野川さくら にゃっほ~♪LIVE TOUR 2010 ~HAPPY HARMONICS~に参加してきました。当初は一欠片も行く気なんてなかったんだけど、知り合いに誘われたのと春ドリパで久々に拝見した際の懐かしい気持ちが残っていたので、チケットを取ってもらうことに。ただ、頼んだときは深く考えていなかったけど、今現在冬コミ修羅場の真っ只中だったから、本当はライブなんて参加している余裕はなかったんだけどね。あのときはまだ冬コミ当選するか不明だったからなぁ。もっと先々のことを考えて予定を組むべきでした。

世間じゃスフィアが武道館でコンサートやったり、リリカルパーティーがスパアリで開催されたりしてて、どちらかと言えば私もスパアリの方に興味があったんだけど、あそこはイベント会場として遠いですからね。翌日も休みなわけじゃない祝日に参加するには、少しリスクが大きすぎるかなと。せめて横アリでやってくれればと思うんだけど、アニサマとかの影響でスパアリが手軽なものになってから、あんまり横アリでアニメ系のコンサートやイベントをやらなくなった。一応、スパアリよりは安いはずなんですけどね。まあ、その分規模も落ちるけどさ。
私は既に武道館というものにそれほどの価値があるとは思っていなくて、椎名へきるの頃ならまだしも、ここ最近は武道館でコンサートやイベントを開催することは全然珍しいことでは無くなっている。新鮮味や驚きに欠け、「あぁ、武道館か」で済ませられてしまうぐらい、その価値は安っぽいものになってしまった。まあ、武道館とてイベント会場の一つであるからして、そこでイベントが頻発しても不思議でもなんでもないんだけど……1万人規模を越えるホールだと、やっぱり特別感みたいのがあったじゃないですか。それに武道館というある種音楽の殿堂的な場所だからこそある特別感みたいな。アニメのイベントだから損なわれるってわけじゃないんだけど、右も左も武道館でイベント開催とか言われると、なんか微妙な気分になってしまう。これが昔なら武道館でイベント出来るなんて凄いだったのに、今じゃ声優やアニメのイベントがよく行われるせいか、逆に武道館のほうが大したことのない存在に思えてしまって困る。最終的にはドームとか国立競技場も視野に入ってくるんだろうけど、そんなに膨張してなんの意味があるのかとも思う。なんか、この頃は巨大な会場というものに興味を持てなくなった。

野サクのコンサートは品川のステラボールとかいう場所で行われたんだけど、プリンスホテルの敷地内にあるから物凄い場違い感があった。周囲を見渡してもカップルしかいないし、品川の特徴から女性率も高かった。つまり、声オタなんて存在してはいけないってこと。ただ、同行者曰くアニメ系のイベントが行われることは珍しくもないらしく、実際に一度何かのイベントで会場自体には足を運んだことがあるらしい。私はなにせ、ここ数年は声優イベントへ行く回数を減らしてますから、当然ながら初めて来る会場でした。
複合施設の一角にあることもあってか、入場にはやや時間がかかった。ファングループがコール本を配ってたけど、驚いたことに金沢印刷で製本されており、ちゃんとした本になっていた。無料配布のコールブックでよくやるなと思ったけど、参加者が少ないためかなりの冊数が余ったらしい。確かに、座席形式で800席程度の会場だったけど、満員御礼というわけにはいかなかったようだ。これはイベントが重なったというより、単純に本人の人気なんでしょうね。
入場しているときから気付いてたんだけど、大分RPEの生徒が動員されているらしい。RPEってのは野サクが所属している声優事務所のラムズがやってる養成所で、まあ、事務所共々なにかと評判の悪いところです。スタッフと駆り出されている生徒もいれば、客として会場内に入っているのも多いらしく、女性客が散見したのもそれが理由なんでしょう。別に学生をスタッフとしてこき使ったり、サクラとして動員することの是非をこの場で問おうとは思わないけど、それにしたって手際悪すぎた。今回のライブは、当然ながら指定席だったんだけど、いざ同行者と座席に向かうと、既に誰か座ってるのね。これはどう言うことだと思って、直接いって揉め事になるのもあれだからスタッフ探しに行ったんですよ。スタッフに事情を話すのが一番ですから。なのに、これが見つからない。というか、誰がスタッフだか分からない。腕章も付けてないし、それっぽい恰好もしていない。結局、入口付近で席案内している私服のスタッフを捕まえて、訳を説明して連れてきたら、その場に座っていた男女数名に「ごめんねー、こっちに移動してー」と言ってどかしたんだけど、私らにはなにもなかったという。なんで勝手に指定席へ座っていた奴らに謝って、私らには一言もなかったんだろう。しかも、席にあったチラシとか持って行かれちゃってるし。物凄い釈然としない気分になった。

ライブ自体はまあ、そんなに悪くはなかったですよ。随分参加してないので知らないことだらけだったけど、個人的に思い入れがある星の降る丘を聴けたのは嬉しかったし、2時間半弱の内容としては綺麗にまとまっていたとは思う。ただ、面白かったのかと言われると、MC含めて微妙に感じる部分も多かったし、懐かしさによる贔屓目で評価できる程度でしょうか。また行きたいかと言われると、正直そうは思わなかった。逆に私はこの人のファンだったんだなとしみじみ感じてしまったぐらいで、野川さくらという人は完全に私の過去になっていた。そして、私の未来にはいない人なんだと思う。
結局、アニメ版を作っているスタッフというのはハルと穹が大嫌いなんでしょうね。今までは単にキャラを理解していないだけだと思いましたが、8話を見て確信しました。スタッフはキャラを理解した上で、明らかにマイナス方向の改悪を加えているのだと。穹に対する苛烈すぎる仕打ちと、肉欲に憶えて羞恥の欠片もなくなってしまった悠……
穹に二度目のトラウマを与える光景を目の当たりにしたとき、私はアニメ版のスタッフが悪意を持ってヨスガノソラという話を改悪し、ハルのキャラクターをメチャクチャにすることで、原作やコミカライズがこれまで積み上げてきたものを、作り上げてきたことのすべて壊してしまったのだと実感しました。

なんなんでしょうね、ヨスガノソラのアニメって。先週の時点で既に限界は通り越してましたけど、それでも一縷の望みに賭けたくて、縋り付きたくて、私は何度も思考を繰り返しました。私以外にも様々な人が考え、悩み、なんとか救いの糸口を見つけたと思った。
それなのに現実は、人々のそうした希望や期待をあっさりと打ち砕いた。まるで私たちを嘲笑うかのように、認めたくないものを事実として突き付け、否定することすら許されない。ハルキノソラから響いてくる笑い声が、今では不快なものにしか感じられなくなってしまった。期待を裏切らない作品を作っていると語る彼らは、一体誰の期待を裏切っていないつもりなんだろうか? 私は映画を観たかったわけじゃない。ヨスガノソラのアニメが観たかったんだと、それを叫んだところで理解されないんでしょうね。
悠が奈緒と家の中でセックスしたのは事実だし、それを穹が目撃しても悠が行為を辞めなかったのが現実で、前回の7話が共通ルートとして穹のBDに収録されるのも真実になってしまった。突き付けられたものの、なんと巨大なことか。逃げようのない状況に追い込まれて、押し返す力も持たない私は、ただ潰されるしかないんだと思います。
ハルキノソラを聴いていると、制作側との間に激しい認識の差違が感じられました。私が徳島に行ったとき感じたものと同じ、作り手と読み手の感覚差。求めているものと望まれているものの違い、魅せたいものと観たいもののギャップ。多分、ヨスガノソラのスタッフがそれに気付くことは当分ないでしょう。そして、気付く頃にはなにもかもが遅いんだから。

穹はこのまま、制作側の道具として良いように使われ、そして捨てられていくんでしょうね。
惨いと言われた本編EDを作った連中が、今度は残酷な仕打ちを穹にし続けている。
そこに作品やキャラに対する愛は微塵もなくて、ヨスガノソラは性欲と肉欲にただれた作品として、そういうのが好きな人たちからお金を搾取するだけの、惨めなものになってしまった。
あのアニメに、ハルと穹はもういない。最初からいなかったのかも知れないけど、少なくともあれをハルだと認めることは、絶対に出来ない。
穹はもう、アニメ世界から姿を消すべきだと思います。短剣で自らの喉を突けとは言いませんが、そうでもしない限り、悠がハルに戻ることはないでしょう。

アニメ版の制作スタッフは、やってはいけないことをしました。本当にやってはいけないことを。私はそんな彼等を、許すことが出来そうにありません。
悠が穹を置いて奈緒たちと海に出掛けたとのだと知ったとき、私の中でこの作品は終わりました。穹編は期待を裏切らない出来映えだそうですけど、それで過去が消えるわけではないでしょう。私はアニメ版を、絶対に認めるわけにはいかなくなりました。
ペロリと舌を出してみて
ペロリと舌を出してみて
コンプエースのテレビCMによると、今週末に出る1月号ではヨスガノソラのリバーシブルポスターが付くらしいです。いや、ポスターが付くこと自体は先月号の段階で分かっていたんだけど、まさかリバーシブルだとは。水風天はコミックスの作業で忙しいからないとしても、普通にアニメ版の絵柄をしたやつ付くだけだと思っていただけに意外でした。さすが角川と言うべきか、この時期に橋本タカシの描き下ろしを用意できるとは凄いですね。ハッシーによる描き下ろしの穹はタペストリー以来でしょうか? 私服穹ともなれば、それこそVFB以降は一度もないはず……レアだな、これは。

アニメ版の方は下着かな? 水着って感じはしないし、水着でベッドの上に寝ているシチュエーションがないとは言わないけど、ここは下着と考えるべきでしょう。穹の表情を見るに、原画家は神本じゃないような気もする。目の描き方が違うというか、神本原画はもうちょっともっさりしたイメージがあるので。ヨスガノソラのピンナップって意外と色々な人が描いてますから、コンプのポスターだって例外ではないでしょう。なかなかに私好みの絵柄だし、リバーシブルですから2~3冊は買っておく必要があるかも知れません。貼るならだけどね。
書店特典に関しては、別にヨスガが表紙というわけではないから今のところなさそうです。ゲマ屋はいつも通りなのはですし、まあ、それに関してはあまり期待しないでおきましょうか。むしろ、ヨスガの付録が付くこと自体ないと思われてたことなんだし。
それに、もしかするとコンプエースを買うのもこれが最後かも知れませんしね。CMにコミックス2巻の表紙が載っていましたけど、以前の日記に書いたとおり、コミカライズは2巻完結みたいですから、今月号で終了だというなら来月を買う理由がない。なにせ、ヨスガの他はなのはとイリヤしか読んでないんだから。先日、朝っぱらにTwitterで水風天さんと挨拶程度の会話を交わしたのですが、単行本作業はどうやら終了したらしいです。クリスマスには形になっているということで、完結か継続かは分かりませんが、考えてみればコンプエースって結構いい加減な雑誌だから、唐突に最終回とか十分あり得るんだよね。仮にもアニメ放送中の作品にそんな仕打ちはしないと信じたいし、そもそもアニメ放送中に連載終わって良いのかとも思うから、なにかしらの期待はしているんだけど……無理だろうなぁ、どうも角川はヨスガノソラに力入れてなさそうだし。

コミックス2巻の表紙は、1巻と打って変わって穹の単独表紙ですね。まあ、瑛も完全な脇役に回りますし、奈緒を描くわけにもいかないでしょうから、選択としては正しいのかな。私としては是非、コミカライズ版のハル×穹でクライマックスを飾って欲しかったけど、さすがにVFBのようにはいかなかったみたいです。イメージ画像ってことはないだろうから、完成版だと思うけど……あれ、そういえばこのCMに使われている穹の画像って、連載前に水風天がブログに載せていた奴じゃなかろうか。だって、絵が比較的古いもの。
2巻の特典に関しては、今のところなんの情報もありません。12月に入ってから少しずつ入ってくるんじゃないでしょうか? 1巻のときは3店舗で特典が付きましたが、これがどれだけ増えるのか。減るってことはないと思うけど、あんまり細かいと情報集めるもの、そして買うのも大変なんだよね。まあ、特典情報に関しては知っているであろう人に直接訊いてもいい気がするけど、出来る限り自分の手でなんとかしたい。ハル×穹の特典とか付かないもんかなぁ。
とりあえず近々出るコンプエースと、月末の美少女アニメ誌で情報収集といきますか。本当に最終回かはともかく、ここ最近はコミカライズの存在に救われている状態だから、それがなくなるってのは割と死活問題だったりする。ヨスガのアニメは、12月まで放送するというのに、コミカライズが一足先に終わってしまってどうするんだろう。まあ、アニメ終了にコミックス2巻を合わせてきたんだろうけど、出来ることならハルカナソラまでやって欲しかった。水風天にひたすらハルとソラのイチャラブを描いて貰って、まあ、あの人は確か瑛が好きなんだけどさ。

