ロックマンゼロ コレクションが面白すぎて、欠片も原稿が進まない……イージーシナリオモードの凄まじい仕様に気分爽快。これで負けろっていう方が無茶だろうというチートっぷり。まだクリアしてないので詳細はまたの機会に書くけど、これを封印しろというのが無茶ってもんだ。寝ることを忘れてしまう楽しさがある。

さて、連日にわたってヨスガノソラ関連の日記ばかり書いてきましたけど、公式ページにて発表もされたことだし、アニメ化に関して言えば7月まで動きはないと考えた方がいいのかな。個人的な情報収集は続けますけど、横の繋がりから仕入れた情報を公開するわけにもいかないし、当面は様子見ですかね。それぞれの業界に片足ずつ突っ込んでるから、結構動きにく立場でもあるんですよ私。
ヨスガノソラスレでも早速聖地巡礼へ出かけた人が幾人もいるようで、私も行きたいなー、行きたかったなー、と思っているところです。なんの準備もなしに行けるところじゃないし、それに今日は色々忙しかったからね。なんとしても21時には家でラジオ聴いてないといけなかったから、遠出をするのはちょっと難しかった。誰か私に聖地の写真と隠れないかなーw 渚さんの家までモデルが有るとは思いませんでしたし、やっぱり一度いかないとダメですね。春日野医院や伊福部商店はないらしいけど……
そろそろ梅雨入りですし、雨が降る前にとは思うんだけど、今日明日と忙しいから来週かなぁ。でも、そうすると梅雨入りしてそうだし、いっそ梅雨明けにすべきだろうか? なんでも現地では高速道路の建設が行われるとかで、これがハッシーの言っていた大きな工事という奴でしょう。確かに、高速道路が出来るとなれば大きく景観は変わりますね。もう工事が開始しているのかはしりませんが、出来る事なら風景がガラリと変わる前に行きたいものです。
ただ、聖地巡礼本を作るのかと言われると、どうしようか迷ってます。商業誌としてそういう本が出ていることから、別に出したっていいと思うんだけど、悲恋堂からツッコミが入りまして。
「野山や道端、公共施設や寺社仏閣ならともかく、民家は不味いでしょう」
言われてみればその通りで、HPで公開するぐらいならまだしも、民家を載せるのはちょっとあれだよね。同人誌とはいえ、人様の家なわけだし。まあ、そこら辺は良く考えてみますけど、とりあえず聖地巡礼にいった人は私に画像とかくれると嬉しいなw

公式等に動きがない限り、しばらくヨスガについて書くこともないだろうから、ここらで私のアニメ化に対するスタンス的なものを書いておきます。昨日の日記の最後に書いた一文が何故か波紋を呼んでいるようですが、まあ、あれは私の本心です。ただ、なんの説明もせずにあの一文だけ載せると、確かに感じは悪いよね。アニメ化を楽しみにして、期待している人というのも、いなくはないんだから。
あの文章はもっとも単純な二者択一で、アニメが最低の駄作として黒歴史になるのと、それなりの良作として賞賛され、「アニメは原作を超えた」とか、「アニメに比べると原作は糞」みたいに言われるのだとしたら、私は前者のほうがまだマシかなと思っているだけのことです。
私はエロゲ原作のアニメに無難な出来なんてものは存在しないと思っているし、原作を超えるアニメというものがあるとも思っていません。AIRやefのような、一般的に良作ないし名作と言われているものでも、それは同じことです。特に後者は原作と内容違うしね。

TVアニメ化に対して、自分がまだ受け入れきれていない部分があるのは認めます。前述のような発想はファンとして歪んでいるんだろうし、本来であれば不安を抑えて応援をすべきなのではないかとも思う。けれど、私はやはり怖いよ。駄作となることは怖くもなんともない。良作を飛び越え、名作や傑作となることが、なによりも怖いんだ。世界はもっと、小さい方が好ましい。
ここからは個人的エゴイズムな意見になるけど、大観衆の悲哀ですよ。極小規模で成り立っていた世界が広がり、自分がその世界でたいしたことのない存在であると実感するのが、たまらなく嫌だ。人は常に自分が特別でありたいと思うし、そうなるための努力すら時にするのですよ。特別な存在ってのは、ある日突然なるものじゃない。自分自身の手で、力づくでつかみとるものなのさ。
さすがアニメディアは格が違いました。アニメージュに記事がなかった時点で、角川の雑誌以外は情報ないのかなと思ったんですが、やはり三大アニメ誌はアニメディアが一番ですね。まさか、ここまで記事らしい記事を書いてくれるとは思いませんでした。
画像の見やすさではコンプティークだけど、作品情報としてはこっちの方が断然いいですね。

アニメ誌も粗方で終わったので、雑誌情報は月末までお預けですね。今回はアニメディア2010年7月号の情報はもちろん、全体の総括をしてみます。そんなわけで、アニメディアに書いてあったあらすじ&作品情報を以下に引用すると、
人気PCゲームアニメ化決定!!

突然の事故で両親を失い、都会から奥木染に引っ越してきた主人公の春日野悠。そこは幼少のころ避暑に訪れていた土地でもあり、幼なじみや顔なじみに助けてもらいながら、なんとか双子の妹・穹との生活を始める。時間の流れから切り離されたような小さな町で、物語は静かに幕を開ける……。

人気PCゲーム『ヨスガノソラ』がTVアニメ化決定。片田舎の小さな町を舞台に、人のつながりと心の触れ合いが丁寧に描かれた原作のテーマは、アニメにも引き継がれるとのこと。引きこもりの妹、天然ボケっぽい巫女、お嬢様、ドジなメイドさんなどなど、いろいろなタイプの個性的なヒロインたちとのドラマがどのように描かれるのか、楽しみなところだ。

アニメディアは御丁寧にも画像に載っているキャラの名前を紹介してくれているんだけど、あらすじはともかくとして、その次の作品紹介を読んでなにか感じませんか? どこかおかしい、と思った人もいると思います。
引きこもりの妹、天然ボケっぽい巫女、お嬢様、ドジなメイドさんと順番に作品のヒロインが紹介されていて、その形容の仕方は決して間違っていないんだけど……あれ? 水泳部の先輩ないしメガネっ娘の先輩がいないよ? 一応ヒロインの一人にして、穹シナリオでも結構重要なキャラである、依媛奈緒の記述が一切ないw
よく見るとキャラ紹介のところにも、他の面々は亮平を除いてなにかしらの肩書きがあるのに、奈緒だけなにもなくて、しかも一番最後。まあ、最後なのは立ち位置がそうさせたんだろうけど、これはどういうことなのか。まるで奈緒がヒロインじゃないみたいじゃないですか。近所のおねえさんぐらいの記述をしても、別に良かったんじゃ……不人気だから敢えて書かなかったんですかねぇ? それともこの記事を書いたであろうライターがメガネっ娘嫌いだったか。あぁ、ありそうな話だ。
あらすじに関しては少し荒いですけど、作品内容を知らない人には分かりやすいんじゃないですかね? 昨日取り上げたコンプティークの場合、原作を知っている人間にはとてもまとまった綺麗な文章に見えるけど、原作の知識がない人にはこれぐらいが丁度いいのかもしれない。PCゲームであることが明記されてるけど、そういえばニュータイプは美少女ゲームという記述で、コンプティークにはゲーム原作であることさえ書いてなかったな。ふむ、こうして比べてみると雑誌の違いってのはあるもんですな。

アニメディアの記事で注目すべきは、もちろん奈緒がはぶられていることもそうなんですけど、やはりここは人のつながりと心の触れ合いが丁寧に描かれた原作のテーマは、アニメにも引き継がれると明記されたことでしょうか。この記述だけで穹シナリオに結びつけるのは無理があるけど、少なくとも原作の根幹や根本といった部分は崩れないと考えていいのではないかと。原作に忠実な内容で作るとは書かれていないけど、まるきりオリジナルというわけではないらしい。
そしてもう一つ、左上隅に注目してみましょう。そう、STAFF&CAST欄です。スタッフとして原作のSphereが書かれているのは当然として、キャストの方は……まあ、未定ですよね。そりゃあ、今の段階でキャストまで発表されるとは思ってませんけど、未定という言葉が重くのしかかってくる。声優変更が確定したわけではないけど、公式サイドがキャストを維持する上でなんの役にも立たないことが露呈してしまったから、不安しかない。月末のコンプエースや娘Typeとかで、キャストまで発表されるかな。いや、先に制作会社とかスタッフの情報を公開するか。キャストはその後だね。

さて、連日アニメ誌の特集をやってみたわけですが、結構面白いもんですね。雑誌ごとの色が出ているというか、私は元々アニメディアを買っていた人間だから、少し贔屓目で見てしまうかもしれない。でも、それにしたってニュータイプの記事はなんとかならなかったのか。自社作品に近いというのに、アニメディアより扱いが小さいなんて。まあ、アニメディアはあれで萌え系作品に優しいからね。今回のピンナップもほとんどがそっち系の作品だったし。
アニメージュになんの情報もなかったことから、後はコンプエース他を待つしかないですね。放映開始を10月と仮定して、もう4ヵ月ないのか。本格的な情報解禁は来月か再来月か、私はヨスガノソラのアニメには、最低の作品として失敗することを望んでいます。それが一番、傷がつかないと思うから。歪んでるな、我ながら。
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コンプティーク2010年7月号ヨスガノソラのTVアニメ化に関する記事が載っていました。ニュータイプより扱いが大きいのは、やはり元増刊号であるコンプエースにてコミカライズが連載しているからでしょうか。記事の方も、コミカライズのキャッチコピーと同じものが使われています。簡易あらすじは、原作寄りですかね。いずれにせよ、ニュータイプの記事よりは分かりやすいと思います。画像のサイズもこっちの方が全然大きいですし。

以下、あらすじ的なものが書いてあるので引用してみます。
穏やかなときが流れる場所で
大切な“想い”が胸をかすめる――


事故で両親をなくした春日野悠は、妹を連れて幼少期に訪れていた田舎の祖父の家に住み始める。緩やかに流れる時間のなかで悠の心は徐々に変化し、やがて自分にとって大切な存在に気付いていく……。

なんでしょうか、ニュータイプよりもはるかに簡潔だというのに、こっちの方がよっぽど分かりやすいというか、分かっているなと思えるのはなぜだろう。さすがに、田舎での癒しと恋はなかったということか。短くまとめられており、それでいて文章が綺麗ですね。
大きい画像を見て再確認したんだけど、やっぱりこのキービジュアルはハッシーが一人で描いたものみたいです。鈴平ひろの名前がないというのもそうだけど、渚さんとかダメイドの目の感じとかが、現在のハッシー絵だもの。鈴平との契約がどうなってるのかはしらないけど、こうなるとアニメに積極的な関わりはしてこないのかな。鈴平アニメは転けるというジンクスがあるのでとても残念、もといガッカリ、じゃなかった、鈴平ファンは頑張ってください。
コンプティークだからか、コミカライズの宣伝もちゃんとされてますね。扱いも結構いいですし、ニュータイプを買うよりかはコンプティーク買った方が良いんじゃないでしょうか? ニュータイプの記事は、速報以上のものではなかったと思う。

公式HPは準備中とのことで、ヨスガで取得されそうなドメインは前々から調べています。近日公開ではなく準備中ということは、公開まで当分かかるのかな? アニメ化に関してはSphereの動きがかなり鈍いですけど、こうしてアニメ誌やゲーム誌で紹介が始まってるんだから、いい加減TOPページに告知バナーでも載せたらどうなんだろう。コミックスの早売りは無視するとしても正式な発売日から既に10日以上、その間に公式がやったのはなんの記念かも分からない壁紙の配布と、ハッシーが連続でスタッフ日記を更新しただけです。原画家であるハッシーがスタッフ日記でアニメ化に触れることはなんの問題もないけど、広報を始めとしたその他スタッフはなにをやっているのかと。ハッシーを隠れ蓑にしているとはいわないけど、何故アニメ化に関する一文も載せないのか。詳細は明かせないにしても、アニメ化しますという一言ぐらいは書けないのかと。そんなだから、ヨスガノソラスレとかでSphereは逃げているなんて言われるんですよ。嘆かわしい話です。
まあ、10日売りの雑誌が出るのに合わせて、公式でもなにかしらの発表があるのかな? 実は、地味にコミカライズのコミックス発売したよバナーが設置されてるけど、あれに気づいている人はさて何人いるのか。ただ、公式サイトが存在しない以上、バナーなんて設置しても意味ないから、求められるのは文章なり画像なり、とにかく正式な形でアニメ化について告知して欲しい。他でもない原作の公式サイトなんだから。なんだったら、今アニメ誌やゲーム誌に載せている画像でもいいんですよ。あれに一文添えるだけでいい。

