コミ原稿の修羅場っぷりに断念してしまいました。夏ペルの感想書くと言って、気付いたら1ヵ月以上です。なんか、私は「明日書く」と言ったものを書かないで有耶無耶にしてしまうことが多いので、本当にダメですね。まあ、感想の件は何とかするとしても、今は冬コミの話を先にしてしまいましょう。入稿は既に済ませましたけど、新刊の件で幾つか変更もあることですし。
以下が当日の頒布物になりますが、まだ確定はしていません。勿論、減ることはないですけど、もしかすれば増える可能性があります。

イベント名:コミックマーケット82
日時:2012年12月31日(月)
会場:東京ビッグサイト
スペース番号:東モ-55a
サークル名:シャリテクロワール

新刊その1
.hack//黄昏の腕輪伝説-フェイツ・パペットショウ-
ジャンル:.hack//黄昏の腕輪伝説
イベント価格:未定
総ページ数:216
サイズ:新書本

既刊
春日野穹イラスト集-蒼穹-
ジャンル:ヨスガノソラ
イベント価格:1000円
総ページ数:28P
サイズ:A4判
備考:ヨスガノソラ合同誌第2弾。総勢16名の穹好きによる、穹好きのための、春日野穹フルカラーイラスト集です。表紙はwingheartさんに描いて頂きました。
詳しくはイラスト集告知サイトもご覧ください。
URL:http://www.usamimi.info/~mlwhlw/sora/index.html


当日の諸注意
イベント当日は釣り銭不足が予想されます。
1万円等の大きなお札の使用は控え、小銭を用意し、なるべくピッタシに払って頂けると売り子が大変助かります。


当日の午前中、サークル主のMLWは基本的にスペースにおりませんので、知り合いでご用の方は売り子に言って呼び出して貰って下さい。その際、私との間柄を伝えて頂ければと思います。
また、午後は比較的いるかと思いますので、火急のようでない方はそのときにお越し下さい。

さて、今回の冬コミで確定している頒布物は上記の通りです。先に当日頒布する新刊について書きますと、冬の新刊は「.hack//黄昏の腕輪伝説」10周年記念本になります。
今年の初め頃に私が盛り上がっていたので、覚えている方もいるかも知れませんが、Project .hackで知られるゲームシリーズの漫画作品の一つで、通称うででんと言います。意外なことにhackシリーズの中では一番最初にスタートした企画であり、ゲームの前身であるSIGNのアニメよりも先に、連載の方がスタートしてるんですね。
そんなうででんがこの度10周年と言うことで、完全版が発売されて私のテンションがMAXに上昇したのだけど、それ以外にも漫画の著者である依澄れいさんが、自身のサークルであるイヅミヤでうででん10周年企画をやっておられまして、同人誌ですとか、グッズですとか、そういったものを夏コミで出されてまして。当然買ったわけですけど、完全版の描き下ろし含めて、私の中で非常に二次創作意欲を刺激されまして、いい機会だから便乗しちゃおうかなって。こう書くとあれですけど、折角の10周年記念だし、スパークのスパイラルオンリーも層だけど、こんなことでもないと書けなさそうじゃない? だから、私もお祝い事や記念に引っかけて、うででん本を出してみようかなと、そう思ったんです。
内容に関しては完全版の描き下ろしを参考に、あれ以降の話を書いてみました。あらすじ等はサイトやコミケのWebカタログに書いてあるから、そちらを見て欲しいのですが、その内ピクシブにもサンプルを上げると思います。夏コミでは上げませんでしたからね。ただ、ちょっとページ数多いので、どこをサンプルにするか調整しておきます。我ながら216Pも良く書いたものだ……新書本は2年ぶりですが、オトギノソラは児童書の体裁を取っていましたから、二段組みのしっかりした奴は2年半、いや、もっとかな? とにかく久しぶりになりますね。是非、お手にとって頂ければ幸いです。

さて、これを見れば分かるように、今回は当初予定していたヨスガノソラ本第10弾がありません。要するに新刊を落としたわけなんですが、どうしてこんなことになったのかと言うと……まあ、色々ありまして。私自身、冬コミでヨスガ本も最後と言うことでかなり気合いを入れて、ラスト1冊をより良いものにしようと頑張っていたのですが、思わぬところで挫折をしてしまいまして。詳しくは書けないのだけど、予想もしていなかった事態が起きて、全体的に執筆意欲が低下したという感じ。
それでも何とか持ち直して書こうとはしていたんだけど、もう1冊の新刊に思いの外時間が掛かりましてね。本当は10月中に書き上げるはずの作品が、12月になっても書き上がらないという最悪の事態になってまして。締切は超過するは、追加料金取られるはで散々でした。勿論、入稿は既に済んでますけど、それもつい先日の話ですから、とてもじゃないけどヨスガ本は間に合わないと行った現状で……いや、ねじ込めば何とかなるんですが、少なくともいつも使っている印刷所は使えないのでね。拘りがあるのかと言えば、これまで個人誌9冊ほど同じ印刷所で刷ってきたわけだし、最後も同じところで出したいじゃないですか。
だからまあ、無理して違う印刷所にねじ込むよりは、と考えています。ただ、個人的に年内で決着を付けたいという気持ちも強いから、可能であれば冬コミも狙っているというのが現状でしょうか。ちなみに、冬コミで出さない場合、どこで発行されるのかというと、実は来年の1月に開催されるこみっくトレジャーへの参加が現在確定しておりまして、おそらくそこで出せるんじゃないかなと思っています。


けど、折角の冬コミが新刊1冊に既刊1冊というのは少し寂しい気もしているので、もしかすれば突発で何か書くかも知れません。オフ本作っている余裕はありませんから、コピー本になるかと思いますけど、一つ書きたいジャンルがあるので、それが出せるか否かを突き詰めていくんじゃないかと。
新刊の頒布価格含め、また近くなったら日記にも書くかと思いますが、基本はHPとWebカタログを利用していこうと思うので、そちらで確認して頂ければと考えています。ギリギリまで粘るので、当日は宜しくお願い致します。
友人が来年はイベントの遠征等を控えるみたいな話をしていたので、私も「来年はエロゲの複数購入を控えたい」といったことを呟きました。さして豊かではない私の経済事情において、一番の出費が間違いなくエロゲなのですが、今年は特に複数購入をした年でした。つまり、同じ作品、ソフトを特典目当てに大量購入するということで、自分でも目玉の飛び出るような額を色々なエロゲに使ってきたと思います。

まあ、私も社会人になって学生の頃よりは金銭的な余裕は出てきたのだけど、そのことで調子に乗ってしまったという部分はあるんでしょうね。特典目当てとはいえ、全く同じエロゲを複数の店舗で買い漁って10本以上とか、なかなかに常軌を逸した行動じゃないだろうか。世の中には30本とか40本とか、そんな馬鹿みたいな数を買っている人もいるから、私なんてまだまだという考えもできなくはないけど、そういう次元の超越者と一緒にされても困るし、あくまで常識を逸脱した程度です。
物欲というのは恐ろしいもので、一度ハマると抜け出せなくなります。私は前述のように経済的に豊かではないですけど、それはケチが言うところの金が無いですから、実際はある程度の余裕があります。今にして思えば、そうしたものを全部貯金や預金に回していれば、今頃札束で頬を叩くことも可能だった気がするんだけど、使ってしまったものは仕方ないよね。でも、夏コミで印刷費とか含めて総額50万も掛けたことを考えたら、流石にちょっと違うんじゃないかと思うようにもなりまして。最初は意識してなかったんだけど、恩師に言われて計算してみたら、確かにそれだけの額を消費していることが発覚してね……別に好きでやったことだから後悔はしてないけど、そういうのも含めて今年は散財し過ぎたかなと。一括だったらともかく、総額ですからね。使い終わって初めて気付いたといいますか、いや、これはただの言い訳だな。実のところ未だにあまり実感はないのだけど、何度計算してもミスや間違いは見つけられないし、そうなってくると一つの事実として受け止めるしかないですからね。しかも、あくまで夏コミでは50万というだけで、前述のエロゲ複数買いとかは含まれていないはずだから……いやはやなんともはや、馬鹿なことをしたものだ。

今年複数買いをしたエロゲの代表格といえば、やっぱり何だかんだ言ってイモウトノカタチでしょう。当初は特典が付く22店舗全て買おうとしていたのだけど、寸前で思い直して描き下ろしを中心にオリジナルテレカも数枚という方向にシフトしました。単純にコミケ後で金がなかったのもあるけど、もし方向転換せずに全店舗制覇していたら、一つの作品に20万以上使うことになったんだから凄い話です。結果として、イモウトノカタチはあんなことになってしまいましたから、複数購入しなくて正解だったんだけど、それでも10万以上は使ったことを考えると大して変わらない気もするね。
次に数を買った作品といえば……てにおはっ!かな? rootnukoの最新作だけど、あれに出てくる金髪娘がえらく可愛くて、あの娘の特典が付く店舗は全部抑えたんじゃなかったか。描き下ろしだけでも6店舗合ったけど、ああいう感じの作品をまとめ買いする日が来るとは思わなかった。まあ、アマクラの絵が好きだというのもあるんだろうが、元々rootnukoは推してるメーカーだからね。処女作であるidの頃から、色々と思い入れがあったりする。それに、あの時点でイモウトノカタチの複数購入が確定していたから、相対的にみて大した数ではないという錯覚を抱いてしまったのかもしれない。そんなはずあるわけないのに、色々麻痺してたんだろうなぁ。

どうして来年からにしたのかというと、今年はまだ複数買いの予定があるからです。何せ、12月にminoriの新作である夏空のペルセウスが出ますから、私としては今度こそ特典コンプリートする勢いで攻めて行きたいのですよ。本当にもう、数年ぶりに全てを賭けてもいい気がしているので。これについても、そのうち書きたいと思っているのだけど、なにせ今は時間がなく……原稿さえ終われば良いのだが。とにかく頑張ろう。
生姜焼きってあるじゃないですか。豚肉を生姜醤油に漬け込んで焼く、定食屋さんの定番メニュー。私も世の男性と同じで、あれが結構好きなんだけ ど、皆さんは生姜焼きに玉ねぎって入ってると思います? いやね、私は定食屋とかにある生姜焼きが玉 ねぎ入りだったから、普通に入るものだと考えていたのだけど、親にそう言ったら、「それじゃ、ただの肉野菜炒めじゃないか」と反論されまして。言われてみれば、我が家の食卓に上がる生姜焼きには、玉ねぎが入っていなかったような気がする。

玉ねぎと肉を炒めたものを肉野菜炒めと呼ぶのかは知りませんし、生姜味なんだから生姜焼きじゃないのかと私は思うのですが、気になったのでググっ てみると、確かに生姜焼きのレシピとかだと肉のみを使ったものが多くヒットしました。お腹が減るので避けがちな画像検索でも、若干肉のみ生姜焼き の画像が目立っており、玉ねぎ入りは少ないような気がした。
これはどういうことか? 生姜焼きというメニューに本来玉ねぎが入らない、もしくは入らなくても良いというなら、野菜嫌いの私としては肉だけもっと食べさせろと思うし、玉ねぎばかりの生姜焼きに残念な気持ちを抱くこともないでしょう。でも、現実に定食屋とかでは玉ねぎが入っているし、 チェーン店である日高屋とかのメニューを見ても同じです。
家庭で入れず、飲食店で入れる。ここから導き出される答えは一つで、要するに玉ねぎはかさ増しで入れているのではないかということ。外で食べる回鍋肉がキャベツばっかりなのと同じで、 生姜焼きにも玉ねぎを沢山入れることで、あたかも量が多いように見せかけているのではないかということ。肉なんてそんなに高くもないんだからケチケチするなとは思うけど、そこはまあ、飲食店の事情もあるのでしょう。
しかし、親が言うところの「それじゃ、ただの肉野菜炒めじゃないか」という言葉にはしびれたね。否定したいのだけど、確かに味付けが生姜醤油なこと以外は、ただの野菜炒めなんだし。目から鱗が落ちたというか、私の中で自然に玉ねぎ入りと、玉ねぎなし、どちらとも生姜焼きであるという認識があって、何故か上手く噛み合っていたという。実際、両方共正しいんだろうけどね。

こうした食の不思議というのは結構あるもので、個人的な話をしますが私は外であまり美味しい唐揚げ定食というものを食べたことがありません。稀に弁当を用意できず、外で昼食を取る場合などは色々な店で唐揚げ定食を頼んできたのだけど、何かしっくり来るものがない。決して不味いわけじゃないが、取り立てて美味しくもないというか……けれど、これが唐揚げ弁当になると話は別で、それこそほっともっとの弁当ですら、とても美味に感じるのです。
飲食店でも、中で食うより外で売っている弁当の方が美味しいと思ったり、ここら辺の理屈が私にはよく分からない。まさか、冷めた方が美味しいというわけでもあるまいし、700円以上の定食が、500円程度の弁当に劣るというのだから不思議な話だ。まあ、私の好みではだけど。
そういや、生姜焼きに関しては全くの逆で、これは定食で食べたほうが美味しいよね。弁当の生姜焼きが大半玉ねぎというのもあるんだろうけど、定食で食べた方がいい、あるいは弁当の方がってメニューは結構あるかも知れない。例外的なのがカレーで、あれは店で食っても家で食っても、お祭りの屋台で食べても安定感のある美味しさですから、余程のことがないと外れないと思う。勿論、カレーを好んで食べる人からすれば、味等の好き嫌いはあるんでしょうが、私はあまり不味いと感じたことが無い。まあ、私は元々偏食家だし、舌がおかしいことになっているはずなので、何とも説得力のない話なんですが。

しかし、外で食べる唐揚げ定食はそれほどじゃない、弁当やお惣菜の方が美味しいと分かっていながら、何故か新しい店に入ると唐揚げ定食を頼んでしまうんですよね。ここはもしかしたら違うかもしれない、美味しいのが出てくるかもしれないと、たかだか500円と少しの定食に夢を見過ぎなんじゃないだろうか。勿論、1000円近い唐揚げ定食なら良いのかといえば、そういう訳でもないんだけどさ。けれど、話を最初に戻して玉ねぎの入っていない生姜焼き定食か……私はまだ見たことがないけど、近場にそんな店があるなら行ってみるのもいいかも知れませんね。
minori新作、夏空のペルセウスの体験版が昨日公開されました。料理の鉄人を観ながらTwitterをやっているときに第一報を目にし、回線が混む前にさっさとダウンロードしてしまおうと、DLを始めたのだけど、結局1時間ぐらい掛かったのかな? 確か、番組の終盤から開始して、完了したのが22時過ぎだったから、結果的に言えばそれほど苦労ではなかったのかも。深夜が近づくにつれてサーバーが重くなり、管理会社から一旦停止されてしまったそうなので、それ以前にDL出来た私は、むしろ運が良かった方なのかも知れない。

例え、買うことが決まっている作品だったとしても、体験版の公開というのは嬉しいもので、期待値が高い作品なら尚更でしょう。私は気に入った作品は雑誌情報を始め、何から何まで収集しないと気が済まない性格なんですが、まさか1年のうちに2度もそんな作品に出会うとは思いませんでした。一つはご存じ、あんな結果に終わったイモウトノカタチだけど、もう一つはこの夏空のペルセウスになります。すぴぱらに続く新作で、完全なる18禁タイトルとしてはef以来になるんでしょうか? 天使の日曜日はFDだし、edenは追加ディスクという形を取っていたから、そう考えると結構久しぶりな気がしますね。
minoriの作品は元々好きだったし、windの頃から少なからず思い入れもあったんだけど、夏空のペルセウスに関しては全くの偶然というか、意図した出会いではありませんでした。
何せ、イモウトノカタチの情報収集で雑誌買い集めていたら、たまたま速報を目にしたというのが最初だし、それまでは特に意識してなかったんだよね。すぴぱらも買うだけ買って積んでたから、何か売れなかったらしいと言う話を聞いても、「ふーん」といった感じで。まあ、イモカタに気持ちが傾きすぎていたというのもあるんだろうけど、実際に記事を読むまではminoriというブランドがあって、一応作品を持ってるぐらいでしかなかったように思える。作品全部持ってれば十分だろうという気もするけど、そこはまあ、認識の差というか何というか。

夏空のペルセウス、略して夏ペルの記事を初めて見たとき、自分の中で何か響くものがあったのは確かです。抽象的で、表現しづらい感覚ではあるのだけど、「あぁ、私はこの作品を好きになる」といった予感めいたものが、そこにあった。私は前述の通り、濃いminoriファンというわけじゃないから、minoriの新作だからという発想は、今はともかく当時はそれ程なかったと思います。
ただ単純に惹かれるものがあったというか、まあ、一目惚れだったんでしょうね。ド田舎が舞台のインタラクティブ・ノベルということで、エロゲによくある田舎モノという奴です。私は元々都会が舞台の作品よりも、田舎がメインの作品を気に入ることが多くて、古くはオレポケとか、最近ではヨスガもそうですか。まあ、私が根っからの都会っ子だからってのもあるんだろうけど、何か広いようで狭い空間に、憧れではないけど思うところがあるのかも知れません。特に主人公が都会から引っ越してきたとか、そういうタイプの話を好む傾向が、自分の中にある気がする。
夏ペルは一身上の都合から、妹と二人で親戚の元を転々としている遠野森羅という少年が主人公で、妹の遠野恋を始め、四人のヒロインが登場する物語です。根無し草が基本の兄妹というのも珍しいですが、そこには他者の痛みを自分に移すという兄妹が持つ特殊能力が関係していて……と、僅かながらのファンタジック要素も入っています。