最近、一週間が早いというか、明日はもうヨスガノソラのアニメなんですね。既に内臓の辺りが痛くなってきましたけど、どう考えても先週よりマシなものにはならないでしょうから、いつも以上の覚悟を持って挑まないといけませんね。最低でも穹の敗北を目の当たりにしなければいけないわけで、そうでなくともアニメによってヤンデレ化された穹が辛く痛ましい姿を見せる羽目になるんだから、私の精神が耐えきれないのは分かり切っています。明日で終わるのならまだしも、まだ2回あるという事実が、私に重くのし掛かります。
着飾られた人形少女
何気なくアニメイトのサイトを見てたら、なんか以前の日記に書いたヨスガノソラのBD、DVDのアニメイトオンラインショップ限定特典が変更になったみたいです。つい先日までは穹の描き下ろしPC壁紙だったはずなのに、気付いたら版権イラストPC壁紙になっていたという。アニメイト側のミスか、それとも制作側に描き下ろしを用意するだけの余裕がなくなったのかは分かりませんが、描き下ろしが来ると思って予約した身にもなって欲しいよ。今更キャンセルしようにも、AT-Xショップは完売になっちゃったし。

ソフマップの1巻予約購入特典も決まったようで、「春日野穹 オリジナル下じき&販促ポスター」だそうです。画像があったので載せてみますが、版権絵としては雑誌に載ったり連動企画で使われたりしてるから、あんまり新鮮味はないかな。というか、ソフマップまで穹の特典をつけるって、BDの1巻が渚一葉編であることを分かってないんだろうか? DVDもあるとはいえ、付けるなら渚さんの特典にしようよ。渚さんファンだけ買えばいいとか言ってるくせに、穹の特典で釣り上げようとするなんてやり方が汚すぎる。アニメにしたってチマチマと中途半端に穹を出して、一応は全話出演済みってどうなのさ? こっちはもう穹ルート以外は出なくてもいいぐらいの勢いなのに、あざとすぎるんですよ。結局は穹の人気とそれによる売上を期待してるんだから、これほど酷い話もないでしょう。作品通してのメインヒロインというわけでもなく、OPと本編ED以外は空気も等しい状態にされたというのに、それでも穹を使って儲けようだなんて、そんな仕打ちが許されていいのだろうか。
渚さんのBDを売るために穹が頑張る? 冗談よせやい、なんで穹がそんなことしなきゃいけないんだ。いつから穹は、そんな都合の良いキャラになったというのか。こういう細かい部分で逃げに走るから、私はヨスガノソラのアニメが好きになれないんですよ。今回の手法に自信があるなら貫けよ。ショップから指定が来ても、これは渚さんのBDだからって断れよ。そういう部分が不徹底だから、作品の内容もまたダメダメなんだ。

版権イラストの壁紙なんて大したことないでしょうけど、予約しちゃったものはしょうがないですし、DVDの1巻はアニメイトで買うことにします。とりあえず穹の特典で釣り上げて、商品版のエロさを見せつけることで2巻以降の売上に繋げようって魂胆でしょうが、そう上手く行くんでしょうかね。まあ、あれだけやればそれなりの成績は残すかも知れないけど、放送局が少ないアニメですから。そういや、まったく気づかなかったんだけど、animate.tvでもヨスガのアニメって配信してるんですね。
URL:http://www.animate.tv/anime/details.php?id=64&d=1
ネット配信に関しては公式ページにも情報が載ってないので、一体どれだけのサイトで配信されるかサッパリだ。しかし、バンダイチャンネルが6話までと本放送から1週遅れなのに対し、animate.tvは未だに4話までか……私、こういうサイトって利用したことないんだけど、需要とかあるもんなんですかね? レンタルビデオとかがあまり好きな方じゃないんで、手元に形として残らないのはなんかしっくり来ない。同人誌のDL販売とかにも興味を抱けないのも、そうした理由からかも知れない。古い人間なんでしょうね、多分。
けど、ネット配信版はどのバージョンが放送されてるんだろう。金取るぐらいだからAT-Xと同じかな。商品版に限り無く近いとかならまだしも、現状ではわざわざネットで買ってパソコンで見る必要はないように思える。

げっちゅ屋はヨスガノソラのBDを店頭販売しないのか、未だに予約券が見当たりません。とらのあなにはあるんですが、こちらは1巻のみで、所謂全巻予約というのが出来ない。特典はアニメ柄の特大ベッドシーツらしいけど、ベッドシーツは大抵2~3人のキャラが描かれるからな。瑛と渚さんか、それに穹が加わる可能性は否定出来ないけど、まさか奈緒と一緒なわけがないし。可能であればハル×穹が良いんだけど、アニメ版のハルじゃな……というか、ハッシーの描き下ろしとか予定はあるのかな。抱き枕やタペストリーは無理でも、テレカぐらいは描いてもらいたいものだ。
宇宙に抱かれながら
本日、11月19日は我が盟友であるくろのとくろえのくろのさんが描いた携帯漫画の配信日です。未来少年という会社からの依頼で描かれた完全な商業作品で、くろのさん初の携帯配信専用の電子書籍になります。Handyコミックという携帯専用サイトからDL可能なんですが、QRコード等を発見することが出来なかったので、アドレスだけ置いておきます。
URL:http://handycomic.jp/e/index.php
携帯サイトなので携帯電話でしか繋げませんが、興味ある人は是非どうぞ。作者名検索で多分探せると思います。

私がこの「セックス触手マシンガンズ」というとんでもないタイトルの作品を宣伝しているのは、もちろん盟友であるくろのさんの許可を貰ってのことだけど、以前も書いたようにほんの少しだけ作品制作に関わっているから。いや、とんでもタイトルは違うよ? これは確か未来少年側が勝手に付けた奴だから、私やくろのさんのセンスではまずあり得ないw
まあ、私はあくまで部外者ですからあんまり作品に対して詳しいことを言える立場でもないんですけど、簡単に話の概要をいうと、所謂SF作品になっています。それも、無駄にラストが壮大な感じの。別に私の趣味じゃなくて、最初は全然違う話だったのが、紆余曲折してSF学園ラブコメへと変貌して、なんか相談とか受けているうちに見事なSFボーイミーツガールになりました。その辺りの経緯はくろのさんのブログを辿っていけば判ると思うけど、あの依頼内容からここまでの物語に仕上げたくろのさんは本当に凄い。私も久しぶりに作品が出来ていく過程というのを比較的近い位置で拝見することが出来たわけだけど、結構刺激を受けました。今やってる仕事はどうしたって創作性に欠けるものだし、例え大変だとしても仕事で作品づくりをしたいと思った。そういう話がないわけじゃないけど、仕事との兼ね合いもあるし、どうなるのかはまだ未定だったりする。

全然作品の内容を書いてないですね。なんのための宣伝だよってことで、折角なので公式ページに載っているあらすじでも引用してみましょうか?
成績優秀なイケメン生徒会長に仄かな恋心を募らせていた香奈。ある日の放課後、香奈が忘れ物を取りに教室へ戻ると そこで目にしたのはなんと触手人間と化した生徒会長の姿で……!? 恐怖で震える香奈に容赦なく不気味な触手が襲いかかる。
「いやぁぁぁああ!!」なすすべもなく触手に処女を奪われてしまった香奈の精神は崩壊前。
それなのに 香奈の会長への想いはつのるばかりで…!? 果たして2人の恋の行方は…!? 危険度超弩級の究極触手ラブストーリーが今はじまる。
本当にこれで伝わるのかは考えものですが、読んで判るのは主人公が女の子で触手モノってことぐらいですかね。まあ、このイケメン生徒会長の正体がSF的で、終盤の展開とかもモロにそうなんだけど、私が聞いた話では作品を書くに当たって女性層を意識した指定が沢山されたらしいです。主人公が女の子なのもそれが理由で、さらに初めて知ったんだけど女性には触手がウケるらしい。まあ、携帯はどちらかと言えば女性向けのツールって気もするし、携帯配信のエロ漫画が女性を意識して描かれていても不思議はないのかな。問題は割とガチのSFラブコメが女性に受け入れてもらえるかどうかって感じだろうけど。
ちなみに私のイチオシはヒロインでもイケメン生徒会長でもなく、眼鏡っ娘の生徒副会長ですね。出番はほんとうに少ないというか、完全に端役ですけど、私はあの娘の番外編に期待します。別に眼鏡属性はないが、ああいう髪型で眼鏡だと何故か許せちゃう不思議。

ちなみに、現在くろのさんと組んで冬コミで出すヨスガノソラ本を作ってたりします。いつか書いた、なんか色々あって表紙を描いてもらえることになったというあの話ですね。くろのさんのブログに表紙ラフとか載っているので、そちらでチェックしてみてください。それと私の策略、もとい推薦でくろのさんの冬新刊の一つを穹本へすることに成功。というか、向こうが話の流れで同人誌1冊分のネタを思いついてたから、描けばいいんじゃないと言っただけなんだけどね……割と強くだがw
ヨスガノソラの同人誌は、今年の冬に出すのが一番いいし、まあ、冬コミには間に合わないとしても良いものができると思うから。
今日で公開終了だというから、今更ですがレイトショーで観てきました。暇つぶしが苦手だからレイトショーってそんなに好きじゃないんだけど、まあ、川崎なら時間を潰せないこともないかと思ってぶらぶら過ごす。マグマニが無くなってからこっち、アニメイトぐらいしかソッチ系のショップはないわけだが、アニメイト川崎店ってどちらかというとアニブロゲーマーズに近い内装をしているよね。まあ、入っている施設的に旧来の内装では適してなかったのかも知れないけど。

感想としては世間の評判と大して変わらないかなぁ。SF映画としてはそれなりに観るべき点があったというか、地球侵攻を企む異星人とそれを防ごうとする地球軍艦隊の大会戦というのは、王道だけに燃え上がる展開だったとは思う。ただ、ガンダム映画として考えるなら、これもまた評判通り微妙だったと言わざるをえない。話が人間対人外になったのはともかく、モビルスーツ同士の戦闘が対してあるわけでもなく、主役機の……クアンタでしたっけ? あれなんて、ほぼ戦ってないも同然ですからね。公開して随分経ってるからネタバレありで書きますけど、従来のガンダム映画を期待していくと肩透かし以上に不満が残る作品であるのは間違いないと思う。
私は近年のガンダムというのは、ストーリーやメカニックよりもキャラクターが先行していると考えていて、最初から女性層を強く意識ている時点で、所謂キャラ萌えのようなものがあることは疑いない気がする。それはキャラ萌えを全面的に押し出したSEEDの商業的成功もあるんだろうけど、今回の映画ではどうだったんだろうか? 私もカップリングというものには相応の拘りがあって、わざわざ劇場版を観に行ったのも、刹那とフェルトの関係がどんな風に描かれているのかに興味があったからでした。いや、刹フェルとか最高じゃないですか。ああいう、割と唐突感のある関係性って結構好きなんですよね。
まあ、しかし、カップリングの観点から言っても既に成立しているものはともかくとして、曖昧なところは曖昧なままに終わらせた感が強いかなぁ。別にフェルトは刹那を諦めたわけじゃないと思うけど、だからといって自分の想いを達せられたわけでもないし、ヒロインとしてのマリナが大きかったからね。けど、私は所謂刹マリ好きの人らが、劇場版のラストである老婆となったマリナとの再会という結末をどうのように受け入れているのか、それとも受け入れきれずに否定しているのかが凄い気になる。

私が常々考えていることの一つに、我々は別にそのキャラクターの人生や一生を知りたいわけではないってのがあります。アニメでも漫画でもそれは同じことで、歴史上に存在する偉人の伝記とかならまだしも、ことフィクションに関して言えばそのキャラの生誕から死去までを観ることはまずない。大抵、そのキャラがもっとも活動的だった頃の一文を切り抜いて見せるものばかりで、数年後ならともかく、キャラクターの数十年後の姿が描かれることはまずないといっていい。例えばエロゲが顕著であるが、建前抜きで話せば学園モノエロゲの場合は主に十代の恋愛や性愛をメインに書いている。主人公とヒロインが恋をして結ばれて、それが話の結末になるわけで、結婚して子どもが生まれて……という部分まで各作品は、実のところそんなに多いわけではない。これは結婚という確定的事実と、妊娠出産による子供の存在を出してしまうと、そのヒロインの存在がどうしても強くなってしまうからだが、それ以外の理由として別にそこまで見たくないというのがある。つまり、我々ユーザーが見たいのはそのキャラクターの将来とか生涯じゃなくて、十代の頃、ヒロインとイチャイチャしているほんの数ヵ月、あるいは数年という人生の中ではほんの一瞬にも等しい期間に過ぎないのだ。夢のないことを言えば、年月を重ねていって恋人関係が解消されたり、必ずしも結婚などのゴールに結びつくとは限らないけど、そういう現実的な部分は関係ない。今この瞬間にそのキャラが幸せな恋愛をしていれば、それでいいのだ。どんな関係性のカップルにせよ、我々が彼らの将来を気にしても仕方ないし、それは意味のないことなんだから。