雑誌類の出費が急に増えてますね。特にコンプエースは880円と、今日の私の昼飯より高いですよ。金がないわけじゃないけど、無尽蔵のあるわけでもないんだから少し控えないとな。夏コミの印刷費もあるわけだし。一応、今月に限っては各誌でどのように取り扱われているのか調べる意味も兼ねて、片っ端から買ってますけどアニメージュとアニメディアはまだ手元にない。これに関しては身内が立ち読みに行くそうだから、ついでに記事が載っているかどうか調べてきて貰います。コンプティークに関しては、公式サイトに記事があるとの記述があったのでね。縛られていて立ち読み出来なかったし、まあ、仕方ないなと即買いをしたわけです。
しかし、コンプティークの記事はアニメ化の文字が小さすぎて、あたかもコミカライズの宣伝記事って感じがするな。いや、今の段階ではその側面が強いのかも知れないが。ニュータイプとの違いが大きく出ていて、個人的には損な買い物じゃありませんでした。案外、アニメ誌よりもコンプティークの方が特集とか組んでくれるかも知れませんね。
今秋にTVアニメ化が決定したヨスガノソラですけど、昨日の日記は随分と反響を呼んでるみたいです。ただの雑誌記事紹介なのにおかしいなと思ったら、なんかどこかの大手ブログで紹介されたみたい。アキバBlogのときも思ったけど、大手というのは凄いですね。ちょっと前に7万ヒット行ったばかりだと思ったのに。それともヨスガノソラという作品が凄いのか。

昨日の日記というか記事を読み返していて気づいたんですが、あらすじに穹が双子の妹であることがちゃんと記述されてますね。あまりにも自然というか、当たり前すぎて気づくの遅れたんですけど、アニメの宣伝記事で双子の妹であることが明記されているのは大きいかもしれない。
まあ、昨今の世情とでもいうんですか? 去年のエロゲ販売規制騒動や、東京都議会による非実在青少年問題なんかも含めて、実妹等の近親相姦やその他性表現には風当たりが強いですからね。アニメの穹が双子の妹ならぬ義理の妹になっても不思議じゃなかっただけに、このように明確な形で書かれたことには安堵のようなものを覚えます。ハルと穹が双子の兄妹じゃないなんて現実、私はとてもじゃないけど受け入れられそうにないから。
双子の妹と明言され、尚且つキービジュアルがあのような構図である以上、アニメもまた穹ルート、穹シナリオを元に制作をするんでしょうか? 世間では穹ルートは絶対無理、出来るわけがないなんて言われてるけど、果たしてその通りなのか。角川系列のアニメが、まさかCSやBSのみで放送なんてことはあり得ないだろうし、最低でもU局での放送だ思うんだけど、AT-X以外で近親相姦というジャンルは描写可能かどうか。私の個人的な意見だと、絶対に不可能というほどのものではない気がする。前例はともかくとして、近親相姦にしろ逆レイプにしろ、TV放送時の直接描写を避ければあるいは……要するに映像としての直接的な表現を排除すれば良いんだから、それで事足りるかもしれない。
そもそもヨスガノソラが近親相姦をメインに扱った作品であることは分かりきっていることなんだし、それを承知した上で企画立てたんでしょ? まさか、内容も知らずに人気みたいだからアニメ化しようと思いました、なんてことはさすがにないだろうし。まあ、テーマ性に惹かれました、なんて理由でアニメ化するとも思えないけどさ。

しかし、ヨスガノソラという作品に癒しはあるんですかね? いや、昨日の記事に書いてあったキャッチコピーみたいのが、田舎での癒しと恋!じゃないですか。私は癒し系作品ってのは、てっきりARIAとかスケブみたいな作品のことをいうと思ってたんだけど、田舎=癒しという結びつけはあまりにも安直ではないかと。そもそも、ヨスガノソラには癒し系キャラなんていないし。
ただ、このキャッチコピーに関しては、 原作の公式ページにも似たような文章が書いてあるので、一概に記事を書いた人を非難できる問題でもないんだけどね。公式の物語-Story-をちょっと引用してみますと、
都市部から遠く離れた片田舎、奥木染(おくこぞめ)。
春日野 悠(かすがの はるか)は、妹の穹(そら)を連れてその町に向かっていた。
そこは幼少の頃の夏休みに何度も訪れ、ひと夏を過ごした祖父の家があり懐かしい場所であった。

不慮の事故により両親を亡くし拠り所を失ったふたりは、今は誰も住んでいない祖父の家に引っ越し、そこで暮らしていくことを決める。
不慣れな家事に悪戦苦闘し、普段から引きこもりでなにもできない穹の面倒を見ながら、悠は大変な毎日を過ごしていく。
そんな悠を、昔遊んでくれた近所のお姉さん・依媛 奈緒(よりひめ なお)や、転校初日からなにかと絡んでくる中里 亮平(なかざと りょうへい)、神社の巫女兼管理人をしている天女目 瑛(あまつめ あきら)、その友達の渚 一葉(みぎわ かずは)らが、温かく迎えてくれる。

小さい頃から、あまり変わってないように感じた町並みや人。
懐かしい想い出や、静かな環境が悠を癒していった。
そんな中、徐々に変化が訪れる。
幼少の頃交わしたふたりだけの秘密の約束とその後。
なくしてしまった大事な物の行方。
そして、この場所を選んだ本当の理由。

想い出として心に刻まれた時から、もう始まっていた未来。
今まで傷つき、不器用な行き方しかできなかった相手と、悠はどう向き合うのか。

日差しが強まる初夏の空の下、物語が動き始める。

公式のあらすじを見る限り、ハルは奥木染で癒されたみたいです。まあ、本人が癒されたと言っているんだから、例えユーザーに現実がどう写っていようと癒されてるんでしょう。穹が不便な田舎なのも、手探りで生きるような毎日なのも、それなりに楽しいと言っているように、ハルもまた新生活を楽しんでいるんだろうか。穹はハルと一緒なら本当にどこでもいいと思っているわけだけど、ハルもまた同じような感情を抱いているのか。……無くしたくないよ……穹まで………という発言は、追いつめられた上での精神的動揺から発してしまったものであるし、本編のどこをどう見ても典型的な苦労人にしか見えないのですけど……苦労人であればこそ、田舎のちょっとしたことに癒しを感じるとか? ふむ、これは穹シナリオにおける委員長との対比に近いものがあるな。

面白そうなので、明日の日記はちょっとハルについての考察を行おうと思います。といっても、私は極端なほどにハル贔屓だから、否定的なことは何一つ書かないかもしれないけど。私はハルが好きだし、欠点よりも良いところを上げたいじゃない。ハルにしろ穹にしろ、まだ子供なんだから。欠点を論うより先に、2人の良いところをもっと理解してあげたい。
秋葉原のメッセサンオー本店で行われた、ロックマンゼロコレクション タイムアタックイベントに参加してきました。ロックマンゼロ2の爆撃機ステージを5分以内にクリアすればポスターが貰えるとかいうイベントだったんですが、私はあのステージが大の苦手なので、とりあえず発売日前に触ってみる目的で行きました。それと、メッセで予約すると特典が付くとのことだったから。

13時から開始のイベントで、私が秋葉に到着したのは12時前後だったかな。まだ時間があると思ったので、先にメロンブックスでkiss×sisの限定版6巻を購入して、いや、ぢたま某好きなんですよ。充電ちゃんとかね。今季のアニメでもkiss×sisだけはなんとなく見てしまう。
まあ、そんな話はともかくとして、買い物を済ませて向かったメッセサンオー本店前には、少なからず人の列が出来ており、イベント待機列に違いないだろうと思い最後尾へ。既に準備は出来ている模様で、メッセサンオーの店員とCAPCOMから派遣されてきたであろうスタッフが列整理等を行ってました。イベント自体は少し早めに開始されたんだけど、なにせ筐体ともいうべきDSが一つしかなかったから、正確には二つ用意されてたんだけど、そっちは体験版だったんですよ。だから、一つのDSで集まった参加者をさばかなくてはいけなくなって、これがまた凄く効率が悪い。私の整理番号は39番と、100枚ぐらい配られたらしい整理番号から考えるとまだマシな部類だったけど、それでも1時間半とかそれぐらいはかかりましたから。
39という数字に「あぁ、ミクか」なんて考えつつ、時間があったので秋葉原を少しブラブラ。身内の買い物を済ませるつもりが、メロンブックスにもアニメイトにもモノが無かったので、仕方無しに虎の穴で購入。同人誌フロアにも行ったんだけど、私の本は置いてませんでした。売り上げ表はこの前届いたけど、思っていたよりは売れていた。まあ、元々納品数が少ないからなんだけどね。そうそう、偶然にも5階か6階でくろのとくろえさんアルフィミィといっしょ!を発見。通販在庫は殆ど残ってないみたいだけど、本店は結構余裕があるみたいでした。

そんなこんなでメッセサンオーに戻ってみたけど、私の番まではまだまだ掛かりそうだった。もう予約も済ませたから帰ってもよかったんだけど、せっかくだからプレイしていきたいなと思い隣のフリープレイで時間をつぶす事に。体験版はロクゼロ1~4のオープニングステージをプレイ出来て、HPもボス並で武装は3に至っては武装も全部揃っているという随分楽なしようでした。サブタンクも満タンだったしね。これで負けるはずないだろうと、オメガをぶっ飛ばしたりしてたら、隣のタイムアタックで珍事が発生。
なんと、整理番号30番台が軒並み姿を表さず、呼べども呼べども周囲にいない。仕方ないから一気に数人すっ飛ばして私の番になりました。どういう事だと思いつつプレイして、案の定ボスにたどり着くこともなく負けたんだけど、参加賞はもらえたから良しとしましょう。爆撃機の中に辿りつければ余裕なんだけど、そこに行く過程がすごく苦手なんですよ。なんだって、もっと楽なステージにしてくれなかったのか。
でもまあ、久しぶりにゼロやって、やっぱり楽しいなとは思いました。あんまりアクションゲームって得意じゃないんだけど、ロクゼロはなにせやりこみましたからね。ロックマンシリーズはどれも好きだけど、それでもゼロだけは別格というかなんというか。プロデューサーの堀之内健曰く、これを機会に続編を作りたいとのことだから、期待してみてもいいのではないかと……ゼクスの続編って意味だったらどうしようw

昨日の日記の反響が凄いことになってるんだけど、これに関しては悲恋堂の店主から一つツッコミを受けたので、もう少し情報を精査しようと思います。でも、ネットで調べるにも限界ってものがあるし、一度現地に飛ばないとダメだよなぁ。さすがに夏コミ合わせでなにか出すのは難しいだろうから、冬コミ合わせか。そういや、原稿があるのにロクゼロコレクションとか予約しちゃって良かったんでしょうかね。予約してから言うなよという話だけど、買ってもしばらくは封印だろうな。今月中に最低でも2冊は仕上げないと流石にやばいし。
夏コミで具体的になにをするかはこれから決めるようなもんだけど、なんていうかこう、絵というものを描くことが出来ない自分に思うところがある。誰も彼もが匙を投げてしまった私の画力だけど、身内以上に致命的な欠陥を抱えているので、こればっかりはどうにもならないんだよね。足りないものは補えるが、欠けているものはどうしようもない。
ヨスガノソラの舞台、聖地となる場所
春日野穹bot→URL:http://twitter.com/sora_k_bot
Sphereの公式ページが更新されて、ハッシーがスタッフ日記で音録りについて書いています。まさか、音まで現地のものを使用しているとは思いませんでしたが、それをハッシーがわざわざ録音してきたというのにもビックリです。如何にヨスガノソラがハッシー原画の作品とはいえ、原画家がここまで作品に深く関わっているということはあまりありませんから。ハッシーにとってヨスガノソラは、意外なほど思い入れの強い作品なのかも知れませんね。

公開された環境音に付いては特に書くことないんですけど、先週明らかになったヨスガノソラの舞台ないし、ヨスガノソラの聖地判明しました。いやー、苦労しましたよ。ネット上にあふれる日本の寺社仏閣の画像を片っ端から調べて、該当するものを探しまわったんですから。ちなみにWikipediaには存在しませんでした。名前だけはあるけどね。実際に赴いたわけじゃないから完全な情報ではないんだけど、おそらく叉依姫神社の元となったのは、樺崎八幡宮に違いありません。(URL:http://kaguraden.blog11.fc2.com/blog-entry-371.html
栃木県は足利市、樺崎町にある八幡宮の一つで、画像を見た限りではここにまず間違いないかと。つまり、穂見が足利で、奥木染が樺崎町なんですかね? Googleのストリートビューもないような場所なので、周囲の景観等がどのような感じなのかは分からないのですが、なるほど確かに周囲はなにもないような気がするw
学校まで現地のそれをモデルにしているかはしらないけど、神社の近くに駄菓子屋ぐらいはあるかもね。Googleマップを見る限り、比較的近い場所に小さな商店があるんだけど、これが伊福部商店のモデルだったり……?
うーん、気になるなぁ。横浜から足利には3時間もあればいけるはずだけど、往復で6時間か。行こうと思えば行けない距離じゃないのが……やばいな、場所が判明した途端、聖地巡礼本を出したくなってきたw ただ、聖地巡礼ってあんまり良い行為じゃないし、このあたりは特に観光地ってわけでもなさそうだしなぁ。まあ、寺社仏閣巡りが趣味なんですとか言えばありなんだろうか。