長くなったので体験版の感想は明日に回しますが、これからプレイするという人は、是非前日譚である冬空のペルセウスを一読した方が良いと思う。minoriのサイトで公開中なのですが、主人公の森羅に焦点を当て、彼がどんな人生を送り、どんな性格をしているのか、その一端が明らかになっています。これを読むと読まないでは、体験版の印象がまるで変わってしまうと言っても過言ではなく、個人的にも好きな話だからオススメです。私はとりあえず、夏ペルを何本買うのか、その計算をしようかなと。もしかしたら、全特典コンプリートを目指すかも知れない。それぐらい、惹かれるものがあったから。
今日は冬コミこと、コミックマーケット83の当落発表日であり、私は朝からそわそわしていました。コミケの当落が発表されるときは毎回こんな感じなのですが、時間が近づくにつれて胃がキリキリと痛くなって、緊張感で押しつぶされそうになるんだよね。でも、今回は速報メールが16時から発送と言うことだったので、いつもより2時間も早く、そういった意味で精神的にも楽なはずでした。まさか、発送が15時半に前倒しとなるなんて、夢にも思いませんでしたが。キリキリと痛くなっていた胃が、急に締め付けられたかのようなあの感覚、まったく身体が持たないかと思いましたよ。

そんなわけで、冬コミに当選しました。緊張した割りにサラリと書いていますけど、今回も無事にスペースを頂けて良かったです。以前までは時期が近くなるまでスペース№とかは伏せていたんだけど、最近は特に意味ないんじゃないかと思うようになったので、予め書いておきます。冬は3日目:東4ホール モ-55aに、サークル・シャリテクロワールとして配置されました。
ギャルゲでスペース取ってますから、3日目なのは当然としても、今冬は西じゃなくて東だというのに少し驚いた。この所は、コミケごとに東と西を行ったり来たりしていましたから、やっと東固定で落ち着いたのかと思えば、嬉しいようで寂しくもある。安定しないことへの不満はあったけど、西だって別に嫌いじゃなかったからね。東配置だと、なかなか行く機会もないですし。
コミケにはこれで連続6回、通算7度目のサークル参加になるわけですけど、1回落選してなければ、来年の冬で10回になっていた訳か。運が良いと言うよりは、単純にジャンルの影響が強いんだと思うけど、こうしてスペースを貰えるのはありがたいことです。私は大手じゃありませんから、当選することが普通みたいな感覚とは無縁なんだけど、マイナージャンルに棲息しているが故の余裕みたいのは、やっぱりあるんだと思う。余裕が油断へと変わることが一番やばそうだけど、来夏はジャンルを変えることにしているので、正直どうなるかは分かりません。コードは変えないけど、前々から言っているとおりヨスガノソラで新刊を出すのは、今回が最後のつもりですから。

身内のサークルが惜しくも落選してしまったことで計画に多少の修正はあったんですが、冬コミの出し物自体は既に固まっており、一点を除けば変更はありません。まだ制作中なので詳細を書くことは出来ないのだけど、とりあえず何を出すかだけ明記しておくと、新刊1冊目は以前から何度も書いている、ヨスガノソラ本第10弾です。遂にヨスガ本の個人誌も10冊目ということで、これをラストに私はヨスガノソラというジャンルから離れるつもりでいます。夏コミでネタ切れに直面したというのもあるんだけど、10冊目ということもあり、一区切りつけるには良い機会かなと思って。おかげさまで、アンソロやイラスト集なんかも出せましたしね。
新刊2冊目は、ギャルゲーとは全く関係ないジャンルから、「.hack//黄昏の腕輪伝説」10周年記念本を予定しています。有名なRPGシリーズの漫画版と言うことで、何気にProject.hackでは一番最初に始まった企画になります。SIGNのアニメよりも前なんだけど、これが今年10周年と言うことで、完全版が上下巻で刊行されたりと、今年の初め辺りに私が盛り上がってたでしょ? 絶賛放置中のファンサイトを作ったりとか、色々はっちゃけていたあれです。
張り切りすぎたのか完全版の応募者抽選のプレゼントだった図書カードをゲットできなかったとか、心が折れそうな事件もあったのだけど、私のうででん愛は不滅と言うことで、冬コミで本を出してみることにしました。原作者である依澄れいさんが夏コミに続き、冬コミで10周年記念本を出しているから、それに便乗する形なんだけど、便乗と言うよりは記念ですね。私にとって大切な、思い入れある大好きな作品だし、その気持ちを本にしたいというのが強い。まあ、いつも通りの小説本ではありますが、現在執筆中なので完成に向けて頑張ろうと思います。

変更点に関してですが、企画していたイモウトノカタチ本は出さないことにしました。ネタはあったんだけど、結局どんな形、内容でも、原作批判になってしまう気がしたのと、あれだけ酷評した作品の同人誌を出すってのは、何か違うんじゃないかというのが自分の中にあって、まあ、新刊2つに集中した方が得策かなと。期待してたんだけどね、本当に残念な結果に終わってしまった。
既刊に関しては、夏に出したイラスト集が大量にあるから、その在庫を持っていくと思います。正直、刷りすぎたんだよ……後、それとは別に、可能ならもう1冊突発本が出せないかと考えているので、そこら辺も含めて、また時期が近くなったら書きます。まあ、現状ヨスガ本が本当に出せるのか? という感じだから、あまり実現性は低いのだけど。まあ、兎にも角にもやるだけやってみます。
遂に11月となってしまいました。なんとか10月の日記だけでも追いつかせようと頑張っていたのですが、どうにも上手く行きませんでした。これがコミケ等の原稿、あるいは仕事で超忙しかったとかいうなら話は別だけど、特にそういうわけでもなかったのだから質が悪い。要は何となく文章が書けない時期に突入していただけなんだけど、明日にコミケの当落が控えているとあっては、いつまでもそんなことを言っていられません。今回は、入稿締切も早く設定してありますからね。

今年も後2ヵ月となって、まあ、だからどうしたって話でもあるのだけど、今日はちょっとAngel Beats!のことを書こうと思います。ABといっても漫画版の方で、電撃G’s magazineにて連載中のHeaven’s Doorについて。私はABについてはアニメを観ていただけの人なので、そこまで詳しいわけじゃないのだけど、漫画版については連載誌をたまに買っていることと、仕事の関係でコミックスを読む機会が多いので、内容を知ってるんですよね。
それでまあ、このHeaven’s Doorというのは、所謂アニメ版ABの前日譚となる物語で、アニメの主人公である音無さんが、死後の世界へと現れる前の話となっています。主人公は日向とゆりの戦線創立メンバーで、死んだ世界線が如何に誕生し、どのようにしてメンバーが増えていったのか、と言うのが描かれています。考えてみれば、戦線誕生の経緯とか、そういうのはアニメ本編じゃ一切やりませんでしたからね。ゆりや日向、岩沢やユイといった重要なキャラを除けば、各メンバーの過去ってあまり触れられませんでしたからね。それを補う意味での漫画版と言うことで、現時点では大山や野田、それに椎名と言った面々が古参メンバーであることが明らかになっています。
読者的には次に登場するのは誰か、そしてそのキャラの過去とは一体? なんてことを予想したり、想像したりする面白味があるわけで、そういった部分も漫画版を読む上での、一つの楽しみ方となっています。まあ、過去に関して言えば、アニメのようにすべて語られるわけじゃないんだけどね。ただ、あの世界のシステム上、程度の差あれど、どのキャラもろくな青春、人生を送っていないというのは共通しているようですが。

そんなHeaven’s Doorに新キャラが登場し、最近はその人物の話が描かれています。一体戦線の、誰が登場したのかと言えば、一切不明でした。女生徒なんですが、アニメに登場したどの娘とも外見が一致せず、漫画ですから髪の色とかで確かめることも出来ません。ただ、女性であることと、その他様々な理由から予想は立てられていたのですが、本編とのギャップを考えると、あり得ない、信じられないという意見も多く……そうした新キャラの一件に決着を付けたのが、今月号になります。
では、新キャラの女生徒とはどんなキャラだったのか? これまで登場した戦線メンバーは、誰も彼も本編のそれと大差ない振る舞い、言動、性格をしており、違和感というのはあまりありません。けれど、その女生徒だけは違って、なんとビックリ、殺人狂の通り魔としてゆりたちの前に現れるのです。長いボサボサの髪で表情を隠しながら、執拗に男を狙って闇討ちを続ける少女。「男の存在が許せない」、「男をすべて皆殺しにしてやりたい」という激烈な殺人衝動を抱えており、その強烈な姿は読者に凄まじいインパクトを与えました。
ABの登場人物は主人公である音無を筆頭に悲惨な過去を持っている人が大半ですけど、この女生徒のそれは、ゆりと同じく凄惨に分類されるであろうことが容易に想像できて、おそらくですが女性の尊厳に関わるような目に遭ってきたのでしょう。ハッキリ書くのは躊躇われるけど、恋人に捨てられたとか、そんな程度の低いものじゃないように思える。簡単に言えば、空の境界の浅上藤乃みたいな感じかな。

それで結局、新キャラとは誰だったのかというと、遊佐だったんですけど、彼女は独自に天使と接触して、天使が持つANGEL PLAYERを利用することで、自らの凶暴な人格を水の底に沈めることに成功します。二人の間にどんな話し合いが持たれたのかは不明ですが、これによって遊佐はアニメ版の遊佐となり、通信士志望としてゆりの前に現れ、戦線へと加わるわけです。私は遊佐の身に起きたことへ、幾つかの仮説を立てました。
天使は遊佐に不完全で使い道のないものを使用したとされています。APを使ったのは明白だとして、さて、それは何なのか? APにはハンドソニックを始めとした多種多様な能力がありますけど、ハンドソニックやディストーションで遊佐の問題を解決出来るはずはないし、過去を水の底に沈めた、人格が分かれたとも見える描写から察するに、ハーモニクスを使った可能性が一番高いように思えます。自分自身の分身を作り出す能力で、アニメ本編では天使が自身と攻撃的な人格を分けていましたね。
あれを応用することで、遊佐の怨嗟に塗れた人格を切り離し、かすかに残っていたであろう無害な人格だけにしたのではないか? あるいは抜け殻なった身体に、新しく作った人格を入れたかして、とにかく遊佐という個人を封印したのかも知れない。あの世界は自殺も出来ませんし、成仏するには自分自身の思い残したことを達成させる必要があります。けど、遊佐の気が晴れる方法は男を皆殺しにすることですし、そんなことは出来るはずもなく、殺した側から復活してしまうのが死後の世界です。自殺も成仏も出来ない遊佐は、人格を切り離して封印する以外に、解放される方法がなかったのでしょう。
じゃあ、ゆりの前に現れたアニメの遊佐は一体全体何者なんだという謎が残るのだけど、これに関しては今後漫画で語られる可能性は低そうだから、ゲーム版を待つしかないのかも知れない。ゆりは何かに気付いたみたいだけど、今のところはその描写で終わってしまいそうなのが何とも。

ただ、私はアニメ版の遊佐は新しく出来た人格なのではないかと思ってます。だって、そうじゃないと彼女は天使と戦う理由がないから。殺人狂であった漫画版の遊佐は単身天使の元に乗り込み、天使が天使なんかじゃないことを知るのです。その上で、彼女は立華かなでに協力して貰ったわけだから、天使の正体を戦線の誰よりも早く知っているはずなんです。仮にアニメの遊佐が過去の遊佐と同一人物であるのなら、ゆりに「天使は天使などではない」と言うべきであり、それをせずに延々と続く戦いを黙ってみてきたのだとすれば、やはりアニメの遊佐は遊佐という抜け殻に入っただけの……うーん、謎は深まるばかりです。
10月も中旬になって、そろそろ年末のことを考え始めている私がいます。コミケのこと、色々出るエロゲやグッズのこと、まあ、基本的には趣味のことばかりなんだけど、月日が過ぎるのは本当に早いですね。夏コミが昨日のことのよう、って感じはあまりしてないし、2ヵ月前の出来事と言われると、確かにその通りだと納得するぐらいの気持ちではあるんだけど、それでも1年というのはもう少し余裕があるものだと思ってた。単純に私が年を取って、流れの早さについていけてないだけかもしれませんが、今年もまあ駆け抜けましたね。

ここで早くも今年を振り返るような日記を書くと、年末に書くことがなくなるので止めておきますが、そういや世間では冬アニメが始まっていますね。2012年の最後を飾るアニメなわけだけど、前期ほどの華やかさというか、爽快感を感じないのは私だけだろうか。何となくだけど、今年のアニメは薄暗い雰囲気のものが多かったかな、という印象がある。今やってる作品もそうだし、春アニメとかも割りとね。前期に爽快感を感じたのは、やっぱりTARI TARIの影響が大きいのだろうけど、あれのイベントに行けなかったのは正直辛かった。先月末だったんですが、何せドリパと被ってましたからね。どちらを優先するかと言われたら、迷いましたけど、限定グッズを取らざるを得なくて。それに当日は台風も来てましたから、近場とはいえ江ノ島に行くのはリスクが高すぎた。まあ、これは結果論ですけど。
最近は月1で台風が着ているというか、春にも台風並みの暴風雨……爆弾低気圧でしたっけ? そんなのがありましたから、今年は天気が荒れていた印象が強いね。私はあまり酷い目には合いませんでしたけど、都内まで出ていると、やっぱり帰りの足については心配してしまうことが多い。居候先は、帰宅命令とかそういうのをなかなか出しませんから、去年とか間に合わなかったことがあったような気もする。
結局、TARI TARIのイベントは無事に開催され、友人が一人参加していたみたいですけど、十分に満足できるよう内容だったそうで。個人的にはコンドルクイーンズの曲が一番聴きたかったのだけど、それはなかったとか。けど、あの歌ってそもそも誰が歌ってるんでしょうね? 好きだけど、特に意識したことがなかったな。サントラもまだ買ってないし。

このところはイベントも即売会系が中心となって、声優イベントに対する足が重くなっています。声優のFCも、私は2つほど入っていたんですけど、去年を持って退会してしまいましたし、積極的にイベント通いをしているのは一人しかいない。まあ、牧野由依ですけど、あの人にしたところでコンサートとかはともかく、CLAMPフェスとかそういう場まで追いかけることはしてないからねぇ。丹下桜もいるイベントなのに、参加の検討さえしないとは。
年齢と共に嗜好が変わったといえばそれまでだけど、昔はイベンターと呼べないまでも、色々なのものへ頻繁に参加してたのにね。特に大きいイベントが大好きで、キャラショーとかゲームショーとか、幕張メッセにはよく通っていたな。今でも、ああいう大掛かりなイベントはビッグサイトとかで行われてますけど、コミケ以外はめっきりご無沙汰で……ドリパは何せ参加者2000人いるかいないかの小規模イベントですし、あれはまあ参加しやすい。ドリパ自体好きじゃないという感情的な部分を除けば、特に労苦はありません。来年も開催するのかはともかくとして。
声優の個人イベントに関しては、私の中で「もう声優が歌って踊る時代でもないだろう」という考えが根付いているためか、激しく盛り上がるライブ的なものは避けて通りがちになっている。最近の新人、若手声優をあまり良く知らないというのもありますけどね。だから、私は友人の一人を尊敬していて、同年代でありながらあそこまでモチベーションと言うんですか? 活動意欲を失わずにイベント参加できているのは凄いと思うんだよ。私も昔はアクティブだとか言われたけど、今じゃ見る影もない。

ただ、1年近く声優イベントから離れてみて、少なからず物足りなさを覚えるようになったのも事実。別にFCを退会したからといっても、本人を嫌いになったり、ファンを辞めたわけじゃありませんからね。それまでFCからのメール等で知っていたコンサート情報等を、人づてで初めて教えてもらうことに違和感を覚えたりもしてるし、急にスパっと辞めるのには無理があったのかな。今はまあ、同人活動だなんだと忙しいけど、それも来年にはどうなっていることやら……一周回って、また精を出すこともあるのだろうか。今はまだ、想像できないけれど。
レッスルエンジェルスサバイバー2についてということで、今回はキャラクター編です。公式サイトが消滅しているから、詳しい解説を書いても読んだ人は確認することが出来ないんだけど、そこはまあ、ネットの力を駆使して各々調べてもらえればと思います。無印のサイトはサクセスの方に残ってるんだけど、あっちは何せキャラが少ないし、外国人レスラーのグラフィックが違いますからね。サバイバー2で大量に新キャラでたことを考えれば、無印のサイトはやや不足気味なのです。

けど、私がサバイバーシリーズで気に入っているキャラ、特に好んで使うヒロインという意味でなら、実は無印の頃から登場しています。レッスルエンジェルスは20年の歴史があるシリーズであり、キャラクターの殆どは過去作品にも出ていた往年のレスラーに当たるわけだけど、サバイバーで追加されたキャラというのも結構いて、そんな中でも私はノエル白石、杉浦美月、相羽和希の3人からなる、コーヒーブレイクトリオを自団体のメインに据えることが多いです。
通称、CBTと呼ばれる彼女たちは、前述のとおりサバイバーからの新キャラであり、レスラーとしては同期、同世代の3人組です。これだけなら単に年齢の近いキャラというだけ済まされそうなものですが、実はこの3人って友達トリオとして絡むことが多いんですよね。ゲーム自体はストーリー性のないものですから、シナリオでどうのこうのってことはないのだけど、サバイバーのHPにあるゲーム概要のページ、そこにおまけとして公開されたCoffeebreakにおいて、とても個性的且つ仲の良い掛け合いを見せてくれたんですね。3人ともサバイバーからの新キャラですし、年齢の近い同期キャラということもあって、自然にファンもセット、トリオで考えるようになりました。店舗特典の図書カードでも3人揃って描かれてましたし。私も前々から作品を知っていれば、きっといまじんで買ったことでしょう。

