1年以上続いたヨスガノソラのコミカライズも最終回ということで、やけにあっさりと終わってしまいました。事前に終了の告知がなかったことは、コンプエースだとそう珍しいことではないんですけど、あるいはハルカナソラまでやってくれるのではないかと思っていただけに、結構なガッカリ感があったりします。今現在、アニメ放送中の作品に対する扱いとしては、必ずしも良いとはいえないよね。特典のリバーシブルポスターに騙されがちだが、もう少し雑誌を上げて盛り上げて欲しかったという気持ちがある。

最終回は原作の穹ルートとほぼ同じなので、殊更書くことがなかったりします。先月号のような良い改変が特になされていたわけでもないので、前回が良かっただけに今回は普通と表現するのが相応しいかも知れない。だからこそ、あっさり終わってしまったと感じるんでしょうね。まあ、これは物足りなさというべきものだし、全体的に考えればハル×穹の話として綺麗にまとまっていたとは思う。
春日野家を見つめる委員長から話は始まり、そこに奈緒や亮平の2人が現れる。主を無くした家は寂しいものだと語る奈緒に、いなくなってしばらくだしなと呟く亮平。そう、今の春日野家は無人であり、そこにハルと穹の姿はなかった。曇る委員長の顔は、自然と空を見上げてしまう。
「春日野君…」
その頃ハルは、とある空の下で大きく伸びをしていた。服装はいつもと同じでよそ行きという感じはせず、とてもじゃないが異国を旅行しているふうには見えない。けど、ハルがいるのは日本ではなかった。スーツケースに腰掛ける穹の服装もいつもと変わらないものの、2人が見上げる空は、奥木染よりもずっと深い、綺麗な青空だった。

「穹、そろそろいいか?」

「もう疲れた」

原作で2人が奥木染に来た時を思わせるやり取り。

「何よここ、ど田舎じゃない」

「奥木染といい勝負だろ」

「奥木染の方がまだマシよ。道路も舗装してないじゃない」

「向こうが恋しくなった?」

最初にほとんど原作と同じと書きましたけど、このシーンなんかは随分と違いますよね。原作のラストは穹が結構ゆったりと構えており、逆に初めての海外であるハルがワタワタしているという感じで、こんな風に余裕を感じさせはしなかった。やはりコミカライズ版のハルは一味違いますね。
穹はハルにどうしてこの国へ来たのかと問い、ハルは穹に父さんと母さんの知り合いに会いに行くといいます。穹はその言葉に若干驚いたようですが、ハルはちゃんと伝えと言います。

「聞いてないまたひとりで決めたから…」

「話したよ…あ、また話半分にしか聞いてなかったな」


一方、日本の穂見学園では瑛を始めとしたいつものメンバーが外で昼食をとっていました。そこには委員長もいて、渚さんがハルから届いたというメールを披露します。仲間内で携帯を持っているのは渚さんだけですが、瑛もメールができない携帯と称して自宅の子機を取り出してみる。それだけのために仕込んでいたのか……コミカライズの瑛もやっぱり違うね。回し読みするまでもないということで渚さんがメールの文面を読み始めますが、その内容に関してはさほど原作と大差あるものではありません、北欧の小さな国に来ていること、両親の知人に招待されたことなど、後はまあ近況のようなものですか。

『それからみんなへ――僕と穹のことなのに親身になって助けてくれたことを一生忘れない。また会う日まで元気でいてください』

別れの言葉に感極まり、思わず委員長は涙しますが、その文面にはまだ続きがありました。

『P.S. いつ帰れるか分からないけど、お土産のリクエストを聞いておきます』

呆然とする委員長を尻目に、本場のソーセージが欲しいという亮平や、チーズとヤギの首についている鈴みたいのが欲しいという瑛。ハルが帰ってくることを知らなかったのは委員長だけで、みんな誰かしらが伝えているものと思っていた様子。もちろん、2人は駆け落ちしたわけでも逃避行したわけでもなく、単に旅行へ出掛けているだけでした。直通便のない外国だけに期間は長めですが、そのうち帰ってくることには変わりありません。
「私は無事に帰ってきてくれれば、それでいいです」
お土産として欲しいものを訊ねられたとき、委員長はこのように答えました。既に先ほどの曇は顔から消え失せており、安堵の笑顔がそこには広がっていた。


場所は異国に戻り、ハルの余裕が徐々に薄らいできました。車も来ない田舎道に取り残され、計画性の無さを穹に指摘されています。見渡してもあるのは小屋一つで、人影すら見当たりません。

「穹はここにいて車が来たら止めといてくれない?」

「えー」

「じゃあ、小屋に誰かいないか見てきてくれる?」

「やだ」

ちょっとは協力してくれというハルに、穹はせっかちだと言います。せっかくの旅行なんだから、もっと楽しめばいいのにと。

「ねぇ、ハル。一緒にいてよ。せっかく二人きりなんだし。それとも私と一緒は嫌?」

往年の口説き文句にハルは声もなく顔を赤らめました。のんきなものだと口では言うものの、まんざらでもないのか穹の横へと腰掛けます。たまにはいいでしょと答える穹に、ハルは余裕とはまた違う暖かな表情を取り戻していく。

穹と生きていく

お互いを想い合える僕たちなら、歩いていける

この果てしない空のように――

エストニアの空を見上げるハルと穹の二人を描きながら、物語は終りを告げました。


本当に、これこそがヨスガノソラという感じでしたね。これ以上にないほど素敵な物を見せられたというか、最初から最後まで追いかけ続けたかいがありました。まだコミックス第2巻の発売を控えてますし、そのときにもまた長々と書こうと思うので今回は控えめにしておきますが、私はこのコミカライズを読んでいて良かったと、心からそう思います。
水風天先生、1年間の連載お疲れさまでした。コミックスの発売もすぐですが、またなにかの機会で会えることを楽しみにしています。コンプエース版、いえ、水風天版ヨスガノソラは最高でした。素晴らしいハルと穹を本当にありがとうございました!
規制が解除されていたので某大型掲示板のヨスガノソラスレへ行ってきました。最近はコンプエースなど月末の雑誌が発売される時期以外、規制中ということもあって覗く程度に済ませていたんですけど、人が書き込めないことを知ってか知らずか色々やってくれた奴がいましてね。いい加減にして欲しかったので、直接乗り込むことにしたわけです。自分で言うのもなんだけど、私は結構あのスレ長いほうで、2年ほど前にとあることで世話になってからは、それなりの恩義も感じています。しかし、だからといって、看過出来ない問題というのはある。

まあ、ヨスガノソラのアニメが始まってから私も毎週色々なことを書いているわけですが、その度に何故だか過剰に反応する人がいましてですね、同一人物なのかは知りませんけど、私が日記を更新する都度、なにかしらの嫌がらせ行為のようなものをしてくるのですよ。最初はTwitterで名指し批判したり、ヨスガノソラの関係者へ突撃して私に対する否定を行ったりする程度で、この時点で非常に迷惑ではあったんだけど、まあ関係者も相手にしてなかったし、あんま関わりたくなかったので放置していました。
そうしたらね、気に食わなかったのか知らないけど今度は違うことをしてきたのよ。私が規制中なのをいいことにスレでなりすましを行ったり、日記やらTwitterやらのアドレスをバンバン貼り付けたり、挙句の果てがヨスガ関係のスレに私の日記を全文コピペし出すときたもんだ。私がTwitterで呟く程度で具体的な行動を起こさなかったのもあるんでしょうが、ここまでされると流石に黙っているわけにもいかず、スレに転載された直後に乗り込みました。スレだけならまだしも、他人のブログのコメ欄とかにまで転載され始めていたし、これ以上の放置は出来ないと思って。
結局、転載していた奴は反応しなかったけど、一応迷惑行為は止んだので効果はあったのかな。まあ、めぼしいスレというスレに貼りまくられたから対応としては遅すぎだけど、後は来週の月曜から火曜に掛けてどうなっているかかな。なにせ奈緒ルートの最終回ですし、穹が明確な敗北を喫する話でもありますから、私も今までにない荒れ模様となるでしょう。こればっかりはどうしようもない。穹ルートで手の平を返す準備は出来ていますが、だからといってこれまでのアニメ版を認めるわけにもいかないのだから。

私がアニメ版に対して鬱屈とした感情を抱いているのは事実だし、本当は書き直すべきである8話の日記を放置したままにしているのも、これ以上8話を観ていたくないからなんですよ。触れるべき点は沢山あるし、制作側の作り上げた春日野悠像みたいなものが明確化された話でもあるんだけど、まともに視聴すると精神が崩壊しそうでさ。なんていか、穹があまりにも可哀想で心が痛い。ハルについては前々からやりたかった媒体におけるキャラクター性の違いという話の中で、後日書こうと思ってるんだけど、今日のところはどうしても無理です。あのハルみたいな姿をした偽物を粉砕する方法があるなら、私はなんだってするという勢いだし。
結局のところ考え方が違うんでしょうね。作品やキャラクターに対することもそうだし、ヨスガノソラという物の見方にアニメスタッフと私の間で大きな差異がるんです。別に私が正しくて向こうが間違っているとは言いませんけど、問題なのはアニメスタッフがこれこそヨスガノソラの正しい形であり、在り方であると自負しているところなんじゃないのかな。彼らはエロに関する批判に対しては口にするけど、キャラクターに対する批判、特に春日野悠を改悪したことについては一切口をつぐんでいるし。そんなにアニメ版ヨスガノソラに自信があるなら、批判に対して堂々と反論すればいいのにね。出来るならの話ですが。
ハッキリ言ってさ、ヨスガノソラに置いてハルの存在はヒロイン以上に重要なものなんですよ。形だけの主人公なんかじゃない、ヒロインよりも価値ある存在だから、ハルは人気が出たんですよ。穹とセットではあるにせよね。

アニメ版なんてもう消し飛んでもいいような存在ですけど、あんなのでもヨスガノソラの名を冠する関連作品ではあるし、ここまで来た以上は最後まで観ます。さすがにもうBDを32枚とか買うつもりはありませんし、どれぐらい削ることが出来るかという調整段階にすら入っているんですけど、BDも一応買う予定です。ただ、店舗特典の詳細がわからないため最初のうちは複数購入が基本となるかも。下手すれば、1巻発売時には絵柄発表されてないかも知れませんしね。面倒くさい事この上ないが、それは妥協しなくてはいけないと思う。描き下ろしに奈緒やダメイドが来るのは考えにくいけど、5つある特典すべてが穹であるとは限らないし。その辺りは注意していきましょう。
結局、アニメ版を作っているスタッフというのはハルと穹が大嫌いなんでしょうね。今までは単にキャラを理解していないだけだと思いましたが、8話を見て確信しました。スタッフはキャラを理解した上で、明らかにマイナス方向の改悪を加えているのだと。穹に対する苛烈すぎる仕打ちと、肉欲に憶えて羞恥の欠片もなくなってしまった悠……
穹に二度目のトラウマを与える光景を目の当たりにしたとき、私はアニメ版のスタッフが悪意を持ってヨスガノソラという話を改悪し、ハルのキャラクターをメチャクチャにすることで、原作やコミカライズがこれまで積み上げてきたものを、作り上げてきたことのすべて壊してしまったのだと実感しました。

なんなんでしょうね、ヨスガノソラのアニメって。先週の時点で既に限界は通り越してましたけど、それでも一縷の望みに賭けたくて、縋り付きたくて、私は何度も思考を繰り返しました。私以外にも様々な人が考え、悩み、なんとか救いの糸口を見つけたと思った。
それなのに現実は、人々のそうした希望や期待をあっさりと打ち砕いた。まるで私たちを嘲笑うかのように、認めたくないものを事実として突き付け、否定することすら許されない。ハルキノソラから響いてくる笑い声が、今では不快なものにしか感じられなくなってしまった。期待を裏切らない作品を作っていると語る彼らは、一体誰の期待を裏切っていないつもりなんだろうか? 私は映画を観たかったわけじゃない。ヨスガノソラのアニメが観たかったんだと、それを叫んだところで理解されないんでしょうね。
悠が奈緒と家の中でセックスしたのは事実だし、それを穹が目撃しても悠が行為を辞めなかったのが現実で、前回の7話が共通ルートとして穹のBDに収録されるのも真実になってしまった。突き付けられたものの、なんと巨大なことか。逃げようのない状況に追い込まれて、押し返す力も持たない私は、ただ潰されるしかないんだと思います。
ハルキノソラを聴いていると、制作側との間に激しい認識の差違が感じられました。私が徳島に行ったとき感じたものと同じ、作り手と読み手の感覚差。求めているものと望まれているものの違い、魅せたいものと観たいもののギャップ。多分、ヨスガノソラのスタッフがそれに気付くことは当分ないでしょう。そして、気付く頃にはなにもかもが遅いんだから。

穹はこのまま、制作側の道具として良いように使われ、そして捨てられていくんでしょうね。
惨いと言われた本編EDを作った連中が、今度は残酷な仕打ちを穹にし続けている。
そこに作品やキャラに対する愛は微塵もなくて、ヨスガノソラは性欲と肉欲にただれた作品として、そういうのが好きな人たちからお金を搾取するだけの、惨めなものになってしまった。
あのアニメに、ハルと穹はもういない。最初からいなかったのかも知れないけど、少なくともあれをハルだと認めることは、絶対に出来ない。
穹はもう、アニメ世界から姿を消すべきだと思います。短剣で自らの喉を突けとは言いませんが、そうでもしない限り、悠がハルに戻ることはないでしょう。

アニメ版の制作スタッフは、やってはいけないことをしました。本当にやってはいけないことを。私はそんな彼等を、許すことが出来そうにありません。
悠が穹を置いて奈緒たちと海に出掛けたとのだと知ったとき、私の中でこの作品は終わりました。穹編は期待を裏切らない出来映えだそうですけど、それで過去が消えるわけではないでしょう。私はアニメ版を、絶対に認めるわけにはいかなくなりました。
ペロリと舌を出してみて
ペロリと舌を出してみて
コンプエースのテレビCMによると、今週末に出る1月号ではヨスガノソラのリバーシブルポスターが付くらしいです。いや、ポスターが付くこと自体は先月号の段階で分かっていたんだけど、まさかリバーシブルだとは。水風天はコミックスの作業で忙しいからないとしても、普通にアニメ版の絵柄をしたやつ付くだけだと思っていただけに意外でした。さすが角川と言うべきか、この時期に橋本タカシの描き下ろしを用意できるとは凄いですね。ハッシーによる描き下ろしの穹はタペストリー以来でしょうか? 私服穹ともなれば、それこそVFB以降は一度もないはず……レアだな、これは。

