スケッチブック(7) (ブレイドコミックス)
2010年10月13日 アニメ・マンガ
角川のサイトに残ってたヨスガのコミックスは在庫完売したみたいですね。日中に一度復活したんですけど、こうなってはもう重版待ちでしょう。秋葉原のメロンブックスがかき集めた在庫を放出してましたけど、それにしたって1日持つかどうか。全体的に見ればネット在庫や書店在庫が尽きたわけじゃないし、例えば啓文堂書店にはチェーン内にまだ何冊か残っているらしく、ネットでも注文することが出来ます。ただ、沢山の需要を満たせるわけもないし、角川にはさっさと重版をお願いしたい。初版本に拘る人がいるのかは知らないけど、欲しい人は根気よく探すことです。
さて、ヨスガのアニメが始まってから日記の内容がヨスガばかりになっていたので、たまには違うことを書くことにします。ネタが無いわけじゃないのですが、あんまり偏るのもどうかと思うし、スケブの新刊についてはどうしても触れておきたかったので。
マックガーデンはコミックブレイドで連載されている、小箱とたんのスケッチブック第7巻が発売されました。前巻から1年と少し、アニメから数えると丁度2年ぐらいですか。私が一番好きな4コマ漫画にして、ブレイドで創刊号から連載している最古参になります。あずまんが大王の登場と、その後のらき☆すた、ひだまりスケッチなどによって確立された所謂萌え4コマといわれるジャンルだけど、スケッチブックはそれとはまた違う、独自の空気を自然体で表している作品だと思う。確かにアニメ化はしたけど、別にそれは萌えアニメではなかったし、他作とは一線を画していた。
そんなスケブの最新刊なわけだけど、今回はアニメオリジナルキャラクターだった根岸みなもが漫画に登場するなど、一見するとアニメの影響が現れたかのような印象を受けます。みなも自体は作者である小箱とたんがデザインした娘ですし、著作権のがどこにあるのかは知りませんが、登場している以上は問題ないのでしょう。今では色々有名になった日笠陽子のデビュー作であり、宣伝のためかそれが帯にも記載されてましたが、けいおんを1話も見たことがない私は未だにみなも役で時が止まっているという……あぁ、後デジスタとか。ラジオだけど。
そんなこんなでアニメ色が強いかのように見える7巻だけど、私はまったく別の印象を受けた。全編通しで読んでみて、これはむしろアニメからの脱却を図っていると、そう感じたんです。
いくつかの理由や根拠はありますけど、そもそも小箱とたんはスケブのアニメをそれほど評価してはいなかったんじゃないかなと、前々からそんな風に感じていました。原作者という立場上、よっぽど出来が悪いとかでもない限りアニメを否定するような発言は出来ませんが、言葉の端々から実は思うところがあったんじゃないかと、そんな気がして。
第7巻は中表紙からしてアニメとの違いを見せつけられているようで、中表紙はいつも主人公である梶原空の描き下ろしなんですけど、いつになく活発そうな表情をしているんですよね。なにかに挑むような、少なくとも内向的な感じは欠片もしない、力強さすら感じる姿です。私はスケブでは空が一番好きだから違和感はないんだけど、ちょっとだけ驚いたのは事実です。だって、アニメの控えめな姿とは程遠いんだもの。まるで、本当の空はこういう娘なんだと訴えかけられているようで、それは作中から読み取ることが出来ます。色々ありますが、いくつか項目に分けて紹介してみましょう。
空の友達、美術部以外での人付き合い
まず、7巻の特徴として空のクラスメイトにして友人である、霧島渓と小木高嶺が登場します。渓は以前にモブとして出てきたことがありますけど、基本的には新キャラの女子2人です。アニメ版を見たことがある人は知ってると思うけど、アニメの空は人見知りで人と話すことが苦手な少女です。美術部の同期である麻生夏海や鳥飼葉月などとも、本当の意味で友人となったのは最終話だし、ハッキリ言うと友達というものがいない娘でした。逆に漫画版は口数こそ少ないものの人見知りというほどではなく、どこかふてぶてしさすら感じる性格をしており、内気というよりはのんびりとした性格をしています。良くいえばマイペース、言い方変えれば変わり者です。渓と高嶺はそういった空のことを理解しているのか、美術部で上手くやっているのかを気にかけており、美術部以外の空を知る者として空の違う一面を表す存在となっている。家族である青はともかく、空は作中での交友関係が美術部に限定されがちだったけど、ちゃんとクラスにも友人が普通にいるんだよと、それを示されてる感じがした。少なくともアニメの空は、美術部員以外に友人などいないでしょう。この時点で、漫画とアニメの空に大きな違いがあることが分かります。
みなもから見た美術部員の違い
唐突感のある登場をする根岸みなもですが、作者の小箱とたんは特にタイミングに意味はないといってます。私も登場時期にそれほど意味はないと思うけど、作者がみなもを使って表現しようとしたこと、伝えようとしたことには少々考えこんでしまった。例えば空と再会したとき、空はみなものことを=で、誰だっけ=とすっかり忘れていました。それに対してみなもは「やだなぁ、忘れるほどの時間は経ってないでしょう?」とツッコミます。実際には2年ほど経っているわけですけど、それはともかくとして空は=あぁ、根岸先輩の妹さん=と思い出します。でも、これってちょっとおかしいです。そもそも、アニメで空がみなもと出会ったのは彼女が根岸大地の妹であることが発覚する前ですし、空にとってみなもは違いの分かる、写真好きの中学生でした。根岸先輩の妹というのは後から付いてきた事実であり、空がその設定でみなものことを思い出すというのもおかしな話です。
また、みなもが佐々木樹々と再会したシーンも凄いです。佐々木さんがボケボケキャラだというのは漫画版の常識ですが、それにしたってボケまくりです。思わずみなもが、「このお姉さんは…でも、こんな人だったっけ?」と呆れと一緒に疑問を覚えています。そう、小箱とたんはまさにこれを訴えたかったんじゃないだろうか。みなもはアニメキャラですから、彼女の知っている佐々木さんは当然ながらアニメバージョンです。アニメの佐々木さんというのは原作と同じくギター好きながら、特にボケた風もなく普通になっています。この件について、作者である小箱とたんはアニメのムックであるスケッチブックパーフェクトワークブックにてアニメを見ての感想をヨロシクという質問の答えとしてこのように言っています。
一見すると普通の感想に見えるけど、後半は自分の中にあるイメージと、アニメ版の違いについて触れていることが分かります。空閑木陰の声はともかく、佐々木さんがマトモに見えるというのは、作者の中で佐々木さんがマトモなキャラではないという確かな認識があるからでしょう。故に作者はその違いを表現するために、敢えて佐々木さんをいつも以上にボケさせたのかも知れません。みなもに違和感を抱かせ、アニメと差異があることを印象づけるために。
そしてみなもが美術部から帰るシーン。みなもは空のことをアニメと同じように「お姉さん」と呼び、それに対して空は=空でいーよ=と返します。アニメの空ならまず想像できない気さくっぷりですが、驚くべきはこの次でしょう。空の嬉しい申し出に、「はいっ、それじゃあ空さん」と呼ぶことが出来たみなもですが、そんなみなものことを空は=んじゃね、みなもん=と愛称で呼びました。突然付けられた愛称にみなもはビックリしましたが、私も同じように驚きました。今まで猫に名付けを行うことはあった空ですが、年下とはいえ人にあだ名をつけるようなことはなかったし、そこまでの気軽さを空が持っていたとは思わなかった。そして、アニメ版の空ではまずあり得ないことでしょう。
今になってみなもが登場した理由は不明だけど、私には作者がみなもを使って、アニメとの違いを表現しているように思えてならない。私は根っからの原作好きだから構わないけど、アニメからスケブにはいったという人にはどう映るのか。完全否定ではないにしろ、違いを見せつけられたことには変わりないんだから。
表紙から見るキャラ同士の関係性
表紙に神谷朝霞が来たのはともかく、根岸大地も一緒に載っていたのはちょっとだけ驚いた。別にスケブは萌え4コマではないけど、男の子キャラが表紙に来るのは珍しいように感じたから。まあ、スケブの男子なんて根岸と部長を除けば、青と神谷の兄さんぐらいしかいないんだけど。
神谷と根岸は元々原作でも仲が良い方で、精神年齢が近いのかよく一緒に遊んだり、通学路が同じなのか一緒に帰ったりと、スケブの中では比較的絡みが多い異性コンビです。けれど、それはあくまで原作の話、アニメ版だと、この2人の接点や絡みはあまりありません。その理由として、アニメでの根岸は主に空閑と一緒にいることが多かったからです。この2人は同じクラスということもあって会話するシーンも多く、大体の人間には「さん付け」の空閑が何故か根岸に対してだけは「根岸ちゃん」とちゃん付けで呼ぶこともあって、それなりの中であることが分かります。現に原作初期ではエピソードも多かったし、アニメはそこを多少露骨に押したんですね。元々スケブには恋愛要素とか、カップリング要素的なものはありません。4コマなら特に必要もないのでしょうが、アニメだとそうもいかなかったのでしょう。根岸×空閑というほどではないにせよ、「私は貴方のこと嫌いじゃないわよ」と空閑が言ってしまいぐらいには、2人の関係性は強調されていたような気がします。
じゃあ、その間神谷はなにをしていたのかというと、主に部長と絡んでいました。もっとも、これは別に不自然なことではなく、神谷は原作でも部長に新しい工作を見せたりすることが多く、エピソードも複数存在します。アニメ版はそういう経緯から、美術部員の中で、神谷と最も接する機会が多いのは部長であるとし、根岸は2番目であると記述しています。別にどっちが1番でも私は構わないんだけど、部長との絡みを増やすために、本来なら根岸とのエピソードだった話を部長に置き換えたりと、結構意識的な改変があったのは事実です。
さて、アニメで根岸との恋愛要素を垣間見せた空閑ですが、実はこの娘も根岸と同じぐらい部長と接する機会が多く、この4人って結構複雑な関係です。なにせ、部長と根岸が話すことは多くても、空閑と神谷が話す機会ってあんまりないから。恋愛要素があったアニメ版に対するアンチテーゼではないにせよ、多少なりとも感じるところがあったのかなと、そんなことを考えてしまいます。まあ、そんなこと書きながら7巻で根岸と神谷って絡んでないんですけどね。根岸と空閑なら、2人きりではないにせよ幾つかエピソードあるんですけど。でも、結局のところスケブで恋愛がどうとか、カップリングがどうしたとか語る方がナンセンスだと思うんだよ、私は。
後、これは本当にびっくりしたんだけど、7巻には猫が出てきませんでした。いえ、タマだのニセだのといった三毛猫や、梶原家の飼い猫になった飯盒とかは出てきたんだけど、スケブでお馴染みのミケ、ハー、グレ、クマといった4匹が一切登場しなかったのです。7巻には16話ほど収録されており、4コマ単位で数えると100本は確実に超えるはずですが、それだけあるのに登場しないなんて……一体、なにがあったというのだろうか。まあ、5巻や6巻でこれでもかというぐらい描き下ろしとかあったから、バランス的には丁度いいのかも知れないけど。ミケたちは果たして元気でやっているのだろうか。
さて、ヨスガのアニメが始まってから日記の内容がヨスガばかりになっていたので、たまには違うことを書くことにします。ネタが無いわけじゃないのですが、あんまり偏るのもどうかと思うし、スケブの新刊についてはどうしても触れておきたかったので。
マックガーデンはコミックブレイドで連載されている、小箱とたんのスケッチブック第7巻が発売されました。前巻から1年と少し、アニメから数えると丁度2年ぐらいですか。私が一番好きな4コマ漫画にして、ブレイドで創刊号から連載している最古参になります。あずまんが大王の登場と、その後のらき☆すた、ひだまりスケッチなどによって確立された所謂萌え4コマといわれるジャンルだけど、スケッチブックはそれとはまた違う、独自の空気を自然体で表している作品だと思う。確かにアニメ化はしたけど、別にそれは萌えアニメではなかったし、他作とは一線を画していた。
そんなスケブの最新刊なわけだけど、今回はアニメオリジナルキャラクターだった根岸みなもが漫画に登場するなど、一見するとアニメの影響が現れたかのような印象を受けます。みなも自体は作者である小箱とたんがデザインした娘ですし、著作権のがどこにあるのかは知りませんが、登場している以上は問題ないのでしょう。今では色々有名になった日笠陽子のデビュー作であり、宣伝のためかそれが帯にも記載されてましたが、けいおんを1話も見たことがない私は未だにみなも役で時が止まっているという……あぁ、後デジスタとか。ラジオだけど。
そんなこんなでアニメ色が強いかのように見える7巻だけど、私はまったく別の印象を受けた。全編通しで読んでみて、これはむしろアニメからの脱却を図っていると、そう感じたんです。
いくつかの理由や根拠はありますけど、そもそも小箱とたんはスケブのアニメをそれほど評価してはいなかったんじゃないかなと、前々からそんな風に感じていました。原作者という立場上、よっぽど出来が悪いとかでもない限りアニメを否定するような発言は出来ませんが、言葉の端々から実は思うところがあったんじゃないかと、そんな気がして。
第7巻は中表紙からしてアニメとの違いを見せつけられているようで、中表紙はいつも主人公である梶原空の描き下ろしなんですけど、いつになく活発そうな表情をしているんですよね。なにかに挑むような、少なくとも内向的な感じは欠片もしない、力強さすら感じる姿です。私はスケブでは空が一番好きだから違和感はないんだけど、ちょっとだけ驚いたのは事実です。だって、アニメの控えめな姿とは程遠いんだもの。まるで、本当の空はこういう娘なんだと訴えかけられているようで、それは作中から読み取ることが出来ます。色々ありますが、いくつか項目に分けて紹介してみましょう。
空の友達、美術部以外での人付き合い
まず、7巻の特徴として空のクラスメイトにして友人である、霧島渓と小木高嶺が登場します。渓は以前にモブとして出てきたことがありますけど、基本的には新キャラの女子2人です。アニメ版を見たことがある人は知ってると思うけど、アニメの空は人見知りで人と話すことが苦手な少女です。美術部の同期である麻生夏海や鳥飼葉月などとも、本当の意味で友人となったのは最終話だし、ハッキリ言うと友達というものがいない娘でした。逆に漫画版は口数こそ少ないものの人見知りというほどではなく、どこかふてぶてしさすら感じる性格をしており、内気というよりはのんびりとした性格をしています。良くいえばマイペース、言い方変えれば変わり者です。渓と高嶺はそういった空のことを理解しているのか、美術部で上手くやっているのかを気にかけており、美術部以外の空を知る者として空の違う一面を表す存在となっている。家族である青はともかく、空は作中での交友関係が美術部に限定されがちだったけど、ちゃんとクラスにも友人が普通にいるんだよと、それを示されてる感じがした。少なくともアニメの空は、美術部員以外に友人などいないでしょう。この時点で、漫画とアニメの空に大きな違いがあることが分かります。
みなもから見た美術部員の違い
唐突感のある登場をする根岸みなもですが、作者の小箱とたんは特にタイミングに意味はないといってます。私も登場時期にそれほど意味はないと思うけど、作者がみなもを使って表現しようとしたこと、伝えようとしたことには少々考えこんでしまった。例えば空と再会したとき、空はみなものことを=で、誰だっけ=とすっかり忘れていました。それに対してみなもは「やだなぁ、忘れるほどの時間は経ってないでしょう?」とツッコミます。実際には2年ほど経っているわけですけど、それはともかくとして空は=あぁ、根岸先輩の妹さん=と思い出します。でも、これってちょっとおかしいです。そもそも、アニメで空がみなもと出会ったのは彼女が根岸大地の妹であることが発覚する前ですし、空にとってみなもは違いの分かる、写真好きの中学生でした。根岸先輩の妹というのは後から付いてきた事実であり、空がその設定でみなものことを思い出すというのもおかしな話です。
また、みなもが佐々木樹々と再会したシーンも凄いです。佐々木さんがボケボケキャラだというのは漫画版の常識ですが、それにしたってボケまくりです。思わずみなもが、「このお姉さんは…でも、こんな人だったっけ?」と呆れと一緒に疑問を覚えています。そう、小箱とたんはまさにこれを訴えたかったんじゃないだろうか。みなもはアニメキャラですから、彼女の知っている佐々木さんは当然ながらアニメバージョンです。アニメの佐々木さんというのは原作と同じくギター好きながら、特にボケた風もなく普通になっています。この件について、作者である小箱とたんはアニメのムックであるスケッチブックパーフェクトワークブックにてアニメを見ての感想をヨロシクという質問の答えとしてこのように言っています。
「なんだか不思議な気分で表現しにくいですねー。とりあえず思ったことは『ねこ可愛いー!』とか『背景綺麗ー』とか『空閑先輩って声高かったのかー!?』とか『さっささんがマトモに見える!?』とか。いろいろ楽しませてもらってます」
一見すると普通の感想に見えるけど、後半は自分の中にあるイメージと、アニメ版の違いについて触れていることが分かります。空閑木陰の声はともかく、佐々木さんがマトモに見えるというのは、作者の中で佐々木さんがマトモなキャラではないという確かな認識があるからでしょう。故に作者はその違いを表現するために、敢えて佐々木さんをいつも以上にボケさせたのかも知れません。みなもに違和感を抱かせ、アニメと差異があることを印象づけるために。
そしてみなもが美術部から帰るシーン。みなもは空のことをアニメと同じように「お姉さん」と呼び、それに対して空は=空でいーよ=と返します。アニメの空ならまず想像できない気さくっぷりですが、驚くべきはこの次でしょう。空の嬉しい申し出に、「はいっ、それじゃあ空さん」と呼ぶことが出来たみなもですが、そんなみなものことを空は=んじゃね、みなもん=と愛称で呼びました。突然付けられた愛称にみなもはビックリしましたが、私も同じように驚きました。今まで猫に名付けを行うことはあった空ですが、年下とはいえ人にあだ名をつけるようなことはなかったし、そこまでの気軽さを空が持っていたとは思わなかった。そして、アニメ版の空ではまずあり得ないことでしょう。
今になってみなもが登場した理由は不明だけど、私には作者がみなもを使って、アニメとの違いを表現しているように思えてならない。私は根っからの原作好きだから構わないけど、アニメからスケブにはいったという人にはどう映るのか。完全否定ではないにしろ、違いを見せつけられたことには変わりないんだから。
表紙から見るキャラ同士の関係性
表紙に神谷朝霞が来たのはともかく、根岸大地も一緒に載っていたのはちょっとだけ驚いた。別にスケブは萌え4コマではないけど、男の子キャラが表紙に来るのは珍しいように感じたから。まあ、スケブの男子なんて根岸と部長を除けば、青と神谷の兄さんぐらいしかいないんだけど。
神谷と根岸は元々原作でも仲が良い方で、精神年齢が近いのかよく一緒に遊んだり、通学路が同じなのか一緒に帰ったりと、スケブの中では比較的絡みが多い異性コンビです。けれど、それはあくまで原作の話、アニメ版だと、この2人の接点や絡みはあまりありません。その理由として、アニメでの根岸は主に空閑と一緒にいることが多かったからです。この2人は同じクラスということもあって会話するシーンも多く、大体の人間には「さん付け」の空閑が何故か根岸に対してだけは「根岸ちゃん」とちゃん付けで呼ぶこともあって、それなりの中であることが分かります。現に原作初期ではエピソードも多かったし、アニメはそこを多少露骨に押したんですね。元々スケブには恋愛要素とか、カップリング要素的なものはありません。4コマなら特に必要もないのでしょうが、アニメだとそうもいかなかったのでしょう。根岸×空閑というほどではないにせよ、「私は貴方のこと嫌いじゃないわよ」と空閑が言ってしまいぐらいには、2人の関係性は強調されていたような気がします。
じゃあ、その間神谷はなにをしていたのかというと、主に部長と絡んでいました。もっとも、これは別に不自然なことではなく、神谷は原作でも部長に新しい工作を見せたりすることが多く、エピソードも複数存在します。アニメ版はそういう経緯から、美術部員の中で、神谷と最も接する機会が多いのは部長であるとし、根岸は2番目であると記述しています。別にどっちが1番でも私は構わないんだけど、部長との絡みを増やすために、本来なら根岸とのエピソードだった話を部長に置き換えたりと、結構意識的な改変があったのは事実です。
さて、アニメで根岸との恋愛要素を垣間見せた空閑ですが、実はこの娘も根岸と同じぐらい部長と接する機会が多く、この4人って結構複雑な関係です。なにせ、部長と根岸が話すことは多くても、空閑と神谷が話す機会ってあんまりないから。恋愛要素があったアニメ版に対するアンチテーゼではないにせよ、多少なりとも感じるところがあったのかなと、そんなことを考えてしまいます。まあ、そんなこと書きながら7巻で根岸と神谷って絡んでないんですけどね。根岸と空閑なら、2人きりではないにせよ幾つかエピソードあるんですけど。でも、結局のところスケブで恋愛がどうとか、カップリングがどうしたとか語る方がナンセンスだと思うんだよ、私は。
後、これは本当にびっくりしたんだけど、7巻には猫が出てきませんでした。いえ、タマだのニセだのといった三毛猫や、梶原家の飼い猫になった飯盒とかは出てきたんだけど、スケブでお馴染みのミケ、ハー、グレ、クマといった4匹が一切登場しなかったのです。7巻には16話ほど収録されており、4コマ単位で数えると100本は確実に超えるはずですが、それだけあるのに登場しないなんて……一体、なにがあったというのだろうか。まあ、5巻や6巻でこれでもかというぐらい描き下ろしとかあったから、バランス的には丁度いいのかも知れないけど。ミケたちは果たして元気でやっているのだろうか。
アニメ効果でコンプエース版ヨスガノソラのコミックス第1巻が売れまくっているらしいですね。秋葉では完売した店舗が続出しており、amazonなどのネット書店でも手に入らないとか。発売から約5ヵ月経っての完売というのはなんとも感慨深いですけど、あのときはアニメ化発表の件で荒れまくってたからなぁ。原作よりのコミカライズだから、アニメから入った人がどんな感想を抱くかは分からないけど、私はコミカライズも好きですよ。水風天の絵柄は、ヨスガノソラによく合ってると思うし。
さて、現在売り切れ中のコミックス第1巻ですけど、主要店舗で買えないからといって諦めてはいけません。もちろん、完売したこととアニメ放送中という事情を考えれば、すぐにでも重版は掛かると思いますが、それでも待ちきれないという人には以下のサイトがお勧めです。
URL:http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=201001000189
他でもない角川書店のサイトであり、コミックスを刊行している出版社の通販になります。さすが、大元だけあって在庫も潤沢なのか、それとも単に角川のサイトで売ってることをみんな知らないだけなのか、とにかく在庫があります。
私は休載を除いて毎月コミカライズのレビューを書いてますけど、コミックス版は背景や小物など、コンプエース掲載時よりも修正が沢山されているので、比較的読みやすくなっているかなと思う。各話の感想については、過去日記を検索してくれれば普通に出てくるはず。まあ、サイトの方に直リン貼ってるから、気になる人はそこから飛んでみるのもありです。現在12話だったかな? ほとんど佳境に入ってますし、2巻完結もあり得ると言われていますけど……そうそう、コミックス第2巻の発売日が正式に決定したみたいですよ。角川のページにはまだ載ってないですが、なんとか年内刊行にこぎつけたみたい。
発売日は12月24日で、世間的にはクリスマス・イブってことになりますね。イブに発売だなんて随分とロマンチックですけど、1巻が早売りしたこともあるし、発売日通りに刊行されるとは限らないので注意が必要かな。私は特典欲しさに1巻を6冊も買った人だけど、アニメ化作品ともなれば特典付ける店舗を増えるでしょうから、前回以上に集めるのが大変かも知れない。
コミカライズはアニメと違って、基本的に原作の内容に準拠しつつ、それを限られた話数の中で表現するために上手くまとめ直しています。引っ越しのシーンをカットして、1話の段階で主要キャラの顔見せをするというのはアニメと同じですが、見せ方がやっぱり違うよね。最初にカラーページで穹の3サイズ測るシーンを描いて、掴みとしてはアニメのそれと大差ないように思う。話の展開も主要キャラを登場させつつ、キーキャラクターである奈緒を全面に出すことで、第1話から穹による拒絶を行わせています。
「なんであんたがここにいるの!? 早く出てって!! 二度とこの家に来ないで!」
豪快と言うより爽快さすら感じる穹の叫びですけど、コミカライズの穹は強引に奈緒を追い出そうとするなど、奈緒相手には基本的に強気の少女です。
「ホラ早く! もう私たちの前に顔を見せないでよ!!」
塩でも撒いとけと言わんばかりの対応に、さすがのハルも感情を高ぶらせて、ついつい穹を怒ってしまい、なんと第3話まで2人が和解することはありません。第2話は瑛との繋がりを深める回だったから仕方ないにせよ、穹と喧嘩したままという流れに不満を憶えた人も少なくなかった。私もその1人だったけど、そうした引き延ばしがあったからこそ、あの第3話における和解や兄妹の絆が際だったんだよね。私のお薦めは、第3話「守るべきもの」になります。
瑛と渚さんの話の進め方も非常に上手く、深い設定を敢えて削除することで、2人のシナリオを綺麗に纏め上げているのが印象的ですね。アニメ版のハルはしきりに瑛が一人暮らしの理由を訊いて回っていますが、コミカライズだと瑛があっさり理由を告げて、さらに自分は寂しくないと断言することで、ハルにその達観した部分を示します。ハルが穹の大切さを再認識させられたり、コミカライズにおける瑛の役割は結構大きい。逆に渚さんは自分たちの問題に絡んでくるハルのことを嫌っており、アニメ版のように意識しているなどということは皆無です。心の底から嫌っているわけではありませんが、渚さんに対してはなにかと間が悪い彼に対して、相性の悪さもあってか苛立ちを見せることが多い。私はそうした彼女に違和感がなかったし、むしろ渚さんはこういうハッキリとした性格をしている人だと思っていたから、アニメ版よりは好きですね。
詳しい内容はコミックスの第1巻を買って読んでくださいだけど、コミカライズの最大の特徴としてダメイドこと乃木坂初佳が一切登場しません。第1話のカラー絵にも、コミックスの描き下ろし絵にも、存在自体が抹消され、いないこととなっています。やひろでさえ登場したのは一度切りで、しかもほとんど顔見せただけですから、サブキャラを楽しみたいという人には不向きかも知れない。
それに1話とか序盤の方はお色気的なサービスシーンが、主に瑛で目立ったりもしてたんだけど、不評だったのか中盤以降はほとんど描かれなくなりました。そういった意味で、エロ重視で売っているアニメと対照的ですが、本来ヨスガノソラはエロゲでありながらエロが売り物というわけではないので、コミカライズのこうした描き方には非常に好感を覚えます。
水風天が魅せる、もう一つのヨスガノソラの物語。興味のある方は、コンプエース本誌やコミックスなどで、是非読んでみてください。
さて、現在売り切れ中のコミックス第1巻ですけど、主要店舗で買えないからといって諦めてはいけません。もちろん、完売したこととアニメ放送中という事情を考えれば、すぐにでも重版は掛かると思いますが、それでも待ちきれないという人には以下のサイトがお勧めです。
URL:http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=201001000189
他でもない角川書店のサイトであり、コミックスを刊行している出版社の通販になります。さすが、大元だけあって在庫も潤沢なのか、それとも単に角川のサイトで売ってることをみんな知らないだけなのか、とにかく在庫があります。
私は休載を除いて毎月コミカライズのレビューを書いてますけど、コミックス版は背景や小物など、コンプエース掲載時よりも修正が沢山されているので、比較的読みやすくなっているかなと思う。各話の感想については、過去日記を検索してくれれば普通に出てくるはず。まあ、サイトの方に直リン貼ってるから、気になる人はそこから飛んでみるのもありです。現在12話だったかな? ほとんど佳境に入ってますし、2巻完結もあり得ると言われていますけど……そうそう、コミックス第2巻の発売日が正式に決定したみたいですよ。角川のページにはまだ載ってないですが、なんとか年内刊行にこぎつけたみたい。
発売日は12月24日で、世間的にはクリスマス・イブってことになりますね。イブに発売だなんて随分とロマンチックですけど、1巻が早売りしたこともあるし、発売日通りに刊行されるとは限らないので注意が必要かな。私は特典欲しさに1巻を6冊も買った人だけど、アニメ化作品ともなれば特典付ける店舗を増えるでしょうから、前回以上に集めるのが大変かも知れない。
コミカライズはアニメと違って、基本的に原作の内容に準拠しつつ、それを限られた話数の中で表現するために上手くまとめ直しています。引っ越しのシーンをカットして、1話の段階で主要キャラの顔見せをするというのはアニメと同じですが、見せ方がやっぱり違うよね。最初にカラーページで穹の3サイズ測るシーンを描いて、掴みとしてはアニメのそれと大差ないように思う。話の展開も主要キャラを登場させつつ、キーキャラクターである奈緒を全面に出すことで、第1話から穹による拒絶を行わせています。
「なんであんたがここにいるの!? 早く出てって!! 二度とこの家に来ないで!」
豪快と言うより爽快さすら感じる穹の叫びですけど、コミカライズの穹は強引に奈緒を追い出そうとするなど、奈緒相手には基本的に強気の少女です。
「ホラ早く! もう私たちの前に顔を見せないでよ!!」
塩でも撒いとけと言わんばかりの対応に、さすがのハルも感情を高ぶらせて、ついつい穹を怒ってしまい、なんと第3話まで2人が和解することはありません。第2話は瑛との繋がりを深める回だったから仕方ないにせよ、穹と喧嘩したままという流れに不満を憶えた人も少なくなかった。私もその1人だったけど、そうした引き延ばしがあったからこそ、あの第3話における和解や兄妹の絆が際だったんだよね。私のお薦めは、第3話「守るべきもの」になります。
瑛と渚さんの話の進め方も非常に上手く、深い設定を敢えて削除することで、2人のシナリオを綺麗に纏め上げているのが印象的ですね。アニメ版のハルはしきりに瑛が一人暮らしの理由を訊いて回っていますが、コミカライズだと瑛があっさり理由を告げて、さらに自分は寂しくないと断言することで、ハルにその達観した部分を示します。ハルが穹の大切さを再認識させられたり、コミカライズにおける瑛の役割は結構大きい。逆に渚さんは自分たちの問題に絡んでくるハルのことを嫌っており、アニメ版のように意識しているなどということは皆無です。心の底から嫌っているわけではありませんが、渚さんに対してはなにかと間が悪い彼に対して、相性の悪さもあってか苛立ちを見せることが多い。私はそうした彼女に違和感がなかったし、むしろ渚さんはこういうハッキリとした性格をしている人だと思っていたから、アニメ版よりは好きですね。
詳しい内容はコミックスの第1巻を買って読んでくださいだけど、コミカライズの最大の特徴としてダメイドこと乃木坂初佳が一切登場しません。第1話のカラー絵にも、コミックスの描き下ろし絵にも、存在自体が抹消され、いないこととなっています。やひろでさえ登場したのは一度切りで、しかもほとんど顔見せただけですから、サブキャラを楽しみたいという人には不向きかも知れない。
それに1話とか序盤の方はお色気的なサービスシーンが、主に瑛で目立ったりもしてたんだけど、不評だったのか中盤以降はほとんど描かれなくなりました。そういった意味で、エロ重視で売っているアニメと対照的ですが、本来ヨスガノソラはエロゲでありながらエロが売り物というわけではないので、コミカライズのこうした描き方には非常に好感を覚えます。
水風天が魅せる、もう一つのヨスガノソラの物語。興味のある方は、コンプエース本誌やコミックスなどで、是非読んでみてください。
アニメ版ヨスガノソラ 第2話「アキラハズカシ」
2010年10月11日 ヨスガノソラ
第1話に比べると、幾分か落ち着いた話になりましたね。奈緒がそれほど出てこなかったというのもあるんでしょうが、スポットが当てられたのは前情報通り渚さんでした。穹の出番が決して少なかったわけではないですが、採寸のシーンを映像として出さないというのは驚いた。放送上の都合でカットされたのか、それとも最初から作っていないのか。先週の引きを考えると、あっさりしすぎというか、どの形でもエロが入らなかったことに肩すかしを食らった人も多いんじゃないだろうか? 私もてっきりサイズを測るところはやると思っていたし、原作的にも良いシーンだったから……なんですかね、原作と同じことはやらない方針なんでしょうか。
予想していたよりもあからさまな展開だったというか、渚さんとの接近の仕方がやや強引だったかも知れない。制服のボタン付けは原作にもあったことですからともかく、出来上がったものを渚さんが届けるというのはおかしな話です。服を取りに言って、丁度穹の制服が出来ていたからといって、普通店は渚さんという他人に預けるでしょうか? お得意様で信用があったのかも知れませんが、渚さんにしたって別にハルは親しい友人というわけでもないのだから、話の流れ、渚さんとの繋がりや絡みの持たせ方に無理があったように思う。
まあ、そういうことも含めて第2話を振り返っていきましょうか。
前回の続きから、深夜ハルの部屋へと訪れた穹ですが、その目的はやはり制服を作りたいので採寸をして欲しいという話でした。上記の通りシーンそのものは描かれずににOPへと突入し、明けたら朝になっていました。携帯片手に登校するハルへ、亮平が親しげに挨拶をしてきます。苗字呼びだったのはともかく、なにせ1話に亮平は出てきていませんから、この登場は結構唐突というか、突然だった。原作をまったく知らず、アニメの公式サイトも見ていない人からすれば、誰だこれという状態だったんじゃないでしょうか。まあ、そんな人がいるのかはともかく、ハルも結構気さくに話していましたね。
「さすが都会者、携帯持ってんだ」
「都会者って……」
「この辺、電波入るようになったのつい最近だからなぁ。持ってんのお嬢ぐらいだわ」
捕捉すると、コンプティークに書いてあった荒川稔久の記述によれば原作にはなかった設定としてアニメの奥木染は携帯の電波がほとんど届かないことになっているらしい。もっとも、亮平の台詞から考えるに今は違うみたいだけど、それでも普及率という意味ではほとんどないんでしょう。このような設定を入れた理由に、携帯というツールによって物事がスムーズに進みすぎてしまうこともあって、逆に不便にすることで人間関係へ微妙な影響を与えるのではということです。別に原作のように田舎だから持っていない、普及していないでも構わないと思うけど、まあ、今時の子供は田舎だろうと携帯ぐらい標準装備なのかな。
ハルが穹に言われてスーパーの特売情報を調べていたのには少々意外でした。穹がその手のことを気にするというのもそうですが、あの大木奈スーパーがネットで情報を流しているなんて……携帯の電波も届かない田舎の割に、変なところで近代的ですね。チラシ配るとかじゃないんだ。
亮平はハルに自分も名前で呼んで良いかと提案し、あっさりと了承を貰います。そして、いざ名前呼びをしようとしたところで奈緒を発見。声を掛けます。亮平は一学年の時、といっても今も一学年ですけど、奈緒と同じクラスだったんですよね。だから、見知った間柄ですし、少なくともお互いを名前で呼び合うほどには仲が良い関係です。そんな亮平の目に、ハルと奈緒の間にある微妙な距離はどう映ったのか。お互いに顔を合わせようとせず、互いの視線が片方に向けば、もう片方は顔を逸らすといった感じです。
「あれ、知らなかった? うち、昔家政系の女子校だったから伝統的に女子の制服は自分でボタン付けするんだよ」
はい、知りませんでした。まったくの初耳です。別に昔の穂見学園が女子校だったからといって問題はないんですけど、だったら当時の男子はどこに通っていたんだろう。奥木染に学校がないから穂見学園に通ってるぐらいだし、それとも昔は学校も結構あって、現在は少子化の波で廃校になったとかそんな設定もあるのだろうか。奈緒関連のイベントってほとんど憶えてないから、実は原作でも説明されてるのかも知れないけど、なんだかおかしな話だ。
亮平は2人の距離感に苛々したのか、強引にくっつけてしまいます。余所余所しい関係というのが嫌いなのか、2人が何故こんな感じなのかを知る由もない亮平ですし、余計なことをするな、とは言えませんよね。そして現れる委員長だけど、やっぱり彼女は自転車通学なのか。というか、自転車通学が認められているなら、ハルや奈緒だって乗っていけばいいのに。そのための穹専用でしょう。まあ、2人乗りは禁止ですけど。
瑛と渚さんが車でやってきて、ハルたちを見つけて途中下車します。さりげなくヴィオラのことに触れていますが、今回の話では特に登場もしませんでした。
その頃の穹はというと、原作と違ってそんなすぐに制服が来るわけでもなく、1人暇を持て余しています。窓から外の景色を眺めたり、ベッドに寝っ転がったり、昼食代わりのポテトチョップコンソメ味を食べたりする穹。携帯メールでハルに「つまんない。」と送ろうとして、送らず破棄していましたが、意外だったのは宛先の登録名が悠になっていたこと。正確には春日野悠とフルネームで登録しているようですが、普通家族の場合って続柄や相性、もしくは下の名前のみとかで入れませんかね? 穹だったらハルのことはハルと登録しそうなものですが、まあ、最新の携帯事情は良く分からないからな。相手との関係や誕生日、職業等まで記入する欄があるとは。最近はこういうのが普通というか、主流なんですかね。
翌日か、それとも違う日か、学校へ行くハルに寝間着姿の穹が文句を言い始めます。
「もう10日……」
「もう来るよ」
「昨日もそう言った」
「毎日訊かれても……鍵、かけとけよ?」
「やだ」
穹は「やだ」より、「嫌」じゃないのかなと思いつつ、1話のラストから既に10日も経っていることに驚きました。注文した呉服屋が遠いのか知りませんが、制服みたいな日常的に使うものに1週間以上も掛かっているというのは、少し不自然なんじゃなかろうか。穹は小柄ですけど、不自然なほど小さいと言うほどではないし、穂見からずっと遠くにある店というわけではないのでしょう? まあ、私は一般的な制服の完成日数なんて知らないけど、僅かに違和感を感じたかも。
しかし、10日か……ハルと穹が奥木染に来たのは6月20日ですけど、そこから学校へ通い出して、1話のラストまでを3日間と仮定します。そこから10日ということは既に7月には入っている計算で、通常ならばさらに10日後には夏休みに突入していてもおかしくはありません。大胆な日数飛ばしに来たなと思いましたが、注意してみないと時間の感覚が掴みづらいね。
ハルが家を出て、いざ歩き出したところに穹の悲鳴が上がります。
「穹っ!?」
「いや! 来ないで!」
もちろんハルのことを拒んでいるわけではなく、自分に近づく何者かに向けての叫びです。暴漢か、ただ事ではない悲鳴にハルは家の中へと飛び込みますが、そこにいたのはヘアスプレーを部屋に撒き散らす穹の姿でした。普通なら害虫でも発生したのかと思うところでしょうが、なんと穹が悲鳴を上げた相手は蚊でした。夏場に現れ、チクリと刺された箇所が痒くなるあれです。人にとっては害虫に違いないでしょうが、迷惑に感じても怖がる人は早々いないでしょう。子供だって蚊に対して怯えはしません。
半泣きになってハルに飛びつく穹は確かに可愛いんだけど、少しオーバー過ぎやしないかと思います。メガマガかなにかにこのイベントがやることは書いてありましたし、原作でも蚊についてのイベントはあるにはあるんですが、ここまで大げさということはなく、そもそも穹は怖がってませんでした。その時点で、アニメの穹は原作の穹と別物なんだなと考えることも出来ますが……まあ、可愛いから良いか。寝間着越しながら、ハルに胸を押しつける辺りが堪りません。
蚊は退治できたのか、なんとか学校へ登校したハル。既にくたくたとなっており、隣席の瑛がマッサージをしてあげます。老人と接することの多い瑛ですから、肩こりや腰痛などの対処はお手の物なんでしょう。効いているのか、ハルも普通に身を任せています。渚さんはあまり馴れ馴れしくしないようにと釘を刺しますが、実際にハルが疲れているのを感じ取ったのか、とりあえずは退きます。しかし、マッサージで喘ぐ展開というのは肩透かし描写としてよくありますけど、それを主人公の少年がやってしまうとは。いや、別に喘ぎってほどのものではなかったけどさ。
渚さんは面白くなさそうですけど、3人の会話には興味があるのか時折視線を向けます。蚊の話題については、原作と違ってハルが発生時期や対策等に無知だったのが気になった。別に瑛から蚊帳を貰うというのは構わないけど、原作のように「蚊帳を作ろうと思って」という台詞を入れても良かったんじゃなかろうか。入れた上で、わざわざ作らなくても余ってるのを上げるよと瑛に提案させればいいのですし。後に出てくる蚊帳を貰うシーンもそうだけど、アニメのハルは少し生活面でのたくましさに欠けるよね。
夕方、ハルに電話を掛けようとする穹が映ったと思ったら、何故か日中の体育のシーンへと切り替わる。本当に時間的感覚が掴みづらくなってるんだけど、これはどういう演出なのか。蚊帳を貰っている時点でこの体育が同じ日に起こったことだと判りますが、何故穹だけ夕方なのか。同じように日中でも良いし、どうしても夕方が良いならシーンをずらせば良いだけなのに。
体育では女子がリレーをやっていますが、さすがに山育ちと言うこともあって瑛が抜群の脚力を見せています。あれだけの石段を毎日何往復もしていれば、嫌でも鍛えられるのでしょうね。山の上にも度々入っていたようですし、どん臭さを除けば運動神経は作中随一だと思います。ゴールの際に勢いを付けすぎたのか転んでしまいましたが、その際の渚さんの台詞が気になった。
「保険委員の仕事、増やさないでって言ってるでしょ?」
膝を打った瑛に肩を貸し、そのまま保健室へと連れて行く渚さんですが……はて、渚さんは保険委員でしたっけ? ヨスガノソラって委員長が委員長なのと、奈緒が水泳部所属ということ以外に各キャラクターが部活や委員会等に所属している描写がないはずなので、これまた独自の設定かな。
さて、体育も終わり昼食の時間です。ハッキリいって、このシーンには第2話で一番の失望を憶えたかも知れない。いや、さすがにそれは大げさかも知れないが、何故、瑛は生クリームではなく弁当を食べているんだ!? と、普通に文句を言ってしまった。瑛の分まで弁当を持ってくる渚さんを描きたかったのは分かるけど、私はあの生クリームなるパンがどういうものか、とても興味があったので。生クリームってのはちなみにあれですよ、作中でよく瑛が食べている菓子パンで、ハル曰くメロンパンにクリームが詰まったような、あまり食事には向かないパンらしいです。メロンパンに生クリームといえば、成城石井でそんなパンが売っていますけど、あれはクリームを挟んでいるだけだし、実ものがどんなものか知りたかっただけに残念すぎる。まさか、瑛の生クリーム同好会もスルーされちゃうんだろうか? 別に瑛が弁当持ってくる描写がないわけじゃないけど、瑛と言えば生クリームという感じがしていただけに。本当に、アニメ版は原作における各種設定や描写を崩しに来ていますね。壊しているつもりはないと、プロデューサーであるやまちゅーさんは言ってましたけど。
まあ、瑛の持ってきた弁当がパッとしないのは事実だけど、仮に瑛がまともな弁当を持ってきていたら、渚さんはあの量をどうするつもりだったんだろう。正直、私に言わせれば渚さんだって大した弁当じゃないような気がするんだけど。ご飯ばかりあんなにあってもねぇ。野菜を食えと言うことなんだろうが、むしろ生クリーム食べてる瑛に「そんなものばかり食べて」と、自分の弁当を勧める方が自然だったんじゃないだろうか? 一応、時間がなくて用意できなかったというのが瑛の言い分ですが、瑛だって別に裕福な暮らしをしているわけじゃないし、弁当の中身が貧相ないし粗末なときだってあるでしょう。そこに自分の豪勢な弁当を勧めるというのは、例え日常行為なのだとしても瑛でもなければ嫌みに感じるんじゃないだろうか。
ちなみにハルは普通にパンとお茶で、自宅いる穹はポテトチョップチェダーWで昼食を取っています。なんていうか、ひきこもりとかニートってこういう生活してるのかなぁと、あまりスナック菓子を食べない私は想像してみる。あれって腹に溜まるもんなんですかね? 嗜好品としてはありだけど、食事としてはどうなんだろ。まあ、アメリカとかは夕食がポテチとか普通にあるらしいが。
放課後、掃除の時間に渚さんの物真似を披露する瑛。なにも本人の目の前でやることもあるまいにと思いつつ、これが意外に似てるから面白い。渚さんはチラチラと瑛を確認していますが、そこに委員長がやってきて誰かソーイングセットを持っていないかと訊いてきます。なんでも制服のボタンが取れたとかで、上を体操着に着替えている辺り、胸元辺りが外れたですかね? 下のボタンが一つとかなら、わざわざその場で付けたりはしないでしょう。ちなみに、このシーンの委員長の演技というか、声に少々の違和感を憶えた。まあ、ハルの前じゃなければこんなものなのかも知れませんが、そもそも何故委員長は学校に残っていたんだろうか? 掃除中にボタンが取れて、女子更衣室まで着替えに行っていたとか? もしくは掃除は放課後ではなく、昼食後に行われるのだろうか。あり得なくはないけど、その後普通に蚊帳貰いに行ってるしな……
正直、このシーンが出た時点で穹の制服のボタン付けは、原作と同じように瑛がするものだとばかり思ってました。奈緒の印象が強いけど、実は瑛ルートだと彼女がしてあげるんですよね。その際に穹とも再会して、打ち解けると言うほどではないにしろ心を開いたりと、距離を縮めますし。
委員長の制服をあっという間に直した瑛だけど、同じようにYシャツのボタンを直してくれまいかと頼んできた男子に、断りこそしなかったものの少し微妙な表情を、言ってしまえば嫌そうな顔をしたのは何故だろう? 普通に考えれば同性である女子はともかく、異性である男子のは嫌だと、そう思うことはごく自然です。ただ、瑛は基本的に男女関係なく人付き合いをしている娘ですし、それは亮平との仲の良さからも分かります。若干性格設定に変化があったのかな……と思ったら違いました。なんと、瑛はトイレを我慢していただけで、続く申し出に焦っていただけでした。渚さんが強引すぎる助け船に乗せて連れ去ったから良いものの、彼女がいなければ無理に続けていたのだろうか。
亮平や委員長も気付かなかったことですが、ゴミ出しでトイレの近くを通りかかったハルだけはなんとなくですが事情を悟ります。ただの偶然ですけど、確かに渚さんの為人を観察しているのだろうね。
瑛から蚊帳を貰うシーンは、ハルが神社へと足を踏み入れるシーンでもあるのですが、何気に全景が移っていましたね。大分長い石段の上にありますけど、見事な境内はモデルとは比較にならないほどの大きさと広さです。なにせ、社務所兼自宅が結構なサイズですし。なんか、神楽殿が小さく見えてしまうや。
ハルを置いて先に石段を登り切った瑛は、いつの間にか巫女服に着替えて登場します。早着替えなのか、それともハルが登るのに時間を掛けすぎたのかは分かりませんが、巫女服に新鮮さを憶えるのはともかく、頭の上に乗った猫の師匠はスルーなんですね。興味は持ったようですけど、関心がすぐに巫女服から垣間見える胸元へと移ってしまったので、結局ハルは触れず終い。原作にもあるシーンだけど、瑛はこういう無防備さが良いよ。話を逸らすため、貰い物をする以上は家の人にもお礼をとハルは言うのだけど、ここで瑛の一人暮らし設定が明らかになります。驚くハルですが、今さらのことなのでサラリとしている瑛。この際、神社の全容が分かりますけど、角度を変えてみると神楽殿も結構大きいね。というか、正面から見たときと若干違う気がするのは何故だろう。
ハルが瑛の一人暮らしだという話に興味を抱いたのは、好奇心ではなく自分が最近親を亡くしたからでしょう。瑛の場合は少し違いますけど、親がいないという意味では同じですし、親近感ではないにしろ思うところがあったのでしょう。帰りに伊福部商店にも寄って、コミカライズでは1度切りの登場だったやひろとも出会いますが、その粗雑な態度に押されますが、ハルは別に興味本位で首突っ込んでるわけでもないと思うんだよね。前述の理由もあるし、仲が良いといえるクラスメイトの身の上に自分と近いものを感じれば、気になったりもするでしょうよ。ある程度の事情を知っているやひろはハルを突き放しますけど、果たして彼女は今後も出番があるのだろうか。まあ、合ったとしてもCパート要員になりそうな気はするが。
伊福部商店でアイスを買ったハルが自宅への道を歩いていると、そこに車へ乗った渚さんが声を掛けてきました。
「丁度よかったです」
「渚さん」
「今、お電話しようかと」
あっさりしてますが、ここは結構重要です。何故ならこの時点で渚さんはハルの携帯ないし自宅の番号を知っているということになります。そしてわざわざ携帯を見せていることや、最初にあった亮平の発言を振り返るに、渚さんが知っているのはおそらくハルの携帯の番号でしょう。ハルが同じように渚さんの番号を知っているかは知りませんが、自分の番号だけ教えたとも思えないし、番号やメルアドの交換はしているということだろうか。さして仲がいいわけでもないのに、普通そんなことをするのかな……まして、携帯が普及していない地域なら番号を交換しあうという文化がないでしょうし、いや、ないからこそ瑛辺りがやって見せてと実演させたとか? ありそうな話だけど、なんかしっくり来ませんね。
渚さんの車に乗せて貰ったハルは出来上がったという穹の制服を受け取りますが、それについては一番上の方で書いたとおりです。ついでにしては不自然すぎる。
ここでハルは自分から見た渚さんの人物評を披露します。厳しそうに見えた第一印象も、本当は優しいんだよねと、そんなことを言い出します。
「天女目のこと、いつも怒っているように見えて、本当は凄く気を使ってあげているでしょ?」
「どうして?」
見抜かれたことに渚さんは驚きを隠せないようですが、次のハルの言葉が彼女の心を揺さぶります。
「ずっと見てたから、なんとなく分かったんだ」
「ずっと……」
「君は、凄く優しい人だよ」
ハルは別に渚さんを口説いているわけじゃありません。ありませんが、ずっと君を見ていた、君は優しい人だなどといわれて、動じない女子がどれほどいるのでしょうか? さすがの渚さんも頬を赤らめ、気をよくしたのか、「はじめて……そんな風に言われたの」と、PVにもあった台詞を呟きます。何度も言いますがハルは渚さんを口説いているわけでも、甘い言葉を囁いているわけでもありません。しかし、悲しきかな、ここで渚さんはある種の勘違いをしてしまうのです。ハルが見ていたのは瑛と渚さんであって、渚さん単体ではないのです。現に今のハルは、瑛の方に関心が向いていますし。
瑛の親友である渚さんならなにか知ってるかも知れないと思って尋ねたんでしょうが、さすがに渚さんの口は重かった。