コーヒーブレイクトリオというのは、上記にあるCoffeebreakからファンが命名して浸透していったトリオ名だけど、これが原作に逆輸入されて、ほぼ正式名称になったのも3人を強く印象付ける結果になりました。3人1組のCBTはサバイバー2になっても密接な繋がりを見せることが多く、特に性格的に主役級の扱いを受けることが多い相羽和希を中心に、正に新世代、サバイバー以降のニュージェネレーションとして台頭していくことになります。
そんな3人の解説を個別にしていくと、まずはスポコン娘のキャッチコピーを持つ相羽和希。石川県の出身で、格闘経験はないものの、テレビで見たプロレスの試合に感動してプロレスラーを目指し始めたというのが主なプロフィールです。何か秀でたものがあるわけでも、豊かな才能やセンスに恵まれているわけでもないのだけど、スポコン娘と言われるようにとにかく根性があって、何事にも一生懸命取り組む姿は自然と応援したくなる、そんな魅力にあふれてます。バカキャラということになってますが、本人はバカと言われることを気にしているらしい。体格的には163センチと、女子にしては大きい方ですが、レッスルエンジェルス的には平均でもあり、中には170センチや最長で190センチの長身キャラもいるので、サイズ的には普通ですね。ただ、CBTの中でなら一番背が高く、3サイズも大きいという。まあ、後者に関してはだからどうした、という話なのだけど。主に投げ技を得意としていて、必殺技のスターライトジャーマンは、レスラーとして星の輝を秘めた彼女に最も相応しいものだと思う。

次に戦闘用精密機械と、素直にファイティングコンピューターとでも書けばいいキャッチコピーを持っているのは杉浦美月。岐阜県の出身で、小柄な体格を戦略でカバーする頭脳派レスラーとして活動しています。サバイバーでは恐らく唯一の眼鏡っ娘であり、それがまた理知的なイメージを強く印象付けるといいますか、とにかくクールな人です。対戦相手の分析に定評があり、勝利後のコメントにもそこに言及することが多い。主体とする技が関節技というのも、彼女のクールで知性的な部分を強調しており、一見するとスポコン娘の相羽や、後述するノエルとは合わない感じがするのだけど、実は設定として寂しがり屋な一面があり、相羽やノエルに掛ける言葉からは面倒見の良さも観られます。だから、感情を出さないようで、結構良い友達付き合いをしているんでしょうね。小柄とされる体格は身長156センチと、こちらも女子的に必ずしも低いものじゃないのだけど、レッスル的にはそうでもなくて、軽量級の選手として、ジュニア戦に出ることが出来ます。
現実世界の女子プロレスだと、ジュニアは軽量級ではなく経験の浅い選手を指すらしく、実際にサバイバーの頃はある程度年齢のいった選手はジュニアベルトのタイトルマッチに出ることが出来なくなりました。しかし、2になってからは仕様も変わり、体格の小さい選手ならば何歳でもジュニア戦に出れるようになって、美月やノエルは20歳過ぎてもジュニアチャンピオンになれるんですね。これが結構良いシステムで、大器晩成タイプなどは成熟しきった頃にジュニアタイトルを総なめに出来たりするという。要は無双ですよ、無双。
勿論、ヘビータイトルにも挑戦できますし、その気になればジュニア、タッグ、ヘビーのすべてを手に入れることも可能です。サバイバー2に致命的なバグが一つあって、関節技の必殺技が、必殺技補正されず極めにくいというのがあるんですけど、超重量級の選手といえど関節技が効かないということはなく、美月など小柄な選手であろうと、強豪選手を倒すことは可能になっています。美月は相羽やノエルと違ってピーク時が短く、二十代も中盤前には衰えを見せるようになるのだけど、その寸前ギリギリまで鍛え上げれば、国内外でも有数のファイターになるし、強力な一撃はないにせよ、その多彩な戦いぶりには眼を見張るものがあると思う。

ピュアファイターのキャッチコピーを持つノエル白石は、プライベートはもちろん試合中でもボーっとしていることが多い、のんびり屋の不思議系キャラクターです。身長157センチ、3サイズも美月と大差ないのですが、特筆すべきはこの子がパワー系レスラーということであり、細身の体からは想像も出来ない筋力を持っており、その怪力を使ったパワー技で相手をねじ伏せる事が出来るということです。CBTの中では最もポテンシャルが優れており、最終的な成長具合は群を抜いています。むとめの愛称で知られる武藤めぐみや結城千種といった、新世代のエースと互角に渡り合うことも出来、鍛え上げればどこまでも強くなる無限の可能性を秘めているようにさえ感じさせる。ちなみに、私が一番好きなヒロインでもあります。
のんびりとした不思議系のキャラクターなのに、パワーファイトを得意としているというギャップも面白いですし、声も可愛いんだこれが。体格的にジュニア選手なんだけど、ジュニアでパワー技を使うのって数えるほどしかいなくて、ノエルはその中でも抜きん出ている。サバイバー2では固有必殺技のノエルズ・ツリーというベア・ハッグを使い、容赦無い威力で対戦相手を相手を圧倒する……美月で早々に締めあげるのも好きなんだけど、やっぱり力こそパワーですよ。
ノエルはそのボーっとした性格から、他の二人に心配されていることが多く、試合前も「今日はボーっとしてちゃダメだよ」とか、「今日はボーっとしてちゃダメですよ」と注意されることがあります。対するノエルも、二人とタッグが組めることが嬉しいのか、「一緒、一緒……♪」と喜ぶことがあって、仲の良さが伺えます。ただ、残念なのはCBTってベターパートナーではあっても、ベストパートナーとは書かれないんですよね。そこが、むとめとの違いというか、そこは是非ベストタッグにして欲しかった。

私としては是非新作を出して欲しいのだけど、会社が解散しちゃっただけに望みは薄いですね。また、十年ほどまたなければいけないのか、それともどこかが拾ってくれるのを待つか。ブシロード辺りがやってくれなかなと常々思ってるんだけど、無理なのかな。あそこは新日買収して、今プロレスに持ちから入れてますから、ギャルゲー要素のある女子プロゲーなら、ある程度のヒットも見込めるんじゃないかと。元がカードバトルだから、本業のカードゲーム化も難しくなさそうだし。
まあ、CBT以外にも育てていたいキャラは沢山いるし、冬コミ作業が本格化するまではしばらくプレイするのもありかな。流石にプレイ動画とかは作らないけど。
最近、レッスルエンジェルスサバイバーⅡをプレイしてます。サクセスが発売し、トライファーストに引き継がれた女子プロレス団体経営SLGなんですが、まあ、簡単に言えばアイマスのプロレス版みたいなゲームです。歴史的に言えばこっちの方が圧倒的に長く、初代は20年前に発売されたのだけど、サバイバー発売までに10年の期間があったことを考えると、単純に20年の歴史と表現するのは難しいのかもしれない。どちらにせよ、私はサバイバーから本格的に始めた口なので、プレイヤーとしては新参なんだけどね。

私がこのゲームを始めた経緯は、前作であるレッスルエンジェルスサバイバーを偶然手に入れる機会があったからで、本当にたまたま出会った感じです。自分でもすっかり忘れてたんだけど、サバイバーⅡを買った記憶があるのに、サバイバーの方がどの店で、何の特典を選んだかまったく覚えてなくて、これはどういうことかと考えてたら、そういやサバイバーは雑誌の懸賞で当ったソフトだったことを思い出しました。特に欲しかったわけでもなく、第一希望に丸をつけたら何となく当選してしまったというもので、書いてみると、かなりいい加減な話ですね。
しかし、折角プレイしたんだからやってみようじゃないかという気持ちは私の中にもあって、何せタダでゲームソフトが当ったわけですから、嬉しくないわけがない。プロレスにはあまり興味はなかったんだけど、丁度知り合いのプロレス好きがこのゲームを持っていたこともあって、簡単なレクチャーを受けつつも、私はそれまで話だけにしか知らなかった、レッスルエンジェルスの世界へと足を踏み入れていくことになりました。
そしたらもう、これが面白いのよ。こんな楽しいゲームがあったのかと思うぐらいハマってさ。カードバトルという、格ゲー要素の薄さが性に合ったのかもしれないけど、ヒロインたちは可愛いし、声優も豪華だし、とにかく私を惹き込むだけの魅力があった。往年のゲームは流石に違うというか、多分、PS2のゲームでは一番好きなんじゃないかな。まあ、他に持ってるソフトなんて.hackぐらいだけど。

そんなこんなで、レッスルエンジェルスサバイバーⅡが発表されたときは、完全にファンとして、今度は自分で買おうじゃないかと、発売前からかなり楽しみにしていた記憶がある。初回版と通常版、それに特典などで迷ったけど、結局初回版を川崎のマグマニで買ったんだったかな? 今はもう無い店舗ですが、こざっぱりとした店内が好きでした……何で潰れちゃったのやら。
サバイバーⅡは続編と言うよりは、前作の反省を生かして作られたリメイクみたいなもので、基本的な仕様にそれほど差はなく、ヒロインの追加やシステム面の強化がメインのソフトでした。ただ、それだけに前作における不満点が改善されたこともあり、プレイしやすくなった部分も多く、発売当初は寝ずに自分の団体とキャラを育成していた記憶があります。私にもやはり、好みのキャラや声優というのはあったし、ストーリーゲームではない分、明確なエンディングがありませんからね。ファイナルシーズンが一応区切りにはなっているけど、その後も普通にプレイは続行できるし、とにかく自分の理想の団体作りを追求していたように思う。
けれど、同じ事の繰り返しというのは、どんなに好きなものでも、いつかは飽きが来るものであり、このところはPS2が不調ということもあって、すっかり仕舞いこんでたんですよ。それが、身内の要求でPS2を修理する機会があり、試しに起動してみたら何とビックリ直っちゃってさ。それが縁で、また始めたというわけです。

語り足りないので、キャラクターに関してなどは明日以降の日記で書こうと思いますが、レッスルエンジェルスサバイバーⅡって、聞くところによるとプレミア化しているらしいですね。トライファーストが解散してしまい、ゲームの生産がされていないってのが大きな理由らしいけど、動画サイトなどのプレイ動画で人気に火がつき、その影響で品薄になったのも原因らしい。まあ、キャラは可愛いし、声優も豪華だからなぁ……通常版でさえ、原価の倍以上など珍しい話ではなく、初回版に至っては3倍を超える価格が付いているとか。好きな作品ではあるけど、流石にたじろぐ金額ですね。こうなってくると、発売日に購入した自分を褒めてあげたいぐらいです。
でも、このゲームには一つだけ難点があって、明確なエンディングがない分、飽きない限りいつまでも続けられるというのがね。執筆に追われている人間には、ネックなのですよ。SPARKの原稿が遅れたのは……いや、止めておこう。
SPARKの本を完成させるために徹夜続きだったこともあり、今日は一日のんびりしていました。というか、ほぼ一日寝ていたのだけど、私は休みになるとTwitterとか、そういうのをやらなくなるので、自分が何をしていたのかよく覚えていません。記憶に残っていることといえば、前日に買った同人誌が汚れていて、それを落とすためにひたすらアルコールシートでこすっていたことぐらいでしょうか? いや、結構落ちるもので、1時間近く磨いていたら綺麗になりました。マットPP加工の本だったから擦れが心配だったけど、幸い気にならない程度だったし。

私は自分がコミケというものに何年前から参加しているのか覚えてなくて、確実に10年は超えているだろうというぐらいにしか認識していません。他の人は初参加というのが結構明確らしいんだけど、私の場合は訳も分からず、気付いたら現地にいたって感じでしたから……若かったと言うよりは、子供だったなぁ。あの頃は、まさか自分が後々サークル参加するようになるとは思ってもみなかった。
個人誌としての同人誌を私が作るようになったのは、今から4年ほど前、2008年のことになります。当時Webで書いてた二次創作、まあ、ロクゼロなんですけど、これが思いの外長い話になったので、同人誌として纏めてみたいと思ったのが最初の動機。勿論、それ以前からサークル参加に対する憧れみたいのはあったんだけど、私は何せ同人誌作りのノウハウというものに乏しかったから、まあ、夢のまた夢だろうと考えてました。
それが実現したのは、とあるサークルがロクゼロの二次創作をえらく気に入ってくれて、私に欠けていたイラスト部分で協力をしてくれたから。表紙とか口絵、後は挿絵ですね。この出会いがあったからロクゼロの同人誌は実現したと言っても過言ではなく、2008年の冬コミでの発行に漕ぎ着けることが出来たわけです。元々、ネットで書いたものを同人誌用に編集するだけだったから、これは結構早く仕上がった記憶がある。私の同人誌としてはかなり部数が出た方だから、一度だけ重版もしたりしてね。文章としては本当に稚拙なんだけど、若さ故の勢いがあったというか、未だに好きな話ではあります。
ちなみに、私が初めて本を出した2008年の冬コミは、実のところ委託での参加でした。偶然にも身内が、その年のコミケに申し込んで、うっかり当選しちゃったので本を置かせて貰ったという感じで、スペース運営も殆ど私と友人がしていたんじゃなかったかな。よく覚えてないけど、あの頃はまだシャリテクロワールは名前だけの存在だったと思う。

ヨスガノソラ本を初めて出したのは2009年の夏コミで、丁度コミカライズ版の連載が始まる直前でしたか。それまでWebで書いていたものを同人誌化するだけだった私が、初めて一から十まで書いた、つまり同人誌用に書き下ろしたのが、ヨスガノソラ本第1弾「遥かな穹」になります。挿絵も何もないA5サイズのありふれた小説本で、新書本だったロクゼロと違い派手さはなかったけど、個人的にはこういうのが同人小説というイメージがあったので、地味ながらも拘って作ったように思う。
以降はヨスガ本に移行したのかといえば、実はそういうわけでもなくて、ヨスガ本の第2弾を出したのは翌年の夏コミ、アニメ版が始まる少し前なんですよね。それまではロクゼロ本の続編を同人誌化するのに追われていたから、丸々1年ほど間が空いてるんです。私自身は、原作発売当初からヨスガで二次創作していましたし、コミカライズのレビューなんかもしてましたけど、単純な同人活動という意味では、むしろアニメ放送後の方が多かったりするという。まあ、アニメ版に対する反発心みたいのもあったんだろうけど、ロクゼロが一段落したこともあって、ヨスガに全力を注げる環境が整ったというのが大きかったのかもしれない。
ヨスガ本は、やはり好きな作品、ジャンルということもあってか継続的に本を出し続けることが出来て、アンソロやイラスト集といった企画本を交えつつ、遂に個人誌として10冊目を出すまでに至りました。前々から言っている通り、そこで一区切りを付けるつもりではあるけど、同人活動自体は続けていくと思うので、また、新しいジャンルを探すことになるのでしょう。何となくだけど、これに行くんじゃないかな、というのは一つあるので。

ちなみにロクゼロの続編については未定です。何度か書けないものかと試してみたのだけど、その度に失敗していて、なんか筆が乗らないのよね。プロットもあることはあるし、話のほうも固まってはいるんですが、自分の中で割り切れてない部分がね……結構、残ってるんだと思う。放置は良くないし、完結させなきゃと考えてはいるのだけど、仮に待ってくれている人がいるのだとしたら、もう少し長い目で見てくれると助かります。
そんな訳で、本日東京ビッグサイトで開催された、COMIC CITAY SPARK7に参加してきました。初の女性向けイベントということで、いつもの即売会とは、やはり空気が違いましたね。コミケの1日目や2日目も女性向けの方が多いはずだけど、あちらは男性だってそれなりの数がいるから、こういう雰囲気というのは新鮮だった。一度だけスパコミに一般参加したことがあるけど、もう何年も前の話だし、よく覚えてもないから、感覚的にはこれが初めてってことにした方がいいのかもしれない。正直、場違いな気はしたけど、それなりに楽しかったです。

今回の新刊は両方共コピー本だったのだけど、前日まで執筆をしていたこともあり、出発ギリギリまで製本作業の方をしていました。身内がコピー本作りのプロフェッショナルなので、それにかなり助けられたといいますか、おかげで何とか間に合いました。コミケやコミ1と違って、SPARKは私一人での参加、つまり売り子さん等がいなかったので、待ち合わせとかに取られる時間がなかったというのも大きいのかな。いつも即売会ではサークル入場時間ぴったしに着くようにしてるのだけど、何せ今回は出し物がコピー本2冊だし、それも鞄に詰めて行ける程度の数しか刷りませんでしたから、スペース準備や設営に時間が取られるとも思わなかったしね。会場に着いたのは、確か9時頃でしたか。丁度、開場1時間前というところでした。
先月末にドリパがありましたから、ビッグサイト自体は久し振りでもなんでもないのだけど、過疎化が進むドリパと違って、SPARKは18000を超えるサークルが参加しているわけだから、朝の電車とか、それこそコミケ並に混んでるんですよ。私はサークル参加だから、前述の通り、結構遅く行ったつもりだったんだけど、りんかい線の乗車率は間違いなく100%ぐらいだったと思う。あ、コミケのときは120%としてね。
会場に着くと、女子率の高さに圧倒されたわけだけど、両隣どころか私の参加したスパイラルプチオンリーは、前サークルが女性のサークルだったらしい。というか、男性のサークルってSPARK全体でどれぐらい参加していたんだろうか。私の他は皆無なんてことはないだろうけど、まあ、何というか、ある程度の予想は出来てたけど、肩身の狭い思いをしました。場違い以外の何物でもないっていうか。