アニメ版の方は下着かな? 水着って感じはしないし、水着でベッドの上に寝ているシチュエーションがないとは言わないけど、ここは下着と考えるべきでしょう。穹の表情を見るに、原画家は神本じゃないような気もする。目の描き方が違うというか、神本原画はもうちょっともっさりしたイメージがあるので。ヨスガノソラのピンナップって意外と色々な人が描いてますから、コンプのポスターだって例外ではないでしょう。なかなかに私好みの絵柄だし、リバーシブルですから2~3冊は買っておく必要があるかも知れません。貼るならだけどね。
書店特典に関しては、別にヨスガが表紙というわけではないから今のところなさそうです。ゲマ屋はいつも通りなのはですし、まあ、それに関してはあまり期待しないでおきましょうか。むしろ、ヨスガの付録が付くこと自体ないと思われてたことなんだし。
それに、もしかするとコンプエースを買うのもこれが最後かも知れませんしね。CMにコミックス2巻の表紙が載っていましたけど、以前の日記に書いたとおり、コミカライズは2巻完結みたいですから、今月号で終了だというなら来月を買う理由がない。なにせ、ヨスガの他はなのはとイリヤしか読んでないんだから。先日、朝っぱらにTwitterで水風天さんと挨拶程度の会話を交わしたのですが、単行本作業はどうやら終了したらしいです。クリスマスには形になっているということで、完結か継続かは分かりませんが、考えてみればコンプエースって結構いい加減な雑誌だから、唐突に最終回とか十分あり得るんだよね。仮にもアニメ放送中の作品にそんな仕打ちはしないと信じたいし、そもそもアニメ放送中に連載終わって良いのかとも思うから、なにかしらの期待はしているんだけど……無理だろうなぁ、どうも角川はヨスガノソラに力入れてなさそうだし。

コミックス2巻の表紙は、1巻と打って変わって穹の単独表紙ですね。まあ、瑛も完全な脇役に回りますし、奈緒を描くわけにもいかないでしょうから、選択としては正しいのかな。私としては是非、コミカライズ版のハル×穹でクライマックスを飾って欲しかったけど、さすがにVFBのようにはいかなかったみたいです。イメージ画像ってことはないだろうから、完成版だと思うけど……あれ、そういえばこのCMに使われている穹の画像って、連載前に水風天がブログに載せていた奴じゃなかろうか。だって、絵が比較的古いもの。
2巻の特典に関しては、今のところなんの情報もありません。12月に入ってから少しずつ入ってくるんじゃないでしょうか? 1巻のときは3店舗で特典が付きましたが、これがどれだけ増えるのか。減るってことはないと思うけど、あんまり細かいと情報集めるもの、そして買うのも大変なんだよね。まあ、特典情報に関しては知っているであろう人に直接訊いてもいい気がするけど、出来る限り自分の手でなんとかしたい。ハル×穹の特典とか付かないもんかなぁ。
とりあえず近々出るコンプエースと、月末の美少女アニメ誌で情報収集といきますか。本当に最終回かはともかく、ここ最近はコミカライズの存在に救われている状態だから、それがなくなるってのは割と死活問題だったりする。ヨスガのアニメは、12月まで放送するというのに、コミカライズが一足先に終わってしまってどうするんだろう。まあ、アニメ終了にコミックス2巻を合わせてきたんだろうけど、出来ることならハルカナソラまでやって欲しかった。水風天にひたすらハルとソラのイチャラブを描いて貰って、まあ、あの人は確か瑛が好きなんだけどさ。

最近、一週間が早いというか、明日はもうヨスガノソラのアニメなんですね。既に内臓の辺りが痛くなってきましたけど、どう考えても先週よりマシなものにはならないでしょうから、いつも以上の覚悟を持って挑まないといけませんね。最低でも穹の敗北を目の当たりにしなければいけないわけで、そうでなくともアニメによってヤンデレ化された穹が辛く痛ましい姿を見せる羽目になるんだから、私の精神が耐えきれないのは分かり切っています。明日で終わるのならまだしも、まだ2回あるという事実が、私に重くのし掛かります。
着飾られた人形少女
何気なくアニメイトのサイトを見てたら、なんか以前の日記に書いたヨスガノソラのBD、DVDのアニメイトオンラインショップ限定特典が変更になったみたいです。つい先日までは穹の描き下ろしPC壁紙だったはずなのに、気付いたら版権イラストPC壁紙になっていたという。アニメイト側のミスか、それとも制作側に描き下ろしを用意するだけの余裕がなくなったのかは分かりませんが、描き下ろしが来ると思って予約した身にもなって欲しいよ。今更キャンセルしようにも、AT-Xショップは完売になっちゃったし。

ソフマップの1巻予約購入特典も決まったようで、「春日野穹 オリジナル下じき&販促ポスター」だそうです。画像があったので載せてみますが、版権絵としては雑誌に載ったり連動企画で使われたりしてるから、あんまり新鮮味はないかな。というか、ソフマップまで穹の特典をつけるって、BDの1巻が渚一葉編であることを分かってないんだろうか? DVDもあるとはいえ、付けるなら渚さんの特典にしようよ。渚さんファンだけ買えばいいとか言ってるくせに、穹の特典で釣り上げようとするなんてやり方が汚すぎる。アニメにしたってチマチマと中途半端に穹を出して、一応は全話出演済みってどうなのさ? こっちはもう穹ルート以外は出なくてもいいぐらいの勢いなのに、あざとすぎるんですよ。結局は穹の人気とそれによる売上を期待してるんだから、これほど酷い話もないでしょう。作品通してのメインヒロインというわけでもなく、OPと本編ED以外は空気も等しい状態にされたというのに、それでも穹を使って儲けようだなんて、そんな仕打ちが許されていいのだろうか。
渚さんのBDを売るために穹が頑張る? 冗談よせやい、なんで穹がそんなことしなきゃいけないんだ。いつから穹は、そんな都合の良いキャラになったというのか。こういう細かい部分で逃げに走るから、私はヨスガノソラのアニメが好きになれないんですよ。今回の手法に自信があるなら貫けよ。ショップから指定が来ても、これは渚さんのBDだからって断れよ。そういう部分が不徹底だから、作品の内容もまたダメダメなんだ。

版権イラストの壁紙なんて大したことないでしょうけど、予約しちゃったものはしょうがないですし、DVDの1巻はアニメイトで買うことにします。とりあえず穹の特典で釣り上げて、商品版のエロさを見せつけることで2巻以降の売上に繋げようって魂胆でしょうが、そう上手く行くんでしょうかね。まあ、あれだけやればそれなりの成績は残すかも知れないけど、放送局が少ないアニメですから。そういや、まったく気づかなかったんだけど、animate.tvでもヨスガのアニメって配信してるんですね。
URL:http://www.animate.tv/anime/details.php?id=64&d=1
ネット配信に関しては公式ページにも情報が載ってないので、一体どれだけのサイトで配信されるかサッパリだ。しかし、バンダイチャンネルが6話までと本放送から1週遅れなのに対し、animate.tvは未だに4話までか……私、こういうサイトって利用したことないんだけど、需要とかあるもんなんですかね? レンタルビデオとかがあまり好きな方じゃないんで、手元に形として残らないのはなんかしっくり来ない。同人誌のDL販売とかにも興味を抱けないのも、そうした理由からかも知れない。古い人間なんでしょうね、多分。
けど、ネット配信版はどのバージョンが放送されてるんだろう。金取るぐらいだからAT-Xと同じかな。商品版に限り無く近いとかならまだしも、現状ではわざわざネットで買ってパソコンで見る必要はないように思える。

げっちゅ屋はヨスガノソラのBDを店頭販売しないのか、未だに予約券が見当たりません。とらのあなにはあるんですが、こちらは1巻のみで、所謂全巻予約というのが出来ない。特典はアニメ柄の特大ベッドシーツらしいけど、ベッドシーツは大抵2~3人のキャラが描かれるからな。瑛と渚さんか、それに穹が加わる可能性は否定出来ないけど、まさか奈緒と一緒なわけがないし。可能であればハル×穹が良いんだけど、アニメ版のハルじゃな……というか、ハッシーの描き下ろしとか予定はあるのかな。抱き枕やタペストリーは無理でも、テレカぐらいは描いてもらいたいものだ。
アニメイトがやってるanimate.tvというサイトで少し前から、TVアニメ『ヨスガノソラ』リレー企画というのをやっているんだけど、その第3弾として主演である下野紘のインタビューが掲載されていました。ちなみに1回目は主題歌を歌うeufoniusで、2回目は挿入歌を手がけたTeam.ねこかん[猫]と.天乙准花だった。正直、この作品に対して質問とかされても下野紘は答えにくいだけなんじゃないかと思ったけど、予想通り中身のないものになっていた。ヒロイン役の声優に訊くのもそれはそれで問題だけど、下野紘が少し可哀想に見える。
TVアニメ『ヨスガノソラ』リレー企画第1弾
オープニング曲「比翼の羽根」を手がけたeufoniusが登場!
URL:http://www.animate.tv/news/details.php?id=1288624702
TVアニメ『ヨスガノソラ』リレー企画第2弾
Team.ねこかん[猫]featuring.天乙准花に質問!
URL:http://www.animate.tv/news/details.php?id=1289198336
TVアニメ『ヨスガノソラ』リレー企画第3弾
下野紘さんが語る観どころ&オススメは!?
URL:http://www.animate.tv/news/details.php?id=1289814152
インタビューで言葉を選ぶのは当然としても、下野紘としては厳しい役どころになったんじゃないかと思う。アニメ版の悠が中身のない空っぽの主人公だとは言わないけど、しかし、容姿以外に特質した個性を持っているわけでもなく、それでいてルートごとにキャラが安定していない。下野紘が春日野悠にどういう感情を抱きながら演じているかは分からないけど、質問に対して在り来りな回答しかしていないところをみると、あんまり良い感じではないみたいですね。これが同情すべき点なのかは、本人の仕事に対する捉え方も関わってくるから一概には言えないけど、個人的な意見を言うならば演じ甲斐の欠片もない主人公なのではないだろうか。
今まで何度も書いてきたことだけど、アニメ版は基本的にハルというキャラクターの人気をまったく考慮しておらず、作品を構成する上で都合のいいキャラにしか思われていない節があり、主人公という意味ではどこまでも価値のない存在になっています。無価値であるとは言いませんが、アニメ版のハルに必要性があるとすれば、それは結局ヒロインとセックスするための棒としての役割ではないですか。7話まで放送してきた中で、エロ以外で悠に魅力や価値を感じた人はどれだけいるのか。容姿が良いとか声が良いとかじゃなくて、キャラクター全体としてみてね。

私は、ヨスガノソラのアニメはもっとハルを主体としたものになると思っていました。主人公であるハルが物語を歩んでいく中で、ヒロインたちの問題について考えたり、穹との関係について思い悩んだり、とにかくハルが中心になるのは間違いないと思っていた。なにせ主人公だし、少なくとも1話を見た段階ではそうならないはずはないと信じきっていたんですね。
現状のヨスガノソラを見て、主人公としてのハルがどの程度の意味を持っているのかは、前述の通りです。私はヨスガノソラのアニメを通して、ハルの物語が描かれることを期待していたんだけど、蓋を開けてみればそこにあったのは各ヒロインたちの話であって、ハルはそれに関わるだけの存在になってしまった。一週間ほど前に取り上げたハルキノソラで、音響監督の岩浪美和が、「こういう美少女モノはキャラクターに惚れさせなければ駄目だ」という持論を展開していた話を書きましたが、だったら主人公はどうなのかと? ろくに感情移入も出来ない、ただヒロインと節句するためだけにいるような主人公に、視聴者はなにを思えば、ヨスガノソラのファンはどんなことを感じればいいというのか。より正確に言えばハルと穹の話が見たかったに尽きることなのかも知れないけど、私は主人公としてのハルも大好きでしたから、正直言ってアニメに出てくる春日野悠が見るに耐えない状態なんです。下野紘という良い役者を起用しておきながら、あのキャラクターはなんのかと、やるせない気持ちでいっぱいです。

ちなみにヨスガノソラのアニメが始まってから1ヵ月以上経ちましたけど、下野紘のブログでは未だに話題に上がったことすらありませんね。だからどうしたという話ではあるけど、そういえば下野紘はファンレター等で自分の演じているキャラへの感想を募集していたはず。むしろ、私の方が本当のところヨスガノソラという作品をどう思っているのか、なにを感じて春日野悠というキャラを演じているのか訊きたいところなんだけど、所詮はエロを主体としたアニメだし、仕事として割り切っているのだろうか。だとしたら悲しい話だけど、無理もないと思えてしまうのもアニメ版ヨスガノソラなんですよね。まったく、酷い作品になったものです。
昨日は結局、20回ぐらい日記を更新していたらしい。我ながら馬鹿なことをと思ったけど、私が某大型電子掲示板から規制食らっているのをいいことに、何者かが日記のアドレスをばらまいたようです。俺妹関係は対処したからともかく、ヨスガノソラの方はどうにもならない。あの手この手で仕掛けて来るというか、今度はその手で来たかって感じ。まあ、気分は良くないけど対応しようもないから放置しておくことにします。なんか、週の始めは毎回こんな感じですね。

第7話の感想をあれ以上続けると、ろくでもないことになりそうだったので辞めましたけど、大事なことに触れてませんでいたね。悠とか奈緒とか、そんなものはどうでも良くて、穹のヤンデレ化を忘れていた。いや、忘れていたわけじゃないんだけど、あまりに愕然としてしまって。前々から書いてると思うけど、私は穹が所謂ヤンデレと思われたり、紹介されることに非常に抵抗があって、穹のことをヤンデレだと考えたことは一度もありません。
だから、ああいう風に描写されるのは正直……アニメのスタッフは穹のことをなにも理解していないのではないかと、そう思わざるを得ない。私だって別に穹というキャラクターのすべてを知り尽くしているだなんて言わないけど、あれを穹だと言い張られるなら、こんなの穹じゃないと全力で言い返すしかないでしょう。なんにだって、譲れないものはある。
アニメはアニメと割り切ろうと、何度もそうしようと思ったけど、あれもやっぱりヨスガノソラなんだよね。キャラクターの見た目も、そして声も、いっそなにもかも違えば良かったんだろうけど、中途半端に原作と同じだから切り捨てることが出来ないというか、未練が残ってしまうのかも知れない。ここまでの仕打ちを受けても、まだ希望や期待を捨てたくないんだから、私も諦めが悪いよ。本当に、救われないと思う。

穹ルートや穹BD崩壊の一歩手前まで昨日は行ったけど、今はなんとか持ち直すことが出来ました。理由は色々ありますが、7話終了後からずっと可能性を探る考察を繰り返してきたから、ですかね。もちろん私だけの力じゃないし、大部分は別の人が見極めてくれたんだけど、それを完璧なものとするのに時間を費やした感じ。
7話が共通ルートであることに違いはないとして、問題は分岐点がどこにあるかということです。瑛と渚さんなら2話のラストですけど、穹と奈緒の場合はどうでしょうか? 今回のラストはどう考えても奈緒ルートに属するものであり、とてもじゃないがここから穹に入るのは不可能だと思います。つまり、7話の分岐点はラストではなく、もっと他のところにある。
そんなことを中心に、私のTwitter上のフォロワーの1人であるraketen氏が自身のブログで考察を行っています。
Escarlata**
URL:http://twintail.2-d.jp/blog/

11月16日付の記事に詳細が載っていますが、基本的に私もこの意見に賛同します。確証らしい確証がないため、ある意味でその場しのぎのこじつけでしかないことは分かっているんですが、説得力に欠ける意見だとは思わない。特に電話の考察は非常に上手いと思う。どちらとも取れる描写をすることで、後への伏線を残す。検証を重ねに重ね、考察を積み上げた結果の推測であるし、私も昨日は久しぶりに頭を捻ってみたけど、途中で7話を観るのが苦痛になって止めちゃいましたからね。後は任せたというわけです。
昨日は騒ぐだけ騒いで寝ちゃいましたけど、別にそれだけしてたわけじゃないのよ? 某大型掲示板では散々な感じになってますけど、誰がやっているかは大体分かったので。あるいは違うのかも知れないけど、まあ、同じ穴の狢でしょう。ネタにしたいならそれはそれで構わないが、酷くなるようなら対処するだけです。

そういえば、コンプエースで連載中のコミカライズ版ヨスガノソラですけど、やっぱり2巻完結みたいですね。先月号になんの記載もなかったからてっきりハルカナソラまでやるのかと思ったけど、角川書店のサイトにはこんなことが書いてあります。
web KADOKAWA
URL:http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=201008000623

田舎暮らしにも慣れ、友人たちと夏を謳歌する悠。穹も次第に心を開き始めるが、それは悠への想いをも強めていく。そして遂に二人は互いの気持ちが重なり合って――。ひと夏の恋物語、感動のクライマックス!