山はともかく、神社の近くに湖らしきものはありませんから、山の頂上にある湖のモデルは別にあると考えた方がいいんでしょうね。というか、アレに関しては鳥居のそれからして芦ノ湖で問題ないと思います。Google Earthで確認したんですが、神社の裏手は確かに大きな山になってるんだけど、湖に関しては発見出来なかったので。あ、ちなみに今回の画像はGoogle Earthで見たイメージ画像です。
でも、仮に聖地巡礼に行くんだとしたら早くした方がいいよね。ハッシーの言う大規模な工事がいつから行われてるのかはしらないけど、現在現地では周辺史跡の発掘調査が開始されているらしく、地面掘り返して色々探してるみたいなんですよ。ハッシーの言う工事がこれとは限らないんだけど、神社周辺を中心に調査、作業、発掘が行われてるから、確かに景観はガラリと変わるかもしれない。世界遺産暫定登録、つまり世界遺産の暫定リストに載るよう運動中らしいから、神社が壊されたりとか、そういうのはまずないと思うんだけどさ。周辺の緑というか、自然が綺麗なうちに行きたいじゃない。ハッシーが撮ってきたという2000枚くらいある写真のうち、同じ光景はどれぐらい残っているのか。それを確認するためにも、やはり一度赴く必要がありそうだ。
観光地でない以上、日帰りの強行軍で行った方が良さそうだけど、そういえばハルカナソラで出てきた隣町のショッピングモールってどこなんですかね? 足利の近くならばコムファーストとかあしかがハーヴェストプレースがありますけど……イタリアンレストランが存在するのは、あしかがハーヴェストプレースなんですよね。しかも、ここには回転寿司のお店も存在するんですよ。
URL:http://harvest-place.com/index.html
服屋も雑貨屋も存在するこのショッピングモールがあるのは、樺崎町と比較的近い大月町というところらしいから、隣町という表現にも問題はありませんし、ここで間違いないのではないかなーと。画像や写真が少ないので断定は出来ないんですけどね。それに、ネットカフェはありませんから。

なんだって急に聖地やら舞台やらの情報を公開したのかというと、まあ、ヨスガノソラスレで同じくたどり着いた人がいるらしくて。もう伏せて置く理由もなさそうだから、私も持てる限りの情報を公開してみようと思います。私もいつか聖地巡礼に旅立つ予定だけど、比較的現地に近い人とかいたら是非情報をお願いしたいですねw こういうのはやっぱり地元の人が強いですし、そういえば中学時代からの友人に栃木出身がいたな。栃木のどこ出身かはしらないけど、ちょっと尋ねてみようかしら。
コミックマーケット78に当選しました!
昨年の冬コミ落選から早半年、およそ1年ぶりとなる夏コミサークル参加になります。
ジャンルコードは「220」、申し込みジャンルはもちろんヨスガノソラハルカナソラ! 今年の夏は、ヨスガ本で乗り切ります!!

懸念していた配置の方ですが、ギャルゲージャンルは今回の夏コミでは東館に配置されるみたいです。まあ、例年通りというか、西館に配置された前回の冬コミがおかしかったわけですからね。私もアンケートには書いたけど、やっぱり苦情というか、不満みたいのが多かったんですかね? まあ、ギャルゲを西館に配置したからといって、特になにが変わったわけでもなかったしね。混雑面にしてもそうだし、参加者は移動の手間が増えて大変だったでしょう。
私が配置されたのはおそらくギャルゲージャンルにおける小説本サークルなどが密集した島でしょうし、これが東館に配置されている時点でギャルゲーは東館に戻ったと考えて良いと思います。東4ホールはお誕生日席の後ろ、同じ島中でも結構良い位置じゃないかな。まったり過ごすには、という意味だけどw 詳しい配置場所、スペース番号などはまた改めて書きますが、兎にも角にも受かって良かった。冬コミの落選は自業自得だと思ってるんだけど、それにしたってヨスガノソラサークルは欠片もなかったし、公式のSphere……というよりCUFFSですか? こちらもまた企業ブースで落選していましたから、ジャンル的には結構厳しいのかなと心配しないでもなかったんだけど、おかげさまでなんとかなったみたいです。
この夏コミがアニメ化直前になるのかは分かりませんが、コミケは発売前、公開前、放送前の作品を取り扱うことをパロディの概念や理念として禁止しているので、これから始まるであろうアニメに関する本というのは出せないのかな。まあ、私が祝アニメ化とか言ったところで心にもないことがバレバレだから、やめた方がいいんだろうけど。あとがきとうで情報に触れるぐらいでしょう。

ヨスガノソラでスペースは取りましたけど、実はヨスガやハルカ直球というわけではありません。一応、予定としては新刊4冊を出すつもりなんですが、ヨスガ本はその内2冊だけ。本来なら1冊にまとめるべきなんでしょうが、いかんせん、内容があまりにもかけ離れているので。1冊目は冬コミに出す予定だった中編小説、ハルと穹の都会帰郷編に、今さっき思いついた委員長の話などを書き加えたものになると思います。いや、誕生日記念で色々考えてたら、急に委員長の魅力を再認識してしまってw 普通の可愛さってのがあるよね、倉永梢には。まだ脳内プロットの段階だけど、委員長の話については書くことが確定しました。そんなに長いものではなく、中編というより短編になるんでしょうが……ページ数どれぐらいかなぁ。出来れば版型はA5本で出したいんだけど。
2冊目はまだ詳細明かせないんですが、かなり実験的なものになると思います。パロディのパロディというか、これは雛形のような作品を今書いている最中だから、近いうちに発表出来ると思います。二次創作とパロディにおける手法の多彩さを、自分なりに表現してみたいという、私の癖みたいなもんですね。ただ、作品や物語的な意味ではあまり癖のないものになると思うし、そうならないだけの理由もあるんだけど、とりあえずしばらくお待ちくださいということで。来週中には発表しますから。
3冊目はヨスガノソラから離れて別作品、rootnukoという新規ブランドが今年の1月に発売した、id [イド] - Rebirth Session -の本を企画しています。多分、短編集になると思いますが、私この作品にはまっちゃいましてね。今時珍しいミステリー&サスペンスをジャンルに持つエロゲで、処女作にしてはいい出来だったんですよ。ミステリーやエロの部分はともかくとして、キャラの個性が凄い魅力的で。書こう、語ろうと考えているうちに時期を逃して、結局日記で取り上げずに終わってしまったんですが、これも折角なので1冊本を出してみようかなと。短編2編を予定しています。

最後の4冊目は、「ロックマンゼロ2-逆襲の救世主-読本」です。これに付いてはCOMIC1のときに出すことが出来なかったこともあり、是非作りたいと思ってはいるのですが、何分挿絵等は全部くろのとくろえさんが持っているので……まあ、要話し合いかな。ただ、くろのさんは今、サークルの新刊やら他所からの依頼やらで凄く忙しそうだから、そう簡単に捕まらないかも。時間があれば完結編の1話でも収録したいんだけど、果たしてどこまでいけるか。冷静に考えて、今から4冊の新刊を用意するなんて無謀もいいところでしょう。
身内が月末のティアに出るんですけど、なんでも新刊を6冊出すらしいんですよ。間に合うのかは知りませんが、身内は完璧主義者だから多分大丈夫だと思います。それに触発されてってわけじゃないんですが、私も新刊4冊ぐらいは頑張ってみようかなと、まあ、そんなことを考えています。無茶苦茶にもほどがあるんですけどねw
まあ、コミケに受かった以上は結果がどうなるにせよ全力を尽くします。それがコミケに受かったものの使命だと思うから。

Snedronningen

2010年6月3日 読書
不思議の国のアリスという作品は、多くの人のアイデンティティになっており、創作家の中でも影響を受けたという人は枚挙にいとまがない。あの世界的な偉人であるウォルト・ディズニーも原点として不思議の国と鏡の国を上げているし、日本でいえば漫画家の木下さくらなどがそれに当たるだろう。海外文学というのは児童書であっても翻訳の影響を強く受けるが、アリスのように様々な翻訳家が訳している作品だと、どの訳を読んだかで印象がだいぶ違うのではないだろうか? 例えば福島正実と村山由佳とか。もちろん、和田誠をはじめとした様々なイラストレーターから受ける印象も大きのだろうが。

私はアリスという作品にあまり思い入れがない。嫌いではないが、自分が創作をする上でそれほど強い影響を与えられたのかといえば、そんなものは毛ほども存在しないだろう。私にとってアリスとは課題作ではない。童話史に刻まれた最高傑作の一つではあると思うが、特別な存在として見たことは一度もないだろう。ルイス・キャロルは偉人であり偉大な作家だが、私にとっての神ではなかった。
ルイス・キャロルの生涯は66年間であり、彼は1898年に死んだ。彼は1900年代を生きることも、20世紀の作家として名を残すこともなかったが、彼が死去する23年前に一人の童話作家がこの世を去っている。ルイス・キャロルよりも27年早く生まれ、生涯年数でいえば4年長く生きたその作家の名は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンという。
人魚姫、マッチ売りの少女、裸の王様……日本においてもアンデルセンの作品は、アンデルセン童話として親しまれ、みにくいアヒルの子や親指姫、赤い靴などは日本人でも読んだことがある人は多いのではないだろうか?
児童文学を将来の夢の一つに掲げている私の原点は、キャロルではなくアンデルセンである。ハンス・クリスチャン・アンデルセンこそ私にとっての神であり、自分自身の創作に多大なる影響を与えてくれた作家だった。そして私のアイデンティティにして、課題作となる作品、それこそがアンデルセンの代表作の一つ、「雪の女王」なのだ。

キャロルとアンデルセンには27歳の年の差が存在し、同時代に彼らが交流を持っていたという史実は存在しない。旅人であったアンデルセンは世界を放浪する中で、かのグリム兄弟やチャールズ・ディケンズなど、1800年代を代表する偉大な作家たちと交流を深めている。中でもディケンズとの間には数々の逸話が存在しており、彼がイギリス人であったことを考えれば、キャロルと知己になっていてもおかしくはなさそうであるが、実のところルイス・キャロルが不思議の国のアリスを発表し、作家として大成するのは1865年、アンデルセンが死去する10年前なのだ。それ以前のキャロルは所謂風刺作家、詩人としてそれなりに名が知られていたに過ぎず、同国人であるディケンズや、フランス史上最大の作家アレクサンドル・デュマなどとは実績も名声も比べものにならないほど低かった。
少し話外れるが、この1800年代というのは凄い時代である。キャロルやアンデルセンはもちろん、ディケンズやデュマ、オノレ・ド・バルザックにヴィクトル・ユーゴーまで同時代人だというのだから。無論、これは単なる偶然であり、そんなことをいえば1900年代にも2000年代にも名作、傑作、天才作家は存在しているのだから、なにも1800年代だけが特別ではないのだろうが、連ねられた偉大な作家たちの名前に息を呑んでしまうのは、私だけではないはずだ。
私がアンデルセンを敬愛し、自身の創作に置いてのアイデンティティとしているのは、単純にアンデルセン童話が好きだからであるが、もう一つ付け足すのならば、それが完全なる創作の上に成り立っているからだろう。グリム兄弟が民間伝承や民俗説話などを元に童話を作ったのと違い、アンデルセンはオリジナルの創作童話を数多く残した。決してグリム兄弟を下に見るわけではないが、アンデルセンは彼の若き日の苦悩や年老いてから得た悟りなど、そういった一個人としての生涯や生き様を、作家として作品に散りばめ続けたのだ。
アンデルセンは70歳の時に病で死去しているが、人生の最後までおとぎ話を書き続けた彼の死に、世界中の人々が嘆いたと言われている。その生涯は決して幸福に満たされていたわけではなかったが、アンデルセンの作品は今もアンデルセン童話として、日本を含めた世界中で愛されているのである。

雪の女王という作品について、私は当然のごとく色々書きたいことがある。少なくともアリス好きがアリスに対する思い入れを語るぐらいには、私にも雪の女王に対する思い入れがあり、語り尽くしたいほどの気持ちがあるのだが、長くなるので今回はやめておくことにしよう。物書きとしてあるまじきことを言えば、自分の想いや気持ちというものを、要点まとめて伝えられる自信がないのだ。
私がふいにこのような児童文学に付いての話を書いたのは、偶然にも不思議の国のアリスに付いて書かれた日記を読んだからであるが、言いたいことはただの一つだ。人にはそれぞれ思い入れの強い作品というものがあり、自身のアイディンティティやライフワークとなるべきものがある。誰もが認める名作の場合や、誰も知らないマイナーな作品ということもあるだろう。
人々がキャロルを愛することも、私がアンデルセンを敬愛することも、そしてこの日記を読んだ人が自分の一番好きな作家に捧げる想いも、本質としては変りないのだ。作品や作家が有名か無名かなど関係ない、肝心なのは自分がどれほど影響を受けたのか、それだけの話なのだから。
プリンセスラバーが18禁アニメとしてOVA化されるそうですね。最近だとこれって結構珍しいんじゃないでしょうか? それこそ、下級生2以来じゃないかな。逆に18禁アニメとして発売されたものがテレビアニメになる例は、それこそまじかるカナンぐらいしか記憶にないけど、今の時代にこういった商業戦略をしてくるとは思わなかった。確かに抜きゲとしての要素もあったエロゲだけど、黒田和也は15美少女漂流記もあるのに大丈夫なんですかね。聞いたこともないレーベルから出るみたいだけど。