「詮索はなさらないで……瑛のためにも、私のためにも」
自分が瑛の件に関わりがあることを僅かに漏らしていますが、この台詞で重要なのは「私のためにも」と自分を加えて渚さんが喋っていることです。確かに彼女自身の問題ではあるにせよ、それは公にして良いことでも、他人に吹聴するようなことでもありません。変に詮索する隙を与えないためにも、このとき渚さんは単に「瑛のために詮索はしないで」と言えば、それで済んだはずなんです。では、どうしてわざわざ自分を加えたのか? それが渚さんの勘違いであり、渚さんは他でもない自分に気を使うようにハルへ要求しているんです。自分のことを見ていたというハルが、少なからず自身に好意的なものを持っていると思いながら。もちろんハルが渚さんに好意を持っているのは当然ですが、それはあくまで友人レベルのことであり、恋愛感情などではありません。このときも、特に彼女を意識していませんでしたし。
帰宅したハルに渚さんが制服のボタン付けを買って出たのは、彼女がハルに好意を抱いているからで、相手も同じであると信じていたからでしょう。だからこそのお節介焼きであり、ハルの家を見てみたいという想いも合ったのかも知れません。月見山さんが難色を示したのは、家の用事もあるのでしょうが、その前に男の家に一人で上がらせるなよと。ボタン付けの時点で親がいないことは判ってそうなものなのに、友人付き合いには干渉しないのだろうか。まあ、月見山さんは父親の秘書であって、執事ではないからな。
表で渚さんと話すハルを見た、穹の不満そうな表情といったら。いきなり黒塗りの高級車で送られてきたわけですし、驚いても良いと思うんだけど、驚く暇もない展開という奴でしょうか。春日野家へと上がり込んだ渚さんは早速作業へと取りかかり、ハルに優雅だと称されます。襖の隙間からそれを覗く穹は、なにかをぬいぐるみへと呟きながらため息を吐きます。ここで渚さんの庶民アピールが炸裂し、アイスを食べる2人。穹も貰ったのか、それとも常備されていたのか分かりませんが、冷蔵庫の前で1人食べていました。正直な話、穹は渚さんを叩き出しても良かったと思うけど、なにせ相手は知らない人ですし、顔を出すのも嫌だったんでしょう。アイスの話に移ったときの、穹の表情と言ったらないね。アイスも結局ダメにしちゃったし、渚さんの存在に苛立ちを憶えていたのは間違いありません。
出来上がった制服を穹がすぐに受け取らなかったのは、彼女なりの意地でしょう。表情からは、尋ねてきた女がハルとどれほどの仲、関係なのかということを必死で考えているようでした。ハルに訊けば早いのでしょうが、そんなことが出来るはずもなく、結局は一人で悩む羽目に。夜中に一度、制服に目をやる穹が出てきたときは、てっきりボタンを引きちぎって自分で付け直すのかと思いきや、さすがにそれはしなかったらしい。意地は見せても、抵抗は出来なかったか。
翌る日、制服姿の穹をハルが絶賛しました。ハルに褒められることが嬉しいのか、穹も素直に喜んで、とりあえず昨日のことを引きずっている様子はありません。通学路を行く中で亮平に遭遇しますが、そのテンションとノリに怯えてしまい、ハルの背中へと隠れます。私は結構亮平が好きなんですが、こういうノリが好きじゃないって人もいるよね。瑛に比べれば、分かりやすいほど無理してますけど、これが彼なりの気遣いなんだと思う。
よっぽど瑛のことが気になるのか、亮平にも同じ質問をするハル。まあ、尋ねた人の態度が全員あんなでは、余計に気になるというのも無理はないのかも知れない。他の女の話題を口にするハルに穹は朝から不機嫌になり、「なに、お前。瑛に気があんの?」という亮平のツッコミに動揺を見せます。そういうわけでは決してないから、ハルは呆れつつも流すけど、あるいは亮平はわざとだったのかも知れない。彼だって瑛とは子供の頃からの付き合いですし、そもそもあの神社に神主の爺様がいたことは知っているはずです。その辺の事情を無視して、すぐに穹の席へと話を変えたのは、やはり彼なりに瑛のことを考えて、なのだろうか。いや、それこそ考え過ぎかな。
結局穹は原作と同じく違うクラスになりましたが、席の話が出たときは嬉しそうだった表情も、教壇の上では複雑なものになっています。コミカライズと違って、担任は女性なんですね。というか、この人も眼鏡なのか。ハルの担任やクラスメイトも眼鏡だけど、穂見学園は眼鏡率高いな。きっとスタッフで好きな人がいるに違いない。ハルとクラスは違うけど、席が同じ位置というのは良い演出かな。もっとも、窓際の隅は転校生の定位置なのかも知れないが。
クラスで窓の外を眺めるハルと、欠伸をする渚さん。昨日か春日野家を訪れた際、時刻は5時頃でしたけど、しきりに月見山さんが時間を気にしていたということは、夜からなにか用事があったに違いありません。父親の付き合いで会食か、いずれにせよ時間が掛かるものだったのでしょう。それこそ、プール掃除で使用するスク水を忘れてしまうほどに。
ところで制服が着たばかりの穹だけど、体操服や水着はもう持っているのね。これらは制服とは違う場所で買うんでしょうが、なんか腑に落ちない。
上に体操着を着ているとはいえ、水着姿を晒すのに恥じらう穹は可愛いね。野郎どもの歓声が上がり、亮平もテンションを上げますが、対照的にハルの表情は厳しい。
「変なことをしたら泣くまでくすぐるからな」
不機嫌そうな物言いは、穹が注目となっていることに対してか、それとも品のない視線や声を向ける男子に対してか……おそらく両方でしょう。まあ、要するに周囲の反応に嫉妬したんですね。
委員長から散水のホースを奪ってはしゃぎまくる瑛というのは予想通りだったけど、ここで一つ意外というか、驚いたことがある。第2話の時点で瑛と穹が会話をしてないのですよ。前回の予告映像に騙されたというか、絶対に会話してさっさと仲良くなると思ってだけに、水をぶっかけられるだけとは思わなかった。しかも、それで穹の出番終わりだしね。何度か穹の話題は学校でも上がっていたはずだけど、瑛がそれに反応することもないという。穹にとってはハル以外で唯一の味方なのに、渚さんとの繋がりを強調するために省かれたのかも知れない。
散水中のハルはなにをやっていたんだというツッコミはともかく、穹が水圧で倒されたときは駆け寄って欲しかったな……プールの底って固いんですよ? 頭でも打ってたら大変じゃないですか。はしゃぐシーン自体は良いんだけど、瑛に倒されただけって。
瑛を静止しようとする渚さんですが、振り和されていたホールの水を浴びて全身びしょ濡れに。その際に携帯が吹っ飛ぶんだけど、よく壊れませんでしたね。衝撃はともかく、水の直撃を受けたのに。
水浸しのままでは制服が透けて宜しくないと、責任を感じた瑛は渚さんを更衣室へと連れて行きます。そのときハルが渚さんの携帯を発見し、自宅からの着信ということもあって届けにいくんですが……いや、委員長にでも頼めばいいじゃない。自宅からの連絡で、火急の用事かも知れないというのは分かるよ? でも、女子更衣室へ行ったことは判ってるんだし、わざわざ行くことはないじゃないか。覗きが、その類に思われちゃうよ。しかも、聞き耳とはいえ実際にその手の行為をしてしまったし。
ハルは聞き耳立てた女子更衣室の会話から瑛と渚さんの姉妹関係を知ってしまうわけだけど、この辺りはコミカライズの方がまだマシだったかも。更衣室というエロいシチュエーションを出すためとは言え、今回は全体的に唐突で強引な展開が目立った。面白くないとは言わないけど、1話ほど感じるものが少なかったのも事実です。
第3話はいよいよ渚さんがヒロインとして台頭してくるようですが、次回予告の台詞は聞き捨てならない。
「何故かしら、私、気付いたらあの方とあんなことや、こんなことを?」と言っていますが、あの方がハルであることは間違いないとして、一体どんなことをしたというのか。更衣室っぽいところでの絡みは肌の色から考えてハルではないでしょうし、僅かに見える布地は短パンのそれではないので、瑛じゃないかなと。組み倒されているのは、渚さんでしょうけど。委員長以外で、あれを使って情事に及ぶとは……
多分、渚さんのそれは妄想じゃないのかな。一緒に電車へ乗るというシチュエーションがまず分からないし、なんか違う気がする。ただ、渚さんの話自体はサブタイトルから考えて4話までやるはずですし、来週である程度の方向性は見えてくるかも知れない。果たしてハルの貞操は守られるのか、それだけが気がかりです。
予想していたよりもあからさまな展開だったというか、渚さんとの接近の仕方がやや強引だったかも知れない。制服のボタン付けは原作にもあったことですからともかく、出来上がったものを渚さんが届けるというのはおかしな話です。服を取りに言って、丁度穹の制服が出来ていたからといって、普通店は渚さんという他人に預けるでしょうか? お得意様で信用があったのかも知れませんが、渚さんにしたって別にハルは親しい友人というわけでもないのだから、話の流れ、渚さんとの繋がりや絡みの持たせ方に無理があったように思う。
まあ、そういうことも含めて第2話を振り返っていきましょうか。
前回の続きから、深夜ハルの部屋へと訪れた穹ですが、その目的はやはり制服を作りたいので採寸をして欲しいという話でした。上記の通りシーンそのものは描かれずににOPへと突入し、明けたら朝になっていました。携帯片手に登校するハルへ、亮平が親しげに挨拶をしてきます。苗字呼びだったのはともかく、なにせ1話に亮平は出てきていませんから、この登場は結構唐突というか、突然だった。原作をまったく知らず、アニメの公式サイトも見ていない人からすれば、誰だこれという状態だったんじゃないでしょうか。まあ、そんな人がいるのかはともかく、ハルも結構気さくに話していましたね。
「さすが都会者、携帯持ってんだ」
「都会者って……」
「この辺、電波入るようになったのつい最近だからなぁ。持ってんのお嬢ぐらいだわ」
捕捉すると、コンプティークに書いてあった荒川稔久の記述によれば原作にはなかった設定としてアニメの奥木染は携帯の電波がほとんど届かないことになっているらしい。もっとも、亮平の台詞から考えるに今は違うみたいだけど、それでも普及率という意味ではほとんどないんでしょう。このような設定を入れた理由に、携帯というツールによって物事がスムーズに進みすぎてしまうこともあって、逆に不便にすることで人間関係へ微妙な影響を与えるのではということです。別に原作のように田舎だから持っていない、普及していないでも構わないと思うけど、まあ、今時の子供は田舎だろうと携帯ぐらい標準装備なのかな。
ハルが穹に言われてスーパーの特売情報を調べていたのには少々意外でした。穹がその手のことを気にするというのもそうですが、あの大木奈スーパーがネットで情報を流しているなんて……携帯の電波も届かない田舎の割に、変なところで近代的ですね。チラシ配るとかじゃないんだ。
亮平はハルに自分も名前で呼んで良いかと提案し、あっさりと了承を貰います。そして、いざ名前呼びをしようとしたところで奈緒を発見。声を掛けます。亮平は一学年の時、といっても今も一学年ですけど、奈緒と同じクラスだったんですよね。だから、見知った間柄ですし、少なくともお互いを名前で呼び合うほどには仲が良い関係です。そんな亮平の目に、ハルと奈緒の間にある微妙な距離はどう映ったのか。お互いに顔を合わせようとせず、互いの視線が片方に向けば、もう片方は顔を逸らすといった感じです。
「あれ、知らなかった? うち、昔家政系の女子校だったから伝統的に女子の制服は自分でボタン付けするんだよ」
はい、知りませんでした。まったくの初耳です。別に昔の穂見学園が女子校だったからといって問題はないんですけど、だったら当時の男子はどこに通っていたんだろう。奥木染に学校がないから穂見学園に通ってるぐらいだし、それとも昔は学校も結構あって、現在は少子化の波で廃校になったとかそんな設定もあるのだろうか。奈緒関連のイベントってほとんど憶えてないから、実は原作でも説明されてるのかも知れないけど、なんだかおかしな話だ。
亮平は2人の距離感に苛々したのか、強引にくっつけてしまいます。余所余所しい関係というのが嫌いなのか、2人が何故こんな感じなのかを知る由もない亮平ですし、余計なことをするな、とは言えませんよね。そして現れる委員長だけど、やっぱり彼女は自転車通学なのか。というか、自転車通学が認められているなら、ハルや奈緒だって乗っていけばいいのに。そのための穹専用でしょう。まあ、2人乗りは禁止ですけど。
瑛と渚さんが車でやってきて、ハルたちを見つけて途中下車します。さりげなくヴィオラのことに触れていますが、今回の話では特に登場もしませんでした。
その頃の穹はというと、原作と違ってそんなすぐに制服が来るわけでもなく、1人暇を持て余しています。窓から外の景色を眺めたり、ベッドに寝っ転がったり、昼食代わりのポテトチョップコンソメ味を食べたりする穹。携帯メールでハルに「つまんない。」と送ろうとして、送らず破棄していましたが、意外だったのは宛先の登録名が悠になっていたこと。正確には春日野悠とフルネームで登録しているようですが、普通家族の場合って続柄や相性、もしくは下の名前のみとかで入れませんかね? 穹だったらハルのことはハルと登録しそうなものですが、まあ、最新の携帯事情は良く分からないからな。相手との関係や誕生日、職業等まで記入する欄があるとは。最近はこういうのが普通というか、主流なんですかね。
翌日か、それとも違う日か、学校へ行くハルに寝間着姿の穹が文句を言い始めます。
「もう10日……」
「もう来るよ」
「昨日もそう言った」
「毎日訊かれても……鍵、かけとけよ?」
「やだ」
穹は「やだ」より、「嫌」じゃないのかなと思いつつ、1話のラストから既に10日も経っていることに驚きました。注文した呉服屋が遠いのか知りませんが、制服みたいな日常的に使うものに1週間以上も掛かっているというのは、少し不自然なんじゃなかろうか。穹は小柄ですけど、不自然なほど小さいと言うほどではないし、穂見からずっと遠くにある店というわけではないのでしょう? まあ、私は一般的な制服の完成日数なんて知らないけど、僅かに違和感を感じたかも。
しかし、10日か……ハルと穹が奥木染に来たのは6月20日ですけど、そこから学校へ通い出して、1話のラストまでを3日間と仮定します。そこから10日ということは既に7月には入っている計算で、通常ならばさらに10日後には夏休みに突入していてもおかしくはありません。大胆な日数飛ばしに来たなと思いましたが、注意してみないと時間の感覚が掴みづらいね。
ハルが家を出て、いざ歩き出したところに穹の悲鳴が上がります。
「穹っ!?」
「いや! 来ないで!」
もちろんハルのことを拒んでいるわけではなく、自分に近づく何者かに向けての叫びです。暴漢か、ただ事ではない悲鳴にハルは家の中へと飛び込みますが、そこにいたのはヘアスプレーを部屋に撒き散らす穹の姿でした。普通なら害虫でも発生したのかと思うところでしょうが、なんと穹が悲鳴を上げた相手は蚊でした。夏場に現れ、チクリと刺された箇所が痒くなるあれです。人にとっては害虫に違いないでしょうが、迷惑に感じても怖がる人は早々いないでしょう。子供だって蚊に対して怯えはしません。
半泣きになってハルに飛びつく穹は確かに可愛いんだけど、少しオーバー過ぎやしないかと思います。メガマガかなにかにこのイベントがやることは書いてありましたし、原作でも蚊についてのイベントはあるにはあるんですが、ここまで大げさということはなく、そもそも穹は怖がってませんでした。その時点で、アニメの穹は原作の穹と別物なんだなと考えることも出来ますが……まあ、可愛いから良いか。寝間着越しながら、ハルに胸を押しつける辺りが堪りません。
蚊は退治できたのか、なんとか学校へ登校したハル。既にくたくたとなっており、隣席の瑛がマッサージをしてあげます。老人と接することの多い瑛ですから、肩こりや腰痛などの対処はお手の物なんでしょう。効いているのか、ハルも普通に身を任せています。渚さんはあまり馴れ馴れしくしないようにと釘を刺しますが、実際にハルが疲れているのを感じ取ったのか、とりあえずは退きます。しかし、マッサージで喘ぐ展開というのは肩透かし描写としてよくありますけど、それを主人公の少年がやってしまうとは。いや、別に喘ぎってほどのものではなかったけどさ。
渚さんは面白くなさそうですけど、3人の会話には興味があるのか時折視線を向けます。蚊の話題については、原作と違ってハルが発生時期や対策等に無知だったのが気になった。別に瑛から蚊帳を貰うというのは構わないけど、原作のように「蚊帳を作ろうと思って」という台詞を入れても良かったんじゃなかろうか。入れた上で、わざわざ作らなくても余ってるのを上げるよと瑛に提案させればいいのですし。後に出てくる蚊帳を貰うシーンもそうだけど、アニメのハルは少し生活面でのたくましさに欠けるよね。
夕方、ハルに電話を掛けようとする穹が映ったと思ったら、何故か日中の体育のシーンへと切り替わる。本当に時間的感覚が掴みづらくなってるんだけど、これはどういう演出なのか。蚊帳を貰っている時点でこの体育が同じ日に起こったことだと判りますが、何故穹だけ夕方なのか。同じように日中でも良いし、どうしても夕方が良いならシーンをずらせば良いだけなのに。
体育では女子がリレーをやっていますが、さすがに山育ちと言うこともあって瑛が抜群の脚力を見せています。あれだけの石段を毎日何往復もしていれば、嫌でも鍛えられるのでしょうね。山の上にも度々入っていたようですし、どん臭さを除けば運動神経は作中随一だと思います。ゴールの際に勢いを付けすぎたのか転んでしまいましたが、その際の渚さんの台詞が気になった。
「保険委員の仕事、増やさないでって言ってるでしょ?」
膝を打った瑛に肩を貸し、そのまま保健室へと連れて行く渚さんですが……はて、渚さんは保険委員でしたっけ? ヨスガノソラって委員長が委員長なのと、奈緒が水泳部所属ということ以外に各キャラクターが部活や委員会等に所属している描写がないはずなので、これまた独自の設定かな。
さて、体育も終わり昼食の時間です。ハッキリいって、このシーンには第2話で一番の失望を憶えたかも知れない。いや、さすがにそれは大げさかも知れないが、何故、瑛は生クリームではなく弁当を食べているんだ!? と、普通に文句を言ってしまった。瑛の分まで弁当を持ってくる渚さんを描きたかったのは分かるけど、私はあの生クリームなるパンがどういうものか、とても興味があったので。生クリームってのはちなみにあれですよ、作中でよく瑛が食べている菓子パンで、ハル曰くメロンパンにクリームが詰まったような、あまり食事には向かないパンらしいです。メロンパンに生クリームといえば、成城石井でそんなパンが売っていますけど、あれはクリームを挟んでいるだけだし、実ものがどんなものか知りたかっただけに残念すぎる。まさか、瑛の生クリーム同好会もスルーされちゃうんだろうか? 別に瑛が弁当持ってくる描写がないわけじゃないけど、瑛と言えば生クリームという感じがしていただけに。本当に、アニメ版は原作における各種設定や描写を崩しに来ていますね。壊しているつもりはないと、プロデューサーであるやまちゅーさんは言ってましたけど。
まあ、瑛の持ってきた弁当がパッとしないのは事実だけど、仮に瑛がまともな弁当を持ってきていたら、渚さんはあの量をどうするつもりだったんだろう。正直、私に言わせれば渚さんだって大した弁当じゃないような気がするんだけど。ご飯ばかりあんなにあってもねぇ。野菜を食えと言うことなんだろうが、むしろ生クリーム食べてる瑛に「そんなものばかり食べて」と、自分の弁当を勧める方が自然だったんじゃないだろうか? 一応、時間がなくて用意できなかったというのが瑛の言い分ですが、瑛だって別に裕福な暮らしをしているわけじゃないし、弁当の中身が貧相ないし粗末なときだってあるでしょう。そこに自分の豪勢な弁当を勧めるというのは、例え日常行為なのだとしても瑛でもなければ嫌みに感じるんじゃないだろうか。
ちなみにハルは普通にパンとお茶で、自宅いる穹はポテトチョップチェダーWで昼食を取っています。なんていうか、ひきこもりとかニートってこういう生活してるのかなぁと、あまりスナック菓子を食べない私は想像してみる。あれって腹に溜まるもんなんですかね? 嗜好品としてはありだけど、食事としてはどうなんだろ。まあ、アメリカとかは夕食がポテチとか普通にあるらしいが。
放課後、掃除の時間に渚さんの物真似を披露する瑛。なにも本人の目の前でやることもあるまいにと思いつつ、これが意外に似てるから面白い。渚さんはチラチラと瑛を確認していますが、そこに委員長がやってきて誰かソーイングセットを持っていないかと訊いてきます。なんでも制服のボタンが取れたとかで、上を体操着に着替えている辺り、胸元辺りが外れたですかね? 下のボタンが一つとかなら、わざわざその場で付けたりはしないでしょう。ちなみに、このシーンの委員長の演技というか、声に少々の違和感を憶えた。まあ、ハルの前じゃなければこんなものなのかも知れませんが、そもそも何故委員長は学校に残っていたんだろうか? 掃除中にボタンが取れて、女子更衣室まで着替えに行っていたとか? もしくは掃除は放課後ではなく、昼食後に行われるのだろうか。あり得なくはないけど、その後普通に蚊帳貰いに行ってるしな……
正直、このシーンが出た時点で穹の制服のボタン付けは、原作と同じように瑛がするものだとばかり思ってました。奈緒の印象が強いけど、実は瑛ルートだと彼女がしてあげるんですよね。その際に穹とも再会して、打ち解けると言うほどではないにしろ心を開いたりと、距離を縮めますし。
委員長の制服をあっという間に直した瑛だけど、同じようにYシャツのボタンを直してくれまいかと頼んできた男子に、断りこそしなかったものの少し微妙な表情を、言ってしまえば嫌そうな顔をしたのは何故だろう? 普通に考えれば同性である女子はともかく、異性である男子のは嫌だと、そう思うことはごく自然です。ただ、瑛は基本的に男女関係なく人付き合いをしている娘ですし、それは亮平との仲の良さからも分かります。若干性格設定に変化があったのかな……と思ったら違いました。なんと、瑛はトイレを我慢していただけで、続く申し出に焦っていただけでした。渚さんが強引すぎる助け船に乗せて連れ去ったから良いものの、彼女がいなければ無理に続けていたのだろうか。
亮平や委員長も気付かなかったことですが、ゴミ出しでトイレの近くを通りかかったハルだけはなんとなくですが事情を悟ります。ただの偶然ですけど、確かに渚さんの為人を観察しているのだろうね。
瑛から蚊帳を貰うシーンは、ハルが神社へと足を踏み入れるシーンでもあるのですが、何気に全景が移っていましたね。大分長い石段の上にありますけど、見事な境内はモデルとは比較にならないほどの大きさと広さです。なにせ、社務所兼自宅が結構なサイズですし。なんか、神楽殿が小さく見えてしまうや。
ハルを置いて先に石段を登り切った瑛は、いつの間にか巫女服に着替えて登場します。早着替えなのか、それともハルが登るのに時間を掛けすぎたのかは分かりませんが、巫女服に新鮮さを憶えるのはともかく、頭の上に乗った猫の師匠はスルーなんですね。興味は持ったようですけど、関心がすぐに巫女服から垣間見える胸元へと移ってしまったので、結局ハルは触れず終い。原作にもあるシーンだけど、瑛はこういう無防備さが良いよ。話を逸らすため、貰い物をする以上は家の人にもお礼をとハルは言うのだけど、ここで瑛の一人暮らし設定が明らかになります。驚くハルですが、今さらのことなのでサラリとしている瑛。この際、神社の全容が分かりますけど、角度を変えてみると神楽殿も結構大きいね。というか、正面から見たときと若干違う気がするのは何故だろう。
ハルが瑛の一人暮らしだという話に興味を抱いたのは、好奇心ではなく自分が最近親を亡くしたからでしょう。瑛の場合は少し違いますけど、親がいないという意味では同じですし、親近感ではないにしろ思うところがあったのでしょう。帰りに伊福部商店にも寄って、コミカライズでは1度切りの登場だったやひろとも出会いますが、その粗雑な態度に押されますが、ハルは別に興味本位で首突っ込んでるわけでもないと思うんだよね。前述の理由もあるし、仲が良いといえるクラスメイトの身の上に自分と近いものを感じれば、気になったりもするでしょうよ。ある程度の事情を知っているやひろはハルを突き放しますけど、果たして彼女は今後も出番があるのだろうか。まあ、合ったとしてもCパート要員になりそうな気はするが。
伊福部商店でアイスを買ったハルが自宅への道を歩いていると、そこに車へ乗った渚さんが声を掛けてきました。
「丁度よかったです」
「渚さん」
「今、お電話しようかと」
あっさりしてますが、ここは結構重要です。何故ならこの時点で渚さんはハルの携帯ないし自宅の番号を知っているということになります。そしてわざわざ携帯を見せていることや、最初にあった亮平の発言を振り返るに、渚さんが知っているのはおそらくハルの携帯の番号でしょう。ハルが同じように渚さんの番号を知っているかは知りませんが、自分の番号だけ教えたとも思えないし、番号やメルアドの交換はしているということだろうか。さして仲がいいわけでもないのに、普通そんなことをするのかな……まして、携帯が普及していない地域なら番号を交換しあうという文化がないでしょうし、いや、ないからこそ瑛辺りがやって見せてと実演させたとか? ありそうな話だけど、なんかしっくり来ませんね。
渚さんの車に乗せて貰ったハルは出来上がったという穹の制服を受け取りますが、それについては一番上の方で書いたとおりです。ついでにしては不自然すぎる。
ここでハルは自分から見た渚さんの人物評を披露します。厳しそうに見えた第一印象も、本当は優しいんだよねと、そんなことを言い出します。
「天女目のこと、いつも怒っているように見えて、本当は凄く気を使ってあげているでしょ?」
「どうして?」
見抜かれたことに渚さんは驚きを隠せないようですが、次のハルの言葉が彼女の心を揺さぶります。
「ずっと見てたから、なんとなく分かったんだ」
「ずっと……」
「君は、凄く優しい人だよ」
ハルは別に渚さんを口説いているわけじゃありません。ありませんが、ずっと君を見ていた、君は優しい人だなどといわれて、動じない女子がどれほどいるのでしょうか? さすがの渚さんも頬を赤らめ、気をよくしたのか、「はじめて……そんな風に言われたの」と、PVにもあった台詞を呟きます。何度も言いますがハルは渚さんを口説いているわけでも、甘い言葉を囁いているわけでもありません。しかし、悲しきかな、ここで渚さんはある種の勘違いをしてしまうのです。ハルが見ていたのは瑛と渚さんであって、渚さん単体ではないのです。現に今のハルは、瑛の方に関心が向いていますし。
瑛の親友である渚さんならなにか知ってるかも知れないと思って尋ねたんでしょうが、さすがに渚さんの口は重かった。
「詮索はなさらないで……瑛のためにも、私のためにも」
自分が瑛の件に関わりがあることを僅かに漏らしていますが、この台詞で重要なのは「私のためにも」と自分を加えて渚さんが喋っていることです。確かに彼女自身の問題ではあるにせよ、それは公にして良いことでも、他人に吹聴するようなことでもありません。変に詮索する隙を与えないためにも、このとき渚さんは単に「瑛のために詮索はしないで」と言えば、それで済んだはずなんです。では、どうしてわざわざ自分を加えたのか? それが渚さんの勘違いであり、渚さんは他でもない自分に気を使うようにハルへ要求しているんです。自分のことを見ていたというハルが、少なからず自身に好意的なものを持っていると思いながら。もちろんハルが渚さんに好意を持っているのは当然ですが、それはあくまで友人レベルのことであり、恋愛感情などではありません。このときも、特に彼女を意識していませんでしたし。
帰宅したハルに渚さんが制服のボタン付けを買って出たのは、彼女がハルに好意を抱いているからで、相手も同じであると信じていたからでしょう。だからこそのお節介焼きであり、ハルの家を見てみたいという想いも合ったのかも知れません。月見山さんが難色を示したのは、家の用事もあるのでしょうが、その前に男の家に一人で上がらせるなよと。ボタン付けの時点で親がいないことは判ってそうなものなのに、友人付き合いには干渉しないのだろうか。まあ、月見山さんは父親の秘書であって、執事ではないからな。
表で渚さんと話すハルを見た、穹の不満そうな表情といったら。いきなり黒塗りの高級車で送られてきたわけですし、驚いても良いと思うんだけど、驚く暇もない展開という奴でしょうか。春日野家へと上がり込んだ渚さんは早速作業へと取りかかり、ハルに優雅だと称されます。襖の隙間からそれを覗く穹は、なにかをぬいぐるみへと呟きながらため息を吐きます。ここで渚さんの庶民アピールが炸裂し、アイスを食べる2人。穹も貰ったのか、それとも常備されていたのか分かりませんが、冷蔵庫の前で1人食べていました。正直な話、穹は渚さんを叩き出しても良かったと思うけど、なにせ相手は知らない人ですし、顔を出すのも嫌だったんでしょう。アイスの話に移ったときの、穹の表情と言ったらないね。アイスも結局ダメにしちゃったし、渚さんの存在に苛立ちを憶えていたのは間違いありません。
出来上がった制服を穹がすぐに受け取らなかったのは、彼女なりの意地でしょう。表情からは、尋ねてきた女がハルとどれほどの仲、関係なのかということを必死で考えているようでした。ハルに訊けば早いのでしょうが、そんなことが出来るはずもなく、結局は一人で悩む羽目に。夜中に一度、制服に目をやる穹が出てきたときは、てっきりボタンを引きちぎって自分で付け直すのかと思いきや、さすがにそれはしなかったらしい。意地は見せても、抵抗は出来なかったか。
翌る日、制服姿の穹をハルが絶賛しました。ハルに褒められることが嬉しいのか、穹も素直に喜んで、とりあえず昨日のことを引きずっている様子はありません。通学路を行く中で亮平に遭遇しますが、そのテンションとノリに怯えてしまい、ハルの背中へと隠れます。私は結構亮平が好きなんですが、こういうノリが好きじゃないって人もいるよね。瑛に比べれば、分かりやすいほど無理してますけど、これが彼なりの気遣いなんだと思う。
よっぽど瑛のことが気になるのか、亮平にも同じ質問をするハル。まあ、尋ねた人の態度が全員あんなでは、余計に気になるというのも無理はないのかも知れない。他の女の話題を口にするハルに穹は朝から不機嫌になり、「なに、お前。瑛に気があんの?」という亮平のツッコミに動揺を見せます。そういうわけでは決してないから、ハルは呆れつつも流すけど、あるいは亮平はわざとだったのかも知れない。彼だって瑛とは子供の頃からの付き合いですし、そもそもあの神社に神主の爺様がいたことは知っているはずです。その辺の事情を無視して、すぐに穹の席へと話を変えたのは、やはり彼なりに瑛のことを考えて、なのだろうか。いや、それこそ考え過ぎかな。
結局穹は原作と同じく違うクラスになりましたが、席の話が出たときは嬉しそうだった表情も、教壇の上では複雑なものになっています。コミカライズと違って、担任は女性なんですね。というか、この人も眼鏡なのか。ハルの担任やクラスメイトも眼鏡だけど、穂見学園は眼鏡率高いな。きっとスタッフで好きな人がいるに違いない。ハルとクラスは違うけど、席が同じ位置というのは良い演出かな。もっとも、窓際の隅は転校生の定位置なのかも知れないが。
クラスで窓の外を眺めるハルと、欠伸をする渚さん。昨日か春日野家を訪れた際、時刻は5時頃でしたけど、しきりに月見山さんが時間を気にしていたということは、夜からなにか用事があったに違いありません。父親の付き合いで会食か、いずれにせよ時間が掛かるものだったのでしょう。それこそ、プール掃除で使用するスク水を忘れてしまうほどに。
ところで制服が着たばかりの穹だけど、体操服や水着はもう持っているのね。これらは制服とは違う場所で買うんでしょうが、なんか腑に落ちない。
上に体操着を着ているとはいえ、水着姿を晒すのに恥じらう穹は可愛いね。野郎どもの歓声が上がり、亮平もテンションを上げますが、対照的にハルの表情は厳しい。
「変なことをしたら泣くまでくすぐるからな」
不機嫌そうな物言いは、穹が注目となっていることに対してか、それとも品のない視線や声を向ける男子に対してか……おそらく両方でしょう。まあ、要するに周囲の反応に嫉妬したんですね。
委員長から散水のホースを奪ってはしゃぎまくる瑛というのは予想通りだったけど、ここで一つ意外というか、驚いたことがある。第2話の時点で瑛と穹が会話をしてないのですよ。前回の予告映像に騙されたというか、絶対に会話してさっさと仲良くなると思ってだけに、水をぶっかけられるだけとは思わなかった。しかも、それで穹の出番終わりだしね。何度か穹の話題は学校でも上がっていたはずだけど、瑛がそれに反応することもないという。穹にとってはハル以外で唯一の味方なのに、渚さんとの繋がりを強調するために省かれたのかも知れない。
散水中のハルはなにをやっていたんだというツッコミはともかく、穹が水圧で倒されたときは駆け寄って欲しかったな……プールの底って固いんですよ? 頭でも打ってたら大変じゃないですか。はしゃぐシーン自体は良いんだけど、瑛に倒されただけって。
瑛を静止しようとする渚さんですが、振り和されていたホールの水を浴びて全身びしょ濡れに。その際に携帯が吹っ飛ぶんだけど、よく壊れませんでしたね。衝撃はともかく、水の直撃を受けたのに。
水浸しのままでは制服が透けて宜しくないと、責任を感じた瑛は渚さんを更衣室へと連れて行きます。そのときハルが渚さんの携帯を発見し、自宅からの着信ということもあって届けにいくんですが……いや、委員長にでも頼めばいいじゃない。自宅からの連絡で、火急の用事かも知れないというのは分かるよ? でも、女子更衣室へ行ったことは判ってるんだし、わざわざ行くことはないじゃないか。覗きが、その類に思われちゃうよ。しかも、聞き耳とはいえ実際にその手の行為をしてしまったし。
ハルは聞き耳立てた女子更衣室の会話から瑛と渚さんの姉妹関係を知ってしまうわけだけど、この辺りはコミカライズの方がまだマシだったかも。更衣室というエロいシチュエーションを出すためとは言え、今回は全体的に唐突で強引な展開が目立った。面白くないとは言わないけど、1話ほど感じるものが少なかったのも事実です。
第3話はいよいよ渚さんがヒロインとして台頭してくるようですが、次回予告の台詞は聞き捨てならない。
「何故かしら、私、気付いたらあの方とあんなことや、こんなことを?」と言っていますが、あの方がハルであることは間違いないとして、一体どんなことをしたというのか。更衣室っぽいところでの絡みは肌の色から考えてハルではないでしょうし、僅かに見える布地は短パンのそれではないので、瑛じゃないかなと。組み倒されているのは、渚さんでしょうけど。委員長以外で、あれを使って情事に及ぶとは……
多分、渚さんのそれは妄想じゃないのかな。一緒に電車へ乗るというシチュエーションがまず分からないし、なんか違う気がする。ただ、渚さんの話自体はサブタイトルから考えて4話までやるはずですし、来週である程度の方向性は見えてくるかも知れない。果たしてハルの貞操は守られるのか、それだけが気がかりです。
ハルキノソラ(仮)出張版 in 徳島マチアソビ Vol.4
2010年10月10日 ヨスガノソラ
徳島県は徳島市、マチアソビ内で開催されたハルキノソラ(仮)徳島出張版を見てきました。このイベントのために首都圏から四国まで遠征したのは私だけでしょう。マチアソビ自体は町興し色の強いイベントのはずだけど、参加しているのはやっぱり地元民が多いようで、私のように遠くから、という人はあまりいないように思えた。もっとも、私がいたイベントステージの辺りがそうだっただけで、眉山の林間ステージなどは遠征組でごった返していたのかも知れないけど。
新幹線と特急を5~6時間掛けて乗り継いで、現地に着いたのは13時頃だったかな? 別に四国や徳島に偏見があったわけじゃないけど、駅前にそごうがあったことにまず驚いてしまった。百貨店好きとしては立ち寄りたかったものの、行きも帰りも結構時間がおしていたので断念。すぐにハルキノソラが開催されるという新町橋東公園へと向かいました。駅からの距離はそれほどでもなく、正面の大きな道を通っていけば良いだけだから、迷うということはなかったですね。ただ、首都圏が明け方大雨だったのに対して、徳島は最高気温が27度と完全に夏日で、日光も強かったからそうした温度や気候の変化には少し戸惑った。電車乗ってるときから分かってはいたけど、日差しが照りつけてるんだよね。気温自体は事前に調べてたから、薄着になろうと思えば出来たんだけど、あまりの日差しの強さに半袖にでもなったら日焼けしてしまうと、結局長袖で過ごしていました。まあ、上着はさすがに脱ぎましたが。
新町橋東公園というのは所謂一般的な遊具のある公園とは違う、しんまちボードウォークという川の隣にある道に作られた、小さなフリースペースのような場所でした。階段状の座席があって、本来なら川を見下ろす形になるんですかね? 下に超小規模なステージ部分があるという感じだったんだけど、川の水位が上がると機材に水がかかる可能性があるとかで、実際のステージは客席の横に作られるという、なんとも角度的に不自然な感じでした。私が着いたときは東方の曲を演奏しているバンドがいて、どうにも大阪から来たらしいのだけど、地元民があまりテンションを上げないのか、イマイチ乗り切れていない部分があったと思う。次に出てきたアニソンのコピーバンドも同じで、こっちは選曲は良かったんだけど、肝心の歌がちょっと……という感じで。下手ではなかったんだけど、時折声の出ていない部分があって、それが残念だったかなと。
そして始まったハルキノソラ(仮)、出演者はメインパーソナリティであるハルキングは当然当然として、以前ゲストに来たことがあるプロデューサーのやまちゅーさんや、音響担当の納谷さんの3人という構成でした。正直、声優でもなんでもない制作スタッフのイベントですし、私もどれぐらいの人が集まるのだろうと思ってたんだけど、参加者自体は多くもなければ少なくもないという感じでしょうか。ヨスガノソラのアニメは四国では放送されてないけど、意外に見たという人もチラホラいましたね。
OPトークは出演者の自己紹介と番組紹介、それにヨスガノソラの紹介から始まりました。この部分は今さら触れることでもないので割愛しますが、話すよりも見せた方が早いと言うことで用意していたPVが、再生デッキとの相性の悪さから披露することが出来ず、結局は納谷さんがあらすじを説明することに。奥木染の自然は眉山のそれに通じるものがある、というのはさすがに苦しいと思うけど、製作側としては聖地というかモデルの存在はなるべく明かしたくないみたいですね。最近は聖地を積極的に公開して、地元とのタイアップを図る作品もありますが、ヨスガノソラの場合はそうじゃないらしい。少なくとも、公式として明言するつもりはないようです。
さて、TVアニメも1話が放送したと言うことで、まずはAT-X版とMX及びB11版で放送したものが違うことについて触れ始めました。内容が内容だけに流せないと言い切ってしまうと話が終わってしまうけど、やまちゅー曰く「AT-Xは課金制なので表現を大きく放送することが出来た」とのこと。しかし、それにも例外はあるらしくAT-Xにすらごめんと言われた箇所がいくつもあるらしく、商品版にはその部分がかなり再現されるので楽しみにして欲しいとのことです。つまり、AT-X版もまた完全ではないと言うことですね。
ハルキング「納谷さんとも一回真面目なところで相談しましたけど、やっぱり絵もそうなんですけど音もそうじゃないですか?」
納 谷さん「大分悩みましたね。あれはダメ、これはダメ、ここまではダメ、こっからはOK」
新事実と言うほどのものではないですが、アニメ版ヨスガノソラは音響関係に関しても規制や修正と戦っているらしいです。
納 谷さん「真剣にどこまでいけるかっていうのはやりましたね」
ハルキング「やりましたね。本当に協議した上で、商品はここ、AT-Xはここまで、MXやBS11はここまでというのは1回規準を引いてからやってますね」
納 谷さん「音の最後の作業、ダビングって言う効果音とか、台詞も全部入れて決定する作業があるんですけど、大体1パターン完成すれば終わりなんですよ、普通は。なんですけど、ヨスガに関しては結局何パターン作ってるんだっけ?」
やまちゅー「多いときは3~4パターンぐらい?」
納 谷さん「で、色々確認していただいたりとか、ここまでやらせてもらえないですか! みたいなことをやりながら進んでいますね」
やまちゅー「だから、今後皆さんにご覧頂ける回も、あれ? MXとBS11ここBGMだけじゃないか、みたいなことがあったり」
納 谷さん「あれ? って思うことは多々あると思います」
1話に関してはCパートのみに変更があるだけで、ABパートにおける音の表現はどの局で放送したのも同じらしい。これが2話以降から徐々に差や違いが生まれてくるとのことで、視聴者は映像だけでなく音響部分にも注意して聴かないといけないわけですね。この音の修正や変更というのがどれぐらい珍しいものなのかは知りませんが、1つの話に3~4パターンも存在するというのは、やはりそんなにあることではないのでしょう。私はBS11は観られませんし、東京MXは映りの悪いアナログなのでまともに観られるのはAT-Xだけですが、複数局で視聴可能という方は、その違いを調べてみるのも面白いかも知れませんね。
次にゲストトークと言うことで、納谷さんによるハルキングへの苦情。元々パーソナリティが本業じゃないんだから、トークや仕切りに問題があっても仕方ないと思うんだけど、それでもたった15分の番組を収録するのに3時間も掛けたというのはねぇw 一応、ハルキノソラは内輪ネタのスタッフラジオなわけだけど、今後は声優にもスタッフの一員として出演して貰う予定らしい。そのままお便りコーナーへと移って、1話放送終了後の視聴者からの感想や、関係者からのコメントを読むとのことなんだけど、実はこの時点でまだ前置きだったりします。公式サイトやパンフレットに書いてあることなんですが、何故かハルキノソラだけイベント終了時間についての表記がなく、どうしてかバンドライブの間に収まってしまったという。しかも、結局イベント自体は1時間近くやっていたので、今日やった中では最長だったんじゃないだろうか。
ゲストに10の質問コーナー
番組でもお馴染みのコーナーですが、コーナーをそのままやるわけではなく、今まで投稿された中で読み切れなかった分をヨスガノソラのBGMに合わせてお届けするという感じでした。そこで納谷さんから提案があり、メールは読むとしても早めに切り上げ、折角なのでこの場に来ている参加者から質問を募ってはどうだという、イベントならではの展開に。私はステージ目の前に腰掛けていましたけど、この手のコーナーを期待して来た面もあったので、正直テンション上がりました。
まず最初のお便りとして届いたのが、監督からのもの。納谷さんは一瞬、監督というペンネームなのかと思ったそうですが、他でもないヨスガノソラのアニメを担当している高橋丈夫さんのことです。今まで読み切れなかったお便りを読むと良いながら、いきなり関係者のコメントを持ってくるのが如何にもハルキングらしいですねw ちなみにコメントの内容はこんな感じ。
監督「本編鋭意進行中です。一葉のヴィオラだったり、瑛の神楽舞など、実際に演者さんを撮影してから作業をしています。細かい部分にも拘っていることも気にして貰えたらと思います」
捕捉すると、OPで渚さんがヴィオラを演奏しているシーンから、既に実写を元に描いているらしいです。プロの演奏者をスタジオに招いたり、神楽舞の先生を呼んで、わざわざ巫女服で舞って貰ったりと、相当な気合いを入れているみたいです。サラリと言っていますが、どうやら神楽舞はアニメでもやるみたいですね。まあ、コミカライズでもやりましたから瑛を象徴するシーンの一つではあるんだけど、あのクオリティで描くのなら結構良いものを観ることが出来るんじゃなかろうか。
ここでやまちゅーさんが細かい部分の一つとして、OPとEDに繋がりがあることに触れました。
やまちゅー「OPから本編エンディングの写真の部分、気付いた方いらっしゃいますか? OPで穹が写真を手でサッとやると穹と悠が消えるんですよ。それが挿入歌の一番最後のカットの写真になっているんです」
私もつい先日気付いたんだけど、言われてみればそう考えるのが自然だったかもしれない。なんとか自力で気付くことが出来たのは良いとして、確かに細部での拘りは多岐に渡っているようですね。なまじED映像がハルと穹を中心に構成されているだけに、違和感を憶えずに観てしまう人が多いかも知れない。私も最初はそうだったし。
ここで話は一般リスナーからの質問に戻り、一度本放送でもあったゲストの好きなキャラは? というものになった。納谷さんの瑛好きは相変わらずだったけど、ここで放送時は全員好きだと言ってお茶を濁していたやまちゅーさんが、自身がツインテール好きであることを告白。シスプリとかが好きだったらしく、なので穹のことは結構気になっているらしい。作中、原作では髪を下ろしている恰好でもツインテールなのは、やまちゅーさんの趣味とかじゃないよな……? でも最近じゃ、初佳のダメっぷりも好きになってきたらしい。初佳はアフレコが進みに連れて段々と好きになってくるキャラだそうだ。
そして同じく誰好きかをぼかしていたハルキングだけど、今日のイベントでは僕は穹ですと即答していた。
ハルキング「本編のEDを観たとき、これは守ってあげないと、と」
やまちゅー「本編のEDは、ちょっと穹可哀想だよね。」
納 谷さん「確かにアレは惨いと思う」
やまちゅー「ちっちゃい頃にみんなに会ったら、なんかお兄ちゃんが誰かになんかされているのを覗いちゃったり、と思ったらお父さんとお母さんが死んでたり。お葬式のシーンになって号泣してて」
ハルキング「最後の左下の自転車のカットだけ観て救われますけど、あれは確かに可哀想だなぁと」
ハルキングは基本的に妹派だと納谷さんに突っ込まれつつ、それを無理やり流して会場の参加者からの質問コーナーへ。私は当然手を上げたけど、先に手を挙げた御仁がいたのでまずはその人の質問から。確か、アニメ本編の構成についての質問で、通常はAパートとBパートのみをTVで流し、CパートはDVDなどの特典として入れることが多いのに、ヨスガノソラは何故TV放送でCパートも流しているのか? みたいな感じ。これに関してのやまちゅーさんの答えは以下の通り。
やまちゅー「そう理由はないんですけど、ちょっと多く流したいなぁと。全部のキャラクターの魅力を見せたいというのと、色んな限界に挑戦というところで放送局に本編を削りたくないんですけど、増やして流すにはどうしたらいいですかと?」
納 谷さん「無茶苦茶な要求ですよね、よく考えると」
やまちゅー「無理って言われたんだけど、それにお付き合いをしてくれるところで頑張って流させていただいたということで」
ヨスガノソラの放送局が少ない理由は色々ありますけど、放送時間の長さというのも一つのネックになっているらしい。だったらCパートなくていいじゃんという人もいるだろうけど、まあ、それこそ大人の事情という奴だよね。イベント終わった後に訊いた話だと、絵コンテ送った段階で断られたというケースもあるらしいし、理由はやっぱり局によって違うそうです。
Cパートはやはり本編と切り離して考えているらしく、原作がシリアスな面も多く、飛び抜けて明るいというわけでもないから、そういった部分を補完する意味も兼ねているとか。
やまちゅー「TV放送って枠の中で、ヨスガノソラってものを全部だそうと思ったときに、シリアスな話の中で急に明るい部分があるって言うのはお話しとして成立しないし、かといってそれを抜いてしまうと足らなくなってしまう。そういうところを上手く組み分けるやり方」
放送のフォーマットそのものが違うわけですから、スタッフレベルはおろか放送局でも勝手が違うわけで、そういう意味では限界に挑戦していることになりますね。付き合ってくれたのがたった3局しかなかったのはともかく、妥協して作品の質を落とすよりはマシだと思います。
ここで質問の順番が私へと回ってきたので、予めいくつか良いですか? と断りながら質問してみることに。ペンネームを教えてと言うことで、ハルキノソラ用に使っているゼロと名乗ることに。これ、私の同人誌用のペンネームなんだけどね。
ゼ ロの人「第1話の導入部、原作とは随分違ってハルとヒロインたちの出会いだとか、そういうのが違った理由と、ハルが自転車を買ったという原作にはない部分は何故でしょうか?」
やまちゅー「そうですね、1話ということもあって各キャラクターを出したいというところで、原作のかたひとさん等々含めて話をして、こういうやり方どうですかと話し合った結果、原作とはちょっと違うんですけど、壊すと言うよりは原作の雰囲気は残しながら、各キャラクターを出していきたところでああいう形になったと」
じゃあ、亮平が出なかったのは何故なんでしょうか、という質問を堪えつつ、次の言葉を待つ私。
やまちゅー「で、自転車を出したのは特になにか演出の理由というのはあるわけじゃないんですけど、悠が運転する自転車の後ろに穹が乗って貰うシチュエーションを描きたいなと。凄く綺麗なので。ヨスガノソラという悠と穹が奥木染に行くこと、それで2人で暮らすっていうところに関して、2人シーンを綺麗に描きたいなと言うのがあったので、本当は自転車2人乗りはいけないんですけども、ああいうシーンを作らせていただいたと」
納 谷さん「あの自転車のシーン良いですよね」
やまちゅー「あれは良いですよね。穹が悠にギュッと」
納 谷さん「最初こうね? 掴んでて、掴んでるんだけどキュってやるところが」
やまちゅー「ヨスガノソラの原作とはちょっと違うんですけども、凄く違う描き方をして、上手くできてるかなぁと」
原作の序盤が好きだった身としては、手放しの褒めることが出来ないというのが正直な話です。やり取りや会話、展開や話運びなど、あの辺りをアニメでも観たかった、と思うことが多少はあるから。
ゼ ロの人「もう一つ、第1話でハルと穹のキスシーンが2回ほどあると思うんですけど……幼少期の」
やまちゅー「あー! はい、はいはい」
ゼ ロの人「あの幼少期のっては実際にあった?」
やまちゅー「えー、実際にしたということで、今アニメの方では解釈をさせていただいていますね」
ゼ ロの人「2回目のキスシーンは妄想ですけど、あれはどちらの?」
やまちゅー「あれは悠のですね」
やっぱりハルの妄想だったのか、と自分の予想が正しかったことに頷きながら、では何故ハルはそのような妄想をしていたのか、という質問を投げるかどうか迷っていました。その答えは違う形でイベント終了後に貰うんだけど、少なくとも第1話におけるキスシーンはハルがしたことと、しようとしたことになります。この時点で、ハルと穹の関係性が一面的ではないことが窺えます。
今後の展開についての質問はしても良いのかと訊いて、これまた予想通り難色を示された。全体のシリーズとして特殊な作り方をしているので、2話以降を見ていただきたいと言うことらしい。そこで視点を変えて、例のBDとDVDにおける収録話数の違いについて尋ねてみた。
やまちゅー「あー、それも前の質問と絡んでくるから。Twitterにも書いたけど、どこかのタイミングで発表はさせていただきますという感じなので。ただ、変わったことをしています。今までにないことをしているということは、皆さん理解していただければなと」
さすがに聴き過ぎと言うこともあって自分から質問打ち切ってマイクを返したんだけど、他に質問ある人というのがいなかったから、折角なのでもう一つだけ確認しておくことに。ハル×穹好きとしては、これが一番の収穫だったかな。
ゼ ロの人「OPの映像で、電車のシーンに切り替わったとき、色々なハルと穹が出てきますが、一つだけ原作のFDの衣装を着ている2人がいるんですけど、それはそういう、そこまでやるみたいな流れというのはあったりするんですか?」