現状、私にとってコミカライズ版は心の拠り所であり最大の生き甲斐でもあるんだけど、それもどうやら今月までのようです。タイトルをハルカナソラに変えて連載を継続するとかならまだしも、アニメ終了共にコミックスを完結させて売り抜けるつもりなんでしょう。まったく、私は来年からどうやって生きていけば良いんだろう。
先に事務的な話を書いておくと、昨年の5月に萌魂工房から出た穹の抱き枕が再販されるそうです。なんか以前買った人用に生地を変えたものも出るらしいけど、わざわざ2WTよりも劣るAJフィールスムースで作りますとか言われてもね。スムースユニットよりはいいけど、印刷面でも肌触りでも2WTの足下にも及ばないじゃないか。しかも、AJの2WTは昨年から比べると格段に質が上がっているはずなので、よっぽどスムース生地が好きでもなければ選ばないんじゃないだろうか。

さて、アニメ版ヨスガノソラも折り返しになりましたね。奈緒ルート突入ということで、私の予想では今回の話は奈緒の個別ルートだったはずなんですけど、あろうことか外してしまいましたよ。N2が来るかと思ったら、まさかのNS2が来るんだもんね。穹のノーパソのエディタに打ち込まれた文章だけど、これは後半にも登場します。
あぁ、先にOP前のアバンについても触れますか。この時点であれ? と思ったんですけど、1話のラストと2話の最初から先延ばしにされていた、採寸のシーンがありました。なんで電気も付けずに暗い中でメジャー回してるんだよと思ったけど、演出上の都合なんでしょうか。暗闇の方が嫌らしさが出る? いや、普通に見にくいだけじゃん。
OP終わって本編に入り、翌朝になりました。自室のベッドで寝る穹と、自室の布団で寝るハル。そこに穹の悲鳴が聞こえ、ハルは慌てて飛び起き、穹の元へと向かいます。何事が起きたのか、襖を開け、穹のなを叫びながら部屋に飛び込もうとしたハルの頬を……白く美しい手が打ちました。いくらハルが勢いを付けていたからって、穹の平手打ちで部屋の外までぶっ飛ばされるとは。某SFラノベのヒロインじゃないけど、こういうか弱そうな娘に限って意外に強かったりする。
このシーンは2話にもあったはずですが、穹の反応があのときとは大きく違いますね。2話のときは泣き叫んでハルに抱きついていたのに、今回は自分で仕留めることも出来るほど原作のそれに近いような気がしました。何故形や結果こそ違えど同じイベントを2回も繰り返したのか? ループの暗示、ということも考えられますけど、普通に考えれば違うルートにおける差違の表現ですかね。私としては、2話から6話に掛けて溜まっていた穹の鬱憤をまとめて解消したんじゃないかと思うんだけど、そんなこといったら、その直後に更なる苛々が溜まりましたからね。それをどうやって解消するか……もう、悠と奈緒を刺した方が早いんじゃないだろうか。
自分の胸というか身体が小さいことを指摘され、それについて言い返す穹の口調がいつもと違いましたね。某作の末妹に似てたけど、対照させるように奈緒の醜い身体を映したのは嫌がらせでしょうか? 嫌がらせ以外のなんでもないと思うけど、これが奈緒のいっていた勇気なんですか? 蚊取り線香渡してお近づきになりましょうって、田舎者は考えることが面白いね。穹がどんな想いでいるかも知らないで、ハルは呑気なものです。扉で指を引っ掻く穹は、きっと奈緒の顔を引き裂いてやりたいに違いないのだから。

悠に声を掛けられて、ルンルン気分で登校する奈緒とか見てると蹴り飛ばしたくなるよね? 舞い上がっちゃってさ、そのケツ蹴飛ばして、嫌らしい胸を踏みつぶしてやりたい。悠も悠で急に奈緒のことを意識しだして、お前まだ共通ルートなのにふざけんなよと。アニメは奈緒が殊勝に見せかけているから、悠がこれまでほど積極的でないのにも関わらず、そういった一面が目立ってしまっているというかなんというか。
亮平の行動は、基本的に悠のことは一切考えてません。彼が考えているのは元級友である奈緒のことだけで、心配しているのも彼女ことだけなんです。この時点で悠が明確に、恋愛感情として奈緒に気があったかは、正直怪しいと思います。悠自身が回想したように、気にしていたのはあくまでかつて起こった出来事であり、亮平はそれを勘違いしていた可能性も高い。奈緒が言うほど嫌われていたとも思えないけどね。
奈緒が思い出した過去の行い、両親の不仲に耐え切れず飛び出した家、たどり着いた春日の医院にいた悠……そして。逆レイプを逆レイプとして描いてくれたのは、ハルが好きな身としては痛ましいけど、妙な救いやフォローが入るよりはマシだったのかも知れない。肉欲のままに悠を求めて、嫌がる少年を翻弄して、見ましたか? 行為を終えた後の奈緒が浮かべたすっきりとした表情。自分だけ欲求不満を解消し、ふと我に返ってみると、そこにいたのは汚された少年が、うつ伏せで横たわる姿。性知識もない、精通してたかもわからない悠を犯したという事実。今更それに気づいた奈緒は怖くなって逃げ出すわけだけど、これって結構重要な描写です。
奈緒が悠を犯しているときの表情などを見れば分かりますが、奈緒は行為によって欲求を解消し、欲望を満たし、有り体に言えば気持ちよくなっていました。これで悠も同じように気持ちよくなり、満たされているのだとすれば、これは合意の上でのセックスが成立し、互いに性欲から身体を重ねたということになります。しかし、あの畳の上に横たわった、いえ、倒れていた悠の姿を見るかぎり、彼は明らかに気持ちよくなどその表情はとても悲しげです。痛いのかも知れませんし、なにも考えられなくて頭の中が吹っ飛んだのかも知れません。だからこそこれは逆レイプだし、奈緒は悠を強姦したということになるのです。

夜になって、悠がどこかに電話を掛けています。繋がらず、ため息を付いたところに穹がやって来る。慌てて携帯を閉じますが、その画面には奈緒への発信履歴がビッシリ! 電話をかける回数は日増しになっており、最新の履歴と時計の表示からこの日が7月3日の21時18分であることが分かります。
時系列について書く前に、ここで重大な疑問が浮かびました。悠が電話をかけていた相手が奈緒だということは分かりますが、これはちょっとおかしいんじゃないでしょうか? だって、奈緒は携帯を持っていないはずなのに。確か2話だったと思うけど、奥木染には携帯の電波が最近届くようになったとかで、そのため携帯を持っているのは春日野兄妹を除けばお嬢様の渚さんぐらいという話でした。じゃあ、悠は奈緒の自宅へ電話をかけていたのか? 自宅なら奈緒以外にも家族がいるはずであり、例えば1話のおばさんなりが出てくれるはずです。何回も掛けて繋がらないというのがあり得ない。
仮に携帯だったとして悠が番号を知っているのも不思議だし、亮平あたりから訊いたのだとして、ならば何故亮平は2話の時点で奈緒が携帯を持っていたことを言わなかったのか? 忘れていた、という可能性はあるにせよ、奥木染では珍しい携帯電話の存在を、早々に失念するとは思えない。奈緒が自室に固定電話でも引いてない限り、このシーンは不自然過ぎます。ハルが電話をかけていた理由はまあ、制服のボタン付を頼みたかったんでしょうけど、それはあくまで口実に過ぎないかも。奈緒でなければいけない理由など、ないんだから。
ハルの部屋に来た穹は、ネットの催促をしますが、その際にハルの様子がおかしいことに気付いた模様。穹の勘が鋭いというよりは、ハルが分かりやすいんでしょうね。

作中の日数が分かったことで、久々に時系列の話をします。過去の日記で事細かに考察したので覚えている人もいるかも知れませんが、ヨスガノソラのアニメは必要性から日付や時間を正確に示している描写が結構多く、かなり詳細な時系列表を作ることが出来ます。今回は7月3日の21時18分ということで、以前の考察から西暦は2010年であることが分かる。私が作った時系列表では7月2日の時点で穹は学校に登校しているはずなんだけど、これに関してはルートが違うためのズレが生じたと考えていいでしょう。何故なら、2話のときはたまたま呉服店に出かけていた渚さんが、気を利かせて完成していた穹の制服を届けてくれたから、穹は比較的早い段階で制服手に入れることができたんです。原作を見ても判るように、本来であれば呉服店から学校に配送され、そこで初めてハルに手渡されるわけですから、間をすっ飛ばした渚さんルートと時間的誤差が生じるのはなんらおかしいことではありません。
呉服店の配送事情がどのようなものかは知りませんが、少なくともこのルートでハルと穹が制服を手にしたのは3日より後であり、4日が日曜日であることを考えると5日の月曜日ということだろうか? 穹が学校に通っていないということは、4日にあったと思われる海水浴はなかったのかな。
他に時系列がわかるような描写はなかったと思うけど、少なくとも制服が届いた日と、穹の初登校日のズレを確認することが出来ました。

奈緒にボタン付を頼んだ悠は彼女を家にあげるけど、その隙に穹は携帯の中をチェック。悠が奈緒に連絡を取ろうとしていたことを知ります。奈緒は穹の制服のボタンを難なく付けて、それでお暇しようとしますが悠が引き止める。正直引き止めるなよ、と思わないでもなかったけど、ここがあるいは……いえ、なんでもないです。この考察はまだ早い。
悠と奈緒がいい雰囲気になり、キスをする寸前に穹が割って入る。このときの奈緒の表情見ました? やましさ全開、穹の顔まともに見れないと同時に、後ろめたさ爆発ですよ。い原作の無神経で図々しい奈緒の方がまだマシだったんじゃないの?
夜中に制服のボタンを付け直す穹のいじらしさったらないね。原作でも同じことしてそうだけど、穹にだってこれぐらい出来るんですよ。元々が天才肌ですから、覚えればなんだって出来るんです。ただ、本人にやる気がないだけで。
翌日、通学路を歩くハルと穹の前に現れた亮平のテンションは2話とそれほど大差ないけど、穹ルートで見せた雰囲気に似てなくもない。というか、悪い意味で原作の亮平なんだよな……見て判るように亮平は奈緒に気を使って奈緒と悠をくっつけようとしているわけだけど、前述のとおり彼は2人の過去を知らないし、そこにある複雑な事情を理解していません。に関わらず、亮平はかなり強引な方法で2人をくっつけようとしています。これって、なにかを思い出しませんか?
そう、初佳ルートで発覚した亮平の過去と失敗。想い人とその彼氏を駆け落ちさせたまでは良かったが、初佳とも関係があったことを知らなかったという事実。穹のことを抜きにしても、今の亮平がやっていることは、彼が昔したこととまったく同じなのです。でも、原作の亮平だったらそうするんだろうな、という気がしないでもない。神社のシーンは全体的にキャラが原作よりだったようにも思えるし。私、今まで亮平のことをウザイという意見には賛同してこなかったんだけど、初めてそのように感じてしまった。亮平超ウザイ。

その後のプールでのシーンは……なにも書きたくない。妄言と茶番劇の垂れ流しでしたが、別に良いんじゃないですかね。悠が過去を受け入れ、奈緒を受け止めない限り話が始まりませんし、話の展開としては仕方ないですよ。
これが穹との共通ルートでなければね?
私が第7話で一番気に食わないのはなによりもここで、まさか穹との共通ルートでキスまでするとは思わなかったんですよ。だって、この悠どう見たって奈緒が好きじゃん。なに? こんなラストから穹ルートへ分岐するっていうの? 冗談よしてくれよ。こんな話が共通の2話としてBDに収録されるなんて、認められるわけ無いでしょう。
もっともこれについてはTwitter上で考察と検証を重ねたので、ある程度の希望は見いだせたのですが、長くなったので明日に回そうと思います。
ピンキージョーンズ買ってきたんですけど、予想以上に面白くない結果に終わってしまった。元々特典の画像を掲載していたのはゲマ屋だけで、ここが唯一穹のブロマイドだったわけですが、まさかそれ以外が全滅とはね。とらのあなの分かりにくい表記に惑わされ片っ端から予約してしまいましたが、穹のブロマイドが1枚しかないなんて、いや、アニメ柄のブロマイドが2枚しかないなんて思いもしなかった。アニメイトですらアイドルのブロマイドを付けてくるとは、なんのためのアニメショップ最大手なんだと。

結局、とらのあなのアニメブロマイドというのは共通ブロマイドとはまた違うものだったようです。アニメ柄とは別にアイドルの奴もくれましたから。それにフェアのを合わせればCD1枚買うだけで3枚もブロマイドが貰えることになりますね。にもかかわらず得した気分が一欠片もないというのは、フェアで貰えたのが持っていない穹ではなくて瑛だったのと、特典のブロマイドがダメイドだったからでしょうか? 2話のCパートかな、画像的に。最初私はなんでよりにもよってヒロインでもない初佳なんだと不機嫌になったんですけど、よくよく考えてみればピンキージョーンズはCパートのEDなのだから、その主役である初佳がブロマイドになったとしても全然おかしくはないのだった。誰がそんなもの欲しがるんだ、という意見はあるにせよ。
アニメイトの場合、秋葉店で「このCDに付いてくるブロマイドはアニメ柄ですか?」と訊いて、アイドルのブロマイドを見せられたので、普通にアニメ関係の特典は付かないようです。他の一般的な音楽ショップで付くというブロマイドも続々と情報が来てますが、いずれもアニメ柄のものは1枚もない。ある程度予想はしていたからガッカリはしませんし、金を使わずに済んだので助かったという思いもあるけど、やっぱり面白味に欠ける結果ではあった。せめてアニメイトぐらいは穹のブロマイドでも付けてくれれば良かったのに……とりあえず、ピンキージョーンズを買う予定がある人は、ゲマ屋で買うことをお勧めします。穹のブロマイドに、おまけとしてアイドルのブロマイドもくれますよ。BD予約したときに貰えるものよりは良いんじゃないかな。
ブロマイドと言えば、とらのあなでBD予約したら貰えるって奴だけど、一つ大きな勘違いをしていました。スタチャの公式に詳細がなかったというのもあるんですが、あれってフェアで貰えるのと同じ奴らしいですね。CD買ったらランダムで貰えるのが、BD買うと5枚セットでくれるって感じらしい。なんか別に用意しているのかと思っていただけに、少し肩透かしを食らった気分になりました。まあ、気付かなかった私のミスですけど。