そう考えると、私は劇場版ガンダムOOのラストは凄いと思うんですよ。観ている人間があまり望まないであろうヒロインの数十年後の姿を描くなんて、普通は出来ませんよ。この作品に限らず、主人公やヒロインの老いさらばえた姿なんて、誰も見たくはないでしょう? 結婚にしてもそうだけど、そういう現実的な一面をアニメファンは嫌う傾向にあると思うから。まあ、アニメに限らずだとは思うけど、ルリルリが11歳から16歳になっただけで抵抗がある奴らばかりなんだから、さすがにヨボヨボの老女はきつかったろう。
しかし、フェルトはあの数十年後の世界でなにをしているのかな。刹那を待つつもりがあったなら、イノベイターにでもなっていそうな気もするけど……あぁ、それとアンドレイとグラハムの勇姿に乾杯。この2人が一番かっこよかったよ。
アニメイトがやってるanimate.tvというサイトで少し前から、TVアニメ『ヨスガノソラ』リレー企画というのをやっているんだけど、その第3弾として主演である下野紘のインタビューが掲載されていました。ちなみに1回目は主題歌を歌うeufoniusで、2回目は挿入歌を手がけたTeam.ねこかん[猫]と.天乙准花だった。正直、この作品に対して質問とかされても下野紘は答えにくいだけなんじゃないかと思ったけど、予想通り中身のないものになっていた。ヒロイン役の声優に訊くのもそれはそれで問題だけど、下野紘が少し可哀想に見える。
TVアニメ『ヨスガノソラ』リレー企画第1弾
オープニング曲「比翼の羽根」を手がけたeufoniusが登場!
URL:http://www.animate.tv/news/details.php?id=1288624702
TVアニメ『ヨスガノソラ』リレー企画第2弾
Team.ねこかん[猫]featuring.天乙准花に質問!
URL:http://www.animate.tv/news/details.php?id=1289198336
TVアニメ『ヨスガノソラ』リレー企画第3弾
下野紘さんが語る観どころ&オススメは!?
URL:http://www.animate.tv/news/details.php?id=1289814152
インタビューで言葉を選ぶのは当然としても、下野紘としては厳しい役どころになったんじゃないかと思う。アニメ版の悠が中身のない空っぽの主人公だとは言わないけど、しかし、容姿以外に特質した個性を持っているわけでもなく、それでいてルートごとにキャラが安定していない。下野紘が春日野悠にどういう感情を抱きながら演じているかは分からないけど、質問に対して在り来りな回答しかしていないところをみると、あんまり良い感じではないみたいですね。これが同情すべき点なのかは、本人の仕事に対する捉え方も関わってくるから一概には言えないけど、個人的な意見を言うならば演じ甲斐の欠片もない主人公なのではないだろうか。
今まで何度も書いてきたことだけど、アニメ版は基本的にハルというキャラクターの人気をまったく考慮しておらず、作品を構成する上で都合のいいキャラにしか思われていない節があり、主人公という意味ではどこまでも価値のない存在になっています。無価値であるとは言いませんが、アニメ版のハルに必要性があるとすれば、それは結局ヒロインとセックスするための棒としての役割ではないですか。7話まで放送してきた中で、エロ以外で悠に魅力や価値を感じた人はどれだけいるのか。容姿が良いとか声が良いとかじゃなくて、キャラクター全体としてみてね。

私は、ヨスガノソラのアニメはもっとハルを主体としたものになると思っていました。主人公であるハルが物語を歩んでいく中で、ヒロインたちの問題について考えたり、穹との関係について思い悩んだり、とにかくハルが中心になるのは間違いないと思っていた。なにせ主人公だし、少なくとも1話を見た段階ではそうならないはずはないと信じきっていたんですね。
現状のヨスガノソラを見て、主人公としてのハルがどの程度の意味を持っているのかは、前述の通りです。私はヨスガノソラのアニメを通して、ハルの物語が描かれることを期待していたんだけど、蓋を開けてみればそこにあったのは各ヒロインたちの話であって、ハルはそれに関わるだけの存在になってしまった。一週間ほど前に取り上げたハルキノソラで、音響監督の岩浪美和が、「こういう美少女モノはキャラクターに惚れさせなければ駄目だ」という持論を展開していた話を書きましたが、だったら主人公はどうなのかと? ろくに感情移入も出来ない、ただヒロインと節句するためだけにいるような主人公に、視聴者はなにを思えば、ヨスガノソラのファンはどんなことを感じればいいというのか。より正確に言えばハルと穹の話が見たかったに尽きることなのかも知れないけど、私は主人公としてのハルも大好きでしたから、正直言ってアニメに出てくる春日野悠が見るに耐えない状態なんです。下野紘という良い役者を起用しておきながら、あのキャラクターはなんのかと、やるせない気持ちでいっぱいです。

ちなみにヨスガノソラのアニメが始まってから1ヵ月以上経ちましたけど、下野紘のブログでは未だに話題に上がったことすらありませんね。だからどうしたという話ではあるけど、そういえば下野紘はファンレター等で自分の演じているキャラへの感想を募集していたはず。むしろ、私の方が本当のところヨスガノソラという作品をどう思っているのか、なにを感じて春日野悠というキャラを演じているのか訊きたいところなんだけど、所詮はエロを主体としたアニメだし、仕事として割り切っているのだろうか。だとしたら悲しい話だけど、無理もないと思えてしまうのもアニメ版ヨスガノソラなんですよね。まったく、酷い作品になったものです。
昨日は結局、20回ぐらい日記を更新していたらしい。我ながら馬鹿なことをと思ったけど、私が某大型電子掲示板から規制食らっているのをいいことに、何者かが日記のアドレスをばらまいたようです。俺妹関係は対処したからともかく、ヨスガノソラの方はどうにもならない。あの手この手で仕掛けて来るというか、今度はその手で来たかって感じ。まあ、気分は良くないけど対応しようもないから放置しておくことにします。なんか、週の始めは毎回こんな感じですね。

第7話の感想をあれ以上続けると、ろくでもないことになりそうだったので辞めましたけど、大事なことに触れてませんでいたね。悠とか奈緒とか、そんなものはどうでも良くて、穹のヤンデレ化を忘れていた。いや、忘れていたわけじゃないんだけど、あまりに愕然としてしまって。前々から書いてると思うけど、私は穹が所謂ヤンデレと思われたり、紹介されることに非常に抵抗があって、穹のことをヤンデレだと考えたことは一度もありません。
だから、ああいう風に描写されるのは正直……アニメのスタッフは穹のことをなにも理解していないのではないかと、そう思わざるを得ない。私だって別に穹というキャラクターのすべてを知り尽くしているだなんて言わないけど、あれを穹だと言い張られるなら、こんなの穹じゃないと全力で言い返すしかないでしょう。なんにだって、譲れないものはある。
アニメはアニメと割り切ろうと、何度もそうしようと思ったけど、あれもやっぱりヨスガノソラなんだよね。キャラクターの見た目も、そして声も、いっそなにもかも違えば良かったんだろうけど、中途半端に原作と同じだから切り捨てることが出来ないというか、未練が残ってしまうのかも知れない。ここまでの仕打ちを受けても、まだ希望や期待を捨てたくないんだから、私も諦めが悪いよ。本当に、救われないと思う。

穹ルートや穹BD崩壊の一歩手前まで昨日は行ったけど、今はなんとか持ち直すことが出来ました。理由は色々ありますが、7話終了後からずっと可能性を探る考察を繰り返してきたから、ですかね。もちろん私だけの力じゃないし、大部分は別の人が見極めてくれたんだけど、それを完璧なものとするのに時間を費やした感じ。
7話が共通ルートであることに違いはないとして、問題は分岐点がどこにあるかということです。瑛と渚さんなら2話のラストですけど、穹と奈緒の場合はどうでしょうか? 今回のラストはどう考えても奈緒ルートに属するものであり、とてもじゃないがここから穹に入るのは不可能だと思います。つまり、7話の分岐点はラストではなく、もっと他のところにある。
そんなことを中心に、私のTwitter上のフォロワーの1人であるraketen氏が自身のブログで考察を行っています。
Escarlata**
URL:http://twintail.2-d.jp/blog/

11月16日付の記事に詳細が載っていますが、基本的に私もこの意見に賛同します。確証らしい確証がないため、ある意味でその場しのぎのこじつけでしかないことは分かっているんですが、説得力に欠ける意見だとは思わない。特に電話の考察は非常に上手いと思う。どちらとも取れる描写をすることで、後への伏線を残す。検証を重ねに重ね、考察を積み上げた結果の推測であるし、私も昨日は久しぶりに頭を捻ってみたけど、途中で7話を観るのが苦痛になって止めちゃいましたからね。後は任せたというわけです。
昨日は騒ぐだけ騒いで寝ちゃいましたけど、別にそれだけしてたわけじゃないのよ? 某大型掲示板では散々な感じになってますけど、誰がやっているかは大体分かったので。あるいは違うのかも知れないけど、まあ、同じ穴の狢でしょう。ネタにしたいならそれはそれで構わないが、酷くなるようなら対処するだけです。

そういえば、コンプエースで連載中のコミカライズ版ヨスガノソラですけど、やっぱり2巻完結みたいですね。先月号になんの記載もなかったからてっきりハルカナソラまでやるのかと思ったけど、角川書店のサイトにはこんなことが書いてあります。
web KADOKAWA
URL:http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=201008000623

田舎暮らしにも慣れ、友人たちと夏を謳歌する悠。穹も次第に心を開き始めるが、それは悠への想いをも強めていく。そして遂に二人は互いの気持ちが重なり合って――。ひと夏の恋物語、感動のクライマックス!

現状、私にとってコミカライズ版は心の拠り所であり最大の生き甲斐でもあるんだけど、それもどうやら今月までのようです。タイトルをハルカナソラに変えて連載を継続するとかならまだしも、アニメ終了共にコミックスを完結させて売り抜けるつもりなんでしょう。まったく、私は来年からどうやって生きていけば良いんだろう。
先に事務的な話を書いておくと、昨年の5月に萌魂工房から出た穹の抱き枕が再販されるそうです。なんか以前買った人用に生地を変えたものも出るらしいけど、わざわざ2WTよりも劣るAJフィールスムースで作りますとか言われてもね。スムースユニットよりはいいけど、印刷面でも肌触りでも2WTの足下にも及ばないじゃないか。しかも、AJの2WTは昨年から比べると格段に質が上がっているはずなので、よっぽどスムース生地が好きでもなければ選ばないんじゃないだろうか。

さて、アニメ版ヨスガノソラも折り返しになりましたね。奈緒ルート突入ということで、私の予想では今回の話は奈緒の個別ルートだったはずなんですけど、あろうことか外してしまいましたよ。N2が来るかと思ったら、まさかのNS2が来るんだもんね。穹のノーパソのエディタに打ち込まれた文章だけど、これは後半にも登場します。
あぁ、先にOP前のアバンについても触れますか。この時点であれ? と思ったんですけど、1話のラストと2話の最初から先延ばしにされていた、採寸のシーンがありました。なんで電気も付けずに暗い中でメジャー回してるんだよと思ったけど、演出上の都合なんでしょうか。暗闇の方が嫌らしさが出る? いや、普通に見にくいだけじゃん。
OP終わって本編に入り、翌朝になりました。自室のベッドで寝る穹と、自室の布団で寝るハル。そこに穹の悲鳴が聞こえ、ハルは慌てて飛び起き、穹の元へと向かいます。何事が起きたのか、襖を開け、穹のなを叫びながら部屋に飛び込もうとしたハルの頬を……白く美しい手が打ちました。いくらハルが勢いを付けていたからって、穹の平手打ちで部屋の外までぶっ飛ばされるとは。某SFラノベのヒロインじゃないけど、こういうか弱そうな娘に限って意外に強かったりする。
このシーンは2話にもあったはずですが、穹の反応があのときとは大きく違いますね。2話のときは泣き叫んでハルに抱きついていたのに、今回は自分で仕留めることも出来るほど原作のそれに近いような気がしました。何故形や結果こそ違えど同じイベントを2回も繰り返したのか? ループの暗示、ということも考えられますけど、普通に考えれば違うルートにおける差違の表現ですかね。私としては、2話から6話に掛けて溜まっていた穹の鬱憤をまとめて解消したんじゃないかと思うんだけど、そんなこといったら、その直後に更なる苛々が溜まりましたからね。それをどうやって解消するか……もう、悠と奈緒を刺した方が早いんじゃないだろうか。
自分の胸というか身体が小さいことを指摘され、それについて言い返す穹の口調がいつもと違いましたね。某作の末妹に似てたけど、対照させるように奈緒の醜い身体を映したのは嫌がらせでしょうか? 嫌がらせ以外のなんでもないと思うけど、これが奈緒のいっていた勇気なんですか? 蚊取り線香渡してお近づきになりましょうって、田舎者は考えることが面白いね。穹がどんな想いでいるかも知らないで、ハルは呑気なものです。扉で指を引っ掻く穹は、きっと奈緒の顔を引き裂いてやりたいに違いないのだから。