まあ、だからといって楽しくなかったのか? と言われれば、かなり満足したイベントだったと思います。スパイラルで未だにプチオンリーが開催されるというのは素直に嬉しいし、そこに自分が参加できたことも、純粋な喜びを覚えました。連載が終了してから5年経っている関係上、こういう機会でもないと新刊が出せないというのはサークル共通の悩みらしいけど、確かに私もプチオンリーが開催されたからこそ、念願の螺旋本を書いたわけだしなぁ。そう考えれば、感謝してもし足りないぐらいです。
イベントの開場時間となって、私は先に自分の買い物を済ませることにしました。何せ今回は一人で参加してますから、売り子にスペースを任せている間に移動するわけにも行かず、かと言って完売するかもわからない新刊が無くなるのを待っていたら、何時まで経っても動けそうにないですからね。どうせ、直ぐに人なんて来ないだろうとも思っていたし、一先ず退席中の札を置いてスペースから離れて遠くの島へ。買い物といっても、女性向けイベントですから、コミケのように新刊を大量に買う予定もなかったんだけど、西尾維新プチに贔屓しているサークルが参加していたから、そこの新刊だけはどうしても欲しかった。
西尾維新も何気にデビュー10周年らしいけど、戯言シリーズを除けば、プチオンリーのジャンルも比較的新しいものが多く、例えば世界シリーズや、未完のまま止まっているりすかなどは見かけませんでした。世界シリーズはまあ、ちょこちょこ出ているから良いのでしょうけど、りすかはかれこれ4年ほど音沙汰が無いんでしたっけ? 4年前にファウストに載ったきりで、それにしたって3年の間隔が開いていたから……私が西尾維新で一番好きなのは世界シリーズで、戯言が次点ぐらいなんだけど、やっぱり古い作品のほうが好きなのか、りすかも結構気に入ってるんですけどね。後3話なんだし、なんとか完結してもらいたいものです。

戯言サークルで新刊を買った後は、即座にスペースへ戻って自分の本を頒布してました。買い物に掛かった時間は5分程度だったと思いますが、私の新刊は歩ひよ本が比較的早く完売しました。まあ、元々そんなに数も刷ってないんだけど、初めてのジャンルだし、男性サークルだし、完売しないんじゃないかという不安もあったから、これは結構嬉しい結果でしたね。ただ、プチオンリーの主催の方にも「この人はギャグのつもりなのかと思いました」と言われた鋼鉄番長本の方は……流石に女性向けイベントでバンカラ本を出したのが無謀でしたね。まず、螺旋本であることを皆気づいてないというか、主催の人は知ってましたけど、スルーしていく方の多いこと、多いこと。歩ひよ本は皆手に取ってくれるんだけど、鋼鉄番長本は見向きもされなくて堪えたね。私自身、ネタのつもりが強かったとはいえ、書いてみると結構真面目な内容になったから……難しいものです。
男性のスパイラルファンだと割と知っている人もいて、何人かの男性参加者が買ってくれましたけど。こちらは結局3部残して完売はなりませんでした。
もう少し粘ればよかったのかも知れませんが、連日の徹夜で意識が飛び飛びになっており、これ以上スペースに居るのはやばいんじゃないか、という感じになりましてね。SPARKは窃盗が結構多いイベントという話もあり、実際この日も窃盗事件が起こったらしいので、寝ぼけ眼でスペースに居たら、うっかり貴重品を盗られかねないとも思い、昼過ぎには帰ることに。買い物は既に済んでいたし、螺旋本も欲しかったものは買えたしね。惜しむらくは知り合いのサークルさんが来ていなかったことだけど、なんか色々大変そうだったし、残念ながら次の機会を探すことにしましょう。

次のイベントは冬コミということで、既に準備の方は初めています。新刊は今のところ2冊、ヨスガ本のラストに、うででん10周年記念本を予定していて、当初書くつもりだったイモウトノカタチ本については未定という感じです。ネタがないわけじゃないんだけど、なんか上から目線の内容になりそうで、同人誌としてはちょっとね。これに関しては時間が余ったら書くぐらいの気持ちで、まずは新刊2冊に全力を注ごうと思います。
初めてのSPARKでスパイラル本を無事に発行することが出来て、流石にもう出すことはないかもしれないけど、長年の夢が果たせて良かったです。ヨスガ以降、どうするのかは明確に決めていない私ですが、今日の経験を糧により良い本を作っていけたらなと……ちなみに余った鋼鉄番長本は、コミケに持って行くかも含めて何も考えてません。読んでみたいという人はメールでもくれれば、個人通販するかもです。
COMIC CITAY SPARK7参加情報 スパイラル本新刊
COMIC CITAY SPARK7参加情報 スパイラル本新刊
唐突ですが、明日イベントに参加します。東京ビッグサイトで開催される、COMIC CITAY SPARK7という同人誌即売会で、サークル・シャリテクロワールとしては初の女性向けイベントになります。シティとしてはGW時期に行われるスパコミつぐ規模の即売会で、開催日こそ1日だけしかありませんが、参加サークルは18000を超えるなど、コミケにも匹敵するほどです。何故、そんな女性向けの大規模イベントへ出ることになったのかというと、その中で開催されるプチオンリーに参加したかったから。如何に新刊情報含めた詳細をまとめておきます。

参加イベント情報
COMIC CITY SPARK7
会場:東京ビッグサイト
時間:10時~15時
スペース№:東2ホール ナ-04b

参加プチオンリー:螺旋カーニバル
URL:http://spiralcarnival.web.fc2.com/

新刊その1
ナミダノネイロ
ジャンル:スパイラル~推理の絆~
イベント価格:未定
総ページ数:未定
サイズ:A5判
備考:スパイラルから、歩ひよコピー本になります。原作最終回以降をベースに、学生時代の想い出など中心にラブコメっぽいのを書いてます。

新刊その2
星影懺悔
ジャンル:スパイラル~推理の絆~
イベント価格:未定
サイズ:A5判
備考:スパイラルのノベライズ版、「鋼鉄番長の密室」から、星影番長・稲賀弘志と、鋼鉄番長・荒木三郎太の友情話。ちょっとだけ千景も出てきます。

既刊
春日野穹イラスト集-蒼穹-
ジャンル:ヨスガノソラ
イベント価格:1000円
総ページ数:28P
サイズ:A4判
備考:夏コミで出したヨスガノソラ合同誌第2弾。少しだけ持ってきます。

その他
ペーパーラリー用のA5ペーパーも準備中。

以上が明日発行予定の新刊であり、見て分かるとおり今回はスパイラル本になります。どうして急にスパイラルなのかと言えば、私は実のところこの作品が大好きで、ずっと前の日記にも書いたかも知れませんが、同人的な意味でも色々と思い入れ深い作品なのです。詳しいことはペーパーに記載したので、もし良ければご覧になって頂けると幸いです。
不親切にも価格とページ数が未定なのは、なんと前日に日記更新しているにも関わらず、まだ本を作っているからです。もっとも、星影懺悔の方は書き上がって製本するだけなので、後は歩ひよ本だけなんだけど……さて、間に合うのだろうか? 価格については当日か、可能であればこの日記も更新するつもりですが、とりあえず、1冊につき100円~300円を予定しています。だから、新刊が欲しいという方は、100円玉を5枚ほど用意して頂けると、当日はスムーズに会計が終わるかも知れません。
尚、初の女性向けジャンルと言うことで、新刊の冊数はかなり絞っています。一応、二桁は刷るつもりですが、本当に二桁刷りましたと言うだけの部数になりますので、何が何でも読みたいという人はこまめに覗いてみて下さい。ただ、今回は売り子さんがいないから、頒布の方も私が一人で行う関係上、度々席を外していることがあるかも知れません。知り合いは連絡して貰えれば戻りますが、そうじゃない場合は、「何時頃戻ります」といった札を置いておくので、それを確認して頂ければ、と思います。まあ、仮に完売したらさっさと撤収しちゃうのですが。

土壇場の告知で、いつもうちのサークルに来てくれている人、そんな人が入ればの話ですが、色々申し訳ありません。かなり切羽詰まった状態ですが、もし参加される方がいらっしゃいましたら、どうぞ宜しくお願い致します。スパイラル、通称螺旋は個人的に思い入れがあって、時間がない中の作業になりましたが、少しでも良い本にしようと頑張っております。夏コミで買い逃した既刊の方を見に来るでも良いですし、もし一欠片でもご興味がありましたら、シャリテクロワールのスペースを覗いてみて下さい。それは明日の東京ビッグサイトでお会いできることを楽しみに、私は原稿に戻ります。朝までには完成させる。
飛騨高山旅行も最終日と言うことで、今日は帰る日です。終わってみれば2泊3日なんてすぐなもので、確かに部屋は和洋室じゃなくて、洋室で十分だったかも知れない。ベッドに備え付けのアラームは7時半にセットしたけど、私は何故か6時過ぎぐらいに目覚めてしまったので、胃腸を整える意味でも、二度寝はせずにそのまま起きていました。持ってきたけどまったくやる機会のなかったPSPを、ここぞとばかりに起動させてみたり。ソフトは身内に借りたDies irae ~Amantes amentes~でした。エロゲのポータブルCS化という奴ですが、この作品は身内が大好きで、かつて同人活動やってたほどです。

友人が起きるまで、つまり目覚まし鳴るまでの間をゲームしていた私だけど、特に早く寝たわけでもないのに目が覚めたというのは、緊張でもしていたんですかね? 帰る日に寝坊は出来ないとか、遅くなるとお土産を買う時間がなくなるとか、まあ、そんな心配はありましたけど、早起きしたことですべて杞憂に終わりました。
目覚ましの時間通りに友人が起きた後は、着替えを済ませて朝食の席に。メニューは昨日とほぼ同じだけど、時間帯が早いからか、あるいはバリエーションか、朴葉味噌がありました。一応焼き物用のコンロみたいのが各テーブルにあったから、食べようと思えば食べられたんだろうけど、私も友人も何故かスルーで。まあ、私は洋食中心のメニューだったから仕方ないにせよ、名物料理なんだし、今考えてみれば食べておくべきだったかな。前日に食べられなかったホットケーキにありつくことが出来て、それで満足してしまったのが大きいかも知れない。友人は相も変わらずお茶碗に白米だったけど、ホテルの朝食としてはありがちな、お粥なんかもあったらしい。箸休めじゃないけど、私も一口ぐらいと思って明太子や焼きたらこを摘まんでみましたが、考えてみれば岐阜には海がありませんから、海産物に関してはあまり期待しない方が良かったのかもね。いや、明太子等は普通に美味しかったけど、夕食のバイキングに置いてあった西京焼きとか、その辺が微妙でさ。キッチン飛騨効果で舌が肥えていただけかも知れないけど、なんか思っていたのと違った。
特急が昼前に出発する関係で、昼飯は大したものは食べられないだろうと思い、朝ご飯をしっかり食べたのだけど、やはり胃腸が縮こまっているのか、そんなに入りませんでした。無理に詰めたつもりはないのだけど、何ていうか、これだけしか食べられないの? という感じで。おかわりという物を前日からあまりしてなかった気がする。

朝食を取った後は、そのまま隣接する土産物屋へ。市街散策を沢山する中で、色々な土産物屋を覗いた私たちだけど、荷物になるし、どうせホテルに大きいのがあるんだしと、結局最終日まで何も買っていませんでした。別に古い町並みや朝市で何か買っても良かったんだけど、ホテルだとそのまま発送できるという強みもあったし、まとめて見られた方が嬉しいというか、楽じゃない。あっちの店行ったり、こっちの店行ったりしなくてもいいし、まあ、値段がお得かどうかは分かりませんけど、商品は充実していたように思います。
お土産と言えば当然家族に買っていく物であり、友人はメールで希望を訊いてから色々買っていたのだけど、なんとビックリ私の家族は特にいらないとか言ってくる。適当に見繕って買って帰っても良かったのだけど、これと言った希望はないし、欲しくもないとか張り合いのないことを言われては、私としてもどうしたらいいのか分かりませんでした。もっとも、身内はご当地キャラクターのさるぼぼとかいうのが気に入ったらしく、それの根付けが欲しいと言ってきたんだけど、うっかり根付けの部分を読み飛ばしてしまって、人形を買ってしまった。帰宅して、指摘されるまで全然気付かなかったよ。
家族がいらないなら近所に住んでる祖母と、後はお世話になっている物書きの師匠にでも買っていくかと、その後は土産物屋をブラブラしながら、いい物がないかと探していました。祖母にはキッチン飛騨のカレーやミートソースを買ったのだけど、お師匠様にはさてどんな物がいいかしらと。手っ取り早いのは酒なんだけど、酒を飲むことは知っていても、どんな酒が好きを知らなかったので、これに関しては断念しました。ビールがベターなんだろうけど、日本酒やワインと違って高いからさ。日本酒は手頃な値段だったけど、まさか一升瓶抱えて帰るわけにも行かないし、そもそも好きかも分からない。結局、ご当地の名物や名産が良いのではないかという話になって、流石に飛騨牛は無理だけどと、朴葉味噌やマスコットキャラが書かれたクッキーなどをチョイスし、友人と一緒に買いました。こう流れだけ書くとスムーズに見えますが、実際は私が優柔不断を発揮して、1時間以上悩んでいたのだから、友人にはいい迷惑だったと思います。本当に申し訳なかった。

お土産を買った後は部屋に戻り、手早く身支度を調えたらチェックアウト。それほど大荷物でなかったことから特に発送などはせず、そのままホテルを後にしました。2日間お世話になった部屋だけど、またいつか来たいものですね。友人は一度訪れた土地は再訪しない主義だから、今度は家族旅行とかいいかもしれない。祖母も随分前から行きたがってたし。
ホテルはチェックアウトしましたが、特急の発車時刻は11時半過ぎだったので、1時間半の余裕がありました。本当はこのときに土産物でも、という話だったんだけど、友人が部屋を出た荷物を抱えて土産物屋はきついだろと言い、私もそれは確かに疲れるなと考え直したから、朝食のすぐ後に見て回ったんだよね。結果的にそれは正解だったわけだけど、時間が空いたこともあって、我々はもう一度高山市街へと繰り出しました。折角来たのだし、最後に氷菓の舞台探訪でもしようかと、喫茶店バグパイプを訪れたのです。
ここはアニメ版氷菓におけるパイナップルサンドという喫茶店のモデルになったところですが、原作にも登場する店なので、モチーフとしては共通なのかな? 飲食店だからか、所謂聖地巡礼者が絶えないらしく、私と友人が行ったときは、如何にもといった皆さんが店内奥のテーブル席を陣取っていました。その後来た家族連れも、どうやら娘さんがアニメのファンらしくて、店か、あるいはファンが用意したであろう交流ノートに熱心な書き込みをしていた。私も飲むヨーグルトを口にしながら見せて貰ったけど、ノートは後ろの方のページまでびっしりと書き込みが為されており、地元の学生さんも少なくなかった。
店自体は古風な喫茶店という感じで、常連客と思わしき爺様方もいたのだけど、このブームは果たしていつまで続くのか。アニメだけしか観てない人は知らないと思いますが、実はパイナップルサンドって移転してしまうのですよ。古典部シリーズの最新刊で、移転したという事実だけが語られるのだけど、仮に氷菓のアニメに二期でもあったら、当然のごとくあの店は使えなく……と思ったが、そもそもパイナップルサンド自体、氷菓にしか出てこないじゃないか。まあ、何というかブームが沈静化しても常連客がいるようなお店は、早々に問題など起こらないでしょう。

パイナップルサンド、もといバグパイプを訪れた後は、友人がお土産に飛騨牛を買って帰りたいというので、道すがらにあったお肉屋さんへと入りました。飛騨牛自体はホテルの土産物屋でも買えたのだけど、なにせ高いし、部位が選べないこともあって、だったら街中にある肉屋にでも行ってみようぜと、私が提案したんですよね。自分自身は特に買うつもりなかったけど、友人は家族にも飛騨牛を賞味して貰いたいと、A-5クラスの肉を買っておりました。というか、A-5クラス以外は置いてない店だったな。勿論、生肉をそのまま持って帰るわけにも行きませんから、クール便で送って貰うことになったのだけど、こういうサービスをしている肉屋は、街中に複数あるらしい。散策しているときに、飛騨牛専門の肉屋というのを幾つか見たしね。結構、皆群がっていたよ。
我々が行ったお店がどの程度のレベルだったのかは知らないけど、驚いたのは常連客らしいおばちゃんが、「いつもご贔屓に」と言われていたこと。毎日飛騨牛を買ってるだなんて、凄くリッチなマダムだね。私なんて家族がいらないと言ったからでもあるけど、結局100グラムも買うことなく、店を出てしまいました。
後はもう電車乗って帰るだけなんですが、早起きしたにも関わらず、私はどうにも胃腸の調子が思わしくなく、昼飯として買う予定だった駅弁をキャンセルすることに。飲み物はないと困るのでコンビニで買いましたが、朝食を食べ過ぎたって事なんだろうか? まさか、飲むヨーグルトで腹を壊したわけじゃないだろうし。
友人もそれほど腹は減っていなかったのか、名古屋に着いてからで良いと言うことになり、我々はそのまま特急に乗って、飛騨から去りました。またいつか、機会があれば再訪することを胸に、本当に良いところだった。歴史情緒はそれほど感じなかったけど、風情はあったし、食べ物も最高だった。目的のない、コミケ後の慰安旅行みたいなものでしたが、私も友人も満足したし、来て良かった、行って良かったと、確実に感じることの出来る場所だったと思います。次に行くのは何年後か知りませんが、そのときはもう少し奮発して、私もA-5クラスの飛騨牛とか食べたいものです。