ハルキノソラは初のゲストなしでしたが、いつの間にかヒデアキングに続いてマウスの納谷さんまでレギュラーになっていたらしい。納谷さんってあり得ないほど忙しいはずだけど、毎回2~3時間掛かるという収録によく参加していられますね。まあ、それはともかくとしても渚さんルート、瑛ルートを振り返るという構成だったんですが……ハルキング的に今回アニメ版ヨスガノソラで使った新手法はセーブ&ロード方式という名称みたいです。まあ、公式的には決めてないみたいですが。リセットではない、というのは単に言い回しや語感の違い程度でしょうが、エロゲによくあるやり方と言われればその通りですねとしか言いようがない。手法自体はスタッフみんなで決めたことであり、アマガミSSと被ったのは偶然らしい。
私はこの手法を明確に否定し、批判する者ですが、そういった声に対して触れるのかどうか、というのは少し興味があった。結果的には一切触れず、それについてのふつおたも一切読まなかったね。スタッフ全員共通しているのは、ヨスガノソラという作品を如何に全部出していくかということらしいですが、その時点で私の考えとは相容れないものとなってしまった。だって、そんなもの望んでないから。
音響監督の岩浪美和は、「こういう美少女モノはキャラクターに惚れさせなければ駄目だ」という持論を制作前から展開していたらしいですが、このアニメでそんなの不可能でしょ。音としてのテーマとか言ってるけど、渚さんや瑛を可愛いと思うことはあっても、惚れる奴なんてまずいないもの。だって、可愛い可愛くない以前に、エロいかエロくないかが重要視されてるんだから。視聴者はヒロインに恋をしたいわけじゃなくて、エロいシーンを見たいだけなんですよ。だから惚れてなんかいないし、その必要もない。大体、2話で主人公とヤッちゃうような娘に惚れるような奴がどれだけいるのか。心情を盛り上げる? ろくすっぽ話も過程も書けない構成にしておいて、よくもまあ言ったものですね。
可愛いとか守ってあげたいとか、そんなこと考えてヒロイン見てる奴なんていませんよ。セックスシーンはまだか、エロいシーンはいつなんだと、そういう連中が主な視聴者になってしまったんだから。大体、真面目くさった意見を言ってるけど、エロアニメでそんなこと言われても薄ら寒いだけです。新手法を誇示したいのなら、台詞どころか話そのものを作り替えて成立させてみせろという話だ。それが出来ないなら、誇るべきところはなにもない。

ヒデアキングが作成中のグッズは、もしかすれば冬コミ用に作っているんでしょうか? エログッズといえばイベントのイメージがあるのは、私がエロゲユーザーだからなんですかね。けれど、例えばアニメイトなんかでむねのたにまくらを発売しても、それはそれでどうするんだって感じですけど。次回は岩浪さんがゲストらしいが、まあ、深い話はあまりしないんだろうなと。詳しく訊きたいことがあるのなら、やはり来年の1月に徳島に行くしかないようです。
衛星の具合かアンテナの調子か、ヨスガノソラの放送直前に受信が切れました。なんとか回復させたから良かったものの、受信不能になったときは心臓が止まるかと思った。これが穹の回で起こっていたらと思うと……なにが悪いのか良く分からないので一概にチューナーのせいには出来ませんけど、少し問題の原因を調べてみようかな。いくらリピートが3回やると言っても、初回放送が観られないなんてことになったらショックで寝込みそうですし。

瑛の話も最終回ということで、まあ、エロい部分はともかく全体的に駆け足でしたね。私は渚さんのシナリオほど悪くないと思いましたけど、原作で曖昧にした部分をハッキリ書いたのは、それなりに評価できることなんじゃないでしょうか? まあ、瑛シナリオらしい部分は欠片も残っていなかったし、オリジナルここに極まるといった内容だったけど、私は良いんじゃないかなと。瑛に興味がないだけといえばそれまでですが、話としては一応終わっていますし、不自然なところも、それほど多くはなかったでしょう。相変わらず悠とかいう原作のハルによく似た奴がバカやってましたけど、原作だって他人の事情にズカズカと踏み込んだのは同じですし。ただ、アニメほど偽善的ではありませんでしたがね。渚さんルートと違って明確な行動こそ起こしたけど、そのやり方が原作と違ってどうにも。やってることは同じなんだけど、なんていうか、思いやりに欠けるなぁと。悠は結局、自分の善意を押しつけただけだし、多分に自己満足な部分が多いんだよ。原作にも言えることだけど、瑛シナリオは結果として話が上手く纏まっただけに過ぎなくて、悠がやろうとしたのは渚家の崩壊にも繋がることでしたから。原作ではまだしも瑛の仮面を取るという理由がありましたが、アニメにはそれすらないので、余計に悠の行動が押しつけがましいお節介や偽善の類に見えてしまう。瑛のキャラそのものも、かなり弱まってますし。不満の声が多いのも、分からなくはありません。
私は穹だけを観ていたいので瑛がどうだろうと知ったことじゃないんですが、アニメスタッフはアレですかね? 1話に1回は、穹が家で一人孤独に過ごしているシーンを描くことを義務づけてるんですかね? 渚さんのときはセックスシーンの直前に銀十字を弄っている穹が映り、今回は一人ぬいぐるみと戯れる姿が。いや、必要ないじゃないですか、こんなの。穹が孤独しているのを描いて、フラストレーションでも貯めようというのだろうか。なんてイヤらしい、酷い仕打ちなんでしょうか。

6話について書くことはあまりないので、次回予告について。Twitterでヨスガノソラ好きたちと話していたときに気付いたんですけど、なんか第7話って奈緒の個人シナリオいたいですね。穹との共通パートにいくのかと思いきや、サブタイトルが「ツミナオトメラ」と、穹の名前が入っていないんです。瑛と渚さんの共通パートは、第2話「ハルカズハート」でしたが、これにはちゃんと2人の名前が入っている。私は複数形であることからツミナオトメラが穹と奈緒の共通パートだと思い込んでいたんですが、第8話のサブタイトルを観てみると、こちらは「ナオクラキソラ」と2人の名前が入っています。このことから、穹と奈緒の共通パートは第7話ではなく、第8話と考えるのが妥当でしょう。何故そのような入れ替えをしてまで変則的な放送の仕方をするのか分かりませんが、時系列は穹の制服が出来る前まで戻り、一気に逆レイプもやってしまいそうな勢いですね。原作ファン的には一番吐き気のするシーンがアニメで再現されるわけですが、果たしてどうなるのか。私は正直、奈緒のシナリオなんてやる必要もなければカットしてしまえばいいとさえ思っていましたから、どんな出来であろうと褒めることはないでしょう。まあ、6話まで放送してきて1話以外に見る価値もない状態ですから、所詮はそれの繰り返しでしょうけど。悠には用ないんだ、悠には。

ハルキノソラその他については更新日の関係で明日の日記に回します。その際にも書きますけど、結局のところヨスガのアニメはエロしかないんですよ。それが際だちすぎて、話なんてどうでも良くなってしまう。私は性質的に話を重視する人間なので、そこが微妙だとその作品に対する価値を見出せなくなってしまうのですよ。まあ、話の不出来を補ってあまりあるものというのは常にあるんだろうけど、今のところヨスガのアニメにそういうのを感じたことがない。映像や音楽の出来映えを説く人もいますけど、私が作品に求めるのはなしなんです、中身なんです、物語なんです。過去、私に名作映画や傑作映画なるものを見せ続けた評論家がいて、その人は始終映画における映像の素晴らしさについて語っていました。でも、私が上映後にその人へ訊いたのはたった一言でした。良い映像だった、技術だったと褒め称える評論家に私はこう言ったんです。
「それで、今の話は一体なにが面白かったんですか?」と。私はヨスガノソラのアニメに、ずっとそんな気分を抱いてます。
まず、言い訳をさせてください。買うつもりはなかったんです。発売日にヨドバシで見かけたときも、手にこそ取りましたがなんとか踏みとどまって堪えたはずなんです。それが月曜日になって、何故か恋と選挙とチョコレートの初回版を買ってしまい、段々と財布の紐が緩くなっていき……いや、それでも既にヨスガノソラは何本も所有しているわけだし、単にパッケージが新しいだけの通常版を買う理由はなかった。

そう、ただパッケージの絵柄が新しいだけな買う必要はなかったんです。私がソフマップで通常版の箱を取ったとき、ふと発売日には見ることがなかった裏面を見ました。そして、次の瞬間には購入を決めてしまった。
何故、裏面が決め手になったのかというと、久しぶりに見たパッケージのみに記載されたあらすじに引き込まれてしまったからなんだけど、ヨスガノソラって作品にはあらすじが2種類ほどありましてね。1つは公式サイトや各ショップのサイトなどで使われている長い奴と、もう1つが商品のパッケージ裏に書かれているものがあるんです。初回版、通常版共に同じ文章ではあるんですけど、短いながらも結構意味合いが深くて。公式サイトにあるそれは、主にハルと穹の旅立ちを書きながら、奈緒や瑛との過去に触れており、渚さんや初佳についてはスルーされています。それはこの2人が所謂サブヒロイン的な位置にいるからなんですが、問題は「そして、この場所を選んだ本当の理由」という箇所。言うまでもなく、それは作中の台詞に答えがあります。
一見すると奈緒や瑛がいたからだ、と思えなくもない文章ですし、現に穹もハルが奥木染を選んだのは奈緒の存在を考えてのことではないかと危惧していました。でも、実際は違います。そうじゃありません。ハルが奥木染を選んだ理由はあくまで、穹と2人で暮らすために、穹とずっと一緒にいるためにですから、瑛とかその辺は後から付いてきた理由に過ぎないんです。その辺り、委員長ルートにおける委員長が顕著な存在ですかね。
さて、公式のあらすじはこんなところですが、パッケージに書かれているあらすじは、少し意味合いが違います。決してそれは、極端にハル×穹へ偏ったものではなく、ヨスガノソラ全体を指している文章なのだけど……ハルが忘れたもの、ハルが取り戻そうとしたものは、果たしてなんなのか。今まで傷つき、不器用な行き方しかできなかった相手とハルが向き合うのが公式なら、今までハルが目を背けてきたものと向き合い、心から笑える日々を取り戻そうと思ったのがパッケージの文章です。正直、久しぶりにこれを読んで、まあ、引き込まれるものがあったんでしょうね。丁度、ソフマップのポイントが少々余っていたこともあり、その場の勢いで買ってしまったんです。

文化の日ということで、昨年までは日比谷まで芝居見物などに行ってたんですが、今年は特別用事がありませんでした。行こうと思っていた某大学の学園祭はイベントの参加券が外れてしまいましたし、仕方ないから家でのんびりしていようかと思ったら、知人が横アリで開催するアニマックスのライブへ参加するため横浜に立ち寄るとかで、丁度用があったので会うことに。会うと言ってもJRの中央口から市営地下鉄の改札口まで会話しながら歩いただけなんですが、知人曰く「乗り換え案内で地下鉄探してたら、ブルーラインというのばかり出てきてこれじゃないとか思った」という。そういや私は気にしたことなかったけど、地下鉄にこんな名前を付けているのは横浜ぐらいなんだろうか。東京メトロは普通に関係する駅名をそのまま線の名前に使ってますし。ブルーラインなんて、如何にも選民意識が強い横浜らしい名前だ。
知人の用事というのが今月23日に行われる野川さくらという声優のライブに関することで、実は知人にチケットを頼んでましてね。それの受け渡しと、ついでに最新のアルバムを借りることにしたんです。元々はFCに入るぐらい好きだった声優なんですけど、色々あってファンを辞めちゃいましてね。知人はその後、野サクのファンというか、まあ、イベントに参加する程度には好きになったみたいなんですが、誘われたので参加してみることに。いや、本当は悩んですよ? イベント重なってましたし、それ以前に祝日とはいえヨスガノソラの放送翌日でしたから、どうしたもんかなと。
でもまあ、長くライブには参加してませんでしたし、春ドリパにおける無料イベントが意外と楽しかったから……それに、これはやや深刻な理由なんですけど、野サクがこうしてライブなんて開催できるのも、後何年あるか判らないことですし。それこそ、今回が最後といわれてもまったく不思議はない。別にファンとしての未練は一欠片もないし、私にとってはもう過去の人でしかないんだけど、だからってライブに参加することを拒否するだけの理由はなかった。

秋は学園祭が多いこともあって声優イベントも数多く開催されているはずなんですが、私はそのどれもに参加する予定がない。芸術の秋、文化の秋なんて一般的には言われてますけど、とりあえず私のするべきことはコミケをはじめとした原稿の山を片付けることです。そのためには参考文献読みあさり、読書の秋をしなくてはいけません。同人誌ばかり書いてもいられない現状、まずは書けるものから書き上げていこうと思います。買うだけ買ったヨスガノソラ通常版は、開封こそしましたがディスクまで開けるつもりはないですし、ゲームプレイするだけなら初回版で事足りています。なので、先にやるとすれば恋チョコですかね? さっさとプレイして、面白くないようだったら手放そうかと思ってたり。回収も決まって、買取価格が凄いことになっているらしいから。
最近、とても不思議な事件に巻き込まれています。不思議というか、不気味の類なんですけど、なんて説明したらいいか自分でも判らない。一言で言うと某大型掲示板のヨスガノソラスレに私がいるって話なんだけど……いや、自分でもなに言ってるんだか判らないし、身内にも「遂に目覚めたか」とか言われる始末なんだけど、まさしくそこに私がいた。文章の書き方、語り口、句読点の付け方まで、どこからどう見てもそれは私だった。あれが私じゃなかったら、私が驚きだよってぐらいに。
笑い事じゃないけど、いや、もはや笑うしかあるまい。なんか、今ヨスガノソラスレに行くと私に会えるらしいから、話したい人は会いに行けばいいと思うよ。私も時間を見つけて行って来ることにしますから。私は私とだけは話したことないから、今から楽しみです。