しかし、これはちょっと面白いですね。前例がないわけではないから、それほど不思議ではないし、私はエロゲはエロアニメになるべきだという考えを持っているから、むしろ喜ばしいことなのかも知れません。プリラバに対する思い入れというのはあまりないけど、多分買うんじゃないかと思います。私、エロゲとエロアニメは欲しいと思った瞬間に購入が確定しているんで。まあ、黒田和也が作監やるなら大丈夫なクオリティでしょう。15美少女漂流記はともかくとして、そらのいろ、みずのいろなんかはエロアニメ史に残るであろう作品になったしね。
既に一般アニメとしてある程度の知名度を得たものを再アニメ化するというのは、もちろん版権の問題はあるのでしょうが、宣伝するにしても商業戦略としてこれ以上のものはないでしょう。プリラバがどれほどの実績を挙げていたのかは知りませんが、結構いい線行くんじゃないかと。さすがにキャストはエロゲのそれに戻るか、新たにキャスティングがなされるんだと思いますが、こういうのは要するにエロければいいわけですから。上手い具合にエロい声を出せれば、それほど問題はありません。大体、プリラバは原作、アニメ、CS版とすべてキャスティングが変わっている作品だし、今更18禁版でキャスト陣が変わったところで、大して気にする人もいないんじゃないかな。

さて、プリンセスラバーが18禁アニメとしてOVA化されることに、これといった問題はありません。私が気になっているのは、ブランドとしてRicottaと近い位置にあるSphereのこと。つまり、ヨスガノソラでも同様の商法を期待していいのかと、それについて考えています。
ヨスガノソラはまず間違いなくTVアニメ化されるんだと思いますが、プリラバが一般作としてアニメを放映した後、このように18禁として再アニメ化するというのなら、同じことをヨスガがやっても構わないんじゃないでしょうか? どうせ、地上波で明確な近親相姦なんて出来るわけもないんだし、折角だから18禁アニメとしてしっかり作ってもらいたいのですよ。元々、私は18禁でのアニメ化を希望していましたしね。
ヨスガノソラは双子の兄妹による近親相姦という、言い訳のしようもない背徳的な関係が受けた作品だから、これを表現するにはやはり18禁が媒体として一番適していると思うんですよ。描写をぼかしながら、だましだまし一般アニメとして作ることも、それは不可能じゃないんだろうけど、やるべきところはしっかりとやってほしい、描いて欲しいというのが原作ユーザーとしての希望なわけで。奈緒の逆レイプもそうですけど、これにしたって穹ルートを描くからには避けては通れない道ですしね。コミカライズだってしっかり描きました。
そういった一般作では出来ないエロとしての部分を、18禁アニメとして保管することが出来るというなら、原作ファンとしてはこれ以上に嬉しいことはない。私はヨスガノソラのシナリオは結構好きだけど、全体的な意見としてはシナリオよりキャラが上回るわけで、やっぱりハルと穹のイチャエロは重要だと思うんですよ。シナリオが高く評価された作品ならば、あえてエロを排除しても問題はないんでしょうけど、ヨスガノソラの場合はそうもいっていられませんからね。他のヒロインならともかく、穹は特に。

まあ、ヨスガノソラに関しては未だどんな媒体でアニメ化されるかも分かってないし、アニメ化後の展開を今から考えるなんて気が早いというレベルですらないんだろうけど、ちょっと期待感というか、希望の湧くニュースだったので。下級生2のアニメは一般も18禁もクオリティの低いものでしたが、プリラバは場面写真を見る限りそうでもない。ヨスガがプリラバと同じ道を歩むとは限らないにせよ、私はこの際だからエロアニメとして18禁OVAが出ることにも期待しておきます。
Piaキャロ2だって最初は18禁としてアニメ化された作品だし、権利問題さえ複雑でなければヨスガにだって出来ないことはないと思うんだけど、果たしてどうなることやら。面白くなってきました。
ハッピーバースデイ、倉永梢
委員長、お誕生日おめでとう!
今日、6月1日はヨスガノソラの委員長こと、倉永梢の誕生日です。いや、めでたいですね。何歳になったのかはもちろん分かりませんが、これからの1年が委員長にとってのいい年であることを祈りましょう。アニメはともかく、コミカライズに関してはそろそろ出番だと思いますし、委員長が活躍することだってきっとあるはず。

委員長こと倉永梢というキャラは二人存在します。
いきなりなにを言ってるんだと言われそうだけど、委員長にはこういう表現が良く似合う。つまりは、ルートにおけるキャラの違いという奴で、ヨスガノソラの穹シナリオとハルカナソラの蒼穹の果てにに登場した委員長と、ハルカナソラの堅物な委員長だって恋をするのですに登場した委員長は姿形など基本的なことは一緒だけど、中身は極端なほど大きく違いますよね。そういった意味から、私は委員長は二人存在しているという表現を使ってみました。
どちらの委員長もそれぞれ魅力を持ったキャラですが、それに付いては追々加筆しようと思います。まあ、私はどちらかと言えばヨスガノソラにおける委員長が好きですけど。

今はともかく、委員長お誕生日おめでとう! この言葉を叫びます!
穹に似てますかねぇ? Na-Ga橋本タカシの描くキャラが似ている訳ないだろうにと思っているんだけど、世間の一部では天使と穹は似ているってことになっているらしい。まあ、アニメ絵で見ると受ける印象に近いものは感じなくもないけど、雰囲気としてはどうなんだろうか。絵描きを否定するような事をいうと萌えキャラなんてのは記号の集大成だから、同じような記号を併せ持ったキャラが集まれば、必然的に似通ったキャラが出来るわけだけど……しかし、この場合、穹が前なのか後なのか、アニメとしては後だから後発キャラになるんだろうか。

穹といえば、私は何年か前にやっていたアニメ、solaが結構好きでした。そもそも、久弥直樹が好きなんですけど、麻枝准と比較は未だに続いているんですかね。ハッキリいうと人気以前の歴然とした実力差があるとおもうんだけど、Angel Beats!は企画の大きさに助けられている感じがする。商業戦略として、Angel Beats!はアニプレックスが途方も無い金をかけて宣伝し、それこそ京都アニメーションと角川の枢軸に対向できるだけの作品として位置づけられているんだけど、単純に作品としての魅力はどうなっているのか、と思うわないこともない。
solaとは話のスケールも登場キャラクターの数も違うから、比較することが間違っているけど、なんかAngel Beats!は構成の縫い目が荒い感じがするんだよね。多少の矛盾や整合性のなさってのは、面白い作品であればそれも気にならないんだけど、Angel Beats!のように世界観そのものを訴えかけるような作品だと、そこが荒かったり脆かったり、雑だったりすると魅力が半減してしまうじゃないですか。
私はAngel Beats!はストーリー性ではなく、キャラクター性が重視されている典型的な作品だと思っているし、それはゲームシナリオの分野で生きてきた麻枝准のある種の限界であるとも考えてるんだけど、核となるテーマを残りの話数でどこまで表現し、収集をつけるのかという点では、アニメ脚本ないし構成者としての力量が問われるでしょうね。

世の中には、外見はあるけど中身はない、中身はあるけど外見がないという作品が沢山あって、アニメでいうならけいおんがそれに当て嵌りますが、ここは分かりやすくライトノベルで例えてみましょう。
ライトノベルというのはごく一部の例外を除いて鉄則というものがあり、必ず表紙に女の子を描かなければいけません。これは割と有名だし、前にも書いた気がするから知ってる人も多いかな。ラノベは大前提として、まず作品より先にイラストで読者の注意を引く必要があるわけで、この場合重要視されるのは中身より外見です。新人作家ないし無名作家であるなら尚更で、外見の華やかさと可愛らしさないしかっこよさで読者を得ることから始めないといけません。中身が重要視されるにも、手に取ってもらわないといけないわけですからね。これが漫画とラノベの大きな違いであり、ラノベと一般文芸の最大の差です。
かつて、谷川流は涼宮ハルヒシリーズが売れたのはいとうのいぢのおかげであると言っていましたが、それは少なからず当たっていると思います。谷川流は間違いなく傑作物にして天才なんだけど、イラストレーターの力が皆無だったかといえば、そんなはずないわけで。谷川流でさえそうなんだから、世の中のライトノベル作家はイラストがなかったら自分の作品など見向きもされない可能性があることを、もう少し理解した方が良いのではないだろうか。いや、大半は理解していると思うけど。
この分野で中身もあって外見もあるという作品が極端に少ないわけは、中身のある作品を書ける奴はそもそもラノベなんて書かないからなんでしょうね。桜庭一樹なんてのが良い例で、あの人は一般文芸ないしエンターテイメントへ進むための足がかりとしてライトノベルを利用しただけであり、自分の実力が認められ、声望が高まった瞬間にあっさりとラノベを切り捨てました。同じことが他のラノベ作家にできるのか、それはメディアワークス文庫が成功しているのかどうかで、自ずと結果として現れてくるのでしょう。

話を一番最初まで戻すけど、アニメ絵で見ると穹と天使は似てなくもない、のかな? イマイチピンと来ないけど、まあ、言いたいことは分からないでもない。アニメの穹の声優が変わったとして、花澤香菜にでもなったらどうしよう。花澤香菜は新人声優では一番好きだけど、それとこれとは話が別というかなんというか。ただ、ヨスガのアニメはフロンティアワークスの作品になると思うから、声優変更があるとも思えないんだけど……むしろ、問題なのはハルだよ、ハル。男が声やるのか女が声やるのか、それすらも想像付かないんだから。
春日野穹bot→URL:http://twitter.com/sora_k_bot
Twitterにおけるパロディのガイドラインというものが出来たそうです。身内経由で聞いた話なのですが、パロディやコメンタリー、ファンアカウントに関するポリシーというものをTwitter側が提示してきたとかなんとか。
URL:http://jptwitterhelp.blogspot.com/2010/05/blog-post_4711.html
キャラクターbotも一応、パロディとして分類されるそうなので、私も早速対応しておきました。

元々、IDの方はbotであることが判るようになってるからともかくとして、名前もそれとわかるように修正済み。昨今、キャラクターbotは乱立の兆しを見せていますし、例えば人気アニメのキャラの場合はこれでもかというぐらい同じキャラがひしめき合っている印象を受けます。デュラララとかとんでもないでしょう?
作ろうと思えば安易に作れるものですし、私の場合は二次創作ではない原作基準だけど、所謂ドリーム小説のように作り手の好きなように呟かせることも可能なわけですから、それに不快感や反感を覚える人というのも、少なからずいるわけなんですよね。特にそれがデュラララのような作品だと、腐女子という存在の価値観も混ざってきますから。連中の中では静雄と臨也でカップリングが組めるらしい。まあ、あれはアニメサイドがそういう風に煽っているのもあるんだろうけど。あれは宜しくないというか、最近は制作側があからさまな悪乗りをしてくることが多いですよね。それが真っ当な商業戦略なのかと思うけど。
まあ、そういったbotが乱立して、原作のセリフを呟いたり二次創作の台詞を混ぜ込んだりしていると、なんだかゴチャゴチャするでしょう? それに最近は、公式がbotを作るなんていう例もあるから、ここらで規定というかルールーを明確なものにしておこうと、そういう動きなんだと私は解釈してます。著作権的な意味合いはこの際スルーしてね。
まあ、ヨスガノソラのbotが増えるとは正直考えにくいけど、だからといって義務を疎かにするわけにもいかないし。アニメ化するとある日突然人気になったりするからね。これも一種の啓蒙活動という奴でしょうか。いや、そこまで高尚なものじゃないか。