悠に声を掛けられて、ルンルン気分で登校する奈緒とか見てると蹴り飛ばしたくなるよね? 舞い上がっちゃってさ、そのケツ蹴飛ばして、嫌らしい胸を踏みつぶしてやりたい。悠も悠で急に奈緒のことを意識しだして、お前まだ共通ルートなのにふざけんなよと。アニメは奈緒が殊勝に見せかけているから、悠がこれまでほど積極的でないのにも関わらず、そういった一面が目立ってしまっているというかなんというか。
亮平の行動は、基本的に悠のことは一切考えてません。彼が考えているのは元級友である奈緒のことだけで、心配しているのも彼女ことだけなんです。この時点で悠が明確に、恋愛感情として奈緒に気があったかは、正直怪しいと思います。悠自身が回想したように、気にしていたのはあくまでかつて起こった出来事であり、亮平はそれを勘違いしていた可能性も高い。奈緒が言うほど嫌われていたとも思えないけどね。
奈緒が思い出した過去の行い、両親の不仲に耐え切れず飛び出した家、たどり着いた春日の医院にいた悠……そして。逆レイプを逆レイプとして描いてくれたのは、ハルが好きな身としては痛ましいけど、妙な救いやフォローが入るよりはマシだったのかも知れない。肉欲のままに悠を求めて、嫌がる少年を翻弄して、見ましたか? 行為を終えた後の奈緒が浮かべたすっきりとした表情。自分だけ欲求不満を解消し、ふと我に返ってみると、そこにいたのは汚された少年が、うつ伏せで横たわる姿。性知識もない、精通してたかもわからない悠を犯したという事実。今更それに気づいた奈緒は怖くなって逃げ出すわけだけど、これって結構重要な描写です。
奈緒が悠を犯しているときの表情などを見れば分かりますが、奈緒は行為によって欲求を解消し、欲望を満たし、有り体に言えば気持ちよくなっていました。これで悠も同じように気持ちよくなり、満たされているのだとすれば、これは合意の上でのセックスが成立し、互いに性欲から身体を重ねたということになります。しかし、あの畳の上に横たわった、いえ、倒れていた悠の姿を見るかぎり、彼は明らかに気持ちよくなどその表情はとても悲しげです。痛いのかも知れませんし、なにも考えられなくて頭の中が吹っ飛んだのかも知れません。だからこそこれは逆レイプだし、奈緒は悠を強姦したということになるのです。

夜になって、悠がどこかに電話を掛けています。繋がらず、ため息を付いたところに穹がやって来る。慌てて携帯を閉じますが、その画面には奈緒への発信履歴がビッシリ! 電話をかける回数は日増しになっており、最新の履歴と時計の表示からこの日が7月3日の21時18分であることが分かります。
時系列について書く前に、ここで重大な疑問が浮かびました。悠が電話をかけていた相手が奈緒だということは分かりますが、これはちょっとおかしいんじゃないでしょうか? だって、奈緒は携帯を持っていないはずなのに。確か2話だったと思うけど、奥木染には携帯の電波が最近届くようになったとかで、そのため携帯を持っているのは春日野兄妹を除けばお嬢様の渚さんぐらいという話でした。じゃあ、悠は奈緒の自宅へ電話をかけていたのか? 自宅なら奈緒以外にも家族がいるはずであり、例えば1話のおばさんなりが出てくれるはずです。何回も掛けて繋がらないというのがあり得ない。
仮に携帯だったとして悠が番号を知っているのも不思議だし、亮平あたりから訊いたのだとして、ならば何故亮平は2話の時点で奈緒が携帯を持っていたことを言わなかったのか? 忘れていた、という可能性はあるにせよ、奥木染では珍しい携帯電話の存在を、早々に失念するとは思えない。奈緒が自室に固定電話でも引いてない限り、このシーンは不自然過ぎます。ハルが電話をかけていた理由はまあ、制服のボタン付を頼みたかったんでしょうけど、それはあくまで口実に過ぎないかも。奈緒でなければいけない理由など、ないんだから。
ハルの部屋に来た穹は、ネットの催促をしますが、その際にハルの様子がおかしいことに気付いた模様。穹の勘が鋭いというよりは、ハルが分かりやすいんでしょうね。

作中の日数が分かったことで、久々に時系列の話をします。過去の日記で事細かに考察したので覚えている人もいるかも知れませんが、ヨスガノソラのアニメは必要性から日付や時間を正確に示している描写が結構多く、かなり詳細な時系列表を作ることが出来ます。今回は7月3日の21時18分ということで、以前の考察から西暦は2010年であることが分かる。私が作った時系列表では7月2日の時点で穹は学校に登校しているはずなんだけど、これに関してはルートが違うためのズレが生じたと考えていいでしょう。何故なら、2話のときはたまたま呉服店に出かけていた渚さんが、気を利かせて完成していた穹の制服を届けてくれたから、穹は比較的早い段階で制服手に入れることができたんです。原作を見ても判るように、本来であれば呉服店から学校に配送され、そこで初めてハルに手渡されるわけですから、間をすっ飛ばした渚さんルートと時間的誤差が生じるのはなんらおかしいことではありません。
呉服店の配送事情がどのようなものかは知りませんが、少なくともこのルートでハルと穹が制服を手にしたのは3日より後であり、4日が日曜日であることを考えると5日の月曜日ということだろうか? 穹が学校に通っていないということは、4日にあったと思われる海水浴はなかったのかな。
他に時系列がわかるような描写はなかったと思うけど、少なくとも制服が届いた日と、穹の初登校日のズレを確認することが出来ました。

奈緒にボタン付を頼んだ悠は彼女を家にあげるけど、その隙に穹は携帯の中をチェック。悠が奈緒に連絡を取ろうとしていたことを知ります。奈緒は穹の制服のボタンを難なく付けて、それでお暇しようとしますが悠が引き止める。正直引き止めるなよ、と思わないでもなかったけど、ここがあるいは……いえ、なんでもないです。この考察はまだ早い。
悠と奈緒がいい雰囲気になり、キスをする寸前に穹が割って入る。このときの奈緒の表情見ました? やましさ全開、穹の顔まともに見れないと同時に、後ろめたさ爆発ですよ。い原作の無神経で図々しい奈緒の方がまだマシだったんじゃないの?
夜中に制服のボタンを付け直す穹のいじらしさったらないね。原作でも同じことしてそうだけど、穹にだってこれぐらい出来るんですよ。元々が天才肌ですから、覚えればなんだって出来るんです。ただ、本人にやる気がないだけで。
翌日、通学路を歩くハルと穹の前に現れた亮平のテンションは2話とそれほど大差ないけど、穹ルートで見せた雰囲気に似てなくもない。というか、悪い意味で原作の亮平なんだよな……見て判るように亮平は奈緒に気を使って奈緒と悠をくっつけようとしているわけだけど、前述のとおり彼は2人の過去を知らないし、そこにある複雑な事情を理解していません。に関わらず、亮平はかなり強引な方法で2人をくっつけようとしています。これって、なにかを思い出しませんか?
そう、初佳ルートで発覚した亮平の過去と失敗。想い人とその彼氏を駆け落ちさせたまでは良かったが、初佳とも関係があったことを知らなかったという事実。穹のことを抜きにしても、今の亮平がやっていることは、彼が昔したこととまったく同じなのです。でも、原作の亮平だったらそうするんだろうな、という気がしないでもない。神社のシーンは全体的にキャラが原作よりだったようにも思えるし。私、今まで亮平のことをウザイという意見には賛同してこなかったんだけど、初めてそのように感じてしまった。亮平超ウザイ。

その後のプールでのシーンは……なにも書きたくない。妄言と茶番劇の垂れ流しでしたが、別に良いんじゃないですかね。悠が過去を受け入れ、奈緒を受け止めない限り話が始まりませんし、話の展開としては仕方ないですよ。
これが穹との共通ルートでなければね?
私が第7話で一番気に食わないのはなによりもここで、まさか穹との共通ルートでキスまでするとは思わなかったんですよ。だって、この悠どう見たって奈緒が好きじゃん。なに? こんなラストから穹ルートへ分岐するっていうの? 冗談よしてくれよ。こんな話が共通の2話としてBDに収録されるなんて、認められるわけ無いでしょう。
もっともこれについてはTwitter上で考察と検証を重ねたので、ある程度の希望は見いだせたのですが、長くなったので明日に回そうと思います。
冬コミの原稿を書いている最中に、なんとなくつけた夜のロードショー。気づけば惹き込まれるかのように画面を見つめていた。一言でいえば、まあ、ズルイ作品だと思う。死という究極のテーマを殊更明るく書いて、それに向きあう二人の男の最期の時をハチャメチャながらもテンポよく、丁寧に描いていたと思う。泣きはしなかったけど、なんだろうね、このほろ苦さは。これを羨ましいと思うのか、それとも悲しいと感じるのか、簡単な内容であるくせして、そこある深みはやっぱりテーマのなせる技なんだろうか。名優二人の共演で、演技の上ではあるにせよその掛け合いは本当に見事だった。

話は近頃体調を悪くして病院で検査を受けていた自動車修理工と、その病院の経営者で突然体調が悪くなった二人の初老男性が相部屋になったことから始まる。下町の一般庶民と大統領さえ一目おく大富豪の出会いは、第一印象こそ最悪であったが、対照的な二人はいつしか交流を重ね、死期が近いという共通点を見出したときに手を取り合って自分たちの余生を楽しむ旅に出た。やりたいことリストという死ぬまでにやっておきたいことを箇条書きしたものを手に、残りの人生を如何に楽しむか、その挑戦を始めたのだ。
2人は6ヵ月、長くても1年後には死ぬ運命にあるというのに、なんともまあ生き生きとしていて楽しそうなんだよね。旅をする中で道楽や娯楽に金と時間をひたすら費やし、笑い合い、助け合い、人生最後の数ヵ月を充実したものにしようとしている。
旅行中の2人は本当に楽しそうな笑顔を見せてるんだけど、これって普段からこうだったわけじゃないんだよね。油にまみれて家族のためだけに働いてきた修理工と、家庭に失敗して仕事と結婚するしかなかった富豪ですから、普段からこんな爽快な笑顔を見せられるわけがない。死を間近にしての清々しさとでもいうのか、私みたいな若輩者には及びも付かない雰囲気が漂っていたと思う。
でも、不思議とこんな余生を送りたいとは感じなかった。そもそもこの話は大富豪の友人が出来ないことには成立しないし、そういった意味では現実味に欠ける部分も多い。それを違和感なく表現出来ているのは役者や脚本の上手さだろうけど、純粋に賛同や共感ができないのは、多分アメリカと日本における死生観の違いがあるんだろうな。

私はこの映画にでてくるような男たちのように、ある意味で一直線な人生を歩んでいない。夢を追いかけているとはいっても、一本道を歩いているわけじゃないし、その道程は常にがたついてる。自分が死ぬときのことを想像したことはあるけど、それはやはり理解の範疇を超えているし、10年後どころか1年後の自分さえも分からない、今の私の人生なんてそんなものだ。がむしゃらだといえば恰好は良いけど、その果てになにがあるんかなんて考えるだけでも嫌になる。じゃあ、私の人生はちっとも充実していないのかといえば、そんなことはない。冬コミの原稿を現在やってるけど、それはそれで楽しいし、創作活動に充実感を見出しているというのは本当だろう。
映画の登場人物が求めたのは、充実よりも充足だったのではないか? 死を前にしてのやり残したこと、彼等の人生は満足の度合いはともかく決して不幸せだったわけではないはずだ。形は違えど幸福と言えるときはあったはずであり、時間が経つに連れてそれを忘れていった。修理工が奥さんに対する感想をもらうシーンなど、まさにそうだろう。行き着くところまで来て、彼等は自分の人生に充足感がないことに気づいた。だから旅に出てそれを満たそうとした。金にものを言わせた、ある意味で乱暴な解決法だったんだけど、彼等には病院のベッドや家族のもとで過ごすよりも、ずっと価値有ることだったんだろう。
どうしてこういう映画を日本人は作れないんだろうね。私はアニメ以外の邦画はゴジラぐらいしか面白いものがないと思っているんですが、合間にやっていた時代劇とかなにが面白そうなのかも分からなかった。ありがたみがないんだよね、邦画には。映画としての価値や貴重さが、全然見いだせない。スクリーンで見る気がしないんです。