まあ、それはいいとしてアニメ版ヨスガノソラの公式サイトが更新されて、Productに情報が追加されました。なにかと思ってみてみたんですが、なんのことはない全巻購入特典が付く店が新たに3店舗ほど増えただけなんですが……いや、やっぱり無理があるな。どうでも良いことのように書いてやり過ごそうかと思ったけど、このスタチャの商法には呆れすらも通り越して再び怒りが爆発しそうになってしまった。各ヒロインのBDを出して、そのヒロインのファンはそれだけ買えばいいようにという良心的な手法を売りにしているというのが、スタチャの言うところのアニメ版ヨスガノソラです。例えば私なら、第4巻の春日野穹編を買えば良いだけの話であり、本来ならそれで済むはずだった。
なのに何故、スタチャは8店舗も全巻購入特典を用意してきたのか? 各ヒロインのBDだけ買えばいいといったくせして、その実しっかり特典商法で釣り上げようというのだから質が悪いったらありゃしない。
全巻購入特典
・アニメイト(描き下ろし抱き枕カバー)
・ゲーマーズ(描き下ろしタペストリー)
・とらのあな(描き下ろし特大ベッドシーツ)
・ソフマップ(描き下ろしテレカ)
・Getchu.com(描き下ろしテレカ)
・キャラアニ(クッション)
・ネオウィング(ポートレイト)
・グッドウィル(図書カード)
新たに増えたのは下3つですけど、描き下ろしと書いていないだけマシなんでしょうかね。オリジナルとも書いていない辺りが不穏ですが、単純計算でこれを全部集めるとなればBDないしDVDを32枚は買うことになり、しかも更に店舗が増えないとも言いきれないだけに、32枚枚というのはあくまで最低ラインでしかありません。各ヒロインのBDだけ買えばいいはずの作品なのに、特典を集めるなら32枚も買わなくてはないないんですか。そいつはまた、随分と良心的な商法もあったものですね。優しさに包まれて、思わず涙が出てきますよ。
上記に引用したのはあくまで全巻購入特典であって、ヨスガノソラのBD&DVDには、予約特典まで存在します。つまり、予約購入者に対して予約時もしくは購入時に特典をくれるという、エロゲにありがちなあれです。
予約特典
・アニメイト 番宣告知ポスターを①巻商品受け渡し時にお渡し
・アニメイト通販 壁紙を商品受け渡し時にコードでお渡し
・ゲーマーズ 全④巻対象で予約時にブロマイドお渡し
・とらのあな 全④巻対象で予約時にブロマイドお渡し
・ソフマップ  商品告知ポスターを①巻商品受け渡し時にお渡し/下敷き①巻商品受け渡し時にお渡し
アニメイト通販の壁紙というのは、以前にも書いた穹のあれです。この書き方を見るに、まさか毎巻付くってことでしょうか?アニメイトのページを見る限り、どこにもそんな記述はないんだけど……これにしたってさ、なんで渚さんのBDに穹の特典が付くのよ。ショップの指定かなにか知らないけど、渚一葉編なんでしょ? 渚さんのファンのために、彼女のファンが買えばいいように作ったんでしょ? だったら、なんで穹の特典が付くのよ。渚さんの壁紙を用意して上げなさいよ。結局、一番人気のヒロインの特典付けて、そのファンも釣り上げようっていうんだからね。浅ましすぎるんだよスタチャは。

既にゲマ屋での予約は済ませてしまったので、明日にでも予約変更をしてくる必要がありますね。おそらく、内金予約者にブロマイドを渡すって感じだろうけど、描き下ろしと書いていない以上はアニメ絵の使い回しでしょう。わざわざ手に入れるほどのものではないけど、結果的に払うこととなる商品代金から、内金としていくらか納めれば特典を貰えるだけの話ですし、それほど損な話でもない。ゲマ屋の全巻購入特典の絵柄はまだ判りませんが、最終的に引き取る引き取らないは私の自由ですからね。まあ、上手いことやってみますよ。
問題はとらのあなですか。あそこも既に予約を初めているんだけど、店頭にある予約券は第1巻のみ……店頭に券がないものって基本的に予約できないはずなんだけど、にもかかわらず全4巻を予約するとブロマイドが貰えるというのは、なんともおかしな話だ。いや、とらのあな通販ならば可能だけど、まさかブロマイドが郵送で送られてくるのか? 店舗があるのに通販でしか貰えないなどあるわけがないし、そこのところはちょっと調べてみますかね。とらは元々予約時に内金を取られる店だけど、ブロマイドはゲマ屋と同じでアニメの映像の使い回しだろう。しかも、この時期に出せるのは精々3話か、多くて4話までの映像だろうから、特典としての価値は決して高いわけじゃない。集めるほどのものかとも思うが、とらのあなは布物の特典を付ける店であるし、ゲマ屋と同じく予約しておいてそんなにることはないでしょう。もっとも、どちらの店舗も布物の絵柄が穹じゃなかった時点で切りますけど。
スレに現れた奴も含めて勘違いしている人が多いけど、私は春日野穹が好きなんであって、ヨスガノソラの全てに対するコレクターではないのだ。そりゃ、新規グッズ出たらその都度買ってはいますけど、さすがBDを32枚集めるつもりは……DVD含めれば36枚だっけ? Twitterでは怒りのあまり息巻いてしまいましたが、冷静に考えてみると全部を全部集める必要性がない。原作絵の描き下ろしが来るかどうかも判らない状況で、私にはそこまでの冒険心はありませんよ。

私は意地になってるんじゃなくて、どちらかといえば自棄になってるんだと思う。悲恋堂の店主はムキになってるだけだと言うけど、それともまた違う。確かに金銭的なことを考えれば36枚買うことは可能だけど、そんなの自己満足にすらならないよ。まあ、仮にすべての特典が穹だというのなら話は別ですが……なにも商品展開までエロゲの真似をしなくても良いじゃないか。いや、エロゲの商法なら尚更多くのヒロインを各店舗に振り分けるべきで、8店舗もあるのなら4人いるヒロインをそれぞれに振り分けるぐらいのことはね、やって欲しい物ですよ。抱き枕は普通に穹だろうけど、タペストリーとかシーツとか、2人以上のキャラが描けるものはどうなるか。瑛&渚さんが一番可能性高いけど、私が危惧しているのは穹と奈緒がセットになることはあり得るのか、ということ。共通ルートのキャラ同士、特典もセットでということになったとしたら。不人気の奈緒に穹を付けることで、まあ、渚さんのBDに穹の特典が付くみたいな感じでね。そうなったらもう、私はスタチャを嫌いになるしかないかも知れない。長い付き合いだし、最近じゃ仕事でも世話になってますが、ヨスガノソラに関しては許容できないことが多すぎる。
アニメ版ヨスガノソラ 第5話「ヤミアキラカニ」&ヨスガノソラ プロモーション映像
アニメ版ヨスガノソラ 第5話「ヤミアキラカニ」&ヨスガノソラ プロモーション映像
BDの特典追加については更新日時の関係上、明日の日記で書きます。色々と言いたいこと、書きたいことは山のようにありますけど、私も気持の整理をする必要があるので。アニメ版ヨスガノソラに付いて口幅ったいことばかり言っているせいか、最近は変なことが多くてね。ヨスガノソラスレも、あれは一体どうなっているんだ……まあ、良いんだけどさ。いや、良くもないけど。いつの間に私のTwitterアカウントはバレたんだろう。日記では公開していないはずだったんだが。あぁ、穹botに呟かせてはいるんだっけ。中の人へのリンク貼ってないから分かりやすいように。それにしたって不思議な話ではあるけれど。

第5話について私は穹のこと以外はなにも書きません。悠がどうしたとか、瑛が積極的だったとか、そんなことはどうでもいいんです。興味もないし、関係もない。ただ、瑛が積極的であることに疑問を呈している人には、原作だって似たようなもんだと言っておきましょうか。瑛の我慢強い部分は、ハルに対して発生するものじゃないんですよ。むしろ、ハルに対しては明確な好意を持って接することが多い。仮に他ルートでのことを言っているのだとしても、あれは遠慮であって我慢じゃないし、そもそも自分のルートなんだから我慢する必要なんて一欠片もないでしょう。エロいことをするのも、比較的早い方だったしね。ダメイドほどではないですが。
瑛はアレでいて裏表の激しいキャラですけど、キャラクターの完成具合としてはコミカライズが一番いい思う。原作よりも達観しているし、笑ってばかりではないところがキャラに深みを持たせてますからね。ただの私の趣味だけど、アニメ版は単に可愛いだけなんですよ。可愛くて、それでいてエロいだけ。小さいながらも頭一つ抜きん出た原作やコミカライズにある、悟った者としての魅力に欠けてしまっている。諦めの境地と言ってしまえばそれまでだけど、アニメのはなんていうか……凄みがないんだよね。原作にあるゾクリと来るような怖さも、コミカライズで見せた鋭くて冷たい視線もない。それに5話全体の印象として、話の唐突さが強まっているというのがあります。
前回で渚さんルートが終わったのは良いんですが、渚さんの話というのは厳密に言うと2~4話という過程の上に成り立っていましたから、瑛のそれより1話多いんです。瑛が2話でしたのは蚊帳を渡したぐらいですが、仮に3~4話を排除して2話と5話だけ見たとしても、話の唐突感やつながりに対する違和感は拭えないと思う。なんていうか、エロアニメのOVAを見たときに感じるのと、同種の感覚だね。まあ、ヨスガノソラは18禁でないだけのエロアニメと化してますから、構成や作りが低質なのは仕方ないのかも知れないけど。

くだらない前置きはこれぐらいにして、5話における春日野穹の話をしましょうか。少し4話も振り返りますが、私はアニメに出ている悠という男を殴り飛ばしたくなりました。何故奴は、一欠片でも穹に構ってやらないのでしょう。そもそもなんで、穹は自分のルートでもシナリオでもない話に毎回出番があるのだろう。ぞんざいに扱われ、ハルに気にされることもなく、そんな穹の可哀想な姿をもう何週間見てきたのか。こんな穹を見続けるぐらいなら、いっそ出さないでくれとさえ思った。
寝間着の穹が医院スペースでアルバムを見るシーン。どうやら穹はここがお気に入りみたいですが、手にしたアルバムには幼き頃のハルと穹が夏祭りに出かけている、アニメオリジナルの写真が収まっていました。ハルはその写真の1枚に目を止め、気づいた穹が自室に戻ってオルゴールから銀十字のアクセサリーを取り出します。ハルが夏祭りで買ってくれたらしいプレゼントで、写真は慣れない手つきで穹の首元にアクセサリーを付けてあげているハルの姿でした。コミカライズで黒うさがハルからのプレゼントとされたように、アニメもまた物による繋がりの深さや絆の強さを示そうとしている傾向にありますね。分かりやすいといえば分かりやすいんですが……ここでの問題は、銀十字ではありません。確かに穹がハルからのプレゼントだと嬉しそうに語る中、当の悠が別の女との思い出を思い出してるところは死ぬほど腹が立ちましたけど、そこじゃないんです。
穹が銀十字を保管していたオルゴール、どこかで見たことがありませんか? そう、第4話で悠が渚さんに上げたオルゴールそのものなんです。形も同じならば流れてくる音色も同じ、このことから考えるに第4話で悠が渚さんに上げたのは、穹のオルゴールだったと考えるのが妥当でしょう。何故、穹の大切なものが渚さんへのプレゼントとなったのか、第4話で穹は言いました。「相談ぐらい乗るのに……家族なんだから」と。そして、その言葉に従って悠が穹に相談をしたらどうでしょうか? 渚さんという想い人に渡すプレゼントは、果たしてなにが良いのか。料理下手な悠がケーキなど作れるわけありませんし、同じくスキルがない穹には手伝うことなど出来ません。この時点でケーキという選択肢は消え、別のものを用意する必要があります。では、もしこのとき、穹が自分のオルゴールを提供していたら? 兄に貰った銀十字のアクセサリーを入れていた、謂わば宝箱のようなオルゴールを、自ら手放していたら……
多分、4話の穹はこのオルゴールを手放すことでハルへの想いに見切りをつけたんじゃないでしょうか? そしてその結果が、夏祭りに参加しないで1人自宅で銀十字を眺めていた穹なのだとすれば……私は、アニメ版スタッフを許せそうにありません。
自らの宝箱を、ハルという大事な存在を、穹は自分から失わなければならなかった。宝箱の中にあった銀十字、つまり自分を取り出すことで、自由となったハルを、いえ、悠を渚さんに上げたんです。それが委員長ルートにおける妥協の類なのかは分かりませんが、少ない出番の中で確かに穹は自分の気持を訴えて、ハルにぶつけようとしていたんです。でも、出来なかった。自らに振り向かないハルをねじ曲げてまで、穹には想いを遂げる力がなかったから。
第5話の穹は、まだハルのことを諦めていません。感づいてはいるようですが瑛との繋がりを知りませんし、知る機会もなかった。けれど、それも今回まででしょう。第6話で瑛ルートが終わる以上、それほど穹に割ける時間があるわけではないですが、なにかしらの決着は付けるんじゃないかなと。
後、久しぶりに奈緒が登場していましたね。彼女が現れて白々しくも食事の話をした後、弁当が用意されている春日野家の食卓を映した辺り、奈緒が食事の面で春日野家に関わってくることの暗示みたいなものでしょう。原作にもあったことですし、別に違和感はないんですけど、セーブポイントは奈緒と明日、一緒に学校へ行くかと言ったところか。

さて、そろそろ本題に入りましょうか? 第5話の話なんて、実は私にとってどうでもいいことなんです。各ハル×穹を推奨するサイトやブログが次々に視聴を中断する中で、私は底意地で踏みとどまっている状態ですけど、手の平を返す準備なんていつでも整ってるんだ! 例え3話しかないのだとしても、穹ルートのためならつまらない前座や余興にだって耐えてみせると、そう誓ったから。
アニメ版ヨスガノソラの公式サイトで、Team.ねこかん[猫]featuring.天乙准花『ツナグキズナ』/『ヨスガノソラ』プロモーション映像が公開されました。主に1~2話のハルと穹を中心に構成されているPVですが、実は私がこれを見るのは初めてではありません。もう1ヵ月近く前になりますが、徳島のマチアソビにて行われたハルキノソラ(仮)出張版で、同じものが流されたからです。ハルキングが徳島用に作ってきた特別映像だとかで、放送前日だった2話の映像と、それ以外のもふんだんに使っていたことから、かなり盛り上がった記憶があります。
私が元々好きだったツナグキズナをさらに惚れ込んだのも、この映像を見たからであり、あのときは完全にして完璧なハル×穹PVに心を踊らせていました。だって、どこからどうみでもハルと穹じゃないですか? 双子に始まり双子に終わる、そういう映像じゃん、これは。こんな素晴らしいPVを、それなりにデカい画面で魅せられて、しかも明日放送の2話の映像ですとか言われて、ハル×穹を疑う奴はあり得ないと思いませんか? 確かに他のキャラだって頬赤らめて映りますけど、そんなの一瞬じゃないですか。ツナグキズナと共に流れるハルと穹の映像を見て、2話からも双子に期待できる、アニメは双子の話なんだと、私は徳島の地で信じていたのですよ。だって、映像を見て疑う理由がないじゃない。
なにせイベント用に即興で作った映像でしたから、今後どのように利用するかはまったく分からない状態で、BDの特典にでもしてくださいと私は言ったんだけど……まさか、サイトで公開するとは思わなかった。だって、ツナグキズナのフルバージョン使用してるんですよ? サイトで無料公開するなんて気前のいいこと、普通はするはずないじゃない。まあ、穿った見方をすればサイトを更新するネタが尽きたか、アニメから離れつつあるハル×穹ファンを繋ぎとめておくために公開に踏み切ったなど、いくらでも想像は付くけどね。もう一度見たいと思っていただけに、また見る機会があって私は嬉しいけど、私がなんで2話以降の流れに不満たらたらだったのかは、これで分かってもらえたと思います。私はヨスガノソラのアニメはこのPVみたいに行くと、そう思っていたのですよ。けど、それは単なる幻想でしかなくて、翌日の夜には叩き壊されたんですけど。

私はアニメ版ヨスガノソラをそれほど高く評価していません。作画の質は良いと思いますが、それ以外の点で顔を覆いたくなることが多すぎる。誰しもがそう感じているなどとは言いませんが、私にとって受け入れがたい展開や内容ばかりなのは確かな事実です。巷ではエロの是非しか騒がれてないですが、エロなんてどうでもいいんですよ。そんなところはどうでも良くて、もっと根本的な、作品の構造そのものについて私は異を唱えたい、否定をしたい。なんか私の一挙一動を観察している人がいるらしいけど、例え穹ルートがどんなに素晴らしい出来でも、2~9話が覆るわけでもないんです。ヨスガノソラのアニメは、既にそういう段階にまで来てしまっています。
音楽堂は固く閉ざされ
今日は冬コミ新刊用の資料探しに図書館へ行くつもりだったんですが、その前にアニメイト横浜へ行って入荷しているであろう比翼の羽根ツナグキズナの同時購入特典を回収することにしました。事前購入こそしなかったんですが、なにせ昨日は台風でしたし1日ぐらいは残っているだろうと思って。日曜日ということも合ってか店内はそれなりに混んでいましたが、CDは普通に置いてありました。でも、そこに同時購入特典と書かれたシールは貼っていない。なんと、特典は先着で既に捌けてしまったというのだ。