帰りの特急は、私が胃腸の調子を崩したこともあって言葉数が少なく、名古屋まで割と静かにしていたような気がします。お互い疲れていたし、行きと違って騒がしい子供もいなかったから、のんびりと列車の走りに身を任せていた感じ。名古屋に着く頃には体調も大分良くなって、小腹が空いたという友人は軽くサンドイッチなどを買っていましたが、今少しの不安が残る私は回避することに。まあ、昼飯食べなくても何がどうって訳じゃないし、飴ぐらいなら持ってたからね。
行きは2時間半も滞在した名古屋だけど、帰りは乗り換え時間として20分あるかないかと言ったところで、これにしたって本当は一本早い新幹線があったんです。でも、そちらは乗り換え時間が10分もなく、尚且つ高い方の奴だったから、僅かに余裕があって、それでいて安い方が良いねと、確かこだまか何かに乗ったんだったかな。名古屋と横浜の間で一駅だけ停まりまして、どの駅だったか忘れましたけど、違いと言えばそれぐらいです。
名古屋まで着くと、流石に都会へ戻ってきたという気分になって、何となく嬉しい気持ちになりました。飛騨高山は前述のように素晴らしいところだったけど、何せ山に囲まれた土地ですし、久々に高層ビルなどを観て、どことない安心感を覚えたのかも知れません。新幹線に乗ったら、本当に帰るだけという感じで、体力的にも回復していたのか、友人との話も弾んでいたように思える。というのも、私は新横浜で降りてしまうけど、友人は東京まで行って、その後更に地元までの長い道のりがありますから。私なんかは、新横浜なんて横浜からすぐですし、30分もあれば地元着いちゃうんですけどね。友人とは、彼の事情もあって、最近は会える機会が増えたものの、旅行ともなれば次はいつになるのやら。まあ、来年になるのだろうけど、今年が山なら、次は海かな……海辺の街、神戸とかだろうか。一度、船旅というのをしてみたいのだけど、ああいうのは高いからね。ワンナイトクルーズでも、幾ら掛かるのやら。

新横浜について、上手く横浜線に乗れたので、あっという間に横浜まで帰ることが出来ました。後は私鉄に乗り換えて地元へ、という感じなのですが、その前に一つだけ用があってゲマ屋に寄りました。というのも、minoriミュージアムのグッズが届いたらしく、折角だから引き取って帰ろうと思ったのです。しかし、いざ行ってみると予約券を見せてもかなり待たされ、なんと頼んでいたタペストリーが1本届いてないという。受注グッズと同じく入荷待ちなので、その際に電話しますと言われたが……意外に時間が掛かるものだ。
まあ、それが済んだら電車に飛び乗り、私は2日ぶりの我が家へと帰ったのでした。良い旅終わり、また明日からの毎日が始まる。だが今は、幸福な疲れと共に休むことにしよう。
飛騨高山2日目と言うことで、この日は8時ぐらいに起きました。友人はもう少し早起きの方がと言ったのだけど、私は1日目の疲れもあるだろうし、慣れない土地で朝早くから行動するのもどうかと思ったので、8時ぐらいが丁度良いという判断をしました。テレビをつけたら丁度仮面ライダーウィザードがやっていて、まだ見たことがなかった我々はそのまま鑑賞することに。魔法がテーマのライダーというのは斬新でしたが、意外に中身はしっかりしていて、主人公や周囲の設定も固まっており、途中からでも違和感なく観ることが出来た。結構、面白いんじゃないでしょうか。

2日目の朝はホテルのレストランでバイキングと言うことで、和洋食のメニューがずらりと並んだところへ行きました。バイキングと言えば、総じて大したことがないと思われがちだけど、私はホテルの朝食というのが結構好きでね。洋食を中心に、朝からパクパクと食べることに。切り分けられたフレンチトーストがあったのでそれを主食に選んだのだけど、なんと円状の代を裏手に回ったら、ホットケーキが置いてあって少しショックを受ける。いや、フレンチトーストも良かったんですけどね、何というかほら、やっぱりホットケーキ食べたいじゃないですか。他にもフライドフィッシュやフライドポテト、ソーセージとベーコンに、オムレツやスクランブルエッグなど、洋食メニューは定番ながらも充実していたように思える。
一方、和食の方はといえば、白米に紅鮭は勿論、山のようにある焼きたらこや明太子、納豆などが取り放題で、友人は白米を食べてましたね。朝はお米を食べたい派だったのかは知りませんが、私は結局洋食を中心として済ませました。牛乳やアップルジュースも美味しくて、そういえば飛騨はアップルジュースも名物なんだっけ。
まあ、朝からそんなに入らないと言うこともあって、朝食は30分程度で済ませましたけど、明日もどうせ同じところで食べるから、という余裕のようなものが合ったんだと思う。その日だけしか食べられない、というならば、多少無理をしても入れただろうでしょうが、そうではないのだから別の良いかなと。ホットケーキを追加で食べなかったのは、そういう理由もありました。個人的にはフライドフィッシュが辺りで、フライドポテトと一緒にフッシュアンドチップスを楽しみましたが、私って本当に揚げ物好きだね。

部屋に戻ったら食後休憩もそこそこに、本日の観光へと繰り出すことに。バスがなかったので徒歩で駅前まで出ましたが、歩きでも10分ぐらいで普通に着きますね。2日目の午前中は寺社仏閣巡りと言うことで、とりあえず桜山八幡宮へ行きました。私と友人の共通見解として、おみくじを引くなら、やっぱりお寺よりも神社だろうというのがあって、私は八幡宮というものが結構好きだったから、駅からは少し遠いけれど行ってみることにしました。他にも神社は多数合ったけど、位置的に八幡宮だとその後の観光に結び付けやすくって。
桜山八幡宮は大きな鳥居が特徴的な神社だけど、私たちは正面ではなくて横から入ったため、鳥居をくぐって入ることが出来ませんでした。まさか、一端出て回ってくるわけにも行かず、仕方ないのでそのままお参り。おみくじも引きましたが、私は確か末吉だったかな? 微妙だけど、特に悪いことは書いてなかったから、別に良いのかな。帰りはちゃんと鳥居をくぐって、出たところが朝市の会場に近かったので、何ともなしに覗いていくことにしました。飛騨名物らしいけど、お味噌汁の試飲とか合って美味しかった。古い町並みとはまた違った土産物とか売ってたけど、荷物になるから買わないで、そのまま高山別院へと行きました。こちらはお寺ですが、本堂の中にタダで入れると言うこともあって、仏像を近くで見てきました。なにやら別館で展示のようなものもやっていたから、ついでにそれも見てきたけど、お賽銭以外はお金掛からないってのは良いものですね。
その後は昼食まで少しだけ時間が合ったから、またまた古い町並みに行って、昨日回避したソフトクリームを食べることに。飛騨牛乳ソフト、こちらも濃厚で、何より暑い日に氷菓というのは良いものです。昼食前にそんなもの食べて良いのかという感じだったけど、午後の予定が忙しかったこともあり、午前中に済ませておかないと、他に食べる暇もなかった物で。午後の予定に関しては後で書きますが、2日目は行った場所こそ少ないものの、かなりハードスケジュールだったように思います。それこそ、おやつを食べる暇もないぐらいには。
ちなみに前の日に貰ったタダ券は、この日まで有効だったのだけど、牛串以外には取り替えられないとのことで、ソフトクリームは自費で食べました。ケチな私にしては珍しいけど、今回の旅行は個人的にグルメツアーも兼ねていたから。故に昼食の場所も、私では信じられないほど豪華でした。

そんなわけで昼食は、高山陣屋から程近いキッチン飛騨というステーキ専門店に行きました。折角飛騨に来たのだから、一度ぐらいはまともな飛騨牛ステーキを食べておきたいという私の希望に、友人も同意してくれたから実現したのだけど、普段はどれだけ飲食を削れるかなんてけち臭いことばかり考えているだけあって、こんな高い店に入るのは何年ぶりか分かりません。人気のフレンチレストランと迷ったんだけど、キッチン飛騨はたまに横浜の物産展とかにも顔を出すし、最終的には知名度から無難な選択をした感じです。有名店だけあって、当日そのまま行っても入れないだろうと思い、ホテルの予約を済ませた後ぐらいに電話をして、12時ピッタシに席を取っておいて貰いました。それで店舗自体は5分前ぐらいに着いたのだけど、意外なことに入口はガラガラで、待っている客も私たちしかいなかった。時間厳守なのか、5分前だとすぐに通されなかったので試食のハムとか食べてたんだけど、やがて2階に席を用意してくれたとのことで、そちらで頂くことになりました。
飛騨牛のステーキと言うことで、キッチン飛騨にはA-3からA-5、さらにはそれを越える特選A-5クラスなんてのもあったんだけど、私は財布と相談しつつ、霜降りと赤身のバランスが良いらしい、A-4ランクのロースステーキを頼むことに。すると、友人はさも当然のようにA-5ランクのフィレステーキを頼んでおり、まあ、友人は肉の脂身が嫌いだからロースという選択肢はあり得ないんだけど、何とも思い切りの良い注文です。同じ150グラムだったけど、クラスが違うだけで、私の方が2000円も安いのね。一口頂いたけど、口の中で肉がとろけるとは、正にああいうことを言うのだろう。神奈川にもブランド牛の葉山牛がありますけど、飛騨牛のそれには一歩劣るかも知れない……もっとも、葉山牛はまだスーパーで売っているのしか食べたことないんだけどさ。
私のロースステーキも150グラムとは思えないボリュームで、そのまま塩胡椒味で食べても良いし、特製のステーキソースを掛けても良いし、とにかく本当にこれでもかと言うぐらい美味しかった! 多分、こんな贅沢は二度と出来ないね。
お腹も満腹、心も満足した状態で階下に降りると、なんとそこは人でごった返していました。どうやら、予約をしていないお客人が詰め掛けてきたみたいだけど、満席とのことで席が用意できないらしい。電話一本、その労を惜しむとどうなるのか、私はそれを実感したような気がしました。

午後は友人の希望で、世界遺産の白川郷へ行くことになりました。合掌造りの集落が見たいとのことで、それなら飛騨の里で良いじゃないと行ったのだけど、やっぱり本物が見たいらしい。最初はバスで行くことにしたのだけど、これが片道2600円ぐらいと結構高くて、私と有事の物書き師匠のアドバイスもあって、駅前でレンタカーを借りることにしました。こちらはホテルやレストランと違って直前に決めたことなので、車を確保するのに結構手間取ったのだけど、探せばやっぱり一台ぐらいはあるもので、何とか借りることが出来た。
私は免許を持っていないから、運転その他は友人任せとなってしまったのだけど、行きに関しては節約したいからと高速を使わずに白川郷へ向かいました。バスが高いのは高速道路を通るからだろうと言う話でしたが、それを使わないで白川郷へ行くことがどんなに大変か、このときの我々は全く理解していなかった。勿論、無事に到着はしたのですが、対向車線もないような山道をひたすら登り、時にはガードレールもないような道路をカーブしながら、遂には携帯の電波すら繋がらない山の頂上付近まで行ったような気がする。獣道、山道、まあ、言い方は色々あるのだろうけど、一つ間違えれば標高何メートルか分からないですが、とにかく山の上から真っ逆さまに落下する恐怖。友人は面白い道だから、是非ともマイカーで登りたかったと言ってましたが、下りはあまり走りたくないとかで、レンタカーの返却時間も考えて、帰りは高速道路を使いました。遠くから見ると分からないものですが、山もそこら中が穴だらけなのか、トンネルを25キロとか走っていたら、あっという間に高山まで戻れたような気がします。もっとも、白川郷にしたところで飛騨高山の一部には違いないですから、売っている土産物とかは、殆ど同じだったんですけどね。友人は合掌造りの集落がえらく気に入ったのか、写メにとって待ち受けにしていました。

帰りは前述のように高速を通って、ちょっとした用があったのでゲームセンターとマクドナルドに寄ったのだけど、これに関しては完全に無駄骨で終わりました。ゲーセンに寄ったのはバーチャロンあるかな? と思ったからなんですが、セガワールドにもないってことは、完全に筐体はなくなったようですね。マックに関しては、とてもしょうもない理由で入店したのだけど、ここで一つ事件がありまして。注文前にちょっとトイレにと思ったら、急に地面が沈んだのですよ。左足がこう、ストンって感じに。てっきり地面にくぼみでもあるのかと思ったら、どうにもそうじゃないらしい。編だなと思ってトイレに入り、用を足している最中に気付きました。靴の踵がなくなっていることに。
私が旅行に履いていったのは革靴もどきというか、仕事のない日に履いていた靴なんだけど、スニーカーとかじゃないから寺社仏閣の石段とかが苦手でね。あんまり旅行向きじゃないなと思っていたものの、仕事用の靴を除いてはそれともう一足ぐらいか持っていなかったし、そっちは穴が開いて壊れていたこともあり、革靴もどきを選択したんですよ。でも、長旅に疲れたのか、たまたま立ち寄ったマックで寿命が尽きてしまったんですね。取れた踵は店内にあったので確保しましたが、さて、こいつをどうするよと言う話になって。
ホテルの前にチェーン店と思わしき靴屋があったから、そこに持ち込んで直すか、あるいは新しい物を買うかとも考えたんだけど、修理するにしろ、新品を買うにせよお金が掛かりますし、お土産代にも乏しい身としては、そんなことにお金を使いたくはありません。そこで、殆どダメ元だったんですが、ホテルに戻ったら、預けていた部屋の鍵を貰うと同時に、「靴が壊れたんですけど、接着剤とかありませんか?」と訊いてみることに。すると、どこからともなく革靴様の接着剤を出してくれて、私なんとか踵をくっつけることに成功しました。完全に接着しきるまでは時間が掛かるだろうけど、ホテル内はスリッパで移動できるし、重しでも乗せて朝まで放置すればいいやと、靴の中に部屋にあった椅子の足を入れる形で固定しました。まったく、まさか靴が壊れるとは思わなかった。

2日目の風呂は昨日と違う露天風呂だったけど、こちらは地下にあるせいか、そんなに人もいませんでした。当然、昨日のように危険な幼女が襲来することもなく、待ったりとした時間を過ごすことが出来た。お互いそこまで風呂好きじゃなかったから、割とすぐに出ちゃったんだけど、女性とかは日に何回も温泉入るらしいですね。朝風呂とか、私にはちょっと想像できない文化です。
夕食は朝食と同じレストランで、やはりバイキングだったんだけど、友人はキッチン飛騨で食べたステーキに感動したこともあり、「飛騨牛は食べない」とか言いだして、オーダーバフェで頼める飛騨牛メニューを頼まないことに。まあ、キッチン飛騨が美味しすぎたのは同意するけど、なにも頼まないのはどうよと、私は飛騨牛の串カツというのを頼むことに。フライ好きだし、揚げた飛騨牛というのを試してみたかった。他にもパスタとかピザが頼めたので、ピザも貰いつつ、バイキングの方へ。何というか、決して不味くなかったのだけど、やっぱり肉を食べると物足りなさのようなものを感じました。串カツも美味しかったのですが、見た目は普通の玉葱入り串カツで、味も平凡だったから評価のしようがなかった。ただ、ピザの方は所謂アメリカン形式のそれではなく、石窯で焼いたピッツァと称するに相応しい物で、小さいサイズを頼んだのに結構なボリュームがあり、それだけでお腹一杯になってしまった。本当はパスタとかも注文したかったのだけど、流石に入らないと言いますか。
このとき友人と話したのだけど、私たちもいい加減いい年になったのか、あまりバクバクとものを食べられなくなりました。単純に疲れていたからかも知れませんが、多分、そうじゃないんだと思います。学生の頃とかは、どこにそんな入るんだと言うぐらい食べられた気がするし、ましてやバイキングなんて、少し休憩もすれば、すぐさま再開とか普通でしたからね。それが出来ないと言うことは、やはり我々も若くないのでしょう。早々にデザートのソフトクリーム、こちらはコーンじゃなくて器に入れる感じでしたが、これを食べてました。そういや、朝食と違って夕食は飲み物が別料金で、水とコーヒー以外は飲み放題じゃりませんでした。まあ、水飲んでれば良いかと言うことで水飲んでましたけど、牛乳とリンゴジュースぐらいは朝もあったのだから、置いてあると嬉しかったな。

部屋に戻ったら双方の趣味と言うこともあり、持参したドラえもんの映画を観ました。友人のノートPCが調子悪かったので、DVDも結構観られないのが多くて、数ある中でも選んだのは日本誕生と、かなり無難なチョイスになりました。今は亡き藤子・F・不二雄がもっとも思い入れの強かった映画だそうですが、私も比較的好きな部類に入ります。
物書き二人で映画を観ると、何だかんだで作品の内容物語構成に話が傾きがちで、このシーンまで運ぶためにこんな計算がされているとか、これは先の展開に繋がる重要な台詞だとか、日本誕生を観たことがない第三者がその場にいたら、間違いなくぶん殴られているであろう会話をしながら、割と真剣に映画鑑賞してました。なんていうか、物書きの性なんだろうね。お互いに何遍も観ている映画だったのもあるんだろうけど、たまにはこういう見方をするのも悪くないと、それなりに楽しんでました。実はこの映画ってテレビ放送されると、必ずカットシーンが複数入るのだけど、実際にフルバージョンを観てみると、確かに単調というか、特に必要ないように思えてしまうのよね。劇場で観ればまた違うのかも知れないけど、カットされても全く問題なしに観られるわけだから、良く出来てるというべきなんだろうか。最初からいらなかったという程でもないのだけど、私の年代的にテレビ放送でドラえもんの映画を観だしたのが日本誕生より少し前という感じだったから、単に印象が強いだけなのかな。あれも、24年前の映画か……