やまちゅー「あー、なるほど。一応、ヨスガノソラというタイトルでアニメにはしてるんですけど、FDはもう出ているので、そこもちょっと描ければなぁというところはあるんですが……ヨスガノソラがメインのアニメということで、楽しんでいただければ」
話せること話せないこと、それは断然後者の方が多いわけだけど、話してしまうと面白くないという作りをしていることもあってか、なかなか言えることが少ないらしい。さらに今回は宣伝方法も事前にあらすじを出していないため、例えばアニメ誌を見れば判るようにサブタイトルと放送日しか書いてないという状態で、これはスターチャイルドとしては初の試みだとか。他社で先例はあったと思うけど、確かにスタチャではなかったかも。故にあらゆる方面における展開が複雑化しており、それこそ図にしないと分かりづらくなってしまっているとか。期待すべきところなのかは分かりませんが、なにか特別なことををやっているというのは事実のようです。
ただ、ヨスガノソラという作品を全部楽しもうというコンセプトの元に制作はしているので、そう考えると非常にあったやり方ではあるとか。誰しもこういう風にしようかなと思ったけど、なかなか出来なかったことを思いきってやってみようかという、言ってみれば意欲作という奴ですね。
質問コーナーが終わると曲のコーナーと言うことで、ハルキングが作ってきたというツナグキズナのフルバージョンをアニメ本編の映像でPV風に仕上げてみたという動画を見ることに。詳しくは言えない約束だけど、穹が多くて超可愛かったです。ただ、楽曲のフルバージョンを利用している関係で簡単に紹介が出来るものでもなく、BDの特典等に収録されるかも未定という、もしかすればマチアソビ限定公開の映像だったのかも知れません。
次に音だけですが比翼の羽根のフルバージョンも流れて、少しeufoniusについての話も。曲を作るにあたって、菊地創とはかなり入念な話し合いをしたらしく、何回もの修正や変更の末に完成したのがこの楽曲らしい。巷では結構好き嫌いが分かれるという意見を聞くけど、私は別に嫌いじゃないですね。ツナグキズナの方が好きと言うだけで。
時間が経つの早くエンディングに突入し、放送情報や商品情報の宣伝タイムです。放送情報は書くまでもないとして、BDについて。今のところは4話収録としか言えないんだけど、添い寝CDに関しての説明がありました。要するにソイネノソラの拡大版というか、あれを各ヒロインの分も出したいと、そういうことらしい。コンセプト的にはありなのかもしれないけど、あれは穹だから通用したという側面も否定できないのではないか……他のヒロインじゃ、まずハルと一緒に暮らしていない時点で添い寝のしようがないし。あるいは極力固有名詞を出さずにハルを対象にしたものじゃないのを作ってくるつもりなのか。単なる二番煎じに終わらなければ良いんだけど。
最後にジャンケン大会があったので、参加して番宣ポスターをゲットしました。これが手に入っただけでも徳島まで来た甲斐があったと思いつつ、ハルキング等と少し話ながらスタチャブースへ。どうにも私、毎回投稿しているためか憶えられているらしい。スタチャのブースではヨスガノソラ第1話のAT-X版の上映会をやっていて、私はそれを見てから帰ることにしました。Cパートになったら音量を下げたり、子供が通る度に停止ボタンを押したりと、終盤色々と危うかったのですが、外で見るヨスガノソラも楽しいもんだ。
上映会終了後は再びハルキング、やまちゅーさんなどと話して、聞きそびれていた質問をいくつかしたり、ハルキングがとあるコスプレメーカーに作って貰ったという穹の黒うさぎぬいぐるみの写真を撮ったりしていました。BDの特典につくのとはまた違う、単純に作って貰っただけのサンプル品なんですけど、これが凄く良いのよ。手触りとか、私が望んでいたとおりのものっていうの? 等身大の黒うさぬいぐるみは原作元も企画していて、私はそっちのサンプルも触ったことがあるんだけど、断然スタチャが持ってきた方が出来がよかった。記事といい形と言い、再現しようと思えばここまで出来るものなのかと素直に感心してしまったもの。
イベント終了後に直接訊いた質問は、かなり際どいものもあるので私の胸の中にだけしまっておくことにします。相手もそうしてくれるだろう思って色々答えてくれたんだろうし、それは裏切れないからね。あぁ、でも一つだけどうでも良い質問とその答えがあるけど、ピンキージョーンズにおける豚の蹄と尻尾の生えた奈緒は単なるギャグだそうです。あのED映像というか、Cパートそのもに深い意味はなく、完全にはっちゃけて作っているらしい。そりゃ、そうだよなぁw
イベントと上映会、それにちょっとした雑談を終えた後は、すぐさま徳島駅へと戻って帰りの電車に。記憶が新しい内にと今日のイベントの内容を事細かにノートへ写すことに。私、記憶力だけは無駄に良いんですけど、それでも上記イベントの内容が完全に正しいとは断言できません。いえ、流れ自体はこの通りのはずなんですが、例えば個々人が言った言葉とか、実はこの発言は違う人が言ったとか、テープ起こしならまだしも記憶起こしですから、ちょっと確証が持てない部分もある。そこら辺はご容赦ください。後、転載も止めてください。最近、多いみたいなので。紹介する分にはいいんですけど。
なんですかね、日帰りで四国って行けるもんなんだと思いつつ、ヨスガノソラ好きとして色々な意味で充実した1日でした。質問するのも答えるのも、事によっては無粋となるか……まあ、その通りだよな。すべての答えは誰かから与えられるものではなく、自分で読み解くもの。物書きのくせに、そうした大前提を忘れそうになっていた。いやはやなんともはやです。まあ、楽しかったので良しとしますか。
新幹線と特急を5~6時間掛けて乗り継いで、現地に着いたのは13時頃だったかな? 別に四国や徳島に偏見があったわけじゃないけど、駅前にそごうがあったことにまず驚いてしまった。百貨店好きとしては立ち寄りたかったものの、行きも帰りも結構時間がおしていたので断念。すぐにハルキノソラが開催されるという新町橋東公園へと向かいました。駅からの距離はそれほどでもなく、正面の大きな道を通っていけば良いだけだから、迷うということはなかったですね。ただ、首都圏が明け方大雨だったのに対して、徳島は最高気温が27度と完全に夏日で、日光も強かったからそうした温度や気候の変化には少し戸惑った。電車乗ってるときから分かってはいたけど、日差しが照りつけてるんだよね。気温自体は事前に調べてたから、薄着になろうと思えば出来たんだけど、あまりの日差しの強さに半袖にでもなったら日焼けしてしまうと、結局長袖で過ごしていました。まあ、上着はさすがに脱ぎましたが。
新町橋東公園というのは所謂一般的な遊具のある公園とは違う、しんまちボードウォークという川の隣にある道に作られた、小さなフリースペースのような場所でした。階段状の座席があって、本来なら川を見下ろす形になるんですかね? 下に超小規模なステージ部分があるという感じだったんだけど、川の水位が上がると機材に水がかかる可能性があるとかで、実際のステージは客席の横に作られるという、なんとも角度的に不自然な感じでした。私が着いたときは東方の曲を演奏しているバンドがいて、どうにも大阪から来たらしいのだけど、地元民があまりテンションを上げないのか、イマイチ乗り切れていない部分があったと思う。次に出てきたアニソンのコピーバンドも同じで、こっちは選曲は良かったんだけど、肝心の歌がちょっと……という感じで。下手ではなかったんだけど、時折声の出ていない部分があって、それが残念だったかなと。
そして始まったハルキノソラ(仮)、出演者はメインパーソナリティであるハルキングは当然当然として、以前ゲストに来たことがあるプロデューサーのやまちゅーさんや、音響担当の納谷さんの3人という構成でした。正直、声優でもなんでもない制作スタッフのイベントですし、私もどれぐらいの人が集まるのだろうと思ってたんだけど、参加者自体は多くもなければ少なくもないという感じでしょうか。ヨスガノソラのアニメは四国では放送されてないけど、意外に見たという人もチラホラいましたね。
OPトークは出演者の自己紹介と番組紹介、それにヨスガノソラの紹介から始まりました。この部分は今さら触れることでもないので割愛しますが、話すよりも見せた方が早いと言うことで用意していたPVが、再生デッキとの相性の悪さから披露することが出来ず、結局は納谷さんがあらすじを説明することに。奥木染の自然は眉山のそれに通じるものがある、というのはさすがに苦しいと思うけど、製作側としては聖地というかモデルの存在はなるべく明かしたくないみたいですね。最近は聖地を積極的に公開して、地元とのタイアップを図る作品もありますが、ヨスガノソラの場合はそうじゃないらしい。少なくとも、公式として明言するつもりはないようです。
さて、TVアニメも1話が放送したと言うことで、まずはAT-X版とMX及びB11版で放送したものが違うことについて触れ始めました。内容が内容だけに流せないと言い切ってしまうと話が終わってしまうけど、やまちゅー曰く「AT-Xは課金制なので表現を大きく放送することが出来た」とのこと。しかし、それにも例外はあるらしくAT-Xにすらごめんと言われた箇所がいくつもあるらしく、商品版にはその部分がかなり再現されるので楽しみにして欲しいとのことです。つまり、AT-X版もまた完全ではないと言うことですね。
ハルキング「納谷さんとも一回真面目なところで相談しましたけど、やっぱり絵もそうなんですけど音もそうじゃないですか?」
納 谷さん「大分悩みましたね。あれはダメ、これはダメ、ここまではダメ、こっからはOK」
新事実と言うほどのものではないですが、アニメ版ヨスガノソラは音響関係に関しても規制や修正と戦っているらしいです。
納 谷さん「真剣にどこまでいけるかっていうのはやりましたね」
ハルキング「やりましたね。本当に協議した上で、商品はここ、AT-Xはここまで、MXやBS11はここまでというのは1回規準を引いてからやってますね」
納 谷さん「音の最後の作業、ダビングって言う効果音とか、台詞も全部入れて決定する作業があるんですけど、大体1パターン完成すれば終わりなんですよ、普通は。なんですけど、ヨスガに関しては結局何パターン作ってるんだっけ?」
やまちゅー「多いときは3~4パターンぐらい?」
納 谷さん「で、色々確認していただいたりとか、ここまでやらせてもらえないですか! みたいなことをやりながら進んでいますね」
やまちゅー「だから、今後皆さんにご覧頂ける回も、あれ? MXとBS11ここBGMだけじゃないか、みたいなことがあったり」
納 谷さん「あれ? って思うことは多々あると思います」
1話に関してはCパートのみに変更があるだけで、ABパートにおける音の表現はどの局で放送したのも同じらしい。これが2話以降から徐々に差や違いが生まれてくるとのことで、視聴者は映像だけでなく音響部分にも注意して聴かないといけないわけですね。この音の修正や変更というのがどれぐらい珍しいものなのかは知りませんが、1つの話に3~4パターンも存在するというのは、やはりそんなにあることではないのでしょう。私はBS11は観られませんし、東京MXは映りの悪いアナログなのでまともに観られるのはAT-Xだけですが、複数局で視聴可能という方は、その違いを調べてみるのも面白いかも知れませんね。
次にゲストトークと言うことで、納谷さんによるハルキングへの苦情。元々パーソナリティが本業じゃないんだから、トークや仕切りに問題があっても仕方ないと思うんだけど、それでもたった15分の番組を収録するのに3時間も掛けたというのはねぇw 一応、ハルキノソラは内輪ネタのスタッフラジオなわけだけど、今後は声優にもスタッフの一員として出演して貰う予定らしい。そのままお便りコーナーへと移って、1話放送終了後の視聴者からの感想や、関係者からのコメントを読むとのことなんだけど、実はこの時点でまだ前置きだったりします。公式サイトやパンフレットに書いてあることなんですが、何故かハルキノソラだけイベント終了時間についての表記がなく、どうしてかバンドライブの間に収まってしまったという。しかも、結局イベント自体は1時間近くやっていたので、今日やった中では最長だったんじゃないだろうか。
ゲストに10の質問コーナー
番組でもお馴染みのコーナーですが、コーナーをそのままやるわけではなく、今まで投稿された中で読み切れなかった分をヨスガノソラのBGMに合わせてお届けするという感じでした。そこで納谷さんから提案があり、メールは読むとしても早めに切り上げ、折角なのでこの場に来ている参加者から質問を募ってはどうだという、イベントならではの展開に。私はステージ目の前に腰掛けていましたけど、この手のコーナーを期待して来た面もあったので、正直テンション上がりました。
まず最初のお便りとして届いたのが、監督からのもの。納谷さんは一瞬、監督というペンネームなのかと思ったそうですが、他でもないヨスガノソラのアニメを担当している高橋丈夫さんのことです。今まで読み切れなかったお便りを読むと良いながら、いきなり関係者のコメントを持ってくるのが如何にもハルキングらしいですねw ちなみにコメントの内容はこんな感じ。
監督「本編鋭意進行中です。一葉のヴィオラだったり、瑛の神楽舞など、実際に演者さんを撮影してから作業をしています。細かい部分にも拘っていることも気にして貰えたらと思います」
捕捉すると、OPで渚さんがヴィオラを演奏しているシーンから、既に実写を元に描いているらしいです。プロの演奏者をスタジオに招いたり、神楽舞の先生を呼んで、わざわざ巫女服で舞って貰ったりと、相当な気合いを入れているみたいです。サラリと言っていますが、どうやら神楽舞はアニメでもやるみたいですね。まあ、コミカライズでもやりましたから瑛を象徴するシーンの一つではあるんだけど、あのクオリティで描くのなら結構良いものを観ることが出来るんじゃなかろうか。
ここでやまちゅーさんが細かい部分の一つとして、OPとEDに繋がりがあることに触れました。
やまちゅー「OPから本編エンディングの写真の部分、気付いた方いらっしゃいますか? OPで穹が写真を手でサッとやると穹と悠が消えるんですよ。それが挿入歌の一番最後のカットの写真になっているんです」
私もつい先日気付いたんだけど、言われてみればそう考えるのが自然だったかもしれない。なんとか自力で気付くことが出来たのは良いとして、確かに細部での拘りは多岐に渡っているようですね。なまじED映像がハルと穹を中心に構成されているだけに、違和感を憶えずに観てしまう人が多いかも知れない。私も最初はそうだったし。
ここで話は一般リスナーからの質問に戻り、一度本放送でもあったゲストの好きなキャラは? というものになった。納谷さんの瑛好きは相変わらずだったけど、ここで放送時は全員好きだと言ってお茶を濁していたやまちゅーさんが、自身がツインテール好きであることを告白。シスプリとかが好きだったらしく、なので穹のことは結構気になっているらしい。作中、原作では髪を下ろしている恰好でもツインテールなのは、やまちゅーさんの趣味とかじゃないよな……? でも最近じゃ、初佳のダメっぷりも好きになってきたらしい。初佳はアフレコが進みに連れて段々と好きになってくるキャラだそうだ。
そして同じく誰好きかをぼかしていたハルキングだけど、今日のイベントでは僕は穹ですと即答していた。
ハルキング「本編のEDを観たとき、これは守ってあげないと、と」
やまちゅー「本編のEDは、ちょっと穹可哀想だよね。」
納 谷さん「確かにアレは惨いと思う」
やまちゅー「ちっちゃい頃にみんなに会ったら、なんかお兄ちゃんが誰かになんかされているのを覗いちゃったり、と思ったらお父さんとお母さんが死んでたり。お葬式のシーンになって号泣してて」
ハルキング「最後の左下の自転車のカットだけ観て救われますけど、あれは確かに可哀想だなぁと」
ハルキングは基本的に妹派だと納谷さんに突っ込まれつつ、それを無理やり流して会場の参加者からの質問コーナーへ。私は当然手を上げたけど、先に手を挙げた御仁がいたのでまずはその人の質問から。確か、アニメ本編の構成についての質問で、通常はAパートとBパートのみをTVで流し、CパートはDVDなどの特典として入れることが多いのに、ヨスガノソラは何故TV放送でCパートも流しているのか? みたいな感じ。これに関してのやまちゅーさんの答えは以下の通り。
やまちゅー「そう理由はないんですけど、ちょっと多く流したいなぁと。全部のキャラクターの魅力を見せたいというのと、色んな限界に挑戦というところで放送局に本編を削りたくないんですけど、増やして流すにはどうしたらいいですかと?」
納 谷さん「無茶苦茶な要求ですよね、よく考えると」
やまちゅー「無理って言われたんだけど、それにお付き合いをしてくれるところで頑張って流させていただいたということで」
ヨスガノソラの放送局が少ない理由は色々ありますけど、放送時間の長さというのも一つのネックになっているらしい。だったらCパートなくていいじゃんという人もいるだろうけど、まあ、それこそ大人の事情という奴だよね。イベント終わった後に訊いた話だと、絵コンテ送った段階で断られたというケースもあるらしいし、理由はやっぱり局によって違うそうです。
Cパートはやはり本編と切り離して考えているらしく、原作がシリアスな面も多く、飛び抜けて明るいというわけでもないから、そういった部分を補完する意味も兼ねているとか。
やまちゅー「TV放送って枠の中で、ヨスガノソラってものを全部だそうと思ったときに、シリアスな話の中で急に明るい部分があるって言うのはお話しとして成立しないし、かといってそれを抜いてしまうと足らなくなってしまう。そういうところを上手く組み分けるやり方」
放送のフォーマットそのものが違うわけですから、スタッフレベルはおろか放送局でも勝手が違うわけで、そういう意味では限界に挑戦していることになりますね。付き合ってくれたのがたった3局しかなかったのはともかく、妥協して作品の質を落とすよりはマシだと思います。
ここで質問の順番が私へと回ってきたので、予めいくつか良いですか? と断りながら質問してみることに。ペンネームを教えてと言うことで、ハルキノソラ用に使っているゼロと名乗ることに。これ、私の同人誌用のペンネームなんだけどね。
ゼ ロの人「第1話の導入部、原作とは随分違ってハルとヒロインたちの出会いだとか、そういうのが違った理由と、ハルが自転車を買ったという原作にはない部分は何故でしょうか?」
やまちゅー「そうですね、1話ということもあって各キャラクターを出したいというところで、原作のかたひとさん等々含めて話をして、こういうやり方どうですかと話し合った結果、原作とはちょっと違うんですけど、壊すと言うよりは原作の雰囲気は残しながら、各キャラクターを出していきたところでああいう形になったと」
じゃあ、亮平が出なかったのは何故なんでしょうか、という質問を堪えつつ、次の言葉を待つ私。
やまちゅー「で、自転車を出したのは特になにか演出の理由というのはあるわけじゃないんですけど、悠が運転する自転車の後ろに穹が乗って貰うシチュエーションを描きたいなと。凄く綺麗なので。ヨスガノソラという悠と穹が奥木染に行くこと、それで2人で暮らすっていうところに関して、2人シーンを綺麗に描きたいなと言うのがあったので、本当は自転車2人乗りはいけないんですけども、ああいうシーンを作らせていただいたと」
納 谷さん「あの自転車のシーン良いですよね」
やまちゅー「あれは良いですよね。穹が悠にギュッと」
納 谷さん「最初こうね? 掴んでて、掴んでるんだけどキュってやるところが」
やまちゅー「ヨスガノソラの原作とはちょっと違うんですけども、凄く違う描き方をして、上手くできてるかなぁと」
原作の序盤が好きだった身としては、手放しの褒めることが出来ないというのが正直な話です。やり取りや会話、展開や話運びなど、あの辺りをアニメでも観たかった、と思うことが多少はあるから。
ゼ ロの人「もう一つ、第1話でハルと穹のキスシーンが2回ほどあると思うんですけど……幼少期の」
やまちゅー「あー! はい、はいはい」
ゼ ロの人「あの幼少期のっては実際にあった?」
やまちゅー「えー、実際にしたということで、今アニメの方では解釈をさせていただいていますね」
ゼ ロの人「2回目のキスシーンは妄想ですけど、あれはどちらの?」
やまちゅー「あれは悠のですね」
やっぱりハルの妄想だったのか、と自分の予想が正しかったことに頷きながら、では何故ハルはそのような妄想をしていたのか、という質問を投げるかどうか迷っていました。その答えは違う形でイベント終了後に貰うんだけど、少なくとも第1話におけるキスシーンはハルがしたことと、しようとしたことになります。この時点で、ハルと穹の関係性が一面的ではないことが窺えます。
今後の展開についての質問はしても良いのかと訊いて、これまた予想通り難色を示された。全体のシリーズとして特殊な作り方をしているので、2話以降を見ていただきたいと言うことらしい。そこで視点を変えて、例のBDとDVDにおける収録話数の違いについて尋ねてみた。
やまちゅー「あー、それも前の質問と絡んでくるから。Twitterにも書いたけど、どこかのタイミングで発表はさせていただきますという感じなので。ただ、変わったことをしています。今までにないことをしているということは、皆さん理解していただければなと」
さすがに聴き過ぎと言うこともあって自分から質問打ち切ってマイクを返したんだけど、他に質問ある人というのがいなかったから、折角なのでもう一つだけ確認しておくことに。ハル×穹好きとしては、これが一番の収穫だったかな。
ゼ ロの人「OPの映像で、電車のシーンに切り替わったとき、色々なハルと穹が出てきますが、一つだけ原作のFDの衣装を着ている2人がいるんですけど、それはそういう、そこまでやるみたいな流れというのはあったりするんですか?」
やまちゅー「あー、なるほど。一応、ヨスガノソラというタイトルでアニメにはしてるんですけど、FDはもう出ているので、そこもちょっと描ければなぁというところはあるんですが……ヨスガノソラがメインのアニメということで、楽しんでいただければ」
話せること話せないこと、それは断然後者の方が多いわけだけど、話してしまうと面白くないという作りをしていることもあってか、なかなか言えることが少ないらしい。さらに今回は宣伝方法も事前にあらすじを出していないため、例えばアニメ誌を見れば判るようにサブタイトルと放送日しか書いてないという状態で、これはスターチャイルドとしては初の試みだとか。他社で先例はあったと思うけど、確かにスタチャではなかったかも。故にあらゆる方面における展開が複雑化しており、それこそ図にしないと分かりづらくなってしまっているとか。期待すべきところなのかは分かりませんが、なにか特別なことををやっているというのは事実のようです。
ただ、ヨスガノソラという作品を全部楽しもうというコンセプトの元に制作はしているので、そう考えると非常にあったやり方ではあるとか。誰しもこういう風にしようかなと思ったけど、なかなか出来なかったことを思いきってやってみようかという、言ってみれば意欲作という奴ですね。
質問コーナーが終わると曲のコーナーと言うことで、ハルキングが作ってきたというツナグキズナのフルバージョンをアニメ本編の映像でPV風に仕上げてみたという動画を見ることに。詳しくは言えない約束だけど、穹が多くて超可愛かったです。ただ、楽曲のフルバージョンを利用している関係で簡単に紹介が出来るものでもなく、BDの特典等に収録されるかも未定という、もしかすればマチアソビ限定公開の映像だったのかも知れません。
次に音だけですが比翼の羽根のフルバージョンも流れて、少しeufoniusについての話も。曲を作るにあたって、菊地創とはかなり入念な話し合いをしたらしく、何回もの修正や変更の末に完成したのがこの楽曲らしい。巷では結構好き嫌いが分かれるという意見を聞くけど、私は別に嫌いじゃないですね。ツナグキズナの方が好きと言うだけで。
時間が経つの早くエンディングに突入し、放送情報や商品情報の宣伝タイムです。放送情報は書くまでもないとして、BDについて。今のところは4話収録としか言えないんだけど、添い寝CDに関しての説明がありました。要するにソイネノソラの拡大版というか、あれを各ヒロインの分も出したいと、そういうことらしい。コンセプト的にはありなのかもしれないけど、あれは穹だから通用したという側面も否定できないのではないか……他のヒロインじゃ、まずハルと一緒に暮らしていない時点で添い寝のしようがないし。あるいは極力固有名詞を出さずにハルを対象にしたものじゃないのを作ってくるつもりなのか。単なる二番煎じに終わらなければ良いんだけど。
最後にジャンケン大会があったので、参加して番宣ポスターをゲットしました。これが手に入っただけでも徳島まで来た甲斐があったと思いつつ、ハルキング等と少し話ながらスタチャブースへ。どうにも私、毎回投稿しているためか憶えられているらしい。スタチャのブースではヨスガノソラ第1話のAT-X版の上映会をやっていて、私はそれを見てから帰ることにしました。Cパートになったら音量を下げたり、子供が通る度に停止ボタンを押したりと、終盤色々と危うかったのですが、外で見るヨスガノソラも楽しいもんだ。
上映会終了後は再びハルキング、やまちゅーさんなどと話して、聞きそびれていた質問をいくつかしたり、ハルキングがとあるコスプレメーカーに作って貰ったという穹の黒うさぎぬいぐるみの写真を撮ったりしていました。BDの特典につくのとはまた違う、単純に作って貰っただけのサンプル品なんですけど、これが凄く良いのよ。手触りとか、私が望んでいたとおりのものっていうの? 等身大の黒うさぬいぐるみは原作元も企画していて、私はそっちのサンプルも触ったことがあるんだけど、断然スタチャが持ってきた方が出来がよかった。記事といい形と言い、再現しようと思えばここまで出来るものなのかと素直に感心してしまったもの。
イベント終了後に直接訊いた質問は、かなり際どいものもあるので私の胸の中にだけしまっておくことにします。相手もそうしてくれるだろう思って色々答えてくれたんだろうし、それは裏切れないからね。あぁ、でも一つだけどうでも良い質問とその答えがあるけど、ピンキージョーンズにおける豚の蹄と尻尾の生えた奈緒は単なるギャグだそうです。あのED映像というか、Cパートそのもに深い意味はなく、完全にはっちゃけて作っているらしい。そりゃ、そうだよなぁw
イベントと上映会、それにちょっとした雑談を終えた後は、すぐさま徳島駅へと戻って帰りの電車に。記憶が新しい内にと今日のイベントの内容を事細かにノートへ写すことに。私、記憶力だけは無駄に良いんですけど、それでも上記イベントの内容が完全に正しいとは断言できません。いえ、流れ自体はこの通りのはずなんですが、例えば個々人が言った言葉とか、実はこの発言は違う人が言ったとか、テープ起こしならまだしも記憶起こしですから、ちょっと確証が持てない部分もある。そこら辺はご容赦ください。後、転載も止めてください。最近、多いみたいなので。紹介する分にはいいんですけど。
なんですかね、日帰りで四国って行けるもんなんだと思いつつ、ヨスガノソラ好きとして色々な意味で充実した1日でした。質問するのも答えるのも、事によっては無粋となるか……まあ、その通りだよな。すべての答えは誰かから与えられるものではなく、自分で読み解くもの。物書きのくせに、そうした大前提を忘れそうになっていた。いやはやなんともはやです。まあ、楽しかったので良しとしますか。
価値より意味を求めてる
2010年10月9日 ヨスガノソラアニメ版ヨスガノソラの公式サイトが更新されて、ハルキノソラ(仮)の第4回が配信されました。収録自体は先週の月曜日に終わっていたはずなんですが、どうにもアニメの第1話の放送後に合わせていたようで、編集作業もつい先日までやっていたらしい。内容としては原作元であるSphere広報のかたひとマンをゲストに、前回の配信時に読めなかった普通のメールを読むといった感じです。まあ、それにしたって2通しか読んでないんだけど、今回はグッズ中心でアニメの話題は少なかったかな。
今回の配信で、やっと第1回にあった義理の妹発言についての解説がなされましたね。私の予想通り、穹のことではなくハルキングのプライベートな話題だったらしく、実際に義理の妹がいるのかは知れませんが、一応誤解ということで決着がついた形です。あの発言については広報のところにも散々確認がいったらしいし、ここらで白黒ハッキリさせる必要があったということかな。私としては公式ページであれだけ双子表記されてるのに、義理の妹になったと誤解する方がおかしいと思うんだけど、あれは勘違いするような内容だったんだろうか。むしろ、穹のことだと言っている人の方に違和感を憶えたんだけど。まあ、これで少なくとも双子の兄弟という関係性に対しての憂いは消えたわけですから、その部分に関しては安心しても良いんじゃないですかね。それ以外の不安要素が多すぎるとはいえ、大前提はどうやら守られたみたいですし。
第4回はグッズ話と言うことで、私のメールが読まれてましたね。ハルキノソラで投稿が採用されるのは2回目だけど、ヒデアキングがいない時点で読まれるとは思ってなかったから、ちょっと驚きました。ヒデアキングのグッズ企画であるむねのたにまくらについては、そもそも貧乳娘に谷間なんてものは存在しないので、穹のグッズとしてそれを作るのは難しいんじゃないだろうか。アニメ版仕様なら出来るのかも知れないけど。
ゴスロリ穹の白ワインと巫女みこ瑛の赤ワインのグラスセットを1万円で買うと言ったのは他でもない私だけど、あのときは結構賛同者がいたと思う。確かハルドリパだったと思うけど、グッズのサンプルが沢山展示してあって、事前にスタッフブログとかでも公開されてましたが、中でも一段と目を惹いたのがワインとグラスのセットだったんですよ。冬コミ合わせで作って欲しい、検討して見るみたいな流れには持っていけたんだけど、やっぱり懸念されていた郵送時の問題が表面化したか。売れると思うんだけどなぁ。
他に特筆すべき情報があるとすれば、TV放送連動企画についてでしょうか? 公式サイトのダウンロードページが更新されて、キービジュアルの壁紙が追加されましたけど、連動企画に関しては描き下ろしなども持ってこれるように頑張るとかで、それが実現できるのだとすれば期待せざるを得ません。ただでさえ雑誌への掲載が少ないし、描き下ろしイラストが増えるというのは良いことですから。
ヨスガノソラ通常版についての宣伝もされてたけど、新規パッケージイラストに面白味がなさ過ぎる。わざわざヒロイン全員を描くこともないだろうに、しかも鈴平ひろが絡んでないハッシー単独の一枚でしょ? ハルと穹が良かったというのはもちろんあるけど、少しアニメ版を意識しすぎなんじゃないだろうか。色合いも初回版やハルカナソラに比べて明るめだし、全体的に受ける印象や纏っている雰囲気が違うよね。内容自体は初回版のそれと同じだし、店舗特典が付くわけでもなさそうなので買ったとしても一つだけだろうけど、店頭予約とかはまだしてないのかな。今日、横浜のソフマップに寄ったけど、アニメのBDやDVDとは逆に予約券を見つけることが出来なかった。通販ではもう予約が始まってるはずだから、店頭でやらないって事はないと思うんだけどな。
ちなみにアニメのBDに関してですが、既にアニメイトとゲマ屋での予約は済ませています。後はソフマップ、とらのあな、げっちゅ屋の3店舗ですけど、アニメイトとかと違ってこれらの店舗では予約金として内金が発生するんだよね。500円が平均として、全4巻で2000円。それが3店舗分あるわけだから6000円ですか。げっちゅ屋に関しては通販と店頭、どちらで買うべきなのを決めかねているのですが、通販だと送料がかかるんだよね。店舗なら秋葉原だし、定期区間だから楽に行けるという。
ちなみにDVDも一応買う予定ですけど、これについてはAT-Xショップで買って安く済ませようと思います。店舗特典もないですし、30パーセント引きで買えるならそれに越したことはない。BD20枚買うことが決定しているのにDVDも買うのかと言われそうだけど、ちょっと気になることがあってね。後日詳しく書くけど、BDとDVDで収録話数に開きがあるのは、アニメ版ハルカナソラをやるためではないのかと、そんな予想を立てています。だって、単純計算するとBDの1~3巻が4話収録なら、放送話数である全12話は3巻の時点で埋まるし、そうすると最終巻に収録される5話分が丸々余るじゃないですか? それを使ってハルカナソラをやるんじゃないか、ひたすらハルと穹のイチャイチャっぷりを描いてくれるんじゃないかと、そんな期待をしています。
ハルキノソラの出張版が行われるマチアソビVol.4ですけど、私は正式に参加が決定しています。既に新幹線の指定席は押さえましたし、片道7時間近く、しかも日帰りという強行軍で出陣します。やはり、懸念通り出張版であって公開録音ではないため、イベントの模様が流れると言うことはないらしく、そういった意味では早い段階で遠征準備を進めていて正解でした。当日はプロデューサーや音響担当など、過去にハルキノソラのゲストで来られた方々と一緒に、放送された1話を振り返ったり、そこでしか聴けないようなトークをしたりするらしいです。なんかプレゼントが当たるかも知れないという情報もあるけど、このイベントだけ終了時間が書いてないんだよね……イベント開始の1時間半前に現地着の予定だけど、次のイベントがつちねこのライブだけに多少の混雑は予想されるかも知れない。見た感じ、フリースペースって感じだし。
マチアソビのページに作品ロゴまで載せているヨスガノソラだけど、四国では当然放送していないし、AT-Xの加入率やBSの普及率がどれほどかも分かりません。まあ、ネット見たとかいう奴も中にはいるんでしょうけど、ハルキノソラを目当てに遠征するのなんて、きっと私ぐらいのものでしょう。なにかしら、良いことあるといいんだけどね。3連休の中日でなければ絶対に行かないなと、そんな気もします。
今回の配信で、やっと第1回にあった義理の妹発言についての解説がなされましたね。私の予想通り、穹のことではなくハルキングのプライベートな話題だったらしく、実際に義理の妹がいるのかは知れませんが、一応誤解ということで決着がついた形です。あの発言については広報のところにも散々確認がいったらしいし、ここらで白黒ハッキリさせる必要があったということかな。私としては公式ページであれだけ双子表記されてるのに、義理の妹になったと誤解する方がおかしいと思うんだけど、あれは勘違いするような内容だったんだろうか。むしろ、穹のことだと言っている人の方に違和感を憶えたんだけど。まあ、これで少なくとも双子の兄弟という関係性に対しての憂いは消えたわけですから、その部分に関しては安心しても良いんじゃないですかね。それ以外の不安要素が多すぎるとはいえ、大前提はどうやら守られたみたいですし。
第4回はグッズ話と言うことで、私のメールが読まれてましたね。ハルキノソラで投稿が採用されるのは2回目だけど、ヒデアキングがいない時点で読まれるとは思ってなかったから、ちょっと驚きました。ヒデアキングのグッズ企画であるむねのたにまくらについては、そもそも貧乳娘に谷間なんてものは存在しないので、穹のグッズとしてそれを作るのは難しいんじゃないだろうか。アニメ版仕様なら出来るのかも知れないけど。
ゴスロリ穹の白ワインと巫女みこ瑛の赤ワインのグラスセットを1万円で買うと言ったのは他でもない私だけど、あのときは結構賛同者がいたと思う。確かハルドリパだったと思うけど、グッズのサンプルが沢山展示してあって、事前にスタッフブログとかでも公開されてましたが、中でも一段と目を惹いたのがワインとグラスのセットだったんですよ。冬コミ合わせで作って欲しい、検討して見るみたいな流れには持っていけたんだけど、やっぱり懸念されていた郵送時の問題が表面化したか。売れると思うんだけどなぁ。
他に特筆すべき情報があるとすれば、TV放送連動企画についてでしょうか? 公式サイトのダウンロードページが更新されて、キービジュアルの壁紙が追加されましたけど、連動企画に関しては描き下ろしなども持ってこれるように頑張るとかで、それが実現できるのだとすれば期待せざるを得ません。ただでさえ雑誌への掲載が少ないし、描き下ろしイラストが増えるというのは良いことですから。
ヨスガノソラ通常版についての宣伝もされてたけど、新規パッケージイラストに面白味がなさ過ぎる。わざわざヒロイン全員を描くこともないだろうに、しかも鈴平ひろが絡んでないハッシー単独の一枚でしょ? ハルと穹が良かったというのはもちろんあるけど、少しアニメ版を意識しすぎなんじゃないだろうか。色合いも初回版やハルカナソラに比べて明るめだし、全体的に受ける印象や纏っている雰囲気が違うよね。内容自体は初回版のそれと同じだし、店舗特典が付くわけでもなさそうなので買ったとしても一つだけだろうけど、店頭予約とかはまだしてないのかな。今日、横浜のソフマップに寄ったけど、アニメのBDやDVDとは逆に予約券を見つけることが出来なかった。通販ではもう予約が始まってるはずだから、店頭でやらないって事はないと思うんだけどな。
ちなみにアニメのBDに関してですが、既にアニメイトとゲマ屋での予約は済ませています。後はソフマップ、とらのあな、げっちゅ屋の3店舗ですけど、アニメイトとかと違ってこれらの店舗では予約金として内金が発生するんだよね。500円が平均として、全4巻で2000円。それが3店舗分あるわけだから6000円ですか。げっちゅ屋に関しては通販と店頭、どちらで買うべきなのを決めかねているのですが、通販だと送料がかかるんだよね。店舗なら秋葉原だし、定期区間だから楽に行けるという。
ちなみにDVDも一応買う予定ですけど、これについてはAT-Xショップで買って安く済ませようと思います。店舗特典もないですし、30パーセント引きで買えるならそれに越したことはない。BD20枚買うことが決定しているのにDVDも買うのかと言われそうだけど、ちょっと気になることがあってね。後日詳しく書くけど、BDとDVDで収録話数に開きがあるのは、アニメ版ハルカナソラをやるためではないのかと、そんな予想を立てています。だって、単純計算するとBDの1~3巻が4話収録なら、放送話数である全12話は3巻の時点で埋まるし、そうすると最終巻に収録される5話分が丸々余るじゃないですか? それを使ってハルカナソラをやるんじゃないか、ひたすらハルと穹のイチャイチャっぷりを描いてくれるんじゃないかと、そんな期待をしています。
ハルキノソラの出張版が行われるマチアソビVol.4ですけど、私は正式に参加が決定しています。既に新幹線の指定席は押さえましたし、片道7時間近く、しかも日帰りという強行軍で出陣します。やはり、懸念通り出張版であって公開録音ではないため、イベントの模様が流れると言うことはないらしく、そういった意味では早い段階で遠征準備を進めていて正解でした。当日はプロデューサーや音響担当など、過去にハルキノソラのゲストで来られた方々と一緒に、放送された1話を振り返ったり、そこでしか聴けないようなトークをしたりするらしいです。なんかプレゼントが当たるかも知れないという情報もあるけど、このイベントだけ終了時間が書いてないんだよね……イベント開始の1時間半前に現地着の予定だけど、次のイベントがつちねこのライブだけに多少の混雑は予想されるかも知れない。見た感じ、フリースペースって感じだし。
マチアソビのページに作品ロゴまで載せているヨスガノソラだけど、四国では当然放送していないし、AT-Xの加入率やBSの普及率がどれほどかも分かりません。まあ、ネット見たとかいう奴も中にはいるんでしょうけど、ハルキノソラを目当てに遠征するのなんて、きっと私ぐらいのものでしょう。なにかしら、良いことあるといいんだけどね。3連休の中日でなければ絶対に行かないなと、そんな気もします。
アニメ版ヨスガノソラ コンプティーク11月号掲載情報
2010年10月8日 ヨスガノソラ
3大アニメ誌にアニメ版ヨスガノソラの情報が一欠片程度しか載っていなかったのは、まあ、仕方のないことだと諦めました。全部読んで載っていたのがアニメディアの1コマ記事だけってのはさすがに堪えたけど、そもそもどうしてメディアは秋新番の妹特集組んだのにヨスガをスルーしたんだ。そりゃあ、メガマガ向けの作品であることは事実だけど、先月1ページ記事があったメージュにも特に載ってないし、ニュータイプに至っては皆無です。精々、第6話までのサブタイが分かったぐらいでしょうか、今月のアニメ誌で着目すべき点があるとすれば。
なので今月読むべきはアニメ誌ではなくゲーム誌、コンプティークになります。コミカライズを連載しているコンプエースの姉妹紙だけ合って、不甲斐ないアニメ誌と違い2ページの描き下ろしフルカラー記事が載っていました。形式としては電撃G’sのそれと同じであり、描き下ろしの1枚絵に文章を載せているという感じ。
絵柄は、穹をお姫様抱っこしているハルに、師匠を頭に乗せた瑛が抱きついてくるという結構美味しいものなんですけど、如何せん絵の出来がね……これまでピンナップや描き下ろしなどのイラストを描いていたのはキャラデザ兼総作監の神本さんと、メインアニメーターの鈴木さんでしたけど、今回の原画を担当してたのは杉山了蔵さんでした。この人もヨスガのアニメでは作監とかをやられている方なんだけど、ちょっとコンプのイラストは癖が強すぎるかな。もちろん、個々の好みというものがありますから、私が一概に酷い出来だとかは言えないんだけど、ハルに対する違和感がアニメの1話見た後だと特に大きい。穹も微妙だし、瑛が気にならないのは彼女だけ横顔だからかな。あくまで個人的な好みではあるけど、電撃G’sに載っていたイラストが好きだったので、コンプのこれには少し首を傾げてしまいます。悪いとは言わないけど、決して良くもない、という感じでしょうか。シチュエーションというか、構図的には最高だっただけに残念でならない。
だって、お姫様抱っこですよ? ハルが穹をお姫様抱っこなんて、それこそファンが求めていた一つの夢じゃないですか。穹のパンツは別に見せなくても良いから、もっと違う部分で頑張って欲しかった。
まあ、絵柄に関しての不満なんて実はどうでも良いんですよ。確かにイラストも大切だけど、重要なのはそこじゃないんです。コンプティークの記事ではアニメ版のシリーズ構成を務める荒川稔久に、本作でスタッフが表現しようとしているテーマや側面は? という話を中心にコメントを貰っていました。
荒川曰く、ヨスガノソラという作品は登場人物が多いので、色々な恋の形が描けるそうで、
なんかもう、この時点で違うじゃないですか。そりゃ、瑛や渚さんのファンがいないとは言わないよ? でもさ、私たちが見たいのって色々な恋じゃなくて、ハルと穹のイチャイチャもとい、双子の禁断の関係だけじゃないですか。各ヒロインにスポットを当てるという話はハルキノソラでも聴いたけど、そもそもの話、それを望んでいる人がどれぐらいいるの? これから渚さんと絡んだとして、そのまま渚さんルートで終わるならともかく、そうじゃないだろうに。各ヒロインにスポットを当てること、それ自体を否定するつもりはありませんよ。個別にファンだっていますし、私だって好きですよ。でも、イコールで恋模様にする必要がどこにあるのよ。
相手に好意を抱くのと恋愛感情を覚えるのでは大きく違うし、一度は恋した相手と渚さんとかはどう付き合っていくわけ? 今や最低限キスは覚悟しなければいけないとか言われてる段階で、何故恋愛関係に拘っているのかが分からない。確かにヒロインとの恋愛をメインにしたエロゲではあるけど、なにもアニメーションでそれを両立させることはないじゃないか。ヒロインは沢山いるかも知れないけど、主人公であるハルは1人しかいないんだよ。そしてハルが愛し、結ばれるのも、普通なら1人しかいないはずなんですよ。
さらに記事では驚くべきことが書かれていて、私のその内容に打ちのめされました。
最初から穹以外とのヒロインにおける肉体関係を前提に質問している時点で目眩を覚えそうになったんですが、それに対する荒川稔久のコメントが酷い。ポジティブってなにさ。これが普通の意味でなら積極的な人間であることをいうし、ポジティブ・シンキングのことなら明るくて軽いなどの意味を持つことになる。
あれですか? アニメ版のハルは女の子に積極的な軽い男とでも言いたいんですか? 肉体関係を前提に話されてること時点で嫌悪感や吐き気を憶えているのに、それに対して積極的なキャラであるときましたか。延長線上じゃないって、まさにその延長線に存在していることじゃないか。いつからハルは女の子相手に軽い男になんてなったんだ!
ハルに流されやすい部分があるのは事実かも知れないけど、あっちにフラフラ、こっちにフラフラなんて、ヨスガノソラファンとして、ハル好きとしてはして欲しくないんですよ。固定ルートだと他のヒロインが絡みにくいってのは、エロゲをアニメにする際に発生するネックではあるけど、だからって半端なことはしないでくれ。色々抱えているヒロインをハルが助けるというのならまだしも、ハルが穹以外のヒロインを抱くなんて展開、一体誰が望んでいると言うんだ……精神的な関係だけで言いじゃん、どうしてヒロイン全員との肉体的な関係や繋がりに拘るんだよ、求めるんだよ。そんなのハルじゃないし、私が好きなヨスガノソラじゃない。
僅かな記事しか載っていないアニメディアにも、気になる記述はありました。内容自体は簡単なあらすじ紹介なんだけど、主人公であるハルやメインヒロインである穹はともかく、その後の紹介順に目を見張りました。なんと、渚さん、瑛、奈緒の順番で紹介されているんです。渚さんが瑛より先なんですよ。あぁ、本当に渚さんが前面に出てくるのかと、改めて思い知らされた気分。ちなみに、今後の放送のサブタイトルは、第2話「アキラハズカシ」、第3話「ツカヅハナレズ」、第4話「ハルカズハート」、第5話「ヤミアキラカニ」、第6話「アキラメナイヨ」となってるけど、サブタイだけ見ると渚さんじゃなくて瑛って感じがするよね。まあ、瑛ルートでハルと渚さんは行動を共にしていたから、そういう意味では不自然なコンビでもないんだけど。恋愛関係絡まなければ。
MXの放送を見て、Cパートまでちゃんと放送したことに驚きつつ、考えてみれば一応の主題歌であるピンキージョーンズを外せるわけはないか。個人的には外した方が内容的にも時間的にもサッパリすると思うんだけど、そこはまあ大人の事情という奴で。
私はさ、ヨスガノソラが好きで、春日野悠と春日野穹が大好きなんですよ。好きな人だから信じたいし、大切な存在だから守りたいとも思うわけ。けど、それすらも許されずに、大事にしたかったものが次々に否定され、ガラガラと崩されていく現状はなんなのよ。こんな展開と内容になるなら、私は開き直らなかった。ハルがもし上記に書いたような気軽さと安易さを持って穹以外のヒロインと肉体関係を持つようなことがあるのなら……そのときは。
私一人がなにを書いても、どうにもならないことだってのは分かっているんだけど、書かずにはいられなかった。私はもう、ずっと前から追いつめられてます。
なので今月読むべきはアニメ誌ではなくゲーム誌、コンプティークになります。コミカライズを連載しているコンプエースの姉妹紙だけ合って、不甲斐ないアニメ誌と違い2ページの描き下ろしフルカラー記事が載っていました。形式としては電撃G’sのそれと同じであり、描き下ろしの1枚絵に文章を載せているという感じ。
絵柄は、穹をお姫様抱っこしているハルに、師匠を頭に乗せた瑛が抱きついてくるという結構美味しいものなんですけど、如何せん絵の出来がね……これまでピンナップや描き下ろしなどのイラストを描いていたのはキャラデザ兼総作監の神本さんと、メインアニメーターの鈴木さんでしたけど、今回の原画を担当してたのは杉山了蔵さんでした。この人もヨスガのアニメでは作監とかをやられている方なんだけど、ちょっとコンプのイラストは癖が強すぎるかな。もちろん、個々の好みというものがありますから、私が一概に酷い出来だとかは言えないんだけど、ハルに対する違和感がアニメの1話見た後だと特に大きい。穹も微妙だし、瑛が気にならないのは彼女だけ横顔だからかな。あくまで個人的な好みではあるけど、電撃G’sに載っていたイラストが好きだったので、コンプのこれには少し首を傾げてしまいます。悪いとは言わないけど、決して良くもない、という感じでしょうか。シチュエーションというか、構図的には最高だっただけに残念でならない。
だって、お姫様抱っこですよ? ハルが穹をお姫様抱っこなんて、それこそファンが求めていた一つの夢じゃないですか。穹のパンツは別に見せなくても良いから、もっと違う部分で頑張って欲しかった。
まあ、絵柄に関しての不満なんて実はどうでも良いんですよ。確かにイラストも大切だけど、重要なのはそこじゃないんです。コンプティークの記事ではアニメ版のシリーズ構成を務める荒川稔久に、本作でスタッフが表現しようとしているテーマや側面は? という話を中心にコメントを貰っていました。
荒川曰く、ヨスガノソラという作品は登場人物が多いので、色々な恋の形が描けるそうで、
「ちょっとした運命の悪戯で、さまざまな恋に発展していくという流れではあるのですが、それぞれの女の子にスポットが当たるようにはなっています」
なんかもう、この時点で違うじゃないですか。そりゃ、瑛や渚さんのファンがいないとは言わないよ? でもさ、私たちが見たいのって色々な恋じゃなくて、ハルと穹のイチャイチャもとい、双子の禁断の関係だけじゃないですか。各ヒロインにスポットを当てるという話はハルキノソラでも聴いたけど、そもそもの話、それを望んでいる人がどれぐらいいるの? これから渚さんと絡んだとして、そのまま渚さんルートで終わるならともかく、そうじゃないだろうに。各ヒロインにスポットを当てること、それ自体を否定するつもりはありませんよ。個別にファンだっていますし、私だって好きですよ。でも、イコールで恋模様にする必要がどこにあるのよ。
相手に好意を抱くのと恋愛感情を覚えるのでは大きく違うし、一度は恋した相手と渚さんとかはどう付き合っていくわけ? 今や最低限キスは覚悟しなければいけないとか言われてる段階で、何故恋愛関係に拘っているのかが分からない。確かにヒロインとの恋愛をメインにしたエロゲではあるけど、なにもアニメーションでそれを両立させることはないじゃないか。ヒロインは沢山いるかも知れないけど、主人公であるハルは1人しかいないんだよ。そしてハルが愛し、結ばれるのも、普通なら1人しかいないはずなんですよ。
さらに記事では驚くべきことが書かれていて、私のその内容に打ちのめされました。
気になるのはヒロインたちと悠の精神的、肉体的な関係は、どのように展開し、どこまで深く描かれるのか。
「アニメ版の悠はヒロインたちに対して、ゲーム版より幾分ポジティブなキャラになっているところがあります。その延長線上でというわけでもないですが、まさか地上波でここまで!? というシーンもありますよ(笑)」
最初から穹以外とのヒロインにおける肉体関係を前提に質問している時点で目眩を覚えそうになったんですが、それに対する荒川稔久のコメントが酷い。ポジティブってなにさ。これが普通の意味でなら積極的な人間であることをいうし、ポジティブ・シンキングのことなら明るくて軽いなどの意味を持つことになる。
あれですか? アニメ版のハルは女の子に積極的な軽い男とでも言いたいんですか? 肉体関係を前提に話されてること時点で嫌悪感や吐き気を憶えているのに、それに対して積極的なキャラであるときましたか。延長線上じゃないって、まさにその延長線に存在していることじゃないか。いつからハルは女の子相手に軽い男になんてなったんだ!