さて、予定では先日の雑文に続き、個人的に考える二次創作におけるオリキャラ、オリ設定等について、とてつもなく偉そうな文章を書くつもりだったんですが、というか実際に書いていたんですが、時期が悪いことを思い出してやめました。いや、ちょっとオリキャラとかオリ設定というもので思うところがあったので書こうかと思ったんだけど、今それを書いてしまうと友人を誤解させてしまう気がしたので。予め友人のことではないと断ったとしても、結局は私が如何にオリキャラというものが嫌いかという、私の知り合いにはお馴染みの話題になるわけだから、気分がいいものじゃないでしょう?
本当は書きたいことが山のようにあるし、逆襲の救世主を終えて、改めて自分の中にある二次創作におけるスタンスを確認しておきたかったんだけど、ここは空気を読む場面かなと思って。私は二次創作に置いては極端な思考を持っている人間だけど、まあ、それについて知りたい人はチャットかメッセで直接聞いてください。あなたがオリキャラを加えた二次創作をやっている場合、まず間違いなく気分を悪くすることを言うと思いますが、それに耐えられる方限定。いずれこの日記でも書く予定ではあるけど、今のところ予定は未定ということで。まあ、事は一個人の二次創作におけるスタンスた理念、考えの問題であるから、それが真理であるとか、唯一無二の正答であるなんてことはあり得ないんだけど、私の書き方だとまず間違いなく反感を買いそうなんでね。

「あなたはもう少し、自己顕示欲と高慢ちきな所を直すべきです。それは覇気ですらないんですから」
なんてことは、悲恋堂の店主に言われんでも分かっていることだけど、最近はこの言葉を踏まえた上で自分の在り方というものに悩むことがある。私の得意技というか、敵を倒すための技法がなんであるかを悲恋堂は知っているから、ろくでもない技法をほぼ完全なものにしている私へ釘を刺してくるんだけど……いけない、いけない、これ以上書くとボロを出してしまいそうだ。私の腹黒いことが皆に判ってしまう。もう知られているような気もするけど。
水風天のブログを読む限り、コミカライズ版ヨスガノソラ穹ルートで確定したと考えていいみたいです。まあ、ここまで来て穹ルートじゃありませんでしたなんて言われても困るんだけど、これで一応は安心出来ますかね。結末自体がわかったわけじゃないからまだ懸念は残っているけど、連載初期にあった不安とかそういうのはもうないです。話数を重ねるごとにクオリティが上がってきたコミカライズですし、もう大丈夫でしょう。

4-Leavesから、1/6スケール ヨスガノソラ 春日野穹-すくみず-が発売されました。本当は25日発売だったはずが31日に延期され、延期されたと思ったらは昨日今日には販売が開始していたという、なんだか不思議な感じ。実質2~3日の延期だったわけだけど、なんの意味があったんだろうか? 私はソフマップ横浜店で1個予約していたので、それを引き取りに。横浜店は明確に新作フィギュアのコーナーがあるわけではないので、欲しいものがある場合は基本的に予約が必須となります。値段の方は内金合わせるとほぼ6000円に近かったけど、まあ、こんなもんですかね。メガハウスの奴がいくらだったかは忘れたけど同じような値段だったと思うし。
私はフィギュアは箱から出さない人なのでメガハウスのブリリアントステージの横にでも置いておこうかと思いますが、フィギュアの独特な質感を楽しめないと言うのは少し損かも知れませんね。もう1個買えばいいだけの話なんだけど、さすがに金持ないし置き場もない……そういや、あかべぇそふとつぅの新作置き場がないをまだ買ってないな。あれの特装版にもフィギュアが付いてくるけど、初回版ばかり売れて特装版は余りまくってるみたいですね。ヤルセナイザーの超合金が付くならまだしも、ヒロインのフィギュアじゃねぇ。ペーパークラフトもクオリティ低いし。

話がそれましたけど、ヨスガノソラもアニメ化するぐらいだから、今後他社からフィギュアが出ることもあるでしょう。これまでのフィギュアの特徴は、みんなゲームイメージ以外の素材を使用していることで、例えばタキ・コーポレーションが出した非常に残念なフィギュアはヨスガノソラのアソビット特典だった描き下ろしテレカの絵柄ですし、メガハウスが出したのはソフマップ特典だったスティックポスターの絵柄、そして、コトブキヤのは昨年の春頃やったグッズ通販のマイクロファイバータオルに使われたものです。
他に使えそうな絵柄があるかといえば、原作から引っ張るなら例えばヨスガノソラの特典アートブックに収録され、後にVFBの特典クリア下敷きにも採用された、ハッシー描き下ろしの制服姿でスカートをたくし上げる穹なんてのがありますね。上から見下ろすという構図がフィギュア的に良いのかはともかく、あれはエロイですからね。どこかうまい具合に再現出来るところはないんだろうか。
個人的にはもうひとつ、スク水という点でかぶるんだけど、春グッズのカレンダーに収録され、昨年の冬のグッズ通販の際もデータとして再録された、スクール水着でプール掃除をする穹をフィギュア化してもらいたいですね。あの突き出された尻がたまらない。ポーズ的に再現出来るか分からないけど、デッキブラシを支えにすればなんとかなるんじゃないだろうか。無垢なのに扇情的というか、単なるエロさを通り越した魅力があの絵にはある。瑛もいるじゃないかって? いや、瑛はおまけだよ、うん。

さすがに夏コミのゴスロリ浴衣はどうしようもないと思うし、あれを再現出来る原型師がいる気がしないけど、私としては前述の2つに期待ですかね。フィギュア化するにしても、フィギュアに適した素材、題材というのがあるわけだし、穹の描き下ろしであればなんでもいいというわけにもいかないでしょう。しかし、考えてみれば描き下ろしには私服が存在しませんね。今のところ2種類ある私服だけど、そのどちらもテレカとかにはなって……いや、抱き枕にはなってるか。となれば、ツインテール時の私服の方だけか、特に描き下ろしとかがないのは。
アニメ化すれば自然にグッズも増えるわけで、そうしたものに対する出費も今から準備しておかないといけませんね。そういや、夏コミ合わせで作るはずだったグッズが関西の方でやる販売会の方に前倒しで出るみたいな話を聞いてるけど、Sphereはどうしてそういう重要な情報を公式のスタッフ日記で書かないんだろう。
Sphereのスタッフ日記が更新されて、ハッシーこと橋本タカシが日記を更新していました。手堅いというか、あれだよね、ハッシーにアニメ化のことを触れられたらなにも言えないw まあ、発表から一週間経って段々とファンも落ち着きを取り戻してきたのか、冷静にこの事態について考える余裕ができたみたいです。以前にも書いたとおり、私は物事に対する不安と期待は同居できるものと考えているから、それまで不安だった人が一転して、意を決してアニメに期待をよせるというのは、不思議じゃないと思ってます。
(URL:http://60741.diarynote.jp/201006051448069437/ 6月5日の日記に舞台の詳細載せました)

私自身は初志貫徹するのかと問われれば、貫徹したところで止められないものへ必死になるつもりはないといったところでしょうか。私の中に欠片の期待もないからといって、別にアニメ化が中止になるわけでもないし、否定を続けたところでそれは同じでしょう。情報が少ない現状では期待を寄せるにしてもなにをどうすればいいのか分からないし、私もまた事態を見守る一人になるだけの話です。
ハッシーが触れた話で特筆する点があるとすれば、やはり今後の情報がアニメ誌等で公開されていくと明言しているところでしょうか? コミックスの帯見れば分かりますが、コンプエースで情報を公開していくとは書いてあっても、アニメ誌云々という記述はありません。まあ、アニメ化するんだからアニメ誌で取り上げられるのは当然だろうけど、公算としてはTVアニメ化の可能性が強まったのかなーと思う。色々調べる中で、例えば少年エースで連載中のそらのおとしもののアニメ化が発表された際、該当月のエースの表紙にはアニメ化企画進行中と書かれていました。特にTVアニメともOVAとも書かれていませんでしたが、結果としてそらのおとしものはTVアニメ化されてますから、ヨスガノソラにしたところでどちらの確率が高いかは言うまでもないでしょう。
手のひらを返すわけじゃないけど、決まったものは決まったものとして受け入れ、ファンとしての自分のあるべき姿を探した方がいいのかも知れないね。特に私はサイト運営者でもあるし。あくまで原作ファンであることを盾にアニメを否定することは可能だけど、まだどんなものかも分からない内から批判をすることに、それほどの意味もないと思うから。第一報へのリアクションや反応を続けるには、日にちが経ちすぎたからね。

後、ハッシーはコミックスの描き下ろしの件にも触れてたけど、やっぱりドリパのテレカとシチュエーションが繋がっていたんですね。意識下なのか、無意識なのか、良い瑛でした。ちなみに私も4-Leavesの穹フィギュアはとってきましたが、これに関しては次回にでも触れます。今はそれよりもなによりも、ハッシーによって明らかにされたヨスガノソラの舞台について。
ハッシーがMAPなどを作っていることから、ハッシーに馴染みある場所なんだとは思っていましたが、なるほど自分の田舎だったんですね。写真として記録してある風景を元に、フィクションを織り交ぜつつ背景を起こしてもらった……大きな工事が合ったとかで、今現在もヨスガノソラのような風景が広がっているとは限りませんが、ハッシーの撮った写真の中には、確かにあの光景が広がっています。
叉依姫神社の資料が来たことは、同人作家として参考になるのはもちろん、個人的にもかなり嬉しいですね。写真があるということは、この神社も実際に存在しているもので、日本のどこかにあるということです。聖地巡礼というわけではないけど、ここがどこの神社なのかというのは結構気になります。以前に片っ端から寺社仏閣の画像を調べまくったことがあるんですけど、そのときはどうにも見つけることが出来なかったので、また再チャレンジしようかな。あるいは、誰か地元ないしこの場所を知っている人がビビビっときて、ここがどこなのかを教えてくれるかも知れない。

先週からこっち色々な重圧のおかげで精神が荒んでたんだけど、なんとか荒廃する寸前で持ち直すことが出来そうです。私もまた考えすぎていたのかも知れません。考えすぎは身体に毒だと、私が好きな話の台詞にもありますしね。精神論と前向きが売りなんだから、不安はあれど精々ひたむきに頑張っていきますよ。心の底からアニメ化おめでとうとはいえないけど、受け入れるのもまた、ファンの勤めだと思うから。
さて、それじゃあ私もにょめSSを書く作業に戻ります。ちょっとしたシリーズ物を企画していまして、まあ、執筆が上手く進めば近々公開します。上手く進めばだけど。

なんか、電撃文庫とファミ通文庫の間で起きた盗作問題に付いての情報をくれと、そんな感じのことを知り合いが言ってきたんだけど、お前もライターの端くれなら自分で調べたらどうなんだと。大体、野次馬根性から情報を欲しがり、自分の優越感を満たしたい奴にどうして私が協力せねばならないのか。私のことを情報集積地点と思っている奴が知り合いに何人かいるみたいだけど、たまには自分で動いてみろ。私を中継ないし仲介に使うな。

まあ、バカテスはともかくとして電撃の……なんていうんですか? 該当作に付いて私はよく知りません。最近、電撃文庫とか読まないんだよね。それなりに売れてるって話は聞いたけど、バカテスのパクリで売れてるってことは今のライトノベルユーザーはバカテスみたいな作品が好みなんですかね。私はライトノベルなんてものは、内容の善し悪しに限らず次元自体は同じだと思っているし、むしろバカテスのような作品が売れている方が健康的でいいと思っているんだけど、これは私の意見というよりとあるライトノベルの大家が言っていた言葉。小難しい内容なんてライトノベルに入らないし、無理に気取る必要もないんだ、というね。私もファミ通作家には何人か知り合いがいるけど、ライトノベルはやっぱり分かりやすくなくちゃ。バカバカしいぐらいがむしろ好ましい。
で、盗作云々ということだけど、電撃もファミ通も同じ角川グループだし、ライトノベルレーベルは横の繋がりが強いから、事を荒立てずに手打ちにするんじゃないですかね。まあ、エンターブレインにはエンターブレインりのプライドがあるし、あくまで他のグループ企業と違って別会社であることを意識はしているみたいだけど、同じグループ内で醜く争っても意味がないし、メディアワークスだって自分とこの作家が盗作したい上は、謝らないわけにはいかないでしょう。新人作家の処女作、なのかな? どんなに少なくても8000部から1万部ぐらいは流通させてると思いますが、謝罪して在庫を全部回収、書き直すのは無理だろうから絶版でしょうね。ほとんど文章似通っているというし、盗作というイメージが付いた作品を出し直すことは出来ないでしょう。
盗作したらしい作者は電撃でも期待の新人で、刊行当初はそれなりに好意的な評価を持って電撃の読者に受け入れられたらしいが、文章の告示にも気づかず絶賛していたのだとすれば、それはそれで情けない話だ。書評ブログにしろなんにしろ、バカテスを読んだことがないなら仕方ないだろうが、過去にバカテスの書評ないしレビューでもしていた日には、顔から火が出るほど恥ずかしいのではないだろうか? 私だったショックでページを閉じてしまいそうだ。