視聴後はなんとも言い表せない、感慨深い気分に浸っていたのだけど、久々にじっくりと見られる映画に出会うことが出来ました。公開時も予告ぐらいは見ていた気がするのですが、日本の映画は高いですからね。なかなか観に行く機会もなくて。人間としての深みを得たいというのは私が常々考えていることだけど、やっぱりそれを果たすにはある程度の経験と年齢が必要なんだなと実感してしまった。来週はハリー・ポッターがやるらしいけど、そういやハリーでふとした疑問を抱いたんだった。というのも、ハリーは10代の少年少女が出てくる学園モノであり、好いた惚れた、恋した愛した、付き合った別れたが割と頻繁に出てくるけど、そうした行為にラノベとか読む層はどう思っているのかなって。英国と日本の違いといえばそれまでだけど、ちょっと気になっているのです。
横浜の某所をブラブラしていたら、エロゲの流通がヨスガノソラハルカナソラの在庫について話している現場に遭遇した。アニメ効果からヨスガの通常版が売れていて、流通在庫が空っぽになっているという話はまあ分からないでもないけど、驚いたのはハルカナソラの在庫も空っぽになったという話です。いや、流通的にはハルカナソラが完売状態にあることが意外だったらしいけど、私としてはまだ完売してなかったのかよと思ってしまった。まあ、げっちゅ屋にはまだ在庫も残っているけど、結構時間がかかったものである。

興味深かったのは、流通的にヨスガノソラのアニメはやり過ぎであるということだった。エロゲ作品のアニメ化であるにせよ、元々がエロのキツイ作品ではなかったのに、少々あざとすぎるのではないか、原作との落差が大きすぎるのではないかと、意外と真面目な意見を言っていた。単なるエロアニメだし、話題になって売れてはいるけれど、果たしてそれで良いのかどうか。AT-Xでなければ放送出来ないというけど、そもそもAT-Xでしか放送できないようなような作品を一般作品として世に出すこと自体がおかしいのではないか?
まあ、そこには色々な思惑や考え合っての意見なんだろうけど、あまりアニメ版ヨスガノソラに肯定的でないのが興味深かった。エロゲ屋にはエロゲ屋の考えがあり、アニメ屋とはまた違うということなのかな。他にも2~3興味深い話を聞けたけど、最近のエロゲ業界は空回り気味らしい。規則性や法則性、一時期の泣きゲーブームのようなものがない代わりに、迷走しているってことだろうね。同人ゲーム業界が月姫、ひぐらし、東方の何番煎じを狙っているのに比べると、エロゲ業界にはまだ自由がある、ということなのだろうか。商業作品である以上は商品としての意識をしなければいけないのだろうが、成功を目的としている同人に比べると、まだまだ冒険心に溢れてるような気がするのは気のせいかな。なまじ18禁だから使える表現方法も多いし、一応は視覚的だから小説以上に分かりやすい表現が出来る。漫画ほどにパターンはないけど、動作的な表現を行うことも不可能ではないし。そこがエロゲの強みである。

最近、とある人から同人ゲームの企画に参加しているという話を聞いた。原画としての参加らしく、内容にはまったく関わっていないらしいけど、それがまたけったいな設定とか物語で、所謂厨二病的作品だった。私は第三者で関わり合いのない人だから勝手に論評はできないけど、まず一般作品だということに驚いた。いや、最近の同人ゲームでは特に増えたのだが、月姫やらひぐらしが流行ったせいで一般作でも十分に通用する、成功できるという錯覚のようなのものが生まれてしまったのだ。これは明日の日記で書く予定だが、商業判断ならばその選択はまずしない。同人ゲーム業界に月姫やひぐらしといった一般作の下地があるといっても、その後追いをしている作品は五万とあるはずだ。例えばそれがFateとかその辺りの作品に値するアンチテーゼで、意識なんてしないなとか言ったところで、結局はそういった作品がなければ生まれなかった作品なのではないか、と私は思ったりするのである。
そう考えると、前述したように今の同人ゲーム業界に自由がないのかも知れない。どこもかしもひぐらしや東方に続けをやっており、Fateや月姫の何番煎じを狙っているのだ。ハッキリいうと同人ゲーム作品における特徴や差異などは、作っている本人たちが思っているほど大きい違いはなく、受け手側からすれば些細なものなのだ。例えば、やってみて初めて分かる作品の魅力とか言われても、まずは手に取ってもらう努力をしなければなんの意味もないだろう……そこら辺を同人ゲームサークルがどのように考えているのかは知らないが、エロゲブランドの中にも一般作じゃ売れないからエロゲで出しているというところがあるぐらいだし、エロのない作品で勝負したいという気持ちを持っている人が多いのも事実なのかも知れない。

私は同人ゲームをあまり買わない方だ。最後に買ったのは、確かどこぞのサークルが出したメロンブックスのめろんちゃんを題材にしたシューティングゲームだったかな? 私の低スペックパソコンでも意外にプレイできて、尚且つ横スクロールで面白かった。結構前の作品なのでタイトルは思い出せないけど、考えて見れば私って同人のノベルズゲーってやったことないんだろうか。いやいや、そんなはずはない。ただ、同人ゲーやるぐらいならエロゲやったほうが面白いと思っているだけだろう。そろそろ、同人ゲーム業界にも新しい風が欲しいところである。
某所で聴いた話によれば、とある有名なミステリー専門雑誌のアニメレビュー欄でミルキィホームズのコラムが載るらしい。私はその雑誌にアニメを取り扱う項目があったこすら知らなかったけど、あまりに読者層が違いすぎるのではないかと、唖然としながら話を聞いたものである。確かにミルキィは探偵モノではあるし、視聴するとミステリーファンならクスリと来るようなコネタが満載であるのも事実だ。なんでもプロデューサーにミステリー研究出身の人がいるとかで、そういった縁もあるらしいが……あの雑誌の読者にミルキィが通じるのかどうか、私は首を傾げるところだ。

ミルキィホームズは決して上等なアニメではない。Twitterで制作が追いついていないというつぶやきが流れて話題になったが、「それもまたミルキィらしい」と言われるほどに低俗なアニメだ。さしたる中身があるわけでもないし、かつてのGAにも似たカオスっぷりは話ごとの落差が非常に大きいように思われる。しかし、低俗であるからといってつまらないわけではなく、高尚でないからといって面白くないわけでもない。上記のミステリ雑誌読者にだってアガサ・クリスティやエラリー・クイーンよりもミルキィの方が好きだという人がいるかも知れないし、そんなものは人の価値観だ。ただ、この場合の問題はそもそもミステリ雑誌読むような人がミルキィの存在を知っているのかということなのだが。
私は今期アニメでミルキィはそれなりに好きだが、大好きというほどでもなく、むしろ身内の入れ込みっぷりに引き気味なぐらいだ。どうしてあんなにも熱中できるのか、ゲーム次第で新たな同人ジャンルに加えそうな勢いなのだから凄まじい。
そんな身内とこの前、ミルキィホームズセイントオクトーバーではどっちがマシかという話になった。後者は今回の画像にも使っている、3年ほど前に放送していた深夜アニメである。ゲーム会社であるコナミが企画と制作をしたアニメで、同系列には極上生徒会やおとぎ銃士赤ずきんなどが含まれる。これもまたゴスロリ少女探偵団なるグループを組んだ3人組の美少女が、謎の少年から貰った不思議な力を使って変身し、悪の企業と戦うという話を取っていて、所謂コナンや金田一に代表されるような推理を主体とした探偵モノではない。ミルキィと同じく、異能の力を駆使して戦う変身美少女アクションモノだろう。

身内はゴスロリ服の問題からセイントオクトーバーにケチを着けているが、私は2クールアニメとしてはよく出来ていたほうだと思う。話の展開、筋道、キャラクターの関係性など、謎の少年であるユアン君のウザさを除けば、実にキレイなラストを迎えた作品ではないだろうか? むしろ、おとぎ銃士赤ずきんみたいな如何にも子供向けを狙って作りました、という作品よりも、こっちを朝アニメとして放送したほうが良かったのではないかと思うほどに。
ミルキィとの共通点はそれほど多いわけではないものの、系統的に似ているのは確かだ。話の傾向的にはまったく違うが、比較対象として名前が挙げられること自体に、それほど違和感はなかった。ただ、セイントオクトーバーのテーマは周囲の人間関係を含めた自分自身の成長と影響だったのに対し、ミルキィホームズのそれは、話を見る限りでは伝わりにくいが自分自身の復活と仲間たちとの絆を重視している。私はミルキィは成長物語ではないように思える。何故なら彼女たちはかつては腕利きの探偵集団だったわけだし、今の姿は落ちぶれただけなのだから、以前の力や情熱を取り戻すのが話の根幹だろう。両親の事とか出生の秘密とか、家庭環境という重苦しいテーマが扱われたセイントオクトーバーとは、さすがに違う部分がある。

アルセーヌではなくアンリエットが好きだと身内は言うが、私はあのキャラがどうも好きになれない。生徒会長であると同時に怪盗であるくせして、ああいう態度を平然と取るのはどうなのだろうか。ミルキィがトイズを失った間接的な原因であるくせして、よくもまあ偉そうに出来たものである。身内は責任を感じているからだ、などと言っているけど、そんなことに責任を感じてミルキィに試練を与えるぐらいなら、さっさと自首をした方がいいんじゃないだろうか。聞けば、ミルキィは怪盗帝国と数々の戦いを繰り広げてきたのだというし、怪盗帝国が活動を終了すれば、わざわざトイズ復活させて頑張る必要もないのでは……身も蓋もないこと言うなって? 私がミルキィを全面的に支持できないというか、好きになれない理由はここにあるんだと思います。我ながら小さい意見だ。
全国的に10日と言えばアニメ誌の発売日ですけど、アニメ版ヨスガノソラは遂に雑誌にも載らなくなってしまったらしいです。先月の段階で3大アニメ誌には既に記事や特集が組まれることはなくなりましたが、それでもまだゲーム誌であるコンプティークに記事がありました。けれど、今月はそれすらもなく、月初めに出る雑誌のすべてにヨスガノソラの記事がないという状態になりました。唯一分かったのは、第10話のタイトルが「トリノソラネハ」ということぐらいか。なんか、短歌みたいですけど、穹ルートのタイトルではあるらしい。

そんなわけでヨスガノソラで書くことがなくなってしまったので、予定が狂ってしまいました。ヨスガのアニメは情報を放送に先んじて公開することがまずないから、元々アニメ誌の受けは良くなかったんですが……月末の美少女誌はもうクライマックス特集に移行しちゃうから、話題の割に雑誌の扱いは悪いですよね。まあ、変に取り上げられるよりはよっぽどマシなのかも知れないけど。
冬コミのことも今はまだ書けることが少ないので、また俺妹の話でもしましょうか? ネタがないってわけじゃないんだけど、ここ数日何故か俺妹関連の日記にアクセスが集中してましてね。7巻について2度ほど書いただけなのに、それだけ注目作と言うことかな。黒猫のことしか書いてないけど、その黒猫について読みに来る人が多いみたいだ。ヨスガ以外で人が増えることが稀だったので、なんだか凄い新鮮な気分です。まあ、普段ヨスガのことしか書いてないのにも問題があるんだろうけど。
7巻はラストがラストだっただけに、凄まじい衝撃を持ってファンに迎えられたらしいが、早売りから今日に至るまで論争が続いているみたいですね。私はなにせ俺妹のファンってわけじゃないからあまり関係ないけど、今日になってアキバブログのインタビューが公開されたことで黒猫の地盤が着々と固められつつあるらしい。まあ、地盤もなにも書いてあることを額面通り受け取ってくださいと書かれていただけなんだけど、予想や妄想だけならまだする余地も合っただけに、桐乃ファンには結構つらい現実みたいですね。私は殊更桐乃が嫌いではありませんが、彼女に京介との恋愛要素を見出すことが出来ないので、なんとも言いがたい感じです。