ハルに流されやすい部分があるのは事実かも知れないけど、あっちにフラフラ、こっちにフラフラなんて、ヨスガノソラファンとして、ハル好きとしてはして欲しくないんですよ。固定ルートだと他のヒロインが絡みにくいってのは、エロゲをアニメにする際に発生するネックではあるけど、だからって半端なことはしないでくれ。色々抱えているヒロインをハルが助けるというのならまだしも、ハルが穹以外のヒロインを抱くなんて展開、一体誰が望んでいると言うんだ……精神的な関係だけで言いじゃん、どうしてヒロイン全員との肉体的な関係や繋がりに拘るんだよ、求めるんだよ。そんなのハルじゃないし、私が好きなヨスガノソラじゃない。
僅かな記事しか載っていないアニメディアにも、気になる記述はありました。内容自体は簡単なあらすじ紹介なんだけど、主人公であるハルやメインヒロインである穹はともかく、その後の紹介順に目を見張りました。なんと、渚さん、瑛、奈緒の順番で紹介されているんです。渚さんが瑛より先なんですよ。あぁ、本当に渚さんが前面に出てくるのかと、改めて思い知らされた気分。ちなみに、今後の放送のサブタイトルは、第2話「アキラハズカシ」、第3話「ツカヅハナレズ」、第4話「ハルカズハート」、第5話「ヤミアキラカニ」、第6話「アキラメナイヨ」となってるけど、サブタイだけ見ると渚さんじゃなくて瑛って感じがするよね。まあ、瑛ルートでハルと渚さんは行動を共にしていたから、そういう意味では不自然なコンビでもないんだけど。恋愛関係絡まなければ。
MXの放送を見て、Cパートまでちゃんと放送したことに驚きつつ、考えてみれば一応の主題歌であるピンキージョーンズを外せるわけはないか。個人的には外した方が内容的にも時間的にもサッパリすると思うんだけど、そこはまあ大人の事情という奴で。
私はさ、ヨスガノソラが好きで、春日野悠と春日野穹が大好きなんですよ。好きな人だから信じたいし、大切な存在だから守りたいとも思うわけ。けど、それすらも許されずに、大事にしたかったものが次々に否定され、ガラガラと崩されていく現状はなんなのよ。こんな展開と内容になるなら、私は開き直らなかった。ハルがもし上記に書いたような気軽さと安易さを持って穹以外のヒロインと肉体関係を持つようなことがあるのなら……そのときは。
私一人がなにを書いても、どうにもならないことだってのは分かっているんだけど、書かずにはいられなかった。私はもう、ずっと前から追いつめられてます。
秋葉原のアニメイト行ったんですけど、アニメ版ヨスガノソラのBDとDVDには毎巻ごとに12Pブックレットが付くみたいですね。メディアによって収録話数がそれぞれ違うとかで、BDが1巻4話収録に対してDVDは3話収録。しかも、BDの最終巻のみ5話収録となっているから、単純計算でBDだけ17話ということになる。他にゲマ屋等の小売店でもこのように表記されていることからミスというのは考えにくく、かなり変則的な販売手法を取るつもりらしい。
ちなみにアニメイトへ行った理由はヨスガノソラのクリアファイルを買うためであり、既に穹botには呟かせてますけど、初のアニメグッズということになるのかな。クリアファイル1枚の値段としては少々高い気もしますけど、アニメイトが出すグッズなんてこんなものでしょう。
URL:http://www.animate-onlineshop.jp/products/detail.php?product_id=1041270
穹メインというわけでもないし、ハルが描かれているわけじゃないから絵柄としてはそれほど面白味のあるものじゃないんだけど、だからといって買わない理由にはならないので1枚買ってみることに。シュチュエーションは明らかに奥木染以外の場所だけど、後方から穹のことを見つめる委員長の姿には、今後の展開を予想させるなにかがあるのかも知れない。
さて、BDやグッズ類の話はこれぐらいにして今日はアニメ版ヨスガノソラの挿入歌である、ツナグキズナについて色々書こうと思います。映像メインをメインに書くことは変わりないんだけど、まあ、なんていうか、私はこの歌がたまらなく好きなんですよ。正直、OPテーマである比翼の羽根よりも大好きで、ここ数年のアニソンでは一番かもしれないというほどハマっています。私は最近のスタチャアーティストというものがどうにも好きじゃなかったんだけど、天乙准花という人はそういうのを軒並み吹き飛ばして私の前に現れたような、そんな鮮烈さを感じました。曲自体はハルキノソラで先に聴いてたんだけど、そのときから自分の中で惹かれるものがあって、それはアニメが放送されて、楽曲に映像がついたとき確信に変わった。あぁ、私この歌に惚れたと、聴き終わった瞬間に思ったから。
ツナグキズナは挿入歌という扱いですが、実質的なEDテーマであることは違いありません。キングレコードの内部でなにがあったのかは不明ですが、CパートのEDを歌うももクロへの配慮があったんでしょうね。現にツナグキズナで流れる映像は本編エンディングアニメーションと書かれていますし、おそらく移籍してくるアイドルユニットのために形だけでも主題歌として箔をつけさせたのがピンキージョーンズなんでしょう。ピンキージョーンズにも申し訳なさ程度にヨスガという歌詞は入ってますけど、あれはあくまでももクロの歌でしかなく、アニメ版ヨスガノソラの歌という意味で考えるなら、私はツナグキズナが断トツだと感じました。ヨスガノソラの原作をプレイした上で作った楽曲というだけであって、作品の世界観や雰囲気というものが上手く表現出来ているんじゃないかと。音だけ聴いたときは少しくどいと感じた部分も、映像がつくと不思議と気にならなくなるんだよね。それだけ作品にマッチした楽曲ということなんでしょう。
前置きが長くなりましたけど、ツナグキズナのエンディングアニメーションは春日野兄妹の軌跡がテーマになっています。見れば分かる話とはいえ、実際にここまで双子であること全面に表現されると降参するしかありません。いや、乳幼児の頃の写真は反則でしょ。別に変な意味じゃなくて、改めてハルと穹が双子の兄妹なんだと再実感したというか、映像を通して2人が歩んできた道を垣間見ることが出来たのは凄い嬉しかった。
過去の光景だけあって両親も結構映ってますけど、穹が病室で誕生日プレゼントを貰っているシーンは印象的だった。コミカライズだと何故かハルが上げたことになってる黒うさぬいぐるみだけど、原作通り穹が選んで母親が買って、という感じなのかな。こうして入院しているシーンを絵で見ると、穹は病弱だったんだなぁと思えてきますね。原作だと設定だけある状態だったし、コミカライズでは活かし方を間違えてたから、こんな風にEDで表現されると違和感なく受け入れることが出来る。本編の台詞から穹は完治してるみたいですけど、そもそもなんの病気だったのか。白髪色白の双子ですから、片方が病弱なんてのは珍しくないし、穹の身体が悪かったのもそれが原因なのではないかなんて言われてましたが、断定できる証拠もないんだよね。容姿は単に外国の地が混じっているからかも知れないし、病気は別の理由かも知れないから。
病弱だった穹が奥木染への避暑に行けたのは春日野家の実家が医院を営んでいたのと、奥木染の気候が良かったからでしょうか? 理由は定かではありませんが、映像を見るかぎりだと穹は祖父母と会ったことがあまりないか、ほとんど初対面にも等しかったらしく、母親の背に隠れています。父親が困ったような、ハルが不思議そうな顔をしているけど、母親は穹の人見知りな性格を分かってか、安心させるように手のひらを頭へと載せてあげています。第1話の中でハルも言ってましたが、穹は夏祭りに行った際も常にハルの背中に隠れていたそうなので、今も昔も自分から積極的に人と接することはないのでしょう。かつての奈緒や、現在の瑛など、心を開いた相手に対しては別ですけど。
次のシーンは自室で赤い座布団に座りながら惚けている穹と、同じく診療所のイスに座りながら両手で唇を押さえる穹です。私はツナグキズナでこのカットが一番好きなんですけど、これは要するに本編中にあった幼少期のハルにキスをされた直後の穹です。唇を押さえたり、頬を赤らめて惚けているのがその証拠で、このことから少なくともあのシーンが穹の妄想などではない、現実に起こっていた出来事であることが分かります。何故ハルは突然キスをしたのか? 穹の泣き顔が可愛かったから、というのも理由にはなると思うけど、単に興奮や欲情からキスをしたとも考えにくい。多分、穹がハルを明確に意識する出来事として描かれたんだろうけど、このときのハルの心情には興味ある。あれが互いに本当の意味でのファーストキスなのか、それとも意識してした初めてのキスだったのか。後者なのだとすれば、日常的ではないにしろ2人は互いにキスの経験があり、そうするとハルの行動と、その後の妄想にも説明は付けられるんだけどね。いや、妄想については前者でも説明できるか。泣いている穹に対する行為としてのキス、あれにはそういう意味があったんだろうし。
奈緒による逆レイプと、それを目撃した穹。OP映像にもあるシーンですから、アニメでもやることは確定しているのでしょう。問題は上記と同じく、そのときのハルの心情描写をどうするのか、ということですけど、アニメ版に限って言えばそこまで嫌がったり、抵抗らしい抵抗はしないのかも知れない。原作だって翻弄されまくった挙げ句に受け入れざるを得ない状況に持ってかれるわけなんだけど……アニメ版はねぇ。ちょっと不安要素が多くて。
サビと共に時間は進み、両親を失ったハルと穹。マンションのリビングでハルに向かって泣き崩れる穹と、周囲にいるのは親戚か、それとも両親の店の人間か。その光景はすぐに消え失せ、家具や調度品のなくなった空っぽの室内に佇む2人。部屋を引き払い、奥木染へ行く直前のようです。
奥木染へ向かう電車の中と、夕日に照らされた奥木染を走る姿。1話のイメージシーンでしょうが、家族やシルエットの奈緒を覗けば、本当にハルと穹だけに特化していますよね。まあ、そこが私の評価を鰻登りにしている理由でもあるんだけど、最後のワンカットだって普通ならああいう正面の並びならもっとキャラがいてもおかしくはないのに、敢えてハルと穹の2人だけなんだから。もっとも、今後キャラが増えていく可能性は否定できないけど。
CDを買うことは既に決定していますが、問題はどこで何枚買うかと言うことです。私がざっと調べた限りだと、今のところ特典が付くのはとらのあなとげっちゅ屋だけです。両店共にアニメブロマイドと言うことだけど、まさか同じものって事はないよな。アニメイトやゲマ屋がなにも付けないのは意外なんだけど、現在のヨスガノソラの高評価っぷりは第1話放送直後のものだから、ある程度先見の明がないと分からないことなんだよね。故に月末発売のCD特典が間に合わないというのも、当然と言えば当然の話です。
そう考えれば今月初旬発売の3大アニメ誌も許せそうな気がするんだけど……詳しくは明日の日記で書きますが、正直私は色々な意味で失望しています。いや、絶望といってもいいかもしれない。私にとってのヨスガノソラという作品が、否定される寸前に来ています。先に書いておくことがあるなら、先月のメガマガなど比ではないってことでしょうか。
ちなみにアニメイトへ行った理由はヨスガノソラのクリアファイルを買うためであり、既に穹botには呟かせてますけど、初のアニメグッズということになるのかな。クリアファイル1枚の値段としては少々高い気もしますけど、アニメイトが出すグッズなんてこんなものでしょう。
URL:http://www.animate-onlineshop.jp/products/detail.php?product_id=1041270
穹メインというわけでもないし、ハルが描かれているわけじゃないから絵柄としてはそれほど面白味のあるものじゃないんだけど、だからといって買わない理由にはならないので1枚買ってみることに。シュチュエーションは明らかに奥木染以外の場所だけど、後方から穹のことを見つめる委員長の姿には、今後の展開を予想させるなにかがあるのかも知れない。
さて、BDやグッズ類の話はこれぐらいにして今日はアニメ版ヨスガノソラの挿入歌である、ツナグキズナについて色々書こうと思います。映像メインをメインに書くことは変わりないんだけど、まあ、なんていうか、私はこの歌がたまらなく好きなんですよ。正直、OPテーマである比翼の羽根よりも大好きで、ここ数年のアニソンでは一番かもしれないというほどハマっています。私は最近のスタチャアーティストというものがどうにも好きじゃなかったんだけど、天乙准花という人はそういうのを軒並み吹き飛ばして私の前に現れたような、そんな鮮烈さを感じました。曲自体はハルキノソラで先に聴いてたんだけど、そのときから自分の中で惹かれるものがあって、それはアニメが放送されて、楽曲に映像がついたとき確信に変わった。あぁ、私この歌に惚れたと、聴き終わった瞬間に思ったから。
ツナグキズナは挿入歌という扱いですが、実質的なEDテーマであることは違いありません。キングレコードの内部でなにがあったのかは不明ですが、CパートのEDを歌うももクロへの配慮があったんでしょうね。現にツナグキズナで流れる映像は本編エンディングアニメーションと書かれていますし、おそらく移籍してくるアイドルユニットのために形だけでも主題歌として箔をつけさせたのがピンキージョーンズなんでしょう。ピンキージョーンズにも申し訳なさ程度にヨスガという歌詞は入ってますけど、あれはあくまでももクロの歌でしかなく、アニメ版ヨスガノソラの歌という意味で考えるなら、私はツナグキズナが断トツだと感じました。ヨスガノソラの原作をプレイした上で作った楽曲というだけであって、作品の世界観や雰囲気というものが上手く表現出来ているんじゃないかと。音だけ聴いたときは少しくどいと感じた部分も、映像がつくと不思議と気にならなくなるんだよね。それだけ作品にマッチした楽曲ということなんでしょう。
前置きが長くなりましたけど、ツナグキズナのエンディングアニメーションは春日野兄妹の軌跡がテーマになっています。見れば分かる話とはいえ、実際にここまで双子であること全面に表現されると降参するしかありません。いや、乳幼児の頃の写真は反則でしょ。別に変な意味じゃなくて、改めてハルと穹が双子の兄妹なんだと再実感したというか、映像を通して2人が歩んできた道を垣間見ることが出来たのは凄い嬉しかった。
過去の光景だけあって両親も結構映ってますけど、穹が病室で誕生日プレゼントを貰っているシーンは印象的だった。コミカライズだと何故かハルが上げたことになってる黒うさぬいぐるみだけど、原作通り穹が選んで母親が買って、という感じなのかな。こうして入院しているシーンを絵で見ると、穹は病弱だったんだなぁと思えてきますね。原作だと設定だけある状態だったし、コミカライズでは活かし方を間違えてたから、こんな風にEDで表現されると違和感なく受け入れることが出来る。本編の台詞から穹は完治してるみたいですけど、そもそもなんの病気だったのか。白髪色白の双子ですから、片方が病弱なんてのは珍しくないし、穹の身体が悪かったのもそれが原因なのではないかなんて言われてましたが、断定できる証拠もないんだよね。容姿は単に外国の地が混じっているからかも知れないし、病気は別の理由かも知れないから。
病弱だった穹が奥木染への避暑に行けたのは春日野家の実家が医院を営んでいたのと、奥木染の気候が良かったからでしょうか? 理由は定かではありませんが、映像を見るかぎりだと穹は祖父母と会ったことがあまりないか、ほとんど初対面にも等しかったらしく、母親の背に隠れています。父親が困ったような、ハルが不思議そうな顔をしているけど、母親は穹の人見知りな性格を分かってか、安心させるように手のひらを頭へと載せてあげています。第1話の中でハルも言ってましたが、穹は夏祭りに行った際も常にハルの背中に隠れていたそうなので、今も昔も自分から積極的に人と接することはないのでしょう。かつての奈緒や、現在の瑛など、心を開いた相手に対しては別ですけど。
次のシーンは自室で赤い座布団に座りながら惚けている穹と、同じく診療所のイスに座りながら両手で唇を押さえる穹です。私はツナグキズナでこのカットが一番好きなんですけど、これは要するに本編中にあった幼少期のハルにキスをされた直後の穹です。唇を押さえたり、頬を赤らめて惚けているのがその証拠で、このことから少なくともあのシーンが穹の妄想などではない、現実に起こっていた出来事であることが分かります。何故ハルは突然キスをしたのか? 穹の泣き顔が可愛かったから、というのも理由にはなると思うけど、単に興奮や欲情からキスをしたとも考えにくい。多分、穹がハルを明確に意識する出来事として描かれたんだろうけど、このときのハルの心情には興味ある。あれが互いに本当の意味でのファーストキスなのか、それとも意識してした初めてのキスだったのか。後者なのだとすれば、日常的ではないにしろ2人は互いにキスの経験があり、そうするとハルの行動と、その後の妄想にも説明は付けられるんだけどね。いや、妄想については前者でも説明できるか。泣いている穹に対する行為としてのキス、あれにはそういう意味があったんだろうし。
奈緒による逆レイプと、それを目撃した穹。OP映像にもあるシーンですから、アニメでもやることは確定しているのでしょう。問題は上記と同じく、そのときのハルの心情描写をどうするのか、ということですけど、アニメ版に限って言えばそこまで嫌がったり、抵抗らしい抵抗はしないのかも知れない。原作だって翻弄されまくった挙げ句に受け入れざるを得ない状況に持ってかれるわけなんだけど……アニメ版はねぇ。ちょっと不安要素が多くて。
サビと共に時間は進み、両親を失ったハルと穹。マンションのリビングでハルに向かって泣き崩れる穹と、周囲にいるのは親戚か、それとも両親の店の人間か。その光景はすぐに消え失せ、家具や調度品のなくなった空っぽの室内に佇む2人。部屋を引き払い、奥木染へ行く直前のようです。
奥木染へ向かう電車の中と、夕日に照らされた奥木染を走る姿。1話のイメージシーンでしょうが、家族やシルエットの奈緒を覗けば、本当にハルと穹だけに特化していますよね。まあ、そこが私の評価を鰻登りにしている理由でもあるんだけど、最後のワンカットだって普通ならああいう正面の並びならもっとキャラがいてもおかしくはないのに、敢えてハルと穹の2人だけなんだから。もっとも、今後キャラが増えていく可能性は否定できないけど。
CDを買うことは既に決定していますが、問題はどこで何枚買うかと言うことです。私がざっと調べた限りだと、今のところ特典が付くのはとらのあなとげっちゅ屋だけです。両店共にアニメブロマイドと言うことだけど、まさか同じものって事はないよな。アニメイトやゲマ屋がなにも付けないのは意外なんだけど、現在のヨスガノソラの高評価っぷりは第1話放送直後のものだから、ある程度先見の明がないと分からないことなんだよね。故に月末発売のCD特典が間に合わないというのも、当然と言えば当然の話です。
そう考えれば今月初旬発売の3大アニメ誌も許せそうな気がするんだけど……詳しくは明日の日記で書きますが、正直私は色々な意味で失望しています。いや、絶望といってもいいかもしれない。私にとってのヨスガノソラという作品が、否定される寸前に来ています。先に書いておくことがあるなら、先月のメガマガなど比ではないってことでしょうか。
比翼の羽根が紡ぐヨスガノソラの世界
2010年10月6日 ヨスガノソラ
大分遅くなりましたが、今日はアニメ版ヨスガノソラのOPである比翼の羽根を徹底分析しようと思います。分析と言っても楽曲そのものではなく、主に映像の方です。楽曲についてはCDが出てからで良いと思うし、歌詞の全体が分からないことにはなんとも言えないしね。比翼の羽根は実にeufoniusらしい歌なんだけど、私はどちらかといえばツナグキズナの方が好きです。理由については次の日記で書くけど、私はそんなにOP映像を評価していないのかも知れません。
力を入れたというだけ合って、確かに比翼の羽根の映像は綺麗だと思います。良く動きますし、現在過去未来に渡ってヨスガノソラという作品の世界観を表現しようとしているのが見て取れる。合間、合間に挟まれる幻想的な表現はともかくとしてね。
最初は自室で座布団に正座する穹が、窓の外を眺めているカットです。確か穹の部屋には座椅子があったはずだけど、この赤い座布団って奥木染ではトレンドなんですかね? いや、ハルが買った自転車の穹専用部分にもこれとよく似た座布団が括り付けてありましたし、挿入歌の映像でも幼少時の穹が同じように座っていましたから、春日野家ではポピュラーなのかな。個人的に白と黒がよく似合う穹に赤はどうなのかと思うけど、まあ、座布団1枚にああだこうだ言っても仕方ないでしょう。
次に場面は湖へと移るわけだけど、いきなり穹ルートのラスト手前を持ってくるとは思わなかった。少なくともこのシーンはアニメでもやることが決まっているのでしょうけど、そこから春日野医院の診療スペースへと切り替わり、室内にいるのに水の中をたゆたうな穹の姿が。全体的に緑色で表現されているシーンだけど、イメージとしては見たままで水というか、湖の中なんだろうね。
草原にいるヒロインたちのシーンは、普通にキャラ見せという意味と各人の位置関係を明確にしていると思います。ヒロイン落ちしてしまったダメイドはともかく、奈緒が真ん中にいて穹が隅っこにいるというのはちょっと微妙かも知れない。もう少し穹が全面に出てきても良いと思うんだけどな。何気に委員長も混ざってますけど、1話を見ても判るとおり彼女の立ち位置はそれほど原作と大差ないような気がします。故に不幸な流れが確定してしまっているのですが、それが彼女の役割なのだから仕方ない。中央にいる奈緒にどれほどの意味があるのか、邪推ならいくらでも出来るけど、OPにおける奈緒のカットは意外と多い。正確に言えば奈緒も映っているカットだけど、春日野兄妹に次ぐ多さです。彼女はハルと穹の過去を語る上で欠かせない存在だけど、第1話の時点では謙虚でしたね。距離を測っているというか、接し方を決めかねている感じ。ただ、入浴シーンの時点でその謙虚さは既に崩れかけていた気がするし、これから前に出張って来ようとするんだろうな。と負う面は、瑛と渚さんの話だとしても。
話を戻して、ここからはまた幻想的なカットがいくつか。何故、穹とハルが飛び立っているのかは分かりませんが、私はどうもこの手の幻想的な部分の読み解きが苦手らしい。演出的に好みじゃないというのもあるんだろうけど、私がOPより挿入歌を評価するのはその判りやすさにもあるのかも。
緑色に照らされた室内で手を伸ばす穹、手にしたアルバムには亮平を除く全キャラが写っている写真がある。穹の手の平が写真を撫でると、そこからハルと穹の姿だけが消え失せる。過去からの登場人物、はだけた服を押さえながら立ち去る子供の頃の奈緒と、それに気付く今現在の穹。そしてそれは列車の窓に映る外の光景となって、幼き日の穹が不安そうに見つめている。その視線は、同じく幼少期のハルへと移り、ハルは穹を安心させるかのように、別の窓の外へと顔を向けた。驚くべき事に、そこにいたのはハルカナソラのハルと穹だった。これは期待しても良いのか、それともただのイメージ映像なのか。この部分に対しての考察は色々あるんですが、後に回すこととします。長くなりますから。
再び幻想描写を挟んで、どこかの道を自転車で疾走するハルと穹。舗装された道路と雲のかかった空という背景だけなので、ここを奥木染だと言い切ることは出来ないかも。印象として、少し高い場所を走っている気がしないでもないし。続く登校風景は、先程のヒロインの顔見せより、やや原作よりに立ち位置を見せているかも知れない。並びは、渚さん、瑛、委員長、ハル、穹、亮平、奈緒という感じですが、唯一の先輩である奈緒が左端にいるのは当然として、渚さんが右端にいるというのも納得がいく話です。アニメ版ではこれからハルと絡んでいくそうですが、本来ならこれぐらいの距離感がある2人ですし。珍しく委員長もいますけど、彼女がハルの隣に並んでいるのは分かりやすすぎるね。当のハルがまったく委員長の方を見ていないのは少々可哀想だけど、ハルが見ているのは空と言うより亮平……か? 亮平はハルから穹へ移っていくような感じだったけど、ハルの視線の高さだけ見ると、奈緒と同じぐらいだから面白くない。穹は勿論、ハルだけを見ていますけど。
ここからは各ヒロインのカットになりますけど、サブヒロインである委員長と、ヒロイン落ちしたダメイドは含まれません。猫の師匠と戯れる瑛と、両親の前でヴィオラを披露する渚さん。渚さんのご両親、特に母親の方はコミカライズでも顔が出ることはありませんでしたが、アニメのOPでもそれは分かりませんでした。夫と同じく和服に身を包んでいますが、ここで着目すべきは髪の色でしょうか? 既に白髪の父親はともかく、見事な黒髪である渚さんに対して、母親の髪の色は瑛の髪を薄くしたような色合いになっています。染めている可能性だってありますし、考えすぎなのかも知れないけど、原作では結局ぼかされましたからね。
奥木染の道を歩く幼少期のハルと穹、そして奈緒。穹と奈緒が手を繋いでいるところを見ると、この頃はまだ仲も良かったんでしょうね。ここからどのように破局を迎えたのかは、次のカットでハルを押し倒し、服の中に手を入れる奈緒という描写で分かると思いますが、EDもそうだけど逆レイプシーンはしっかり描くつもりなんでしょう。その際にハルの心情描写をどうするのかで一波乱ありそうだけど、嫌がってくれとまでは言わないが、抵抗はして欲しい。というか、ハルに肯定して貰いたくないんですよ。実はこの過去の情事って、ハルと奈緒の間で大きく認識が違っていて、ハルはそれに気付いてないんだよね。言ってしまえば、当事者であるのにハルはなにも判っていなかった。これについても、書く機会があれば書きます。
プールの中に沈んでいるスク水姿の奈緒と、湖の底となった診療スペースにたゆたう穹。そこからどうして木々の生い茂る林みたいな場所に移るのかは分からないけど、木々があるにも関わらず、穹がいるその場所には水面のような揺らめきがあります。そして舞台は神社の石段、鳥居の前へと移り……這うと穹がいるのは分かるんだけど、これはなにを意味するシーンなのか。夕暮れの神社というシチュエーションが、ハルと穹に結びつかない。なにか忘れている気がするんだけど、今はまだ思い出すことが出来ません。
3枚目の画像でもあるラストカットについては、最初から言うべき事が存在しないという感じです。これを見せられ、いえ、見せつけられて、ハル&穹ルート以外のなにを信じろと言うのか。限界のギリギリまで挑戦するというのなら、全力で応援して見せようじゃないか。それがファンって言うものです。
分析という割に目新しいことがあまり書けなかったと思うけど、苦手な感じの映像描写だっただけに、弱点を突かれたという感じですかね。既にOP、挿入歌、EDと小分けに切り取ってあるので、それぞれを無限リピートすることが私には可能となっています。実は、一番研究して面白そうなのはEDじゃないかと思ってるんだけど、あれは単なるギャグに見せかけて意外と細々とした情報が散りばめられているような、そんな気がする。気がするだけかも知れないんだけどね。EDについては書くべきかどうか悩んでるんだけど、まあ、ダメモトカイナについても触れてないし、2話が放送される前にはなんとかしないと。書くことが多すぎて、大変だけど楽しいというこの状況。私は結構幸せなかも知れません。
力を入れたというだけ合って、確かに比翼の羽根の映像は綺麗だと思います。良く動きますし、現在過去未来に渡ってヨスガノソラという作品の世界観を表現しようとしているのが見て取れる。合間、合間に挟まれる幻想的な表現はともかくとしてね。
最初は自室で座布団に正座する穹が、窓の外を眺めているカットです。確か穹の部屋には座椅子があったはずだけど、この赤い座布団って奥木染ではトレンドなんですかね? いや、ハルが買った自転車の穹専用部分にもこれとよく似た座布団が括り付けてありましたし、挿入歌の映像でも幼少時の穹が同じように座っていましたから、春日野家ではポピュラーなのかな。個人的に白と黒がよく似合う穹に赤はどうなのかと思うけど、まあ、座布団1枚にああだこうだ言っても仕方ないでしょう。
次に場面は湖へと移るわけだけど、いきなり穹ルートのラスト手前を持ってくるとは思わなかった。少なくともこのシーンはアニメでもやることが決まっているのでしょうけど、そこから春日野医院の診療スペースへと切り替わり、室内にいるのに水の中をたゆたうな穹の姿が。全体的に緑色で表現されているシーンだけど、イメージとしては見たままで水というか、湖の中なんだろうね。
草原にいるヒロインたちのシーンは、普通にキャラ見せという意味と各人の位置関係を明確にしていると思います。ヒロイン落ちしてしまったダメイドはともかく、奈緒が真ん中にいて穹が隅っこにいるというのはちょっと微妙かも知れない。もう少し穹が全面に出てきても良いと思うんだけどな。何気に委員長も混ざってますけど、1話を見ても判るとおり彼女の立ち位置はそれほど原作と大差ないような気がします。故に不幸な流れが確定してしまっているのですが、それが彼女の役割なのだから仕方ない。中央にいる奈緒にどれほどの意味があるのか、邪推ならいくらでも出来るけど、OPにおける奈緒のカットは意外と多い。正確に言えば奈緒も映っているカットだけど、春日野兄妹に次ぐ多さです。彼女はハルと穹の過去を語る上で欠かせない存在だけど、第1話の時点では謙虚でしたね。距離を測っているというか、接し方を決めかねている感じ。ただ、入浴シーンの時点でその謙虚さは既に崩れかけていた気がするし、これから前に出張って来ようとするんだろうな。と負う面は、瑛と渚さんの話だとしても。
話を戻して、ここからはまた幻想的なカットがいくつか。何故、穹とハルが飛び立っているのかは分かりませんが、私はどうもこの手の幻想的な部分の読み解きが苦手らしい。演出的に好みじゃないというのもあるんだろうけど、私がOPより挿入歌を評価するのはその判りやすさにもあるのかも。
緑色に照らされた室内で手を伸ばす穹、手にしたアルバムには亮平を除く全キャラが写っている写真がある。穹の手の平が写真を撫でると、そこからハルと穹の姿だけが消え失せる。過去からの登場人物、はだけた服を押さえながら立ち去る子供の頃の奈緒と、それに気付く今現在の穹。そしてそれは列車の窓に映る外の光景となって、幼き日の穹が不安そうに見つめている。その視線は、同じく幼少期のハルへと移り、ハルは穹を安心させるかのように、別の窓の外へと顔を向けた。驚くべき事に、そこにいたのはハルカナソラのハルと穹だった。これは期待しても良いのか、それともただのイメージ映像なのか。この部分に対しての考察は色々あるんですが、後に回すこととします。長くなりますから。
再び幻想描写を挟んで、どこかの道を自転車で疾走するハルと穹。舗装された道路と雲のかかった空という背景だけなので、ここを奥木染だと言い切ることは出来ないかも。印象として、少し高い場所を走っている気がしないでもないし。続く登校風景は、先程のヒロインの顔見せより、やや原作よりに立ち位置を見せているかも知れない。並びは、渚さん、瑛、委員長、ハル、穹、亮平、奈緒という感じですが、唯一の先輩である奈緒が左端にいるのは当然として、渚さんが右端にいるというのも納得がいく話です。アニメ版ではこれからハルと絡んでいくそうですが、本来ならこれぐらいの距離感がある2人ですし。珍しく委員長もいますけど、彼女がハルの隣に並んでいるのは分かりやすすぎるね。当のハルがまったく委員長の方を見ていないのは少々可哀想だけど、ハルが見ているのは空と言うより亮平……か? 亮平はハルから穹へ移っていくような感じだったけど、ハルの視線の高さだけ見ると、奈緒と同じぐらいだから面白くない。穹は勿論、ハルだけを見ていますけど。
ここからは各ヒロインのカットになりますけど、サブヒロインである委員長と、ヒロイン落ちしたダメイドは含まれません。猫の師匠と戯れる瑛と、両親の前でヴィオラを披露する渚さん。渚さんのご両親、特に母親の方はコミカライズでも顔が出ることはありませんでしたが、アニメのOPでもそれは分かりませんでした。夫と同じく和服に身を包んでいますが、ここで着目すべきは髪の色でしょうか? 既に白髪の父親はともかく、見事な黒髪である渚さんに対して、母親の髪の色は瑛の髪を薄くしたような色合いになっています。染めている可能性だってありますし、考えすぎなのかも知れないけど、原作では結局ぼかされましたからね。
奥木染の道を歩く幼少期のハルと穹、そして奈緒。穹と奈緒が手を繋いでいるところを見ると、この頃はまだ仲も良かったんでしょうね。ここからどのように破局を迎えたのかは、次のカットでハルを押し倒し、服の中に手を入れる奈緒という描写で分かると思いますが、EDもそうだけど逆レイプシーンはしっかり描くつもりなんでしょう。その際にハルの心情描写をどうするのかで一波乱ありそうだけど、嫌がってくれとまでは言わないが、抵抗はして欲しい。というか、ハルに肯定して貰いたくないんですよ。実はこの過去の情事って、ハルと奈緒の間で大きく認識が違っていて、ハルはそれに気付いてないんだよね。言ってしまえば、当事者であるのにハルはなにも判っていなかった。これについても、書く機会があれば書きます。
プールの中に沈んでいるスク水姿の奈緒と、湖の底となった診療スペースにたゆたう穹。そこからどうして木々の生い茂る林みたいな場所に移るのかは分からないけど、木々があるにも関わらず、穹がいるその場所には水面のような揺らめきがあります。そして舞台は神社の石段、鳥居の前へと移り……這うと穹がいるのは分かるんだけど、これはなにを意味するシーンなのか。夕暮れの神社というシチュエーションが、ハルと穹に結びつかない。なにか忘れている気がするんだけど、今はまだ思い出すことが出来ません。
3枚目の画像でもあるラストカットについては、最初から言うべき事が存在しないという感じです。これを見せられ、いえ、見せつけられて、ハル&穹ルート以外のなにを信じろと言うのか。限界のギリギリまで挑戦するというのなら、全力で応援して見せようじゃないか。それがファンって言うものです。
分析という割に目新しいことがあまり書けなかったと思うけど、苦手な感じの映像描写だっただけに、弱点を突かれたという感じですかね。既にOP、挿入歌、EDと小分けに切り取ってあるので、それぞれを無限リピートすることが私には可能となっています。実は、一番研究して面白そうなのはEDじゃないかと思ってるんだけど、あれは単なるギャグに見せかけて意外と細々とした情報が散りばめられているような、そんな気がする。気がするだけかも知れないんだけどね。EDについては書くべきかどうか悩んでるんだけど、まあ、ダメモトカイナについても触れてないし、2話が放送される前にはなんとかしないと。書くことが多すぎて、大変だけど楽しいというこの状況。私は結構幸せなかも知れません。
アニメ版ヨスガノソラ 第1話「ハルカナキオク」
2010年10月5日 ヨスガノソラ
2回目も見終わったので、3回目を見ながらアニメ版ヨスガノソラ 第1話「ハルカナキオク」の感想を書きます。考察とか、まあ、色々書きたいことはあるんだけど、1日の日記ですべてを書くには限りがあるよね。実はヨスガ用のブログとか、専用HPという構想は前々から立ててたんだけど、アニメ版を見て決断しました。今月中に作ります。例え、それが自己満足だとしても。
PVと同じシーンから始まった第1話、しかし、流れている音楽は違います。原作のアレンジでしょうか、切なさが混じった曲調が電車内のハルと穹を包み込みます。同じはずなのに、同じじゃない。流れている曲が違うだけでここまで印象が変わるものなのかと、私は素直に驚いてしまいました。一つ一つのシーンが新しく生まれ変わったかのように、PVで使われいたのが原作でお馴染みの曲だったこともあってか、今まさにアニメが始まったという印象を私に与えてくれました。映像も作画も綺麗で、何度も見たはずなのに私は衝撃を受け続けた。
そして流れ始めたOP、eufoniusが歌う比翼の羽根です。
ラストカットがこの作品のすべてを物語っているかのような映像でしたが、詳しくは明日にさせてください。正直、主題歌と挿入歌だけで日記3日分ぐらいは書けそうな勢いなので、今日のところは本編に専念することにします。
ハルカナキオク
奥木染にハルと穹。到着した駅前のロータリーにはタクシーの一台もなく、円形の花壇と正面の道路に自販機があるだけ。売店すらない中で穹はコンビニを求めますが、ハルは簡単に「ないよ、そんなの」と言い放ちます。即座に踵を返す穹ですが、ハルは「すぐそこに大きなスーパーがあるからぁ!」と必死で引き留める。このときの下野弘の演技は若干高めで、少し安定感がないように思えた。うわずったような、とでも言うのだろうか? もう少し落ち着いた雰囲気が欲しかったけど、焦りをイメージしているという意味ではこれぐらいが良いのかもしれない。
穂見の道を奥木染へと目指して歩く2人。穹は右手でハルの服の裾を掴みながら、左手で携帯を打ちつつぬいぐるみを抱えるという器用なことをしています。
「ハル……」
「ん?」
「10分以上歩いてる」
「かな」
原作にもあったようなやり取りですが、ハルが実際に穹の背中を押そうとしている姿は良いものですね。恥ずかしそうに身動ぎする穹は、「いいよぉ!」と一人で歩いていってしまいます。そんな穹の態度にハルは頭を掻きますが、そこへ車がゆっくり目のスピードでやって来ました。田舎道だから法定速度とかないのかは知りませんが、それまで車など通りもしなかったもんだからハルと穹は思いっきり道路の真ん中を歩いていたのです。避けるハルはすかさず穹に声を掛けますが、穹は軽く鼻を鳴らしてハルを一睨み。
「ん?」
携帯の着信に気付いたハルが黒い折りたたみ式を取り出すと、そこには穹からのメールが届いていました。日付は6月20日、時刻は14時44分。本文は「とっとと来て」の一言だけ。
疲れたと言っていた割に1人でさっさと行ってしまう穹に、ハルはなんとも言えない表情を向けるのでした。
ハルと穹を追い越した車に乗っていたのは、渚さんとダメイドの2人。台詞ではダメイド、もとい初佳が他キャラでは一番最初となったわけですが、見かけたばかりのハルを話題に出し、「今の男の子と、すっごい可愛かったんですよ?」と話を振ります。見慣れない姿から旅人ではないかと予想しますが、渚さんは「まさか」と、それを否定します。なにもない町であることを分かっているからこその断言なのか、初佳が窓の外から視線を外さないため、渚さんも自然と身体を後ろへと向けます。ハルのことがモロタイプだというダメイドはまだなにかを話していましたが、空間が車内から車外に移ったので、なにを言っていたのかは不明です。
ニアミスと言うほどのものではないにせよ、最初に登場したヒロインが渚さんというのは興味深かった。メガマガの記事もありましたし、瑛より早いって言うのはね。初佳の方が早い? 既にヒロイン落ちしてるからなぁ……
「これが大きなスーパー?」
一方、穹はハルに連れられスーパーにやってきますが、それはスーパーとは名ばかりの個人商店が少し規模を大きくした程度の物。
「多分、この辺ではね」
店名が、大木奈なのはネタだとしても、そういったことも含めた上でか穹は「最悪……」と肩を下ろします。いや、気持ちは判るよ。その内タカノも出てくるんでしょうけど、私の地元にある一番小さいスーパーより狭いもの。まあ、作りが違うんだけどさ。
店内には瑛がいて、驚くべき事に買い物カゴを4つ同時に持ち上げていました。器用とかそういうレベルじゃなく、確かに店員の佐野さんが言うとおり惚れ惚れとする姿だ。どのカゴも商品が沢山入っているのに、瑛って力持ち設定はあったんだっけ? 運動は得意な方だったと思うけど、店員の反応から奥木染の人がみんなこれぐらい出来るってわけではないでしょう。
レジは全部で2台、後ろに並んでいる客も、隣のレジとお姉さんと客のおばちゃんも、瑛を温かい目で見ています。その後方には、既に店内へと入った穹がお菓子の棚を見上げたり見下ろしたりしていました。瑛が買ったのはどうやら町の爺さんや婆さんのものらしく、足腰が弱ったりして外出がしにくいご老人のために、買い物の代行ってところでしょうか? まあ、原作でもそんなシーンはあった気がするし、特に違和感はありません。
スナック菓子を中心に籠の中へと詰め込む穹と、それを注意するハル。そんな光景を瑛は目撃し、ハルのことを一瞬で誰だか理解したのか、頬を赤らめ見つめています。とはいえ買った物を届けるという仕事の最中、瑛はハルたちに話しかけることなく、「またね、ハル君」とその場を去りました。
「買いすぎだよ穹。普通の食料買いに来たんだから」
持ち合わせがそんなにないのか、財布の中を確認しながらハルが苦言を呈します。
「知らない……それと、ここからはホント歩きたくない」
駄々をこねる穹ですが、返ってきたのは意外な言葉。
「いいよ」
「ここからはもう歩かなくていい」
スーパーを出て、隣の地井サイクルという店に移動したハルと穹。「下見に来たとき買っといたんだ」と、中古らしい自転車を疲労するハル。荷台を穹専用と称するも、穹は「ダサ過ぎ」と素っ気ない。しかし、自転車が走り出すとハルの腰に手を回して、恥ずかしがりながらも2人で穂見サイクリングへと洒落込みます。
少し大回りして行くからな、と自転車を穂見学園に向けるハル。今度来る学校だと紹介しますが、穹はまだ行く気がない様子。無理強いはしないと決めたのか、軽く相づちを打ちながら再び走り出そうとするハルですが、そこに校門から飛び出してきた委員長の自転車と接触しそうになります。PVを見たときは言い争っているのか? と思えなくもないシーンでしたが、そんなこともなく互いに謝罪。
「す、すみません!」
「い、いえ、こちらこ……そ」
ハルの顔を確認した委員長の顔が、見る見る朱色に染まっていきます。さすが個別ルートで妄想癖が明らかになっただけあり、委員長の目に映ったハルは物凄くキラキラしています。一瞬でノックアウトされたのか声を裏返しながら、食い入るようにハルを見つめます。穹はその一目惚れを察したのか、鋭い視線を委員長へと向けるのですが、当の委員長にはまったく見えていないという。
改めて謝罪をするハルに、手を振りながら送り出す委員長。出会いの衝撃としては、確かに大きいのかも知れない。渚さんや瑛と違って、直接的な接触をしたわけだし。
家に帰る前にハルは叉依姫神社へと寄ることにします。買い物の荷物もあるので境内までは上がりませんでしたが、ハルは「夏祭りに来たの憶えてるか?」と穹に語りかけます。穹はいつでもハルの背中に隠れていたそうだけど、ここには少し疑問を憶えた。確か、原作でもコミカライズでも穹は夏祭りに参加したことがなく、作中が初めてでした。別に子供の頃行っていたからといって、なにかイベントが成立しなくなるとか、そんなことはないんですけど、原作設定との際はチラホラ見受けられますね。
「また一緒に行こうよ、浴衣来てさ」
浴衣フラグが立ったのは良いけど、そういや穹は絵こそないものの巫女服も一度着たんだっけ。その辺りのイベントには期待しても良いのかな。
家に帰る頃にはすっかり辺りも暗くなっており、穹は虫の多さに文句をいいます。そういや、バッタとか出てきませんでしたね。映像に出てこなかっただけでちゃんと遭遇はしているのだろうか。白い服は虫を寄せ付けるというし、色々大変でしょう。帰路につく最中、穹は隣家の灯りを見て表情を強ばらせます。そこが誰の住んでいる家なのかは、しっかりと憶えているようです。
「懐かしいだろ? 4年ぶりだっけ」
ハルが最後に奥木染を訪れたのは奈緒に逆レイプをされた年です。それが4年前だとするなら、現在高校1年生であるハルは早生まれであることも考慮すれば当時11歳ということになります。今15歳だというのにもビックリですけど、そうか逆レイプされたのは11歳か……小6ですかね? 原作の描写だと精通はおろか皮すら剥けてなかったと思うけど、小学生なら当然かな。ちなみに逆レイプシーンはOPや挿入歌の映像で少しだけ見ることが出来ます。
まあ、それについては追々書いていくにしても、今日から我が家となる春日野医院には既に引っ越しの段ボールが置かれており、どうやらハルが先に送っていたらしい。原作では引っ越し業者に来て貰い、穹の部屋決めなどがあるんだけど、そういう部分を一切省略して奥木染案内とヒロイン紹介に当てた感じかな。
「ネットは?」
「ごめん、まだ掛かりそうなんだ」
「ないと生きていけない」
アニメでは穹のネットジャンキーな部分を全面に出すのか、それとも原作みたいにハルカナソラまで置いておくのか、その辺りが気になりますね。当面は携帯のネットで、というのは同じですけど。
「どこ行くの?」
徐に包み紙で包んだ箱を持って出掛けようとするハルを、穹が呼び止めます。
「隣だよ、引っ越しの挨拶。すぐ戻るから」
「あっ……」
1人家に置いて行かれた穹は、暗い廊下を見つめながらポツンと立っているのでした。
隣の家というのは依媛さんちですが、奈緒の母親は原作の疲れ果てた感じと違い、割とまともそうな方でした。ハルに対しても、少々余計なことを言っている気はしないでもなかったけど親身でしたし、ハルの祖父である先生へ世話になったというのは、色々な意味で事実なのでしょう。
挨拶をしている最中に奈緒が帰ってきて、ハルがいることに驚きます。しかし、ハルの反応はぎこちなく、あくまで他人行儀。奈緒はどうやら感極まっているらしいですが、避けるように母親の方へ挨拶を済ませます。このときの母親は、当然視線を娘の方へと向けていましたが、やはり思うところがある模様です。
依媛家を後にするハルですが、奈緒と遭遇したことに複雑そうな表情を浮かべます。しかし、なにかに感じ入る間もなく、穹からの催促のメールで家へと帰るのでした。
ここまでが丁度10分程度で、アイキャッチはないのですが多分CMなんじゃないかと思います。丁度シーンが大きく切り替わるしね。10分にしては随分と濃密だったけど、駆け足と言うほどではなかったかな。原作のヒロイン登場シーンがすべてなくなったのは残念ですが、アニメーションという媒体の1話であることを考えれば、これも仕方のないことでしょう。顔見せの必要性がありますからね。その割に亮平は出てきませんでしたが。
舞台は学校へ移り、ハルの転校初日です。原作の描写から、てっきり前の学校の制服で登校するのかと思いきや、普通に黒系の私服でした。担任も意外なほど若く、黒髪おかっぱで眼鏡という今日日珍しい出で立ちをしています。シンプルなハルの自己紹介に少々呆れたようですが、気に触ったという風でもなく軽く流します。結構な好青年というか、ハルの対人能力値が高いからなのかな。教師相手に微笑んで会釈をするとは、さすがハルだ。
即座に委員長が指名され、その際に教室の全体が映ります。モブキャラはともかくとして、そうか委員長は瑛の隣だったのか。何故だろう、委員長的な人は席が後ろの方だと思っていたんだけど、そういや亮平がいませんね。ハルの席の前にいるはずの彼ですが、授業をフケているのか姿を見せません。序盤のあのやり取り、ほんの数瞬で友情を確立させた2人のシーンは好きだったんだけど、ここもカットされてしまうとは。
委員長とは先日会っていますが、緊張のせいか彼女の笑みは震えています。思わず挨拶の拍子につくへとおでこを接吻させてしまうぐらいに。笑いが漏れる教室ですが、委員長の近くに座る渚さんはハルに興味津々なようです。あそこからだとハルの顔は視認できなかったようですが、初佳の言葉と照らし合わせてハルであると直感的に気付いたんでしょう。すごく可愛かったという、あのときの初佳の言葉に「確かに……」と声を漏らします。
瑛の自己紹介は、何気に切ないシーンでしたね。
「やっほー、ハル君! あっきらだよ!」
と、一見するとお調子者の瑛が勢いに任せて馬鹿をやっていると見えなくもないんでしょうが、いや、実際にハルを含めた教室の大半はそう思ったことでしょう。けど、瑛はこのとき敢えて大げさに自己紹介をすることでハルを試したんです。試したと言うよりは確認か、要するに自分のことをハルが憶えているかどうか。結果は普通のリアクションを返されたこともあり、ハルは瑛のことを憶えていませんでした。僅かに残念そうな表情を見せる瑛に気付いたのは、渚さんだけ。先程までハルに興味を向けていた彼女ですが、すぐに瑛へと関心が移ったようです。
その頃、穹は自宅の使われなくなって久しい医院スペースでアルバムを眺めていました。写真とはいえハルと穹の両親が初登場したわけですが、やはり双子は母親似なんですね。髪色や肌の色を考えれば母親に北欧かどこかの血が混じっていてもおかしくなさそうですが、実写ならまだしもアニメの写真だけで判別するのは無理があるってもんだ。父親の方は眼鏡を掛けていますが善良そうな男性で、奥さんや双子に比べると地味な印象を受ける。きっと優しい人だったんだろうね……勿論、両親揃ってですけど。
幼少期のハルと穹がお風呂に入っている写真も残っていましたが、穹の方が見えていなければ大丈夫と言うことなんだろうか。穹は特に気恥ずかしさを憶えるわけでもなく淡々とした表情でアルバムを眺めていますが、ふいに幼少期のハルの写真に指を当てると、そのまま椅子の上で自慰を始めます。
「ハルぅ……」
思い出されるのは幼少期。春日野医院まで避暑に来ていた穹は、部屋から姿を消したハルを探し回っています。ハルは子供らしいイタズラ心からか、単に隠れてからかっているだけなのですが、穹は向きになって探します。しかし、見つからないことに段々と不安を覚えてきたところに背中からハルにおどかされ、驚きのままに薬品棚へと背中をぶつけてしまう。
「危ない!」
自分で驚かしといて危ないもないだろうと思いましたけど、直撃したら重傷では済まなかったかも知れないNo.3069と書かれた薬品の瓶をハルは見事にキャッチ。ちなみに、幼少期のハルの声は下野弘ではなく松元恵さんで、まあ、知っている人は知っている声優さんですね。
薬品瓶をキャッチしたハルは安堵のため息を付きますが、恐怖で頬を上気させ、瞳に涙を浮かべている穹と目が合います。見つめること数秒、ハルの頬も熱くなっていき、彼は迷うことなくそのままキスをしました。妹の唇に、自らの唇を交じあわせたのです。段々と穹の足が開いていくのが細かいというか、かなり衝撃的なシーンです。場所が場所だけにこのままお医者さんごっこと洒落込んでもおかしくはないけど、果たしてこれは夢か幻か。いいえ、単なる現実だと思います。根拠はいくつかありますが、それは後述で。
シーンは再び回転椅子の上で自慰をする穹。回っているので、あんまり見過ぎると目に悪いかも知れない。過去の想い出という感慨に浸っているのか、それとも単にイっただけなのか、回転する以外には特に動きがありません。
そのまま時刻は夜となり、夕食後に穹はハルから学校であった出来事を聞かされます。ペットボトルのコーヒーを飲んでいるのはともかく、夕食は弁当か。コンビニないのにコンビニ弁当っぽいってのは置いて置いて、実は春日野家って原作だと夜ご飯を食べているシーンがほぼなかったりします。
ハルの話の中に始めて亮平が登場しましたが、特に回想が挟まれるわけでもなく、結局登場しなかった。中の人は端役で出ていたのに、なんで出さなかったんだろうか。尺的な問題と言ってしまえばそれまでだけど、亮平のことを話すハルが、まだ彼に対して謙虚そうなのが気になった。友情1日にしてならずなのかな。
「あぁ、それから不思議なコンビがいてさ」
「コンビ?」
瑛と渚さんの名前を出すハルに、女の名前であることを直感的に気付いた穹は不機嫌そうな表情を浮かべます。けどまあ、ハルとしては隣席に座っている女子ですし、委員長よりもインパクトというか、印象に残ったんでしょうね。それは回想シーンからも見て取れることで、なにかと世話を焼こうとする瑛や、そんな瑛の身だしなみを気にする渚さんのやり取りはちょっと面白かった。てか、UVは別に身だしなみじゃない……か?