最大の問題は盗作に気付かず賞を上げて、あまつさえ刊行してしまった電撃にあるのだろうが、担当編集はなにやってたんでしょうね。別にラノベの編集だからって他レーベルのラノベも把握している必要はないんだろうけど、校閲だって普通にいるんだから、どこかで気づこうよ。よっぽどのことがない限り、賞を取ったそのままの形で出版されるなんてないんだし、どうせ書き直してるんでしょう? 編集も校閲もなにをしていたんだろう。
同じグループ内ではあるけど別会社で、しかもレーベルに付いているファンというのはそれぞれ違うから、ファンはどう思うんだろうね。バカテスのファンからすれば不快なことだろうし、盗作作品が評価されて好意的な意見で賛美されることほどムカつくことはありませんから、さてどうなることやら。これが日日日とか入間人間みたいな、西尾維新くさい作家とかそういうレベルだったなら良かったんでしょうが……二次創作ならまだしも、オリジナルでこれをやっちゃいけないぜ。
作家志望が必ずやることの一つに、隙な作家の文章をそのままWordなり一太郎なりに打ち込んでみるってのがあるけど、その延長線上でこういう事態が発生することも、まあ、ありますよ。結局、盗作をする人間ってのは自分自身の表現力の欠如を表しているわけですから、つまるところ件の作者には自分でシーンの一つ一つを描写する力がないんでしょうね。セリフ回しにしたところ出そうですし、あるいはもしかしたら、バカテスの大ファンで意識的に真似しているんだとも言えなくはないだろうけど、意識するのと酷似するのは違いますから。

いずれにせよ、私には関係の無い話です。角川書店とは近々間者、もとい知人と会う約束をしているけど、ラノベ関係の話はするつもりはないし。盗作が発覚して騒がれている以上は、メディアワークスとエンターブレインの間で話し合いがもたれるでしょうし、有耶無耶のうちに終わることはないでしょう。まあ、盗作者は筆折ることになると思いますけど、かねかけて売りだそうとした分、電撃も損失が大きいでしょうね。場合によっては作者を守るために動くかもしれないけど、それに対しエンターブレインがどうするのか。なんだ、結構面白そうじゃないか。
春日野穹bot→URL:http://twitter.com/sora_k_bot
最初に書いておくと、今月号こと7月号にアニメ化の続報や発表はありません。扉絵の上隅にコミックスが発売されていることにプラスして、重大発表もあるぞ! という情報を載せているに過ぎず、アニメ化という文字の欠片も存在しませんでした。正直、拍子抜けしたというか、これなら早めに手に入れる必要もなかったかな。私の勝手でそうしたのだから文句をいう筋でもないが、ちょっと拍子抜けしたのは事実です。でも、コミックスが21日頃に出たから勘違いしがちだけど、本来は同時発売なんだよね。

扉絵はこの作品では珍しく、話の中の1シーンにそのままタイトル等をつけたもの。1枚絵ですが、今までは扉のみ別に描き下ろしていたからちょっと新鮮。バスの中で床に座り込んでいるハルを穹が見下ろしながら、
「戻ろう、私たちの街へ」
と、言葉を投げかけています。その冷たく輝いた瞳にハルは射抜かれますが、同時に穹がなにを言っているのか理解することが出来ず、困惑します。
「帰るって…もうあそこに僕らの家は…」
「どこかに借りればいい」
そんなにすぐ出来るわけがないと、あくまでハルは現実的な意見を口にします。確かに、今の生活は家賃だけは掛かってないですからね。大変なようで、田舎ぐらしは結構家計に貢献しているんですよ。

「とにかく、この街から出るの!!」

ここにいちゃダメなの……と、声を低くする穹に、ハルはどうしてそこまでするのかがわかりません。
「ハルがどこかへ行っちゃいそうだった。私を置いてどこかへ」
「そんなわけないだろ!?」
「だって、いつもあの女の肩を持つじゃない」
あの日みたいに私からハルを奪っていくんだ、そう呟く穹の脳裏にはかつて奈緒がハルを犯した、その光景が蘇ります。奈緒によってハルは色々なものを奪われたはずですが、穹にとってはまさにハルそのものを奪い取られたといっても良かったのでしょう。奈緒は当時のハルを傷つけましたが、それと同時に穹も傷つけていたのです。

「…ひとりは嫌だよ」

「いっしょにここを出て暮らそう。二人だけで」

ハルの首に腕を回しながら、その身体を抱きしめる穹。ハルにとって奈緒との一件は、時折思い出すだけの、忌まわしい過去に過ぎなかったのかも知れませんが、穹にとっては現実の脅威として存在していたわけで、ハルはそれに気づくことが出来なかった。あのことを穹が知っていた、その事実を知らなかったハルには無理からぬことですが、それでもハルは自分を責めます。

――僕は、こんなにも穹を傷つけてたのか……

奈緒に責任転嫁して、自分は悪くないと言い張ることも出来たはずです。いえ、ハルは被害者であると考えている穹にしてみれば、ハルに罪はないのです。ただ、奈緒のことを庇うハルの姿が気に入らない、見ていたくないだけで。
その頃、もう一人の当事者である奈緒といえば、雨の中を傘もささずに穹を探しています。ハルも穹を探している最中、雨に降られましたから、奈緒が傘を差してないのはおかしくもなんともありません。
――もう二度とハルの前に現れないで!!
穹からぶつけられた言葉は、奈緒にとって心を抉り出されるほどの痛烈さを持っていました。奈緒にしてみれば、自分の両親やハルの祖父母を除けば、自分にあの件を持ち出してくるのはハルだけだろうと思っていたのでしょう。そして、コミカライズにおける奈緒のこれまでの態度を見るに、奈緒はハルならば許してくれる、すべてをなかったことにして関係をやり直せると思い込んで、いや、そう信じたかっただけなのかも知れません。
けれど、そんな奈緒の想いを穹は許さなかった。言ってしまえば図々しい、身勝手すぎる想い。奈緒はまったく予想だにしなかった相手から、それを否定されて、断罪されたのです。許しては貰えないだろう、穹に会ってなにを言えばいいのかわからない。それでも奈緒は、雨の中を探し続けます。
そんな奈緒の横を、一台のバスが横切ります。何気なく覗きみて、驚きに見開いた瞳へ映るのは、ハルのことを抱きしめる穹の姿。車内で二人がなにを話しているのか、どのような状況なのか、奈緒にはまったくわかりません。
「穹ちゃん…はるちゃんも…」
自分が引き起こしてしまった事態に、奈緒はその場に立ち尽くすことしか出来ませんでした。

「この街を出ればもう大丈夫」

車内では、穹がハルと自分自身に言い聞かせるように言葉を紡いでいます。

「全部あの女が悪いの。ハルを傷つけて、振り回して」

「だから、あの女のいない所へ行くの。誰も邪魔できない所へ…」

穹の言葉に、ハルは無感動な表情を見せました。ハルは穹に対してだけ、よくこの表情を見せています。穹の想いがハルに感銘を与えなかったわけはありませんが、それでもハルはこの選択を止めなければなりません。

「穹、よく聞いて」

穹の両肩をつかみ、ハルは真剣な色合いを表情に浮かべます。

「穹は奈緒ちゃんが悪いって言うけど、僕だって悪いんだ」

「ハルは悪くない!! 全部あの女が…」

「そうやって僕だけ責任を取らせてくれないの?」

「!! それは…」

奈緒も苦しんでいた。ずっと苦しんできた。そしてそれは僕のせいだと、知ろうともしなかった自分に罪があるとハルは言います。ハッキリいうと奈緒が暴走の末に自爆しただけですから、ただの自業自得だし、ハルの祖父母だって、ハルや穹を気遣って事を荒立てなかったんでしょうから、ハルが知っておかなくてはいけない理由はないはずです。だから、ハルが責任を感じる理由がよく分からないんですが、そこに言及すると話が進まないのでこの際、無視しちゃいましょう。
ハルは奈緒のことを詫びると同時に、穹まで傷つけていたことを謝ります。

「……ハルは馬鹿だ。一人で全部抱え込んで…わかってた…こんなことをしてもハルを困らせるだけだって」

判っていても、身体が勝手に動くときもある。穹にはそれでも、守らなければいけないものがあったから。

「私…間違ってたの? ハルを守る方法」

「いいよ……ありがとう」

「私…どうすればいい?」

「穹の好きにすればいいよ」

「そんなこと言われても…」

穹の好きにすればいい、何気ないハルの言葉ですが、これは実際原作にも似たような台詞があります。というより、この流れ自体が原作の奈緒シナリオにおけるバスのシーンとほぼ同じです。ただし、若干言葉が違うとともに、原作ではなかった台詞が付け加えられています。

「まずは戻ろう? 奥木染に。このまま逃げ出したって行く場所なんてないんだ」

「二人でいられるように、この街に来たんだから」

ハルの好きにすればいい、この言葉は原作の回想シーンにおいて、両親を失って今後に悲観していたハルへ、穹が投げかけた言葉です。これによって穹まで失いたくないことを実感したハルは、穹を連れて奥木染に行くことを決めます。
3話のレビューで書いたと思いますが、コミカライズに置いてこの穹の台詞は登場しません。何故なら、ハルが奥木染に行くことを決めた理由が、原作とまるで違うからです。両親の葬式後、泣いている穹を見たハル。「ずっと、ずっと一緒にいてよ、ハル…」と、泣きながらしがみついてきた穹の姿に、ハルは奥木染行きを決めるのです。そもそもの理由が穹であり、穹と離れたくないという理由がハルの中にもあったにせよ、ハルは穹とずっと一緒にいるために、奥木染を選んだのです。
だからこそでしょうか、奈緒シナリオの流れをほぼ再現しているというのに、展開されているのはハルと穹の話です。バスを降りて奥木染に戻るのも、なにもかもが奈緒シナリオと同じなのに、そこに描かれているのは穹シナリオでしかなかった。
他のシナリオを吸収した上で穹へと繋げる手法は、既に5~6話の時点で一度やっていますが、アレは話を大幅に変えた上での瑛シナリオだったから……そう考えると、今回はまるで違和感がないなぁ。元々、ハルにとって奈緒とのことが過去でしかないってのもあるんだろうけど、この違和感の無さは凄いと思った。

「はるちゃんたち、どこまで行ったんだろう」
雨も止み、夜もふけたであろうバス停のベンチに奈緒がいました。もう帰ってこないのかも知れないと思いつつ、ハルとの関係が危うかったことは奈緒にも判っていた。判っていた上で、自分が過去の出来事を忘れようとしていたことを奈緒は認めます。

「そうすれば、はるちゃんと普通に話せると思ったから」

あの日帰ってきてくれて、本当に嬉しかったから……呟く奈緒ですが、彼女の間違いはハルのことばかり考えるあまり、穹のことをちっとも考えていなかったことです。口では色々言うし、実際に気にも掛けていたんでしょうが、穹の心情や感情、気持ちを理解することが奈緒には出来なかった。ハルのことだけで頭がいっぱいだったといえばそれまでなんでしょうが、だからこそ奈緒は手痛い逆撃を被ったのです。奈緒はもう少し、穹のことを考えてあげるべきだった。

「はるちゃん…穹ちゃん…」

「奈緒ちゃん…?」

後悔やらなにやらで途方にくれる奈緒の前に、ハルと穹が現れました。とっくに家にでも帰ったものと考えていたのか、奈緒がそこへいたことにハルはなんだか意外そう。そして時間を決めて落ち会う約束をしていたことを思い出したのかハルは謝りますが、奈緒はそれを謝絶します。ハルを見つめる穹の表情は悲痛であり、まだ心の整理は付いていないのか、なにも言葉を発しません。対する奈緒も、穹を相手になにを言えばいいのか判断がつかず、言葉をどもらせます。

「奈緒ちゃん、ごめん!!」

見かねたハルが、先手を打って奈緒に謝りました。驚く奈緒ですが、ハルは今まで奈緒のことを知ろうともしなかったことを詫び、頭を下げます。そんなハルの姿に、穹は少なからず複雑そうな表情を見せる。

「ごめんなさい。今まで酷いこと言いすぎた。ごめんなさい」

けれど、ハルにだけ頭を下げさせておくわけにもいかず、穹も奈緒に謝罪しました。春日野兄妹二人から謝罪され、自分こそ謝罪する側だと思っていた奈緒は動揺します。

「ハルは…頼りないところがあるから…」

「たまに…奈緒ちゃんが助けてくれると嬉しいかも……」

頬を赤らめながら言った穹の言葉に、奈緒は許されたと感じたんでしょう。涙を流してハルに抱きつきますが、その姿から穹は視線を外します。照れから来るはずの頬の赤みは消え失せ、浮かべる表情は重く、心の底から奈緒を許しているようには見えません。多分、これは推測ですけど、穹は奈緒を許したのではなくて、ハルに対して妥協したんじゃないでしょうか? 穹はハルの説得に応じたというより、ハルの中で自分が奈緒より上の存在であることを確認することができたから、おとなしく従ったんだと思います。原作の奈緒ルートだと、車内でハルは逆レイプ関係なしに昔から奈緒が好きだったという妄言、失礼、自分の気持ちを穹に理解させるわけだけど、コミカライズは奈緒ルートではありませんから、当然のごとくそんな台詞はありません。
瑛ではないですが、どんなときでも自分のことを一番に考えていてくれている、それを穹は実感したんでしょうね。自分からハルを奪うかに見えた奈緒が、これといった驚異ではなくなった。理解したからこそ、穹は奈緒との関係修復を行ったんです。けれど、この場合、奈緒を許したというよりは、ハルのして欲しいことをしてあげただけですから、感動している奈緒を見る穹の視線が冷めているは当然だし、浮かない表情をするのは当たり前なのかも知れない。
実際に原作においても、穹が完全に奈緒と和解するのはハルカナソラの終盤です。正直、あのシーンほどいらないシーンもないというか、奈緒が不人気だからって無理矢理とってつけたかのような強引なシーンだったんだけど、まあそんな個人的な感想はどうでもいいとして、穹と奈緒というのは原作でもそのときまで微妙な関係を続けており、ヨスガノソラ内においては完全に対抗心をあらわにしています。過去の精算をしたからといって、穹の中ではなにも解決していないんです。それは原作もコミカライズも同じことであり、奈緒という過去は過去として、穹にはつかみたい今があるのだから。