結論からいうと、京介と黒猫が恋人になったのは確定された事実みたいです。作者や編集がそうだと言ってますし、6巻と同じ流れではないことを示すために書いたと言うぐらいだから、買い物に付き合うとか、偽装恋人になるとか、そういうことではないらしい。さすがに一夏の恋で終わることはないだろうし、将来的なことはともかく2人の恋人関係は長く続くんじゃないかなって思います。理由は色々とありますが、俺妹が兄妹をテーマにしたホームコメディだというなら、今回のケースは兄に彼女が出来た場合、という感じでしょう。直前まで妹に彼氏が出来たかも知れないをやっていたけど、あれはあくまで狂言ですからね。妹は嘘だったが、兄は真実だったという感じで。
私は京介が桐乃に言ったことと、黒猫の気持ちを受け入れ恋人になったことは矛盾していないと思います。これは感覚的な問題ですが、京介はおそらく家族愛の一環として桐乃の交際に反対し、彼氏を否定しました。それは彼がシスコンであり、妹という存在を好きだからですが、逆に桐乃が兄としての自分を好きである、所謂ブラコンであることを知りません。私にはあんなこと言って、アンタは黒いのと付き合うの? という不満は言われるかも知れませんが、そもそも桐乃のそれは嘘でしたし、自分ことを相手が嫌っていると思っている京介からすれば、黒猫との交際に桐乃を考慮する必要があまりないんです。もちろん、黒猫は桐乃の親友ですから少しは考えるでしょうが、桐乃の許しを得るような問題ではないと、そう考えているのかも知れない。だって桐乃がなにか言うとすれば黒猫に関してであって、京介に対してではないと本人は思っているのだから。

恋人になったことが確定したと言うことは、8巻は恋人になるまでの数日間を描くんでしょうね。どんな話になるかは分かりませんが、デートの再現ぐらいはしてくれるかも知れない。映画ではなく植物園に出掛け、昼食はファーストフードやファミレスで簡単に済ませ、ゲームセンターでは好きな対戦ゲームに興じる。仮に映画を観るならアニメではなく恋愛映画とかね。まあ、具体的なことはまだなにも分かりませんけど、黒猫と交際する中で京介のある種韜晦した心理が垣間見えれば、少しは作品が分かりやすくなるんですけど。始まったばかりの恋、末永く幸せになって貰いたいものです。
ピンキージョーンズ買ってきたんですけど、予想以上に面白くない結果に終わってしまった。元々特典の画像を掲載していたのはゲマ屋だけで、ここが唯一穹のブロマイドだったわけですが、まさかそれ以外が全滅とはね。とらのあなの分かりにくい表記に惑わされ片っ端から予約してしまいましたが、穹のブロマイドが1枚しかないなんて、いや、アニメ柄のブロマイドが2枚しかないなんて思いもしなかった。アニメイトですらアイドルのブロマイドを付けてくるとは、なんのためのアニメショップ最大手なんだと。

結局、とらのあなのアニメブロマイドというのは共通ブロマイドとはまた違うものだったようです。アニメ柄とは別にアイドルの奴もくれましたから。それにフェアのを合わせればCD1枚買うだけで3枚もブロマイドが貰えることになりますね。にもかかわらず得した気分が一欠片もないというのは、フェアで貰えたのが持っていない穹ではなくて瑛だったのと、特典のブロマイドがダメイドだったからでしょうか? 2話のCパートかな、画像的に。最初私はなんでよりにもよってヒロインでもない初佳なんだと不機嫌になったんですけど、よくよく考えてみればピンキージョーンズはCパートのEDなのだから、その主役である初佳がブロマイドになったとしても全然おかしくはないのだった。誰がそんなもの欲しがるんだ、という意見はあるにせよ。
アニメイトの場合、秋葉店で「このCDに付いてくるブロマイドはアニメ柄ですか?」と訊いて、アイドルのブロマイドを見せられたので、普通にアニメ関係の特典は付かないようです。他の一般的な音楽ショップで付くというブロマイドも続々と情報が来てますが、いずれもアニメ柄のものは1枚もない。ある程度予想はしていたからガッカリはしませんし、金を使わずに済んだので助かったという思いもあるけど、やっぱり面白味に欠ける結果ではあった。せめてアニメイトぐらいは穹のブロマイドでも付けてくれれば良かったのに……とりあえず、ピンキージョーンズを買う予定がある人は、ゲマ屋で買うことをお勧めします。穹のブロマイドに、おまけとしてアイドルのブロマイドもくれますよ。BD予約したときに貰えるものよりは良いんじゃないかな。
ブロマイドと言えば、とらのあなでBD予約したら貰えるって奴だけど、一つ大きな勘違いをしていました。スタチャの公式に詳細がなかったというのもあるんですが、あれってフェアで貰えるのと同じ奴らしいですね。CD買ったらランダムで貰えるのが、BD買うと5枚セットでくれるって感じらしい。なんか別に用意しているのかと思っていただけに、少し肩透かしを食らった気分になりました。まあ、気付かなかった私のミスですけど。

ハルキノソラは初のゲストなしでしたが、いつの間にかヒデアキングに続いてマウスの納谷さんまでレギュラーになっていたらしい。納谷さんってあり得ないほど忙しいはずだけど、毎回2~3時間掛かるという収録によく参加していられますね。まあ、それはともかくとしても渚さんルート、瑛ルートを振り返るという構成だったんですが……ハルキング的に今回アニメ版ヨスガノソラで使った新手法はセーブ&ロード方式という名称みたいです。まあ、公式的には決めてないみたいですが。リセットではない、というのは単に言い回しや語感の違い程度でしょうが、エロゲによくあるやり方と言われればその通りですねとしか言いようがない。手法自体はスタッフみんなで決めたことであり、アマガミSSと被ったのは偶然らしい。
私はこの手法を明確に否定し、批判する者ですが、そういった声に対して触れるのかどうか、というのは少し興味があった。結果的には一切触れず、それについてのふつおたも一切読まなかったね。スタッフ全員共通しているのは、ヨスガノソラという作品を如何に全部出していくかということらしいですが、その時点で私の考えとは相容れないものとなってしまった。だって、そんなもの望んでないから。
音響監督の岩浪美和は、「こういう美少女モノはキャラクターに惚れさせなければ駄目だ」という持論を制作前から展開していたらしいですが、このアニメでそんなの不可能でしょ。音としてのテーマとか言ってるけど、渚さんや瑛を可愛いと思うことはあっても、惚れる奴なんてまずいないもの。だって、可愛い可愛くない以前に、エロいかエロくないかが重要視されてるんだから。視聴者はヒロインに恋をしたいわけじゃなくて、エロいシーンを見たいだけなんですよ。だから惚れてなんかいないし、その必要もない。大体、2話で主人公とヤッちゃうような娘に惚れるような奴がどれだけいるのか。心情を盛り上げる? ろくすっぽ話も過程も書けない構成にしておいて、よくもまあ言ったものですね。
可愛いとか守ってあげたいとか、そんなこと考えてヒロイン見てる奴なんていませんよ。セックスシーンはまだか、エロいシーンはいつなんだと、そういう連中が主な視聴者になってしまったんだから。大体、真面目くさった意見を言ってるけど、エロアニメでそんなこと言われても薄ら寒いだけです。新手法を誇示したいのなら、台詞どころか話そのものを作り替えて成立させてみせろという話だ。それが出来ないなら、誇るべきところはなにもない。

ヒデアキングが作成中のグッズは、もしかすれば冬コミ用に作っているんでしょうか? エログッズといえばイベントのイメージがあるのは、私がエロゲユーザーだからなんですかね。けれど、例えばアニメイトなんかでむねのたにまくらを発売しても、それはそれでどうするんだって感じですけど。次回は岩浪さんがゲストらしいが、まあ、深い話はあまりしないんだろうなと。詳しく訊きたいことがあるのなら、やはり来年の1月に徳島に行くしかないようです。
衛星の具合かアンテナの調子か、ヨスガノソラの放送直前に受信が切れました。なんとか回復させたから良かったものの、受信不能になったときは心臓が止まるかと思った。これが穹の回で起こっていたらと思うと……なにが悪いのか良く分からないので一概にチューナーのせいには出来ませんけど、少し問題の原因を調べてみようかな。いくらリピートが3回やると言っても、初回放送が観られないなんてことになったらショックで寝込みそうですし。

瑛の話も最終回ということで、まあ、エロい部分はともかく全体的に駆け足でしたね。私は渚さんのシナリオほど悪くないと思いましたけど、原作で曖昧にした部分をハッキリ書いたのは、それなりに評価できることなんじゃないでしょうか? まあ、瑛シナリオらしい部分は欠片も残っていなかったし、オリジナルここに極まるといった内容だったけど、私は良いんじゃないかなと。瑛に興味がないだけといえばそれまでですが、話としては一応終わっていますし、不自然なところも、それほど多くはなかったでしょう。相変わらず悠とかいう原作のハルによく似た奴がバカやってましたけど、原作だって他人の事情にズカズカと踏み込んだのは同じですし。ただ、アニメほど偽善的ではありませんでしたがね。渚さんルートと違って明確な行動こそ起こしたけど、そのやり方が原作と違ってどうにも。やってることは同じなんだけど、なんていうか、思いやりに欠けるなぁと。悠は結局、自分の善意を押しつけただけだし、多分に自己満足な部分が多いんだよ。原作にも言えることだけど、瑛シナリオは結果として話が上手く纏まっただけに過ぎなくて、悠がやろうとしたのは渚家の崩壊にも繋がることでしたから。原作ではまだしも瑛の仮面を取るという理由がありましたが、アニメにはそれすらないので、余計に悠の行動が押しつけがましいお節介や偽善の類に見えてしまう。瑛のキャラそのものも、かなり弱まってますし。不満の声が多いのも、分からなくはありません。
私は穹だけを観ていたいので瑛がどうだろうと知ったことじゃないんですが、アニメスタッフはアレですかね? 1話に1回は、穹が家で一人孤独に過ごしているシーンを描くことを義務づけてるんですかね? 渚さんのときはセックスシーンの直前に銀十字を弄っている穹が映り、今回は一人ぬいぐるみと戯れる姿が。いや、必要ないじゃないですか、こんなの。穹が孤独しているのを描いて、フラストレーションでも貯めようというのだろうか。なんてイヤらしい、酷い仕打ちなんでしょうか。

6話について書くことはあまりないので、次回予告について。Twitterでヨスガノソラ好きたちと話していたときに気付いたんですけど、なんか第7話って奈緒の個人シナリオいたいですね。穹との共通パートにいくのかと思いきや、サブタイトルが「ツミナオトメラ」と、穹の名前が入っていないんです。瑛と渚さんの共通パートは、第2話「ハルカズハート」でしたが、これにはちゃんと2人の名前が入っている。私は複数形であることからツミナオトメラが穹と奈緒の共通パートだと思い込んでいたんですが、第8話のサブタイトルを観てみると、こちらは「ナオクラキソラ」と2人の名前が入っています。このことから、穹と奈緒の共通パートは第7話ではなく、第8話と考えるのが妥当でしょう。何故そのような入れ替えをしてまで変則的な放送の仕方をするのか分かりませんが、時系列は穹の制服が出来る前まで戻り、一気に逆レイプもやってしまいそうな勢いですね。原作ファン的には一番吐き気のするシーンがアニメで再現されるわけですが、果たしてどうなるのか。私は正直、奈緒のシナリオなんてやる必要もなければカットしてしまえばいいとさえ思っていましたから、どんな出来であろうと褒めることはないでしょう。まあ、6話まで放送してきて1話以外に見る価値もない状態ですから、所詮はそれの繰り返しでしょうけど。悠には用ないんだ、悠には。

ハルキノソラその他については更新日の関係で明日の日記に回します。その際にも書きますけど、結局のところヨスガのアニメはエロしかないんですよ。それが際だちすぎて、話なんてどうでも良くなってしまう。私は性質的に話を重視する人間なので、そこが微妙だとその作品に対する価値を見出せなくなってしまうのですよ。まあ、話の不出来を補ってあまりあるものというのは常にあるんだろうけど、今のところヨスガのアニメにそういうのを感じたことがない。映像や音楽の出来映えを説く人もいますけど、私が作品に求めるのはなしなんです、中身なんです、物語なんです。過去、私に名作映画や傑作映画なるものを見せ続けた評論家がいて、その人は始終映画における映像の素晴らしさについて語っていました。でも、私が上映後にその人へ訊いたのはたった一言でした。良い映像だった、技術だったと褒め称える評論家に私はこう言ったんです。
「それで、今の話は一体なにが面白かったんですか?」と。私はヨスガノソラのアニメに、ずっとそんな気分を抱いてます。
来月の冬コミに向けて原稿をせっせと書いている最中なのですが、久方ぶりにとある絵描きさんと話す機会がありました。私がほんの少しだけ手伝った商業漫画についてで、なんでも近々公開されるとかなんとか。まあ、詳細に関しては直前に宣伝も兼ねて書こうと思いますが、制作段階から原稿を読ませていただいたので、それが形になって世に出るというのは、自分の作品ではありませんが嬉しい気持ちになりますね。特に完成するまでの苦労を垣間見てきただけに。感慨深いものです。