楽しそうに学園でのことを離すハルに、穹はコーヒーの入ったグラスをテーブルへと打ち付けます。
「ぬるい、砂糖が多い」
もう寝る、とキッチン兼食堂を後にしようとする穹に、ハルが声を掛けます。その表情は、かなり真剣そうだった。
「ゆっくりでいいから……」
「んっ」
「ここで頑張っていこう。僕たちは、2人きりなんだから」
深刻そうなハルに対して、穹は同じような表情を浮かべながらポツリと言い返します。
「そんなの、分かってる」
おそらく翌日、学校でコピーを取っているハル。委員長も一緒ですが、状況的に彼女のノートのコピーを取らせて貰った、というところでしょうか? 折角の機会と言わんばかりに、委員長は初めて会ったときに一緒に居た少女、穹について尋ねます。ていうか、穹のこと認識できてたのかと思ったけど、後ろ姿を見送ってるわけだから当然だった。
穹について知る委員長だけど、このときのカットが格好いいのよ。可愛いんじゃなくて格好いい、キリッとしててさ、なんていうか本当に委員長っぽい感じがして、あぁ、梢はこんな表情も出来たのかと何故だか感心してしまった。
しかし、そんな凛々しい顔も10秒と持たず、委員長ビジョンに映るキラキラハルの赤面してしまい、恥ずかしさのあまり走り出してしまいます。そこでなんと、よりにもよって奈緒とぶつかるわけだけど、学校では先輩と言うこともあってかやや落ち着いています。単に陰気なだけだろうと言えばその通りだと答えますが、出会うと気まずいのがこの2人。奈緒は隣人であり、昔馴染みであることを簡潔に告げますが、ハルはその間一切口を開かず、一言も言葉を発しないのよね。挨拶すらしないで、僅かに細めた視線で奈緒を見るだけ。再会したときもそうだけど、アニメのハルは奈緒を避ける傾向にあるよね。少なくとも、ここまではそうだったんですよ。
回想シーンに入り、バスの待合室で泣いている幼少期の奈緒に、虫取の帰りらしいハルが声を掛けます。けど、奈緒はそんなハルを激しく拒絶し、ハルは近づくことすら出来ません。ここでハルは自分の中の回想を打ち切りますが、自転車で走る奈緒はその続きを思い出すことが出来た。彼女にとっては良い想い出なのかも知れないけど、ハルにとってはどうなんだろうね。思い出し運転なんかしていたせいか、奈緒はハルに衝突しそうになります。
自宅にいる穹はスマートフォンでハルにメールを送りますが、まったく返事が返ってきません。CMのときに気になっていたのはタッチペンだったのかと思いつつ、痺れを切らした穹は自分から家の外へ出てしまう。
「まったくもう、なにして……あっ!?」
穹は見ました。ハルが奈緒を自転車に乗せ、彼女の家まで送っているところを。当然、奈緒の自転車ですから穹専用が汚されたわけではないにせよ、このときの穹はなにを思っていたのか。奈緒の家にすら反応を示していたぐらいだし、相当な衝撃を受けたことには違いないですが、それが表に出ることはなかったような気がする。
奈緒はハルとの接触を避けて、転倒した拍子に膝頭を打ったようです。それで自転車がこげなくなって、仕方なくハルが送ったという感じらしい。ハルも奈緒には思うところがあるのか、それとも生来のお人好し気質からかここにきて声を掛けますが、今度は奈緒の方から距離を置いてきます。関わり合いにならないならそれに越したことはないんだけど、多分それは無理だろうな。残念ながらということばを積み重ねてしまいそうだけど。
帰宅したハルを、仁王立ちの穹が待ち構えていました。
「いっぱいメールしたのに」
ハルは自分が携帯を忘れていたことに気付き、慌てて取りにいきます。どうやら先日の私服と共に脱衣所に置きっぱなしになっていたらしく、そこには穹からのメールが沢山受信されていました。
「ほんっとにごめん!」
仏間で穹に謝るハルですが、穹はここで原作でも印象深い台詞を漏らします。
「逃げたかと思った……」
「なんだよ、逃げるって」
「だって……」
振り返った穹は頬を上気させ、瞳には涙を浮かべていました。その表情を見たハルは、意を決して起ち上がると、徐に穹の肩をつかみ、互いに顔を引き寄せ合って唇を――というのは、ハルの妄想です。何故なら穹は別に泣いてはいませんでしたし、夢から覚めたように瞬きをしたのはハルの方だった。穹はキョトンとした眼でハルを見つめていただけでしたしね。何故ハルがそのような想像をしたのか、それは先程の穹による幼少期の回想が本当で、現実にああいうことがあったからでしょう。仮に、もし穹が本当に泣いていたのならば、ハルは迷わずキスをしたのではないだろうか。ハルはどうにも、そうすることが当然であると思ってそうだ。ちなみに、穹の妄想であるという可能性もこの場合通用するけど、それでも過去の出来事が真実である必要がある。どちらにせよ、そうじゃないと成り立たないから。
「子供じゃないだろ、もう」
穹の頭に手を置くハルだけど、この台詞も結構深い。単に子供じゃないんだからこれぐらいで大げさだと言いたいのか、それとも、もう子供じゃないのだからキスとかはしないと言っているのか、穹の不満そうな、寂しそうな表情は一体どちらに傾いているのか、1話において1番重要なシーンはここだと思いました。
奈緒のお風呂シーンは面白くもなんともないので飛ばして一気に深夜。いつの間にか降り出した雷雨が奥木染を照らします。春日野医院の中も照らし出される中で、穹が部屋にいません。ハルはとっくに自室で就寝中なようですが、なんとそこに穹が現れます。若干虚ろな目をした穹はハルに向かってこう言います。
「いかせて……いきたい……」
驚くハルの前で、穹はベビードールの肩紐に手をかけます。
「穹? あっ!」
ベビードールが畳の上に落ち、下着姿となった穹が頬を上気させつつハルを見つめます。呆気にとられるハルに、どこまでも穹の視線が注がれていく。
「ハル……」
第2話へつづく
最後のシーンの解説を先にしてしまうと、PVから気になってはいたんですが、なんてことはない、これは単に穹のハルと一緒に学校へ行きたい宣言です。ベビードールを脱いだのは制服を作るためサイズを測る必要があったからで、ネタがばれてしまえば大したことはありませんね。勿論、私の予想が外れてこのまま禁断の関係に突入する可能性だってあるけど、普通に考えればこういうことでしょう。第2話は初っ端から3サイズチェックというわけで、私としては今から楽しみでなりません。前述の通り、主題歌と挿入歌については明日の日記に回すので、とりあえず今日はこの辺で。
という風に締めたかったんですけどね、まあ、なんていうかさ、良いアニメだったとは思うよ。Cパート含めて、掴みとしては上手かったんじゃないかなと思う。でも、これは果たしてヨスガノソラなのだろうか? 無論、エロゲとアニメの差違は理解しているつもりだけど、私って原作の序盤が結構好きだったからさ。なんていうか、作品から受ける雰囲気と印象がまったく違うような気がした。アニメはアニメで好きだし、これならBD買っても良いかなとは思うけど、具体的な評価を下すにはまだ早いような気がする。いや、良いアニメなんだけどね。
PVと同じシーンから始まった第1話、しかし、流れている音楽は違います。原作のアレンジでしょうか、切なさが混じった曲調が電車内のハルと穹を包み込みます。同じはずなのに、同じじゃない。流れている曲が違うだけでここまで印象が変わるものなのかと、私は素直に驚いてしまいました。一つ一つのシーンが新しく生まれ変わったかのように、PVで使われいたのが原作でお馴染みの曲だったこともあってか、今まさにアニメが始まったという印象を私に与えてくれました。映像も作画も綺麗で、何度も見たはずなのに私は衝撃を受け続けた。
そして流れ始めたOP、eufoniusが歌う比翼の羽根です。
ラストカットがこの作品のすべてを物語っているかのような映像でしたが、詳しくは明日にさせてください。正直、主題歌と挿入歌だけで日記3日分ぐらいは書けそうな勢いなので、今日のところは本編に専念することにします。
ハルカナキオク
奥木染にハルと穹。到着した駅前のロータリーにはタクシーの一台もなく、円形の花壇と正面の道路に自販機があるだけ。売店すらない中で穹はコンビニを求めますが、ハルは簡単に「ないよ、そんなの」と言い放ちます。即座に踵を返す穹ですが、ハルは「すぐそこに大きなスーパーがあるからぁ!」と必死で引き留める。このときの下野弘の演技は若干高めで、少し安定感がないように思えた。うわずったような、とでも言うのだろうか? もう少し落ち着いた雰囲気が欲しかったけど、焦りをイメージしているという意味ではこれぐらいが良いのかもしれない。
穂見の道を奥木染へと目指して歩く2人。穹は右手でハルの服の裾を掴みながら、左手で携帯を打ちつつぬいぐるみを抱えるという器用なことをしています。
「ハル……」
「ん?」
「10分以上歩いてる」
「かな」
原作にもあったようなやり取りですが、ハルが実際に穹の背中を押そうとしている姿は良いものですね。恥ずかしそうに身動ぎする穹は、「いいよぉ!」と一人で歩いていってしまいます。そんな穹の態度にハルは頭を掻きますが、そこへ車がゆっくり目のスピードでやって来ました。田舎道だから法定速度とかないのかは知りませんが、それまで車など通りもしなかったもんだからハルと穹は思いっきり道路の真ん中を歩いていたのです。避けるハルはすかさず穹に声を掛けますが、穹は軽く鼻を鳴らしてハルを一睨み。
「ん?」
携帯の着信に気付いたハルが黒い折りたたみ式を取り出すと、そこには穹からのメールが届いていました。日付は6月20日、時刻は14時44分。本文は「とっとと来て」の一言だけ。
疲れたと言っていた割に1人でさっさと行ってしまう穹に、ハルはなんとも言えない表情を向けるのでした。
ハルと穹を追い越した車に乗っていたのは、渚さんとダメイドの2人。台詞ではダメイド、もとい初佳が他キャラでは一番最初となったわけですが、見かけたばかりのハルを話題に出し、「今の男の子と、すっごい可愛かったんですよ?」と話を振ります。見慣れない姿から旅人ではないかと予想しますが、渚さんは「まさか」と、それを否定します。なにもない町であることを分かっているからこその断言なのか、初佳が窓の外から視線を外さないため、渚さんも自然と身体を後ろへと向けます。ハルのことがモロタイプだというダメイドはまだなにかを話していましたが、空間が車内から車外に移ったので、なにを言っていたのかは不明です。
ニアミスと言うほどのものではないにせよ、最初に登場したヒロインが渚さんというのは興味深かった。メガマガの記事もありましたし、瑛より早いって言うのはね。初佳の方が早い? 既にヒロイン落ちしてるからなぁ……
「これが大きなスーパー?」
一方、穹はハルに連れられスーパーにやってきますが、それはスーパーとは名ばかりの個人商店が少し規模を大きくした程度の物。
「多分、この辺ではね」
店名が、大木奈なのはネタだとしても、そういったことも含めた上でか穹は「最悪……」と肩を下ろします。いや、気持ちは判るよ。その内タカノも出てくるんでしょうけど、私の地元にある一番小さいスーパーより狭いもの。まあ、作りが違うんだけどさ。
店内には瑛がいて、驚くべき事に買い物カゴを4つ同時に持ち上げていました。器用とかそういうレベルじゃなく、確かに店員の佐野さんが言うとおり惚れ惚れとする姿だ。どのカゴも商品が沢山入っているのに、瑛って力持ち設定はあったんだっけ? 運動は得意な方だったと思うけど、店員の反応から奥木染の人がみんなこれぐらい出来るってわけではないでしょう。
レジは全部で2台、後ろに並んでいる客も、隣のレジとお姉さんと客のおばちゃんも、瑛を温かい目で見ています。その後方には、既に店内へと入った穹がお菓子の棚を見上げたり見下ろしたりしていました。瑛が買ったのはどうやら町の爺さんや婆さんのものらしく、足腰が弱ったりして外出がしにくいご老人のために、買い物の代行ってところでしょうか? まあ、原作でもそんなシーンはあった気がするし、特に違和感はありません。
スナック菓子を中心に籠の中へと詰め込む穹と、それを注意するハル。そんな光景を瑛は目撃し、ハルのことを一瞬で誰だか理解したのか、頬を赤らめ見つめています。とはいえ買った物を届けるという仕事の最中、瑛はハルたちに話しかけることなく、「またね、ハル君」とその場を去りました。
「買いすぎだよ穹。普通の食料買いに来たんだから」
持ち合わせがそんなにないのか、財布の中を確認しながらハルが苦言を呈します。
「知らない……それと、ここからはホント歩きたくない」
駄々をこねる穹ですが、返ってきたのは意外な言葉。
「いいよ」
「ここからはもう歩かなくていい」
スーパーを出て、隣の地井サイクルという店に移動したハルと穹。「下見に来たとき買っといたんだ」と、中古らしい自転車を疲労するハル。荷台を穹専用と称するも、穹は「ダサ過ぎ」と素っ気ない。しかし、自転車が走り出すとハルの腰に手を回して、恥ずかしがりながらも2人で穂見サイクリングへと洒落込みます。
少し大回りして行くからな、と自転車を穂見学園に向けるハル。今度来る学校だと紹介しますが、穹はまだ行く気がない様子。無理強いはしないと決めたのか、軽く相づちを打ちながら再び走り出そうとするハルですが、そこに校門から飛び出してきた委員長の自転車と接触しそうになります。PVを見たときは言い争っているのか? と思えなくもないシーンでしたが、そんなこともなく互いに謝罪。
「す、すみません!」
「い、いえ、こちらこ……そ」
ハルの顔を確認した委員長の顔が、見る見る朱色に染まっていきます。さすが個別ルートで妄想癖が明らかになっただけあり、委員長の目に映ったハルは物凄くキラキラしています。一瞬でノックアウトされたのか声を裏返しながら、食い入るようにハルを見つめます。穹はその一目惚れを察したのか、鋭い視線を委員長へと向けるのですが、当の委員長にはまったく見えていないという。
改めて謝罪をするハルに、手を振りながら送り出す委員長。出会いの衝撃としては、確かに大きいのかも知れない。渚さんや瑛と違って、直接的な接触をしたわけだし。
家に帰る前にハルは叉依姫神社へと寄ることにします。買い物の荷物もあるので境内までは上がりませんでしたが、ハルは「夏祭りに来たの憶えてるか?」と穹に語りかけます。穹はいつでもハルの背中に隠れていたそうだけど、ここには少し疑問を憶えた。確か、原作でもコミカライズでも穹は夏祭りに参加したことがなく、作中が初めてでした。別に子供の頃行っていたからといって、なにかイベントが成立しなくなるとか、そんなことはないんですけど、原作設定との際はチラホラ見受けられますね。
「また一緒に行こうよ、浴衣来てさ」
浴衣フラグが立ったのは良いけど、そういや穹は絵こそないものの巫女服も一度着たんだっけ。その辺りのイベントには期待しても良いのかな。
家に帰る頃にはすっかり辺りも暗くなっており、穹は虫の多さに文句をいいます。そういや、バッタとか出てきませんでしたね。映像に出てこなかっただけでちゃんと遭遇はしているのだろうか。白い服は虫を寄せ付けるというし、色々大変でしょう。帰路につく最中、穹は隣家の灯りを見て表情を強ばらせます。そこが誰の住んでいる家なのかは、しっかりと憶えているようです。
「懐かしいだろ? 4年ぶりだっけ」
ハルが最後に奥木染を訪れたのは奈緒に逆レイプをされた年です。それが4年前だとするなら、現在高校1年生であるハルは早生まれであることも考慮すれば当時11歳ということになります。今15歳だというのにもビックリですけど、そうか逆レイプされたのは11歳か……小6ですかね? 原作の描写だと精通はおろか皮すら剥けてなかったと思うけど、小学生なら当然かな。ちなみに逆レイプシーンはOPや挿入歌の映像で少しだけ見ることが出来ます。
まあ、それについては追々書いていくにしても、今日から我が家となる春日野医院には既に引っ越しの段ボールが置かれており、どうやらハルが先に送っていたらしい。原作では引っ越し業者に来て貰い、穹の部屋決めなどがあるんだけど、そういう部分を一切省略して奥木染案内とヒロイン紹介に当てた感じかな。
「ネットは?」
「ごめん、まだ掛かりそうなんだ」
「ないと生きていけない」
アニメでは穹のネットジャンキーな部分を全面に出すのか、それとも原作みたいにハルカナソラまで置いておくのか、その辺りが気になりますね。当面は携帯のネットで、というのは同じですけど。
「どこ行くの?」
徐に包み紙で包んだ箱を持って出掛けようとするハルを、穹が呼び止めます。
「隣だよ、引っ越しの挨拶。すぐ戻るから」
「あっ……」
1人家に置いて行かれた穹は、暗い廊下を見つめながらポツンと立っているのでした。
隣の家というのは依媛さんちですが、奈緒の母親は原作の疲れ果てた感じと違い、割とまともそうな方でした。ハルに対しても、少々余計なことを言っている気はしないでもなかったけど親身でしたし、ハルの祖父である先生へ世話になったというのは、色々な意味で事実なのでしょう。
挨拶をしている最中に奈緒が帰ってきて、ハルがいることに驚きます。しかし、ハルの反応はぎこちなく、あくまで他人行儀。奈緒はどうやら感極まっているらしいですが、避けるように母親の方へ挨拶を済ませます。このときの母親は、当然視線を娘の方へと向けていましたが、やはり思うところがある模様です。
依媛家を後にするハルですが、奈緒と遭遇したことに複雑そうな表情を浮かべます。しかし、なにかに感じ入る間もなく、穹からの催促のメールで家へと帰るのでした。
ここまでが丁度10分程度で、アイキャッチはないのですが多分CMなんじゃないかと思います。丁度シーンが大きく切り替わるしね。10分にしては随分と濃密だったけど、駆け足と言うほどではなかったかな。原作のヒロイン登場シーンがすべてなくなったのは残念ですが、アニメーションという媒体の1話であることを考えれば、これも仕方のないことでしょう。顔見せの必要性がありますからね。その割に亮平は出てきませんでしたが。
舞台は学校へ移り、ハルの転校初日です。原作の描写から、てっきり前の学校の制服で登校するのかと思いきや、普通に黒系の私服でした。担任も意外なほど若く、黒髪おかっぱで眼鏡という今日日珍しい出で立ちをしています。シンプルなハルの自己紹介に少々呆れたようですが、気に触ったという風でもなく軽く流します。結構な好青年というか、ハルの対人能力値が高いからなのかな。教師相手に微笑んで会釈をするとは、さすがハルだ。
即座に委員長が指名され、その際に教室の全体が映ります。モブキャラはともかくとして、そうか委員長は瑛の隣だったのか。何故だろう、委員長的な人は席が後ろの方だと思っていたんだけど、そういや亮平がいませんね。ハルの席の前にいるはずの彼ですが、授業をフケているのか姿を見せません。序盤のあのやり取り、ほんの数瞬で友情を確立させた2人のシーンは好きだったんだけど、ここもカットされてしまうとは。
委員長とは先日会っていますが、緊張のせいか彼女の笑みは震えています。思わず挨拶の拍子につくへとおでこを接吻させてしまうぐらいに。笑いが漏れる教室ですが、委員長の近くに座る渚さんはハルに興味津々なようです。あそこからだとハルの顔は視認できなかったようですが、初佳の言葉と照らし合わせてハルであると直感的に気付いたんでしょう。すごく可愛かったという、あのときの初佳の言葉に「確かに……」と声を漏らします。
瑛の自己紹介は、何気に切ないシーンでしたね。
「やっほー、ハル君! あっきらだよ!」
と、一見するとお調子者の瑛が勢いに任せて馬鹿をやっていると見えなくもないんでしょうが、いや、実際にハルを含めた教室の大半はそう思ったことでしょう。けど、瑛はこのとき敢えて大げさに自己紹介をすることでハルを試したんです。試したと言うよりは確認か、要するに自分のことをハルが憶えているかどうか。結果は普通のリアクションを返されたこともあり、ハルは瑛のことを憶えていませんでした。僅かに残念そうな表情を見せる瑛に気付いたのは、渚さんだけ。先程までハルに興味を向けていた彼女ですが、すぐに瑛へと関心が移ったようです。
その頃、穹は自宅の使われなくなって久しい医院スペースでアルバムを眺めていました。写真とはいえハルと穹の両親が初登場したわけですが、やはり双子は母親似なんですね。髪色や肌の色を考えれば母親に北欧かどこかの血が混じっていてもおかしくなさそうですが、実写ならまだしもアニメの写真だけで判別するのは無理があるってもんだ。父親の方は眼鏡を掛けていますが善良そうな男性で、奥さんや双子に比べると地味な印象を受ける。きっと優しい人だったんだろうね……勿論、両親揃ってですけど。
幼少期のハルと穹がお風呂に入っている写真も残っていましたが、穹の方が見えていなければ大丈夫と言うことなんだろうか。穹は特に気恥ずかしさを憶えるわけでもなく淡々とした表情でアルバムを眺めていますが、ふいに幼少期のハルの写真に指を当てると、そのまま椅子の上で自慰を始めます。
「ハルぅ……」
思い出されるのは幼少期。春日野医院まで避暑に来ていた穹は、部屋から姿を消したハルを探し回っています。ハルは子供らしいイタズラ心からか、単に隠れてからかっているだけなのですが、穹は向きになって探します。しかし、見つからないことに段々と不安を覚えてきたところに背中からハルにおどかされ、驚きのままに薬品棚へと背中をぶつけてしまう。
「危ない!」
自分で驚かしといて危ないもないだろうと思いましたけど、直撃したら重傷では済まなかったかも知れないNo.3069と書かれた薬品の瓶をハルは見事にキャッチ。ちなみに、幼少期のハルの声は下野弘ではなく松元恵さんで、まあ、知っている人は知っている声優さんですね。
薬品瓶をキャッチしたハルは安堵のため息を付きますが、恐怖で頬を上気させ、瞳に涙を浮かべている穹と目が合います。見つめること数秒、ハルの頬も熱くなっていき、彼は迷うことなくそのままキスをしました。妹の唇に、自らの唇を交じあわせたのです。段々と穹の足が開いていくのが細かいというか、かなり衝撃的なシーンです。場所が場所だけにこのままお医者さんごっこと洒落込んでもおかしくはないけど、果たしてこれは夢か幻か。いいえ、単なる現実だと思います。根拠はいくつかありますが、それは後述で。
シーンは再び回転椅子の上で自慰をする穹。回っているので、あんまり見過ぎると目に悪いかも知れない。過去の想い出という感慨に浸っているのか、それとも単にイっただけなのか、回転する以外には特に動きがありません。
そのまま時刻は夜となり、夕食後に穹はハルから学校であった出来事を聞かされます。ペットボトルのコーヒーを飲んでいるのはともかく、夕食は弁当か。コンビニないのにコンビニ弁当っぽいってのは置いて置いて、実は春日野家って原作だと夜ご飯を食べているシーンがほぼなかったりします。
ハルの話の中に始めて亮平が登場しましたが、特に回想が挟まれるわけでもなく、結局登場しなかった。中の人は端役で出ていたのに、なんで出さなかったんだろうか。尺的な問題と言ってしまえばそれまでだけど、亮平のことを話すハルが、まだ彼に対して謙虚そうなのが気になった。友情1日にしてならずなのかな。
「あぁ、それから不思議なコンビがいてさ」
「コンビ?」
瑛と渚さんの名前を出すハルに、女の名前であることを直感的に気付いた穹は不機嫌そうな表情を浮かべます。けどまあ、ハルとしては隣席に座っている女子ですし、委員長よりもインパクトというか、印象に残ったんでしょうね。それは回想シーンからも見て取れることで、なにかと世話を焼こうとする瑛や、そんな瑛の身だしなみを気にする渚さんのやり取りはちょっと面白かった。てか、UVは別に身だしなみじゃない……か?
楽しそうに学園でのことを離すハルに、穹はコーヒーの入ったグラスをテーブルへと打ち付けます。
「ぬるい、砂糖が多い」
もう寝る、とキッチン兼食堂を後にしようとする穹に、ハルが声を掛けます。その表情は、かなり真剣そうだった。
「ゆっくりでいいから……」
「んっ」
「ここで頑張っていこう。僕たちは、2人きりなんだから」
深刻そうなハルに対して、穹は同じような表情を浮かべながらポツリと言い返します。
「そんなの、分かってる」
おそらく翌日、学校でコピーを取っているハル。委員長も一緒ですが、状況的に彼女のノートのコピーを取らせて貰った、というところでしょうか? 折角の機会と言わんばかりに、委員長は初めて会ったときに一緒に居た少女、穹について尋ねます。ていうか、穹のこと認識できてたのかと思ったけど、後ろ姿を見送ってるわけだから当然だった。
穹について知る委員長だけど、このときのカットが格好いいのよ。可愛いんじゃなくて格好いい、キリッとしててさ、なんていうか本当に委員長っぽい感じがして、あぁ、梢はこんな表情も出来たのかと何故だか感心してしまった。
しかし、そんな凛々しい顔も10秒と持たず、委員長ビジョンに映るキラキラハルの赤面してしまい、恥ずかしさのあまり走り出してしまいます。そこでなんと、よりにもよって奈緒とぶつかるわけだけど、学校では先輩と言うこともあってかやや落ち着いています。単に陰気なだけだろうと言えばその通りだと答えますが、出会うと気まずいのがこの2人。奈緒は隣人であり、昔馴染みであることを簡潔に告げますが、ハルはその間一切口を開かず、一言も言葉を発しないのよね。挨拶すらしないで、僅かに細めた視線で奈緒を見るだけ。再会したときもそうだけど、アニメのハルは奈緒を避ける傾向にあるよね。少なくとも、ここまではそうだったんですよ。
回想シーンに入り、バスの待合室で泣いている幼少期の奈緒に、虫取の帰りらしいハルが声を掛けます。けど、奈緒はそんなハルを激しく拒絶し、ハルは近づくことすら出来ません。ここでハルは自分の中の回想を打ち切りますが、自転車で走る奈緒はその続きを思い出すことが出来た。彼女にとっては良い想い出なのかも知れないけど、ハルにとってはどうなんだろうね。思い出し運転なんかしていたせいか、奈緒はハルに衝突しそうになります。
自宅にいる穹はスマートフォンでハルにメールを送りますが、まったく返事が返ってきません。CMのときに気になっていたのはタッチペンだったのかと思いつつ、痺れを切らした穹は自分から家の外へ出てしまう。
「まったくもう、なにして……あっ!?」
穹は見ました。ハルが奈緒を自転車に乗せ、彼女の家まで送っているところを。当然、奈緒の自転車ですから穹専用が汚されたわけではないにせよ、このときの穹はなにを思っていたのか。奈緒の家にすら反応を示していたぐらいだし、相当な衝撃を受けたことには違いないですが、それが表に出ることはなかったような気がする。
奈緒はハルとの接触を避けて、転倒した拍子に膝頭を打ったようです。それで自転車がこげなくなって、仕方なくハルが送ったという感じらしい。ハルも奈緒には思うところがあるのか、それとも生来のお人好し気質からかここにきて声を掛けますが、今度は奈緒の方から距離を置いてきます。関わり合いにならないならそれに越したことはないんだけど、多分それは無理だろうな。残念ながらということばを積み重ねてしまいそうだけど。
帰宅したハルを、仁王立ちの穹が待ち構えていました。
「いっぱいメールしたのに」
ハルは自分が携帯を忘れていたことに気付き、慌てて取りにいきます。どうやら先日の私服と共に脱衣所に置きっぱなしになっていたらしく、そこには穹からのメールが沢山受信されていました。
「ほんっとにごめん!」
仏間で穹に謝るハルですが、穹はここで原作でも印象深い台詞を漏らします。
「逃げたかと思った……」
「なんだよ、逃げるって」
「だって……」
振り返った穹は頬を上気させ、瞳には涙を浮かべていました。その表情を見たハルは、意を決して起ち上がると、徐に穹の肩をつかみ、互いに顔を引き寄せ合って唇を――というのは、ハルの妄想です。何故なら穹は別に泣いてはいませんでしたし、夢から覚めたように瞬きをしたのはハルの方だった。穹はキョトンとした眼でハルを見つめていただけでしたしね。何故ハルがそのような想像をしたのか、それは先程の穹による幼少期の回想が本当で、現実にああいうことがあったからでしょう。仮に、もし穹が本当に泣いていたのならば、ハルは迷わずキスをしたのではないだろうか。ハルはどうにも、そうすることが当然であると思ってそうだ。ちなみに、穹の妄想であるという可能性もこの場合通用するけど、それでも過去の出来事が真実である必要がある。どちらにせよ、そうじゃないと成り立たないから。
「子供じゃないだろ、もう」
穹の頭に手を置くハルだけど、この台詞も結構深い。単に子供じゃないんだからこれぐらいで大げさだと言いたいのか、それとも、もう子供じゃないのだからキスとかはしないと言っているのか、穹の不満そうな、寂しそうな表情は一体どちらに傾いているのか、1話において1番重要なシーンはここだと思いました。
奈緒のお風呂シーンは面白くもなんともないので飛ばして一気に深夜。いつの間にか降り出した雷雨が奥木染を照らします。春日野医院の中も照らし出される中で、穹が部屋にいません。ハルはとっくに自室で就寝中なようですが、なんとそこに穹が現れます。若干虚ろな目をした穹はハルに向かってこう言います。
「いかせて……いきたい……」
驚くハルの前で、穹はベビードールの肩紐に手をかけます。
「穹? あっ!」
ベビードールが畳の上に落ち、下着姿となった穹が頬を上気させつつハルを見つめます。呆気にとられるハルに、どこまでも穹の視線が注がれていく。
「ハル……」
第2話へつづく
最後のシーンの解説を先にしてしまうと、PVから気になってはいたんですが、なんてことはない、これは単に穹のハルと一緒に学校へ行きたい宣言です。ベビードールを脱いだのは制服を作るためサイズを測る必要があったからで、ネタがばれてしまえば大したことはありませんね。勿論、私の予想が外れてこのまま禁断の関係に突入する可能性だってあるけど、普通に考えればこういうことでしょう。第2話は初っ端から3サイズチェックというわけで、私としては今から楽しみでなりません。前述の通り、主題歌と挿入歌については明日の日記に回すので、とりあえず今日はこの辺で。
という風に締めたかったんですけどね、まあ、なんていうかさ、良いアニメだったとは思うよ。Cパート含めて、掴みとしては上手かったんじゃないかなと思う。でも、これは果たしてヨスガノソラなのだろうか? 無論、エロゲとアニメの差違は理解しているつもりだけど、私って原作の序盤が結構好きだったからさ。なんていうか、作品から受ける雰囲気と印象がまったく違うような気がした。アニメはアニメで好きだし、これならBD買っても良いかなとは思うけど、具体的な評価を下すにはまだ早いような気がする。いや、良いアニメなんだけどね。
運命の流れは、止まることなく
2010年10月4日 ヨスガノソラ私の記憶ではアニメ版ヨスガノソラ第1話のサブタイトルはハルカラキミトだったはずなんですが、いつの間にか公式でもハルカナキオクになっていました。先週の時点でMXの番組表にそう載っていたので変だなとは感じてたんですが、先月末に出たアニメ誌には前者で記載されてましたし、MXのミスという判断をした覚えがあります。けど、4日に更新されたアニメ公式サイトを観ると、どうやらハルカナキオクが正解らしい。何故サブタイトルが変更となったのかは分かりませんが、大人の事情って奴でしょうか。
公式の更新によると、アニメ版ヨスガノソラはTV放送連動企画というものがあるらしいです。それがどんなものかは判りませんが、デジタルコンテンツであるらしい。限定壁紙か、あるいは別のものか。後2時間もすれば分かることだけど、確かにサイトを中心とした企画を沢山用意しているみたいですね。
てっきり、今日はハルキノソラも更新するかと思ったんですが、意外なことに第4回の配信をしなかった。収録自体は先週の月曜に済んでいるはずなのに、なにを勿体ぶっているんだろうか。本当に10日のマチアソビで出張版をやるというのなら、今日にでも配信して告知をしなければ間に合わないのではないだろうか。あるいは、特に告知や宣伝の必要がないと思っているのかも知れないけど、確かにまあ内輪ネタのラジオだし、大々的に宣伝したところで人が集まる可能性は低いのかな……普通、こういうのは決定した時点でリスナーに知らせるものだと思うんだが。
まあ、サイトを中心に盛り上げると言っている以上は週数回の更新に切り替えるのだろうけど、スタチャはヨスガノソラという作品を使って新しい商法でも生み出したいんだろうか? ハルキノソラが良い例だけど、内輪や身内を使えば基本的にギャラは発生しないし、サイトコンテンツの充実も特に金が掛かるものではない。放送局も少ないから大々的な宣伝は必要ないし、そう考えると結構楽なやり方ですね。中の人には中の人なりの苦労があるんだとは思うけど、既存の方法に依存せず、新しいやり方を開拓しようという精神は評価しても良いじゃないだろうか。それが成功するかどうかは別としてもね。
アニメ公式のTwitterによると、「どの局も見れないと言う方、何かしら視聴方法を考えています。発表できるタイミングで告知させていただきます」とのことで、私はかなり複雑な気分になっています。AT-X加入組としては、1890円も払って視聴しているのだから、当然ネットでの無料配信とかは止めて欲しいし、まあ、それはMXでの放送もある時点で意味のない考えではあるんだけど、果たしてどんな方法を取ってくるのか。一見するとスタチャらしからぬ慈悲にも見える発言だけど、なにせ相手はスタチャですからね。視聴不可地域のファンを取り込むために、どんな商法を組み込んでくるか分かったもんじゃない。まさか、ニコニコ辺りと手を組むことはないと信じたいが、ヨスガノソラに関してはなにを仕掛けてくるのか本当にサッパリで。
元々、アニメ化自体に否定的だった私としては、あまりこの作品が有名になることを快く思っていなくて、そういった意味でもネット配信などには難色を示しているんだけど、わざわざ公式でそんなことをしなくても、動画サイト等が違法アップロードするんじゃないの? という醒めた見方も出来る。ちょっと調べたんですが、既にいくつかの動画紹介サイトが準備をしており、各違法動画サイトへのリンクをベタベタと張っておりました。youtubeぐらいしか知らない私だけど、動画サイトってあんなにあるもんなんですね。知り合いのアニメ屋がイタチごっこにもなりゃしないと言っていたのが、なんとなく分かるような気がしました。
ヨスガノソラの救済処置については、見たくても見ることが出来ないといった人には喜ばしいことであるし、それにケチを付ける私の方が間違っているのは分かってるんだけど、まあ、こういう辛気くさいことを書くのもこれを最後にしたいよ。第1話放送開始までそろそろ1時間だけど、細かいこととか全部忘れられるような、良い作品にして欲しい。私はやっぱりさ、ヨスガノソラって作品が好きなんだよ。ここ数ヵ月アニメ誌とか買って、アニメの情報やら色々集めたけど、例えそれが原作とは違うものでもヨスガノソラであることには違いないんだなと、そんなことを思えるようになったし。
明日は休みを取ったので、1日中1話を観ていようと思います。日記は比較的早く更新すると思うけど、やっぱり書きたいことはいっぱい出てくるだろうし、速さに拘るよりは中身に拘ろうかなと。それでは、また明日にお会いしましょう。
公式の更新によると、アニメ版ヨスガノソラはTV放送連動企画というものがあるらしいです。それがどんなものかは判りませんが、デジタルコンテンツであるらしい。限定壁紙か、あるいは別のものか。後2時間もすれば分かることだけど、確かにサイトを中心とした企画を沢山用意しているみたいですね。
てっきり、今日はハルキノソラも更新するかと思ったんですが、意外なことに第4回の配信をしなかった。収録自体は先週の月曜に済んでいるはずなのに、なにを勿体ぶっているんだろうか。本当に10日のマチアソビで出張版をやるというのなら、今日にでも配信して告知をしなければ間に合わないのではないだろうか。あるいは、特に告知や宣伝の必要がないと思っているのかも知れないけど、確かにまあ内輪ネタのラジオだし、大々的に宣伝したところで人が集まる可能性は低いのかな……普通、こういうのは決定した時点でリスナーに知らせるものだと思うんだが。
まあ、サイトを中心に盛り上げると言っている以上は週数回の更新に切り替えるのだろうけど、スタチャはヨスガノソラという作品を使って新しい商法でも生み出したいんだろうか? ハルキノソラが良い例だけど、内輪や身内を使えば基本的にギャラは発生しないし、サイトコンテンツの充実も特に金が掛かるものではない。放送局も少ないから大々的な宣伝は必要ないし、そう考えると結構楽なやり方ですね。中の人には中の人なりの苦労があるんだとは思うけど、既存の方法に依存せず、新しいやり方を開拓しようという精神は評価しても良いじゃないだろうか。それが成功するかどうかは別としてもね。
アニメ公式のTwitterによると、「どの局も見れないと言う方、何かしら視聴方法を考えています。発表できるタイミングで告知させていただきます」とのことで、私はかなり複雑な気分になっています。AT-X加入組としては、1890円も払って視聴しているのだから、当然ネットでの無料配信とかは止めて欲しいし、まあ、それはMXでの放送もある時点で意味のない考えではあるんだけど、果たしてどんな方法を取ってくるのか。一見するとスタチャらしからぬ慈悲にも見える発言だけど、なにせ相手はスタチャですからね。視聴不可地域のファンを取り込むために、どんな商法を組み込んでくるか分かったもんじゃない。まさか、ニコニコ辺りと手を組むことはないと信じたいが、ヨスガノソラに関してはなにを仕掛けてくるのか本当にサッパリで。
元々、アニメ化自体に否定的だった私としては、あまりこの作品が有名になることを快く思っていなくて、そういった意味でもネット配信などには難色を示しているんだけど、わざわざ公式でそんなことをしなくても、動画サイト等が違法アップロードするんじゃないの? という醒めた見方も出来る。ちょっと調べたんですが、既にいくつかの動画紹介サイトが準備をしており、各違法動画サイトへのリンクをベタベタと張っておりました。youtubeぐらいしか知らない私だけど、動画サイトってあんなにあるもんなんですね。知り合いのアニメ屋がイタチごっこにもなりゃしないと言っていたのが、なんとなく分かるような気がしました。
ヨスガノソラの救済処置については、見たくても見ることが出来ないといった人には喜ばしいことであるし、それにケチを付ける私の方が間違っているのは分かってるんだけど、まあ、こういう辛気くさいことを書くのもこれを最後にしたいよ。第1話放送開始までそろそろ1時間だけど、細かいこととか全部忘れられるような、良い作品にして欲しい。私はやっぱりさ、ヨスガノソラって作品が好きなんだよ。ここ数ヵ月アニメ誌とか買って、アニメの情報やら色々集めたけど、例えそれが原作とは違うものでもヨスガノソラであることには違いないんだなと、そんなことを思えるようになったし。
明日は休みを取ったので、1日中1話を観ていようと思います。日記は比較的早く更新すると思うけど、やっぱり書きたいことはいっぱい出てくるだろうし、速さに拘るよりは中身に拘ろうかなと。それでは、また明日にお会いしましょう。
DreamParty東京2010秋
2010年10月3日 ヨスガノソラDreamParty東京2010秋へ参加してきました。このイベント、来年からCOMIC1と同時開催になるらしく、同人とエロゲを天秤に掛けることが出来ない私としては、今から悩みまくっています。なにせCOMIC1は毎回サークル参加がデフォになりつつあるし、これをパスすることは出来ません。しかし、午前中に行かなければ買う物も買えないドリパと両立するのは非常に難しく、例えるならコミケの3日目と企業ブースの初日を同時に行けと言われているようなものです。
まあ、冬コミも終わってないのに来年の春の心配などしていられないし、場合によっては今回が最後の参加になるかも知れないわけだから、とりあえずは目の前のドリパを楽しもうと言うことで今回もアーリーチケットでの入場をしてみました。特段、欲しいものがあったわけじゃないんだけど、朝早くから行くのも面倒くさくて、金で時間が買えてしまうなら買ってしまおうかなと。ダメですね、人間楽なものを知るとすぐそれに依存してしまう。
最初に並んだのはCUFFSブースで、なにか面白いものでもないかと少しだけ期待をしていましたが、置いてあったのは新作テレカが2枚と夏コミグッズのあまり、それにヨスガと夏ノ雨のVFBだけでした。あぁ、そういえばさくらむすびのVFBも置いてあったけど、まさかあれが掃除している際に見つけた懐かしいグッズだったのだろうか。ヨスガノソラの新作グッズがないことは知っていたので期待はしてなかったんですが、過去に販売したものでなにか掘り出し物でもないかなと思っていたので少し当てが外れました。まあ、あったらいいなぐらいだったので別に構わないと言えば構わないんだけど、アニメ放送直前にしては勢いがないかなと感じたり。確かにアニメのポスターはベタベタと4枚ほど貼ってましたが、絵柄にしても既存のものだし、特に目新しさは感じられない。そう考えると、ヨスガノソラの色合いが非常に薄いドリパだったと思います。
CUFFSとCUBEの新作テレカ以外に買う物もなかったので、なんとなく隣のCLAPWORKSブースへ。ここではなにかしら買うと野サクの主題歌CDをくれるという話だったので、一番安い台紙付テレカを購入しました。CDの他にも缶バッチをくれたんだけど、なにせキャラとかまったく知らないのでテレカに描かれているのと同じキャラをチョイス。でも、特に好みというわけでもないんだなこれが。
テレカの購入を終えた後は会場内をブラブラ。新作抱き枕を売っていたORBITブースで足を止めて、のどかの抱き枕を買うか買わないかで大いに悩む。2wayトリコットのライクラで8000円という値段は非常に安いと思ったけど、なにせマチアソビに行くか行かないかで悩んでいる私です。1万円近い出費をここでするというのは非常に勇気がいることで、もう少し考えてみようと、ねこねこ&コットンのテレカとか買いながら会場内をグルグルしてました。そして、やっぱり欲しくなってORBITブースへ戻ってみると……予想はしていたけど完売してたんだな、これが。まあ、そうなるだろうなとは予想していたんだけど、買わないで後悔することが多い私としては結構ショックでして。だったら最初から買って置けよと言われそうだけど、ちょっとだけ自暴自棄になった私は何故だかその足でminoriブースへ直行。レイヤーと少しだけ話して、あろうことか千尋の布団カバーを買ってしまった。値段は同じく8000円、結局同じ額を使っている始末です。
いや、うん、仕方なかったんだよ。なんとなく昨日暇だったから、積んでいた天使の日曜日をプレイしてさ、自分の中でefキャラが凄い高い位置にいたんだよ。実はのどかの抱き枕を即買いしなかったのも、千尋の布団カバーと迷っていたからで……はは、それでも一度はのどかを選んだんだけどね、まったく上手くいかないものだ。
千尋のカバーを買った後は無料配布物などをゲットして回り、戯画以外は大抵回収したのかな? 戯画は何時から配布だったか分からなかったのと、早く帰りたかったこともあってスルーしました。JINKIのプレリュードブックは興味あったけど、配布時間も分からないものを延々と待ってもいられないので。配布と言えば、minoriブースはバインダーを持っていなかったので参加できなかった。まさか、あれを再配布するとは。下調べが不十分だったばかりの失敗ですね。
帰る前にCUFFSブースに寄ったら広報がいたので、少しだけ質問をしてみました。というのも、以前に広報発案で作ると言っていた等身大黒うさぬいぐるみと穹の指輪は、その後どうなったのですかと、そんな質問をね。本来なら、この秋ドリパで出すはずだったものですし、もしかしたら、また企画倒れになっている可能性もあったので。だから進行状況の確認的な意味で訊いたら、これが物凄い意外な答えが返ってきてさ。
「いや、それが日中関係の影響で中国との連絡が取れなくなって」
一瞬、耳を疑ったけど、嘘を言っている表情でもなかったので信じることにした。
「中国の業者から1ヵ月以上音沙汰がなくて、オタクのみんなは日中関係なんて実害はないとか言ってるけど、裏ではかなり死活問題に……」
どうやら昨今世間を騒がせている日中の複雑な関係と対立は、オタク産業にも多大な影響を与えているらしいです。それでも広報としては年内合わせに向けて頑張ると言っていますが、冬コミまでに間に合うのかどうか。まさか、世界情勢にエロゲグッズの製作まで左右されるなんて、エロゲはジャパンオンリーとか言いつつ頼るところは海外頼りなのがなんとも言えない現実ですね。
千尋の布団カバーを買ったせいで思ったより金を使いましたが、それでも2万円以下に済ますことが出来たので、まあ、こんなもんなんじゃないかなと。のどかの抱き枕が心残りだけど、縁があればその内再会することもあるでしょう。ステージイベントやブースイベントには一切参加しなかったけど、今回はメモリアルライブがありませんでしたね。前回の野サクの時点で無料になっていたライブですが、遂に開催もされなくなってしまったのか。HOOKとかも来てなかったからトークショーも聴かなかったし、そういやメロンブックスもいなかったな。そういった意味では、誰かが言っていたようにメインとなるものが少ない、物足りないドリパだったのかも知れません。
まあ、冬コミも終わってないのに来年の春の心配などしていられないし、場合によっては今回が最後の参加になるかも知れないわけだから、とりあえずは目の前のドリパを楽しもうと言うことで今回もアーリーチケットでの入場をしてみました。特段、欲しいものがあったわけじゃないんだけど、朝早くから行くのも面倒くさくて、金で時間が買えてしまうなら買ってしまおうかなと。ダメですね、人間楽なものを知るとすぐそれに依存してしまう。
最初に並んだのはCUFFSブースで、なにか面白いものでもないかと少しだけ期待をしていましたが、置いてあったのは新作テレカが2枚と夏コミグッズのあまり、それにヨスガと夏ノ雨のVFBだけでした。あぁ、そういえばさくらむすびのVFBも置いてあったけど、まさかあれが掃除している際に見つけた懐かしいグッズだったのだろうか。ヨスガノソラの新作グッズがないことは知っていたので期待はしてなかったんですが、過去に販売したものでなにか掘り出し物でもないかなと思っていたので少し当てが外れました。まあ、あったらいいなぐらいだったので別に構わないと言えば構わないんだけど、アニメ放送直前にしては勢いがないかなと感じたり。確かにアニメのポスターはベタベタと4枚ほど貼ってましたが、絵柄にしても既存のものだし、特に目新しさは感じられない。そう考えると、ヨスガノソラの色合いが非常に薄いドリパだったと思います。
CUFFSとCUBEの新作テレカ以外に買う物もなかったので、なんとなく隣のCLAPWORKSブースへ。ここではなにかしら買うと野サクの主題歌CDをくれるという話だったので、一番安い台紙付テレカを購入しました。CDの他にも缶バッチをくれたんだけど、なにせキャラとかまったく知らないのでテレカに描かれているのと同じキャラをチョイス。でも、特に好みというわけでもないんだなこれが。
テレカの購入を終えた後は会場内をブラブラ。新作抱き枕を売っていたORBITブースで足を止めて、のどかの抱き枕を買うか買わないかで大いに悩む。2wayトリコットのライクラで8000円という値段は非常に安いと思ったけど、なにせマチアソビに行くか行かないかで悩んでいる私です。1万円近い出費をここでするというのは非常に勇気がいることで、もう少し考えてみようと、ねこねこ&コットンのテレカとか買いながら会場内をグルグルしてました。そして、やっぱり欲しくなってORBITブースへ戻ってみると……予想はしていたけど完売してたんだな、これが。まあ、そうなるだろうなとは予想していたんだけど、買わないで後悔することが多い私としては結構ショックでして。だったら最初から買って置けよと言われそうだけど、ちょっとだけ自暴自棄になった私は何故だかその足でminoriブースへ直行。レイヤーと少しだけ話して、あろうことか千尋の布団カバーを買ってしまった。値段は同じく8000円、結局同じ額を使っている始末です。
いや、うん、仕方なかったんだよ。なんとなく昨日暇だったから、積んでいた天使の日曜日をプレイしてさ、自分の中でefキャラが凄い高い位置にいたんだよ。実はのどかの抱き枕を即買いしなかったのも、千尋の布団カバーと迷っていたからで……はは、それでも一度はのどかを選んだんだけどね、まったく上手くいかないものだ。
千尋のカバーを買った後は無料配布物などをゲットして回り、戯画以外は大抵回収したのかな? 戯画は何時から配布だったか分からなかったのと、早く帰りたかったこともあってスルーしました。JINKIのプレリュードブックは興味あったけど、配布時間も分からないものを延々と待ってもいられないので。配布と言えば、minoriブースはバインダーを持っていなかったので参加できなかった。まさか、あれを再配布するとは。下調べが不十分だったばかりの失敗ですね。
帰る前にCUFFSブースに寄ったら広報がいたので、少しだけ質問をしてみました。というのも、以前に広報発案で作ると言っていた等身大黒うさぬいぐるみと穹の指輪は、その後どうなったのですかと、そんな質問をね。本来なら、この秋ドリパで出すはずだったものですし、もしかしたら、また企画倒れになっている可能性もあったので。だから進行状況の確認的な意味で訊いたら、これが物凄い意外な答えが返ってきてさ。
「いや、それが日中関係の影響で中国との連絡が取れなくなって」
一瞬、耳を疑ったけど、嘘を言っている表情でもなかったので信じることにした。
「中国の業者から1ヵ月以上音沙汰がなくて、オタクのみんなは日中関係なんて実害はないとか言ってるけど、裏ではかなり死活問題に……」
どうやら昨今世間を騒がせている日中の複雑な関係と対立は、オタク産業にも多大な影響を与えているらしいです。それでも広報としては年内合わせに向けて頑張ると言っていますが、冬コミまでに間に合うのかどうか。まさか、世界情勢にエロゲグッズの製作まで左右されるなんて、エロゲはジャパンオンリーとか言いつつ頼るところは海外頼りなのがなんとも言えない現実ですね。
千尋の布団カバーを買ったせいで思ったより金を使いましたが、それでも2万円以下に済ますことが出来たので、まあ、こんなもんなんじゃないかなと。のどかの抱き枕が心残りだけど、縁があればその内再会することもあるでしょう。ステージイベントやブースイベントには一切参加しなかったけど、今回はメモリアルライブがありませんでしたね。前回の野サクの時点で無料になっていたライブですが、遂に開催もされなくなってしまったのか。HOOKとかも来てなかったからトークショーも聴かなかったし、そういやメロンブックスもいなかったな。そういった意味では、誰かが言っていたようにメインとなるものが少ない、物足りないドリパだったのかも知れません。
旅立つことに理由はいらない
2010年10月1日 ヨスガノソラ地元の書店で電撃 G’s magazineを立ち読んでたら、アニメ版ヨスガノソラの描き下ろしイラストの2ページ記事が載っていたので即購入しました。メガマガや娘Typeと違い作品解説みたいのはなかったんですが、穹、瑛、渚さんの描き下ろし私服イラストが可愛かった。私服といっても、瑛は巫女服なんだけどね。シチュエーション的に春日野家みたいなんだけど、瑛はともかく渚さんはどうしているんだろう。
3誌ほど読んで思ったことなんですが、アニメ誌というか、作品的にはこの3人を全面に出す方向で行くんでしょうか? まあ、瑛や渚さんだって可愛いから構わないんだけど、それでも穹が中心にいることは変わらないらしい。電撃G’sは文章が少ないけど穹が目立っている感じで、メガマガと比べて色気こそないですが、風のようにふんわりとした雰囲気にはあざとさがなく、なんとも落ち着いた気分になれます。先のピンナップも好きだし、メガマガのを良い感じだと思ったのも事実だけど、絵的には電撃G’sの方が好きかも知れない。
記事そのものに特筆する部分は少ないけど、悠に兄以上の感情を抱く妹の穹の存在が、やがて大きな波紋を呼んでいくという穹シナリオを感じさせる記述もあったし、まあ、満足できる内容ではないかと。
ちなみに、メガマガと娘Typeもそうなんですが、今回のピンナップなど描き下ろしをイラストを担当したのはキャラクターデザインの神本兼利ではなく鈴木豪でした。スタチャというかfeelではD.C.Ⅱやキスシスの作画監督で知られるアニメーターですが、確かに先月号のメガマガピンナップと比べると、デザインに明確な差があるよね。ヨスガには作監ないし補佐として関わっているんでしょうけど、私はどちらかと言えば鈴木原画の方が好みかなぁ。いや、神本さんも好きなんだけどさ、電撃G’sの描き下ろしにはメガマガ以上に惹かれるものがあった。単純な色気だけで考えればメガマガの方が何十倍も上なんだろうけど、露骨なエロに疑問を憶えないでもなかったから。まあ、ピンナップ保存のために後2~3冊買うこと決定しているんだけどね。ほら、額とか入れて飾りたいし。
アニメ公式サイトの更新があるかと思いきや、今日はありませんでしたね。Twitterによればサイトの更新はイレギュラーになるそうで、次はアニメ第1話の放送日である4日らしい。金曜更新を止めて今後もこれでいくのかは知りませんが、これまたTwitterによると皆様に楽しんで貰える企画考えているらしい。企画を用意してくれるのは良いんだけど、出来ることなら手間の掛からないものが良いな。金はいくら掛かっても出すつもりだけど、時間だけは簡単に用意出来るものじゃないから。
しかし、現状ハルキノソラとかを楽しんでいるのが私以外に何人いるのか……ハルキノソラも月曜に収録したなら今日配信してくれれば良いのにね。多分、4日更新に合わせてくるんでしょうけど、楽しみにしていただけに残念でならない。
そう、ハルキノソラで思い出した! なんか、急な話なんですけどハルキノソラ出張版なるものがやるらしいです。私も情報を知って間もないんですが、なんとあの徳島市主催のイベントであるマチアソビ内で企画が為されているとか。
3連休の中日とはいえ、翌日はヨスガノソラの第2話も放送されますし、泊まりがけではなく日帰りの強行軍で行こうと思います。足利に行ったばかりだし、宿泊費を捻出が難しいので。同じ理由で飛行機にも乗れない。4時間ほど移動時間を短縮できるんだけど、往復の交通費が3万近く違うし、それに空港から徳島駅は遠い。新幹線と特急の乗り継ぎにはなるけど、6~7時間掛けて横浜から徳島に向かった方が……まあ、自分でも馬鹿なことを考えているとなとは思うけどね。悲恋堂の店主にも頭を冷やしなさいといわれたし。
私がこれまで興味を示さなかったマチアソビに行こうとしているのは、勿論ヨスガノソラが理由ではあるんだけど、そもそもやるのは出張版であって、公開録音でも公開放送でもないんですよ。つまり、実際にサイトで配信されるかどうかも分かりませんし、イベントのみの特別版という可能性もある。私はそれが不安でね。遠出は嫌いだし、行ったこともない四国に1人で行くことには抵抗があるけど、最早行くしかないという状況です。
もしかしら、ヨスガノソラ関係の物販とか無料配布があるかも知れないじゃないですか。まさか、ハルキノソラの出張版をやるだけで終わりはしないでしょう。誰得というか、そんなイベント誰が観に行くんだ。いや、私は行くけどさ。他にもめぼしいイベントはあるみたいだし、忙しない日程だろうけど楽しんでこようと思います。出張版が何分のイベントになるかは知りませんが、たった15分のためだけに徳島へとかだったら笑えますね。割に合わないことこの上ないけど、アニメ化に合わせて出費が増えるのは覚悟していましたし、頑張るしかない。悲恋堂なら、その頑張りを他のことへ向けなさいとか言うんだけど。でも、あいつ普通に徳島の名産品とか調べだしてたな。金無いって言ってるのに。というか、店主がついてきてくれれば道中暇しないんだろうなぁ。電車で寝るの苦手だし、7時間近くなにしてれば良いんだろ。
そういえば、例の春日野穹B0タペストリーだけど、デジクラフト社からメールが届きましたよ。やっぱり、購入者からの苦情が殺到したのと、CUFFSからも改善要求が出されたようで、社内にて対応策を検討中だそうです。具体的なことはまったく決まってないみたいですし、作り直すとも明言はしていないのですけど、まあ、交換自体は最初から応じてくれていましたし、私も既に手持ちのは全部返送してしまったから、今後の対応を見守ることにします。どうやら2次ロットの発送も遅れるみたいだし、年越しは覚悟する必要がありそうですね。あるいは手持ちのものはそのままに、新しいのが自動的に届けられる見たいな、夏ノ雨の抱き枕と同じ対応が為されるかも知れないけど、大きさ的に10本とか部屋に置いておけないし、送り返して良かったと私は思います。
ところで、今日の更新で情報を発表するとか言っていたヨスガノソラ通常版はどうなんったんだろう? 今のところ、CUBEしかシナリオライターしかスタッフ日記書いてないんだけど。ドリパ前にこれで良いのかな。
3誌ほど読んで思ったことなんですが、アニメ誌というか、作品的にはこの3人を全面に出す方向で行くんでしょうか? まあ、瑛や渚さんだって可愛いから構わないんだけど、それでも穹が中心にいることは変わらないらしい。電撃G’sは文章が少ないけど穹が目立っている感じで、メガマガと比べて色気こそないですが、風のようにふんわりとした雰囲気にはあざとさがなく、なんとも落ち着いた気分になれます。先のピンナップも好きだし、メガマガのを良い感じだと思ったのも事実だけど、絵的には電撃G’sの方が好きかも知れない。
記事そのものに特筆する部分は少ないけど、悠に兄以上の感情を抱く妹の穹の存在が、やがて大きな波紋を呼んでいくという穹シナリオを感じさせる記述もあったし、まあ、満足できる内容ではないかと。
ちなみに、メガマガと娘Typeもそうなんですが、今回のピンナップなど描き下ろしをイラストを担当したのはキャラクターデザインの神本兼利ではなく鈴木豪でした。スタチャというかfeelではD.C.Ⅱやキスシスの作画監督で知られるアニメーターですが、確かに先月号のメガマガピンナップと比べると、デザインに明確な差があるよね。ヨスガには作監ないし補佐として関わっているんでしょうけど、私はどちらかと言えば鈴木原画の方が好みかなぁ。いや、神本さんも好きなんだけどさ、電撃G’sの描き下ろしにはメガマガ以上に惹かれるものがあった。単純な色気だけで考えればメガマガの方が何十倍も上なんだろうけど、露骨なエロに疑問を憶えないでもなかったから。まあ、ピンナップ保存のために後2~3冊買うこと決定しているんだけどね。ほら、額とか入れて飾りたいし。
アニメ公式サイトの更新があるかと思いきや、今日はありませんでしたね。Twitterによればサイトの更新はイレギュラーになるそうで、次はアニメ第1話の放送日である4日らしい。金曜更新を止めて今後もこれでいくのかは知りませんが、これまたTwitterによると皆様に楽しんで貰える企画考えているらしい。企画を用意してくれるのは良いんだけど、出来ることなら手間の掛からないものが良いな。金はいくら掛かっても出すつもりだけど、時間だけは簡単に用意出来るものじゃないから。
しかし、現状ハルキノソラとかを楽しんでいるのが私以外に何人いるのか……ハルキノソラも月曜に収録したなら今日配信してくれれば良いのにね。多分、4日更新に合わせてくるんでしょうけど、楽しみにしていただけに残念でならない。
そう、ハルキノソラで思い出した! なんか、急な話なんですけどハルキノソラ出張版なるものがやるらしいです。私も情報を知って間もないんですが、なんとあの徳島市主催のイベントであるマチアソビ内で企画が為されているとか。
マチアソビ公式サイトサイト内にあるPDFで、10日に開催されるイベントの所に載っているんですが、いくらキングレコードも関わっているイベントだからって、ハルキノソラの出張版をやるとは大胆ですね。一体誰が見に来るんだよと思いながら、私は旅支度を始めていますよ。お前、行くのかよって? 新幹線と特急のチケットが取れれば出すけどね。四国には行ったことないんですが、ヨスガノソラと聞いては黙っていられません。例えハルキノソラだとしても、ヨスガのイベントであることには変わりがない!