横浜店にない以上は横浜にいても仕方ないということで、東海道線に飛び乗ってお隣の川崎市へ。アニメイト川崎店へと駆け込みました。ラゾーナの中にあったマグマニが移転してからというもの、なかなかミューザ川崎に行く機会がなくって。そういや、秋葉原に移転したはずのマグマニもいつの間にか潰れていたらしいね。千葉の本店も閉めちゃったとかで、寝所句書店の秋葉原支店と同じく、気付かぬうちに消えてしまった店のなんと多いことか。逆に蒲田の駅前にメロンブックスが開店するらしいけど、なんとも中途半端な場所に店を出すものである。確かにあそこはとらのあなの勢力圏ではないが、また移転するらしいアニメイトを見れば分かるように、必ずしも集客力が望める土地ではないんですよ。学生街であるとはいっても、それがプラスに繋がるとも限らない。横浜と秋葉原間にアニメイトが2つもあるってどうなんだろうね。メロンブックス蒲田店は成功するのかどうか。まあ、オープン時には行ってみるつもりですが。
話は戻ってアニメイト川崎店。私は基本的にチネチッタとかそっち方面を利用する人なので、川崎に降りても滅多に立ち寄ることのない店舗なのですが、一般的なアニメイトに比べると店内の雰囲気が少し違う感じがする。閉鎖間がないっていうか、言い換えれば開放感があるのかな。新しくできた商業施設内の店舗だからか、少なくとも横浜店よりは洒落っ気に溢れている感じが。
比翼の羽根とツナグキズナは特典付きで買えたましたが、挿入歌はやはり出荷数が少ないのか最後の1枚だった。店頭に並んでいる限りでは、だけどね。特典のスリーブはてっきりクリア系の素材を使ってくるかと思ってたんですが、普通に厚紙特殊紙でした。絵柄はCDのジャケット及び本編映像から穹の際どいシーンを2カットほど。チョイスとしては他店舗よりも扇情的なものを選んでおり、私は結構気に入りました。やっぱ、穹が一番良い。

運良く川崎で買えたので、次は図書館へと向かうために地元へ戻る。横浜市立図書館というのは日曜は平日より2時間早く閉まってしまうので、足早に向かうことに。地元に着いた時点で、閉館20分前とかだったからね。すぐに目当ての本を探しに児童書コーナーへと駆け込んで、近くにいた司書のおばちゃんに頼んで本を集めて貰うことに。何故冬コミの資料集めに児童書コーナーへ行ったのかは、まあ、そのうち判ると思います。コミケに限らず同人誌の新刊ってさ、確実に出せるって段階にならないと情報公開し難いんだよね。だって、落としたら格好悪いしw 夏コミで早々にid本作るなんて言っておきながら、結局制作中止にしちゃったのは記憶に新しい話です。
そういや、我が盟友であるくろのとくろえのくろのさんが、商業依頼で無人島ものを書くことになったとかで話を聞いたんですが、くろのさんのイメージする話というか、描きたいもの中にidと近いものを感じたので勧めておきました。2000円もあれば買えるほどに価格崩壊してたから、どうやら即買いしたらしいけど気に入ってくれるかどうか。私は好きだけど、エロゲとしては微妙という声も多い作品だからね。むしろ、つまらない、面白くないと感じる方が普通なのかも知れない。私は大好きだけど。
あまりにも急いでいたせいか、図書館で1冊本を借り忘れてしまったので3日にでも再訪しようと思っています。平日は19時には閉まってしまうし、今の仕事を始めてからというもの、なかなか図書館へ行く機会も少なくなってしまいましたね。地元の図書館はそれほど大きなものじゃないけど、それでも本に囲まれているというのは気分が良いものです。

資料も一通り揃えたことだし、冬コミ新刊の執筆に入ります。プロット自体は当の昔に出来ているから、後は資料を基にどんな風に書き上げていくかって感じかな。いつも書き始めるまで凄い時間が掛かるんだけど、筆のノリが良いのかスイスイと進んでる。まあ、制作期間は1ヵ月しかないわけだし、時間があるわけじゃないんだから、これぐらいやらないと新刊2冊なんて言ってられないしね。さっさと装丁やページ数を確定させ、今週中には印刷所の予約をしたいものだ。
12月31日に東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット793日目に当選しました! 去年は落選してしまったから、冬のサークル参加は2年ぶりですか。夏コミには参加したからコミケ自体は久しぶりってわけじゃないんだけど、ギャルゲジャンルの配置場所がまた変わったので、初めて西館にスペースを出すこととなりました。昨年の冬に西へと移動したのが、今年の夏に東へ戻ったから、しばらくは固定されるかと思ったんですけどね。コミケ側もその辺は決めかねてるってところでしょうか。

当日の冬コミ新刊はヨスガノソラの小説本を2冊ほど予定しており、当然ながらスペースは夏コミに続いてヨスガで取っています。まあ、ジャンル替えする理由もありませんし、まだまだハル×穹を書き足りないので。
基本的にコミケやCOMIC1など規模の大きいイベントでしかサークル参加はしないから、同人誌制作に関しては夏コミ以来になりますか。ここ最近、同人活動とか二次創作とかまったくやってなかったから、自分が同人家であることを忘れそうになる。まあ、この日記読んでる人は全員知ってると思うけど、私も同人サークルを主催していまして。メンバー1人の個人サークルですけど、まあ、たまに同人誌とか作っています。
元々はネットで連載してたロックマンゼロとリリカルなのはStSのクロスオーバー小説を同人誌としてまとめるために始めまして、サークル名である「シャリテクロワール」もロクゼロに関係する単語から取っています。クロス小説自体は過去に4冊ほど出していて、話そのものは続いているんですけど、色々と事情があって今はお休み中。一応、夏コミでも読本は出しましたが、そういやロクゼロがまったく絡まない同人誌即売会ってのは初めてなのかな? 個人サークルとしてイベントに参加し始めて2年ぐらい経つけど、なんだかんだいって1冊はロクゼロの新刊を用意していましたからね。今回は既刊の在庫もありませんし、再販するほど需要もないだろうから、本当にヨスガノソラがメインとなるわけか。まあ、現在アニメ放送中ですし、旬といえば旬なジャンルではあるんだけど……私の予想ではヨスガの同人としてのピークは冬コミの一過性で終わるだろうから、アニメ効果なんてほとんど続かないと思うんだけよね。それに、あそこまでエロイと却って同人誌としては流行らなそうだし。穹ルートの出来次第とは言っても、穹がメインになるのは12月からだから、それを観てから本を作り出すのはどうしたって無理がある。簡易製本とかコピー誌なら間に合わなくもないだろうけど、1話見て原作にも手を出したところが描くかも知れないって感じではないかな。大手も軒並み別ジャンル描くだろうから。
まあ、コミケの場合は当日になってみるまで判らない部分もあるので、いざ参加してみるとヨスガ本で溢れてましたとか、そんなこともあり得なくはないんだけどね。あれだけの数のサークルが参加してると、皆が皆ネットにHPとか持ってるわけじゃないから、事前に情報集めるのも限界あるし。上のもあくまで予想なんで、最終的にどう転ぶかは見物かも知れない。

そういや、肝心のスペース№を書いていませんでしたね。普段はカタログ発売時期まで配置場所や番号について詳細は伏せておくんですが、まあ、前述の通り東館から西館に移動こそしましたけど、配置そのものに大した変化はないんじゃないかな。お誕生日席というか島角の真後ろですから、夏とまったく同じですし。自分のいる島というかブロックに他のヨスガサークルがいなさそうなのもおそらく同じ……やっぱり、小説サークルは引き離される運命にあるのだろうか。個人的にはジャンルで揃えて欲しいんだけどな。まあ、西2ホール「と」06bにシャリテクロワールのスペースがありますので、興味がある人はどうぞ来てやってください。
新刊は現在制作中ですが、1冊はいつも出してるハル×穹の小説本で、もう1冊はちょっと特殊なものを考えています。小説本であることには変わりないんですけど、まあ、近々公開できればいいかなと。サークルカット見れば分かることなんだけどね。どちらも手を抜くつもりはないけど、単純に企画として考えれば後者の方が好きだったりする。ありがちと言えばありがちなんだけど、男性向けでは少ないのかな? アニメ版ではないですが、物は試しというやつで、いつもと違うやり方でハル×穹本を書いてもいいんじゃないかなと……結局、ハルと穹の本であることも変わりないし。手法というよりはジャンル的な意味合いが強いんだけど、中身が完全に決定したわけじゃないので、それこそカタログが出た頃にでも改めて書くことにします。てか、その頃には新刊どっちか完成してないとやばそうだ。印刷所はいつものところ使う予定だけど、あそこは締切早いから冬コミ合わせだと11月末に入稿しないと間に合わないだろうし。他のところで刷ってみたいとも思うんだけど、如何せん金銭的な都合がね。少部数を刷ってくれて、尚かつ印刷費安いのってあんまりなくて。小説本って地味だけど、ページ数的には漫画本より多いから結構大変なのさ。同じ部数でもページ数が違うだけで、値段も相当の差が出るし。

なんか、久しぶりに同人サークルっぽい日記を書いた気がするので、文章を書くのに凄い手間取ってしまった。実はコミケの当落発表もその前日に知ったぐらいだし。まあ、翌日はいつも通り緊張で仕事も手が付かなかったけど。アニメも始まったことだし、なにかしら二次創作でも書こうかなと思っていた矢先だったので、創作意欲のすべてを冬コミに向けて注ぎ込もうと思います。そういや、アニメ版ヨスガノソラの第4話が放送されてからこっち、ハル×一葉とか、悠×一葉 SSみたいな感じの検索で飛んでくる人いるんだけど……ホントにもう、勘弁してくれませんかね。ないよ、そんなもの。書く気もないし、あり得ないから。4話の感想がずっと準備中であることを色々言われてるみたいですけど、明日中にはなんとかします。書けないと言うよりは、単に書くことがないだけなので。
まあ、掲載情報というほどなにが載っていたわけでもないんですけどね。一応、描き下ろしピンナップがあるのと、6話以降のサブタイが少しだけ分かったので書いておくことにします。ただ、今後の展開とかそういった話は一切載ってないから、アニメ版権のピンナップに興味ないって人は買わなくてもいいかな。どちらも穹の描き下ろしだったけど、メガマガと娘TYPEで大きな差が出ているというか、まさかキャラデザにして総作監の神本兼利より、原画班の一人で作画監督補佐でしかない藤井結の描いた穹の方が可愛いってのはどういうことだ。

もちろん、個々の趣味や好みがあるにせよ、胸の大きさを除いてメガマガのピンナップが娘TYPEのそれをはるかに上回っていると思う。娘TYPEのピンナップっていうのが、ベビードール姿の穹が、自室でうつ伏せになりながらノーパソやりつつ、ポッキーかじっているという絵柄で、確かに黒の紐パンとかは良かったと思うんだけど……なんだろ、神本さんの絵ってさ、アニメの映像として動いているときは良いんだけど、版権イラストだと結構微妙な気がするんだよね。癖が強いというか、メインキャラ集合のキービジュアルだって色々言われてたじゃない。座布団一枚を身体と畳の間に敷いて、寝そべりながらノーパソっていうのは、穹のキャラ的にはありなのかなしなのか。ありだとは思うけど、普通にベッドの上まで持って行けばいいんじゃ……コードが届かない? 熱を持って危険? そういえば、アニメ版もネットは繋がってないんだっけ。穹の出番が激減したので注意してなかったけど、携帯と違ってノーパソを使っているシーンはなかったと思うし。
構図や絵柄としては良いものの、なんか物足りないというか、微妙に感じてしまうのは何故なんでしょうね? 言ってしまえば神本原画が私の好みじゃないってことなんだろうけど、それにしたってメガマガとの差が開きすぎているような気がする。というか、雑誌ごとに原画描いてる人が違うってのも、ヨスガ関連では始めてかも知れない。先月までは版権絵の担当が月ごとに固定されていた気がするし。
娘TYPEはピンナップだけで特集記事の類はカラーもモノクロも存在しなかったのですが、メガマガと違いサブタイトル情報だけは載っていました。メガマガには「制作サイドの意向によりサブタイトルは発表されません」と書いてあったのに対し、娘TYPEには普通に載っている不思議。まさか、出版社というか雑誌で区別したわけでもあるまいし、角川が間違えたか、学研に話が言ってなかったのか……いずれにせよ、9話までのサブタイが判明しました。
第5話「ヤミアキラカニ」(11月1日)
第6話「アキラメナイヨ」(11月8日)
第7話「ツミナオトメラ」(11月15日)
第8話「ナオクラキソラ」(11月22日)
第9話「ハルカナオモイ」(11月29日)
第7話のタイトルが複数形であることに違和感を憶えたかな。穹と奈緒の共通2話に当たる話のはずだけど、何故に複数形? まさか、奈緒だけじゃなくて穹も悪かったんですよとか、そんなことを言い出すんじゃないかと、そんな心配をしてみたり。原作で奈緒の評判が良くないのはフォローの大半をハルと穹にさせたことと、何故か最終的に穹が謝る羽目になったことへの反発が強い部分もあって、それを考えるとアニメで同じことをやるのは得策ではないと思うんだけど……奈緒の罪をごまかすために穹を貶めるようなことがあっては、そのときが奈緒の最後だと思う。

メガミマガジンはサブタイトルなどの放送情報こそありませんでしたが、描き下ろしピンナップと特集記事がカラーで1ページほどありました。いや、このピンナップっていうのが凄いのよ。原画は前述の通り藤井結さんで、自宅の風呂場で湯に使っている穹の絵なんですが……
とにかく穹の乳が凄まじいことになっている!
原作では貧乳、よくても微乳だったはずの穹の乳が、胸が、おっぱいが! これでもかってぐらい増量されているのですよ。ないはずのものがあるというか、下乳が目立つ時点で、この穹はもう貧乳じゃないだろう!? なんなんだ、素晴らしく揉みごたえのありそうな胸ではないか。これがあれか、俗にいうところのけしからんという奴なのか。
画像をお見せ出来ないのが残念ですってぐらい凄まじい穹なので、是非皆さん買ってください。ピンナップ切り取って目の届く範囲に貼り付けてください。全裸ってのもあるんだろうけど、今までのピンナップで一番衝撃を受けた。エロさが段違いなんだもん。こんなに胸の大きい穹は穹じゃない、という人もいそうだけど、胸だけじゃないんですよ。ハルを見つめているであろう表情や仕草、可愛らしさの中に潜んだ女としての匂いというか、程良く火照った身体で明らかに誘っていそうな視線を送られてきたら、ハルの理性が吹っ飛んでもおかしくはないんじゃなかろうか。だってあれでしょ? これってEDのお風呂シーンから派生してるんじゃないの?
あまりの素晴らしさに、火照った乳は秋山のモルゲンロート(朝焼け)とかいう、よく分からない喩えにも何故か納得してしまいますね。ただ、この絵を見せつけられた後に小柄だから発展途上とか、そんなことを言われても説得力がないよ。奈緒の方がでかすぎるだけで、殊更小さいという印象を受けないもん。十分に立派なものを持っていると、そう思います。