それで、お互いに同人家であることから冬コミの話もしたんですけど、何故か話の流れで私の新刊であるヨスガノソラ本に絵を描いていただけることになりました。2冊出すうちの1冊で、私がいつもの本と定義していた奴です。どうしていきなりそんなことに、と思う人もいるでしょうけど、私が一番ビックリしていたりする。だって、嫌いではないにせよそんなにヨスガノソラへ興味があるとは思ってなかったから。謂わば、もっとも意外な人からの突然の申し出って感じなんですが、断る理由がないどころか、こんなに嬉しいことはないってことで、お言葉に甘えて見ることにしました。
けれど、今回は原稿依頼とか堅苦しい感じではありません。私はむしろ、相手の目的に対して場を提供するという立場にあるので、少しでも助けになったらいいなと、そういう気分でやろうと思います。ただ、描いていただく以上は投げっぱなしも良くないので、私が考えるところはちゃんと考えて作業していけたらなと。私って、同人に限らずですが相手の自由にやってもらうことが多くて、あんまり意見とか出さずに提示されたものを了承してしまう傾向にあるから、「適当過ぎる」とか「真面目に見ているのか?」って言われることがあるんだよね……私自身としては、私があれこれ言って縛り付けるよりも、好きなようにやってもらった方が良い物が出来ると思っているからなんだけど、そこら辺はいつも難しく感じてます。特に口を出さないってのは、相手を信頼しているとはいえ丸投げも同じなわけだし。
まあ、今回は結構稀な出来事だと思っているし、私は絵師のやりたいこと、描きたいものを如何に描かせてあげるかだと考えているから、そうした中で良い春日野穹と巡りあうことが出来たらいいなと、そう思います。

どれも明確に決まったことではないから、あんまり詳しくは書けないんですけど、話が進行したら新刊告知と合わせる感じで発表できればなと思っています。なにせ、冬コミで出す予定の普通のヨスガ本って内容ほとんど決まってなかったんだよね……もう1冊の方を先行して書いてたから、いつも出してる奴は「今回はこんなネタで書いてみようかなぁ」程度にしか考えてなくて。それが絵描きさんとの話の中で大分固まってきて、書き留めたメモはプロットに等しいぐらいのボリュームになりました。まだ決め手が足りないとも思ってるんだけど、私にしては結構珍しい話になるんじゃないだろうか。話自体は全年齢の予定ですけど、まあ、ちょっとエロいこともやってみようかなと。アニメの影響というよりは、アニメで見せつけてきたエロに対して思うことがあるからこそなんだけど、エロというのは文才もそうですが感性が大きく関わるものなので、私にどこまで書けるのか。エロ小説を書くわけではないんだけど、自分との戦いになるのは間違いない。
後、それとは別に色モノネタを1つ考えています。これはTwitterで私の呟きを見ている人だけが知っているネタなんですが、やっぱりアレを書いてみようかなって。本当は書くより描いた方がいいものなんだけど、文章でやってみたっていいじゃないと、そう思って。

なんか具体的なことを何一つ書いてないですが、とりあえず冬コミ新刊に絵がつくかも知れないよって話と、執筆はまあ快調ですよって話をね。冬コミはヨスガノソラが同人ジャンルとしてもっとも盛り上がるときだろうし、私もヨスガでスペースとって参加しているからには精一杯やれるだけのことはやってみようかなって。もちろん、冬コミ終わってもジャンル替えをする気は当分ないですが、折角の祭典なのだから同人家として心から楽しみたいと、そんな気持ちで原稿を書き続けています。新刊2冊、頑張ります。
さて、昨日に続いて俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第7巻の話をします。いよいよ、本題の黒猫について書くわけですが、まあ、読了後の感想としては「よく頑張った」という感じでしょうか? 全体的に桐乃の話だったことに違いはないですが、黒猫も要所要所で良い味を出していましたね。何度目の正直か、告白に告白を重ねて、遂に京介と恋人へなったことは、とりあえず祝福しても良いんじゃないでしょうか。黒猫が京介のことを好きだったのは事実ですし、アピールなりアプローチなりを頑張ってきたのも事実なのだから。それは否定されるべきことじゃないし、認められても良いのではないか。

しかし、黒猫は結局喜ばなかったね。桐乃に彼氏が出来たとして、喜んでしまうかも知れないと呟いていたにもかかわらず、桐乃の彼氏発言には怒りを見せた。もちろん、その子供っぽい嘘をすべて見抜いたからにせよ、黒猫はそれを素直に祝福し、後押ししてやるという選択肢もあったはずです。それを敢えて選ばなかったのが彼女の良いところでもあると同時に、不器用な部分でもあるのだけど……桐乃も十分にわかりやすかったけど、今回は黒猫の内面描写も、京介視点ではあるものの上手く引き出せていたと思う。
黒猫が京介を意識している描写は本当に多くて、例えば7巻における初登場シーンはゲーセンで京介と桐乃が偽装デートをしているところに遭遇したところだけど、その動揺っぷりが面白い。それを見透かした上で見せつける桐乃も性格悪いですけど、先の地味子もと麻奈実に対しても同じことをしましたから、基本的に桐乃はこの2人より優位でいたかったんでしょうね。黒猫は見事惑わされたわけだけど、それに対する弁解は後々行われました。京介と黒猫は学校が同じであり、部活も同じわけですが、部活内での描写も一つ一つが京介を意識したものとなっており、なんとも微笑ましいよね。ここぞとばかりに匂いを嗅いでみたり、黙って見つめてみたりね。京介もまた夏休み前にキスされたこともあり、明確に黒猫のことが気になっていると書かれています。今まで彼が恋愛方面での内心を明かしたことは意外に少なく、主人公のくせにその辺りの内面が見えづらいキャラだったわけですが、黒猫に関しては割と率直な意見や感想を漏らすことが多いと思う。可愛いとハッキリ言ったり、少なくとも彼にとって黒猫は大切な後輩以上の存在ではあるわけです。
学校からの帰り道、京介は偽装デートの件を黒猫に謝罪します。遭遇したのは麻奈実が先のはずですが、まあ、向こうはいつでも良いと思ったんでしょうか。とりあえず、京介は黒猫に弁明します。くすぐったい沈黙とでも言うべき空気に包まれる中、麻奈実とも桐乃とも違うものを黒猫に感じながら。
ハッキリ言うと、この時点で京介は黒猫を恋愛対象として意識しています。キスという呪いがあったにせよ、彼氏が彼女にする浮気の言い訳をしてしまう程度には、京介もまた黒猫に思うところがあるようです。互いに強く意識して、一方はその気持ちがなんであるか気付いていて、もう一方は気づきかけているけど結論を出せずにいる状況といったところか。

2人のやり取りは桐乃が不機嫌になるほど自然体で、それは彼女が留学していた間の数ヵ月、学校やそれ以外での付き合いが京介と黒猫の間にあったからだけど、夏コミの話し合いを行うシーンとかでも見て取ることが出来ますね。自然と黒猫の私服を見てみたいという京介に、まんざらでもないという風に応じる黒猫。桐乃が危機感を抱き始めるのも、まあ、判る話ですよ。学校の後輩として距離が縮まり、京介は黒猫の本名すら知ってるわけですからね。部活が一緒で下校時も一緒、自宅の自室に上げたこともある時点で、行いだけならほとんど付き合っているのと変わらないわけですし、桐乃だって突っかかりたくもなるでしょう。
けど、黒猫は止まらない。コスプレ写真で同人誌に参加したという無謀な京介の試みに、積極的に出はないにせよ賛同して、自分も一緒にやると言い出す。サラリと流されてますが、そのためのデジカメを買いに京介と一緒に秋葉へも行ったようですし、とにかく京介の背中を押し、彼を引き立て、フォローする。いつもの毒舌が態を潜めたわけではないにせよ、京介に対して基本的に優しさを見せることが多いんですね、今回の黒猫は。夏コミではそれが特に顕著で、始終京介のフォロー役に徹している気がした。まあ、夏コミで印象に残るのは最初の私服を見せるシーンだけど、京介は純粋にその白いワンピース姿を可愛いと思いましたし、彼の言葉に黒猫も頬を朱に染めます。
京介は、黒猫のことを単なる妹の友人とは既に思っていません。しかし、ただ学校と部活が同じだけの後輩とも思っていないようで、彼の心理は韜晦しています。とにかく京介は、黒猫の仕草や言動を気にすることが格段に多くなった。そして、彼女を可愛いと思うことも。それは夏コミの最中もそうだし、夏コミが終わってすぐに具現化することとなる。そう、黒猫による京介に対する告白です。いくつかの段階を踏んで、やっと自分の想いを明確に伝えることが出来た黒猫。表現にはまだ曖昧な部分はあるけれど、あそこで桐野が現れなければ、黒猫は更にもう一歩、先に進むことが出来たでしょう。
黒猫の決意は、京介に告白して関係を進展させると同時に、桐乃という親友も失わないように頑張る、という感じかな。桐乃が京介を好きだということを黒猫は知っていますし、ここで自分が京介を取れば親友との関係が破綻する危険性を十分に承知している。けれど、承知した上で黒猫は自分の欲求に素直になろうと決めた。自分なりの全力を尽くし、欲しいもの両方を得るために。

そして、黒猫は最後の最後にこう言った。「私と付き合ってください」と。黒猫自らの告白に、京介がどのように答えたかは分かりません。我々に分かるのは、2人がこの告白から数日後に恋人になったという事実だけ。8巻ではその数日が書かれるのかも知れないし、書かれないのかも知れない。でも、京介も黒猫も互いに互いを意識して、ただの先輩、後輩の間柄ではなくなりました。恋愛編が次回で終了だというのなら、黒猫には京介と添い遂げて貰いたいものです。あくまで私の趣味ではあるけど、それが作品としての答えならば、それはそれで素敵だと思うから。
私は色々な事情から千代田区にある出版社の編集部に居候しているのですが、会社から徒歩で行けるほど秋葉原や神保町は近い場所にあります。なのでここ数年はよく行くことも多いのですが、昼頃にTwitterを見ていたら書泉ブックマートで電撃文庫の新刊が売っているというのを見たので、ちょっと出掛けてみることにしました。私はそれほど電撃文庫を読まないというか、ラノベ自体そんなに読まなくなってしまったんだけど、例えば灼眼のシャナとかは惰性で買い続けている作品の一つです。ただ、どうしてか書泉ではシャナを見つけることが出来なかったので、他に関心があった作品を買って帰ることに。

元々、俺妹という作品に対する私の評価はそれほど高くないというか、正直言って好きでもなんでもないんだけど、最新刊である7巻は少し内容が面白そうだったので早売りを買ってみることに。情報では文化の日より前には手に入ったらしいけど、最近早いですね。私はあの界隈の早売り書店をすべて網羅してますけど、秋葉原では書泉のみならずメロンブックスやとらのあなでも販売が開始されていたようだし、本来の発売日は10日のはずだから、1週間以上前か。角川系列は全体的に早い印象があるね。文庫、コミックス問わず。
私が最新刊を買った理由は、主に黒猫なんですけど、まさかストレートにこういう展開を持ってくるとは思わなかった。誰になるかとは思っていたし、黒猫だろうとは思ってたけど……アニメ放送している最中によく書いたなって感じではある。別にそこを特別褒めているわけでもないんだけど、要するに私の趣味と一致したんだろうね。以前にも書いた気がするけど、私の創作物における恋愛観ってのは少し変わっていて、必ずしも主人公とメインヒロインがくっつく必要はないと思っているので。言ってしまえば、後から出てきた女が主人公かっさらう展開が好きなんだけど、それはなにもNTRではなくて、移りゆく恋とでも言うの? あるじゃない、そういうの。最初はこっちだったと思われていたものが、実はそっちだったとかさ。行き着く先、ゴール、着地点にして終着点。まあ、今回の俺妹はまだゴールでもなんでもないけど、一つの結果や結論として、良い判断をしたんじゃないかなと思って。