URL:http://www.machiasobi.com/
3連休の中日とはいえ、翌日はヨスガノソラの第2話も放送されますし、泊まりがけではなく日帰りの強行軍で行こうと思います。足利に行ったばかりだし、宿泊費を捻出が難しいので。同じ理由で飛行機にも乗れない。4時間ほど移動時間を短縮できるんだけど、往復の交通費が3万近く違うし、それに空港から徳島駅は遠い。新幹線と特急の乗り継ぎにはなるけど、6~7時間掛けて横浜から徳島に向かった方が……まあ、自分でも馬鹿なことを考えているとなとは思うけどね。悲恋堂の店主にも頭を冷やしなさいといわれたし。
私がこれまで興味を示さなかったマチアソビに行こうとしているのは、勿論ヨスガノソラが理由ではあるんだけど、そもそもやるのは出張版であって、公開録音でも公開放送でもないんですよ。つまり、実際にサイトで配信されるかどうかも分かりませんし、イベントのみの特別版という可能性もある。私はそれが不安でね。遠出は嫌いだし、行ったこともない四国に1人で行くことには抵抗があるけど、最早行くしかないという状況です。
もしかしら、ヨスガノソラ関係の物販とか無料配布があるかも知れないじゃないですか。まさか、ハルキノソラの出張版をやるだけで終わりはしないでしょう。誰得というか、そんなイベント誰が観に行くんだ。いや、私は行くけどさ。他にもめぼしいイベントはあるみたいだし、忙しない日程だろうけど楽しんでこようと思います。出張版が何分のイベントになるかは知りませんが、たった15分のためだけに徳島へとかだったら笑えますね。割に合わないことこの上ないけど、アニメ化に合わせて出費が増えるのは覚悟していましたし、頑張るしかない。悲恋堂なら、その頑張りを他のことへ向けなさいとか言うんだけど。でも、あいつ普通に徳島の名産品とか調べだしてたな。金無いって言ってるのに。というか、店主がついてきてくれれば道中暇しないんだろうなぁ。電車で寝るの苦手だし、7時間近くなにしてれば良いんだろ。
そういえば、例の春日野穹B0タペストリーだけど、デジクラフト社からメールが届きましたよ。やっぱり、購入者からの苦情が殺到したのと、CUFFSからも改善要求が出されたようで、社内にて対応策を検討中だそうです。具体的なことはまったく決まってないみたいですし、作り直すとも明言はしていないのですけど、まあ、交換自体は最初から応じてくれていましたし、私も既に手持ちのは全部返送してしまったから、今後の対応を見守ることにします。どうやら2次ロットの発送も遅れるみたいだし、年越しは覚悟する必要がありそうですね。あるいは手持ちのものはそのままに、新しいのが自動的に届けられる見たいな、夏ノ雨の抱き枕と同じ対応が為されるかも知れないけど、大きさ的に10本とか部屋に置いておけないし、送り返して良かったと私は思います。
ところで、今日の更新で情報を発表するとか言っていたヨスガノソラ通常版はどうなんったんだろう? 今のところ、CUBEしかシナリオライターしかスタッフ日記書いてないんだけど。ドリパ前にこれで良いのかな。
アニメ版ヨスガノソラ メガミマガジン11月号&娘Type12月号掲載情報
2010年9月30日 ヨスガノソラ
今月も買うなら娘Typeよりメガミマガジンって感じですかね。元々雑誌としてメガマガの方が評価高いってのもあるけど、アニメ版ヨスガノソラの記事やピンナップに関しては、完全に娘Typeを上回っていると思う。学研がスタチャ作品に力を入れる理由は分からないでもないんだけど、角川の雑誌で扱いが小さいのにはなにか理由があるのかな。コミカライズもアニメと入れ替わりで終わりそうな雰囲気だし。
先に娘Typeの記事とピンナップに付いて解説しますが、相変わらず記事は小さいです。前回は一応、カラーとモノクロにページがあったんですが、今月号は半ページ記事があるだけで、使われている画像もPVのものと新鮮味がありません。アニメージュと同じように妹特集に引っ掛けて穹重視の紹介をしていましたが、如何せんボリュームが足りない。しかも、ピンナップは自転車二人乗りの瑛と渚さんですから、裏表紙のアニメ版メインビジュアルに釣られて買うと痛い目を見るかも知れませんね。私は他のヒロインも大好きだし、あくまで情報収集を目的に買ってますから問題はないんですけど、穹目当てという人は慎重になったほうが良いと思う。ヨスガノソラという作品そのものが好きで、アニメ版の絵柄も大丈夫という人なら、描き下ろしピンナップのために買っても良いんだろうけどね。そこら辺はまあ、個人の好みとしか言い様がない。
記事に関してはこれといって特筆するものがないし、監督のコメントも当たり障りの無いものではあったけど、モノクロページにあった放送中ないし放送開始前のアニメのスケジュールを紹介するコーナーで、ヨスガノソラの1話から4話のサブタイトルが判明しました。
第1話「ハルカラキミト」(10月4日)
第2話「アキラハズカシ」(10月11日)
第3話「ツカズハナレズ」(10月18日)
第4話「ハルカズハート」(10月25日)
という感じで、例の「ダメモトカイナ」とかいうのは見受けられず。やっぱり、Cパートのタイトルだったんですかね? サブタイだけ見れば、なるほど最初は普通に瑛&渚さんルートに行くのかと思い、当然のように瑛がメインとなることを疑いもしなかったんですが……まさか、そうじゃなかったとは考えもしませんでした。
メガミマガジンはカラーで2ページの特集記事を組んでおり、アニメ誌等に載ったヨスガノソラの記事としては今のところ最大級のボリュームです。描き下ろしのピンナップは瑛、渚さん、穹の3人でプール掃除をしているシーン。さすがはメガマガ、サービスシーン全開の絵柄に私は雑誌片手に1日引き篭っていたいと本気で考えてしまいました。今も正直、さっさと家に帰りたいし。
特集記事では穹をお着替えから乙女心まで、お兄ちゃんに頼り切りの姫様系妹と定義して、その魅力を存分に伝えてくれています。使われている画像は新規のものばかりで、ピンナップと合わせて全体的に穹のサービス絵が多い印象を受ける。病弱で儚げな温室育ちといった表現も正しいように思えますし、どうやら部屋に蚊が出てくるイベントはやるらしい。原作ではバッタと同じく虫にまつわるエピソードだけど、他にも自転車の荷台がハル曰く「穹専用」になったり、オリジナルな部分もあるみたい。というか、やっぱりあの自転車は一人乗りだったのか。あるいは二人乗り用の自転車かな? と思ったんだけど、ハルの後ろに乗る穹の可愛さといったら……もう最高だね!
穹の下着姿のカットもあったけど、シリーズ構成の荒川曰く「穹としては悠を挑発しているところもある」とのこと。暗闇の中、下着姿でハルの前に立つ穹というのは、PVに出てきたそれによく似ていますが、あのときはベビードールを脱いだら裸でしたし、あるいはTV版の修正、規制なのかな? まあ、シーンがシーンだけに穹がハルに衝撃の告白をするというのは納得ですし、こんなご褒美があるならいくらでもお世話します! というライターの文章には全力で同意してしまう。けれど、それが出来るのはハルだけで、ハル以外がやっちゃいけないという。
娘Typeと違いメガマガでは監督の高橋さんと、構成の荒川さんのインタビューみたいのがあって、基本的にはハルと穹の関係や、穹が如何に可愛い存在であるかという話なんだけど、最後の方にアニメ序盤の流れが簡易的ではあるけど解説がなされています。ここには本当に驚いたというか、私が予想もしていなかった記述がなされていた。
なんと、「悠と一線を超えたい(?)」と考えている穹の当面のライバルといえそうな存在が、渚一葉だというのです! え、なんで渚さん? 瑛じゃないの? と、あまりの事実にポカンとしてしまった私ですが、衝撃の流れはまだまだ続きます。
そしてついに!? なにが起こるというんだ! いや、渚さんと瑛は対となるシナリオの持ち主ですから、例え瑛ルートに入っても彼女とは密接に関わることになります。もちろん、ヒロインやるのは自分のシナリオの方ですけど、だからといって彼女の存在感や出番が少ないわけでもなく、例えばコミカライズは瑛寄りな流れではあったけど、沢山出てきましたよね? 天女目瑛という少女は穹には及ばないまでも人気の高いヒロインで、原作のパッケージに穹とともに書かれるなど、作品としても重要なキャラクターです。だから、穹以外のルートをやるのだとすれば彼女をメインにするのが当然で、コミカライズが選択したようにアニメもそうするのであろうという先入観が私の中にあったのも事実。そして、それは今、完全に否定されてしまった。
考えて見れば穹ルートでの瑛の立ち回りを考えると、必要以上にハルとの関係を深めず、恋愛関係にならない方が良いんでしょうね。踏み込み過ぎると深みにはまるし、穹ルートでハルと穹の関係をこっそり取り持つ際に支障が出るかも知れないし。
分析すれば、敢えて瑛ルートを選ばなかったことも納得は出来るんですけど、それにしたって渚さんルートで行くというのは予想外だった。一欠片も、これっぽちも考えていなかったよ。しかも、監督の思わせぶりな発言を見る限り、ハルとかなり親密な関係になりそうじゃないですか? 恋愛関係まで発展するのかは分かりませんけど、私としては以前にも書いたとおり、ハルは穹以外とそういう関係になって欲しくはないんですよね……さすがに抱いて抱かれるといったことはしないと信じたいが、エロ重視で行くと明言されているから不安だ。最終的に穹とくっつくのだとしても、その前に誰か他の少女と関係を持つっていうのはねぇ。奈緒は仕方ないにしても、ハルの精神的な潔癖さが否定されてしまうじゃない。それこそ、どこぞのエロゲの主人公みたいに性的な部分にだらしがないってことになってしまう。それだけは、絶対に避けねばなりません。
渚さんは本人も言っているように元々ハルとの相性があまり良くない少女で、それ故に鉄壁ともいえるガードが崩れたときが最高に可愛いってのは私にも分かります。そこが渚さんの魅力ですし、確かに堪らない瞬間だとは思いますよ。けど、彼女が穹のライバルと言われると……なんか首を傾げてしまう。だって、渚さんって原作で穹と会話したことないんだもん。皆無ではないと思うけど、ほとんどないからね。まあ、序盤の穹は学校に通わないみたいだから接点も生まれようがないのかも知れないけど、渚さんルートで始めてアニメとしての掴みは大丈夫なんだろうか? 渚さんは好きだけど、それでも人気や魅力に置いて瑛に勝るものとは思えないし。これが無難な選択と言えるのだろうか。
アニメ版の設定として、例えばハルが性的にだらしない部分があるとか、そういうのが付け加えられたらどうしよう。まさか、そんなことあるはずないとは思うけど、別に説明できないわけじゃないんだよね。過去にあった奈緒との一件以降、後遺症的な感じで性的な部分が目覚めてしまったとか、理由を作ろうと思えばいくらでも作れます。大体、ハルは美少年ですから、都会にいたときだって告白ぐらいはされたこともあるでしょう。最近じゃ、お付き合いしていなくてもそういう関係になることは多いというし、場合によってはハルのキャラクターが改変される可能性もある。改変どころか改悪でしかないと思うけど、ハルが穹以外の少女と関係を持つのだけは、本当に勘弁してくださいといった感じです。
先に娘Typeの記事とピンナップに付いて解説しますが、相変わらず記事は小さいです。前回は一応、カラーとモノクロにページがあったんですが、今月号は半ページ記事があるだけで、使われている画像もPVのものと新鮮味がありません。アニメージュと同じように妹特集に引っ掛けて穹重視の紹介をしていましたが、如何せんボリュームが足りない。しかも、ピンナップは自転車二人乗りの瑛と渚さんですから、裏表紙のアニメ版メインビジュアルに釣られて買うと痛い目を見るかも知れませんね。私は他のヒロインも大好きだし、あくまで情報収集を目的に買ってますから問題はないんですけど、穹目当てという人は慎重になったほうが良いと思う。ヨスガノソラという作品そのものが好きで、アニメ版の絵柄も大丈夫という人なら、描き下ろしピンナップのために買っても良いんだろうけどね。そこら辺はまあ、個人の好みとしか言い様がない。
記事に関してはこれといって特筆するものがないし、監督のコメントも当たり障りの無いものではあったけど、モノクロページにあった放送中ないし放送開始前のアニメのスケジュールを紹介するコーナーで、ヨスガノソラの1話から4話のサブタイトルが判明しました。
第1話「ハルカラキミト」(10月4日)
第2話「アキラハズカシ」(10月11日)
第3話「ツカズハナレズ」(10月18日)
第4話「ハルカズハート」(10月25日)
という感じで、例の「ダメモトカイナ」とかいうのは見受けられず。やっぱり、Cパートのタイトルだったんですかね? サブタイだけ見れば、なるほど最初は普通に瑛&渚さんルートに行くのかと思い、当然のように瑛がメインとなることを疑いもしなかったんですが……まさか、そうじゃなかったとは考えもしませんでした。
メガミマガジンはカラーで2ページの特集記事を組んでおり、アニメ誌等に載ったヨスガノソラの記事としては今のところ最大級のボリュームです。描き下ろしのピンナップは瑛、渚さん、穹の3人でプール掃除をしているシーン。さすがはメガマガ、サービスシーン全開の絵柄に私は雑誌片手に1日引き篭っていたいと本気で考えてしまいました。今も正直、さっさと家に帰りたいし。
特集記事では穹をお着替えから乙女心まで、お兄ちゃんに頼り切りの姫様系妹と定義して、その魅力を存分に伝えてくれています。使われている画像は新規のものばかりで、ピンナップと合わせて全体的に穹のサービス絵が多い印象を受ける。病弱で儚げな温室育ちといった表現も正しいように思えますし、どうやら部屋に蚊が出てくるイベントはやるらしい。原作ではバッタと同じく虫にまつわるエピソードだけど、他にも自転車の荷台がハル曰く「穹専用」になったり、オリジナルな部分もあるみたい。というか、やっぱりあの自転車は一人乗りだったのか。あるいは二人乗り用の自転車かな? と思ったんだけど、ハルの後ろに乗る穹の可愛さといったら……もう最高だね!
穹の下着姿のカットもあったけど、シリーズ構成の荒川曰く「穹としては悠を挑発しているところもある」とのこと。暗闇の中、下着姿でハルの前に立つ穹というのは、PVに出てきたそれによく似ていますが、あのときはベビードールを脱いだら裸でしたし、あるいはTV版の修正、規制なのかな? まあ、シーンがシーンだけに穹がハルに衝撃の告白をするというのは納得ですし、こんなご褒美があるならいくらでもお世話します! というライターの文章には全力で同意してしまう。けれど、それが出来るのはハルだけで、ハル以外がやっちゃいけないという。
娘Typeと違いメガマガでは監督の高橋さんと、構成の荒川さんのインタビューみたいのがあって、基本的にはハルと穹の関係や、穹が如何に可愛い存在であるかという話なんだけど、最後の方にアニメ序盤の流れが簡易的ではあるけど解説がなされています。ここには本当に驚いたというか、私が予想もしていなかった記述がなされていた。
なんと、「悠と一線を超えたい(?)」と考えている穹の当面のライバルといえそうな存在が、渚一葉だというのです! え、なんで渚さん? 瑛じゃないの? と、あまりの事実にポカンとしてしまった私ですが、衝撃の流れはまだまだ続きます。
「悠が一葉と瑛のある秘密を知ってしまうのですが、それ以降、彼は次第に一葉との距離を縮めていきます。そしてついに……」(高橋監督)
そしてついに!? なにが起こるというんだ! いや、渚さんと瑛は対となるシナリオの持ち主ですから、例え瑛ルートに入っても彼女とは密接に関わることになります。もちろん、ヒロインやるのは自分のシナリオの方ですけど、だからといって彼女の存在感や出番が少ないわけでもなく、例えばコミカライズは瑛寄りな流れではあったけど、沢山出てきましたよね? 天女目瑛という少女は穹には及ばないまでも人気の高いヒロインで、原作のパッケージに穹とともに書かれるなど、作品としても重要なキャラクターです。だから、穹以外のルートをやるのだとすれば彼女をメインにするのが当然で、コミカライズが選択したようにアニメもそうするのであろうという先入観が私の中にあったのも事実。そして、それは今、完全に否定されてしまった。
考えて見れば穹ルートでの瑛の立ち回りを考えると、必要以上にハルとの関係を深めず、恋愛関係にならない方が良いんでしょうね。踏み込み過ぎると深みにはまるし、穹ルートでハルと穹の関係をこっそり取り持つ際に支障が出るかも知れないし。
分析すれば、敢えて瑛ルートを選ばなかったことも納得は出来るんですけど、それにしたって渚さんルートで行くというのは予想外だった。一欠片も、これっぽちも考えていなかったよ。しかも、監督の思わせぶりな発言を見る限り、ハルとかなり親密な関係になりそうじゃないですか? 恋愛関係まで発展するのかは分かりませんけど、私としては以前にも書いたとおり、ハルは穹以外とそういう関係になって欲しくはないんですよね……さすがに抱いて抱かれるといったことはしないと信じたいが、エロ重視で行くと明言されているから不安だ。最終的に穹とくっつくのだとしても、その前に誰か他の少女と関係を持つっていうのはねぇ。奈緒は仕方ないにしても、ハルの精神的な潔癖さが否定されてしまうじゃない。それこそ、どこぞのエロゲの主人公みたいに性的な部分にだらしがないってことになってしまう。それだけは、絶対に避けねばなりません。
渚さんは本人も言っているように元々ハルとの相性があまり良くない少女で、それ故に鉄壁ともいえるガードが崩れたときが最高に可愛いってのは私にも分かります。そこが渚さんの魅力ですし、確かに堪らない瞬間だとは思いますよ。けど、彼女が穹のライバルと言われると……なんか首を傾げてしまう。だって、渚さんって原作で穹と会話したことないんだもん。皆無ではないと思うけど、ほとんどないからね。まあ、序盤の穹は学校に通わないみたいだから接点も生まれようがないのかも知れないけど、渚さんルートで始めてアニメとしての掴みは大丈夫なんだろうか? 渚さんは好きだけど、それでも人気や魅力に置いて瑛に勝るものとは思えないし。これが無難な選択と言えるのだろうか。
アニメ版の設定として、例えばハルが性的にだらしない部分があるとか、そういうのが付け加えられたらどうしよう。まさか、そんなことあるはずないとは思うけど、別に説明できないわけじゃないんだよね。過去にあった奈緒との一件以降、後遺症的な感じで性的な部分が目覚めてしまったとか、理由を作ろうと思えばいくらでも作れます。大体、ハルは美少年ですから、都会にいたときだって告白ぐらいはされたこともあるでしょう。最近じゃ、お付き合いしていなくてもそういう関係になることは多いというし、場合によってはハルのキャラクターが改変される可能性もある。改変どころか改悪でしかないと思うけど、ハルが穹以外の少女と関係を持つのだけは、本当に勘弁してくださいといった感じです。
ヨスガノソラ - 奥木染旅行紀 - その2
2010年9月29日 ヨスガノソラ
奥木染旅行も2日目ということで、朝の8時前に目覚ましで起きました。寝慣れないベッドだったせいか身体が少し固かったけど、寝覚めが悪いというほどでもなくて、すぐに起きが上がってカーテンを開ける。本日も快晴、雲ひとつない空が広がっていた。向かいの部屋に泊まっている親友からメールが来て、あっちもどうやら起きたらしい。着替とか手早く身支度を整えて朝食へ。一応、バイキングとのことだったけど大したメニューが置いてあるわけでもなく、牛乳やオレンジジュース、パンなども空だったから納豆を摘まんでいました。ホテルの朝食って結構好きなんだけど、所詮はビジネスホテルですね。別に期待していたわけじゃなかったけど、まあ、食わないよりはマシかなと、そんなところでした。
朝食を食べた後はチェックアウトまで時間があったこともあり周辺を車で回ることに。しかし、行こうと思っていた神社が比較的入り組んだところにあり、これはさっさとチェックアウトしてゆっくり観て回ったほうが無難だという結論に達してホテルにとんぼ返り。荷物を整え、レンタルPCを返却して一夜の宿に別れを告げる。それほど悪くもなかったけど、ここが良かったというほどでもなかったから、次来ることがあるなら別の宿をとるかも知れないね。
ただ、足利って町にはそんなに良いホテルがあるわけでもないから、自然と選択肢は狭まってしまうんだけどね。というか、次も泊りがけで来るとは限らないか。日帰りってこともあるし。
ホテルを後にして、聖地へ向かう前に少し寄り道。織姫神社というところへ行きました。前日市街を走行中に偶然看板が目に入って、名前の綺麗さから惹かれるものがありまして。決して、叉依姫神社に似てるなとか、依媛奈緒を思い出すなとか、そんな理由ではありません。
樺崎八幡宮と違って山の上にあり、車で向かうにも少しだけ時間がかかりました。親友の運転は見事なものだったけど、やっぱり普通車で急斜面を登るのはちょっと怖いものがあるね。神社に隣接して織姫公園なるものもあったんだけど、更に上まで登らないといけないとのことだったので、とりあえずは神社へ。特になんかの聖地というわけではないし、普通に参拝して、本殿や地上の景色などを撮影して帰るつもりでした。着いた時間が早かったため、まだ社務所も開くか開かないかという感じでしたが、社務所が開いてなかろうと参拝は出来るということで、樺崎八幡宮の5倍は立派であろう本殿でお参り。画像もアップしてますが、境内の雰囲気的にはこっちの方がヨスガっぽいかも知れないね。
周囲の景色も撮影して、他にもなにかないかなと思っていたところに、2枚目にアップした画像のポスターを発見してしまいました。オタクの性か、このどこかで見たことがある絵柄のポスターに吸い寄せられてみると、なんとあのリリカルなのはシリーズでお馴染みのアニメーター、奥田泰弘がキャラデザをやっているらしい。そりゃ、絵柄を知っているわけだと納得しながら、QRコードがあったので携帯サイトに飛んでみることに。これといって大した情報はなかったけど、一応は足利の町おこしキャラクターらしい。画像を見てもらえれば分かると思うけど、町おこしキャラにしてはよく出来ていて、さすがプロのアニメーターがデザインしただけのことはあります。
らき☆すたの成功からオタク文化使っての町おこしは各所がやるようになったけど、まさか、寺社仏閣そのものを擬人化して萌えキャラ化するとは思わなかった。しかも、デザインを頼んだのが漫画家やイラストレーターじゃなくてアニメーターってのも凄いと思う。帰宅後、チャットでこの画像を仲間内に見せたんですが、友人は都築真紀ではなく奥田泰弘へ頼みに行ったことへ素直に感心しており、他の人も意外としっかりしたキャラであることに驚いていました。私にしてもそうで、どうしてこんな可愛いキャラのことを今まで知らなかったんだろうと、自分の情報不足を少し反省。もう、ヨスガノソラなんてどうでもいいから、この娘たちを盛り上げていけばいいよ。ていうか、ヨスガは作品的に町おこしとかに向いてないから。
意外に面白いものを見たと思いながら、帰ろうとしていたところに三毛猫と遭遇。私は動物を触ることが出来ないので親友があやしていたけど、かなり人馴れをした猫だった。三毛猫というとヨスガノソラに出てくる猫の師匠を思い出すけど、こいつが登場したことによってますますこっちの方がヨスガっぽいなぁとか感じてしまった。
織姫神社を出た後は、公園まで登って少し散歩を。高いところのなのにご老人が意外に多くて、私と親友がへばっている坂道をスイスイと登って行くのね。地元の人か、それとも観光客かは分からないけど、少しぐらいは運動したほうがいいなと互いに肩を竦めてしまった。山の頂上まで登っている余裕はなかったから、車に戻ってそのまま一路聖地へと。昨日撮り逃した写真や、もう一度鎌崎八幡宮へと参拝して本当の意味で奥木染と別れを告げる。午前中に行ったため、田畑では農作業をしている人が散見していたけど、やっぱりこんなところへ来る人は珍しいのか、少し訝しげな顔をしていた。昨日もそうだったけど、我々以外にそっち目的で訪れている人もいたようだしね。頼むから、痛車とかでこういう所に来ないでほしいんだけど、あの感じだと無理かもなぁ。
聖地巡礼もしたしそのまま解散かと思いきや、折角なので宇都宮の方へ足を伸ばしてみることに。ほら、あの辺りって餃子が美味しいっていうじゃない。車好きの親友は日光に行きたがってたんだけど、さすがに遠いし、いろは坂を登れるほどタフな身体はしてないと思ったので、宇都宮で餃子でも食べようということで落ち着いた。まあ、猿と格闘して勝てるようになったら日光行くのもいいかも知れないね。
宇都宮行く前に、せめて足利土産でも買っていこうかと観光協会へ。太平記念館という場所で、駐車場やレンタルサイクリング、土産物屋などが充実していました。とりあえず車を止めて、土産物を覗いてみたんだけど、なんかしっくり来るものがない。羊羹とかばかりで、そういうのがあまり好きではない私の食指に触れませんでした。仕方ないので適当に購入して、周辺にある観光地のパンフレット等を貰うことに。なにかを書くには、まずはその土地のことを知らないといけませんし、貰っておいても損にはならないだろうと思ってさ。私が行った寺社仏閣以外にも見て回る場所は結構あって、次の機会があるならそうところにも行けたらいいなと、そんなふうに感じました。
足利から宇都宮までは車で2時間弱、車内でアニソンCDを流しながら、ほとんど一本道の道路を突き進んでいきます。田舎におけるセブンイレブンとマクドナルドの需要の多さに驚いたけど、何キロ置きにあるんだよってぐらい数があった気がする。当然、昼飯を食いに行くわけだから寄りはしませんでしたけど、初めて走る道というのはそれだけで物珍しさに溢れていますね。肉の万世を発見したときは驚いたけど、あれが佐野インター店らしい。秋葉原や神田の万世にすら入ったことがない私としては、こんなことにもあるもんなんだなぁと何故だか感心してしった。機会があれば、秋葉の万世にでも行きたいものです。
到着した宇都宮ですが、事前に調べていた情報で一番美味しいとされる餃子屋に向かったんですが、パーキングへ車を入れる前から長蛇の列。こりゃ、2時間では済みそうもないなと思いながら、所要のため近くのPARCOへ。紀伊國屋書店へ寄って本を買います。戻ってみても途切れることのない列、仕方ないから別の店にしようとネットで調べたもう一つの有名店を探します。けど、これがなかなか見つからないんだな。お互いに宇都宮は初めてですし、土地勘がないもんだから迷いまくり。いつの間にかアーケード街であるオリオン通りに入ってしまったり、私がその中にあるカードゲーム屋に誘い込まれてしまったりと、店探しは難航しました。親友の携帯についているGPS機能も使ってみたんだけど、雲が出ていたせいか現在地が特定できないとか言われる始末。仕方ないから私が旧式携帯で地図を出して、周辺の建物からなんとか店を割り出すことができました。
店名を言っていいのか分からないので羽つき餃子が有名な店とだけ書いておきますが、外見も中身も普通の小汚い中華料理屋ですね。まあ、こういう店ほど美味いものを出すってのは分かってるんだけど、餃子専門店というわけでもないらしく、坦々麺とかも名物らしい。チャーハンぐらい食べようかと思ったものの、メニューを見る限り半チャーハンが発見できなかったので、無難に焼き餃子3人前とライスを頼んだ。餃子を分けあい、言うだけあってこれが美味しいのよ。手堅いというか、パクパク食べれちゃう。時刻は15時前だったと思うけど、もう店を閉めるという声を聞いて少し意外に思った。餃子の街の名店だし、日曜日なんてのは稼ぎどきだと思うんだけど、それとも客が来すぎて材料でも不足していたのかな。特に並ぶこと泣く入った我々だけど、後で調べたら普段は長蛇の列らしい。
餃子を食べた後はJR宇都宮駅に送ってもらい、湘南新宿ラインに乗って横浜へと帰りました。直通がなかったので大宮乗換でしたが、不思議と疲れはなく、この度が充実したものだったことを実感させました。帰宅後は風呂に入り、同じく家へ帰った親友と連絡をとって画像等の引渡しをしてもらい、またどこか旅行に行こうと約束しました。また足利ってことはないだろうけど、もう一度行ってみたい場所という意味では、少なくとも水戸よりは魅力があったかも知れない。もちろん、ヨスガノソラの補正がかかっているのは事実だけど、そう感じさせてくれるだけのなにかが、あの町にはあったから。
いい旅をありがとう、本当に楽しかったです。
朝食を食べた後はチェックアウトまで時間があったこともあり周辺を車で回ることに。しかし、行こうと思っていた神社が比較的入り組んだところにあり、これはさっさとチェックアウトしてゆっくり観て回ったほうが無難だという結論に達してホテルにとんぼ返り。荷物を整え、レンタルPCを返却して一夜の宿に別れを告げる。それほど悪くもなかったけど、ここが良かったというほどでもなかったから、次来ることがあるなら別の宿をとるかも知れないね。
ただ、足利って町にはそんなに良いホテルがあるわけでもないから、自然と選択肢は狭まってしまうんだけどね。というか、次も泊りがけで来るとは限らないか。日帰りってこともあるし。
ホテルを後にして、聖地へ向かう前に少し寄り道。織姫神社というところへ行きました。前日市街を走行中に偶然看板が目に入って、名前の綺麗さから惹かれるものがありまして。決して、叉依姫神社に似てるなとか、依媛奈緒を思い出すなとか、そんな理由ではありません。
樺崎八幡宮と違って山の上にあり、車で向かうにも少しだけ時間がかかりました。親友の運転は見事なものだったけど、やっぱり普通車で急斜面を登るのはちょっと怖いものがあるね。神社に隣接して織姫公園なるものもあったんだけど、更に上まで登らないといけないとのことだったので、とりあえずは神社へ。特になんかの聖地というわけではないし、普通に参拝して、本殿や地上の景色などを撮影して帰るつもりでした。着いた時間が早かったため、まだ社務所も開くか開かないかという感じでしたが、社務所が開いてなかろうと参拝は出来るということで、樺崎八幡宮の5倍は立派であろう本殿でお参り。画像もアップしてますが、境内の雰囲気的にはこっちの方がヨスガっぽいかも知れないね。
周囲の景色も撮影して、他にもなにかないかなと思っていたところに、2枚目にアップした画像のポスターを発見してしまいました。オタクの性か、このどこかで見たことがある絵柄のポスターに吸い寄せられてみると、なんとあのリリカルなのはシリーズでお馴染みのアニメーター、奥田泰弘がキャラデザをやっているらしい。そりゃ、絵柄を知っているわけだと納得しながら、QRコードがあったので携帯サイトに飛んでみることに。これといって大した情報はなかったけど、一応は足利の町おこしキャラクターらしい。画像を見てもらえれば分かると思うけど、町おこしキャラにしてはよく出来ていて、さすがプロのアニメーターがデザインしただけのことはあります。
らき☆すたの成功からオタク文化使っての町おこしは各所がやるようになったけど、まさか、寺社仏閣そのものを擬人化して萌えキャラ化するとは思わなかった。しかも、デザインを頼んだのが漫画家やイラストレーターじゃなくてアニメーターってのも凄いと思う。帰宅後、チャットでこの画像を仲間内に見せたんですが、友人は都築真紀ではなく奥田泰弘へ頼みに行ったことへ素直に感心しており、他の人も意外としっかりしたキャラであることに驚いていました。私にしてもそうで、どうしてこんな可愛いキャラのことを今まで知らなかったんだろうと、自分の情報不足を少し反省。もう、ヨスガノソラなんてどうでもいいから、この娘たちを盛り上げていけばいいよ。ていうか、ヨスガは作品的に町おこしとかに向いてないから。
意外に面白いものを見たと思いながら、帰ろうとしていたところに三毛猫と遭遇。私は動物を触ることが出来ないので親友があやしていたけど、かなり人馴れをした猫だった。三毛猫というとヨスガノソラに出てくる猫の師匠を思い出すけど、こいつが登場したことによってますますこっちの方がヨスガっぽいなぁとか感じてしまった。
織姫神社を出た後は、公園まで登って少し散歩を。高いところのなのにご老人が意外に多くて、私と親友がへばっている坂道をスイスイと登って行くのね。地元の人か、それとも観光客かは分からないけど、少しぐらいは運動したほうがいいなと互いに肩を竦めてしまった。山の頂上まで登っている余裕はなかったから、車に戻ってそのまま一路聖地へと。昨日撮り逃した写真や、もう一度鎌崎八幡宮へと参拝して本当の意味で奥木染と別れを告げる。午前中に行ったため、田畑では農作業をしている人が散見していたけど、やっぱりこんなところへ来る人は珍しいのか、少し訝しげな顔をしていた。昨日もそうだったけど、我々以外にそっち目的で訪れている人もいたようだしね。頼むから、痛車とかでこういう所に来ないでほしいんだけど、あの感じだと無理かもなぁ。
聖地巡礼もしたしそのまま解散かと思いきや、折角なので宇都宮の方へ足を伸ばしてみることに。ほら、あの辺りって餃子が美味しいっていうじゃない。車好きの親友は日光に行きたがってたんだけど、さすがに遠いし、いろは坂を登れるほどタフな身体はしてないと思ったので、宇都宮で餃子でも食べようということで落ち着いた。まあ、猿と格闘して勝てるようになったら日光行くのもいいかも知れないね。
宇都宮行く前に、せめて足利土産でも買っていこうかと観光協会へ。太平記念館という場所で、駐車場やレンタルサイクリング、土産物屋などが充実していました。とりあえず車を止めて、土産物を覗いてみたんだけど、なんかしっくり来るものがない。羊羹とかばかりで、そういうのがあまり好きではない私の食指に触れませんでした。仕方ないので適当に購入して、周辺にある観光地のパンフレット等を貰うことに。なにかを書くには、まずはその土地のことを知らないといけませんし、貰っておいても損にはならないだろうと思ってさ。私が行った寺社仏閣以外にも見て回る場所は結構あって、次の機会があるならそうところにも行けたらいいなと、そんなふうに感じました。
足利から宇都宮までは車で2時間弱、車内でアニソンCDを流しながら、ほとんど一本道の道路を突き進んでいきます。田舎におけるセブンイレブンとマクドナルドの需要の多さに驚いたけど、何キロ置きにあるんだよってぐらい数があった気がする。当然、昼飯を食いに行くわけだから寄りはしませんでしたけど、初めて走る道というのはそれだけで物珍しさに溢れていますね。肉の万世を発見したときは驚いたけど、あれが佐野インター店らしい。秋葉原や神田の万世にすら入ったことがない私としては、こんなことにもあるもんなんだなぁと何故だか感心してしった。機会があれば、秋葉の万世にでも行きたいものです。
到着した宇都宮ですが、事前に調べていた情報で一番美味しいとされる餃子屋に向かったんですが、パーキングへ車を入れる前から長蛇の列。こりゃ、2時間では済みそうもないなと思いながら、所要のため近くのPARCOへ。紀伊國屋書店へ寄って本を買います。戻ってみても途切れることのない列、仕方ないから別の店にしようとネットで調べたもう一つの有名店を探します。けど、これがなかなか見つからないんだな。お互いに宇都宮は初めてですし、土地勘がないもんだから迷いまくり。いつの間にかアーケード街であるオリオン通りに入ってしまったり、私がその中にあるカードゲーム屋に誘い込まれてしまったりと、店探しは難航しました。親友の携帯についているGPS機能も使ってみたんだけど、雲が出ていたせいか現在地が特定できないとか言われる始末。仕方ないから私が旧式携帯で地図を出して、周辺の建物からなんとか店を割り出すことができました。
店名を言っていいのか分からないので羽つき餃子が有名な店とだけ書いておきますが、外見も中身も普通の小汚い中華料理屋ですね。まあ、こういう店ほど美味いものを出すってのは分かってるんだけど、餃子専門店というわけでもないらしく、坦々麺とかも名物らしい。チャーハンぐらい食べようかと思ったものの、メニューを見る限り半チャーハンが発見できなかったので、無難に焼き餃子3人前とライスを頼んだ。餃子を分けあい、言うだけあってこれが美味しいのよ。手堅いというか、パクパク食べれちゃう。時刻は15時前だったと思うけど、もう店を閉めるという声を聞いて少し意外に思った。餃子の街の名店だし、日曜日なんてのは稼ぎどきだと思うんだけど、それとも客が来すぎて材料でも不足していたのかな。特に並ぶこと泣く入った我々だけど、後で調べたら普段は長蛇の列らしい。
餃子を食べた後はJR宇都宮駅に送ってもらい、湘南新宿ラインに乗って横浜へと帰りました。直通がなかったので大宮乗換でしたが、不思議と疲れはなく、この度が充実したものだったことを実感させました。帰宅後は風呂に入り、同じく家へ帰った親友と連絡をとって画像等の引渡しをしてもらい、またどこか旅行に行こうと約束しました。また足利ってことはないだろうけど、もう一度行ってみたい場所という意味では、少なくとも水戸よりは魅力があったかも知れない。もちろん、ヨスガノソラの補正がかかっているのは事実だけど、そう感じさせてくれるだけのなにかが、あの町にはあったから。
いい旅をありがとう、本当に楽しかったです。
ヨスガノソラ - 奥木染旅行記 -
2010年9月28日 ヨスガノソラ
先日、遂にヨスガノソラの舞台である奥木染町こと、栃木県は足利市樺崎町へ聖地巡礼に行ってきました。土日を使って1泊2日の小旅行でしたが、これが凄く楽しかった。元々、私は旅とか遠出とかが好きな方じゃないんですけど、やっぱり明確な目的があると違いますね。色々なものを自分の目で見て、触り、確かめる。町を歩くことの大切さを、改めて実感した気がします。
横浜から足利までは電車で3時間ほど掛かりました。湘南新宿ラインで小山と言うところまで行って、そこから両毛線に乗り換えて足利へ。仕事の都合でたまに群馬県へ行くことがあって、その際に湘南新宿ラインはよく使うんですけど、今回はいつも以上に長い距離を乗っていました。両毛線に乗り換えてからも40分ぐらい掛かりましたが、これがまた凄かった。別に自分が都会人であるとは言わないけど、今日日まさか自分の手で電車のドアを開けて乗るようなことがあるとは思わなかった。
人生少なからず生きてきて、スイッチ式のドアとかは経験したことがありますけど、本当の意味で手動のドアなんてあるんですね。最初、発車時刻まではまだ時間があるのに全部の扉が閉まっていると勘違いしてしまいましたよ。
両毛線の車体はアニメのPVで見たものとは違って、席もボックスシートというわけではありませんでした。もちろん、私が乗った車体がたまたまそんな感じだっただけで、PVに出てきたようなものも存在しているのかも知れませんが、この時点ではまだヨスガノソラ気分みたいのを味わうことは出来なかった。なんとなくだけど実感し始めたのは、電車が走り出してからかな。群馬行く際に乗った東武線も相当だったけど、両毛線はそれ以上に田舎のローカル線って感じだった。もう、本当にのどかな風景が広がっててさ。特に急いでいたわけじゃないけど、40分間まったりとした時間を車内で過ごすことが出来ました。
到着した足利駅は、ヨスガノソラに出てきた穂見駅ほどなにもないということはなく、むしろ一駅とか二駅前の方がそれっぽかったかも。さすがに足利市街の駅ですし、それなり規模や大きさがありました。まあ、水戸ほどではなかったけどね。
駅に着いて、構内の写真を何枚か撮った後は先に到着していた親友と合流。学生時代からの仲ですが、偶然にも隣県に住んでいることもあって、夏コミ終わりに今回の旅へと誘いました。ヨスガノソラどころかエロゲにも興味のない男ですが、私が即売会に参加する際、よく売り子でスペース運営を手伝ってくれていることもあって、作品のことは僅かながら知っています。まあ、そんな事情もあって彼の場合は普通に観光目的で付いてきたんだけど、隣県住まいということも合ってか周辺にある施設等、チェーン店とかに対しての知識が豊富だった。また、私と違って免許と愛車を持っていることもあり、主に彼が運転するロードスターで足利市内の移動をしました。
時間は12時10分とお昼時、軽く飯でもと思わなくはなかったけど、前日の天気予報に反して快晴だったので、天気が崩れない内にと早速聖地である樺崎町へ。いや、乗せていって貰う私が言うのもアレだけど、車があると便利ですね。カーナビも付いてるから、迷うということがなかった。ナビ上によれば駅から10分と少しで聖地には着いちゃうんだけど、実際にどれぐらい掛かったかは憶えてない。周囲の風景に気を取られて、あんまり時間とか見てなかったんだよね。それでも車に乗っていたのは短時間で、気付いたときには最初の目的地である樺崎八幡宮へと到着していました。特に駐車場があるわけでもなく、また、路上駐車禁止の看板があるわけでもなかったので神社の前にある空き地、ヨスガノソラで言うところの瑛が野球をしたり、移動スーパータカノが来る広場に車を止めて、私と親友は樺崎町、いえ、奥木染の大地に足を下ろしたのです。
目の前に広がるのは田畑と山々、それにごく平凡な住宅街。都会らしさなんてものは一欠片もなくて、休日の昼頃ということも合ってか地元民らしき人は一人もいなかった。ただ、我々の他にも一台止まっている車があり、どうやら神社の参拝客らしい。とりあえず記帳本をパラパラ捲り、聖地判明後の参拝客数をチェック。書いてない人もいるにせよ、予想通り多くもなければ少なくもないといった感じで、それなりに効果はあったみたい。現に我々の他に来ていた人も聖地巡礼が目的らしく、ご神木である杉の木の角度やアングルを確認して感慨に浸っていました。私も到着したからには写真でもと思ったけど、まずは普通にお参りを。うっかり5円玉を切らしていたので10円を入れましたけど、樺崎八幡宮には社務所らしきものがないので、特にお守りとかおみくじとか、神社にありがちなものを手に入れることは出来ませんでした。
お参りを済ませた後は写真撮影と言うことで、境内と言うほどのものではありませんでしたが、神社を中心にパシャパシャと。本殿、神楽殿、ご神木と撮っていき、ここら辺はまあ原作のまんまだなと思う。ただ、原作がそれなりに小綺麗な神社だったのに比べて、実際の樺崎八幡宮は長い石段や石畳があるわけでもなく、山の麓にポツンとある寂れた神社というイメージが強い。アニメのPVやCMを見れば判りますけど、現実だと大して高くない石段も、アニメ版の叉依姫神社では相応の規模を持ったものとして描かれるみたい。
本殿以外に見るものはないかと思ってたら、なんでもかの雷神・菅原道真を祭っているとかで、天神信仰と言えば八幡宮じゃなくて天満宮だろうと思わないでもなかったけど、一応覗いてみることに。そこには石碑と絵馬を置く場所があったけど、絵馬は普通に購入制。1枚500円だったかな? 近くにオンボロの賽銭箱があったけど、そこにお金を入れるというシステムらしい。大半は地元の学生による合格祈願なんだけど、一つだけ真新しいのがあって、それは特に合格祈願とかじゃなかったから、聖地巡礼の参拝客が残していったものなのではないかと。それっぽいことも書いてあったし。
参拝及び撮影を終えたとは、そのまま徒歩で周辺を散歩。前述の通り辺りは田畑ですからなにがあるってわけじゃないんだけど、親友と2人、自然とのどかな風景に癒やされておりました。森や草むら、木々や花畑が多いこともあって虫も沢山いたけど、大きなトノサマバッタを見つけたときは少し嬉しかった。大半はクモとかトンボばかりだったけど、バッタと言えばヨスガノソラの序盤に登場して、穹が驚いていたりと作品も関係のある虫ですからね。あぁ、こんなに大きければ穹だって驚いちゃうよなと妙に納得を憶えたり。蜂が飛んできたときはさすがに焦ったけど、それもまた自然の一部なんだよなと感慨に浸ってしまいました。
VFBで言うところの通学路やバス停なんかを撮影していると、パトカーの集団がやってくる。まさか聖地巡礼者の増加が不審者の多発と思われ、警戒でもしていたのか? と考えたけど、単なる交通安全強化週間だったらしく、普通に挨拶をされてしまった。職質ぐらい受けるかと覚悟はしていたけど、普通に花とか撮っているだけだったし、特に怪しくはなかったと思う。まあ、若い男2人がトボトボ歩いているわけだから、向こうさんには異様だったかも知れないが。
撮影を終えた後は車に戻って、渚さんの家を探すために移動。民家らしいから詳細は省きますが、割と神社からすぐの所にあって、判りやすいと言えば判りやすかった。さすがに近づくわけにも行かないし、遠目で写真を撮って次にVFBで「道」とだけ書かれているガードレールと電柱のある景色を探す。けれど、これが見つからないんだな。ガードレールはそれなりにあったんだけど、合致する風景が見当たらないというか、高速道路の工事で消えちゃったのかも知れません。私たちが見つけられなかっただけの可能性もあるとはいえ、そういや奈緒の家もなかったな。春日野医院や伊福部商店がないのは知ってたけど、奈緒の家はあるって聞いていたもんで。もうちょっと奥に行けば良かったのかも知れないけど、なにせ住宅地だからねぇ。あんまりウロチョロすると、それこそ不審者ですから。見つけられないものはスパッと諦め、とりあえずは聖地を後にしました。
その後はCMに出てきたスーパー的なものを探すため、樺崎町から一番近い店に行ってみる。しかし、辿り着いたのはどこにでもありそうな平々凡々なスーパーで、私の地元にあるものと大した違いはない。あぁ、栃木名物であるレモン牛乳とか言うのが置いてあったな。これは違うだろうと思ってそのまま出て、どこかで腰を落ち着けたいなとあしかがハーヴェストに向かうことに。移動中、私が偶然に個人商店を見つけたんですが、それが如何にもといった感じだったので、ちょっと寄ってみることに。最低限の食料品やお菓子があって、駄菓子屋というよりは八百屋兼酒屋を思わせたけど、ここがハルのよく行くスーパー的なもの……なんだろうか? あんまり自信はないけど、親友は早売りのジャンプが買えたので満足そうでした。ジャンプの早売りって都市伝説じゃなかったのね。いや、都市じゃないところだからこそあり得るのか。
あしかがハーヴェストについた後は、とりあえずマックで軽食。折角栃木まで来たんだからもっとマシなものを食べろと言われそうだけど、中途半端な時間だったので。食事の後はショッピングモール内を見て回ったけど、やっぱり足を運ぶのは本屋。勤め先の本は置いてあるかとか、ついつい棚を確認してしまう。ちなみに新刊はあまり置いてなかった。