ドラえもんを見終わった後は、明日に備えてさっさと寝ることに。特急の時間はそれほど早くないのだけど、お土産を買ったりする時間もあるので、今日よりも30分目覚ましを早くセットしました。起きられるかどうかはともかく、最終日にもたもたとかしたくないですからね。余裕があれば、もう一本ぐらいドラえもんを観たかったのだけど、それはまたの機会ということにしました。実はノートPCの調子が悪いこともあって、前日に観ることが出来なかったのよね。だから、テレビで何故かやっていたレッドクリフPartⅡを観ていたのだけど、実は三国志好きのくせに観たことない映画だったから、結構面白かった。
そんなこんなで、飛騨高山2日目の夜は更けていきましたとさ。明日は最終日、特に何があるわけでも無いのだけど、とりあえず次の日記で。
突然ですが、三連休を利用して飛騨高山まで行ってきました。前々から一度は行ってみたい思っていた土地なんですが、ここ数年は年1で友人と旅行をしていることもあり、今年は飛騨なんてどうだろう? と誘ったら、快く承諾してくれたので、この機会を逃す手はないと、コミケ前ぐらいから準備をしていたんですよね。例年は1泊2日なんだけど、横浜住まいの私と違って友人は北関東だし、関西ほどではないにせよ、東海地方にある滋賀県は遠く、余裕を持った観光が出来るかも不安だったから、2泊3日の日程にしました。2日以上地元を離れるのは数年振りでしたが、それだけの魅力が飛騨にはあったと思います。

当日は東京駅から新幹線に乗る友人と違い、私は地元から近い新横浜駅で途中乗車することになってました。わざわざ東京で待ち合わせる理由はなかったし、東京駅から20分も走れば新横浜駅に着くのだから、その分の運賃を払うというのも馬鹿馬鹿しい話です。乗った電車は確かのぞみだったと思いますが、朝食代わりのドーナツを買い込み、まずは名古屋を目指しました。飛騨高山は岐阜県にありますが、県全体としてはともかく、高山そのものには新幹線が通っておらず、名古屋で特急に乗り換える必要があったからです。
とはいえ、折角名古屋で乗り換えるなら、いっそ名古屋見物もしてはどうかと、特急との乗り換え時間に2時間半程の余裕を作り、私と友人は名駅へと降り立ちました。実のところ、最初は飛騨の帰りに寄ったらどうか? という話をしてたんだけど、何気に東京から飛騨まで4時間ぐらいかかるし、朝早くに飛騨を出発しても、名古屋に寄ったのでは帰りが遅くなりすぎると却下しました。それに、最終日は何だかんだと疲れ果てている可能性も高かったしね。
ここでの目的は城見物と、とらのあな名古屋店に行くことでした。なにも、こんなところまで来て、とらのあなになんか行かなくてもいいだろうと思われるかもしれないけど、実は名古屋店には私のサークルが夏コミで出した、「春日野穹イラスト集-蒼穹-」が入荷されており、その確認をしておきたかった、というのが大きな理由でした。都内の店舗以外で自分の本を見るというのは、そうある機会ではないですから。

城見物の方は当初、名古屋城にするか清州城に行くかで意見が分かれたんだけど、結局はとらのあなに近い名古屋城を選びました。2時間半あるといっても初めての土地だし、迷子になって特急乗れなかったりしたら事だしね。それでまあ、名古屋城の方に行ったわけなんだけど、あそこも観光施設ですから、入場料に500円ほど掛かりました。そういえば、この手の城は小田原城ぐらいしか行ったことがなかったなと思いつつ、中に入ってみると意外に近代的というか現代的。エレベーターとか普通にあったし、外見に反して中身は資料館というか、博物館みたいな作りになってました。
別に歴史的な面持ちとか、当時のままの姿を期待していたわけでもないけど、なんとなく風情に欠ける印象だったかな。まあ、天守閣の展望台から見た景色はそれなりでしたが、時間が押していることもあって、さっさと出てしまいました。何気に結構時間使うのね。2時間半が短く感じたというか、まあ、名古屋城から、とらのあなまで徒歩で行ったのも原因の一つなんだろうけど。
徒歩で行ったとらのあなは、携帯等で地図を調べたこともあって迷わず辿り着きました。勿論、私は名古屋店に始めてきたわけだけど、驚いたのはその大きさと広さ。なんと、8,9階建てのビルの全フロアがとらのあなであり、その大きたさたるや、秋葉原店なんて比較にならないんですよね。一つ一つのフロアがとても広く、全ジャンルを収納しても余りがあるのか、覗きはしませんでしたが、一番上には休憩スペースまでありました。あとで確認したところによると、とらのあな名古屋店ってのは全国の店舗で一番大きいらしいですね。秋葉原にはビルが2つほどあるけど、それらは大きくてもスペース的に広いとはいえず、名古屋店の広々とした解放的な店舗は実に新鮮でした。
私の目的は5階の全年齢同人誌フロアにあったんだけど、よくよく考えてみればイラスト集が置いてあるところは見たいけど、それってあまり嬉しいことでもないんですよね。だって、言い換えれば売れ残ってるということだし、秋葉原店はまだしも、地方店なんてそう何部も入荷されてたわけじゃないから……いや、性格な冊数は知らないんですけどね?

そんな複雑な気持ちを抱えながら5階を除いてみると、フロア入って左隅、その他ゲームジャンルの棚に「春日野穹イラスト集-蒼穹-」がありました。A4判とサイズが大きいこともあって、台の部分に載ってはいましたが、一応夏コミ新刊なのだから、そっちの平台に載っけて欲しかった……某漫画家によると、自分の本の配置を勝手に変えることは、店員が気付くまではありらしいですけど、私にはそこまでの勇気はなかったので、とりあえず置いてあるところを写メで撮ることに。
実際に名古屋店が何部入荷していたのかは知りませんが、私が見た時点では残部4冊程であり、恐らくこれが売れてしまえば再入荷はしないと思います。とらのあなはシステムとして、店舗在庫をネットに回すことは出来るんだけど、その逆をすることは出来ないから、全て完売した後に、私が追加委託でもしないことには店舗在庫が復活することはないと思います。だから、店舗で買いたいという人がおられる場合は、お早めに行かれることを推奨します。こればっかりは、いつ完売するかとか私には分かりませんので。
名古屋店を出た後は、名古屋駅に戻って昼食でもと考えていたんだけど、これがビックリ、既に12時近くになってました。名古屋に着いたのが10時10分、特急の時間が12時48分ぐらいなことを考えると、十分に余裕はあったはずなのに、どこでどう消費したのか、のんびり飯など食べている時間が無くなっていて。しかも、名古屋駅の飲食店って、駅ビルということもあって凄く混雑してるんですよ。まあ、連休というか休日だから仕方ないのだろうけど、名物ということで味噌カツでも食べようかと矢場とん行ったら、列が折り返す勢いで並んでるのよね。皆、考えることは同じかと苦笑したけど、他の飲食店も矢場とんほどではないが並んでおり、空いているのはマックぐらいなものという状況で、これはもう店に入るのは諦めて、弁当買って特急で食べるかという話になり、そのまま矢場とんで味噌カツ弁当や串かつを買うことにしました。
そういえば、名古屋は春日野穹イラスト集で表紙を担当してくれたwingheartさんの出身地で、ちょっとした事情で帰省中とのことだったから一緒に食事でもどうかと誘ったのだけど、都合が合わずにまた後日ということになった。勿論、私が名古屋へ行く機会なんて早々ないから、彼が東京に戻ってきてからになるけど……今にして思えば、名古屋で会ってる時間なんて無かったかもしれないね。それぐらい、忙しなかったように感じる。

特急に乗って2時間半ぐらい掛けて飛騨高山へ。味噌カツは弁当となってしまったけど、何と言いますか、矢場とんの名物はわらじトンカツという大きいサイズらしいですが、流石にそんな大きいのはいらないかな、という感想。味噌カツ自体は物産展とかで買って食べたことありますけど、まあ、ガッツリ食べるようなものでもないね。もっとも、単純に私が昔ほど食べられなくなっただけかも知れませんが……どうなんだろう、今回の旅では少なからずそういうことを意識する場面が多々あったように思う。
新幹線と特急、どちらの乗り心地が良いのかは分かりませんが、景色という意味では特急ひだの方がやっぱり良かったかな。帰りは疲れてたからそうでもないけど、やっぱり段々と山の中に入っていくのが分かるというか、とにかく壮大でね。まあ、騒がしい子供が載っていたので、椅子を蹴られたりして困ったのだけど、そんな親子連れは下呂温泉で降りてしまったから、その後はのんびりと景色を眺めることが出来ました。
一応、旅先のことはネットでそれなりに情報収集をしていたのだけど、行ったことがない場所なのは変わりなく、どんな街なのかというのはさっぱりでした。Googleストリートビューが見られるぐらいだから、それなりに都会というか、都市的な街並みをしているのかとおもいきや、特急はいくら進んでも山の中を抜けることがなく、所謂トンネル抜けて景色が変わった、なんてことはありませんでした。別にそんな都会を期待していたわけじゃないけど、本当に山の中というか、山々に周りを囲まれた小さな町なんですね。着いてみて、最初に驚いたのはそこだったりします。観光地だから田舎の中にある都会とか、そういう発展性を想像していたのだけど、そんなことは全然なくてさ。勿論、寂れているとか、そんなことは全然なくて、観光地らしい賑わいに、趣きのある街並みでしたが。駅前に観光案内所が設けられている、というのは便利でいいですね。もっとも、結局私は観光案内としてその場所を使わなかったんですが……そこら辺の話は後述します。

飛騨に到着したのは15時過ぎですが、残暑ということもあってまだ日は高く、そのまま観光に繰り出すことも可能でした。しかし、途中で名古屋に立ち寄って疲れていたこともあり、旅行の大荷物抱えたままというのも面倒くさかったので、とりあえず先にホテルへと向かうことに。今回の旅行で私が拘ったのは宿泊と食事であり、一緒に行った友人がそれらに拘りがない分、かなり自分の意見を通しました。彼は観光がメインという考えの持ち主なので、宿はそれこそビジネスホテルとかで良いって感じなのだけど、折角の観光地なのだし、いい宿に泊まって、美味いもの食べたいというのが私のスタンス。これに関してはお互いにない部分を上手く補えたというか、双方満足の行く結果になったと思う。
私が選んだのは所謂観光ホテルというやつで、どちらかと言えば家族向けの大きいところです。我々のように男二人連れでは浮きそうな気がしないでもなかったけど、ネットの評判も良かったし、大きいところならそれなりにサービスもいいですからね。駅前からマイクロバスが出ちゃったりして、それに乗って悠々とホテルまで向かいました。名前は、高山グリーンホテルということろです。
三連休ということもあって、コミケ後に宿探しを始めたら思いの外苦戦したのだけど、探せば部屋も余っているもので、何とか洋室を一つ確保することが出来ました。私としては和洋室の畳でのんびりと行きたかったのだけど、部屋を広くすればそれだけ宿泊費も上がりますし、それは勿体無いという友人の意見を採用することに。まあ、その辺は私もケチですから、分からなくはない。ホテルの部屋は昨年湘南旅行をした際に泊まった、大磯プリンスホテルよりは広いといった感じで、狭苦しさは感じませんでした。テレビがあってベッドがあって、鏡台付きの机にユニットバス、クローゼットに簡易テーブルなど、一般的なホテルに必要な物は大体揃っていたかな。ただし、ネット環境だけは例外で、ロビーの近くにインターネットコーナーがある程度に留まり、全室で無線あるいは有線LANを完備しているということはありませんでした。そういった部分では、やはりビジネスホテルが優れているイメージがありますね。後、DVDデッキも無かったので貸し出し可能か尋ねたけど、そういうのもやってないらしい。私がネットで調べたときは貸し出しして貰えるってことだったが、どうやら勘違いだったらしい。

荷物をおいて30分ほど休憩した後は、再びバスに乗って高山駅前まで。実のところ徒歩でも10分程度の距離なんだけど、連れてってくれるというものに乗らない手はないし、ホテルは駅の裏側にあったから、特に観光地でもなんでもないんだよね。他はどうか知らないけど、高山グリーンホテルは結構気前が良くて、飛騨にある古い町並みのお店と提携をしているのか、タダで飲食できる券とかを貰いました。まあ、飲食店で食事とかではなく、売店というか出店みたいなところで、飛騨牛の牛串を貰えるとかなんだけど、丁度小腹が減っていたこともあって結構良かった。
飛騨高山の売りというか、見所としては古い町並みと言われる古都の部分で、かつて城下町だった頃の歴史情緒をいくらか残している空間になります。まあ、大半は観光客向けのお店に変わってるんだけど、雰囲気という意味では十分伝わったと思う。食べ物としては、考えてみれば最初に食べた飛騨牛が売店の串焼きだったわけだけど、他にも海老煎の上に乗った飛騨牛の握りなど、一風変わったものが多かったかな。握りはタレか塩か選べましたが、タレにしておけば良かったと思うほどには、塩が微妙だった。
他にも飛騨牛乳を使ったソフトクリームなども売ってたけど、あんまり食べまくるのもどうかと思い、ビン牛乳を一本買って箸休め。これがまた濃厚で、地元のスーパーに売っているのとは比べ物にならないのね。思わずお土産で買いたいぐらいだったんだけど、流石に牛乳を持って買えるわけにも行くまいと断念しました。
古い町並みを一通り見た後は、どこかで夜食でも買えないかとスーパー的なものを探していました。もっと観光をしたかったのですが、何せ寺社仏閣というのは16時とかに閉門してしまうことが多いので、なかなか夕方からは行きづらいのですよね。ただ、散策中に見つけた飛騨国分寺だけは、16時過ぎでも普通に入れたのだけど。HPの情報だと閉門時間過ぎていたはずなのに、どうしてたんだろう?
ちなみにスーパーですけど、長年の勘というか、推測のようなもので、あるとすれば観光地とは逆の駅裏だろうと思い、あろうことか先程の観光案内所「この辺にスーパーマーケットとかありませんかね?」と聞いてみることにしました。そしたら普通に地図をくれて、なんか道路挟んだ直近に2店舗あるとかで、そんなんでよくやっていけるとは思ったものの、そこでジュースやお菓子を買ってホテルへと戻りました。

ホテルに帰ったら、まあ、飯の前に温泉にでも行こうやとホテル自慢の露天風呂へ入ることに。特に私は温泉好きというわけじゃないし、そもそも風呂自体、カラスの行水と言われるほど早い男なのですが、たまにはゆっくり入るのもいいだろうと、少しだけ長湯をしました。ここから先は、正直書くかどうか非常に迷ったのだけど、ちょっとした事件があったので書き記しておくことにします。ただし、かなり品のない話になりますので、そういうのが嫌いな人は読み飛ばしてください。
私達が泊まっていたのは観光ホテルで、前述のように家族連れが多いところでした。つまり、大浴場や露天風呂にも親子連れが見られるということで、それはなにも男の子だけとは限りません。要するに幼女が何人いたという話なんですが、それだけなら別によくあることだし、私も友人も三次元幼女になんて興味がなく、友人に至っては二次元さえもだから、問題はないはずだったんです。しかし、事件は大浴場でも露天風呂でもなく、脱衣所で起こりました。
友人が少しのぼせたというので、扇風機の風に当たりながらのんびりと着替えていた私の耳に、脱衣所のロッカーを挟んだ反対側から親子連れの会話が聞こえてきました。父娘、それに息子もいたようですが、会話をしているのは主に前者です。
「パパのおち○ちんって面白いよねー」
「あ、あぁ、うん」
「○○、パパのおち○ちん大好きだよ。触るとピクピク動いて可愛いし、なんかゴミとかついてるし」
「○○ちゃん、それはいけない。いけないよ……」
本当はもっと長い会話だったんですが、日記に書けるのは精々これぐらいと言いますか。なんというか、聴いている方が身悶えするほど恥ずかしいというか、パパさんが可哀想になってくる親子の会話でした。別に父親のほうが娘になにか、ということはなく、子供特有の無邪気さが現れただけなんだろうけど、邪気がないだけに質が悪いといいますか……幼女って恐ろしい生き物だと再確認しましたよ。前述のように聴いているこっちがこっ恥ずかしくなってしまい、私と友人はすたこらさっさと逃げ出しました。いや、耳に毒ってのがあるとすれば、こういうことを言うんでしょうね。

温泉から帰った後は食事の時間ということで、ホテル内のめし処で会席料理を頂きました。まあ、お安いプランではありますが、それなりにしっかりしたものが出てきて、飛騨牛の焼肉以外は楽しめたかな。飛騨牛と飛騨豚については、何がどう飛騨なのかよくわからないほど薄く、枚数も少なかったのでなんとも言えなかった。不味いってわけじゃないんですけど。
21時頃からホテルの大きな土産物屋でビンゴ大会があるというから、私はデザートのほうじ茶プリンとやらを食べないまま、そちらに参加してきました。友人の方は興味ないとかで、私一人、ビンゴカード2枚持っての参加だったんだけど、リーチを3つ、4つ作りながら敗退。ビンゴ前に、商品が全部なくなっちゃったんですね。やはり、「ビンゴに勝手おみやげ代を浮かそう」なんて浅ましいことを考えていたのがいけなかったようです。
その後は部屋に戻って適当に駄弁りつつ、明日が早いからと24時ぐらいには寝てしまいました。ちょっとしたアクシデントもあったんだけど、それに関しては明日の日記で書こうと思います。こうして飛騨高山の、一日目の夜はふけていったのでした。
最近になって、ずっと積んでいたすぴぱらをプレイしました。5月末に出た作品だから、3ヵ月以上放置していたことになりますが、minoriの全年齢新作と言うことで、相変わらずのハイクオリティムービーなどが話題になっていた作品ですね。特に積んでいた理由はなかったんだけど、崩した理由は簡単で、ついこの前まで開催していたゲーマーズのminoriミュージアムでグッズが売っていて、「あぁ、そういや積んでたっけ」と存在を思い出したからです。