私は俺妹という作品を、所謂近親愛がテーマの作品だとは思ってません。兄妹における禁断の愛とか、作中では妹系のエロゲがいくつか出てきますけど、出てくるからこそエロゲのような展開や話にはならないし、なっちゃいけないのではないかなと、そう思っているので。7巻において桐乃は遠回しとも直接的とも取れる行動や言動で、兄への想いが恋愛感情であることを読者にハッキリと知らしめています。それはもう序盤というか、始まった瞬間から書かれているようなもので、前巻のラストで自分の恋人になって欲しいと兄に告げた桐乃の感情がどういうものだったのかを、正確に読み取ることが出来る。
話だけ読み進めていくなら、桐乃は京介に彼氏の振りを頼んだ。けれど、桐乃の本心からすれば本気で彼氏になって欲しい、恋人になって欲しいと思っていたことが分かる。でなければ、その申し出にどん引きした京介の反応に、顔面蒼白にはならないからだ。いくつかの点から考えて、桐乃が京介のことを恋愛対象として好きであるのは間違いない。そして、京介もまた自分のことが好きなのではないかと、そういう錯覚を彼女はしていた。エロゲのやり過ぎだと言えばそれまでだけど、京介の発言にも問題があった。京介がシスコンだからこそ、シスコン=恋愛という構図が桐乃の頭の中には出来ていたのだ。だからこそ彼女は期待もしていたし、今ならいけると自分の気持ちをぶつけてみた。けれどそれは勘違いに過ぎなくて、故に桐乃は話をでっち上げなくてはならなかった。
7巻は随所に桐乃が京介を恋愛面で意識している描写が散見しており、終盤の偽彼氏騒動はその極みだと思います。でも、それに対して京介が出した答えは、兄としての姿だけだった。この時点で桐乃は、自分には完全に脈がないことへ気付いたのか? いや、脈とかそれ以前の問題だったわけだが、少なくとも桐乃は自分の気持ちに区切りをつけるときが来たんでしょう。
私は桐乃の京介に対する恋愛感情そのものが、ある種の錯覚だと思っています。そしてその錯覚を解いて、如何に正常な兄妹の関係性を取り戻していくかが話のテーマだと思っているので……まあ、兄妹仲をテーマにしたホームドラマみたいなものですね。そこに恋愛が絡む必要はないし、近親愛にしてしまうと作品が成り立たなくなってしまう。そのために、黒猫の存在は重要になってくるのではないか?

少し長くなったので、黒猫の話は明日に回すとしましょう。正直、桐乃について書いてきたけど、メインは黒猫なので。一見すると第7巻は桐乃の話であり、最後の最後に黒猫が持って行った感じがするけど、私は十分に黒猫活躍というか、見せ場があったと思いますし。1つの話で2回も告白して、結果をつかみ取ったわけですからね。もう黒猫は既刊含めて何回告白してるんだよって感じですが、果たしてこのまま成熟した想いを完遂することが出来るのか。まあ、詳しい話はまた明日。
私はなるべくクールごとのアニメを見るようにしてるんだけど、自室に液晶テレビとスカパー!HDを導入してから、視聴作品が格段に増えたような気がする。AT-Xに加入していれば大抵の作品はカバーできるし、tvkが使い物にならなくなった今となっては大分助かっています。まあ、今期の作品だけじゃなくて過去の作品とかも普通に録画しちゃうから、見る番組は増える一方なんだけど。HDDの容量も厳しくなってきたし、そろそろBD買ってきて整理するべきなのかな。スカパー!の番組ってコピーガード掛かってる場合があるから、物によってはダビングできないのがあるから面倒だ。

今期の作品で私が一番期待していたのは、良くも悪くもヨスガノソラだったわけですけど、何気にこれといって興味もなかった作品が面白かったりします。例えば百花繚乱 サムライガールズは、内容的には取り立てて面白いってほどじゃないんだけど、絵は綺麗ですしキャラも立ってますし、独特の演出が目を引きます。所々イカ娘に侵略されたかのような墨入れが目立ちますけど、あれってAT-Xでもそのままなんですよね。そこら辺せこいというか、もう少し頑張って欲しかった。
イカ娘はなんとなく視聴している作品の一つですけど、なんで深夜にやっているのか良く分からない。海の家を舞台にした作品ではあるけど、特に性的というわけでもないし、話的にはミルキィホームズより子供向けです。まあ、イカちゃん可愛い以外にこれといった感想が浮かばないのも事実ではあるけど。こういうマスコットキャラクターが活躍するような話こそ、朝方とかゴールデンタイムにやるべきじゃないんだろうか。オタクネタがあるわけでもなく、ネックがあるとすれば秋田書店の作品ってだけだし。チャンピオンは子供向け雑誌じゃないよね。まあ、地上波でやってるだけマシなのかな。
地上波といえば神のみぞ知るセカイがありますね。AT-Xでは現状2話ぐらいまでしか放送してないんだけど、あれはOP映像が良い感じ。絵柄も好みだし、問題があるとすれば声優ぐらいですか。オタク的内容という意味では俺妹に近い部分があるけど、あっちがフィクションの中で現実的なテーマを取り上げているのに対し、こっちはどこまで非現実なファンタジーをやろうとしている。私は1話の陸上部少女が良いと思うんだが、あの娘はもう絡んでこないのでしょうか。

ミルキィホームズに関しては、もうなんと言っていいのかわからない。身内が物凄く嵌ってるんだけど、ブ社作品で青春を過ごしてきた世代にはあのノリが懐かしく感じられるんだろうね。私は1話見て2話見て、あまりの面白く無さに切ろうかと思ったんだけど、G4が出てきた途端にガラリと変わったね。お前らG4じゃなくてGAだろうと言いたくなった人が多いらしいが、今はGAというと芸術科なんやらが出てくる時代なんだよね。その辺りで理解出来てない人がいてビックリした。
ミルキィは本当に、どうやったらあんな脚本を書くことが出来るんだってぐらいカオスな出来になっていますね。GAやでじこを思い出すのも分かるというか、あれを計算してやっているなら天才としか言いようがない。私は身内ほどミルキィに嵌っているわけではないですけど、作品としては着実に面白くなってきてる。最後に笑うのはミルキィたちだ、という意見も根拠のない高言と笑い飛ばせないほどに。まあ、私はホームズたちよりG4の方が好きだけどね。多分、男性人気では心ちゃんが抜群なのではないかと思う。これの同人誌が流行るかどうかって、結構見物だよね。イカ娘は思っていた以上に流行ってないみたいだけど、ミルキィは果たしてどうなるか。

他にも色々見てますけど、俺妹のアニメが一番評価低いかも知れない。丁寧に作っているのは分かるんだけど、なんというか……ね。近々、というか明日にでも原作の話をするつもりなんですけど、元々原作が好きでもないから。そういや同じ電撃の禁書は影が薄くなってますね。制作会社がアニメ抱え過ぎってのもあるんだろうけど、やっぱり映像にすると話が地味だわ。右手で女の子を殴り飛ばすだけのような作品に、映像的な映えなんてないよ。そう考えると前評判の高かった作品が軒並みダメで、逆に微妙と言われていた作品が良いのか? ヨスガノソラなんて、その典型なのだろうか。私の中では今期ワーストだけど。
そういや、To Loveるは普通に面白いね。いや、以前のがダメダメだったというのもあるんだが、3倍ぐらい良い作品になっている。金色の闇の幼女化とか最高じゃないですか。やっぱり色々な意味で、原作通りが良い作品ですよ。
まず、言い訳をさせてください。買うつもりはなかったんです。発売日にヨドバシで見かけたときも、手にこそ取りましたがなんとか踏みとどまって堪えたはずなんです。それが月曜日になって、何故か恋と選挙とチョコレートの初回版を買ってしまい、段々と財布の紐が緩くなっていき……いや、それでも既にヨスガノソラは何本も所有しているわけだし、単にパッケージが新しいだけの通常版を買う理由はなかった。

そう、ただパッケージの絵柄が新しいだけな買う必要はなかったんです。私がソフマップで通常版の箱を取ったとき、ふと発売日には見ることがなかった裏面を見ました。そして、次の瞬間には購入を決めてしまった。
何故、裏面が決め手になったのかというと、久しぶりに見たパッケージのみに記載されたあらすじに引き込まれてしまったからなんだけど、ヨスガノソラって作品にはあらすじが2種類ほどありましてね。1つは公式サイトや各ショップのサイトなどで使われている長い奴と、もう1つが商品のパッケージ裏に書かれているものがあるんです。初回版、通常版共に同じ文章ではあるんですけど、短いながらも結構意味合いが深くて。公式サイトにあるそれは、主にハルと穹の旅立ちを書きながら、奈緒や瑛との過去に触れており、渚さんや初佳についてはスルーされています。それはこの2人が所謂サブヒロイン的な位置にいるからなんですが、問題は「そして、この場所を選んだ本当の理由」という箇所。言うまでもなく、それは作中の台詞に答えがあります。
一見すると奈緒や瑛がいたからだ、と思えなくもない文章ですし、現に穹もハルが奥木染を選んだのは奈緒の存在を考えてのことではないかと危惧していました。でも、実際は違います。そうじゃありません。ハルが奥木染を選んだ理由はあくまで、穹と2人で暮らすために、穹とずっと一緒にいるためにですから、瑛とかその辺は後から付いてきた理由に過ぎないんです。その辺り、委員長ルートにおける委員長が顕著な存在ですかね。
さて、公式のあらすじはこんなところですが、パッケージに書かれているあらすじは、少し意味合いが違います。決してそれは、極端にハル×穹へ偏ったものではなく、ヨスガノソラ全体を指している文章なのだけど……ハルが忘れたもの、ハルが取り戻そうとしたものは、果たしてなんなのか。今まで傷つき、不器用な行き方しかできなかった相手とハルが向き合うのが公式なら、今までハルが目を背けてきたものと向き合い、心から笑える日々を取り戻そうと思ったのがパッケージの文章です。正直、久しぶりにこれを読んで、まあ、引き込まれるものがあったんでしょうね。丁度、ソフマップのポイントが少々余っていたこともあり、その場の勢いで買ってしまったんです。

文化の日ということで、昨年までは日比谷まで芝居見物などに行ってたんですが、今年は特別用事がありませんでした。行こうと思っていた某大学の学園祭はイベントの参加券が外れてしまいましたし、仕方ないから家でのんびりしていようかと思ったら、知人が横アリで開催するアニマックスのライブへ参加するため横浜に立ち寄るとかで、丁度用があったので会うことに。会うと言ってもJRの中央口から市営地下鉄の改札口まで会話しながら歩いただけなんですが、知人曰く「乗り換え案内で地下鉄探してたら、ブルーラインというのばかり出てきてこれじゃないとか思った」という。そういや私は気にしたことなかったけど、地下鉄にこんな名前を付けているのは横浜ぐらいなんだろうか。東京メトロは普通に関係する駅名をそのまま線の名前に使ってますし。ブルーラインなんて、如何にも選民意識が強い横浜らしい名前だ。
知人の用事というのが今月23日に行われる野川さくらという声優のライブに関することで、実は知人にチケットを頼んでましてね。それの受け渡しと、ついでに最新のアルバムを借りることにしたんです。元々はFCに入るぐらい好きだった声優なんですけど、色々あってファンを辞めちゃいましてね。知人はその後、野サクのファンというか、まあ、イベントに参加する程度には好きになったみたいなんですが、誘われたので参加してみることに。いや、本当は悩んですよ? イベント重なってましたし、それ以前に祝日とはいえヨスガノソラの放送翌日でしたから、どうしたもんかなと。
でもまあ、長くライブには参加してませんでしたし、春ドリパにおける無料イベントが意外と楽しかったから……それに、これはやや深刻な理由なんですけど、野サクがこうしてライブなんて開催できるのも、後何年あるか判らないことですし。それこそ、今回が最後といわれてもまったく不思議はない。別にファンとしての未練は一欠片もないし、私にとってはもう過去の人でしかないんだけど、だからってライブに参加することを拒否するだけの理由はなかった。

秋は学園祭が多いこともあって声優イベントも数多く開催されているはずなんですが、私はそのどれもに参加する予定がない。芸術の秋、文化の秋なんて一般的には言われてますけど、とりあえず私のするべきことはコミケをはじめとした原稿の山を片付けることです。そのためには参考文献読みあさり、読書の秋をしなくてはいけません。同人誌ばかり書いてもいられない現状、まずは書けるものから書き上げていこうと思います。買うだけ買ったヨスガノソラ通常版は、開封こそしましたがディスクまで開けるつもりはないですし、ゲームプレイするだけなら初回版で事足りています。なので、先にやるとすれば恋チョコですかね? さっさとプレイして、面白くないようだったら手放そうかと思ってたり。回収も決まって、買取価格が凄いことになっているらしいから。

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