特に本を買うわけでもなく、同じ敷地内にあるスーパーで飲み物とお菓子を買った後は今夜の宿であるホテルへ。駅前にある立体駐車場付きのビジネスホテルでしたが、駐車場が満席だったので普通にホテルの入口前に止める。車乗らないので知らなかったんだけど、あんな縦長の箱みたいのが駐車場なんだってね。結局使うことはなかったけど、ちょっとビックリしちゃいました。
シングルをそれぞれ取ったので部屋は別々だったけど、双方暇なのでとりあえず私が親友の部屋へお邪魔。持参したヨスガノソラのDVDを見ようとしたら、なんと部屋にDVDデッキがないでやんの。それぐらいは完備していてくれよと思ったけど、ルームシアターなんて用意しているところだから、外からの持込を嫌ってるのかも。テレビも休日はなにがやっているわけでもないし、さすがに間が持たないということでレンタルPCをフロントで借りて、それを使ってヨスガノソラのDVDを見ることに。まあ、見ると言っても3分程度の映像ですし、私は何度も視聴しているから別に新鮮味とかはないんだけど、足利にいると思えばまた気分も変わってくるかなと。親友はVFBをパラパラと捲っていたけど、前述の通りエロゲとか萌え系にあまり興味がない男だから、反応も薄目。すぐにニコニコ動画に切り替えて夕食の時間まで暇を潰しました。
夕食はホテルではなく、予め予約していた市街のフレンチ料理屋へ。我ながら気取っていると思ったけど、フレンチのコース料理なんて食べたことない、食べてみたいと親友も言っていたし、折角の旅ということで少し奮発してみることに。奮発といっても町のフレンチ料理屋ですから、そんな高いわけでもないんだけどさ。足利学校の横をひたすら歩いて、女子校の横を通り過ぎた辺りで目的地へと到着。店内には予約した我々以外、個室部分におばちゃんたちがいるぐらいで、なんでもない日ということも合ってか、そんなに人はいなかった。まあ、混んでいるよりは良いのかなと席について、予めコースは決めていたのでアラカルトを注文。意外にメニューが豊富だったので迷ったけど、とりあえず無難なものを選んでみました。
前菜は私が真鯛のカルパッチョで、親友が茸とベーコンとチーズのキッシュだったかな。実は、これは完全に失敗して、お互いに相手の頼んだものの方が美味しかったというオチが付いた。さすがに全部交換だなんてはしたない真似はしなかったけど、この選択を間違えていなければ最高の夕食だったかも知れない。スープなしのコースだったから、飛ばしてメイン。私は普通にフィレステーキで、親友がイベリコ豚でしたか。美味しかったけど、特筆するほどここがという感じでもなかった。無難なものを頼んだだけに味も相応というのか、美味しかったことに変わりはないんですけどね。あぁ、おかわり自由の焼きたてパンも良かったですよ。
デザートはティラミスロールケーキと、クリームブリュレ。私は前者を食べたけど、ほどよい甘さで大変良かった。シャーベットなんかも付いてきて、これがまたサッパリとしていてね。私はシャーベットよりアイス、アイスよりジェラートという人なんだけど、果実のシャーベットにありがちなしつこさや強烈さがなくて、主張しすぎない風味が独特だった。人によっては物足りないのかも知れないけど、私にはこれぐらいが丁度良いというか。
食べ終わった後は食後の一杯を飲んでお会計。その際に店員のお姉ちゃんに「今日は引田天功さんを見にいらしたんですか?」と、分けの分からないことを聞かれる。後で知ったのだが、どうも25日にプリンセス・テンコーが足利市民会館だかでイリュージョンショーをやっていたらしく、若い男性客を不思議に思ったのか、そんなことを尋ねたのだろう。別にテンコーのファンではなかったし、そんな目的出来たわけでもなかったから、正直に「いえ、近くの寺社仏閣や史跡を見に来ました」と言いました。嘘っぱちじゃないかって? ところがどっこい、樺崎八幡宮以外にも寺社仏閣を巡ったりしたんだなこれが。まあ、店員のお姉ちゃんに言った時点では、まだどこにも行ってなかったけどw
ちなみに店員のお姉ちゃんは樺崎八幡宮を知らないのかポカンとしてたので、適当に話を切り上げてホテルへと帰宅。明日、もう一度聖地に寄ってから、その後移動することなど簡単な打ち合わせをした上で就寝しました。旅の醍醐味は夜更かしなのかも知れないけど、お互いに疲れてたし、特に親友は運転してたから無理をさせるわけにも行きません。少々硬いベットに寝返りすら打てないなと思いながら、私の奥木染旅行の1日目が終わっていくのでした。
まあ、こんな感じです。普通に旅行記として書きましたから、聖地巡礼っぽさはあんまり伝わらなかったかもね。まあ、実際に訪れてみて思ったことは、あそこはあまり聖地巡礼には向かないってことでしょうか? 行った張本人がなにを言ってるんだと思われるだろうけど、本当になんもない、田畑と民家しかないところなんだもん。樺崎八幡宮にしたって観光地ってわけじゃないし、ああいう自然がのどかな場所にオタクが大挙して訪れるのは、周囲の調和を乱してしまうんじゃないかなと。しかも、アダルトゲームの題材に使われていると知れば、良い気分もしないでしょう。地理的な問題があるのでそんなに聖地巡礼が盛んになるとは思えないけど、今後行かれる方、予定のある方は上記のことを念頭に置いて奥木染を目指して欲しいです。
横浜から足利までは電車で3時間ほど掛かりました。湘南新宿ラインで小山と言うところまで行って、そこから両毛線に乗り換えて足利へ。仕事の都合でたまに群馬県へ行くことがあって、その際に湘南新宿ラインはよく使うんですけど、今回はいつも以上に長い距離を乗っていました。両毛線に乗り換えてからも40分ぐらい掛かりましたが、これがまた凄かった。別に自分が都会人であるとは言わないけど、今日日まさか自分の手で電車のドアを開けて乗るようなことがあるとは思わなかった。
人生少なからず生きてきて、スイッチ式のドアとかは経験したことがありますけど、本当の意味で手動のドアなんてあるんですね。最初、発車時刻まではまだ時間があるのに全部の扉が閉まっていると勘違いしてしまいましたよ。
両毛線の車体はアニメのPVで見たものとは違って、席もボックスシートというわけではありませんでした。もちろん、私が乗った車体がたまたまそんな感じだっただけで、PVに出てきたようなものも存在しているのかも知れませんが、この時点ではまだヨスガノソラ気分みたいのを味わうことは出来なかった。なんとなくだけど実感し始めたのは、電車が走り出してからかな。群馬行く際に乗った東武線も相当だったけど、両毛線はそれ以上に田舎のローカル線って感じだった。もう、本当にのどかな風景が広がっててさ。特に急いでいたわけじゃないけど、40分間まったりとした時間を車内で過ごすことが出来ました。
到着した足利駅は、ヨスガノソラに出てきた穂見駅ほどなにもないということはなく、むしろ一駅とか二駅前の方がそれっぽかったかも。さすがに足利市街の駅ですし、それなり規模や大きさがありました。まあ、水戸ほどではなかったけどね。
駅に着いて、構内の写真を何枚か撮った後は先に到着していた親友と合流。学生時代からの仲ですが、偶然にも隣県に住んでいることもあって、夏コミ終わりに今回の旅へと誘いました。ヨスガノソラどころかエロゲにも興味のない男ですが、私が即売会に参加する際、よく売り子でスペース運営を手伝ってくれていることもあって、作品のことは僅かながら知っています。まあ、そんな事情もあって彼の場合は普通に観光目的で付いてきたんだけど、隣県住まいということも合ってか周辺にある施設等、チェーン店とかに対しての知識が豊富だった。また、私と違って免許と愛車を持っていることもあり、主に彼が運転するロードスターで足利市内の移動をしました。
時間は12時10分とお昼時、軽く飯でもと思わなくはなかったけど、前日の天気予報に反して快晴だったので、天気が崩れない内にと早速聖地である樺崎町へ。いや、乗せていって貰う私が言うのもアレだけど、車があると便利ですね。カーナビも付いてるから、迷うということがなかった。ナビ上によれば駅から10分と少しで聖地には着いちゃうんだけど、実際にどれぐらい掛かったかは憶えてない。周囲の風景に気を取られて、あんまり時間とか見てなかったんだよね。それでも車に乗っていたのは短時間で、気付いたときには最初の目的地である樺崎八幡宮へと到着していました。特に駐車場があるわけでもなく、また、路上駐車禁止の看板があるわけでもなかったので神社の前にある空き地、ヨスガノソラで言うところの瑛が野球をしたり、移動スーパータカノが来る広場に車を止めて、私と親友は樺崎町、いえ、奥木染の大地に足を下ろしたのです。
目の前に広がるのは田畑と山々、それにごく平凡な住宅街。都会らしさなんてものは一欠片もなくて、休日の昼頃ということも合ってか地元民らしき人は一人もいなかった。ただ、我々の他にも一台止まっている車があり、どうやら神社の参拝客らしい。とりあえず記帳本をパラパラ捲り、聖地判明後の参拝客数をチェック。書いてない人もいるにせよ、予想通り多くもなければ少なくもないといった感じで、それなりに効果はあったみたい。現に我々の他に来ていた人も聖地巡礼が目的らしく、ご神木である杉の木の角度やアングルを確認して感慨に浸っていました。私も到着したからには写真でもと思ったけど、まずは普通にお参りを。うっかり5円玉を切らしていたので10円を入れましたけど、樺崎八幡宮には社務所らしきものがないので、特にお守りとかおみくじとか、神社にありがちなものを手に入れることは出来ませんでした。
お参りを済ませた後は写真撮影と言うことで、境内と言うほどのものではありませんでしたが、神社を中心にパシャパシャと。本殿、神楽殿、ご神木と撮っていき、ここら辺はまあ原作のまんまだなと思う。ただ、原作がそれなりに小綺麗な神社だったのに比べて、実際の樺崎八幡宮は長い石段や石畳があるわけでもなく、山の麓にポツンとある寂れた神社というイメージが強い。アニメのPVやCMを見れば判りますけど、現実だと大して高くない石段も、アニメ版の叉依姫神社では相応の規模を持ったものとして描かれるみたい。
本殿以外に見るものはないかと思ってたら、なんでもかの雷神・菅原道真を祭っているとかで、天神信仰と言えば八幡宮じゃなくて天満宮だろうと思わないでもなかったけど、一応覗いてみることに。そこには石碑と絵馬を置く場所があったけど、絵馬は普通に購入制。1枚500円だったかな? 近くにオンボロの賽銭箱があったけど、そこにお金を入れるというシステムらしい。大半は地元の学生による合格祈願なんだけど、一つだけ真新しいのがあって、それは特に合格祈願とかじゃなかったから、聖地巡礼の参拝客が残していったものなのではないかと。それっぽいことも書いてあったし。
参拝及び撮影を終えたとは、そのまま徒歩で周辺を散歩。前述の通り辺りは田畑ですからなにがあるってわけじゃないんだけど、親友と2人、自然とのどかな風景に癒やされておりました。森や草むら、木々や花畑が多いこともあって虫も沢山いたけど、大きなトノサマバッタを見つけたときは少し嬉しかった。大半はクモとかトンボばかりだったけど、バッタと言えばヨスガノソラの序盤に登場して、穹が驚いていたりと作品も関係のある虫ですからね。あぁ、こんなに大きければ穹だって驚いちゃうよなと妙に納得を憶えたり。蜂が飛んできたときはさすがに焦ったけど、それもまた自然の一部なんだよなと感慨に浸ってしまいました。
VFBで言うところの通学路やバス停なんかを撮影していると、パトカーの集団がやってくる。まさか聖地巡礼者の増加が不審者の多発と思われ、警戒でもしていたのか? と考えたけど、単なる交通安全強化週間だったらしく、普通に挨拶をされてしまった。職質ぐらい受けるかと覚悟はしていたけど、普通に花とか撮っているだけだったし、特に怪しくはなかったと思う。まあ、若い男2人がトボトボ歩いているわけだから、向こうさんには異様だったかも知れないが。
撮影を終えた後は車に戻って、渚さんの家を探すために移動。民家らしいから詳細は省きますが、割と神社からすぐの所にあって、判りやすいと言えば判りやすかった。さすがに近づくわけにも行かないし、遠目で写真を撮って次にVFBで「道」とだけ書かれているガードレールと電柱のある景色を探す。けれど、これが見つからないんだな。ガードレールはそれなりにあったんだけど、合致する風景が見当たらないというか、高速道路の工事で消えちゃったのかも知れません。私たちが見つけられなかっただけの可能性もあるとはいえ、そういや奈緒の家もなかったな。春日野医院や伊福部商店がないのは知ってたけど、奈緒の家はあるって聞いていたもんで。もうちょっと奥に行けば良かったのかも知れないけど、なにせ住宅地だからねぇ。あんまりウロチョロすると、それこそ不審者ですから。見つけられないものはスパッと諦め、とりあえずは聖地を後にしました。
その後はCMに出てきたスーパー的なものを探すため、樺崎町から一番近い店に行ってみる。しかし、辿り着いたのはどこにでもありそうな平々凡々なスーパーで、私の地元にあるものと大した違いはない。あぁ、栃木名物であるレモン牛乳とか言うのが置いてあったな。これは違うだろうと思ってそのまま出て、どこかで腰を落ち着けたいなとあしかがハーヴェストに向かうことに。移動中、私が偶然に個人商店を見つけたんですが、それが如何にもといった感じだったので、ちょっと寄ってみることに。最低限の食料品やお菓子があって、駄菓子屋というよりは八百屋兼酒屋を思わせたけど、ここがハルのよく行くスーパー的なもの……なんだろうか? あんまり自信はないけど、親友は早売りのジャンプが買えたので満足そうでした。ジャンプの早売りって都市伝説じゃなかったのね。いや、都市じゃないところだからこそあり得るのか。
あしかがハーヴェストについた後は、とりあえずマックで軽食。折角栃木まで来たんだからもっとマシなものを食べろと言われそうだけど、中途半端な時間だったので。食事の後はショッピングモール内を見て回ったけど、やっぱり足を運ぶのは本屋。勤め先の本は置いてあるかとか、ついつい棚を確認してしまう。ちなみに新刊はあまり置いてなかった。
特に本を買うわけでもなく、同じ敷地内にあるスーパーで飲み物とお菓子を買った後は今夜の宿であるホテルへ。駅前にある立体駐車場付きのビジネスホテルでしたが、駐車場が満席だったので普通にホテルの入口前に止める。車乗らないので知らなかったんだけど、あんな縦長の箱みたいのが駐車場なんだってね。結局使うことはなかったけど、ちょっとビックリしちゃいました。
シングルをそれぞれ取ったので部屋は別々だったけど、双方暇なのでとりあえず私が親友の部屋へお邪魔。持参したヨスガノソラのDVDを見ようとしたら、なんと部屋にDVDデッキがないでやんの。それぐらいは完備していてくれよと思ったけど、ルームシアターなんて用意しているところだから、外からの持込を嫌ってるのかも。テレビも休日はなにがやっているわけでもないし、さすがに間が持たないということでレンタルPCをフロントで借りて、それを使ってヨスガノソラのDVDを見ることに。まあ、見ると言っても3分程度の映像ですし、私は何度も視聴しているから別に新鮮味とかはないんだけど、足利にいると思えばまた気分も変わってくるかなと。親友はVFBをパラパラと捲っていたけど、前述の通りエロゲとか萌え系にあまり興味がない男だから、反応も薄目。すぐにニコニコ動画に切り替えて夕食の時間まで暇を潰しました。
夕食はホテルではなく、予め予約していた市街のフレンチ料理屋へ。我ながら気取っていると思ったけど、フレンチのコース料理なんて食べたことない、食べてみたいと親友も言っていたし、折角の旅ということで少し奮発してみることに。奮発といっても町のフレンチ料理屋ですから、そんな高いわけでもないんだけどさ。足利学校の横をひたすら歩いて、女子校の横を通り過ぎた辺りで目的地へと到着。店内には予約した我々以外、個室部分におばちゃんたちがいるぐらいで、なんでもない日ということも合ってか、そんなに人はいなかった。まあ、混んでいるよりは良いのかなと席について、予めコースは決めていたのでアラカルトを注文。意外にメニューが豊富だったので迷ったけど、とりあえず無難なものを選んでみました。
前菜は私が真鯛のカルパッチョで、親友が茸とベーコンとチーズのキッシュだったかな。実は、これは完全に失敗して、お互いに相手の頼んだものの方が美味しかったというオチが付いた。さすがに全部交換だなんてはしたない真似はしなかったけど、この選択を間違えていなければ最高の夕食だったかも知れない。スープなしのコースだったから、飛ばしてメイン。私は普通にフィレステーキで、親友がイベリコ豚でしたか。美味しかったけど、特筆するほどここがという感じでもなかった。無難なものを頼んだだけに味も相応というのか、美味しかったことに変わりはないんですけどね。あぁ、おかわり自由の焼きたてパンも良かったですよ。
デザートはティラミスロールケーキと、クリームブリュレ。私は前者を食べたけど、ほどよい甘さで大変良かった。シャーベットなんかも付いてきて、これがまたサッパリとしていてね。私はシャーベットよりアイス、アイスよりジェラートという人なんだけど、果実のシャーベットにありがちなしつこさや強烈さがなくて、主張しすぎない風味が独特だった。人によっては物足りないのかも知れないけど、私にはこれぐらいが丁度良いというか。
食べ終わった後は食後の一杯を飲んでお会計。その際に店員のお姉ちゃんに「今日は引田天功さんを見にいらしたんですか?」と、分けの分からないことを聞かれる。後で知ったのだが、どうも25日にプリンセス・テンコーが足利市民会館だかでイリュージョンショーをやっていたらしく、若い男性客を不思議に思ったのか、そんなことを尋ねたのだろう。別にテンコーのファンではなかったし、そんな目的出来たわけでもなかったから、正直に「いえ、近くの寺社仏閣や史跡を見に来ました」と言いました。嘘っぱちじゃないかって? ところがどっこい、樺崎八幡宮以外にも寺社仏閣を巡ったりしたんだなこれが。まあ、店員のお姉ちゃんに言った時点では、まだどこにも行ってなかったけどw
ちなみに店員のお姉ちゃんは樺崎八幡宮を知らないのかポカンとしてたので、適当に話を切り上げてホテルへと帰宅。明日、もう一度聖地に寄ってから、その後移動することなど簡単な打ち合わせをした上で就寝しました。旅の醍醐味は夜更かしなのかも知れないけど、お互いに疲れてたし、特に親友は運転してたから無理をさせるわけにも行きません。少々硬いベットに寝返りすら打てないなと思いながら、私の奥木染旅行の1日目が終わっていくのでした。
まあ、こんな感じです。普通に旅行記として書きましたから、聖地巡礼っぽさはあんまり伝わらなかったかもね。まあ、実際に訪れてみて思ったことは、あそこはあまり聖地巡礼には向かないってことでしょうか? 行った張本人がなにを言ってるんだと思われるだろうけど、本当になんもない、田畑と民家しかないところなんだもん。樺崎八幡宮にしたって観光地ってわけじゃないし、ああいう自然がのどかな場所にオタクが大挙して訪れるのは、周囲の調和を乱してしまうんじゃないかなと。しかも、アダルトゲームの題材に使われていると知れば、良い気分もしないでしょう。地理的な問題があるのでそんなに聖地巡礼が盛んになるとは思えないけど、今後行かれる方、予定のある方は上記のことを念頭に置いて奥木染を目指して欲しいです。
ハルキノソラ(仮)第3回
2010年9月27日 ヨスガノソラ奥木染旅行記は日記で先行して、明日にでも更新する予定です。HPに載せる方と違って市街観光その他についても書くと思うから、多分2日分ぐらいはあると思います。特になにをしてきたってわけでもないんだけど、やっぱり泊りがけだとそれなりに文量もあるから。なので、今回は昼頃に更新したハルキノソラについて書こうかなと。予想通りアニメ放送前に第3回の配信となりましたが、毎度のごとくそれなりに面白かったです。
まあ、面白いからと言って特筆する部分があるのかと言われれば、挿入歌を流した以外にはなんもないんですけど……メールも割愛されちゃいましたしね。第3回は会議室を飛び出してアフレコスタジオで放送とのことだけど、意外に収録環境がしっかりしているのか、場所が変わったという実感がわかないね。背景の音や声もいつも通りって感じがしたし。
小野涼子が何気に顔出し、いや、声出しで参加してたけど、なんのためにいたんだろうか。ゲストというわけでもなかったし、アニメの収録後に録っていたのを見学していたという感じかな。ハルキングは役者がこのラジオに出てくれるとは思わなかったとか言ってたけど、本来アニメ番組のラジオは声優がやるもんなんだけどね。私みたいに内輪ネタが好きな奴にはこれでも構わないんだろうけど、一般的な評価というか評判はあまりよくないよね。あくまで情報収集のために聴いているというか、ラジオ的な楽しみを覚えている人はほとんどいないんじゃないかと。
ゲストはスタジオマウスの納屋僚介さんでしたけど、これといって新しい情報はありませんでした。10の質問も作品に絡んだものはほとんどなかったし、あぁ、イチオシのヒロインは瑛みたいです。思っていたよりノリの軽い方だったけど、まあ、内輪とは言えラジオに出ることなんてめったにないだろうしね。変にテンション上がっていたのかも知れません。音響制作という仕事はその名の通り作品の音に関すること、音声だったりBGMだったり、SEなども含まれます。作画に比べると地味なイメージを受けるかもだけど、これがなくては始まらないと言っていいほど作品にはなくてはならないものです。作品の雰囲気を決めるものといっても、それほど間違ってはいないでしょう。
納谷さんが瑛を好きな理由は、「だって、元気で素直で好きだって言ってくれるんですよ?」とのこと。もっともな理由だと思うけど、ここで少し気になったことが。納谷さんは実に瑛の魅力を的確に捉えてますけど、これってつまりアニメ版に置いても瑛はハルに対して好きだと言うってことでしょうか? まあ、瑛のことですから恋愛的な意味合いを抜きにして好意を口にすることぐらい簡単かもしれませんが、仮に恋愛としての告白をするのだとすれば、ちょっと面白いことになるかも知れない。奈緒はともかくとして、ハルに告白するのは穹と委員長ぐらいだと思っていたから。もちろん、原作をプレイした上での印象かもしれないけど、可能性としてはそんなに低くないのかも知れない。
前回の配信でアニメ版ヨスガノソラに使われている楽曲の中から、どれか一つを解禁すると言っていましたが、eufoniusが歌うOPをかけるのではないかという大方の予想に反して挿入歌である「ツナグキズナ」が流れました。まあ、一番流しやすかったんだろうけど、これが結構いい歌でした。作品をプレイした上で作ったというだけであって、歌詞はかなり原作を意識していると思う。あまりにそれらしい単語が入りすぎていて、少し意識し過ぎじゃないかと思わなくもないけど、原作をまるで分かっていないタイアップ曲に比べればよっぽどマシではないかと。納谷さんも言ってたけど、原作をよく理解している人ってのは重要ですし。
けど、ツナグキズナが実質的なEDあることはいいとして、EDにしてはカッコイイ系の曲ですね。どちらかといえばOP向きというか、まあ、こういう感じの曲調がEDに相応しくないとは言わないけどね。まあ、そういうのを踏まえた上で挿入歌という扱いなのかも知れないけど、考えて見れば原作からしてヨスガはカッコイイ系の曲調だったか。少なくともももクロのアイドルソングよりは作品にあっているでしょう。
予想以上に真面目というか、電波ソングやネタ曲というわけでもなく、メジャーデビューソングに対する真剣度が伺えます。私はそれほどTeam.ねこかん【猫】や天乙准花に詳しいわけじゃないですが、スタチャは良い拾い物をしたと思います。こういうタイプの歌い手は、今のスタチャにはいませんからね。流行るかどうかはともかく、私は好きですよ。
奥木染に行っていなければアニメイト横浜店で開催されたツナグキズナのイベントに参加したのですが、決まったのが旅行の日程を立てた後だったから仕方ない。思えば、ヨスガノソラのイベントとしては一番最初に開催されたものなんですかね? 折角地元でやったのに参加できなかったというのは残念でなりません。もちろん、聖地で得たものは沢山あるし、それはイベントと同じぐらい貴重なものだとは思うけど、次の機会があるのなら必ず参加したいですね。そう思えるほどに、私はツナグキズナという歌を気に入っています。
まあ、面白いからと言って特筆する部分があるのかと言われれば、挿入歌を流した以外にはなんもないんですけど……メールも割愛されちゃいましたしね。第3回は会議室を飛び出してアフレコスタジオで放送とのことだけど、意外に収録環境がしっかりしているのか、場所が変わったという実感がわかないね。背景の音や声もいつも通りって感じがしたし。
小野涼子が何気に顔出し、いや、声出しで参加してたけど、なんのためにいたんだろうか。ゲストというわけでもなかったし、アニメの収録後に録っていたのを見学していたという感じかな。ハルキングは役者がこのラジオに出てくれるとは思わなかったとか言ってたけど、本来アニメ番組のラジオは声優がやるもんなんだけどね。私みたいに内輪ネタが好きな奴にはこれでも構わないんだろうけど、一般的な評価というか評判はあまりよくないよね。あくまで情報収集のために聴いているというか、ラジオ的な楽しみを覚えている人はほとんどいないんじゃないかと。
ゲストはスタジオマウスの納屋僚介さんでしたけど、これといって新しい情報はありませんでした。10の質問も作品に絡んだものはほとんどなかったし、あぁ、イチオシのヒロインは瑛みたいです。思っていたよりノリの軽い方だったけど、まあ、内輪とは言えラジオに出ることなんてめったにないだろうしね。変にテンション上がっていたのかも知れません。音響制作という仕事はその名の通り作品の音に関すること、音声だったりBGMだったり、SEなども含まれます。作画に比べると地味なイメージを受けるかもだけど、これがなくては始まらないと言っていいほど作品にはなくてはならないものです。作品の雰囲気を決めるものといっても、それほど間違ってはいないでしょう。
納谷さんが瑛を好きな理由は、「だって、元気で素直で好きだって言ってくれるんですよ?」とのこと。もっともな理由だと思うけど、ここで少し気になったことが。納谷さんは実に瑛の魅力を的確に捉えてますけど、これってつまりアニメ版に置いても瑛はハルに対して好きだと言うってことでしょうか? まあ、瑛のことですから恋愛的な意味合いを抜きにして好意を口にすることぐらい簡単かもしれませんが、仮に恋愛としての告白をするのだとすれば、ちょっと面白いことになるかも知れない。奈緒はともかくとして、ハルに告白するのは穹と委員長ぐらいだと思っていたから。もちろん、原作をプレイした上での印象かもしれないけど、可能性としてはそんなに低くないのかも知れない。
前回の配信でアニメ版ヨスガノソラに使われている楽曲の中から、どれか一つを解禁すると言っていましたが、eufoniusが歌うOPをかけるのではないかという大方の予想に反して挿入歌である「ツナグキズナ」が流れました。まあ、一番流しやすかったんだろうけど、これが結構いい歌でした。作品をプレイした上で作ったというだけであって、歌詞はかなり原作を意識していると思う。あまりにそれらしい単語が入りすぎていて、少し意識し過ぎじゃないかと思わなくもないけど、原作をまるで分かっていないタイアップ曲に比べればよっぽどマシではないかと。納谷さんも言ってたけど、原作をよく理解している人ってのは重要ですし。
けど、ツナグキズナが実質的なEDあることはいいとして、EDにしてはカッコイイ系の曲ですね。どちらかといえばOP向きというか、まあ、こういう感じの曲調がEDに相応しくないとは言わないけどね。まあ、そういうのを踏まえた上で挿入歌という扱いなのかも知れないけど、考えて見れば原作からしてヨスガはカッコイイ系の曲調だったか。少なくともももクロのアイドルソングよりは作品にあっているでしょう。
予想以上に真面目というか、電波ソングやネタ曲というわけでもなく、メジャーデビューソングに対する真剣度が伺えます。私はそれほどTeam.ねこかん【猫】や天乙准花に詳しいわけじゃないですが、スタチャは良い拾い物をしたと思います。こういうタイプの歌い手は、今のスタチャにはいませんからね。流行るかどうかはともかく、私は好きですよ。
奥木染に行っていなければアニメイト横浜店で開催されたツナグキズナのイベントに参加したのですが、決まったのが旅行の日程を立てた後だったから仕方ない。思えば、ヨスガノソラのイベントとしては一番最初に開催されたものなんですかね? 折角地元でやったのに参加できなかったというのは残念でなりません。もちろん、聖地で得たものは沢山あるし、それはイベントと同じぐらい貴重なものだとは思うけど、次の機会があるのなら必ず参加したいですね。そう思えるほどに、私はツナグキズナという歌を気に入っています。
見出すことの出来ない価値
2010年9月26日 ヨスガノソラ1泊2日の日程で、ヨスガノソラの聖地である奥木染町に行ってきました。本来ならその訪問記というか、旅行記的なものを書くはずなんですが、なにせ帰ってきたばかりなので画像等の編集が終わっていません。一応、この日記の他にHPの方で専用のコンテンツを開設する予定ですけど、とりあえず今日は違う話を。
私が奥木染へ旅立つのと入れ替わりにSphereからヨスガノソラのB0タペストリーが届きました。自分で受け取るわけにも行かなかったので家族に頼みましたが、奥木染を目指す電車内で情報を集めてみたところ、どうにも評判が宜しくない。実モノを見てないのでなんとも言えませんでしたが、とにかく出来が酷すぎると。その後に届いたという人の画像も確認したけど、なるほど確かに凄いシワだった。
インクの染みや、カビのような汚れがあるともいい、私は自分の元に届くであろうタペストリーの状態が気になったんですが、なにせ自分は穂見へ向かう電車の中、引き返すわけにもいきません。まあ、5枚も頼んだんだから1~2枚はマシなのもあるだろうと思いつつ、市内観光を満喫していんですが……これは考えが甘すぎたようです。
帰宅して真っ先に確認したのですが、届いていたタペストリーは全部ひどいものでした。私が買ったのは穹のタペストリーをそれぞれ2枚ずつと瑛が1枚。最初のを開封した時点で嫌な予感はしていたんですが、広げた時点で不安が的中してしまった。せっかくのチャイナ服穹がシワだらけの線だらけ、ところどころ前述のカビみたいな染みや点がある始末。まさかと思ってもう1枚開け、次に瑛のを開け、その時点でこのタペストリーが根本的におかしいことに気づきました。それについては後述するとして、いよいよ最後になった横型の穹タペストリーでしたが……うん、これが一番好きだった。事前の情報でそういうのがあるとは知ってたけど、穹の太ももや身体にさ、なんかこう、ワニの鱗みたいな網目のシワがビッシリ合ったのよ。穹に出会ってから、私はおそらく初めてこう感じましたよ。気持ち悪いと。
もちろん、穹が悪いわけじゃないし、穹の可愛さはまったく揺ぎ無いけど、私って網目とか鱗とか、そういう細かい模様が好きじゃないんですよ。壁紙とかでトランプのマークがビッシリあるだけでも目を覆いたくなるし、穹の太ももが網目のシワで鱗みたいになってるんですよ? 私の心が折れたって仕方ないじゃない。勘弁してくれってレベルだったし。
調べた限りではまともな状態のものが届いている人はほぼいないみたいです。現状で上げられている問題点を列挙すると、線や網目のようなシワ、インクの滲み、カビのような汚れなどがありまして、そのすべてが私の手持ちタペストリーに該当しています。そりゃ、5枚もあれば当然だよね。
染みや汚れに付いては印刷工程でのミスですから言うまでもないですが、シワについてはちょっと気づいたことがありました。瑛のタペストリーを広げたときなんですが、どんなに頑張っても布をピンと張ることが出来ないんです。つまり、留め具に付ける段階で布をピンと伸ばしていなかったわけであり、そんなものを綺麗に巻けるわけがないし、巻いたとしてもシワがよるのは当然じゃないですか。どこの三流メーカーに作らせたんだと思ったけど、さらに有志が留め具であるポールを解体した画像を出してきてビックリ、ペラい厚紙を紙用のホチキスで止めてあるだけという唖然とするような中身でした。これでB0の布を支えるつもりなのかよというぐらい、それはもう酷いものでした。
マイクロファイバー生地というのは熱に弱いので、基本的にアイロンを掛けることが出来ません。なので、この時点でシワに対して我々が出来ることは殆どありませんし、インクによる汚れなどに至っては、なにか出来たら凄いというレベルです。原因は考えるまでもなく製造側にあり、制作側であるSphereには非がないかと思われます。まあ、こんな酷いところに作らせた時点で悪いといえば悪いんだけど、予想以上に注文が来たから、安くて大量に刷ってくれる業者に変えるんじゃないだろうね。タペの発送が遅れた理由は製造上の都合だったけど、受付再開とか二次募集とかしたのはSphereの方なんだから、それでクオリティが下がったとか言わないで欲しい。
あの当時、ゴリ押しに押し切られたSphereやごねまくってやユーザーに私は苦言を呈していて、そのせいで一度ならず叩かれる原因となったけど、結果としてやってきたのはこれですよ。あのとき騒いでいた人は、これで満足できるのかな? まあ、手に入ればなんでもいいと言っていたぐらいだし、当然不満はないと思うけど。
私はとりあえずメールでも出そうと思います。こちらに非はないですし、45000円を泣き寝入入りするのはちょっとないでしょう。翠抱き枕のときはゴミが混入されていないものを再送という形をとったけど、今回のタペストリーの場合は製造業者そのものを変える必要があるから、仮に交換等の処置をとるなら年越しは覚悟しないといけないかも知れません。まあ、明日にでも発表があると思いますけど、発表がないならないで、ドリパのブースで直接問いただせばいいだけの話です。アニメ放送前に痛手でしょうが、高額な商品だけにここでちゃんとした対応を取れなければブランドの価値に関わってきますから。SphereというかCUFFSには賢明な判断をお願いします。
私が奥木染へ旅立つのと入れ替わりにSphereからヨスガノソラのB0タペストリーが届きました。自分で受け取るわけにも行かなかったので家族に頼みましたが、奥木染を目指す電車内で情報を集めてみたところ、どうにも評判が宜しくない。実モノを見てないのでなんとも言えませんでしたが、とにかく出来が酷すぎると。その後に届いたという人の画像も確認したけど、なるほど確かに凄いシワだった。
インクの染みや、カビのような汚れがあるともいい、私は自分の元に届くであろうタペストリーの状態が気になったんですが、なにせ自分は穂見へ向かう電車の中、引き返すわけにもいきません。まあ、5枚も頼んだんだから1~2枚はマシなのもあるだろうと思いつつ、市内観光を満喫していんですが……これは考えが甘すぎたようです。
帰宅して真っ先に確認したのですが、届いていたタペストリーは全部ひどいものでした。私が買ったのは穹のタペストリーをそれぞれ2枚ずつと瑛が1枚。最初のを開封した時点で嫌な予感はしていたんですが、広げた時点で不安が的中してしまった。せっかくのチャイナ服穹がシワだらけの線だらけ、ところどころ前述のカビみたいな染みや点がある始末。まさかと思ってもう1枚開け、次に瑛のを開け、その時点でこのタペストリーが根本的におかしいことに気づきました。それについては後述するとして、いよいよ最後になった横型の穹タペストリーでしたが……うん、これが一番好きだった。事前の情報でそういうのがあるとは知ってたけど、穹の太ももや身体にさ、なんかこう、ワニの鱗みたいな網目のシワがビッシリ合ったのよ。穹に出会ってから、私はおそらく初めてこう感じましたよ。気持ち悪いと。
もちろん、穹が悪いわけじゃないし、穹の可愛さはまったく揺ぎ無いけど、私って網目とか鱗とか、そういう細かい模様が好きじゃないんですよ。壁紙とかでトランプのマークがビッシリあるだけでも目を覆いたくなるし、穹の太ももが網目のシワで鱗みたいになってるんですよ? 私の心が折れたって仕方ないじゃない。勘弁してくれってレベルだったし。
調べた限りではまともな状態のものが届いている人はほぼいないみたいです。現状で上げられている問題点を列挙すると、線や網目のようなシワ、インクの滲み、カビのような汚れなどがありまして、そのすべてが私の手持ちタペストリーに該当しています。そりゃ、5枚もあれば当然だよね。
染みや汚れに付いては印刷工程でのミスですから言うまでもないですが、シワについてはちょっと気づいたことがありました。瑛のタペストリーを広げたときなんですが、どんなに頑張っても布をピンと張ることが出来ないんです。つまり、留め具に付ける段階で布をピンと伸ばしていなかったわけであり、そんなものを綺麗に巻けるわけがないし、巻いたとしてもシワがよるのは当然じゃないですか。どこの三流メーカーに作らせたんだと思ったけど、さらに有志が留め具であるポールを解体した画像を出してきてビックリ、ペラい厚紙を紙用のホチキスで止めてあるだけという唖然とするような中身でした。これでB0の布を支えるつもりなのかよというぐらい、それはもう酷いものでした。
マイクロファイバー生地というのは熱に弱いので、基本的にアイロンを掛けることが出来ません。なので、この時点でシワに対して我々が出来ることは殆どありませんし、インクによる汚れなどに至っては、なにか出来たら凄いというレベルです。原因は考えるまでもなく製造側にあり、制作側であるSphereには非がないかと思われます。まあ、こんな酷いところに作らせた時点で悪いといえば悪いんだけど、予想以上に注文が来たから、安くて大量に刷ってくれる業者に変えるんじゃないだろうね。タペの発送が遅れた理由は製造上の都合だったけど、受付再開とか二次募集とかしたのはSphereの方なんだから、それでクオリティが下がったとか言わないで欲しい。
あの当時、ゴリ押しに押し切られたSphereやごねまくってやユーザーに私は苦言を呈していて、そのせいで一度ならず叩かれる原因となったけど、結果としてやってきたのはこれですよ。あのとき騒いでいた人は、これで満足できるのかな? まあ、手に入ればなんでもいいと言っていたぐらいだし、当然不満はないと思うけど。
私はとりあえずメールでも出そうと思います。こちらに非はないですし、45000円を泣き寝入入りするのはちょっとないでしょう。翠抱き枕のときはゴミが混入されていないものを再送という形をとったけど、今回のタペストリーの場合は製造業者そのものを変える必要があるから、仮に交換等の処置をとるなら年越しは覚悟しないといけないかも知れません。まあ、明日にでも発表があると思いますけど、発表がないならないで、ドリパのブースで直接問いただせばいいだけの話です。アニメ放送前に痛手でしょうが、高額な商品だけにここでちゃんとした対応を取れなければブランドの価値に関わってきますから。SphereというかCUFFSには賢明な判断をお願いします。
コンプエース版ヨスガノソラ 第12話「ともだち」
2010年9月25日 ヨスガノソラ展開の速さが凄まじすぎて、例の2巻完結が現実味を帯びてきました。元々ヨスガノソラは物語として長い話ではないんですが、コミカライズはそれを更に省略化している感じです。瑛シナリオなんかは上手く纏めていましたけど、穹シナリオに関しては駆け足過ぎるというか、原作やってないとなにがなんだか分からないんじゃないだろうか。いや、話として破綻しているわけではないけど、原作ユーザー以外でこの展開の速さに付いていくことは出来るのか。
先月号からの続きで原作にもある禁断の関係が奈緒と委員長にばれるシーン。隠し通すことが出来るか? なんて柱には書いてあったけど、ハルがなにか言葉を発するより先に穹が口を開きました。
「誰かと思えば委員長と奈緒じゃない」
呼び捨てについてとか、勝ち誇った穹の表情に関してとか、言いたいことは色々あるんだけど、真っ先に目が行くのは髪型ですよね。前回の話しを読んだときにも思ったんですけど、水風天は髪を下ろした穹の資料を持っていないんですかね? なんで、髪はリボンで結わいたままなのか、シーツ1枚裸体に羽織って出てくるような娘が、なんだってリボンだけはしっかり結んでいるのか。前回の時点で解いてないからなんだけど、仮にも原作シーンの再現だというのに、そんなに髪を解いた穹って描くのが難しいんですかね? 資料がないだけかも知れないけど、こうやってシーンを再現している以上は、該当部分の画像なりは見てるんだろうし、そう考えると不思議な話です。拘りというわけじゃないだろうし、まさか画力の問題……いや、知り合いの絵描きなんかがよく言ってるですが、髪型とか崩しすぎると自分の絵ではそのキャラと認識できなくなることがあるらしく。つまり、髪結んでいないと穹に見えないとか、そういうことなのかな。水風天は別に画力が低い人ではないと思うんだけど、こればっかりは本人に直接訊かないと分からないね。ハルキノソラのゲストに来ることはないだろうけど、例えばブログとか。私はこういう立場の人だから無理だけど、機会がある人は訊いてみるのもいいかもしれません。
穹の勝ち誇った笑みは、危険なほどの魅力を含んでいると思う。原作のCGだと変化がないものも、漫画という媒体では少なからず動きがありますからね。あの挑戦的な、戦いに勝ったという絶大な自信をみなぎらせている穹を描くことの出来た水風天は凄いと思う。正直、今月号は作画だけ見ると微妙じゃないかな、と思う部分も多いんだけど、穹や瑛は1枚、1枚が強烈でインパクトがある感じですね。それ以外は……まあ、なんでしょうかね、重要な回だっただけに残念かなと。
委員長の拒絶はともかくとして、「委員長も奈緒もどうしたの?」と事態の最悪さまるで理解していない穹は、病んでいることを強調するための描写なんですかね。ハルはとりあえず穹を自室に戻して、何故か自分の手で服を着せてあげるんだけど、その後はこれまた原作と同じ展開、「終わりにしよう」というハルから穹への突き放し。原作通りの展開と言ってしまえばそれまでなんだけど、ちょっと待ってくれよとも言いたい。
だって、よく考えてみてください。原作では穹と関係を結んだハルが、情欲に溺れてしまった結果、関係が奈緒や委員長に発覚するわけで、それに対してハルは深い後悔をするわけじゃないですか。それに引き替えコミカライズは昨日の今日、穹と関係を結んだ翌日ですよ? 前回の日記でも書いたと思うけど、一晩で180度考えを転換させてどうするんだと。終わりにしようって、まだ始まっているかも分からない段階じゃないか。
要するにコミカライズは過程が足りないんですよ。そこに至るまでの、今回で言うなら発覚してハルが穹を突き放すまでのですか。駆け足も駆け足の急展開で、そういった大事な部分が全部削られてしまってる。もちろん、コンプエースが少年誌である以上は情欲に溺れるハルと穹なんて描きようもなかったんだろうけど、それならそれで夏休みを切り上げて、学園における異常なまでの穹のアプローチを描くとか、色々とやりようはあったはずじゃないですか。いくらなんでも展開が早すぎますよ。
ハルは原作と同じく部屋に引きこもるんだけど、そこに委員長を捜していた奈緒から連絡があって、そこでハルは穹が家から姿を消していることを知る。まあ、原作と同じような流れですね。亮平や渚さんたちが駆けつけて、一緒になって穹のことを捜してくれるのも同じです。
驚いたのは委員長との和解すらも今回の話の中でやってしまったことで、原作ではなんだかんだ言って日を置きましたからね。穹が登校拒否を敢行して、委員長とも距離が出来て、それを1日で消化してしまおうと言うんだからコミカライズは本当に速い。朝起こったことがその日の夜前には解決してしまうんですから。僅か2ページの和解ですよ。あれだけのことを穹から言われたのに、委員長は少し物分かりが良すぎるんじゃないだろうか。家に引きこもって泣いてたっておかしくないのに、よくもまあ穹の捜索に参加できるものだ。
そして今回のキーキャラクターは、やはり瑛でしょうか。原作と違って笑顔以外の表情を見せることが多いコミカライズの瑛ですが、猫の師匠にいざなわれて辿り着いた神社にて、ハルの前に姿を見せます。一見すると穏やかそうな表情ですが、瑛はどうやら穹の捜索に参加していないらしい。意外かも知れないけど、彼女には分かっているんですよね。穹が今どこにいるのかが。
ハルに山の方へ、湖まで行くことを勧める瑛だけど、昼間でも歩くのがやっとだった場所に夜になってから登るなんて無茶だと言います。裸足の穹が登れるとも思えない、そのように考えていたハルに1通のメールが届く。確認して、携帯を握りしめて震え出すハルに対し、瑛の表情は醒めきっていた。メールの文面を見たわけでもないのに、ハルに向ける視線はどこまで冷ややかで、ぞっとするものがあった。
「急いだ方がいいみたいだね」
ポツリと呟く瑛と、穹から届いたメッセージ。そこに書かれていたのは、ただ一言。
「さよなら」
原作ならこの後湖で穹を発見して、一悶着合った末に下山するわけだけど、SEXシーンを描くことが出来ないコミカライズであることを考えると、来月が最終回でも別に不思議はないんだよね。次号最終回とか、クライマックスとか言う文字はなかったし、まさかアニメ版と入れ替わりで終了するとは思いにくいけど、コミックス2巻の発売日は来年になると言われてますし。仮にコミカライズが後1~2話ぐらいで終わるのだとすれば、コミックスの観光日が来年だというのにも納得がいきます。分厚くして、一気に全話収録してしまうつもりなんでしょう。
そもそも、水風天はハルカナソラを持っていないという話ですし、ハルカナソラ編を期待するのには無理があると思う。さすがに今はもう貰っている可能性もあるけど、後6話やるとは考えにくいので。アニメがやっている最中に完結して、アニメ終了と共に最終巻を出すという商法でくるんじゃなかろうか。コミカライズは結構好きだけど、継続は多分無理でしょうね。アニメ化もすることだし、最後ぐらい表紙と巻頭カラーを担当して貰いたいもんだ。
表紙がなのはばかりで飽きたとは言わないし、今回の展開には少しだけ心惹かれたけど、私のルーテシアが「おいーす」などという下品な言葉を発した時点で私の心は折れた。どうしてだ、何故ルーテシアはあんな娘になってしまったんだ。ああしなくてはいけない理由がどこにあった。そしてなんだって新キャラは全員女の子なんだ、ミッドチルダの女尊男卑に乾杯!