正式名称はすぴぱら - Alice the magical conductor. STORY#01 Spring Has Come !と非常に長い本作ですが、確か全3部作構成なんだったかな? efのときも前後編だったから、別に不思議はないのだけど、全年齢でもそれをやるってのは少し意外だったかも知れない。所謂美少女ゲームメーカー、私はエロゲブランドという表現が好きだけど、この所はギャルゲー制作が流行っているのか、えろげのコンシューマーではなく、最初から全年齢向けのギャルゲーを作ることが多いですね。私もエロゲユーザーの例に漏れず、エロゲブランドの全年齢作品というものには少なからず抵抗感があったんだけど、これがやってみると凄く面白いのよ。ギャルゲーだから、エロイシーンとかそう言うのはないんだけど、efから続くCGを多用したシーン作りに、何より個性的なキャラクターによる会話がとても良かった。
主人公はこういったゲームにありがちな、何でもそつなくこなすタイプの、敬語系キャラクターなんだけど、キャラの強いヒロイン達を相手にすると、それが却って緩衝材のような感じになっており、個性同士のぶつかり合いにならないのは見事だと思った。桜やほたる、紅葉や六花、そして魔女アリスといった多くのヒロイン全員に対して、問題なく接することが出来るというのも……あれ、これ少し皮肉になるのかな? 嫌みにはならないだろうけど、この主人公にそういうことを言うと、ちょっと可哀想な気がしないでもない。

私はすぴぱらをファンタジー色のある学園モノだと思ってました。なにせ魔女が出てくる作品だし、魔法だの奇跡だのと行ったものは、それこそCIRCUS作品の頃から馴染み深いものでしたからね。まあ、D.C.なんかと違って純粋な魔法使い、あるいは魔女といった存在は、それこそアリスしか出てこなくて、他は彼女と契約して、自分の望みに見合った力を与えられている感じです。しかも、魔女との契約ですから代償や対価が付きもので、人魚姫が声を失ったように、アリスと取り引きをした者は、その魔法に匹敵する幸せな記憶が消えていきます。作中でこの代償を明確に支払っていたのは3人。一人は主人公、もう一人はその母である良子さん、そして最後は2章のヒロインほたるです。魔法と言っても様々なものがあり、それこそ魔女っ子のような変身能力もあれば、未来予知などの限定された力、奇跡という意味では今にも死にそうな子供を救ったりと、結構なんでもありになってます。
これらのことから、私はこの作品を単純な学園ファンタジーの一種だと考えていたのですが……そこは流石minoriと言うべきか、やられたとしか言い様がなかった。プレイして最初のプロローグみたいなシーンを見たときから、私の想像を超える何かを感じずにはいられなかったんだけど、2章に入った段階でその考えは確信に変わった。上で、ほたるを第2章のヒロインと書きましたが、では、すぴぱらもefと同じ章ごとに主人公とヒロインが変わるのかと言われれば、そうではないのです。主人公は一貫して、といってもまだ2章までしかありませんが、真田幸成が務めています。

最後までプレイしたとき、私はこのすぴぱらがSF作品だということを知りました。勿論、制作者側の意図は別にあるのかも知れませんが、私としては良く出来たSFだと思ったし、そう考えるとしっくり来るシーンがあまりにも多いんだよね。幸成とアリスの本当の関係や、真田六花の正体、そしてアリスは一体なにをしているのかなど、STORY#01だけでは分からないことが多すぎます。しかし、売り上げ的にminoriはすぴぱらで大敗して、続編の発売はハードルが高いらしい。とりあえず、「夏空のペルセウス」という18禁タイトルで凌ぐようですが……こちらも個人的には興味津々なタイトルなので、しばらくはminori作品をプレイし続けようと思います。これが一過性のブームじゃなければ、良いんですけど。
9月末にTARI TARIのイベントが江の島で開催されて、私は当然申し込むつもりだったんだけど、ここに来て暗雲が立ち込めて来ました。というのも、すっかり忘れていたのですが、当日はDreamPartyの開催日でもあり、見事に時間帯がブッキングしてるんですね。まあ、正確なところを言えば午前の部と被っているだけなんだけど、午後の部なら行けるかと言えば結構微妙で……ドリパ行かなきゃ良いだけの話と言われても、それも結構難しくてさ。

DreamPartyというイベントを私は一度も好いたことがないんだけど、エロゲ系の大型イベントは、これと秋葉原電気外祭りぐらいしかないですから、なかなか行かないという選択肢が取れなくてね。私がよく行くのはCUFFS/Sphere/CUBEな訳ですが、あそこはドリパのグッズ、特に新作テレカを通販したり、コミケ等で再販すると言うことがありませんから、会場に行って買う以外に方法がないんですよ。オークションなんかはもってのほかだしね。
Sphere以外にも新作グッズ出すところは多いだろうし、まあ、イベントそのものはともかくとしても、行く価値はそれなりにあるから困ったものです。もっとも、ドリパも昨今は過疎が目立っているからか、一度値上げした入場料を再度値下げ……といっても元の価格に戻しただけですが、それに加えて年齢制限ブースも撤廃してしまいましたからね。18禁の、つまりエロゲーブランドをイベントから閉め出したとかではなくて、単純にこれまで18禁と一般に別れていた会場の区切りを撤廃して、一つに戻したというのです。あれだけ年齢制限に対してでかい口を叩き、回を重ねるごとに年齢確認等に手間を掛けていたというのに、それを急に撤廃するとか何を考えているんでしょうね。しかもその理由が、結局のところ参加者の減少を食い止め、増加に結びつけるためだし。そりゃ、イベントがなくなったら元も子もないのでしょうが、何て言うかなぁ……まあ、不便だったから、それが解消されることは喜ぶべきところなんだろうけど、それで良いのかと思わなくもない。

本当にドリパからTARI TARI回すことは不可能なのか? と言われると、午後の部であれば間に合わなくもありません。意外に思われるかも知れませんが、国際展示場から江の島、特に片瀬江ノ島駅は1時間と少し程度の距離にあって、例えば12時に会場を出たとしても午後の部の集合時間に間に合う計算になります。まあ、そんなに早く会場を出られるわけはないのだけど、買うものだけ買ってさっさと出るとかすれば、多少忙しなくとも行くことは出来る。
ただ、午前の部より午後の部の方が倍率は上がるだろうし、そこまでして行くべきかどうか? という悩みもあります。勿論、TARI TARIという作品は好きだし、イベントにも興味はあるんだけど、ドリパから回すとなるとね……あまり疲れることはしたくない、というのが本音だったりする。グッズの山抱えて江の島まで行くってのもアレですし。
まあ、応募したところで当選するかどうかって話でもあるから、応募だけしてみるってのも一つの手なんですけどね。当選しなければそれまでだし、Anotherと違ってそんな簡単に当たる物でもないでしょう。コンドルクインズは来ないみたいだけど、歌のイベントは人気があるからね。TARI TARI自体は今期のアニメの中でも評価の高い作品だし、江の島がイベント会場として行きやすいかという問題を置いておけば、参加希望の人は多いんじゃないかと思います。ついでに聖地巡礼も出来るんだから、そう考えれば一石二鳥ですし。まあ、当日は相応に混雑しているんでしょうけど、あそこも観光地ですからね。見るべきところは沢山ありますし、食べるものも色々です。しらすでも買って帰れば良いんじゃないかな。

私はとりあえずドリパに集中することとします。まあ、アーリーチケットも普通に買う予定ですから、よっぽどのことがない限りは問題ないと思うけど、何かとんでもないグッズとか出た場合、それに対する対応なども考えないと行けないので。正直、軍資金がないのだけど、こればっかりは何とか用意するしかない。布物とか高いものを避けつつ、テレカとかだけに抑えれば出費も少なくて済むのでしょうけど、ああいうところに行くとついつい買い込んでしまうのが私でして。今年の夏コミとか、節約とかどこに行ったのか、というぐらい金を使ってしまいましたからね。ドリパで具体的にどんなグッズが出るのかは分からないけど、財布の紐を堅く締めるか、最初から金を持っていかないかしないと、何かに使ってしまいそうで怖い。自制心というのは、欲望の前には案外脆いものだから。
先日、友人に誘われて新宿のゲームセンターに行きました。とらのあなから程近い、なんて名前のお店かは忘れましたけど、一緒にクイズマジックアカデミーをプレイして欲しいと言われましてね。一般的にQMAと略されることの多いアーケードゲームですが、何でもそこのライトノベル検定というものが結構難しいらしく、要するに「お前、そっち系の業界人なんだから協力しろよ」ってことみたい。まあ、私も数年前に遊んでいたことのあるゲームだし、どうせ暇だったからとその頼みを聞き入れることにしました。

最後にやったのが何年前ということだけあって、QMAは私がやっていた頃から幾分か進化を遂げていました。今のバージョンがいくつなのか、正確なところを私は知りませんけど、基本的なことはともかくとしても、問題は着実に最新の物になっているし、かつてはなかった形式のクイズなど、戸惑う部分も多々ありました。私は確かに出版系で働いている人ですが、そこまでライトノベルにどっぷりつかっているわけでもないし、そもそも最近の作品はあまり読む機会が少ないこともあって、問題にも結構苦戦したしね。まあ、結果として検定はクリアしましたし、役立たずだったわけじゃないと信じたいですが、知らない作品が意外なほど多くて、でも、問題になるぐらいだからそれなりに知名度があるって事なんだろうか。私はすっかりラノベから離れていることもあってか、昔の作品は9割方分かるんだけど、今時の奴はサッパリだった。だから、殆どが勘でしたね。
それにタッチパネルというのも久しぶりだったから、入力ミスとかも結構目立って……あれ、やっぱり私、足手まといだったかな? クリアは何とか出来ましたけど、検定としてのレベルはSとかその辺だったか、まだ上があるとのことでした。友人もこの所は時間があるのか、よくゲームセンターで遊んでいることが多いらしいけど、まさか今更QMAに嵌まるとは思わなかった。古くさいとは言わないけど、ブームは何年か前のような気もするし、私がやっていたのも周りで話題になっていたからだし。意外とね、流行に乗せられやすいんですよ。自分で勝手に乗っているだけというのもあるけど。

何度か日記には書いてると思いますが、私は基本的にゲームセンターという物が好きじゃなくて、あの柄の悪さとタバコ臭さを敬遠して、滅多なことでは行かない場所です。昨今流行のアミューズメントパークみたいのは少なからずマシみたいですが、ゲーセンというのは小汚いのが当たり前みたいな場所だから、継続的に通いたくないんですよね。勿論、お金が勿体ないという、ケチならではの理由もありますが。
横浜で有名なゲーセンが幾つか潰れて、そのうちの一つであるアメリカングラフティの跡地は、この程中古専門のアダルトショップ、ムーランになりました。掘り出し物でもないかと思ってエロゲコーナーを覗いたりしましたが、これと言って珍しい物はなく、強いて言うなら買い取り価格が他の店舗よりも高いってのが魅力でしょうか? 同じムーランでも秋葉原などよりはよっぽど高く買い取ってくれるそうで、新作であればビブレの上にあるソフマップよりかは、良い値が付くかと思います。まあ、ラムタラとムーランが店内の空気が独特だから、それを理由に入らない人も少なくないのでしょうが、そんなに悪い店舗でもなかったですよ。
ちなみに一階部分はソフトバンクショップになっていて、純白の店内が上のムーランと対照的で、何とも微妙な雰囲気を醸し出しています。ラムタラ系は資本力があるのか知りませんが、一度出店するとなかなか閉店しないというイメージがある。横浜駅前のラムタラも、結構長いこといる気がしますし。
話が逸れたけど、ゲーセンと言えば七島こと、セブンアイランドの跡地はどうなるのかな。まさかフリーダムだけが残るとは思わなかったけど、どの店も昔入ったことのある場所だけに、なんとも寂しい気持ちになるね。

そういえば、今週の氷菓でバーチャロンをやってましたけど、バーチャロンの筐体ってまだゲーセンにあるんでしょうかね? セガワールドとかにはあるのかも知れないけど、若い頃は私もよくやったっけ。操縦桿を握るって感覚が結構新鮮で、弱かったけど、見かける度にプレイしていた気がする。まあ、私もいい歳だし、元から好きじゃないのでゲーセンに足繁く通うなんてことは今後もないでしょうけど、誘われた場合はやぶさかでもないから、そういった機会があるなら、また行ってみようかと思います。どうにもアーケードゲームというのは技術の世界というイメージが強くて、私みたいな弱者には敷居が高くてね。まあ、QMAに関しては教養と情報のような気もするけど……難しい物です。
イモウトノカタチに日記も、いい加減まとめに移った方が良さそうなので、今日は総評を書くことにします。本当はもう少し書き足りない気分なんだけど、これ以上続けても同じ事の繰り返しだし、昨日みたいに心の狭い文章ばかりになりそうだから。別にあれの何がいけないってわけじゃないんでしょうが、継続的に貶し続けるというのも感じ悪いし、かといって良いところを上げろと言われても無理ですからね。勿論、イモウトノカタチという形にも僅かながらの美点や、褒めるべきところはあるんだろうけど……まあ、今日はそんなイモウトノカタチの総評と、FDの可能性について書きます。

始めにおさらいをしておくと、この作品は好意的な評価よりも否定的な評価、つまり酷評や不評が多い作品です。俗に言う地雷とまではいきませんが、駄作と凡作の間を行ったり来 たりしているような感じで、私自身の評価もそれに近いものがあります。少なくとも、美優樹ルートや、あやかルートをプレイしていたときはごくごく 平凡なエロゲーというイメージがとても強く、こんな平々凡々とした内容の作品をSphereで出す必要があったのか? と思ったのは事実です。
ただ、千毬ルートと真結希ルートをやってからは、主人公のキャラや、それに伴うシナリオが酷すぎることと、伏線等が全く回収されなかったことか ら、平凡や王道という表現を使うことに躊躇いが生まれました。あやかルートがそれなりにまともだったことから、決して地雷ではないし、一つでも評価 できる部分があるなら、その作品は駄作ではないってのが私の考えだけど、それじゃあ凡作なのか? と言われれば、雪人の酷いキャラや伏線の存在もあって、素直 に肯定することが出来ないんですよね。凡作の域を出ないと言うより、その域に達してないとでも言うべきか。
私が最初に体験版をやったとき、イモウトノカタチは王道的なエロゲを目指しているのではないかと思い、実際に美優樹とあやかのシナリオはそんな感じだったのだけど、後半になって見事に崩れてしまった。色づけとして用意したであろう設定が荷物となり、結果的に生かすことも出来なかったのだから皮肉な話です。
だからこそ、イモウトノカタチは中途半端なエロゲと言われており、期待外れであるという声が多いのだと思う。少なくとも、Sphereブランドの3作目として出すべきような作品ではなかったね。ヨスガノソラに続く新作としては、相応しくなかったとしか言い様がない。

そんなイモウトノカタチですが、今後の課題となっているのは、果たしてFDは発売されるのかどうか? と言うことです。FD、つまりファンディスクの略だけど、これに関して私は一つの考えを持っています。多分ですが、イモウトノカタチFDは出るでしょう。これは希望的観測ではなく、ある程度の根拠がある推測になります。
回収されてない伏線が多いからとか、単純に作品として未完成、あるいは中途半端な出来だからFDでの補完が欲しい、という要望が目立つイモウトノカタチだけど、それと匹敵する、もしくはそれ以上にこの程度の作品にFDなど必要ないという意見が出ているのも事実です。要は不評と酷評だらけの作品でFDなど出してどうする、FDは不出来な作品を作り直すために存在するのではないぞと、まあ、そういうことですね。私も基本的には後者の意見に同意するし、イモウトノカタチで特別FDを欲していないというのが正直なところです。8月の新作として一番売れたのは事実だろうけど、それに比例するぐらいのけちが付いたのも否定できないでしょう。
ただ、そういった現状や現実を無視しても、FDは出るんじゃないかと思う。口では文句言っている奴も出たら出たで買うだろうってのは勿論あるけど、もっと言うならイモウトノカタチはFDを作りやすいんですよ。現在Sphereは、早くも新作であるBerry’sを作っているわけですが、これは橋本タカシと鈴平ひろの黄金コンビに、その友人原画家たちを大量に招いた、複数原画家によるお祭り作品です。元々は同人企画としてスタートしたものですが、新作をやる以上はイモウトノカタチのFDなんて作っている暇はないんじゃないかと言えば、実はそうでもありません。何故なら、Berry’sにはイモウトノカタチの原画家である武藤此史とこだまさわは参加しておらず、例えば聡里や律佳など、攻略が期待されているであろうキャラの新規ルートを作ることに、それほど制約がないのです。まあ、前者はともかく、妹ゲーで後者を攻略したいのか、という気持ちはありますけどね。