ヨスガノソラのメガマガにおける特集記事は《秋の行楽 そうだオッパイを見に行こう。オッパイキング》という馬鹿馬鹿しすぎて涙が出そうな企画コーナーの一部だったんだけど、今回の版権絵は企画趣旨に沿ったものを描き上げた、という感じなのかな。特にスタッフのインタビューもなかったら、今後の展開とか話の流れが判るものはなかったし、5話から瑛ルートに突入するとか、その程度の情報しかなかった。しかも、企画が企画だけに奈緒も結構出張ってきているので、嫌いな人は注意したほうがいいかも知れないね。電撃 G’s magazineに記事はなかったから、月末の雑誌に関してはメガマガと娘TYPEだけでよさそうです。まあ、ピンナップには人それぞれ好みがあると思うけど、私はメガマガ押しかなぁ。上記の企画もそうだけど、結局のところ雑誌としての面白さでメガマガの方が娘TYPEを上回っているんじゃないかな。いやはやなんともはや、素晴らしい春日野穹をありがとうございました。
悲恋堂の店主に「穹のブロマイドだけ欲しかったなら、それが付くCDだけ買えば良かったじゃないですか」と言われたけど、げっちゅ屋は両方とも穹だったし、ゲマ屋は特典画像公開前に予約が締切で、とらに至っては発売当日まで絵柄が分からなかったので、とりあえず全部予約するしかなかったんですよ。そして私は一度予約したものをキャンセルしたり、引き取らずに放置するのが好きじゃないから、結局6枚も手元に来てしまった。しかも、アニメイトの特典次第では追加もあり得ると言うんだから、色々と救われませんよね。

まあ、それは良いとしても今日はアニメ版ヨスガノソラの挿入歌であるツナグキズナについて書きましょうか。先日の日記で少し触れたけど、私は主題歌の比翼の羽根より、こっちの方が断然好きで、ツナグキズナこそヨスガノソラのエンディングテーマだと思っています。詩を読み、曲を聴き、歌声を響かせれば、自然とそれが伝わってくる。曲自体はアニメ放送前にハルキノソラで流れたのを聴いてたし、放送が始まってからもED部分だけ繰り返し見たりと結構聴き込んではいたんですけど、やっぱりフルサイズは良いものですね。
アニメ主題歌ってのは当然ながら実際にCDへ収録されているものより短く作られていて、単に歌詞の1番や2番を使っているのもあれば、主題歌用に編集し直した、所謂TVサイズなんてのもあったりします。そのため、TVサイズ視聴後にフルサイズを聴くと受ける印象が大分違うというものがあったり、2番の歌詞を見ると全然作品に関係なかった、なんてことが多々あります。特にアニソン歌手ではない、一般的なアーティストを起用したタイアップとかだとそれが顕著で、むしろ提供された楽曲に作品側が合わせなくてはいけないといった事情もあるから、そのアニメ作品のためだけに作られた曲ってのは最近は少ないのです。

けれど、このツナグキズナ美空に続く光は、実際に原作ゲームをプレイした上でイメージしたというだけ合って、かなりヨスガノソラという作品を、ハルと穹の2人を意識して作られています。ツナグキズナのテーマは物語が始まる前の双子であり、それは実際のED映像を見れば一目瞭然だと思う。フルサイズで聴いてもTVサイズからの印象が崩れることはないし、むしろ更に良くなっているぐらいです。原作の楽曲にも引けはとらないと思うし、これはヨスガノソラの曲であると認識することが出来た。
ただ、私の好みの話をするとカップリングである美空に続く光の方が良いかも知れない。歌詞は歌い手でもある天乙准花さんが書いたみたいだけど、ハルと穹というよりは、春日野穹の曲ってイメージが強い気がする。なんだろ、病院のベッドの上で空を眺めながら、ハルがお見舞いに来るのをひたすら待っている穹とか、そんな感じ。とにかく歌詞が穹の心情を歌っている印象を受ける。ハルとして読み取ることも出来なくはないんだけど、この辺りについては本人に訊いた方が早いかも知れない。
ツナグキズナにしろ、美空に続く光にしろ、割と歌詞のテーマがハッキリしていて分かりやすいんだよね。中にはそれを単純と思う人もいるかもだけど、私はこれぐらい直接的な方が好きです。だって、その作品のために書き下ろされた曲だってのがすぐに伝わってくるから。曲調もeufoniusと違って難解なものじゃなかったし、綺麗なメロディを奏でながら、それでいて聴きやすいものに仕上がっていると思う。美空の方を穹ルート最終回のEDとかに使ってくれないものですかねぇ。ただのカップリングとして埋もれされるには、ちょっと曲が良すぎるよ。

考えてみれば、エアーマンが倒せないという歌をまともに聴いたのは今回が初めてかも知れない。本家より先にバージョン違いを聴くというのも、それはそれでありなのかな。ただ、知っている人は知ってると思いますが、私は結構ロックマンシリーズが好きな方なので、歌詞の言いたいことは理解出来ても、素直に同意することはないかな。身も蓋もないことを言わせて貰うと、エアーマンぐらい倒せなくてどうするんだと。まあ、ウッドマン共々難敵ではあるだろうけど、私自身、ロックマン2はそれほど難しいと思わなかったので……ロックマンゼロの方がよっぽどハードだったよ。色々な意味でね。
楽曲自体はネタ曲ながらも格好良く歌われてましたし、確かに良い感じではあると思う。原曲がどんなのものなのかは聴いたこと無いので分かりませんが、これが流行ったというのも納得のいく話です。ただ、なんだってヨスガノソラのCDに入れちゃったんだろうとは思う。このアレンジを目当てに買う人は、さすがにいないんじゃなかろうか。有名な曲とはいえ、ニコニコ上でも既に色々な人が歌っているわけだし。まあ、比翼の羽根と同じ値段で1曲多いわけだから、少し得した気分にはなったけど。挿入歌という扱いからか、主題歌ほどに枚数がないらしく、早くも入手困難の兆しを見せているらしいから、欲しい人は早めにゲットすることをお勧めします。
アニメ版ヨスガノソラ主題歌 「比翼の羽根」&「ツナグキズナ」
アニメ版ヨスガノソラ主題歌 「比翼の羽根」&「ツナグキズナ」
アニメ版ヨスガノソラ主題歌 「比翼の羽根」&「ツナグキズナ」
昨日、秋葉原と横浜を回って予約していたアニメ版ヨスガノソラの主題歌、「比翼の羽根」「ツナグキズナ」を引き取ってきました。秋葉原ではとらとげっちゅ屋、横浜ではゲマ屋に行ったわけだけど、意外なことに店頭販売分を見かけなかった。正式な発売日は確かに今日だけど、同日発売のCDがずらっと並んでいたのに比べて、ヨスガは1枚も置いてないんだよね。売り切れたのか、それとも予約分だけしかないのか。さすが地上波だけあってFAの方は良く売れているようだったけど、ヨスガを買ってる人はいなかったかも知れない。

最初に行ったのはげっちゅ屋だったんだけど、昼だとまだ特典ブロマイドが届いていなかったので、帰りに回してとらのあなへ行きました。とらもまた店頭に並んでなかったので、あるいはまだ買えないのかな? と思ったんですが、よくよく見ると店内にヨスガノソラ関連CD/DVD購入フェアなるもののチラシが貼ってありました。期間内にフェア対象商品を買うと、先着でアニメブロマイドを貰えるというもので、開催期間は10月26日からブロマイド配布終了時まで。最初から早売り前提でフェア組んでるのかよと思いつつも、今日から開催なら予約品を引き取るのも可能だろうと、レンジへと並ぶことに。ちなみにCD/DVDと書いてありましたが、現状の対象商品はすべてCDです。
比翼の羽根とツナグキズナ、そしてピンキージョーンズの初回限定版3種だけで、まあ、ピンキーはDVD付きであるから、別に間違ってはいないのかな。一応、BD/DVDを予約した人にも購入時に5枚セットで貰えるらしいんだけど、これは予約者の分を予め確保してくれるってことでいいのだろうか。内金全額にして、その場で渡してしまったほうが手間が省けるんじゃ。フェア終了がイコールで配布終了なんだから、12月22日までに配り終えてしまったらどうするのかな……
そんなフェアブロマイドの絵柄はまず本編映像が3枚合って、1話の自転車に乗る奈緒、2話の散水ホースを持っている瑛、3話で下校途中の渚さんという感じ。そして残る2枚というのがED映像からで、ハルの机の下でごっくんしてる穹と、瑛、渚さん、やひろ、穹がアイスを食べているところですね。私は是非、ED映像のブロマイドが欲しくて、実際に穹を手に入れることは出来たんだけど、もう1枚は渚さんでした。アイスが良かったけど、ピンキージョーンズが発売していない状態では、どうしたってコンプリート出来ないじゃないですか。とらで主題歌と挿入歌を5枚買うならまだしもね。2枚目の画像がとらでゲットしたブロマイド類で、本編1話でハルと自転車2人乗りの穹と、EDで制服に着替えている瑛と渚さん。ゲマ屋もそうなんだけど、なんでハルと穹がテーマの楽曲で特典が瑛と渚さんのブロマイドなんだろうか。前にも書いたことだけどさ。
1枚目の画像はげっちゅ屋の特典になりますが、公式HPにも載ってるので特に話を広げることが出来ない。残る3枚目はゲマ屋ですが、ここも店頭にはCD並んでなかったなぁ。そもそも、ツナグキズナの予約券すら用意してなくて、私は直接予約しましたからね。レジ奥から出してくるの確認したけど、秋葉のとらより枚数少なかったも知れない。ネットでの騒がれ具合に反して、実際は大したことないんだろうか? まあ、騒がれてたのはエロであって歌じゃないからな……悲しい話だけど。

ここまでが昨日の話で、ここからが本日の話。深夜にアニメイトでもCD購入特典が用意されているという情報を教えてもらい、それを確認すべく再び秋葉原へと赴きました。物のついでに昨日回った店舗も確認したんだけど、普通に店頭販売が始まっていたので、入荷数が少ないとか、予約分販売のみってことはないみたい。単に一般分の早売りをしてなかっただけみたいね。アニメイト秋葉原店に行ってみると、確かにヨスガノソラのCD購入特典は存在しており、主題歌及び挿入歌を同時購入することでなにかが貰えるらしい。CDには同時購入特典ありと書かれたシールしか貼ってなく、前々から店内にあった告知の紙にも詳細は載っていない。仕方ないので店員に訊いてみると、メイトの特典はCDが2枚入るスリーブケースらしかった。しかし、絵柄等の情報は一切分からないという。何故かというと、工場での製造が遅れており、店舗に特典自体が存在しないというのだ。
例え実モノがなくてもアニメイト本社には元データぐらいあるんじゃないのか? と思いつつも、現状どのような対応になっているのかを尋ねると、引換券を渡すので後日取りに来て欲しい人のことだった。予定では10月30日には特典が届くはずなのだが、店員曰く本当に届くのかはかなり怪しくなってきているそうで、出来る事なら30日以降が望ましいとのことだった。一応引き換え期間は10月30日~11月27日と余裕があるから、すぐに取りに行かなくてはいけないってことはないらしい。
思うに、この特典というのは急遽決まったものなんでしょうね。HPでの事前告知もなければ、店内のCD情報にも一切の記載がない。発売日に特典が存在しないというのも、メイトらしからぬ現象ですし。私にしても情報が一切なかったから他店舗で予約したわけだし、こんな早売りないし発売日当日に特典の存在が明らかになるなんて、今まであっただろうか? あったのかも知れないが、私の経験上には存在しない。休日に秋葉原まで出掛けるつもりはなかったので秋葉原店では購入せずに、横浜店で買うことにしたけれど、絵柄も分からない状態で買うというのは少し抵抗がある。言ってしまえば、番組のタイトルロゴが入っただけのスリーブという可能性だってあるのだ。さすがにそんなちゃちなものではないと信じたいが、情報がないので迂闊に動くことは出来ない。既に主題歌と挿入歌を合わせて6枚も持っているし、更に追加となれば慎重にならざるを得ないのが現状です。

アニメイトといえば、BDとDVDの発売方法でも面倒なことをしてくれた。私は既に店舗での予約を済ませていたのだが、なんとアニメイトオンラインショップ限定キャンペーン!というものが行われるそうだなのだ。以下、公式ページから引用をしてみると、
12月22日発売、TVアニメ『ヨスガノソラ』Blu-rayもしくはDVD第1巻を12月19日までにご予約いただきましたお客様に、【『ヨスガノソラ』描き下ろしPC壁紙(春日野 穹)】を漏れなく差し上げます。商品に、ダウンロードページのURLとパスワードを記載したフライヤーを同封いたします。
アニメイトオンラインショップで予約しないと入手できない超レアな絵柄、この機会にぜひご予約ください。
なんてことが書いてあるわけだが、何故渚さんメインのBDに付いてくる特典が穹の壁紙なのか。しかも、オンラインショップ限定ですからね。既に店舗での予約をしてしまった私としては、まさに寝耳に水といった感じです。描くのが橋本か神本かで大きく変わってくるだろうけど、穹の描き下ろしと言われては反応せざるを得ない。ただ、壁紙1枚のためにBDないしDVDを追加購入できるのか、毎回付くのだとすれば店舗での予約をキャンセルしてオンライン予約に切り替えるべきではないのか……メイトは遅出し情報が多すぎる。
そういやBDの全巻購入特典も決まったんでしたっけ。布物が多い印象を受けるけど、さすがに全部穹ってことはないと思う。詳しく知りたい人は、公式に載っているから確認してみると良いけど、絵柄次第では回避やキャンセルも視野に入れたほうがいいのかな。主題歌と挿入歌買い漁ってて思ったんだけど、別に瑛とか渚さんのブロマイドってもらっても嬉しくないんだよね。私は特にコレクターではないから、グッズやテレカのコンプリートに興味があるわけでもないし、そう考えるとBDやDVDを20枚以上集める必要はないのかも知れないと、そんなことを考えてしまった。まあ、結局買うとは思いますけど。アニメイトのはAT-Xショップで買う予定だったDVDを回すとしましょうか。2000円以上値段に差があるけど、こういう状況では仕方ない。

さて、特典の話ばかりで肝心の楽曲に付いてなにも書いてませんね。Twitterでツナグキズナを歌っている天乙准花さんと会話する機会があって、その際にカップリングとして収録されている曲もまた、原作に沿って作っているという話を聞いた。アニメ公式Twitterが言うには比翼の羽根のカップリングもそうらしいんだけど、私は主題歌より挿入歌の方を推すかな。これは単純に趣味というものだけど、比翼の羽根は音程感がどうもね。カップリング曲のパトリも、どこがヨスガノソラを意識しているのか、それがよく分からなかったし。別にeufoniusは嫌いじゃないんだけど、今回は耳に合わなかった。
挿入歌に付いての詳しい話は、明日にでも回しますか。追記しても良いんだけど、特典のことばかり書いていたら長くなったので。
コミカライズも13話ということで、当然の話ながら1年以上連載してるんですよね。話数通りに数えれば1年と1ヵ月だけど、何回か休載もあったから実際はもう少し長い。始まった当初はこれといって注目されていたわけでも、大きな期待が寄せられていたわけでもないけど、水風天の線の細い作画と、丁寧に纏め上げられたストーリーは話数を重ねるごとに好評となり、アニメが始まった今となっては、その影響も合ってか高い評価を受けていると思います。完売となっていたコミックスも重版が開始され、書店やショップにもう並んでるのかな? 2巻の発売日も12月24日に確定したし、この機会にお手元へどうぞですね。