先月号からの続きで原作にもある禁断の関係が奈緒と委員長にばれるシーン。隠し通すことが出来るか? なんて柱には書いてあったけど、ハルがなにか言葉を発するより先に穹が口を開きました。
「誰かと思えば委員長と奈緒じゃない」
呼び捨てについてとか、勝ち誇った穹の表情に関してとか、言いたいことは色々あるんだけど、真っ先に目が行くのは髪型ですよね。前回の話しを読んだときにも思ったんですけど、水風天は髪を下ろした穹の資料を持っていないんですかね? なんで、髪はリボンで結わいたままなのか、シーツ1枚裸体に羽織って出てくるような娘が、なんだってリボンだけはしっかり結んでいるのか。前回の時点で解いてないからなんだけど、仮にも原作シーンの再現だというのに、そんなに髪を解いた穹って描くのが難しいんですかね? 資料がないだけかも知れないけど、こうやってシーンを再現している以上は、該当部分の画像なりは見てるんだろうし、そう考えると不思議な話です。拘りというわけじゃないだろうし、まさか画力の問題……いや、知り合いの絵描きなんかがよく言ってるですが、髪型とか崩しすぎると自分の絵ではそのキャラと認識できなくなることがあるらしく。つまり、髪結んでいないと穹に見えないとか、そういうことなのかな。水風天は別に画力が低い人ではないと思うんだけど、こればっかりは本人に直接訊かないと分からないね。ハルキノソラのゲストに来ることはないだろうけど、例えばブログとか。私はこういう立場の人だから無理だけど、機会がある人は訊いてみるのもいいかもしれません。
穹の勝ち誇った笑みは、危険なほどの魅力を含んでいると思う。原作のCGだと変化がないものも、漫画という媒体では少なからず動きがありますからね。あの挑戦的な、戦いに勝ったという絶大な自信をみなぎらせている穹を描くことの出来た水風天は凄いと思う。正直、今月号は作画だけ見ると微妙じゃないかな、と思う部分も多いんだけど、穹や瑛は1枚、1枚が強烈でインパクトがある感じですね。それ以外は……まあ、なんでしょうかね、重要な回だっただけに残念かなと。
委員長の拒絶はともかくとして、「委員長も奈緒もどうしたの?」と事態の最悪さまるで理解していない穹は、病んでいることを強調するための描写なんですかね。ハルはとりあえず穹を自室に戻して、何故か自分の手で服を着せてあげるんだけど、その後はこれまた原作と同じ展開、「終わりにしよう」というハルから穹への突き放し。原作通りの展開と言ってしまえばそれまでなんだけど、ちょっと待ってくれよとも言いたい。
だって、よく考えてみてください。原作では穹と関係を結んだハルが、情欲に溺れてしまった結果、関係が奈緒や委員長に発覚するわけで、それに対してハルは深い後悔をするわけじゃないですか。それに引き替えコミカライズは昨日の今日、穹と関係を結んだ翌日ですよ? 前回の日記でも書いたと思うけど、一晩で180度考えを転換させてどうするんだと。終わりにしようって、まだ始まっているかも分からない段階じゃないか。
要するにコミカライズは過程が足りないんですよ。そこに至るまでの、今回で言うなら発覚してハルが穹を突き放すまでのですか。駆け足も駆け足の急展開で、そういった大事な部分が全部削られてしまってる。もちろん、コンプエースが少年誌である以上は情欲に溺れるハルと穹なんて描きようもなかったんだろうけど、それならそれで夏休みを切り上げて、学園における異常なまでの穹のアプローチを描くとか、色々とやりようはあったはずじゃないですか。いくらなんでも展開が早すぎますよ。
ハルは原作と同じく部屋に引きこもるんだけど、そこに委員長を捜していた奈緒から連絡があって、そこでハルは穹が家から姿を消していることを知る。まあ、原作と同じような流れですね。亮平や渚さんたちが駆けつけて、一緒になって穹のことを捜してくれるのも同じです。
驚いたのは委員長との和解すらも今回の話の中でやってしまったことで、原作ではなんだかんだ言って日を置きましたからね。穹が登校拒否を敢行して、委員長とも距離が出来て、それを1日で消化してしまおうと言うんだからコミカライズは本当に速い。朝起こったことがその日の夜前には解決してしまうんですから。僅か2ページの和解ですよ。あれだけのことを穹から言われたのに、委員長は少し物分かりが良すぎるんじゃないだろうか。家に引きこもって泣いてたっておかしくないのに、よくもまあ穹の捜索に参加できるものだ。
そして今回のキーキャラクターは、やはり瑛でしょうか。原作と違って笑顔以外の表情を見せることが多いコミカライズの瑛ですが、猫の師匠にいざなわれて辿り着いた神社にて、ハルの前に姿を見せます。一見すると穏やかそうな表情ですが、瑛はどうやら穹の捜索に参加していないらしい。意外かも知れないけど、彼女には分かっているんですよね。穹が今どこにいるのかが。
ハルに山の方へ、湖まで行くことを勧める瑛だけど、昼間でも歩くのがやっとだった場所に夜になってから登るなんて無茶だと言います。裸足の穹が登れるとも思えない、そのように考えていたハルに1通のメールが届く。確認して、携帯を握りしめて震え出すハルに対し、瑛の表情は醒めきっていた。メールの文面を見たわけでもないのに、ハルに向ける視線はどこまで冷ややかで、ぞっとするものがあった。
「急いだ方がいいみたいだね」
ポツリと呟く瑛と、穹から届いたメッセージ。そこに書かれていたのは、ただ一言。
「さよなら」
原作ならこの後湖で穹を発見して、一悶着合った末に下山するわけだけど、SEXシーンを描くことが出来ないコミカライズであることを考えると、来月が最終回でも別に不思議はないんだよね。次号最終回とか、クライマックスとか言う文字はなかったし、まさかアニメ版と入れ替わりで終了するとは思いにくいけど、コミックス2巻の発売日は来年になると言われてますし。仮にコミカライズが後1~2話ぐらいで終わるのだとすれば、コミックスの観光日が来年だというのにも納得がいきます。分厚くして、一気に全話収録してしまうつもりなんでしょう。
そもそも、水風天はハルカナソラを持っていないという話ですし、ハルカナソラ編を期待するのには無理があると思う。さすがに今はもう貰っている可能性もあるけど、後6話やるとは考えにくいので。アニメがやっている最中に完結して、アニメ終了と共に最終巻を出すという商法でくるんじゃなかろうか。コミカライズは結構好きだけど、継続は多分無理でしょうね。アニメ化もすることだし、最後ぐらい表紙と巻頭カラーを担当して貰いたいもんだ。
表紙がなのはばかりで飽きたとは言わないし、今回の展開には少しだけ心惹かれたけど、私のルーテシアが「おいーす」などという下品な言葉を発した時点で私の心は折れた。どうしてだ、何故ルーテシアはあんな娘になってしまったんだ。ああしなくてはいけない理由がどこにあった。そしてなんだって新キャラは全員女の子なんだ、ミッドチルダの女尊男卑に乾杯!
8週間に渡って配布されたアニメ版ヨスガノソラのキャラクターボイストレカも、遂に今週で最後の1枚になりました。長かったような気もするし、あっという間だった気もするし、これで毎週金曜日に開店したてのゲマ屋本店へ行くこともなくなるのかと思うと、なんだか感慨深いですね。予想通り最後のトレカはハルで、一部で期待されていた穹と二人の絵柄ではありませんでしたが、嬉しいことにスペシャルミニドラマの方には穹が登場してくれました。
今回は低音ボイスに関しては敢えて無視しよう。結局、最後まで改善されることはなかったけど、なにか特別な事情があったに違いない。低音だと下野紘の声が微妙かと思いきや、意外に聴けない程ではなかった。耳が慣れたのもあるんだろうけど、まあ、穹よりはマシかなと。穹は2回目の登場になるけど、同時配布されたカードのキャラは両方のミニドラマに出演していましたし、これについては穹が特別ってわけじゃない。ただ、ハルだけでなく穹も登場させるところが、アニメスタッフもなかなか分かっているじゃないかと、そんな感じかな。
ミニドラマの特徴として、名も姿もわからない誰か、おそらくドラマを聴いている私たちの役割であろう人物がハルを探しているというのがこれまでの流れだったけど、最終回に限ってはそういう部分が薄まって、ハルと穹の会話に始終しているような気がする。場所は当然春日野医院、ハルと穹の家ですし、自己紹介にしてもハルというより二人のことに付いて語ってます。ハルを語る上で、穹はなくてはならない存在なんですね。ハル自身、結局二人の紹介になってしまったと言っていますし。ハルのボイストレカなのに穹の不機嫌そうな声で始まるところが可愛いよね。穹の自己紹介が最初に終わっていたことにハルはビックリしてるけど、それは夏コミから1ヵ月以上経ったということなわけで、同時にアニメ放送開始まで10日を切ったわけでもあります。
カードでも、そしてドラマでもハルと穹が双子の兄妹であることはちゃんと触れられていて、これについてはなんの問題もなさそう。便宜上は自分が兄であるというハルに、穹はやや不満そう。「たまには弟ですって言って」と穹は要求するんだけど、「穹がお姉さんとして、自覚を持ってくれるんだったら喜んで言うよ?」とハルに切り返されて断念。ハルはそんな穹を面倒臭がりと判断したらしいけど、実際は兄とか妹とか、そういう区別が嫌いなんでしょうね。原作でも言ってますが、穹にとってハルは対等な存在ですし、出来る事なら兄妹という意識を減らしたい。だからこそ、たまには姉弟がいいと、そういうことなのでしょう。
ハルの自己紹介はほとんどテンプレートで、ファッション誌見るのと洋服買うのが趣味、勉強とスポーツは人並みで家事は苦手だから穹にも手伝って欲しいかもと、まあ、そんなことです。最後の部分を聴き流す穹に対し、「ネット依存症の妹に少し手を焼いています」と付け加えるけど、ここで一つ気になったことが。このミニドラマでも穹はお菓子をネットの通信販売で買ったみたいなんだけど、ということはアニメの春日野家では既にネットが開通しているということなんでしょうか? 原作ではそれこそハルカナソラになるまで触れられることなく、穹のネット依存症というのは設定としてある程度だったのですが、アニメでは違うということかな。お菓子を買うぐらいなら携帯でも出来そうな気がするけど、ハルカナソラにおけるあのやり取りが見られなくなるというのは少し残念かも知れない。可愛いシーンだったしね。いや、ハルカナソラのハルと穹は基本的にどのシーンも可愛らしいけどさ。
ハルの発言に対し、穹は「つまんない」と言い返す。ネット症を指摘されたからか、それとも手を焼いていると言われたことに不満を覚えたのか、穹だけが知っているであろうハルに付いて、メールの返信が遅いとか、シャワーを浴びているときに歌をうたう癖があるとか、そんなことをばらしてしまいます。まあ、それぐらいだったら特に問題もなく、誰にでもありそうなことですが、次に穹が言った一言、「後、最近ちょっとお腹が出てきた」に激しく動揺します。奥木染ではTシャツばっかのハルですが、基本的にはお洒落さんですし、やっぱり体型には気を使ってるんですかね。もちろん、太ったというのは穹の嘘で、逆に凄く痩せてしまったらしい。
「ハルは真面目すぎ。ちょっとは手を抜いて、サボったほうがいい」
穹はハルのことを心配しているけど、
「そうもいかないんだよ……穹を守っていかないといけないしな」
ハルが穹に言った言葉は見事だと思った。
多分穹は赤面したんだろうけど、ハルの語り口はあくまで優しげ。自分が頼りないことを承知した上で、だからこそ自分たちは一緒に生きていくしかないんだと。でも、それは決して仕方ないからではなくて、ハルと穹にとって当然のことであるというやり取りが、私は凄く惹かれました。これで低音の問題がなければ、ヨスガノソラでも五指に入るであろうドラマとなっただろうに。残念な話です。
ハルは無意識に、自然体で穹の心を掴むような発言をしますよね。もっとも、それは穹に限った話じゃないし、後述の声優インタビューで触れられていることでもあるんだけど、私はそういうのがハルの魅力だと思ってます。
ちなみにミニドラマは穹のセリフで始まり、穹のセリフで終わります。もう、なんていうか息遣いすら可愛らしい穹ですけど、SPカードを持っている人も持っていない人も、ハルのカードだけは全力で手に入れることをお勧めます。ドラマの出来でいえば、これまでで一番いいこと間違いないですから。
ハルキノソラを期待していたんですが、どうやら今週は更新がなさそうです。放送前に主題歌を流すなら今日しかないはずなんですが、内輪とは言えスケジュール等に問題があるのかな。ゲストの納谷さんのTwitterを確認する限りでは、特に収録が行われたようには見えません。来週辺りに間に合わせるのか、隔週じゃなくて不定期ですから、いつ更新してもおかしくはないんだけどね。
その代わりというわけではないんだろうけど、Specialページにコンテンツが追加されてアフレコ現場レポートが掲載されました。まあ、キャストインタビューなんですけど、アップされている写真は全員キャストなのかな? それにしては数が多いように思えるけど、スタッフも含めているのだろうか。私は声優の名前と声は知ってるけど、姿形にはそれほど詳しい方ではないので、メイン級以外は誰が誰だか分かりません。こういうのはプロの声優ファンに任せたほうがいいでしょう。
キャストインタビューということで、お決まりの質問である演じているキャラに付いてなどが触れられていますが、スタチャはHPにある文書を転載すると普通の怒るところなので全文引用することは出来ません。なので、気になった部分を少しずつ書いていく形にしますが、やっぱり目が行くのは下野紘ですね。彼はアニメ版からの参加ですから、作品に対する先入観的なものが他のキャストよりも小さいと思うんですよ。そこから見えてくるものがあるというか。
下野紘から見たハルの印象は、カワイイ美少年であること。ハルはどちらかといえばカッコイイよりもカワイイといった感じの少年で、それに付いては私も同意します。てか、ハルのことをカッコいいと思っているのは委員長ぐらいなんじゃないだろうかw 1話の時点で何人かの女性キャラが一目惚れに近い状態となるらしいけど、委員長以外にそんなキャラがいるとは。思い当たるのは初佳ぐらいだけど、後は一葉とかかなぁ。奈緒や瑛は昔からの知り合いだし。
田口宏子の穹評に、穹はハルのことが好きだけど、それはブラコンとは違う感じの好きというのがありました。アニメージュでも語っていたように小悪魔的な部分があると言っていますが、ハルに手を引かれて外の世界に行くことを望んでいるみたい。
阪田さんに付いては普通のことしか書いてないので、飛ばしていのくちゆかによる奈緒とハルの関係について。どうやらアニメでの二人は結構ギクシャクしているらしい。昔のことを思えば当然の話しなんだけど、原作ではそこら辺が薄めでしたからね。お人好しのハルが奈緒を拒絶するとは考えにくいけど、原作みたいにすんなり仲良くというわけにはいかなそうですね。
小野涼子が考える渚さんの立ち位置。私も以前書いたけど、渚さんはハルとの接点がなく、転校してきた当日が初対面ですから、ハルとどんな風に関わっていくかというのは確かに興味が有ります。まあ、メインとなるのは瑛との関係なんでしょうけど。
演じる際に注意された点ということで、下野紘が「もう少し若く演じて欲しい」と言われたのはちょっと納得。別に極端なほど少年ボイス、高めの演技を擦る必要はないと思うけど、ハルの声を低めでイメージする人はいないだろうし。本編ではどれぐらいの声音になっているのか、さすがに応援コメントのときからは変化付けてきているはず。ちなみに穹の演技は低血圧っぽい感じでという指定が来ているらしいけど、田口宏子曰くついつい力が入ってしまうとか。まあ、力を抑えつつ感情の起伏を表現する載って難しいですからね。大変なことだと思います。
瑛の演技が影すら感じさせない明るさ爆発というのは分かるような気がする。瑛って、底が知れないキャラですし。アニメ版でどこまで掘り下げられるのかは不明ですが、笑顔を失わないでほしいなぁ。
いのくちゆかが奈緒は自分に近いキャラであると言ってるけど、これについては色々怖いので言及しないことにしましょう。自然体で奈緒を演じることが出来る理由を、なんとなく理解している自分が嫌だ……渚さんの演技に関しては、やはりお嬢様であることを意識している人のこと。渚さんはお嬢様でありながら作中で一番の常識人ですけど、まあ、品位や高貴さが損なわれているわけではないし、そこに注意が来るのは当然でしょうね。瑛に対してだけ態度や接し方が違う、それを意識した上での演技ってのは渚さんを演じるに当たって重要なことだと思う。小野さん頑張って。
次にヨスガノソラに登場するヒロインたちに付いて、下野紘が印象や魅力を訊ねられるんですが、ここで事件が発生。質問の内容は、『ヨスガノソラ』には4人のヒロインが存在しますが、悠役の下野さんから見た~といった感じでヒロインたちについて問うわけだけど……4人のヒロインって。いや、分かってましたよ? キャストインタビューに初佳役の岡嶋妙さんがいなかった時点で、なんとなく気づいてたさ。しかし、そうか、初佳はサブキャラに降格か。まあ、原作からしてついでに攻略できるキャラというか、亮平の補完も含めた意味での攻略対象だった気がしないでもないけど、一応アニメ版のキービジュアルにも乗っているんだが。確かに重要度では、委員長の足元にも及ばないけどさw
下野紘が語るヒロインたちに付いては、主人公を演じるだけあってよく見ているなと思う部分が多い。面白いのは瑛に対してで、明るい人って必ず何らかの経験によって明るい性格になった人が多いという持論は、かなり興味深かった。下野さんは、割と分かりやすい好みをしてますね。分かりやすいだけに納得も共感もしやすいというか、まあ、メガネっ娘って良いですよねよりは。下野さんにメガネ属性があったとは知りませんでしたが、これって逆にいえばメガネあるから魅力が増しているだけという可能性も……奈緒の魅力って一体。
一番良かったのは渚さんについてかな。本当に嫌いな人には喋ろうとすらしないと思うという意見には完全同意します。渚さんってハッキリいうと瑛と亮平以外に友人らしい友人いないと思いますし。そりゃ、委員長のようにクラスメイトとそつなく話すことは出来るでしょうが、基本的には壁を作っているというか、自分や瑛ルート以外では、ハルに対してもそういう一面が目立った。委員長シナリオで相性が悪いとか言ってましたけど、確かに本当なら一番合わないタイプなんだと思う、ハルと渚さんは。
逆に女性陣から見た悠の印象だけど、思っていたほど悪くなかった。まあ、それほど良いってわけでもなかったし、立場上放送前に悪く言えるはずもないんだけど、これぐらいのコメントなら大丈夫そうかなと。ハルは美少年でありモテるだけど、優柔不断な優男というイメージもあるから、お人好しが嫌いな人は苦手なタイプだと思うんですよ。だから少し心配していたんですが、やっぱりキャスト陣からも色々心配されているようで。
穹に絡めた上でハルを語る田口さんは、ハルにある危なっかしさを見透かした上で親目線風になっているらしい。そんなところが可愛くもあるというけど、穹としてはやっぱり自分を中心に見て欲しいし、他の女の子と仲良くするところなんて見たくもなければ面白くもない。そのもどかしさがあるってのは納得の良く話です。
阪田さんもハルを可愛いと思った上で、同じように親目線で見てしまうらしい。あんな息子がいると心配になってしまうらしいけど、ハルって本当にギリギリのラインで生きているからね。綱渡りのような人生ってわけじゃないにしろ、世渡り下手なんだろうなとは思う。流されやすそうという指摘は、ハルの中にある頑固な一面を否定するものにはなりえないし、誰に対しても優しいだけに彼氏としては不安というのは女性心理としては当然かも知れない。特に委員長とかは、そういうのが原因で分かれそうなキャラですし。
ただ、コメントで一番笑えたのはいのくちさんかな。「いやあ……よくあんなセリフが次から次へと出るなあと」いう一言は、誰もが一度は感じたことかも知れないw まあ、ハルは無意識のプレイボーイですからね。歯の浮くような台詞というわけではないにしろ、穹と同じように小悪魔的部分を持っている人のこと。無意識だから質が悪いのかも知れないけど、それもまたハルの魅力だよ。
総括したのは小野さんだけど、ハルは要するに頑張り屋なのさ。昔から穹という存在と一緒にいたから、女の子には優しくするもの、優しくするべきという認識以上の当たり前があるんだと思う。でも、少し年上の目線からすればそこまで頑張ることもないように見えて、確かにハルはハル自身が落ち着ける場所が必要なのかも知れない。
最後は優しい意見というかお言葉で締めてもらって、ハル好きとしては安堵の溜息が出る感じですね。
後はキャストからのメッセージなので、それは公式サイト行って読んでくださいという感じだけど、Specialコンテンツがキャラのバナーと同じ数だけあるのなら、最低でも後3つは何かしらの企画が用意されているってことだろうか。ページの隙間的には後2つぐらいしかバナー設置できなさそうだけど、サイトを中心に盛り上げていくといった以上はまだまだ色々なものがあるに違いありません。期待して待っていましょうと、制作側のハードルを上げてみる。
そういや、インタビューでヨスガノソラの舞台は田舎の学校、学園を中心とした話になるとか書いてあったけど、私はそれに首をかしげてみる。だって、ヨスガノソラって学園モノじゃないでしょ。いや、学校には通ってるけど学校が恋愛の舞台になるわけじゃないし、どちらかといえば奥木染そのものが話の中心であって、穂見学園はその一部でしかないような気がする。まあ、アニメ版が学園メインで行くならそれはそれでいいけど、イベントそんなにあったかな。実はコミカライズで学園が登場したのって、最初の3話だけなんだよと指摘してみる。すぐに夏休み入っちゃったからね。アニメ版ではどうなるのか、いよいよ放送も間近となってきました。
今回は低音ボイスに関しては敢えて無視しよう。結局、最後まで改善されることはなかったけど、なにか特別な事情があったに違いない。低音だと下野紘の声が微妙かと思いきや、意外に聴けない程ではなかった。耳が慣れたのもあるんだろうけど、まあ、穹よりはマシかなと。穹は2回目の登場になるけど、同時配布されたカードのキャラは両方のミニドラマに出演していましたし、これについては穹が特別ってわけじゃない。ただ、ハルだけでなく穹も登場させるところが、アニメスタッフもなかなか分かっているじゃないかと、そんな感じかな。
ミニドラマの特徴として、名も姿もわからない誰か、おそらくドラマを聴いている私たちの役割であろう人物がハルを探しているというのがこれまでの流れだったけど、最終回に限ってはそういう部分が薄まって、ハルと穹の会話に始終しているような気がする。場所は当然春日野医院、ハルと穹の家ですし、自己紹介にしてもハルというより二人のことに付いて語ってます。ハルを語る上で、穹はなくてはならない存在なんですね。ハル自身、結局二人の紹介になってしまったと言っていますし。ハルのボイストレカなのに穹の不機嫌そうな声で始まるところが可愛いよね。穹の自己紹介が最初に終わっていたことにハルはビックリしてるけど、それは夏コミから1ヵ月以上経ったということなわけで、同時にアニメ放送開始まで10日を切ったわけでもあります。
カードでも、そしてドラマでもハルと穹が双子の兄妹であることはちゃんと触れられていて、これについてはなんの問題もなさそう。便宜上は自分が兄であるというハルに、穹はやや不満そう。「たまには弟ですって言って」と穹は要求するんだけど、「穹がお姉さんとして、自覚を持ってくれるんだったら喜んで言うよ?」とハルに切り返されて断念。ハルはそんな穹を面倒臭がりと判断したらしいけど、実際は兄とか妹とか、そういう区別が嫌いなんでしょうね。原作でも言ってますが、穹にとってハルは対等な存在ですし、出来る事なら兄妹という意識を減らしたい。だからこそ、たまには姉弟がいいと、そういうことなのでしょう。
ハルの自己紹介はほとんどテンプレートで、ファッション誌見るのと洋服買うのが趣味、勉強とスポーツは人並みで家事は苦手だから穹にも手伝って欲しいかもと、まあ、そんなことです。最後の部分を聴き流す穹に対し、「ネット依存症の妹に少し手を焼いています」と付け加えるけど、ここで一つ気になったことが。このミニドラマでも穹はお菓子をネットの通信販売で買ったみたいなんだけど、ということはアニメの春日野家では既にネットが開通しているということなんでしょうか? 原作ではそれこそハルカナソラになるまで触れられることなく、穹のネット依存症というのは設定としてある程度だったのですが、アニメでは違うということかな。お菓子を買うぐらいなら携帯でも出来そうな気がするけど、ハルカナソラにおけるあのやり取りが見られなくなるというのは少し残念かも知れない。可愛いシーンだったしね。いや、ハルカナソラのハルと穹は基本的にどのシーンも可愛らしいけどさ。
ハルの発言に対し、穹は「つまんない」と言い返す。ネット症を指摘されたからか、それとも手を焼いていると言われたことに不満を覚えたのか、穹だけが知っているであろうハルに付いて、メールの返信が遅いとか、シャワーを浴びているときに歌をうたう癖があるとか、そんなことをばらしてしまいます。まあ、それぐらいだったら特に問題もなく、誰にでもありそうなことですが、次に穹が言った一言、「後、最近ちょっとお腹が出てきた」に激しく動揺します。奥木染ではTシャツばっかのハルですが、基本的にはお洒落さんですし、やっぱり体型には気を使ってるんですかね。もちろん、太ったというのは穹の嘘で、逆に凄く痩せてしまったらしい。
「ハルは真面目すぎ。ちょっとは手を抜いて、サボったほうがいい」
穹はハルのことを心配しているけど、
「そうもいかないんだよ……穹を守っていかないといけないしな」
ハルが穹に言った言葉は見事だと思った。
多分穹は赤面したんだろうけど、ハルの語り口はあくまで優しげ。自分が頼りないことを承知した上で、だからこそ自分たちは一緒に生きていくしかないんだと。でも、それは決して仕方ないからではなくて、ハルと穹にとって当然のことであるというやり取りが、私は凄く惹かれました。これで低音の問題がなければ、ヨスガノソラでも五指に入るであろうドラマとなっただろうに。残念な話です。
ハルは無意識に、自然体で穹の心を掴むような発言をしますよね。もっとも、それは穹に限った話じゃないし、後述の声優インタビューで触れられていることでもあるんだけど、私はそういうのがハルの魅力だと思ってます。
ちなみにミニドラマは穹のセリフで始まり、穹のセリフで終わります。もう、なんていうか息遣いすら可愛らしい穹ですけど、SPカードを持っている人も持っていない人も、ハルのカードだけは全力で手に入れることをお勧めます。ドラマの出来でいえば、これまでで一番いいこと間違いないですから。
ハルキノソラを期待していたんですが、どうやら今週は更新がなさそうです。放送前に主題歌を流すなら今日しかないはずなんですが、内輪とは言えスケジュール等に問題があるのかな。ゲストの納谷さんのTwitterを確認する限りでは、特に収録が行われたようには見えません。来週辺りに間に合わせるのか、隔週じゃなくて不定期ですから、いつ更新してもおかしくはないんだけどね。
その代わりというわけではないんだろうけど、Specialページにコンテンツが追加されてアフレコ現場レポートが掲載されました。まあ、キャストインタビューなんですけど、アップされている写真は全員キャストなのかな? それにしては数が多いように思えるけど、スタッフも含めているのだろうか。私は声優の名前と声は知ってるけど、姿形にはそれほど詳しい方ではないので、メイン級以外は誰が誰だか分かりません。こういうのはプロの声優ファンに任せたほうがいいでしょう。
キャストインタビューということで、お決まりの質問である演じているキャラに付いてなどが触れられていますが、スタチャはHPにある文書を転載すると普通の怒るところなので全文引用することは出来ません。なので、気になった部分を少しずつ書いていく形にしますが、やっぱり目が行くのは下野紘ですね。彼はアニメ版からの参加ですから、作品に対する先入観的なものが他のキャストよりも小さいと思うんですよ。そこから見えてくるものがあるというか。
下野紘から見たハルの印象は、カワイイ美少年であること。ハルはどちらかといえばカッコイイよりもカワイイといった感じの少年で、それに付いては私も同意します。てか、ハルのことをカッコいいと思っているのは委員長ぐらいなんじゃないだろうかw 1話の時点で何人かの女性キャラが一目惚れに近い状態となるらしいけど、委員長以外にそんなキャラがいるとは。思い当たるのは初佳ぐらいだけど、後は一葉とかかなぁ。奈緒や瑛は昔からの知り合いだし。
田口宏子の穹評に、穹はハルのことが好きだけど、それはブラコンとは違う感じの好きというのがありました。アニメージュでも語っていたように小悪魔的な部分があると言っていますが、ハルに手を引かれて外の世界に行くことを望んでいるみたい。
阪田さんに付いては普通のことしか書いてないので、飛ばしていのくちゆかによる奈緒とハルの関係について。どうやらアニメでの二人は結構ギクシャクしているらしい。昔のことを思えば当然の話しなんだけど、原作ではそこら辺が薄めでしたからね。お人好しのハルが奈緒を拒絶するとは考えにくいけど、原作みたいにすんなり仲良くというわけにはいかなそうですね。
小野涼子が考える渚さんの立ち位置。私も以前書いたけど、渚さんはハルとの接点がなく、転校してきた当日が初対面ですから、ハルとどんな風に関わっていくかというのは確かに興味が有ります。まあ、メインとなるのは瑛との関係なんでしょうけど。
演じる際に注意された点ということで、下野紘が「もう少し若く演じて欲しい」と言われたのはちょっと納得。別に極端なほど少年ボイス、高めの演技を擦る必要はないと思うけど、ハルの声を低めでイメージする人はいないだろうし。本編ではどれぐらいの声音になっているのか、さすがに応援コメントのときからは変化付けてきているはず。ちなみに穹の演技は低血圧っぽい感じでという指定が来ているらしいけど、田口宏子曰くついつい力が入ってしまうとか。まあ、力を抑えつつ感情の起伏を表現する載って難しいですからね。大変なことだと思います。
瑛の演技が影すら感じさせない明るさ爆発というのは分かるような気がする。瑛って、底が知れないキャラですし。アニメ版でどこまで掘り下げられるのかは不明ですが、笑顔を失わないでほしいなぁ。
いのくちゆかが奈緒は自分に近いキャラであると言ってるけど、これについては色々怖いので言及しないことにしましょう。自然体で奈緒を演じることが出来る理由を、なんとなく理解している自分が嫌だ……渚さんの演技に関しては、やはりお嬢様であることを意識している人のこと。渚さんはお嬢様でありながら作中で一番の常識人ですけど、まあ、品位や高貴さが損なわれているわけではないし、そこに注意が来るのは当然でしょうね。瑛に対してだけ態度や接し方が違う、それを意識した上での演技ってのは渚さんを演じるに当たって重要なことだと思う。小野さん頑張って。
次にヨスガノソラに登場するヒロインたちに付いて、下野紘が印象や魅力を訊ねられるんですが、ここで事件が発生。質問の内容は、『ヨスガノソラ』には4人のヒロインが存在しますが、悠役の下野さんから見た~といった感じでヒロインたちについて問うわけだけど……4人のヒロインって。いや、分かってましたよ? キャストインタビューに初佳役の岡嶋妙さんがいなかった時点で、なんとなく気づいてたさ。しかし、そうか、初佳はサブキャラに降格か。まあ、原作からしてついでに攻略できるキャラというか、亮平の補完も含めた意味での攻略対象だった気がしないでもないけど、一応アニメ版のキービジュアルにも乗っているんだが。確かに重要度では、委員長の足元にも及ばないけどさw
下野紘が語るヒロインたちに付いては、主人公を演じるだけあってよく見ているなと思う部分が多い。面白いのは瑛に対してで、明るい人って必ず何らかの経験によって明るい性格になった人が多いという持論は、かなり興味深かった。下野さんは、割と分かりやすい好みをしてますね。分かりやすいだけに納得も共感もしやすいというか、まあ、メガネっ娘って良いですよねよりは。下野さんにメガネ属性があったとは知りませんでしたが、これって逆にいえばメガネあるから魅力が増しているだけという可能性も……奈緒の魅力って一体。
一番良かったのは渚さんについてかな。本当に嫌いな人には喋ろうとすらしないと思うという意見には完全同意します。渚さんってハッキリいうと瑛と亮平以外に友人らしい友人いないと思いますし。そりゃ、委員長のようにクラスメイトとそつなく話すことは出来るでしょうが、基本的には壁を作っているというか、自分や瑛ルート以外では、ハルに対してもそういう一面が目立った。委員長シナリオで相性が悪いとか言ってましたけど、確かに本当なら一番合わないタイプなんだと思う、ハルと渚さんは。
逆に女性陣から見た悠の印象だけど、思っていたほど悪くなかった。まあ、それほど良いってわけでもなかったし、立場上放送前に悪く言えるはずもないんだけど、これぐらいのコメントなら大丈夫そうかなと。ハルは美少年でありモテるだけど、優柔不断な優男というイメージもあるから、お人好しが嫌いな人は苦手なタイプだと思うんですよ。だから少し心配していたんですが、やっぱりキャスト陣からも色々心配されているようで。
穹に絡めた上でハルを語る田口さんは、ハルにある危なっかしさを見透かした上で親目線風になっているらしい。そんなところが可愛くもあるというけど、穹としてはやっぱり自分を中心に見て欲しいし、他の女の子と仲良くするところなんて見たくもなければ面白くもない。そのもどかしさがあるってのは納得の良く話です。
阪田さんもハルを可愛いと思った上で、同じように親目線で見てしまうらしい。あんな息子がいると心配になってしまうらしいけど、ハルって本当にギリギリのラインで生きているからね。綱渡りのような人生ってわけじゃないにしろ、世渡り下手なんだろうなとは思う。流されやすそうという指摘は、ハルの中にある頑固な一面を否定するものにはなりえないし、誰に対しても優しいだけに彼氏としては不安というのは女性心理としては当然かも知れない。特に委員長とかは、そういうのが原因で分かれそうなキャラですし。
ただ、コメントで一番笑えたのはいのくちさんかな。「いやあ……よくあんなセリフが次から次へと出るなあと」いう一言は、誰もが一度は感じたことかも知れないw まあ、ハルは無意識のプレイボーイですからね。歯の浮くような台詞というわけではないにしろ、穹と同じように小悪魔的部分を持っている人のこと。無意識だから質が悪いのかも知れないけど、それもまたハルの魅力だよ。
総括したのは小野さんだけど、ハルは要するに頑張り屋なのさ。昔から穹という存在と一緒にいたから、女の子には優しくするもの、優しくするべきという認識以上の当たり前があるんだと思う。でも、少し年上の目線からすればそこまで頑張ることもないように見えて、確かにハルはハル自身が落ち着ける場所が必要なのかも知れない。
最後は優しい意見というかお言葉で締めてもらって、ハル好きとしては安堵の溜息が出る感じですね。
後はキャストからのメッセージなので、それは公式サイト行って読んでくださいという感じだけど、Specialコンテンツがキャラのバナーと同じ数だけあるのなら、最低でも後3つは何かしらの企画が用意されているってことだろうか。ページの隙間的には後2つぐらいしかバナー設置できなさそうだけど、サイトを中心に盛り上げていくといった以上はまだまだ色々なものがあるに違いありません。期待して待っていましょうと、制作側のハードルを上げてみる。
そういや、インタビューでヨスガノソラの舞台は田舎の学校、学園を中心とした話になるとか書いてあったけど、私はそれに首をかしげてみる。だって、ヨスガノソラって学園モノじゃないでしょ。いや、学校には通ってるけど学校が恋愛の舞台になるわけじゃないし、どちらかといえば奥木染そのものが話の中心であって、穂見学園はその一部でしかないような気がする。まあ、アニメ版が学園メインで行くならそれはそれでいいけど、イベントそんなにあったかな。実はコミカライズで学園が登場したのって、最初の3話だけなんだよと指摘してみる。すぐに夏休み入っちゃったからね。アニメ版ではどうなるのか、いよいよ放送も間近となってきました。
書けないペンは剣にも劣る
2010年9月23日 アニメ・マンガ今週の土日、9月25日と9月26日に奥木染へ行くことになりました。丁度、隣県に親友が住んでいるので彼を巻き込み1泊2日の小旅行と洒落込みます。25日は雨みたいなので、実際に聖地へと足を運ぶのは26日になるのかな? まあ、その辺りは当日の天候にもよるんでしょうけど、なんとかアニメ放送前に間に合わすことが出来ました。金銭的にキツイ時期ではあるんですが、旅行となれば話は別だし、貯金を少し切り崩しての遠征になります。遠出嫌いの私にしては珍しいけど、たまにはこういうのもありでしょう。
奥木染、正式には栃木県足利市の樺崎町ですが、予定としては町を隈無く見て回ろうかなと。メインは樺崎八幡宮だけど、周辺の道とか商店とか、可能であれば家並みなんかも見ておきたいし。一応、昼頃には足利へ着くんだけど、ホテルのチェックイン自体は16時に設定してあるから、時間は十分にあります。勿論、前述の通り天候次第で色々変更は出てくるかも知れませんが、登場人物の家々ぐらいは確認しておかないとね。最低でも予告ムービーに出ていたスーパーぐらいは特定して帰らないと。
まあ、放送後は地元民に任せますけど、遠征する以上はなにかしらの収穫が欲しいというのが本音ですかね。物見遊山に行くといっても遊べる場所があるわけでもないし、そういうのを求めているわけでもないですから。
わざわざ1泊するほどのことか言われそうだけど、あくせくするのが好きじゃないんですよね。横浜からだと足利まで3時間ぐらい掛かるんだけど、往復6時間ということを考えればあまり現地に長居出来そうもないですし、朝っぱらに出掛けてのんびり見て回ることも出来ないならいっそ泊まった方が良いかなって。ビジネスホテルなら1万円未満だし、まあ、食事には少し拘る予定ですけど、それでも総額で2~3万使うってことはないだろうから。翌日は時間があれば宇都宮にでも足を伸ばしてみようと思ってるし、聖地巡礼以外にも観光はする予定だしね。次の日は仕事だから疲れとかは引きずっていられないんだけど、気軽に行ってきますよ。私に聖地の写真とかくれた人も、是非自分の目で見てくることをお勧めしますと言ってくれたし、探し当てた張本人は一度も行ったことがありませんってのも、なんか微妙だしね。VFBを片手に荷物の準備を始めないと。
話は変わって種について。福田監督のTwitter関連で私のアカウントからこの日記へ飛んでくる人が増えたことは前にも書いたと思うけど、本当なら先週の段階でもう一度種について色々と書く予定でした。私が書いたカガリファンについての分析論もどきに思いのほか反響があって、まあ、メールも何通か頂いたわけですよ。丁度、ネットの回線工事をやっていた関係で読みはしても返信は出せず、また、その必要もないかなと思って放置していました。なにか書くにしても、日記に書けばいいと思ってましたし。メールの内容自体は理解に苦しむものもあれば、なかなか興味深いことを書いているものもあったんだけど、個人から届いたものをここに転載するわけにもいかないし、とりあえずは私の胸の中にしまっておくことにします。
それで種日記に関してですが、身内や悲恋堂の店主、それに気を利かせてくれたらしい人からのメールで辞めた方が良いという意見が来たので、当面は様子見です。雌虎の尾を自分から踏みに行って、あなたはマゾなんですかと悲恋堂の店主には言われたけど、別に私は面白がってあれを書いたわけじゃないし、こういう反応があること自体は覚悟もしてました。多少、感情に身を任せてしまったとは思っているし、すべてのカガリファンがああいうのでないとも思うけど、間違ったことを書いたつもりはないので。
監督も疲れ果てたのか、最近は種の話題を出すことが少なくなりましたね。あれだけの突撃を食らえばさすがに疲れもするだろうけど、やっと落ち着いてきた感じかな。カガリファンは自分たちに都合の良い部分だけを切り取って、それを後生大事にする勢いだけど、これだけで満足はしないんだろうな。意地でもアスカガが公式であることにしたいらしいし、アスラン風に言うならそれが俺たちの戦いということになるんだろうか。
カガリファンもアスカガは本編より同人とか言うぐらいなら、二次創作で我慢すればいいのにね。心に余裕もゆとりもないから、公式という肩書きに拘るんですよ。それがあれば安心できるし、アスメイ派その他を一掃することも可能だから。彼女たちはアスカガこそが鉄板と言ってるけど、その割にはちょっとやそっとのことで揺らぎ過ぎじゃないですかね? 鉄板の割には固くないというか、全然ドーンと構えてないよね。そりゃ、種の頃には鉄板だったのかも知れないけど、種死が終わる頃には鉄板もボコボコのベコベコ、へこみや錆びで大変なことになってるんじゃないだろうか。それを鉄板だと言い張るのは、まあ、彼女たちの自由だけどさ。
メイリン・ホークの可能性について、解釈は人それぞれと監督が言っていたので私も少し考えてみる。そもそも、アスランとカガリは本当に付き合っていたかも怪しい関係だし、例え付き合っていたのだとしても別にメイリンが原因で別れたわけじゃない。2人の関係性自体、彼女は知らなかったわけだしね。女難だなんだと言われているアスランだけど、じゃあ、彼が周囲にいた女性たちとなにかしたのか、なにかあったのかと言えば、これといってそういうこともありませんでした。精々、ミーアによる夜這いと添い寝があった程度で、これといった進展はなにもなく、最終的にその女性たちは殆どがアスランの前から姿を消しました。
元婚約者であるラクス・クラインはキラと共にあり、アスランにアプローチを掛けていたルナマリア・ホークはシンの手を取った。凶弾に倒れたミーア・キャンベルと、オーブという国のために夢は同じでも歩む道を変えたカガリ・ユラ・アスハ。アスランの周囲にいた女性はみんな彼の周りから、ミーアを除いて自分の意思で離れているわけです。そして、最後に彼の傍に残ったがメイリン・ホークであり、彼女はアスランと共に歩むことが可能だった。だからこそ、メイリンはアスランにとっての可能性だし、石田彰が言っていたようにアスランの傍に一緒にいて、小さな幸せの芽を育むことが出来るかも知れない存在というわけです。
続編があるのならその辺も語られるかも分かりませんが、現状は監督も言っているように可能性の一つ。それが大きいのか小さいのか、育つのかどうかも不明。すべては今後の話です。
思いのほか色々書いてしまったけど、やっぱりもう一度だけじっくりと語りたいですね。結局は解釈と妄想の話であって、先日触れたナデシコそうだけど、続編がない以上はファンが自分で補完していくしかないんですよ。監督に突撃して詳細を訊きたいという気持ちは判らないでもないし、語ろうと思えば監督だって語れるんだろうけど、それが本当に面白いのか、それで本当に納得できるのかと言えば、そんなこともないわけで。まあ、そろそろ種関連の騒動も収束してきたとは思うし、機会があれば私もまたなにか書いてみます。
奥木染、正式には栃木県足利市の樺崎町ですが、予定としては町を隈無く見て回ろうかなと。メインは樺崎八幡宮だけど、周辺の道とか商店とか、可能であれば家並みなんかも見ておきたいし。一応、昼頃には足利へ着くんだけど、ホテルのチェックイン自体は16時に設定してあるから、時間は十分にあります。勿論、前述の通り天候次第で色々変更は出てくるかも知れませんが、登場人物の家々ぐらいは確認しておかないとね。最低でも予告ムービーに出ていたスーパーぐらいは特定して帰らないと。
まあ、放送後は地元民に任せますけど、遠征する以上はなにかしらの収穫が欲しいというのが本音ですかね。物見遊山に行くといっても遊べる場所があるわけでもないし、そういうのを求めているわけでもないですから。
わざわざ1泊するほどのことか言われそうだけど、あくせくするのが好きじゃないんですよね。横浜からだと足利まで3時間ぐらい掛かるんだけど、往復6時間ということを考えればあまり現地に長居出来そうもないですし、朝っぱらに出掛けてのんびり見て回ることも出来ないならいっそ泊まった方が良いかなって。ビジネスホテルなら1万円未満だし、まあ、食事には少し拘る予定ですけど、それでも総額で2~3万使うってことはないだろうから。翌日は時間があれば宇都宮にでも足を伸ばしてみようと思ってるし、聖地巡礼以外にも観光はする予定だしね。次の日は仕事だから疲れとかは引きずっていられないんだけど、気軽に行ってきますよ。私に聖地の写真とかくれた人も、是非自分の目で見てくることをお勧めしますと言ってくれたし、探し当てた張本人は一度も行ったことがありませんってのも、なんか微妙だしね。VFBを片手に荷物の準備を始めないと。
話は変わって種について。福田監督のTwitter関連で私のアカウントからこの日記へ飛んでくる人が増えたことは前にも書いたと思うけど、本当なら先週の段階でもう一度種について色々と書く予定でした。私が書いたカガリファンについての分析論もどきに思いのほか反響があって、まあ、メールも何通か頂いたわけですよ。丁度、ネットの回線工事をやっていた関係で読みはしても返信は出せず、また、その必要もないかなと思って放置していました。なにか書くにしても、日記に書けばいいと思ってましたし。メールの内容自体は理解に苦しむものもあれば、なかなか興味深いことを書いているものもあったんだけど、個人から届いたものをここに転載するわけにもいかないし、とりあえずは私の胸の中にしまっておくことにします。
それで種日記に関してですが、身内や悲恋堂の店主、それに気を利かせてくれたらしい人からのメールで辞めた方が良いという意見が来たので、当面は様子見です。雌虎の尾を自分から踏みに行って、あなたはマゾなんですかと悲恋堂の店主には言われたけど、別に私は面白がってあれを書いたわけじゃないし、こういう反応があること自体は覚悟もしてました。多少、感情に身を任せてしまったとは思っているし、すべてのカガリファンがああいうのでないとも思うけど、間違ったことを書いたつもりはないので。
監督も疲れ果てたのか、最近は種の話題を出すことが少なくなりましたね。あれだけの突撃を食らえばさすがに疲れもするだろうけど、やっと落ち着いてきた感じかな。カガリファンは自分たちに都合の良い部分だけを切り取って、それを後生大事にする勢いだけど、これだけで満足はしないんだろうな。意地でもアスカガが公式であることにしたいらしいし、アスラン風に言うならそれが俺たちの戦いということになるんだろうか。
カガリファンもアスカガは本編より同人とか言うぐらいなら、二次創作で我慢すればいいのにね。心に余裕もゆとりもないから、公式という肩書きに拘るんですよ。それがあれば安心できるし、アスメイ派その他を一掃することも可能だから。彼女たちはアスカガこそが鉄板と言ってるけど、その割にはちょっとやそっとのことで揺らぎ過ぎじゃないですかね? 鉄板の割には固くないというか、全然ドーンと構えてないよね。そりゃ、種の頃には鉄板だったのかも知れないけど、種死が終わる頃には鉄板もボコボコのベコベコ、へこみや錆びで大変なことになってるんじゃないだろうか。それを鉄板だと言い張るのは、まあ、彼女たちの自由だけどさ。
メイリン・ホークの可能性について、解釈は人それぞれと監督が言っていたので私も少し考えてみる。そもそも、アスランとカガリは本当に付き合っていたかも怪しい関係だし、例え付き合っていたのだとしても別にメイリンが原因で別れたわけじゃない。2人の関係性自体、彼女は知らなかったわけだしね。女難だなんだと言われているアスランだけど、じゃあ、彼が周囲にいた女性たちとなにかしたのか、なにかあったのかと言えば、これといってそういうこともありませんでした。精々、ミーアによる夜這いと添い寝があった程度で、これといった進展はなにもなく、最終的にその女性たちは殆どがアスランの前から姿を消しました。
元婚約者であるラクス・クラインはキラと共にあり、アスランにアプローチを掛けていたルナマリア・ホークはシンの手を取った。凶弾に倒れたミーア・キャンベルと、オーブという国のために夢は同じでも歩む道を変えたカガリ・ユラ・アスハ。アスランの周囲にいた女性はみんな彼の周りから、ミーアを除いて自分の意思で離れているわけです。そして、最後に彼の傍に残ったがメイリン・ホークであり、彼女はアスランと共に歩むことが可能だった。だからこそ、メイリンはアスランにとっての可能性だし、石田彰が言っていたようにアスランの傍に一緒にいて、小さな幸せの芽を育むことが出来るかも知れない存在というわけです。
続編があるのならその辺も語られるかも分かりませんが、現状は監督も言っているように可能性の一つ。それが大きいのか小さいのか、育つのかどうかも不明。すべては今後の話です。
思いのほか色々書いてしまったけど、やっぱりもう一度だけじっくりと語りたいですね。結局は解釈と妄想の話であって、先日触れたナデシコそうだけど、続編がない以上はファンが自分で補完していくしかないんですよ。監督に突撃して詳細を訊きたいという気持ちは判らないでもないし、語ろうと思えば監督だって語れるんだろうけど、それが本当に面白いのか、それで本当に納得できるのかと言えば、そんなこともないわけで。まあ、そろそろ種関連の騒動も収束してきたとは思うし、機会があれば私もまたなにか書いてみます。