FDである以上は立ち絵や音楽、それにシステム面での流用が利きますし、必要なのはシナリオと新規CGぐらいなものです。真結希ルートを作り直すにしろ、聡里ルートを新たに追加するにせよ、一からゲームを作るわけじゃないですから、新作と並行しての作業もさほど難しくはないと思うんですよ。現に、ヨスガノソラのFDハルカナソラは、CUBEの処女作夏ノ雨と同時発売でしたからね。
それに、私がイモウトノカタチのFDが出るのではないかと思っている理由の一つ、まあ、これが一番大きいんですけど、原画家の武藤此史が、原画の依頼を2013年下半期以降の受付としているからです。つまり、彼は原画家としてのスケジュールが来年の夏ぐらいまでは埋まっていて、何らかの作品に従事している可能性があると言うことです。勿論、イモウトノカタチとは全く関係ない、何か別の新作である可能性は否定できないけど、Berry’sの発売予定が2013年であることを考えれば、イモウトノカタチFDと同時に出す流れを考えた方が自然という物でしょう。最初からSphereはFDを出すつもりでイモウトノカタチを作っていたのかと思えば、それはそれで腹立たしいのだけど、流石に「どうせFD出すんだし、伏線とかはそこで回収すればいっか」とか、そういうノリで作品を発売したのではないと思いたい。以前にも書きましたけど、FDってのは本来人気の作品が、待望され、期待されて出す物であって、不人気で酷評されている物が、評判を挽回するためのものじゃないんですよ。
だから、Sphereはある程度、いや、ヨスガノソラに近しいぐらいの反響や人気を、イモウトノカタチで得られると思っていたに違いない。あの作品でどうしてそんな夢みたいな事を考えてしまったのかとは思いますけど、じゃなかったら確信犯な訳で、よっぽど質が悪いことになりますからね。ここまでの酷評を受けるとは、予想できていなかったのでしょう。

私は何だかんだ言って、イモウトノカタチFDが出れば買うと思います。必要ないって気持ちに変わりありませんが、まず間違いなく出るでしょうし、聡里ルートなりを追加しつつ、ミータないし真結希ルートを作り直す形になるはずです。主人公の交代は流石にないだろうけど、今のままでは何も変わらないし、性格というか人格面での調整ぐらいはするんじゃなかろうか。あやかルートを基準にしていけば、ある程度の改善は見込めるはずだしね。
ヨスガノソラがイモウトノカタチに比べてよっぽど優れた作品だと言うつもりはないけど、私はヨスガの方が好きだし、イモカタはあらゆる面で失敗作というか、残念な気分にさせられた作品です。だから私にとってイモウトノカタチとは、好きになりたかった作品ということで、感想レビューをまとめておくことにしましょう。本当に、惜しい作品でした。
いつまで続けるイモウトノカタチ日記ということで、ネタがある限りは書き切ってしまおうかなと思っていたりします。後に引きずるとろくなことが無 さそうだし、公式サイトがそうであるように、既にこの作品は一区切り付いてますからね。世間的にも粗方の感想は出尽くしたようですし、某所は延々 と不満を言い合うだけの流れになってしまったので……まあ、それも無理のないことなんでしょうけど。私もとっくに結論は出してるんだけど、そこへ 辿り着くまでの過程がまだ書き足りないから、もうしばらくはイモウトノカタチをやり込もうかと思います。

そんなわけで、今日はイモウトノカタチの主人公、美馬雪人と、ヨスガノソラの主人公、春日野悠の対比について書きます。予め断っておくと、私はハルのことは大好き だけど、雪人のことは大嫌いなので、公平な物の書き方は出来ないでしょう。まあ、別にハルだって完全無欠の主人公というわけじゃなかったけど、キャラクターとしての魅力に圧倒的な差があるというか、主人公としての在りようがね、雪人とは根本的な部分から違うんですよ。前作の主人公と言うことで比較されがちだけど、ここらで少しまとめてみた方が良いかなと思いまして。
では、まず最初に美馬雪人のキャラクター紹介から観てみましょうか? 彼のプロフィールは、以下のような形になります。
美馬雪人
故郷の災害で両親を失い、妹とも生き別れてしまった天涯孤独の少年。幼い頃施設に預けられて、以降アルバイトで学費を稼ぎながら学校に通う。

常に物事を前向きに考える楽天家だが、真っ直ぐな性格で、思い立ったら一直線に進む傾向がある。

困った人を放っておけない優しさの持ち主でもあり、世話焼きなところがあってか、施設では同じ境遇を持つ子供たちのお兄さん的存在として慕われていた。田舎育ちでやや天然気味なところもあるが、本人に自覚はない。

行方不明の妹を探す旅に出るためにコツコツとお金を貯めていたが、災害で失われた過去の記録が一般公開されることを知って、故郷の街―白鳥環境特区―へ向かうことになる。
なんというか、物は書きようって感じがひしひしと伝わってくる文章ですね。ツッコミどころしかないような紹介文ですが、そもそも雪人って何のバイトしてたんでしょうか。携帯もろくに使えないような奴だけど、近未来に新聞配達があるとは思えないし、あやかルートの反応を見るに接客業かな。あの性格でよく雇って貰えたというか、働くことが出来たなと言う疑問は残りますけど……自分の都合を押し通したり、人の気持ちが分からないことを真っ直ぐな性格で、思い立ったら一直線と表現するのもなんだかねぇ。天然気味とか言うけど、美優樹ルートやればそれが嘘っぱちであることは分かりきってるし、そもそも彼の優しさって何でしょうね?

さて、続いてはヨスガノソラの主人公であるハルの紹介文。こちらはちょっと短めですね。
春日野悠
苦労人で、両親と死別したときから、ずっと苦労の連続。しかし、本人は苦笑しながらも、けなげに頑張っている。

わけあって祖父の田舎に引っ越してきたが、そこは幼少の頃、避暑に来ていた場所でもあり、顔なじみの奈緒に助けてもらいながら、なんとか穹との二人暮らしをしている。

都会の便利な環境に慣れきっており、勝手の違いに戸惑い、苦労している。

意外とまめな性格だが、家事全般が全然ダメで、穹も何もしないために、家はいつもてんやわんやである。

穹と同じく、色白で線が細い顔つきなので、繊細な少年の様に見える。

穹のわがまま振りには手を焼いているが、残された家族を大事にしたいと甲斐甲斐しく面倒を見ている。
ハルに関しては、概ねその通りと言った内容ですね。少なくとも嘘は書かれてないし、ハルがまめな性格であることとか、穹の面倒を甲斐甲斐しく見ているところなんかは、体験版の時点で分かることです。家事にしたって苦手ではあるにせよ、率先してやろうとする努力家ですし、その後の上達を考えれば頑張っている方でしょう。雪人のそれと違って深い部分までは記載されてませんが、ハルというキャラを端的に示すなら、上記の文章だけでも問題はないと思います。安定感のある、エロゲにはややありがちな人物像ですかね。ただ、ハルにはこれプラス抜群の容姿があるわけですから、その時点で雪人とは差が付いています。それではまあ、二人の登場人物紹介を書いたことだし、対比の方を初めて行きますか。

相貌と容姿
昨今は最初からイケメン設定である主人公も少なくないですが、ハルはまさしく美形、美少年と形容されるキャラクターです。本人は双子の妹、穹のことを強く意識していたので、自分に対する容姿の評価は気に留めないことが多かったようですが、その容貌が優れていることに変わりはありません。典型的なイケメン主人公と言えるでしょう。
対する雪人は、残念なことに視覚的な面からして美形だという確信が持てないキャラです。作中の登場人物、例えばヒロインなどからは格好いいと言われることもありますが、容姿を面と向かって褒められたこと、例えばハルのように美少年だとか、イケメンだとか言われたことはなく、CGなどで観られる顔貌は、あまり個性的とは言えません。視覚的な面から、と書きましたけど、ハルはハッシー&鈴平の黄金コンビによって書かれていたのに比べ、雪人は画風の違う三人の原画家によって描かれたキャラなので、ハッキリ言うと描き手によって全然見た目が違います。ハッシー、武藤、こだまさわが描いた雪人を比べてみると、同じキャラという気が全然してきませんよね。それぞれに特徴がありすぎて、特にこだまさわの雪人はショタと見紛う別人と化しており、ハルと違って見た目の統一性が出来ていないのです。雪人が中身に反して、外見的に無個性なのは、おそらく原画家陣による描きやすさを優先してのことなんだろうけど、見事に失敗してますよね。だから、相貌の面から雪人を評価することは難しいと思います。

ただ、雪人は子供の頃に野山を駆け回っていたという野生児的な設定があるにもかかわらず、顔立ちそのものは柔和であり、田舎者という感じがしません。性格や言動に見た目が一致しないといいますか、あの容姿からああいった発言や行動をしているのだと考えると、なんというかぶん殴りたくなりますよね。

生い立ちと境遇
登場人物紹介に苦労人と書かれているハルですが、単純に悲惨な境遇というなら雪人の方が上回るかも知れません。まあ、個人の不憫さに強弱や上下を付けることが間違っているのかも知れませんが、震災で両親を失い、妹とも生き別れ、施設暮らしのバイト三昧という雪人は、彼という人格に目を瞑るなら十分同情に値するものでしょう。そういえば、どうして両親は失った、つまり死んだと明記されているのに、妹は生き別れたと、生きていることが前提なんですかね? 普通なら、妹含めた家族と生き別れたと表記するのが自然に思えますが……まあ、本筋と違うので別に良いか。
ただ、雪人はそのいい加減な、もとい前向きな性格からあまり辛さを感じさせませんし、何より災害から15年という月日が過ぎています。物心付く前、あるいは記憶を操作されている可能性もあることから、本人の自覚や意識がとても薄いんですね。故に同じ被災者でありながら、静香などとは考え方が違い、配慮や思いやりが足りないなどと注意されてしまうのです。
一方、ハルはどうでしょうか? 彼の場合、両親を亡くしたのはつい最近の話であり、奥木染に引っ越したのは、葬儀やその後の諸々で疲れ果てたからです。負った傷は深く、癒えることはない。しかし、自発的に引っ越しを選んだことから、田舎生活には積極的な面があり、不器用ながらも家事を行うなど、積極性もあります。この辺り、突発的に鵠見市に行ったものの、あらゆる事が無計画だった雪人とは違いますね。勿論、最初から彼が長期滞在するつもりだったとは思えませんが、彼の鵠見市における生活が成り立っているのは、偏に理事長のおかげですからね……衣食住と補償して貰って、学校にも通えているのだから結構な身分です。災害孤児への補償と言ってしまえば、それまでなんでしょうが。

日常生活
雪人は生き別れの妹を探すという目的を持って鵠見市にやってきました。彼の日常はそれが基準であり、学園生活とかは実のところ二の次だったりするんだよね。単純に引っ越してきた、つまり生活環境を変えただけのハルとは事情が異なります。ただ、そのことで雪人が苦労をしているのかと言えば話は別で、前述の通り彼は衣食住を補償して貰ってますし、生活のための努力というのはあまりしてません。お金は出るし、食事は学食や寮で作って貰えるし、学生寮とはいえ住むところも安定してる。日々の生活というものにあくせくする必要がないんですね。この辺り、家事だなんだと一杯一杯のハルに比べて、いくらかの余裕があります。
ヨスガノソラとイモウトノカタチはそれぞれ共通点があって、学校というものが舞台装置としてはそれほど機能していません。後者は学園ラブコメを謳っているけど、学校が舞台に話が展開するというのはあまりなく、どちらかと言えば寮の方が多いんじゃないか? という気もします。一方、ヨスガノソラはルートごとに差異はあるも、穂見学園が物語の中心となることはありませんよね。この様に二つの作品は、学校生活をメインにしているわけじゃないから、そこから積み重ねる日常というものがあまりなかったりする。
話は逸れましたが、雪人はこうしてみると平々凡々な学生をやっている気もしますね。特殊な環境ではあるけど、ハルほど現実に苦労しておらず、環境としては恵まれていると言ってもいいでしょう。ハルが奥木染で受けられる恩恵なんて些細なものだし、この差は結構大きい。

妹との関係
これはそもそも比較できないと思うんだよね。最初から双子の妹がいるハルに対して、雪人はその妹を探しに来たわけだから。けどまあ、基本的に穹のことを考えて行動しているハルと違い、雪人は自分の都合で妹さえも振り回す男だし、兄としてどちらがまともかというのは、考えるまでもないでしょう。そもそも、雪人が持つ兄貴像というのは、一般的なそれから外れてますしね。
大体、雪人は義妹である千毬に断りもなく鵠見市に来るぐらいですから、兄としての優しさなんてものは持っていないような気がするんだよ。真結希はともかくとしても、美優樹は友人関係の延長線、もしくはそこからのシフトで成立した兄妹仲だし。そういや、美優樹ルートって二人が兄妹であることが発覚した時点で終わるから、兄としての雪人は真結希ルートでしか見られないんだよね。そして、そのシナリオにおいて雪人がどんな兄貴だったのかと言えば……まったく、しょうもない奴です。
イモウトノカタチが酷評される理由の大部分は、主人公の雪人にあると見て間違いないですが、考えてみれば兄としての雪人は最後のルートでしか存在しないんだよね。千毬ルートもあれで関係性が曖昧だし、ユーザーは雪人がキャラとしてもっとも最悪なときに、兄である彼も見なくてはいけない訳か。そりゃ、好かれないわけだよ。ハルだって兄として間違いを犯すことは少なくなかったけど、穹ルートではちゃんと彼女を大切にしているし、しっかりと兄をやっていますからね。雪人は千毬という義妹がいたにしては、真っ当な兄妹観というものを何故築けなかったのだろう。
妹の方はどうかといえば、穹はハルにベタ惚れだからともかくとして、美優樹はなにせ兄妹であると知ったのが終盤ないし中盤だし、真結希に至っては兄妹だなんて思ったことはなかったですからね。この時点で、雪人と美優樹、そして真結希には、ハルと穹のような兄妹関係を望むことは出来ないのです。もっとも、穹は双子であることを意識しても、兄妹という順列には否定的でしたから、特典CDを除けばハルのことをお兄ちゃんと呼んだことはないんですが……まあ、それだけに重みが違うよね。雪人たちはなんて言うか、軽いんだよ。美優樹のお兄さんも、真結希のお兄ちゃんも取って付けたようなものだし、ミータとか意味分からないじゃないですか。千毬は年季があるから自然だけど、なんか雪人たちのそれは重みがない。重くないにも関わらずシリアスな流れに持って行こうとするから違和感が出る。要は、関係性が固まらないうちに兄妹としての話をやろうとしたのが間違っていたんじゃないだろうか。美優樹が瀬名を捨てて神志那になった経緯とかも含めて、駆け足過ぎたんだよ。

主人公として
ハルのことをヘタレだという人がいます。同じように雪人のことをクズだという人もいます。私は前者には否定的ですが、後者には肯定的で、雪人が非難される最大の要因は、やはり瀕死の真結希を病院から連れ出したことでしょうか? これに関して、ハルだって湖で穹を殺そうとしたじゃないかという反論があるわけですが、あれとは全然状況が違います。先にハルと穹のことを書きますと、まずあのシーンは穹が自殺しようとしたところにハルが現れ、水の中という恐怖空間に惑乱したハルが、穹を助けるつもりが諦めてしまい、一緒に死のうとした、つまり心中を図ったのです。結果として穹がハルの、助けてと言う声に応じたことで事無きを得るのだけど、そこには双方の意思が介在しています。
じゃあ、雪人はどうだったのか? 彼が高熱で瀕死の真結希を連れ出した理由は、そもそも行方不明のミータを探すという、真結希にはさして関係のない事情でした。直前まで真結希はミータのことをかなり疎んでいたから、当然ながら彼女はミータのことが好きじゃありません。にもかかわらず、雪人は真結希とミータの板挟みになった状況で、二人のどちらかを選ぶことが出来ず、真結希は置いていけないけどミータを探したいという自己の都合を最大限に優先し、その結果真結希を連れ出すのです。真結希が一緒に連れて行ってと言ったような気がしたと、自分に都合の言い訳をしながら、今にも死にそうな真結希を抱えて雪の街を歩く。彼女の本心はともかくとしても、雪人の行動には決して真結希の意思が入っているわけじゃない。だからこそ、彼の自分勝手な行動は叩かれるし、瀕死の妹が本当に死んでしまったらどうするつもりだったんだと、激しく非難されるわけです。つまるところ、雪人の行動は一方的すぎるんですよ。ハルと穹の場合、まず最初に穹が自らの死を選び、次にハルが二人の終わりを望んだ。しかし、雪人は彼だけにしか通用しない理屈や理由で真結希や美優樹を振り回し、その結果があれですからね。私は雪人を天然じゃなくて人格破綻者だと思っているけど、彼のああいった行動は本当に救いようがないと思う。ハルだって自分自身の力だけで這い上がれたわけじゃないけど、雪人は本当に自分じゃ何もしてませんからね。真結希とミータの件だって、二人がいつの間にか和解しただけだし、彼の都合の良いように話が進んで、偶然幸せを掴んでしまったといっても過言ではありません。性格が楽天家で前向きだから、先々の苦労とか不安とか、そういうのを一切感じさせないのもあるけど、ああいう支離滅裂の行動をした挙げ句に、自称モラリストになるわけですから、雪人というのは全くどうした……主人公としてのまとまりに欠ける男です。

何故、急にハルとの対比を行ったのかと言えば、単純に心の狭い私がハルが雪人の下に見られることに耐えきれなかったからです。いや、いくら何でもハルが雪人より劣るって事はあり得ないでしょ。容姿も性格も、妹に対する接し方も、何一つ雪人が勝っている部分なんてないと思うんだが。確かにハルはヘタレなところもあるかも知れないが、それは年頃の少年として等身大と言って良いものだし、少なくとも馬鹿ではないし、常識だってありますよ。ハルは都会人で、もっと言えば一般人や普通人なんです。それが妹と関係を結んだことで徐々に堕落してしまうのであって、雪人のように最初から箍が外れているわけじゃありません。
無論、どちらが上か下かなんてのは詮無きことなんでしょうが、主人公としてここまで違う二人、ハルは雪人にないものを沢山持っているし、雪人はハルが持っていたものを沢山なくしている。それは主人公として、兄として重要な物だったのだけど、雪人はどうしてかそれを全然別なもので補おうとしたから、結果としてキャラが破綻したんでしょう。とにかく雪人にげんなりした人は、ヨスガをやると良いですよ。きっとハルを見直すはずだから。

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