日が変わり、スーパータカノで買い物をするハルと穹。お菓子ばかり入れている穹をハルは注意し、穹は「ケチ」と呟く。
「はるちゃん、穹ちゃん」
そこに買い物袋を下げた奈緒がやってきて、スーパータカノの日だから来ていると思ったと話ます。そのためにわざわざ出てきたのかと思わなくもないけど、奈緒にしてみればおいそれと春日野家を訪ねることも出来ないでしょうから、まあ外で会うしかないのかも。
「こんにちは、穹ちゃん」
「ん…」
「えっと…その…」
まだ上手く話せないのか、穹の前で口ごもる奈緒。穹はそんな奈緒を無言で見つめながら、不意に支線をハルへと向けます。
「ハル」
「うん?」
「今度ビシソワーズ飲みたい」
「ええ!? 僕、作れないし」
フランス料理と見せかけて実はアメリカ料理のじゃがいもスープ、私は冷水スープ嫌いなんで食べませんけど、確かにハルがそんな凝ったもの作れたら凄いや。あれって結構手間かかるんですよ、私は作らないけど。
「だったら、奈緒ちゃんに教えてもらえばいい」
思いがけない穹の言葉に奈緒は驚き、感動します。ハルも穹の気遣いに安堵を覚え、奈緒への態度を改めたことに感謝しました。しかし……

「ありがとう、穹」
「別にお礼を言われるようなことしていない」

ハルの感謝の言葉に、穹の態度はそっけない。穹にとって、既に奈緒への関心は尽きたということなのか。

「……奈緒ちゃんと同じことしたら、私も好きになってもらえるのかな」

「? 何か言った?」

「…何でもない」

想いをため込む穹。その行き着く先は……というところで次回に続く。


奈緒シナリオが僅か2話で終わったのはいいとして、ハルが最後の穹の言葉を聞き取れていなかったというラストには驚きました。原作では穹のこの言葉が引き金となって、ハルは穹の気持ちに気づき始めます。ですが、原作はその過程として海に遊びに行ったりしますが、コミカライズだとそのイベントは奈緒シナリオに入る直前に済ませています。さらに、ハルが穹の気持ちに確信を抱くキスに関しても第6話で済ませているという、よく考えたらコミカライズで重要なイベントを逆転させてますね。
後残っているものといえば両親の初盆で都会に帰ることぐらいですが……そこから先は果たしてどうなるのやら。イベントらしいイベントは残ってないし、ここは委員長を交えたオリジナルストーリーでも展開するんでしょうか。いや、オリジナルになどしなくともハルカナソラの委員長シナリオから持ってくればなんとかなるかも知れない。コミックスの1巻が6話収録だったから、残り3話分まで2巻に収録されるはずですが、さすがに3話じゃ完結は出来ないでしょう。1~2話プラスして2巻を通常より厚みのあるものにするってことも出来ますが、それでも全2巻というのは寂しすぎる。アニメ化も控えているんですから。

半分アニメ化の情報を求めて早く手に入れたというかなんというかだけど、まさか一欠片の情報も得られないとは思っていませんでした。せめてアニメ化決定の一文ぐらいあると思ったんですがね……この調子じゃメガミマガジンにもなにもないんだろうな。来月の10日売りアニメ誌に載っているか否か。どちらにせよ、今日はコミックスの正式な発売日ですし、公式が触れる可能性もなくはないでしょう。自社の作品のコミックスが出たのですから宣伝するのが普通ですし、アニメ化とは書けなくとも、帯について触れないわけにはいかない。もっとも、言葉を選ばなければ即叩きに合いそうですが。
Sphereが動かなければ今月はもうネタもないでしょうが、コンプエースで情報を公開していくというぐらいだから、やはり来月号なんですかね。6月末、遠いなぁ。
悲恋堂の店主に連日連夜の愚痴を言っていたとき、「そういえば、そろそろコミケの当落時期ですね」などと、同人嫌いの店主からは想像もつかない言葉が飛び出してきた。そういえば当落の発表まで10日を切ったが、何故お前がそれを知っているんだと、素直に驚いてしまった。
「だって、去年のこの時期もそんな話題でましたし。毎年ではないにしろ、忘れやしませんよ」
正直な話、私はヨスガのアニメ化だなんだとワタワタしていたせいか、夏コミのことなどすっかり忘れてしまっていた。そういえば私は、ヨスガノソラでスペースを申し込んでいるのである。

まあ、夏コミが受かるか受からないかはともかくとして、ヨスガノソラもアニメ化ともなれば過疎ジャンルではなくなる……のだろうか? エロゲ原作で一大ジャンルを築き上げたものというのはそれなりに数があり、近年で言えばFateや東鳩2の大流行が記憶に新しい。更に過去へと時計の針を巻き戻せばkeyのKanonなどが思い出され、エロゲではないがシスプリなども相当なブームになった。ギャルゲ系のブームを引き継いだのはキミキスであり、アマガミを経由することなくラブプラスへと流れは傾いている。
初音ミクブームの発生と衰退、同人としての流行ジャンルになりきれていないけいおんなどを見ると、最近の同人業界には明確な流行ジャンルが存在しない。これはなんども書いていることであるが、例えば映画が公開されたからといって、テレビ放送が3年も前に終了しているなのはStSが一定以上の人気を保っているのは、如何に最近の作品に勢いや力がないかを証明しているようなものだろう。超電磁砲にしろバカテスにしろ、規模としては些細なものに過ぎない。
私はアニメで大ヒットしたなのはをギャルゲジャンルとして捉えるのはおかしいと思っているのだが、まあ、原作は一応エロゲなのだから間違ってはいないのだろう。ファンディスクのおまけシナリオでも、元ネタとなる原作がある以上はそれを尊重しなくてはいけないはずだ。

ヨスガノソラが同人としてヒットするかどうかは、正直言って未知数だ。情報の少ない現段階だとなにも言えないというのもあるが、そもそもエロゲの同人誌というのは葉鍵や型月といった一大ジャンルはともかく、例えアニメ化した作品であるとしても流行になるとは限らない。近年もっとも高評価を得たエロゲ原作のアニメといえばminoriのefがあるだろうが、さてこの作品は同人誌として盛り上がっただろうか? 横浜紅茶館が頑張ってはいるが、それ以外は? カタログの数ページを使用するようなジャンルにはなっていない。
TVアニメ化した作品でさえこうなのだから、これがOVA化だとすればよりヒットの可能性は削られるだろう。橋本タカシといえば、かつてPiaキャロットへようこそ!!2と3をヒットさせた原画家であり、2に関して言えば発売されたOVAもそれなりに売れた。しかし、それは時代がそうさせた側面もあり、今の世の中OVA作品というものに大きな需要があるとは思えない。うたわれるもののOVAがどれほど売れたのかはしらないが、あれにはそもそもTVアニメとして高評価を得たという実績があるので、また話が違ってくる。
では仮にヨスガノソラがどの形でもいいからアニメ化し、同人業界に火がつくほど人気が出たとしよう。私に言わせれば、エロゲの同人誌というのはエロゲの段階で流行になっているものがほとんどなのだが、そういった事例はこの際無視する。無視した上で、同人誌としての流行となったら? 私は果たして喜ぶべきなのだろうか。
基本的には喜んでいいと思う。昨年の夏コミで水風天も言っていたが、同人誌として盛り上がりを見せてくれる事自体は私も嬉しいと思うし、問題があるとすれば本を片っ端から買うのに手間がかかる、といった程度だろう。こればかりは財力だけで解決出来ることでもない。
深刻にして陰鬱な話をすると、あまりに大きくなり過ぎると今後の私の活動に大きく影響が出てくるので、それが困るといえば困るのだが……まあ、あり得ないだろうから、それは考えないようにしよう。

さて、私の手元には既にコンプエース7月号があるわけだが、一応発売日は明日なのでレビュー自体は今日の24時にでも更新しようと思う。どちらにせよ書くのは向こうが先だけど、今からレビューをまとめておくことにします。後、私はコンプエース読んだ上でこの日記書いてます。それがなにを意味するのかは、まあ、書かずとも分かることでしょう。
げっちゅ屋におけるヨスガノソラの在庫が消えていたんだけど、これもアニメ化の影響なんですかね。確か先々週ぐらいまでは残っていたはずなんですが、特典のシーツ付きはもうないみたいです。ヨスガノソラはハルカナソラと違って通常版というものが存在しませんから、今から新品を買ったとしても、それは初回限定版です。まあ、店舗特典や予約特典が付いているとは思えませんけど。なんとなくメディオも覗いてみると、こちらも新品は残り1本になっていたから、本当に売れてるのかもしれません。

激動の週末が終わって全然休んだ気がしない今日この頃だけど、しばらくはこんな流れが続くのかなーって思う。明後日にはコンプエースも出ますし、月末のメガミマガジン……は、流石にないかな。角川のコミックスで第一報出してるわけだから、普通に角川が噛んでいると思うし、そう考えると娘TYPEとかで特集組まれるんですかね? まあ、それもテレビアニメだった場合の話でしょうけど。
しかしまあ、アニメ化が発表されてからこっち、各所がワタワタしているというか、アキバBlogはともかくとしても、結構大手サイトやブログでもニュースとして取り上げられてますね。今日もやられやくの管理人は原作を知らないのか、よくあるエロゲのアニメ化と位置づけており、記事自体にも深い意味はないと思いました。否定的でもなければ肯定的でもないと言った感じでしょうか。
一方、ニュー速VIPブログは、なかなかどうした管理人が穹好きだったらしく、かなりの勢いでプッシュしています。そういや、アフィリンクが穹フィギュアばかりだったっけあのブログ。スレのまとめ方も最終的にはアニメ化に対する期待をにじませる感じでまとめており、まあ、好意的かはともかく肯定的には捉えているんでしょうね。アニメ化するだけで嬉しいって人は、いつの時代でもいるものですし、否定は出来ません。そもそも、期待している人間、素直に嬉しい人たちといったものが皆無なわけもなく、数は少なくともそういった人々がいるのは事実でしょう。MADまで紹介するのはどうかと思ったけど、あそこまでやれると逆に清々しいというか、私もあんな風に喜べたら良かったのかな。もっとも、アレが本当に喜んでいる姿なのかどうかは、イマイチ判断が出来ないのだけど。

色々なところでヨスガノソラアニメ化についての反応を見ていると、一番多いのはやっぱり不安の声だった。無理もないと思うし、その反応が当然だろうと私も思うけど、アニメ化決定という言葉だけで人々をここまで不安にさせる作品というのも珍しいというか、楽しみだなぁとか、期待しいています的な声がほんとに少ないのよね。
私がアニメ化に否定的だから、肯定的意見が視野に入っていないという可能性もあるけど、それにしたって不安の声が大きすぎると思う。エロゲのアニメ化は大抵歓迎されないことだとしても、期待よりも不安要素の方が大幅に上回ってしまってる。そしてそれは、たとえ早売りがなされずに26日発売だったとしても変わらなかったんじゃないかと、そう思うんですよ。私は好きな作品が映像化されることへの喜びと、それに対する不安は両立出来るものと考えているし、その比率や度合が後者に偏っていたとしても、別段不思議はないと思います。本当に好きな作品であれば、尚更でしょう。
私は大分冷静になったので、しばらくは情報収集しつつ状況を伺うことにします。焦ったところでなにがどうなるわけでもあるまいし、この2日ほどはアニメ化だコミックスだと色々振り回されたので。好きでやったことじゃないかと言われればそれまでだけど、予定の前倒しは流石に疲れたよ。まあ、いい機会なのでサイトの改装含めて色々進めていこうとは思うけど、それも今月のコンプエースが出てからですね。私としては、アニメ化の影響で折角出たコミックスが欠片も話題になってないことが寂しくて。みんなカバーの帯だけじゃなくて、中身も読んでください。いい出来だと思うんだけどなぁ。