深夜の山中を駆け上るハル。転んで懐中電灯を落とそうと、爪で地面を掻き上げながら、歯を食いしばって山頂の湖を目指す。都会育ちのハルが、ただでさえ足場の良くない山道を全力疾走で登っているのだ。息は荒くなり、視界だって歪んでくる。それでもハルは走らなければいけない。穹の元へ辿り着かなくてはいけないのだ。
どれだけの時間が過ぎたのか、星空の下で足を踏みしめるハルの視界が開けた。

月夜に浮かぶその姿は、美しく、そして儚い――

穹は、湖の中にいた。ハルに背を向け、夜空に浮かぶ月や星を、見上げているようにも思える。
「帰ろう? 穹…」
ハルは穹の無事に安堵し、一緒に帰ろうと呼びかける。けれど、穹の心は既に湖よりも冷たくなっており、その言葉には生気がなかった。
「帰って…どうするの? 居場所なんてないのに」
突き放すかのような穹の態度。また私のことを愛してくれるのか、私だけを見てくれるのか? そうした言葉に、ハルは答えることが出来ない。
「もう無理だよ…耐えられない」
人形みたいにハルの傍にいるだけなんて、もうイヤだ。穹はハルが、自分のことを人形のように思っていることを知っていた。それが例え褒める意味合いであったのだとしても、穹にとってそれは苦痛でしかなかった。穹は、可愛らしい人形のような妹としてハルの傍にいたかったわけではないのだから。
言葉と態度で突き放されようと、ハルが穹を助けたいと思う気持ちに変わりはなかった。でも、水という名の存在が2人の間を阻んでいた。
「ここまで来られないでしょ? そのままそこいにて」
ハルは水に入ることが出来ない。根の深いトラウマは、人にとって命の源ですらある水も拒んでしまう。ハルは水が怖い。水に怯えている。その事実を、穹は知っている。知っているからこそ、平然と拒絶することが出来る。
私にはもうなにもないと、穹は呟く。ハルには大切なものが沢山あるけど、自分にあるのはハルだけだった。それが、自分たちとの差だと言うかのように、穹の瞳がハルを射抜く。

「もう…ハルに私は必要ないんだよ」

「そんな事ない!! だったら、ここまで来るわけないだろ!?」

叫び声は、しかし、自身の震えを吹き飛ばすことは出来ない。分かり切っているからこそ、穹は悠然と話し続けることが出来る。

「瑛が言ってた。ここはね、始まりの場所なんだって」

月夜に佇む瑛。星々に囲まれた月を眺めながら、その表情はどこまで穏やかで、落ち着いていた。山頂でなにが起こっているのか、すべてを知っているかのように、彼女は静けさを保っている。
死ぬ前に戻ればもう一度生まれ変わって、人生をやり直せる。そういう伝説のある湖。瑛もまた、その伝説に救いを求めたことがあったという。けどハルが手を差し伸べたとき、彼女は大切なことに気付くことが出来た。

「ねぇ、ハル君。大切なものがあるなら手を離しちゃダメだよ?」

――もう気付いているでしょう?

瑛が呟いたとき、それは、ハルが穹の腕をつかんだ瞬間だった。水への恐怖を振り切り、大切なものを守るため、最愛の人を取り戻すべく、ハルは覚悟を決めた。

「穹!! 戻ろう!?」

「ハル!?」

「お前がいなくなったら、僕は…」

命がけで求めるものの手を、それでも拒絶し続ける穹。ハルは自分を守るためにずっと無理をしてきた。これ以上ハルを苦しめることは出来ない。

「ハルは、自由だよ」

「穹!!」

自らを消失させようとする穹を、ハルの手がつかむ。しかし、地に足が付かない。湖の深みはハルの身体を飲み込み、緊張で強ばった身体は思うように動かすことすら出来ない。穹を探すが、その視界に求める姿は映らない。湖は必死なハルの想いすらも沈ませるかのか、遂にハルは力尽きた。

死ぬかも知れない、けれどハルには抗う力が存在しなかった。暗い湖の中で、心は諦めに支配されていく。死ぬのは別に構わない、そこに穹がいるなら、穹と二人なら。

やっとわかった。

ねぇ、穹――

僕はやっぱり君のこと――

最期の最期に、ハルは自分の中にある本当の気持ちをつかみかけていた。いや、実際にはずっと前から、昔から分かっていたことなのだ。でも、それを言葉として出すことは出来なかった。ハルの目は、閉じられていた。


朦朧とする意識の中、ハルは穹の泣き声を聴いた。あの日と同じ、既視感ではない確かな事実。

「生きてる…のか?」

ハルの顔は濡れていた。それは湖の水だけじゃない、穹が流す涙が、頬をつたってハルへと流れ落ちていたのだ。自分が生きている事実に、穹が自分のために泣いてくれているという光景に、ハルは戸惑いを隠せなかった。何故泣いているのか、何故助けたのか? あのまま二人で死ぬという選択肢も、あったはずなのに。

「だって…だって」

「助けてって…言ったのも」

穹の言葉に、ハルはハッとしたように我を取り戻した。そんな言葉を穹に言ったことが信じられないかのように、ハルは驚きが隠せなかった。頷く穹の表情は、僅かであるが笑っていた。今まで一人でなんとかしようとしてきたハルが、全部一人で背負い込もうとしていたハルが、はじめて自分を頼ってくれたと、穹は笑顔を見せることが出来た。

「初めて…必要としてくれたね」

生気が戻りつつある穹の表情に、ハルもまた笑いかけた。こうしてまた笑い会えることが出来るなんて、いや、そのためにハルはここまで来たのだ。そして、自分の中にある本当の気持ちを、穹に伝えるために。

「僕は、穹が好きなんだ」

「世界中の誰よりも」

こんな簡単なことを、どうして今まで言えなかったのか? 言葉にすればたった一言、付け足したとしても二言で済むことを……ハルはずっと言えないでいた。随分遠回りをして、擦れ違い、離れ、それでもやっと二人は寄り添うことが出来た。決してここが終わりじゃない。今また、二人は始まりに立っているのだ。一つの終わりは、新たな始まりの一歩でしかないのだから。


山の谷間から、朝陽が昇り始めていた。

「解決したみたいだね、師匠」

猫と共に朝陽を見上げながら、瑛はどこかサッパリとしたような、清々しい笑みを浮かべていた。山頂でなにが起こり、どうなったのか、彼女にはすべて見えていたのだろうか? 巫女の神通力などではないだろうが、瑛はなにもかもを見通しているかのようだった。
神社に、友人たちが現れる。瑛が夜通し空を見上げていたように、彼等もまた町中を探し回っていたのかも知れない。雰囲気からして、おそらく瑛が渚さんにでも連絡を入れたのだろう。穹が見つかり、ハルがそれを迎えに言ったことを。だからこそ、彼女には断言することが出来た。

「もうすぐ帰ってくるよ、二人で!」

陽光に照らされながら、しっかりと手を握り合うハルと穹。忘れてはいけない、二人は互いに必要であることを――

二人は未来に光を見つけられるのか、というところで次回に続く。


私は本を読むときは無音を好みます。本に限らず、なにかに集中したときは一切の音を排除する。けれど、今回に限っては違いました。読み終えた瞬間にCDへと手を伸ばし、夜明けのプリズムを再生してしまった。もう、なんていうかさ、本当に水風天は素晴らしいね。コミカライズを毎月読んでてさ、良い作品だなって思うことはこれまでに何回もあったのよ。時には微妙に感じたり、構成に首を捻ったりすることもあったけど、基本的にコミカライズは好きだったし、評価も高かったから。
でも、私はまだ知らなかった。上には上がいることを、力には底力というものがあるってことを、理解していなかった。これだよ、私が求めていたのは。この物語こそ本当のヨスガノソラじゃないのか。
原作にあったハル最大の問題行動をカットし、尚かつ穹がハルを包み込むかのように助けるあの瞬間……前々から話を纏め上げるのが上手いと思っていたけど、今回は本当に格別だね。これで最終回といわれても、違和感がないほどに素晴らしかった。実際には来月も続くようだし、最終回の告知もなかったから、コミカライズもハルカナソラまでやるってことで良いんだと思う。だとすれば、3巻完結ぐらいかな。

長々と書いてきたけど、言いたいことは一言だけなのかも知れない。今すぐ買って読んでくださいの、ただ一言だ。ハルと穹が好きな人なら、決して損にはならないし、アニメ版に違和感を憶えているとしたら、このコミカライズを読むべきだ。当たり外れの多い漫画化の中で、少なくともヨスガノソラは素晴らしい出来に仕上がっていると、私は断言することが出来る。コンプエースの発売時期と重なってホントに良かった。おかげで、心が救われたから。
渚一葉編が終わったわけですけど、本編放送前にハルキノソラが更新したもんだから色々とネタバレが凄かったですね。まあ、事前に予想されていたことが現実になっただけといえばそれまでだけど、スターチャイルドが考えたアニメ版ヨスガノソラにおける手法、セーブ・ロード構成法に関する私の意見はこれまでと変わりません。終わりという文字まで用意して一葉ルートのクリアを印象づけたのは、さすがに徹底してるなとは思いましたが……

単純に渚さんのルートやシナリオとして考えても、随分と酷い出来でしたね。まあ、1人のヒロインの話を2話で片付けようとしている時点で無理があるんだけど、悠が渚さんとセックスするほど仲良くなったように見えないというのがね。そりゃ、データやキスはしてましたけど、結局のところ積極的でポジティブなアニメの悠が、強引に事を進めていったようにしか見えないし、そんなイケメンに誘われるがままに股を開いた渚さんも、結局は軽い女でしかないんですよ。渚さんはヒロインたちの中で悠との過去を持たない少女ですから、それだけに恋の過程をしっかり書かないと話に説得力がなくなってしまう。第1話の一目惚れに近い好印象という形でフォローはしてますが、それだけではあまりにも薄い。悠を積極的にさせることで押し切ったという印象は拭えず、原作で穹に続く人気を持つハルのアニメ版としては、随分とキャラの使い方がぞんざいではないか。
大体さ、4話を見ていて思ったんだけど、別に悠はなにもしてないじゃん。原作では瑛のために色々動いたり、コミカライズでは直接渚さんの父君に意見をぶつけて説得してましたけど、アニメの悠はなにかしたの? 渚家を説得したわけでもなければ、単に渚さんの誤解を解いただけじゃない。てか、あのシーンもどうなんだろうねぇ。実は父君は瑛を娘として扱っていましたーというのは。瑛とのキャラクターそのものを破壊しかねない設定だと思うんだが。これで瑛ルートが原作通りだとすれば、もう矛盾とか考察とか論じるのが馬鹿らしくなってしまうね。いや、4話の最後の時点で既になにもかも馬鹿馬鹿しくなったけど。
なんていうか、話の荒さとか甘さを渚さんとのセックス描写で騙くらかしているような気がしてならない。エロばっか見ている奴は中身を見ていないとか、そんなことを言っている輩もいるみたいですけど、逆にエロを見ないで渚さんルートを見直してみたらどうだろうか? ハッキリいって、出来の悪いエロゲをプレイしているような、構成と展開の酷さばかり目に付いてしまう。原作だって大したことないだろうと言われそうだけど、そこをなんとかするのがアニメだろう。新しい手法をやるのは良いが、なんて中途半端な物を作ってくれたんだ。

ハルキノソラで今回の構成法やBDの収録順とか、まあ、その辺の話をしていましたけど、あれも上手いこと言ってるようで酷い話だよね。各ヒロインのファンはそのヒロインのBDだけ買えばいい、なんと優しいやり方とか言ってましたが、だったら全巻購入特典なんか付けるなよと。4巻だけ買って終わりにしますよ。穹だけ3話あると言っても、逆に言えば3話しかないんですよ? ヨスガノソラで一番長い穹ルートが、たったの3話で収められるんですって。冗談も休み休み言ってくれ。むしろ、ここは各ヒロイン用の1話を用意するなりして、駆け足だった内容を補完したりするべきじゃないのか? 各巻に第1話と共通2話を入れることに、どれほどの意味があるというのか。繰り返すようだけど、やっぱりヨスガノソラには合ってませんよ、この手法は。
最初に出るのは渚さんのBDだけど、いや、他の誰でも同じですよ。各ヒロインのBDに収録される第1話があれって、どこからどう見てもハル×穹でしかない話を入れてどうするんだ。渚さんと悠は会話すらしてないのよ? 渚さんルートを感じさせる1話ならまだしも、一欠片もそんなことないじゃない。それに共通の2話も、ハルキノソラを聴くところによると変えるのは音だけなんでしょ? 春日野家に制服のボタン付けに来るのは渚さんのままで、そこぐらい瑛に作り直してやれよと。
要するにね、一見すると新手法をやる上で色々徹底してるように思えて、実はメチャクチャ中途半端な作りなんですよ。手を抜ける部分は全部抜いてるというか、これでBDにヒロイン専用の1話とか共通ルートの差違を入れるってなら、まあ、スタチャもこの新しいことに大して本気で取り組んでるんだなって思うけど、実際はそうじゃないじゃん。今後もこの手法でやっていきたいならやりきれよ! どこまでも拘って、徹底して、非の打ち所がないものを作り出して見せなさいよ。そこまでやって、人は初めて認めてくれるもんじゃないの? こんな話としても手法としても中途半端なものに、誰が納得をしてくれるというのさ。理解を示すには、まずそれだけのものを見せつけてこそだろうに。まったく、スタチャはなにがしたいんだ。

次回から瑛ルートですけど、5話で瑛の事情なりを訊いて、6話でもうセックスですか? 全体的に早すぎるんだよ。2話で1人のヒロインを済ませようというのも、12話で4人のヒロインの話を全部やろうというのも。ヨスガノソラは結局、大まかに分けて瑛と渚さんのルートに、穹と奈緒&委員長のルートしかないんだから、それを6話ずつしっかりとやっていけばそれで良かったのに、作品に合わないような手法を持ってくるから、こんなにも中途半端なものに仕上がってしまうんです。たった2話で渚さんが味わえましたか? エロけりゃなんでもいい猿共はともかく、話そのものが唐突感を残したたまま終わってしまった。瑛ルートはまだしも、奈緒ルートなんてどんだけ酷いものになるのか。
言いたいことは尽きないけど、もうちょっと上手くやってくれるんじゃないかと期待していただけに、落胆が大きいかも知れない。だって、結局はいつものスタチャなんだもん。珍しいことをやっているから騙されがちだけど、やってることはいつもとなんら変わりない。原作やキャラを都合の良いように改変して、自分たちの売りたいように売っている。まあ、あそこまでエロくすれば売り上げ自体は見込めるでしょうが、それにしたって情けない話だよ。あんんなもの放送して恥ずかしくないのかね、スタチャは。売れればなんでも良いという考えが正しくないとは言わないけど、それも少し考えものです。

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