そうそう、コトブキヤからでるフォーリーブスの穹フィギュアだけど、発売が延期されたらしいですね。といっても今週だったのが来週になったぐらいですけど、給料日前だったから色々助かりました。30日は丁度出かける用事があったので、その帰りにでも取ってくることにしましょう。メガハウスと違って未だに買えるサイトもあるみたいですけど、私はフィギュアは特に興味ないから一つで十分です。撮影技術があるわけでもないから、レビューなんかもしないと思います。私がせずとも、フィギュア系のサイトがしてくれるでしょう。連中は原作しらなくても可愛くて出来の良いフィギュアなら取り扱ってくれるから。

ヨスガノソラ コミックス1巻画像レビューページ
URL:http://www.usamimi.info/~mlwhlw/yosugacomic1.html


ヨスガノソラコミックス発売記念ということで、コミカライズの画像レビューというのにチャレンジして見ました。本当はこのブログでやれれば良いんでしょうけど、これはブログじゃなくて日記ですからね。画像3枚しか貼れないし、どうしても別所でやるしかない。メインサーバーの調子が悪かったので一時期忍者に作ったミラーサーバーに置いてましたが、復旧したようなのでメインの方へ移しました。

忍者のサーバーは折角作ったことだし、なにか活用していきたいですね。いっそ、ヨスガノソラ関係のコンテンツはシャリテクロワールから独立させてもいいんだろうか……そんなことするぐらいなら、シャリテクロワールをヨスガノソラサイトとして作り直した方が早いか。元々、ロクゼロサイトってわけでもないんだし、ここらで大改装するべきなんだろうか。なに、時間はまだある。
WonderGOOで注文していた特典付きコミックスが2冊届いて、これでうちにあるヨスガノソラのコミックは7冊になりました。うち6冊がとらやゲマ屋を含めた特典付きで、1冊が読む用に購入したもの。1つの作品のコミックスを7冊も買うなんて行為、生まれて初めてだと思う。いくら使ったのかは怖いので考えないことにしよう。
昨日は作業の合間にソフマップにも出かけたけど、ろくなエロゲが置いてないなかでなんとか2万円分購入し、瑛と理香子のテレカをゲットしてきました。各テレカ100枚あったかどうか、私が一番初めに引き換えたものの、あれはどう見ても新品エロゲの数よりテレカの方が多い。横浜店の新品エロゲの棚なんてたかが知れてますからね。私は事前チェックで値段調べて上での来店だったけど、特に準備なしで行った人は色々迷ったり悩んだりするんじゃないだろうか。秋葉原以外だと、新品エロゲの品揃えは良くないですからね。月末前に私はなにやってるんだと思わなくもないけど、一日で配布終了した店舗もあるらしいから速め2ゲットしておいて良かったと思います。

それにしてもコミックスの描き下ろしといい最近は瑛の新規絵ばかり見ている気がしますね。ドリパのテレカも瑛でしたし、今月だけで瑛の描き下ろしが3枚ですか。さすがに多いなと感じるようになってきたけど、これがハッシーの趣味なのかSphereの指示なのか、祖父ないし角川の指定なのかはわかりません。まあ、祖父はともかく角川はそんなことしないか。
何故穹ではなく瑛なのか、一部世間じゃSphereが瑛をプッシュしたいだけだとか言われてますけど、私はそれほど深い意味はないと思っています。というのも、例えばドリパで販売されたテレカというのは本来、昨年の冬のグッズ通販で売られるはずだったものですから、延期していたものがドリパ合わせで出たと考えるのが普通でしょう。
次にソフマップですが、祖父は以前にも瑛のテレカでキャンペーンを行ったことが有りますし、ハルカナソラのときも瑛の特典をつけてきました。絵柄を指定したのが祖父とは限りませんけど、祖父が瑛のテレカでキャンペーンを行うといわれると、それほど違和感を感じなかったりします。
最後にコミックスの描き下ろしですけど、水風天曰く一番好きなキャラは瑛だと言っていますし、単純に水風天の好きなキャラを描いて上げただけなんじゃないかと。コミックス刊行をお祝いしてのゲスト寄稿なんだしね。
別に偶然だとは思ってないけど、瑛関係の絵が重なった事自体はたまたまというか、商業戦略的な意味合いは低いんじゃないかなと。仮にSphereが瑛を押したいのだとしても、これじゃあただのゴリ押しですし。もうちょっと上手くやるでしょう。そもそも瑛にしてみても、別段人気の低いキャラじゃないんだから。
現在、鈴平ひろとの契約がどうなってるのかはしらないけど、渚さんや初佳、やひろのグッズがでないことを考えると、簡単に絵を描いてもらえる状況にはないんでしょう。VFBにもこれといった描き下ろしはありませんでしたしね。そうなるとグッズ関係はほとんどハッシーのところへ回ってくるわけだけど、ハッシーが担当したキャラのうち、奈緒はお世辞にも人気のキャラとはいえませんし、その結果、穹と瑛の二人に偏ってしまうんですよね。穹は昨年の冬のグッズ通販でテレカが出ましたし、VFBでも表紙を飾っていますから、新規絵がないわけじゃありません。むしろ、穹の描き下ろしが連続した後、瑛の描き下ろしが連続したと考えた方がいいでしょう。間に奈緒でも挟めればいいんでしょうが、いかんせん奈緒だと需要が少ないから……まあ、私は奈緒でも買うけどw

早売りによるアニメ化の発表から2日、コミックスは21日発売ということにされてしまったようですね。アニメイトみたいに発売日を守るショップはともかく、秋葉原でも21日には出ていたらしい。秋葉原といえば、アキバBlogでもヨスガノソラのコミックスが取り上げられたようで、なんとこの日記に書いたレビューが紹介してあった。ありがたい話ですが、他にコミカライズを取り上げてるサイトもないからねぇ。ゼロではないにしろ、言ってしまえば他にネタがなかったのかも……数日分のカウンターが回っていて、超大手サイトの力をその身を持って実感しています。まあ、これといってなにがあるサイトでもないですが、今後ともご贔屓に。
春日野穹bot→URL:http://twitter.com/sora_k_bot
そんなわけで早売りしたコミックスのレビューを開始します。各話のレビューに付いては掲載時のものでも見てください。特に振り返ったりはしません。尚、掲載時の絵と比較した画像レビューに関しては、
ヨスガノソラ コミックス1巻画像レビューページ
URL:http://www.usamimi.info/~mlwhlw/yosugacomic1.html

こちらの方をご覧下さい。

第1話「はじまりのとき」
URL:http://60741.diarynote.jp/200908271601097904/
第2話「すれ違いの2人」
URL:http://60741.diarynote.jp/200909302326154560/
第3話「守るべきもの」
URL:http://60741.diarynote.jp/200910272319105845/
第4話「それぞれのカタチ」
URL:http://60741.diarynote.jp/200911291640488601/
第5話「お祭りでハッピー!?」
URL:http://60741.diarynote.jp/201001021507283295/
第6話「心の声」
URL:http://60741.diarynote.jp/201001280026199135/


以上の6話が1巻には収録されています。

さて、まずコミックス表紙を開いて飛び込んでくるのはカラーページです。ヨスガノソラは1話掲載時に巻中カラーだったこともあり、コミックスに収録されるかは不安だったのですが、版型が大きいこともあってか普通に収録されました。制服を注文するために穹の3サイズをハルが計っているシーンで、そこはかとないエロが漂っています。
そしてヒロイン+ハルが一緒にいる、キービジュアル的カラー表紙。居るのは穹は当然として、瑛と渚さん、それに奈緒の4人だけ。原作で攻略対象であるダメイドこと初佳は登場しませんし、委員長ですら影も形もないという。
詳しくは比較ページにも書いてあるんですが、結構修正が多いです。凄く目立つってわけじゃなく、細かい部分ばかりなんですけど、すべてを比較すると膨大な量になるんじゃないかな? 主に髪のトーンとか、真っ白だった背景など、そういったところの加筆が多いんだけど、面白いところでは穹のアホ毛や瑛の触覚など、そういうのが一つ一つ丁寧に加筆されているのが印象的です。
次に着目すべきは呼称で、これは7話からは本誌の方でもほぼ同じ状態なんですが、連載初期のコミカライズ版は何故か「穹」のことを「ソラ」と表記したり、「悠」のことを「ハルカ」と表記していました。てっきり出版社ごとの規定でこの漢字が使えないのかと思っていたんですが、コミックスでは普通に漢字へ修正されていました。あるいは少年誌上では使えなくて、コミックスでは使えるとかそんな感じなんでしょうか? いや、7話からは本誌も表記を改めているわけだから、となれば原作を順守し始めた、ということでいいのかな。
他にも例えば瑛がハルを呼ぶ際の「ハルくん」という呼び方が、原作と同じ「ハル君」に直されていたり、奈緒がハルを呼ぶ際の「ハルちゃん」「はるちゃんに」なっていたりと、比べてみると台詞レベルでの修正も結構ありました。

コミックスで修正を期待していた箇所は大きく分けて3つほどあるんですが、その内の1つに、穹の両親への呼称がありました。これは掲載時に触れましたし、他所でも触れられることが多かったので覚えている方も少なからずいるとは思いますが、第3話「守るべきもの」の回想シーンで、両親の葬儀後に泣いていた穹が「お父さん…お母さん……」と呟くシーンがあります。ヨスガノソラをやったことがある人は違和感に気づくと思いますが、そう、穹は両親のことは「パパ、ママ」と呼ぶのです。この辺りのミスは誰が勉強不足だったのかは分かりませんが、こういった呼称を間違えるとキャラの雰囲気を崩しかねないから、コミックスでの修正が期待されており、それが叶ってちゃんと「パパ…ママ……」という呼称に直されていました。
次にこれは個人的な部類にはいるんですが、第4話「それぞれカタチ」で、穹が一人で料理を作ります。調理シーンは描かれませんが、瑛に教えてもらったという腕前で、見事ハルのために夕飯を用意します。しかし、本編掲載時には穹がなにを作ったのか、絵を見てもさっぱりだった。
これはコミックスでの修正で、穹の手料理をしっかり見せてもらいたいぜと思い、期待通り修正もされたんですが……うん、修正されたのになにを作ったのかがよく分からないという。掲載時にも思ったことだけど、これ、主食はどれなんだろう。修正されて若干見やすくなったのに、却って謎は深まるばかりだ。

そして最後に、これは一番重要な修正箇所であり、ここを修正しないことにはなんの意味もないと勝手に思っていたところがあるんですが……正直、うん、ハッキリ書いてしまうと失望に近い感想を覚えた。まさか、このシーンが一切修正されないなんて。具体的にどのシーンかを書きますが、ちょっと説明が長くなります。
第5話「お祭りでハッピー!?」のラストで穹は体調を崩し、第6話「心の声」の最初で家に帰ります。お祭りに参加していたということもあって穹は浴衣を着て、髪型はツインテールだったんですが、体調不良で帰宅したわけですから当然着替える必要があります。そしてベッドで寝る以上、着るものといえば原作でもお馴染みの寝間着以外にないでしょう。
にもかかわらず! 本編掲載時に穹は何故か私服でベッドに入っていた。コミックスの表紙でも着ている、いつもの白いアレですね。しかも、御丁寧にも髪型までリボンで結び直している始末。体調不良で寝ようという人間が、なんだって髪型変えて洋服に着替えているんでしょうか? 普通は髪を解いて寝間着に着替え、そしてベッドでスヤスヤ眠るもんでしょう。現に穹の寝間着は原作、といってもハルカナソラですが、こちらに登場するものなので資料としては存在しています。
掲載時は、「まあ、水風天はハルカナソラをもらっていないそうだし、きっと資料不足だったんだろう。とはいえ、誰が見てもおかしい絵面だし、コミックスでは絶対修正されているに違いない」と思っていた私ですが……

一欠片も修正されてねぇっ!?

穹はリボンを結び直して私服で寝ているままだし、そもそも第6話はあまり修正がなされていないように見えます。精々、穹のアホ毛が追加されているぐらいで、一番重要な箇所にはまったくの手付かずでした。これは残念でならないというか、スケジュール厳しかったんですかねぇ? 直すとすれば全修正の描き直しですし、さすがに時間が足りなかったのか。
描き下ろしはページは水風天による見開きと、橋本タカシによる一枚絵がありましたけど、水風天は委員長を含めたヒロイン5人で、場所は瑛の神社でしょうか? 瑛が穹にじゃれついています。一方、橋本タカシの描き下ろしも瑛であり、印象としては先日のドリパで販売されたテレカの絵柄に近いものを感じます。もしかしてテレカ案の流用だったり……いや、さすがにそれはないか。失礼だな、うん。

特典情報は昨日の日記に記載したとおりで、アニメ化の件に関しては、しばらく情報収集に努めようかと思います。まあ、現状唯一のファンサイトを謳っている私ですが、アニメ化するとなればそんな偉そうなことも言っていられないでしょうから、今のうちから自分にできることをしっかりやっていこうと思います。

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